JP2014180538A - 医用画像処理装置、医用画像処理方法、および医用画像処理プログラム - Google Patents

医用画像処理装置、医用画像処理方法、および医用画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の画像データを良好に結合可能な医用画像処理装置の提供。
【解決手段】本実施形態の医用画像処理装置100は、オーバーラップ領域を有する第1、第2ボリュームデータを非剛体位置合わせする非剛体位置合わせ部112と、オーバーラップ領域のボクセル位置からオーバーラップ領域と第1ボリュームデータの非オーバーラップ領域との境界までの第1距離と、オーバーラップ領域と第2ボリュームデータの非オーバーラップ領域との境界までの第2距離とに基づいて距離指標を発生する距離指標発生部114と、距離指標と非剛体位置合わせのワープフィールドとに基づいて第1、第2ワープフィールドを発生するワープフィールド発生部116と、第1、第2ワープフィールドと第1、第2ボリュームデータと距離指標とに基づいて第1、第2ボリュームデータを結合した結合ボリュームデータを発生する結合ボリュームデータ発生部118とを具備する。
【選択図】図12

Description

本明細書で説明する実施形態は、一般に、3次元(3D)画像データセットに関し、詳細には、オーバラップする3D画像データセットを互いにどのようにスティッチして単一の結合データセット(joint data set)にするかに関する。
医療分野では、3次元(3D)画像データセット、すなわち、ボリュームデータセットは、当該分野においてモダリティと呼ばれるコンピュータ断層撮影(CT)、磁気共鳴(MR)、単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)、超音波、および陽電子放出断層撮影(PET)を含む様々な技法によって収集される。
検査が部分的または完全にオーバラップする2つ以上の獲得されたデータセットを含むことは、きわめて普通のことである。2つのオーバラップする3Dデータセットは、隣接領域に対する2回のCTスキャンによって獲得することができる。MRスキャンを用いる場合も、同じことが起こる。
CTまたはMR検査が、2つ以上のオーバラップするスキャンからなる1組として獲得される場合、これらのスキャンから得られた複数のオーバラップするボリュームデータをマージして、単一の3D画像データセットを生成することが望ましく、その後、単一の3D画像データセットは、視覚化アプリケーションによって処理すること、例えば、レンダリングして2D画像を描くことができる。
複数のオーバラップする3D画像データセットをマージすることは、「スティッチング」と称される。素朴なスティッチングは、患者座標情報に基づいたボクセル(voxel)を結合することに単純に基づく。しかし、この手法は、通常、強度および形状の不連続性を含む目に見えるアーチファクトを接合部分に生じさせる。不連続性は、スティッチされたデータセットにおいて、解剖学的特徴の重複または喪失のいずれかを引き起こしがちである。
もちろん、2D画像のスティッチングは、例えばパノラマを作成するときなど、デジタル写真においてよく知られている。医用画像分野でも、例えばコンピュータX線撮影2D画像のスティッチングなど、2D画像のスティッチングは、よく知られている。簡単な文献検索を行ってみたところでは、3D画像データセットをスティッチするための方法はあまりよく知られていないようである。
3D医用画像データセットをスティッチするための1つの知られた方法は、各画像データセットのボクセルに与えられる重みが、その画像データセットのエッジに向かうにつれて徐々に小さくなるような、オーバラップ領域における第1および第2の画像データセットの重み付けされた重ね合わせを使用して、MR画像データセットをスティッチする。オーバラップにおける移り変わり(transition)の滑らかさを改善するために、変換が繰り返される反復的手法が使用される。
一般に、3D画像データセットのスティッチングに対して望まれるのは、強度と形状の両方において1つのボリュームデータから次のボリュームデータへの滑らかな移り変わりを提供する、コンピュータによる自動化された方法である。スティッチング方法は、ボリュームデータの喪失または重複を避けるべきである。方法は、スティッチングが実行される順序に、すなわち、第1のデータセットが第2のデータセットにマージされるのか、それとも第2のデータセットが第1のデータセットにマージされるのかに影響されないようにもすべきである。さらに、スティッチング方法は、僅かな患者の動きを補償できるようにすべきである。僅かな患者の動きは、第1および第2のデータセットの獲得の合間に生じる。そのような第1および第2のデータセットは、2つの画像データセットの間のミスアライメント(誤った整合)およびワーピング歪み(非線形画像変形による歪み)を引き起こす原因となる。ミスアライメントおよびワーピング歪みの1つの例示的な原因は、患者の呼吸に関連する動きである。別の例は、スキャナ依存の形状および/または強度の不均一性であり、これは、特にMRにおいて問題となり得る。
目的は、画質を損ねずに、高速に、かつつながりの良く画像をつなぎ合わせることができる医用画像処理装置、医用画像処理方法、および医用画像処理プログラムを提供することにある。
本実施形態に係る医用画像処理装置は、オーバーラップ領域をそれぞれ有する第1ボリュームデータと第2ボリュームデータとの非剛体位置合わせを実行する非剛体位置合わせ部と、前記オーバーラップ領域における複数のボクセル位置各々から前記オーバーラップ領域と前記第1ボリュームデータにおける非オーバーラップ領域との境界までの第1距離と、前記ボクセル位置各々から前記オーバーラップ領域と前記第2ボリュームデータにおける非オーバーラップ領域との境界までの第2距離とに基づいて、前記ボクセル位置各々における距離指標を発生する距離指標発生部と、前記距離指標と前記非剛体位置合わせに関するワープフィールドとに基づいて、前記第1ボリュームデータにおける前記オーバーラップ領域の複数のボクセルを前記ボクセル位置にそれぞれワープさせる第1ワープフィールドと、前記第2ボリュームデータにおける前記オーバーラップ領域の複数のボクセルを前記ボクセル位置にそれぞれワープさせる第2ワープフィールドとを発生するワープフィールド発生部と、前記第1ワープフィールドにより前記ボクセル位置をワープした位置における前記第1ボリュームデータのボクセル値と、前記第2ワープフィールドにより前記ボクセル位置をワープした位置における前記第2ボリュームデータのボクセル値と、前記ボクセル位置における距離指標とに基づいて、前記第1ボリュームデータと前記第2ボリュームデータとを結合した結合ボリュームデータを発生する結合ボリュームデータ発生部と、を具備する。
互いにスティッチして単一の結合データセットを形成することが望まれる、第1および第2ボリュームデータI1およびI2を概略的に示す図。 第2ボリュームデータのプレアライメント(pre-alignment)I2→I’2を行って、第2ボリュームデータのボクセルが第1ボリュームデータI1のボクセルと同じ座標系にあるようにした後の、第1および第2ボリュームデータを概略的に示す図。 第1および第2ボリュームデータの位置の間のワープフィールド写像(warp field mapping)によって規定されるオーバラップ領域Dを示す図。 第1および第2ワープフィールドw1およびw2がD上で規定され、結合ボリュームデータのデータ値yを生成するために使用される、スティッチング方法のステップを概略的に示す図。 第1および第2ワープフィールドw1およびw2がD上で規定され、結合ボリュームデータのデータ値yを生成するために使用される、スティッチング方法の後続ステップを概略的に示す図。 第1および第2ワープフィールドw1およびw2がD上で規定され、結合ボリュームデータのデータ値yを生成するために使用される、スティッチング方法の後続ステップを概略的に示す図。 凸歪み(convex distortion)および凹歪み(concave distortion)を有する第1および第2ボリュームデータ(a)のスティッチングであって、素朴な方法(b)および(c)、ならびに本明細書で説明する方法(d)に従って実行されたスティッチングを概略的に示す図。 スティッチング方法を要約したフロー図。 診断デバイスと関連する機器とからなる例示的なネットワークを示す概略図。 ボリュームデータを生成するための汎用的なCTスキャナを示す図。 本実施形態による画像データ処理を行うためのコンピュータシステムを概略的に示す図。 本発明の一実施形態による画像データ処理を行うためのコンピュータシステムを概略的に示す図。 図10Aおよび図10Bのコンピュータシステムの特徴的要素のいくつかをより詳細に示す図。 本実施形態に係る医用画像処理装置の構成の一例を示す構成図。
本実施形態は、オーバラップする3次元画像データセットを互いにスティッチして、結合データセットを形成するための装置および方法を提供する。
いくつかの実施形態によれば、オーバラップする3次元画像データセットを互いにスティッチして、結合ボリュームデータを形成するためのデータ処理方法を実施するように動作可能なコンピュータ装置が提供される。データ処理は、a)オーバラップする第1および第2ボリュームデータを用意することと、b)ワープフィールドが第1ボリュームデータ内のボクセル位置を第2ボリュームデータ内のボクセル位置に写像するオーバラップ領域を規定するために、第2ボリュームデータに対する第1ボリュームデータの非剛体位置合わせ(non-rigid registration)を実行することと、c)オーバラップ領域外のボクセル位置にあるボクセルのボクセル値は、第1および第2ボリュームデータからそれぞれ取得され、オーバラップ領域内のボクセルのボクセル値は、特定の各ボクセル位置に対して、(i)第1ワープフィールドにより前記ボクセル位置からシフトした第1の点において第1ボリュームデータから取得される第1のボクセル値と、(ii)第2ワープフィールドにより前記ボクセル位置からシフトした第2の点において第2ボリュームデータから取得される第2のボクセル値とを結合することによって生成される結合ボリュームデータを構成することとを備える。
第1および第2ワープフィールドは、オーバラップ領域内のボクセル位置が第1ボリュームデータおよび第2ボリュームデータにどの程度属するかに応じて、恒等ワープ(identity warp)フィールドと完全ワープ(full warp)フィールドとの間で変化することができる。
オーバラップ領域内のボクセル位置が第1ボリュームデータおよび第2ボリュームデータにどの程度属するかは、ボクセル位置から第2ボリュームデータ内に含まれない第1ボリュームデータ内の最も近い点までの第1距離と、ボクセル位置から第1ボリュームデータ内にない第2ボリュームデータ内の最も近い点までの第2距離とを、パラメータとして有する距離関数によって規定することができる。
結合は、距離関数に基づいた重み付け結合とすることができる。
いくつかの実施形態は、非剛体位置合わせの実行に先立つ前処理ステップをさらに備えることができ、第1および第2ボリュームデータが共通の座標系を有するように、第1および第2ボリュームデータの少なくとも一方のボクセルの座標系が変換される。
いくつかの実施形態によれば、オーバラップする3次元画像データセットを互いにスティッチして、結合ボリュームデータを形成するための、コンピュータによって自動化されたデータ処理方法が提供される。データ処理方法は、a)オーバラップする第1および第2ボリュームデータを用意することと、b)ワープフィールドが第1ボリュームデータ内のボクセル位置を第2ボリュームデータ内のボクセル位置に写像するオーバラップ領域を規定するために、第2ボリュームデータに対する第1ボリュームデータの非剛体位置合わせを実行することと、c)オーバラップ領域外のボクセル位置にあるボクセルのボクセル値は、れ第1および第2ボリュームデータからそれぞれ取得され、オーバラップ領域内のボクセルのボクセル値は、特定の各ボクセル位置に対して、(i)第1ワープフィールドにより前記ボクセル位置からシフトした第1の点において第1ボリュームデータから取得される第1のボクセル値と、(ii)第2ワープフィールドにより前記ボクセル位置からシフトした第2の点において第2ボリュームデータから取得される第2のボクセル値とを結合することによって生成される結合ボリュームデータを構成することを備える。
いくつかの実施形態によれば、本実施形態によるコンピュータによって自動化されたデータ処理方法を実行するための機械可読命令を記憶した非一時的なコンピュータプログラム製品が提供される。
いくつかの実施形態によれば、本実施形態によるコンピュータによって自動化されたデータ処理を実行するための機械可読命令をロードし、実行するように動作可能な画像獲得デバイスが提供される。
分かり易い方法で3D画像を示す図を提示することは容易には可能にならないので、図では、2D画像について方法を説明する。しかし、2D画像は、3D画像をスティッチする方法に適用される原理を説明している。
図1Aは、正方形メッシュを含む垂直に配置された長方形によって表される第1の2DデータセットI1と、第1の2DデータセットI1にオーバーラップする第2の2DデータセットI2とを表している。第1の2DデータセットI1において、正方形メッシュ内のブロックは、ピクセル(3Dデータセットにおけるボクセル)を表している。オーバラップする第2の2DデータセットI2は、斜めに配置された長方形によって表されている。第2のデータセットの正方形メッシュにおける格子線(axis)は、第1のデータセットの格子線と平行になっていない。この格子線のずれは、第1のデータセットと第2のデータセットそれぞれの座標系が一致しない一般的な場合を表している。
示された2DデータセットI1およびI2は、本実施形態における第1および第2ボリュームデータの3Dデータに対応する。さらに、2Dにおけるピクセルを表す、正方形メッシュ内のブロックは、3Dにおけるボクセルに対応する。
図1Bは、第2のエリア(ボリュームデータ)のピクセル(ボクセル)を、変換I2→I’2を用いて変換して、第2のエリア(ボリュームデータ)のピクセル(ボクセル)が、第1のエリア(ボリュームデータ)のピクセル(ボクセル)と共通の座標系を有するようにする、すなわち、I’2が、I1の座標系を共有するようにするプレアライメント(事前整合)ステップの結果を示している。画像データは、様々な方法でプレアライメントすることができる。最も簡単には、2つのボリュームデータを獲得するために使用したそれぞれのスキャナによって提供される座標を使用することによって、2つのボリュームデータをアライメントすることができる。より精巧な手法には、剛体位置合わせに(rigid registration)よって2つのボリュームデータをアライメントするものがある。場合によっては、すなわち、2つのボリュームデータが同じ座標系を有するように獲得された場合には、プレアライメントは必要とされないことにも留意されたい。
この説明がなされる例では、スティッチされた画像の最終的な座標系として、I1の座標系が使用されることも仮定する。一般に、最終的な座標系は、任意の座標系とすることができるが、ほとんどの場合、最終的な座標系にI1またはI2のいずれかを選択するのが最も容易あり、また最も便利である。
図2は、第2ボリュームデータに対する第1ボリュームデータの非剛体位置合わせを実行するための方法の次のステップを概略的に示している。ワープフィールドは、第1ボリュームデータにおけるボクセル位置を第2ボリュームデータにおけるボクセル位置に、オーバラップ領域Dを規定する結び付き(linkage)で写像する。すなわち、I1に対するI’2の非剛体位置合わせを実行することは、x(ボクセル位置)がI1の点である場合に、x+w(x)がI’2の対応する点となるように、オーバラップ領域Dに対して有効なワープフィールドw:I2→R2をもたらす。したがって、オーバラップ領域Dは、wによりI’2上に写像されたI1の部分集合である。図2の概略的な例に示されるように、オーバラップ領域Dは、必ずしもI1∩I’2の全体を覆うとは限らないことに留意されたい。0≦b(x)≦1:R2→Rを、D上で規定され、点x∈DがI1よりもむしろI’2に属する程度を示す「混合(blending)」または「距離」関数とする。「混合(blending)」または「距離」関数b(x)は、例えば、
b(x)=d(x)/(d(x)+d(x))
であり、ここで、d1(x)は、第1距離である。第1距離は、xからI1\I’2の最も近い点までの距離である。d2(x)は、第2距離である。第2距離は、xからI’2\I1の最も近い点までの距離である。[この表記において、「\」は、「除外する」または「中にない」という意味であり、そのため、例えば、I1\I’2は、I’2とオーバラップしないI1の部分を表す]。第1距離d1(x)は、ボクセル位置から、第2ボリュームデータに含まれない第1ボリュームデータの最も近い点までの距離である。第2距離d2(x)は、ボクセル位置から、第1ボリュームデータの中にない第2ボリュームデータの最も近い点までの距離である。
図3は、以下のように、D上で規定された第1および第2ワープフィールドw1およびw2を構成するための、方法の次のステップを概略的に示している。各整数座標x∈Dに対して、y=round(x+b(x)w(x))とし、ここで、round(.)は、実数値座標に最も近い整数値座標を返す丸め関数である。丸め関数が必要とされるのは、ワープを適用した各結果に、最終的な座標系の格子の座標を強制的にもたせるためであるが、そうする理由は、結合ボリュームデータのボクセルは、共通の格子またはメッシュに配置する必要があるからである。
図4は、オーバラップ領域に対して第1および第2ワープフィールドをどのように規定するかを概略的に示している。すなわち、y∈Dである場合に限って、
(y)=−b(x)w(x)
(y)=(1−b(x))w(x)
である。
第1ワープフィールドw(y)は、オーバラップ領域Dを規定する結び付き(linkage)を示すワープフィールドwを第1距離に関する距離関数b(x)にマイナスで重み付けし、重み付けされたワープフィールドを整数に丸める関数である。第1ワープフィールドw(y)の計算式における距離関数b(x)の前のマイナスは、ワープフィールドwがIに対するものであることに起因する。第2ワープフィールドは、オーバラップ領域Dを規定する結び付き(linkage)を示すワープフィールドwを第2距離に関する距離関数(1ーb(x))で重み付けし、重み付けされたワープフィールドを整数に丸める関数である。
xからyへの写像は、必ずしも1対1であるとは限らないので、D内のあるyは、D内の2つ以上のxからもたらされる。他方、D内のあるyは、wによってまったく「ヒット」しないことがあり、すなわち、最終的な座標系には、ワープから値がまったく割り当てられないいくつかのボクセル位置が存在することがある。1つのボクセルに複数のヒットが存在するという第1の問題は、平均を取ること、またはより単純には、ワープ中にその点に最後に割り当てられた値を取ることのいずれかによって対処することができる。特定のボクセルにヒットが1つも存在しないという第2の問題は、有効な値をw1およびw2の未規定要素に伝搬させることによって、例えば、近隣の値を用いて補間を行うこと、または単純に最も近くの値から値を割り当てることによって対処することができる。
図5は、I1とI’2の和集合である結合ボリュームデータJを生成するための、方法の最終ステップを示している。オーバラップ領域外のボクセル位置におけるボクセルのボクセル値は、適宜、第1および第2ボリュームデータから自明に獲得される。オーバラップ領域内のボクセルの場合、特定の各ボクセル位置に対して、(i)前記ボクセル位置から第1ワープフィールドだけシフトした第1の点において第1ボリュームデータから取得される第1のボクセル値と、(ii)前記ボクセル位置から第2ワープフィールドだけシフトした第2の点において第2ボリュームデータから取得される第2のボクセル値とを結合することによって、ボクセル値が生成される。すなわち、結合ボリュームデータJ(x)は、以下の式に従って計算される。
If (x∈(I\D)) then J(x)=I(x)
Else if (x∈(I’\I)) then J(x)=I’(x)
Else then
J(x)=(1−b(x))I(x+w(x))+b(x)I’(x+w(x))
ボクセル位置xが、オーバーラップ領域Dを除く第1ボリュームデータに含まれるなら、そのとき、結合ボリュームデータのボクセル位置xにおけるデータは、第1ボリュームデータにおけるデータとなる。ボクセル位置xが、オーバーラップ領域Dおよび第1ボリュームデータに含まれず、第2ボリュームデータに含まれるなら、そのとき、結合ボリュームデータのボクセル位置xにおけるデータは、第2ボリュームデータにおけるデータとなる。上記いずれの場合でもないならば、結合ボリュームデータのボクセル位置xにおけるデータは、ボクセル位置xを第1ワープフィールでワープさせた座標における第1ボリュームデータのボクセル値に、第2距離に関する距離関数(1ーb(x))で重み付けたボクセル値と、ボクセル位置xを第2ワープフィールでワープさせた座標における第2ボリュームデータのボクセル値に、第1距離に関する距離関数b(x)で重み付けたボクセル値と、の和となる。第1ワープフィールドw(x)でワープされた第1ボリュームデータのボクセル値(I(x+w(x)))の重みが第2距離に関する距離関数(1ーb(x))であること、および第2ワープフィールドw(x)でワープされた第2ボリュームデータのボクセル値(I(x+w(x)))の重みが第1距離に関する距離関数b(x)であることは、座標系に依存するオーバラップ領域における歪みの影響を低減させために用いられる。
したがって、オーバラップ領域における結合は、2つのワープフィールドw1およびw2と同様に、距離関数b(x)に基づいた重み付け結合である。この式では、図2に概略的に示されるような、I1\DとI’2\Dが互いに素でない可能性も考慮されていることに留意されたい。
上記の論理式では、x∈Dである場合、方法は、混合関数b(x)を使用する加重和を形成する。I’2(x+w2(x))は、実際には、w2を図1Bに概略的に示されたI2からI’2へのプレアライメント変換と組み合わせることによって、I2から直接的に補間できることに留意されたい。
説明する方法は、位置合わせと、それに続くボクセル値の強度混合とに単純に基づくスティッチングの素朴な方法よりも著しく優れている。位置合わせと、それに続く強度(ボクセル値)混合が有する問題は、結果が2つの座標系のどちらが最終的な座標系として選択されるかに強く依存すること、すなわち、I1とI2の間に強い非対称性が存在することである。位置合わせの基準としてI1とI2のどちらが選択されたとしても、オーバラップ領域における歪みに影響する。非対称性問題ばかりでなく、オーバラップ領域上でワープが緩やかには進展しないことも、オーバラップ境界の1つにおける目障りで明らかな遷移をもたらす。
距離関数b(x)に応じて、恒等ワープフィールドと完全ワープフィールドの間で正反対にスライドする2つのワープフィールドを規定することは、オーバラップ領域における緩やかな遷移を提供する。オーバラップ領域における緩やかな遷移は、I1に近い結合ボリュームデータJ(x)において、I1のワープが支配的となり、かつI2に近い結合ボリュームデータJ(x)において、I2のワープが支配的となることにより、2つのワープフィールドの間の遷移が滑らかであることを保証する。強度、すなわち、ボクセル値も、距離関数に基づいて、緩やかに変化する。したがって、目障りな境界は、どこにも見られない。ここで、恒等ワープフィールドとは、恒等変換に対応するワープフィールドで有り、事実上非ワープなワープフィールドである。一方、完全ワープフィールドとは、事前整合(プレアライメント)により実行された非剛体位置合わせにより発生されるワープフィールドwである。
提案する方法では、I1→I2の位置合わせが、I2→I1の位置合わせの完全な逆を生成することは保証できないので、I1とI2の選択は、理想的なように、完全に任意になるとは限らない。それにも係わらず、座標とボクセル値の両方をオーバラップ領域上で滑らかに移り変わらせる方法のため、この選択に関連する非対称性はいずれも取るに足りない。
図6は、I1が(何らかの理由で)凸形状に歪められ、一方、I2は凹状に歪められた特定の例を概略的に示している(図6の(a)に概略的に示されたボリュームデータI1およびI2を参照)。素朴な方法は、I1およびI2の割り当てに応じて、凸状または凹状の遷移を生成する。図6の(b)は、最終的な座標系としてI1が選択されたオプションを示している。図6の(c)は、最終的な座標系としてI2が選択されたオプションを示している。提案する方法を用いた場合、結果は、(d)に概略的に示されたようになる。すなわち、プレアライメントが基づくデータセットとしてどちらを選択するかには実質的に影響されない、滑らかで緩やかな遷移が存在する。
図7は、上で説明したスティッチング方法を要約したフロー図である。
ステップS1において、オーバラップする第1および第2ボリュームデータが、メモリから、例えば、DICOMファイルストア、あるいは特定のスキャニング機器またはパーソナルコンピュータもしくはワークステーションから見てローカルなファイルストアからロードされる。
ステップS2において、第1および第2ボリュームデータの少なくとも一方のボクセルを変換して、第1および第2ボリュームデータのボクセルが共通のメッシュまたは格子にあるようにするプレアライメント(事前整合)が実施される。一般に、一方のボリュームデータのボクセルが、他方のボリュームデータの既存のメッシュまたは格子に合致するように変換される。
ステップS3において、第1ボリュームデータのボクセル位置を第2ボリュームデータのボクセル位置に写像するワープフィールドwにおいてオーバラップ領域Dを規定するために、第1ボリュームデータの非剛体位置合わせが、第2ボリュームデータに関して実施される。
ステップS4において、結合ボリュームデータが計算される。オーバラップ領域外のボクセル位置にあるボクセルのボクセル値は、それぞれ第1および第2のボリュームデータから取得される。オーバラップ領域内のボクセルのボクセル値は、特定の各ボクセル位置に対して、前記ボクセル位置から第1ワープフィールドだけシフトした第1の点において第1ボリュームデータから取得される第1のボクセル値と、前記ボクセル位置から第2ワープフィールドだけシフトした第2の点において第2ボリュームデータから取得される第2のボクセル値との重み付け結合によって生成される。さらに、第1および第2ワープフィールドは、第1および第2ボリュームデータの隣接する非オーバラップ部分(領域)に対するボクセル位置の相対的な近さに反応する混合関数に応じて、恒等ワープフィールドと完全ワープフィールドとの間で緩やかに変化する。
ステップS5において、結果として得られた結合ボリュームデータが出力される。出力は、単純に記憶することができ、または視覚化のためのレンダリングモジュールに出力することができる。
2つのボリュームデータのスティッチングに関して方法を説明したが、3つ以上のボリュームデータをスティッチするように方法を拡張することができる。
さらに、2つのボリュームデータが比較的狭い領域でオーバラップするだけの例を用いて方法を説明したが、方法は、一方のボリュームデータが他方に完全に包含される状況、または両方のボリュームデータが実質的もしくは正確に同じ広がりを有する状況を含むどのような程度のオーバラップにも適用可能である。
上で説明した方法は、ソフトウェアによって、またはソフトウェアと、ボリュームデータの処理およびその後のレンダリングに適したもしくは最適化されたグラフィックスカードもしくはチップセットなどの最適化もしくは専用ハードウェアとの組み合わせによって実施される。ボリュームデータをスティッチするためのソフトウェアは、実際には、クライアント−サーバモデルの下で機能するネットワークの部分であるコンピュータワークステーションまたはサーバ上で動作できるレンダリングアプリケーションの部分を形成するモジュールである可能性が非常に高い。レンダリングアプリケーションが存在するワークステーションまたはサーバが通常配置される環境は、今から説明するような病院ネットワークである。それが望ましければ、スティッチングモジュールをボリュームデータに適用することができ、結果として得られた結合ボリュームデータを、同じセッションにおける視覚化を実施することなく、メモリに記憶することができる。
図8は、コンピュータ制御の診断デバイスと、スタンドアロンのコンピュータワークステーションと、関連する機器とからなる例示的なネットワーク1の概略図である。ネットワーク1は、3つの構成要素を備える。主病院コンポーネント2と、リモート診断デバイスコンポーネント4と、リモートシングルユーザコンポーネント6とが存在する。主病院コンポーネント2は、患者画像を獲得するための複数の診断デバイス、この例では、CTスキャナ8と、MR撮像装置10と、デジタルX線撮影(DR)デバイスまたはコンピュータX線撮影(CR)デバイス12と、超音波診断装置14とを備え、また複数のコンピュータワークステーション16と、共通フォーマットファイルサーバ18と、ファイルアーカイブ20と、インターネットゲートウェイ15とを備える。これらの特徴的要素はすべて、ローカルエリアネットワーク(LAN)25によって相互接続される。各コンピュータ装置は、ネットワークを介して通信を行うための少なくとも1つのネットワーク出力接続を有することが理解されよう。
リモート診断デバイスコンポーネント4は、CTスキャナ11と、共通フォーマットファイルサーバ13と、インターネットゲートウェイ17とを備える。一般に、CTスキャナ11および共通フォーマットファイルサーバ13は、インターネットゲートウェイ17に接続され、今度は、インターネットゲートウェイ17が、主病院コンポーネント2内のインターネットゲートウェイ15にインターネットを介して接続される。
リモートシングルユーザコンポーネント6は、内蔵モデム(図示されず)を有するコンピュータワークステーション21を備える。コンピュータワークステーション21も、主病院コンポーネント2内のインターネットゲートウェイ15にインターネットを介して接続される。
ネットワーク1は、標準化された共通フォーマット内のデータを送信するように構成される。例えば、CTスキャナ8が、最初に、ソースデータセット、すなわち3D画像データ(第1、第2ボリュームデータ)を生成し、オペレータは、そのソースデータセットから適切な2D画像を導出することができる。2D画像は、標準画像データフォーマットで符号化され、ファイルアーカイブ20上に保存するために、LAN25を介してファイルサーバ18に転送される。コンピュータワークステーション16の1つで作業を行うユーザは、その後、画像を要求することができ、ファイルサーバ18は、画像をアーカイブ20から取り出し、それをLAN25を介してユーザに渡す。同様に、リモート診断デバイスコンポーネント4またはリモートシングルユーザコンポーネント6のいずれかにおいて、主病院コンポーネント2からリモートで作業を行うユーザも、アーカイブ20またはネットワーク1上の他の場所に保存されたデータにアクセスし、それを送信することができる。
図9は、スキャナ8の開口7内の患者5の部位に関連するX線減衰の断面像を獲得するための汎用的なスキャナ、とりわけ、図8に表されるようなコンピュータ断層撮影(CT)スキャナ8の概略斜視図である。異なるタイプの医用画像データを提供するために、異なる画像モダリティ(例えば、CT、MR、PET、超音波)を使用することができる。
図8および図9を参照すると、本実施形態を実施するスティッチングモジュールを有するレンダリングアプリケーションは、示されるコンピュータ装置、すなわち、ワークステーション6、16、サーバ13、15、17、18、またはスキャナ8、10、11、12、14に関連付けられたコンピュータおよび任意の関連グラフィックス処理ハードウェアのいずれかに存在することができる。
図10Aおよび図10Bは、本実施形態による処理を実行するように構成された汎用コンピュータシステム22を概略的に示している。図10Aは、コンピュータシステム22を構成する機能ユニットを主として表し、図10Bは、使用するために配置されたコンピュータシステム22を示す概略斜視図である。
コンピュータ22は、中央処理装置(CPU)24と、読み出し専用メモリ(ROM)26と、ランダムアクセスメモリ(RAM)28と、ハードディスクドライブ30と、ディスプレイドライバ32と、2つのディスプレイ34、すなわち第1のディスプレイ34Aおよび第2のディスプレイ34Bと、キーボード38およびマウス40に接続されたユーザ入出力(IO)回路36とを含む。これらのデバイスは、共通バス42を介して接続される。コンピュータ22は、共通バス42を介して接続されたグラフィックスカード44も含む。グラフィックスカードは、グラフィックス処理ユニット(GPU)と、GPUに緊密に結合されたランダムアクセスメモリ(GPUメモリ)とを含む。
CPU24は、RAM28またはハードディスクドライブ30内に記憶できる医用画像データの処理、表示、および操作を実施するために、ROM26、RAM28、またはハードディスクドライブ30内に記憶されたプログラム命令を実行することができる。RAM28とハードディスクドライブ30は、一括してシステムメモリと呼ばれる。CPU24は、コンピュータシステム22のオペレーティングシステムに対応するプログラム命令も実行することができる。この点で、CPU24は、コンピュータシステム22の動作に関連するタスクを実行するための様々な機能ユニットを備えると見なすことができる。GPUも、CPU24からGPUに渡される画像データの処理を実施するために、プログラム命令を実行することができる。
CPU24、ROM26、RAM28、ハードディスク30、ディスプレイドライバ32、ユーザ入出力(IO)回路36、グラフィックスカード44、および接続バス42など、コンピュータシステム22を備える様々な機能的要素は、筐体21内に含まれる。このケースでは、2つのディスプレイ34A、34B、キーボード38、およびマウス40は、筐体から分離されており、適切な配線が、それらを筐体21内のコンピュータシステムの関連する機能的要素に接続する。この点で、図10Aおよび図10Bにおける例示的な実施形態のコンピュータシステム22は、デスクトップ型であると見なすことができるが、他のタイプのコンピュータシステムも、同様に利用することができる。
図11は、図10Aおよび図10Bに示されるコンピュータシステム2の特徴的要素のいくつかをより詳細に概略的に示している。RAM28とハードディスクドライブ30は、一括してシステムメモリ46として示されている。図8に示されるスキャナ8から獲得された医用画像データは、図に概略的に示されるようにシステムメモリに記憶される。コンピュータシステム22の特徴的要素の間の異なるデータ転送経路を示す助けとなるように、図11では、図10Aに示される共通バス42は、一連の別個のバス接続42a〜dとして概略的に示されている。1つのバス接続42aは、システムメモリ46とCPU24の間を接続する。別のバス接続42bは、CPU24とグラフィックスカード44の間を接続する。さらなる1対のバス接続、すなわち、第1のバス接続42cAと第2のバス接続42cBは、グラフィックスカード44とディスプレイ34A、34Bそれぞれの間を接続する。別のバス接続42dは、ユーザI/O回路36と、カーソル制御ユニットと、CPU24との間を接続する。CPU24は、CPUキャッシュ50を含む。グラフィックスカード44は、GPU54とGPUメモリ56とを含む。GPU54は、アクセラレーテッドグラフィックス処理インタフェース60と、GPUキャッシュI/Oコントローラ62と、処理エンジン64と、ディスプレイI/Oコントローラ66とを提供するための回路を含む。処理エンジン64は、典型的には医用画像データセットの処理に関連するタイプのプログラム命令を最適に実行するように設計される。
ユーザは、ディスプレイ34上に表示されるグラフィカルユーザインタフェース(GUI)と組み合わせて、キーボード38およびマウス40(またはトラックパッドもしくはペンタブレット/デジタイザなどの他のポインティングデバイス)を使用して、例えば、第1および第2のディスプレイ34A、34Bそれぞれにおいてポイントおよびクリックを行うための、マウス、トラックパッドなどと組み合わされた、可動スクリーンカーソルを使用して、所望の処理パラメータを選択することができる。
図10A、図10B、および図11を参照すると、本実施形態を実施するスティッチングモジュールを有するレンダリングアプリケーションは、HDD30および/またはROM26に記憶することができる。アプリケーションを実行する場合、必要に応じて、アプリケーションをシステムメモリ46またはRAM28にロードすることができる。実行時には、CPU24およびGPU54に利用可能なキャッシュメモリ50、62などのより高速なメモリも、アプリケーションの一部をホストする。レンダリングアプリケーションから出力される画像は、第1および第2のディスプレイ34A、34Bなどの適切なディスプレイに表示することができる。レンダリングアプリケーションから出力される画像は、適切なメモリに記憶することもできる。レンダリングアプリケーションから出力される画像は、ネットワーク内の別の場所において表示または記憶するために、ネットワークを介して送信することもできる。
さらに、3次元画像データセット(第1、第2のボリュームデータ)に対する言及は、時間分解撮像(time-resolved imaging)によって生成されるような、4次元画像データセットと呼ばれることがある、3次元画像データセットの系列を含む。
いくつかの実施形態は、方法を実施するための機械可読命令を保持する非一時的なコンピュータプログラム製品とすることができる、コンピュータプログラム製品を提供する。
いくつかの実施形態は、方法を実施するための機械可読命令をロードし、実行するように動作可能なコンピュータシステムを提供する。
いくつかの実施形態は、方法を実施するための機械可読命令をロードし、実行するように動作可能な画像獲得デバイスを提供する。
本実施形態が、コンピュータ実施システム、方法、および非一時的媒体上に記憶できるコンピュータプログラム製品との関連で、以下本明細書で説明される。本実施形態のいくつかは、例えば、パーソナルコンピュータまたは他の形態のワークステーションなどのコンピュータにいくつかの実施形態で必要な機能を提供させる、コンピュータプログラム製品に関して説明されるが、以下の説明から、これが、いくつかの実施形態の一例に関係するにすぎないことが理解されよう。例えば、いくつかの実施形態では、スタンドアロンコンピュータの代わりに、コンピュータのネットワークが、本実施形態を実施することができる。代替として、または加えて、本実施形態の機能の少なくともいくつかは、例えば、専用集積回路(例えば特定用途向け集積回路(ASIC))の形態をとる、専用ハードウェアによって実施することができる。
図12は、本実施形態に係る医用画像処理装置100の構成の一例を示す構成図である。
医用画像処理装置100は、座標変換部110と、非剛体位置合わせ部112と、距離指標発生部114と、ワープフィールド発生部116と、結合ボリュームデータ発生部118と、インターフェース部120と、入力部122と、記憶部124と、制御部126と、表示部128とを有する。
座標変換部110は、後述する非剛体位置合わせの前に、第1ボリュームデータIにおける第1座標系と第2ボリュームデータIにおける第2座標系とに基づいて、第1ボリュームデータIにおけるボクセルの座標を第2座標系に変換、または第2ボリュームデータIにおけるボクセルの座標を第1座標系に変換する。具体的には、座標変換部110は、記憶部124から、第1ボリュームデータIと第2ボリュームデータIとを読み出す。座標変換部110は、第1座標系と第2座標系とに基づいて、第2座標系から第1座標検系への座標変換を決定する。座標変換部110は、決定した座標変換を用いて、第2ボリュームデータIにおけるボクセルの座標を第1座標系に変換する。これにより、第1座標系を有する第2ボリュームデータI'が発生される。図1Aは、第2ボリュームデータIにおけるボクセルの座標を第1座標系に変換前の一例を示す図である。図1Bは、第2ボリュームデータIにおけるボクセルの座標を第1座標系に変換後の一例を示す図である。図1Aおよび図1Bに示すように、第2ボリュームデータIの座標系を第1座標系に変換することにより、第1ボリュームデータIと第2ボリュームデータIとの座標系は、共通なものとなる。
なお、座標変換部110は、第1座標系と第2座標系とに基づいて、第2座標系から第1座標検系への座標変換を決定してもよい。このとき、座標変換部110は、決定した座標変換を用いて、第1ボリュームデータIにおけるボクセルの座標を第2座標系に変換する。なお、座標変換部110は、図10Aおよび図11のグラフィックスカード(GFX)44または中央演算処理装置(CPU)24に組み込まれてもよい。
非剛体位置合わせ部112は、オーバーラップ領域をそれぞれ有する第1ボリュームデータIと第1座標系を有する第2ボリュームデータI'との非剛体位置合わせを実行する。具体的には、非剛体位置合わせ部112は、座標系を共通化した第1ボリュームデータIと第2ボリュームデータI'とにおいて、非剛体位置合わせを実行する。非剛体位置合わせ部112は、実行した非剛体位置合わせに対応するワープフィールドwを決定する。非剛体位置合わせ部112は、この非剛体位置合わせにより、第1ボリュームデータIと第2ボリュームデータI'とのオーバーラップ領域を決定する。なお、非剛体位置合わせ部112は、図10Aおよび図11のグラフィックスカード(GFX)44または中央演算処理装置(CPU)24に組み込まれてもよい。
距離指標発生部114は、オーバーラップ領域における複数のボクセル位置x各々からオーバーラップ領域と第1ボリュームデータIにおける非オーバーラップ領域との境界までの第1距離d(x)を、オーバーラップ領域における複数のボクセル各々について計算する。距離指標発生部114は、ボクセル位置x各々からオーバーラップ領域と第2ボリュームデータI'における非オーバーラップ領域との境界までの第2距離d(x)を、オーバーラップ領域における複数のボクセル各々について計算する。距離指標発生部114は、第1距離d(x)と第2距離d(x)とに基づいて、ボクセル位置各々における距離指標を発生する。具体的には、距離指標発生部は、距離指標として、オーバーラップ領域における複数のボクセル各々のボクセル位置に応じた第1距離d(x)と第2距離d(x)とをパラメータとする距離関数b(x)を発生する。具体的には、距離関数b(x)は、例えば、b(x)=d(x)/(d(x)+d(x))で定義される。なお、距離指標発生部114は、図10Aおよび図11のグラフィックスカード(GFX)44または中央演算処理装置(CPU)24に組み込まれてもよい。
ワープフィールド発生部116は、距離指標(距離関数b(x))と非剛体位置合わせに関するワープフィールドwとに基づいて、第1ボリュームデータIにおけるオーバーラップ領域の複数のボクセルをオーバーラップ領域のボクセル位置xにそれぞれワープさせる第1ワープフィールドwを発生する。ワープフィールド発生部116は、距離指標(距離関数b(x))と非剛体位置合わせに関するワープフィールドwとに基づいて、第2ボリュームデータI'におけるオーバーラップ領域の複数のボクセルをオーバーラップ領域のボクセル位置xにそれぞれワープさせる第2ワープフィールドwを発生する。
具体的には、第1ワープフィールドwの発生のために、ワープフィールド発生部116は、距離関数b(x)のマイナスにワープフィールドw(x)を乗じた−b(x)w(x)を計算する。次いで、ワープフィールド発生部116は、(−b(x)w(x))を引数とする丸め関数を用いて、第1ワープフィールドwを発生する。
また、第1ワープフィールドwの発生のために、ワープフィールド発生部116は、1から距離関数b(x)を差分した距離指標(1−b(x))にワープフィールドw(x)を乗じた(1−b(x))w(x)を計算する。次いで、ワープフィールド発生部116は、(1−b(x))w(x)を引数とする丸め関数を用いて、第2ワープフィールドwを発生する。
すなわち、ワープフィールド発生部116は、非剛体位置合わせに関するワープフィ−ルドw(完全ワープフィールド)と恒等ワープフィールドとの間で、オーバーラップ領域におけるボクセル位置x各々における距離指標(b(x)または(1−b(x)))に応じて、第1ワープフィールドwと第2ワープフィールドwとを変化させることができる。なお、ワープフィールド発生部116は、図10Aおよび図11のグラフィックスカード(GFX)44または中央演算処理装置(CPU)24に組み込まれてもよい。
結合ボリュームデータ発生部118は、第1ワープフィールドwによりオーバーラップ領域のボクセル位置xをワープした位置における第1ボリュームデータのボクセル値と、第2ワープフィールドwによりオーバーラップ領域のボクセル位置xをワープした位置における前記第2ボリュームデータのボクセル値と、オーバーラップ領域のにおけるボクセル位置xにおける距離指標とに基づいて、第1ボリュームデータと第2ボリュームデータとを結合した結合ボリュームデータを発生する。具体的には、結合ボリュームデータ発生部118は、非オーバーラップ領域における結合ボリュームデータとして、第1ボリュームデータIと第2ボリュームデータI'とを用いる。また、結合ボリュームデータ発生部118は、距離関数b(x)を重み付けとして用いて、第1ボリュームデータIと第2ボリュームデータI'とのボクセル値を加重加算することにより、オーバーラップ領域における結合ボリュームデータを発生する。なお、結合ボリュームデータ発生部118は、図10Aおよび図11のグラフィックスカード(GFX)44または中央演算処理装置(CPU)24に組み込まれてもよい。
結合ボリュームデータ発生部118は、例えば、以下の論理式により、結合ボリュームデータJ(x)を発生する。
If (x∈(I\D)) then J(x)=I(x)
Else if (x∈(I’\I)) then J(x)=I’(x)
Else then
J(x)=(1−b(x))I(x+w(x))+b(x)I’(x+w(x))
インターフェース部120は、入力部122、ネットワーク、インターネット、図示していない外部記憶装置などに関するインターフェースである。インターフェース部120は、医用画像撮影装置(CTスキャナ8、MR撮像装置10、デジタルX線撮影(DR)デバイスならびにコンピュータX線撮影(CR)デバイス12、超音波診断装置14など)および医用画像保管装置(コンピュータワークステーション16、共通フォーマットファイルサーバー18など)に対して電子的通信回線、典型的にはローカルエリアネットワーク(Local Area Network:以下LANと呼ぶ)、インターネットなどを介して接続される。
医用画像撮影装置で発生された第1、第2ボリュームデータ、または医用画像保管装置で保管された第1、第2ボリュームデータは、インターフェース部120を介して、記憶部124に記憶される。また、本医用画像処理装置100で編集された編集対象を有するボリュームデータなどは、ネットワークを介して図示していない医用画像保管装置などの他の装置に転送可能である。インターフェース部120は、例えば、図8のインターネットゲートウェイ15、17などに対応する。
入力部122は、操作者などからの各種指示・命令・情報・選択・設定などを制御部126に入力する。具体的には、入力部122は、上記各種指示・命令・情報・選択・設定などを入力するためのトラックボール、スイッチボタン、図10Aおよび図10Bのマウス40、マウス・ホイール、図10Aおよび図10Bのキーボード38等の入力デバイスを有する。なお、入力デバイスは、表示部128における表示画面を覆うタッチパネルでもよい。入力部122は、図10Aおよび図11のユーザー入出力(IO)回路36、キーボード38、マウス40に対応する。入力部122は、結合ボリュームデータの発生に関する2つのボリュームデータの選択指示を入力する。なお、入力部122は、非剛体位置合わせにおいて、基準とする座標系に関するボリュームデータを入力してもよい。また、入力部122は、表示部128に表示されている種々の画像に対して、操作者による調整指示を入力することも可能である。
記憶部124は、第1ボリュームデータIに第1座標系を付帯させて、第1ボリュームデータIを記憶する。記憶部124は、第2ボリュームデータIに第2座標系を付帯させて、第2ボリュームデータIを記憶する。記憶部124は、非剛体位置合わせ、距離指標の発生、ワープフィールドの発生、結合ボリュームデータの発生に関する医用画像処理プログラム、および各部を制御する制御プログラムを記憶する。記憶部124は、入力部122を介して、第1ボリュームデータIと第2ボリュームデータIとの選択指示が入力されると、記憶された第1ボリュームデータIと第2ボリュームデータIとを、座標変換部110に出力する。記憶部124は、図10Aのランダムアクセスメモリ(RAM)28、ハードディスクドライブ30、図11のシステムメモリ46、GPUメモリ56に対応する。
制御部126は、本医用画像処理装置100の中枢として機能とする。制御部126は、中央処理装置(Central Processing Unit:以下、CPUと呼ぶ)24、メモリ50等を有する。具体的には、制御部126は、入力部122を介して入力された入力操作に応じて、記憶部124から制御プログラムなどを読み出して自身のメモリ上に展開する。制御部126は、展開した制御プログラムを実行することにより、本医用画像処理装置100の各部を制御する。また、例えば、制御部126は、記憶部124から医用画像処理プログラムを読み出して実行することにより、座標変換部110、非剛体位置合わせ部112、距離指標発生部114、ワープフィールド発生部116、記憶部124、表示部128などの各部を制御する。
表示部128は、結合ボリュームデータを表示する。具体的には、表示部128は、結合ボリュームデータに基づいて発生された各種レンダリング画像などの3次元画像を表示する。なお、表示部128は、座標変換部110による座標変換において、例えば、図1A、図1Bに示すような画像を表示してもよい。また、表示部128は、非剛体位置合わせ部112における非剛体位置合わせにおいて、例えば、図2に示すな画像を、オーバーラップ領域とともに表示してもよい。。表示部128は、図10A、図10B、図11における第1のディスプレイ34Aおよび第2のディスプレイ34Bに対応する。
以上に述べた構成によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態に係る医用画像処理装置100によれば、それぞれのデータ(例えば、第1、第2ボリュームデータ)における非オーバーラップ領域とオーバーラップ領域との境界からオーバーラップ領域のボクセル位置までの距離の比に応じた距離指標(距離関数b(x))を用いて、空間的な非剛体位置合わせと輝度的なブレンディング(加重加算)を実行することができる。このとき、反復処理をする必要が無いため、処理時間が短縮される。加えて、本医用画像処理装置100によれば、特にMR画像のようにオーバーラップ領域に歪み(ワープ)がある場合において、画質を損ねずに、高速に、かつつながりの良く画像をつなぎ合わせることができる。すなわち、本医用画像処理装置100によれば、複数のボリュームデータを結合させた結合ボリュームデータの結合部分において、操作者に認識されるアーチファクトを著しく減少または除去することができる。これにより、被検体に対する診断効率を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1・・・ネットワーク、2・・・主病院コンポーネント、4・・・リモート診断デバイスコンポーネント、5・・・患者、6・・・リモートシングルユーザーコンポーネント、7・・・開口、8・・・CTスキャナ、10・・・MR撮像装置、11・・・CTスキャナ、12・・・デジタルX線撮影(DR)デバイスまたはコンピュータX線撮影(CR)デバイス、13・・・共通フォーマットファイルサーバ、14・・・超音波診断装置、15・・・インターネットゲートウェイ、16・・・複数のコンピュータワークステーション、17・・・インターネットゲートウェイ、18・・・共通フォーマットファイルサーバ、20・・・ファイルアーカイブ、21・・・コンピュータワークステーション、22・・・コンピュータシステム、24・・・中央演算処理装置(CPU)、25・・・ローカルエリアネットワーク(LAN)、26・・・読み出し専用メモリ(ROM)、28・・・ランダムアクセスメモリ(RAM)、30・・・ハードディスクドライブ、32・・・ディスプレイドライバ、34A・・・第1のディスプレイ、34B・・・第2のディスプレイ、36・・・ユーザ入出力(IO)回路、38・・・キーボード、40・・・マウス、42・・・共通バス42、42a・・・バス接続、42b・・・バス接続、42cA・・・第1のバス接続部、42cB・・・第2のバス接続部、42d・・・バス接続、44・・・グラフィックスカード、46・・・システムメモリ、50・・・CPUキャッシュ、54・・・GPU、56・・・GPUメモリ、60・・・アクセラレーテッドグラフィックスプロセッシングインターフェイス、62・・・GPUキャッシュI/Oコントローラ、64・・・処理エンジン、66・・・ディスプレイI/Oコントローラ、100・・・医用画像処理装置、110・・・座標変換部、112・・・非剛体位置合わせ部、114・・・距離指標発生部、116・・・ワープフィールド発生部、118・・・結合ボリュームデータ発生部、120・・・インターフェース部、122・・・入力部、124・・・記憶部、126・・・制御部、128・・・表示部。

Claims (7)

  1. オーバーラップ領域をそれぞれ有する第1ボリュームデータと第2ボリュームデータとの非剛体位置合わせを実行する非剛体位置合わせ部と、
    前記オーバーラップ領域における複数のボクセル位置各々から前記オーバーラップ領域と前記第1ボリュームデータにおける非オーバーラップ領域との境界までの第1距離と、前記ボクセル位置各々から前記オーバーラップ領域と前記第2ボリュームデータにおける非オーバーラップ領域との境界までの第2距離とに基づいて、前記ボクセル位置各々における距離指標を発生する距離指標発生部と、
    前記距離指標と前記非剛体位置合わせに関するワープフィールドとに基づいて、前記第1ボリュームデータにおける前記オーバーラップ領域の複数のボクセルを前記ボクセル位置にそれぞれワープさせる第1ワープフィールドと、前記第2ボリュームデータにおける前記オーバーラップ領域の複数のボクセルを前記ボクセル位置にそれぞれワープさせる第2ワープフィールドとを発生するワープフィールド発生部と、
    前記第1ワープフィールドにより前記ボクセル位置をワープした位置における前記第1ボリュームデータのボクセル値と、前記第2ワープフィールドにより前記ボクセル位置をワープした位置における前記第2ボリュームデータのボクセル値と、前記ボクセル位置における距離指標とに基づいて、前記第1ボリュームデータと前記第2ボリュームデータとを結合した結合ボリュームデータを発生する結合ボリュームデータ発生部と、
    を具備する医用画像処理装置。
  2. 前記ワープフィールド発生部は、前記非剛体位置合わせに関するワープフィ−ルドと恒等ワープフィールドとの間で、前記ボクセル位置各々における前記距離指標に応じて、前記第1ワープフィールドと前記第2ワープフィールドとを変化させる請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記距離指標発生部は、前記距離指標として、前記ボクセル位置に応じた前記第1距離と前記第2距離とをパラメータとする距離関数を発生する請求項2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記結合ボリュームデータ発生部は、前記距離関数を重み付けとして用いて前記結合ボリュームデータを発生する請求項3に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記非剛体位置合わせの前に、前記第1ボリュームデータにおける第1座標系と前記第2ボリュームデータにおける第2座標系とに基づいて、前記第1ボリュームデータにおけるボクセルの座標を前記第2座標系に変換、または前記第2ボリュームデータにおけるボクセルの座標を前記第1座標系に変換する座標変換部をさらに具備する請求項1に記載の医用画像処理装置。
  6. オーバーラップ領域をそれぞれ有する第1ボリュームデータと第2ボリュームデータとの非剛体位置合わせを実行し、
    前記オーバーラップ領域における複数のボクセル位置各々から前記オーバーラップ領域と前記第1ボリュームデータにおける非オーバーラップ領域との境界までの第1距離と、前記ボクセル位置各々から前記オーバーラップ領域と前記第2ボリュームデータにおける非オーバーラップ領域との境界までの第2距離とに基づいて、前記ボクセル位置各々における距離指標を発生し、
    前記距離指標と前記非剛体位置合わせに関するワープフィールドとに基づいて、前記第1ボリュームデータにおける前記オーバーラップ領域の複数のボクセルを前記ボクセル位置にそれぞれワープさせる第1ワープフィールドと、前記第2ボリュームデータにおける前記オーバーラップ領域の複数のボクセルを前記ボクセル位置にそれぞれワープさせる第2ワープフィールドとを発生し、
    前記第1ワープフィールドにより前記ボクセル位置をワープした位置における前記第1ボリュームデータのボクセル値と、前記第2ワープフィールドにより前記ボクセル位置をワープした位置における前記第2ボリュームデータのボクセル値と、前記ボクセル位置における距離指標とに基づいて、前記第1ボリュームデータと前記第2ボリュームデータとを結合した結合ボリュームデータを発生すること、
    を具備する医用画像処理方法。
  7. コンピュータに、
    オーバーラップ領域をそれぞれ有する第1ボリュームデータと第2ボリュームデータとの非剛体位置合わせを実行させ、
    前記オーバーラップ領域における複数のボクセル位置各々から前記オーバーラップ領域と前記第1ボリュームデータにおける非オーバーラップ領域との境界までの第1距離と、前記ボクセル位置各々から前記オーバーラップ領域と前記第2ボリュームデータにおける非オーバーラップ領域との境界までの第2距離とに基づいて、前記ボクセル位置各々における距離指標を発生させ、
    前記距離指標と前記非剛体位置合わせに関するワープフィールドとに基づいて、前記第1ボリュームデータにおける前記オーバーラップ領域の複数のボクセルを前記ボクセル位置にそれぞれワープさせる第1ワープフィールドと、前記第2ボリュームデータにおける前記オーバーラップ領域の複数のボクセルを前記ボクセル位置にそれぞれワープさせる第2ワープフィールドとを発生させ、
    前記第1ワープフィールドにより前記ボクセル位置をワープした位置における前記第1ボリュームデータのボクセル値と、前記第2ワープフィールドにより前記ボクセル位置をワープした位置における前記第2ボリュームデータのボクセル値と、前記ボクセル位置における距離指標とに基づいて、前記第1ボリュームデータと前記第2ボリュームデータとを結合した結合ボリュームデータを発生させること、
    を具備する医用画像処理プログラム。
JP2014033301A 2013-03-15 2014-02-24 医用画像処理装置、医用画像処理方法、および医用画像処理プログラム Pending JP2014180538A (ja)

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