JP2014180183A - 電源装置およびこれを備えた電動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】交流電圧が200Vである場合に電動機に過電圧が印加されることを防止できる電源装置およびこれを備えた電動機を提供する。
【解決手段】交流電圧Viが200Vであるとき、電圧検出部50での検出電圧Vmは2.8Vまで上昇するのに交流電圧Viの供給から40msかかる。この間、コンパレータ21の出力は、検出電圧Vmが閾値電圧Vsより低いときはHighを出力し、検出電圧Vmが閾値電圧Vs以上となればLowを出力する。このとき、出力遅延手段22では交流電圧Tiが供給された時点から40ms後のシュミット回路24の入力が所定値未満となるため、OR回路25にはLowが入力され、OR回路25の出力端子pからはLowが出力される。そして、Lowを入力したスイッチ切替手段26は、スイッチ30を開とし電源装置1を全波整流回路とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の交流入力電圧に対して回路を自動的に切り替えて常に一定の直流出力電圧を得ることができる電源装置およびこれを備えた電動機に関する。
従来、電動機に直流の駆動電圧を供給する電源装置には、商用交流電源の交流電圧が100Vと200Vとのいずれでも使用可能なものがある。そして、このような電源装置として、電動機の駆動電圧である出力電圧を検出しこれに応じて回路を自動的に切り替えることで、AC電源が100Vと200Vのいずれであっても常に一定の駆動電圧を得ることができるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の電源装置は、整流器と2個の平滑コンデンサと電圧検出手段と回路切替手段とを有し、交流電源の入力端子と2個の平滑コンデンサの接続部とが回路切替手段を介して接続されている。
電圧検出手段は、動作電圧が直流270Vに設定されたツェナーダイオードと、ツェナーダイオードのアノード側にゲートが接続されたサイリスタと、3個の抵抗とで構成されている。ツェナーダイオードのアノード側およびカソード側にはそれぞれ抵抗の一端が接続されており、各抵抗の他端は出力端子に接続されている。また、サイリスタのアノード側に抵抗の一端が接続されており、抵抗の他端とサイリスタのカソード側とがそれぞれ出力端子に接続されている。
回路切替手段は、サイリスタの両端(アノード側とカソード側)の電位差を入力し、電位差がある場合は交流電源の入力端子と2個の平滑コンデンサの接続部との間を自動的に短絡して電源装置を倍電圧整流回路とし、電位差がない場合は交流電源の入力端子と2個の平滑コンデンサの接続部との間を自動的に開放して電源装置を全波整流回路とする。
具体的には、交流電圧が100Vである場合は、ツェナーダイオードが動作電圧に到達せず、サイリスタのゲートに電流が流れないことからサイリスタがオフ状態を維持するため、サイリスタの両端には電位差が生じている。従って、回路切替手段は、交流電源の入力端子と2個の平滑コンデンサの接続部との間を自動的に短絡するので、電源装置は倍電圧整流回路として働く。
一方、交流電圧が200Vである場合は、出力電圧が上昇してツェナーダイオードが動作電圧に到達するまでは、上述した交流電圧が100Vの場合と同様に、電源装置は倍電圧整流回路として働く。そして、ツェナーダイオードが動作電圧に到達すれば、サイリスタのゲートに電流が流れるのでサイリスタがオンとなり、サイリスタの両端の電位差がほぼ0Vとなる。従って、回路切替手段は、交流電源の入力端子と2個の平滑コンデンサの接続部との間を自動的に開放するので、電源装置は全波整流回路として働く。
以上説明したように、特許文献1の電源装置は、交流電圧が供給されたときは倍電圧整流回路となっており、出力電圧が上昇してツェナーダイオードが動作電圧に到達すれば倍電圧整流回路から全波整流回路に自動的に切り替わる。従って、交流電圧が100Vと200Vのいずれであっても、常に直流280Vの出力電圧が得られる。
特開平2−146961号公報
特許文献1に記載の電源装置は、前述したように、電圧検出手段のツェナーダイオードの両端には抵抗が接続されているので、ツェナーダイオードにはこれら抵抗によって分圧された電圧が印加される。従って、ツェナーダイオードに印加される電圧が動作電圧である直流270Vに到達したときには、出力電圧はツェナーダイオードの動作電圧である直流270V以上であり、電動機の駆動電圧である280Vを大きく超えている虞がある。
一方、ツェナーダイオードが動作しなければ、電源装置が倍電圧整流回路から全波整流回路に切り替わらないため、ツェナーダイオードが動作電圧に到達する直前(例えば、ツェナーダイオードに印加される電圧が直流250Vや260Vであるとき)では、出力電圧が直流280V以上となっており、電動機に過電圧が印加されるという問題があった。
本発明は以上述べた問題点を解決するものであって、交流電圧が100Vと200Vとのいずれでも使用可能な電源装置において、交流電圧が200Vである場合に電動機に過電圧が印加されることを防止できる電源装置、および、これを備えた電動機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の電源装置は、整流器と平滑コンデンサとを有し交流電源から供給される交流電圧を直流の電圧に変換して出力する整流回路を備えたものであって、整流回路は、倍電圧整流回路と全波整流回路とに切り替え可能に構成され、電源装置は、出力電圧を検出する電圧検出部と、電圧検出部で検出した出力電圧に応じて整流回路を倍電圧整流回路と全波整流回路とに切り替える回路切替手段とを備えたものである。そして、整流回路は、平滑コンデンサが充電されるまでは全波整流回路とされ、平滑コンデンサの充電後に電圧検出部で検出した出力電圧が所定の閾値電圧未満であれば、回路切替手段により全波整流回路から倍電圧整流回路に切り替えられるものである。
また、本発明の電動機は、上記電源装置を備えたものである。
上記のように構成した本発明の電源装置およびこれを備えた電動機は、平滑コンデンサが充電されるまでは整流回路が全波整流回路とされ、平滑コンデンサの充電後、すなわち、出力電圧が安定した後に、出力電圧が所定の閾値電圧以上であれば、回路切替手段により整流回路が全波整流回路から倍電圧整流回路に切り替えられる。従って、電動機に過電圧が印加されることを確実に防止できる。
本発明の実施形態である電源装置の説明図であり、(A)は電源装置の構成ブロック図、(B)は交流電圧判別手段の構成ブロック図である。 本発明の実施形態である電源装置における交流電圧および出力電圧の波形図であり、(A)は交流電圧が100Vの場合の各波形図、(B)は交流電圧が200Vの場合の各波形図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施形態としては、空気調和機等に搭載される直流モータに駆動用の直流電圧を提供する電源装置を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
図1(A)は、電源装置1の構成を示すブロック図である。図1(A)に示すように、電源装置1は、出力側に図示しないインバータ回路を搭載した電動機であるモータ60が接続されている。この電源装置1は、ダイオードD1、D2、D3、およびD4でダイオードブリッジを構成してなるブリッジ整流器40と、平滑コンデンサC1およびC2と、抵抗R1およびR2からなる電圧検出部50と、スイッチ30と、スイッチ切替手段26と、電圧検出部50で検出した電圧を用いて交流電圧Viが100Vであるか200Vであるかを判別する交流電圧判別手段20とを備えている。尚、整流器40と平滑コンデンサC1およびC2とで、本発明の整流回路が構成され、また、スイッチ30とスイッチ切替手段26と交流電圧判別手段20とで、本発明の回路切替手段が構成される。
整流器40には、交流電圧Viを電源装置1に供給する交流電源70が接続されており、交流電源70の一端がダイオードD3とダイオードD4との接続点Tに接続され、交流電源70の他端がダイオードD1とダイオードD2との接続点Uに接続されている。また、整流器40は、接続ラインPおよび接続ラインNでモータ60に接続されている。
平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2は、各々の一端が接続点Xで接続されているとともに、平滑コンデンサC1の他端が接続ラインPに、平滑コンデンサC2の他端が接続ラインNに、各々接続されている。また、平滑コンデンサC1と平滑コンデンサC2との接続点Xと、整流器40のダイオードD3とダイオードD4との接続点Tとが、スイッチ30を介して接続されている。
電圧検出部50は、抵抗R1および抵抗R2の各々の一端が接続点Yで接続されているとともに、抵抗R1の他端が接続ラインPに、抵抗R2の他端が接続ラインNに、各々接続されている。また、接続点Yは交流電圧判別手段20と接続されており、交流電圧判別手段20には、電源装置1の出力電圧Vo(=モータ60の駆動電圧。以降、特に言及する必要がある場合を除き、出力電圧Voと記載する)を抵抗R1と抵抗R2とで分圧した検出電圧Vmが入力される。
次に、交流電圧判別手段20について説明する。この交流電圧判別手段20は、検出電圧Vmを用いて交流電源70の交流電圧が100Vであるか200Vであるかを判別し、判別結果に応じた値をスイッチ切替手段26に出力するものである。図1(B)は、交流電圧判別手段20の構成を示すブロック図であり、交流電圧判別手段20は、コンパレータ21と、抵抗R3とコンデンサC3とからなる積分回路23とシュミット回路24とからなる出力遅延手段22と、出力維持手段であるOR回路(論理和回路)24とを備えている。
コンパレータ21は、一方の入力端子に電圧検出部50の検出電圧Vmが入力され、他方の入力端子には所定の閾値電圧Vsが入力される。コンパレータ21は、入力した検出電圧Vmと閾値電圧Vsとを比較し、Vs>VmであればHigh(5V)を、Vs≦VmであればLow(0V)を、それぞれ出力遅延手段22に出力する。
出力遅延手段22は、上述したように、抵抗R3とコンデンサC3とで構成される積分回路23と、シュミット回路24とで構成されている。コンパレータ21からの出力がHighである場合、シュミット回路24に入力される電圧は、抵抗R3の抵抗値とコンデンサC3の容量とで決まる時間をかけて所定値(例えば、4V)まで上昇する。シュミット回路24は入力が所定値以上となればHighを、入力が所定値より小さければLowを、OR回路25に出力する。従って、出力遅延手段22は、コンパレータ21から出力がなされた時点、つまり、交流電源70から電源装置1に交流電圧が供給された時点から所定時間経過後のシュミット回路24への入力が所定値以上であればHighを、所定時間経過後のシュミット回路24への入力が所定値未満であればLowを、それぞれOR回路25に出力する。
OR回路25は、入力端子aに自己の出力が入力され、入力端子bには上述した出力遅延手段22の出力が入力される。そして、OR回路25は、入力端子aおよび入力端子bのうち少なくともいずれか一方の入力がHighであればHighを、入力端子aおよび入力端子bの入力がいずれもLowであればLowを、それぞれ出力端子pからスイッチ切替手段26に出力する。
スイッチ切替手段26は、OR回路25からの入力がHighである場合は、スイッチ30の駆動コイルに電力を供給してスイッチ30を閉じ、入力がLowである場合は、スイッチ30の駆動コイルへの電力供給を遮断してスイッチ30を開く。
ここで、前述した出力遅延手段22により、コンパレータ21の出力を所定時間遅らせてOR回路25に入力する理由について、図1および図2を用いて説明する。図2は、交流電源70から電源装置1に供給される交流電圧Viの波形、および、電源装置1の出力電圧Voの波形を示すものであり、図2(A)は交流電圧Viが100Vの場合を、図2(B)は交流電圧Viが200Vの場合をそれぞれ示している。図2において、左側の縦軸は交流電圧Viの電圧値(単位:V)、右側の縦軸は出力電圧Voの電圧値(単位:V)をそれぞれ示し、横軸は時間(単位:ms)を示している。
尚、交流電圧Viの供給開始時は、OR回路25の出力端子pからの出力がLow(出力遅延手段22の働きにより入力端子bの入力がLow、また、OR回路25の出力端子pからの出力をフィードバックする入力端子aの入力もLow)であり、Lowが入力されたスイッチ切替手段26によってスイッチ30は開とされているので、電源装置1は交流電圧Viの供給開始時は全波整流回路として働く。従って、図2における出力電圧Voの波形は全波整流された波形である。また、出力電圧Voの波形は、平滑コンデンサC1および平滑コンデンサC2の容量が330μFの場合の波形である。また、交流電圧Viの周波数は50Hzである。
図2(A)に示すように、交流電圧Viが100Vの場合、出力電圧Voは整流器40および平滑コンデンサC1、C2により140Vの直流電圧となるが、平滑コンデンサC1、C2が充電されて出力電圧Voが140Vで安定するまでに交流電圧Viの供給から25ms(交流電圧Viの周期で1.25周期に相当)かかる。また、図2(B)に示すように、交流電圧Viが200Vの場合は出力電圧Voは280Vの直流電圧となるが、平滑コンデンサC1、C2が充電されて出力電圧Voが280Vで安定するまでに交流電圧Viの供給から40ms(交流電圧Viの周期で2周期に相当)かかる。
以上のように、交流電圧Viが供給されてから出力電圧Voが安定するまでに時間がかかるが、交流電圧Viが200Vである場合は、供給初期(交流電圧Viの供給から20ms後位までの間)の出力電圧Voは、交流電圧Viが100Vである場合の電圧値に近い値となる。このとき、例えば、背景技術で説明した電源装置のように、交流電圧が供給されたときには倍電圧整流回路となっており出力電圧が所定の閾値電圧より高くなれば全波整流回路に切り替えるものであれば、出力電圧が閾値電圧を超えて電源装置が全波整流回路に切り替わるまでの間に、モータに280V以上の過電圧が印加される虞がある。
そこで、本発明の電源装置では、交流電圧の供給開始時は全波整流回路とするとともに、出力遅延手段22を備えて交流電圧Viの供給から出力電圧Voが安定するまでの所定時間はコンパレータ21の出力をOR回路25に入力させない、つまりは、スイッチ切替手段26によるスイッチ30の開閉切替を行わないようして、交流電圧Viが100Vであるか200Vであるかを確実に検知できるようになった後にスイッチ30の開閉切替を行うようにすることで、モータ60に過電圧が印加されることを防いでいる。
以下に、図1および図2を用いて、本実施形態の電源装置1の動作について具体的に説明する。尚、以下の説明では、抵抗R1と抵抗R2との抵抗値比は100:1となるよう、例えば、抵抗R1が470kΩ、抵抗R2が4.7kΩとなるように定め、検出電圧Vmが出力電圧Voの100分の1となるように分圧している。
また、出力遅延手段22の抵抗R3およびコンデンサC3の各値は、図2(B)に示す交流電圧Viが200Vの場合に、出力電圧Voが安定するまでの必要な時間である40msの間、OR回路25にコンパレータ21からの出力が入力されるのを遅延させることができるよう定められ、例えば、抵抗R3は56kΩ、コンデンサC3は0.47μF、とされている。
また、コンパレータ21に入力される閾値電圧Vsは2.0Vとしている。この閾値電圧Vsは、交流電圧Viが10%の変動幅を有していると仮定したときに、全波整流後の出力電圧Voを元に設定されているものである。具体的には、交流電圧が100Vである場合の上限値は、100V×1.1=110V、交流電圧が200Vである場合の下限値は、200V×0.9=180V、となり、これら各電圧値を全波整流した後に抵抗R1と抵抗R2とで分圧した電圧値である1.56Vと2.55Vとの中間値である2.0Vを閾値電圧Vsと設定している。
まず、交流電圧Viが100Vである場合について説明する。交流電圧Viが100Vの場合、出力電圧Voは、電源装置1が全波整流回路となっているために140Vとなるが、図2(A)に示すように、出力電圧Voが140Vまで上昇するには交流電圧Viの供給から25msかかる。従って、電圧検出部50での検出電圧Vmも1.4Vまで上昇するのに交流電圧Viの供給から25msかかる。
コンパレータ21は、入力された検出電圧Vmと閾値電圧Vsとを比較し、この比較結果を出力遅延手段22に出力する。交流電圧Viが100Vの場合は、検出電圧Vmが1.4Vまでしか上昇しないため、常にVs>Vmとなる。従って、コンパレータ21はHighを出力遅延手段22に出力する。このとき、出力遅延手段22では、電源装置1の交流電圧Viが供給された時点から40ms後にシュミット回路24の入力が所定値以上となり、出力遅延手段22からOR回路25にHighが出力される。
OR回路25では、交流電圧Viの供給開始時はスイッチ30が開となっていることから、入力端子aにはLowが入力される。入力端子bには上述したようにHighが入力されているため、OR回路25は出力端子pからHighをスイッチ切替手段26に出力する。
OR回路25からHighが入力されたスイッチ切替手段26は、スイッチ30の駆動コイルに電力を供給し、スイッチ30を閉じる。これにより、交流電源70の接続点T側が正極となった場合は、電流が交流電源70→接続点T→スイッチ30→接続点X→コンデンサC2→ダイオードD2→接続点U→交流電源70、と流れ、交流電源70の接続点U側が正極となった場合は、電流が交流電源70→接続点U→ダイオードD1→コンデンサC1→接続点X→スイッチ30→接続点T→交流電源70、と流れるので、電源装置1が倍電圧整流回路として働き、出力電圧Voは全波整流時の140Vの倍となる280Vとなる。
次に、交流電圧Viが200Vである場合について説明する。交流電圧Viが200Vの場合、出力電圧Voは、電源装置1が全波整流回路となっているために280Vとなるが、図2(B)に示すように、出力電圧Voが280Vまで上昇するには交流電圧Viの供給から40msかかる。従って、電圧検出部50での検出電圧Vmも2.8Vまで上昇するのに交流電圧Viの供給から40msかかる。
コンパレータ21は、入力された検出電圧Vmと閾値電圧Vsとを比較し、この比較結果を出力遅延手段22に出力する。交流電圧Viが200Vの場合は、図2(B)に示すように、交流電圧Viの供給から20msが経過するまでは、出力電圧Voが200Vより低いため、その検出電圧Vmも2.0Vより低い。このとき、コンパレータ21は、交流電圧Viが100Vの場合と同様に動作し、Highを出力遅延手段22に出力する。
一方、交流電圧Viの供給から20msが経過した後は、出力電圧Voが200V以上となるため、その検出電圧Vmも2.0V以上となる。このとき、コンパレータ21は、Vs≦Vmであるため、Lowを出力遅延手段22に出力する。
このように、交流電圧Viが200Vである場合は、交流電圧Viの供給から20ms経過した時点を境に、コンパレータ21の出力がHighからLowに変化する。このとき、コンパレータ21の出力は、出力遅延手段22の働きによって交流電圧Viが供給された時点から40ms後のシュミット回路24の入力が所定値未満であるため、出力遅延手段22からOR回路25にLowが出力される。
OR回路25では、交流電圧Viの供給時はスイッチ30が開となっていることから、入力端子aにはLowが入力される。入力端子bには上述したようにLowが入力されているため、OR回路25は出力端子pからLowをスイッチ切替手段26に出力する。
OR回路25からLowを入力したスイッチ切替手段26は、スイッチ30の駆動コイルに電力を供給しないため、スイッチ30は開いたままとなる。これにより、電源装置30は全波整流回路として働き、出力電圧Voは交流電圧Viを全波整流した280Vとなる。
尚、交流電圧判別手段20に出力維持手段としてOR回路25を設けている理由は次のとおりである。前述したように、コンパレータ21の出力は、Vm≧Vsの場合がLow、Vm<Vsの場合がHighとなる。交流電圧判別手段20にOR回路25を設けずに、コンパレータ21の出力を直接スイッチ切替手段26に入力する場合、交流電圧として100Vが供給されたときは、コンパレータ21での比較結果がVm<Vsとなり、コンパレータ21からスイッチ切替手段26にHighが出力されて電源装置1が倍電圧整流回路に切り替わる。その後、倍電圧整流回路となったことによって検出電圧Vmが上昇してコンパレータ21での比較結果がVm≧Vsとなり、コンパレータ21からスイッチ切替手段26にLowが出力されて電源装置1が全波整流回路に切り替わる。そして、再びVm<Vsとなって電源装置1が倍電圧整流回路に切り替わる、ということを繰り返すため、電源装置1の動作が安定しないという問題がある。
しかし、本実施形態のように、交流電圧判別手段20にOR回路25が備えられている場合は、自己の出力をフィードバックして入力しているため、一旦Vm<VsとなってOR回路25からHighが出力されれば、これ以降はHighを出力し続けるので、交流電圧判別手段20にOR回路25がない場合のように、電源装置1が倍電圧整流回路と全波整流回路とに交互に切り替わるということがない。
尚、以上説明した実施形態では、出力維持手段としてOR回路25を設けている場合について説明したが、これに限るものではなく、RS型やJK型等のフリップフロップ回路を用いて出力維持手段を実現してもよい。また、本実施形態の交流電圧判別手段20とスイッチ切替手段26との機能を実現するプログラムを有するマイコンを備え、マイコンがプログラムによって検出電圧Vmに応じたスイッチ30の開閉制御を行うようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の電源装置およびこれを備えた電動機は、平滑コンデンサが充電されるまでは整流回路が全波整流回路とされ、平滑コンデンサの充電後、すなわち、出力電圧が安定した後に、出力電圧が所定の閾値電圧以上であれば、回路切替手段により整流回路が全波整流回路から倍電圧整流回路に切り替えられるので、交流電圧が200Vであるときに整流回路が倍電圧整流回路となることがない。従って、電動機に過電圧が印加されることを確実に防止できる。
1 電源装置
20 交流電圧判別手段
21 コンパレータ
22 出力遅延手段
23 積分回路
24 シュミット回路
25 OR回路
26 スイッチ切替手段
30 スイッチ
40 整流器
50 電圧検出部
60 モータ
70 交流電源
Vi 交流電圧
Vo 出力電圧
Vm 検出電圧
Vs 閾値電圧
R1〜R3 抵抗
C1〜C3 コンデンサ

Claims (5)

  1. 整流器と平滑コンデンサとを有し交流電源から供給される交流電圧を直流の電圧に変換して出力する整流回路を備えた電源装置であって、
    前記整流回路は、倍電圧整流回路と全波整流回路とに切り替え可能に構成され、
    前記電源装置は、前記出力電圧を検出する電圧検出部と、同電圧検出部で検出した前記出力電圧に応じて前記整流回路を前記倍電圧整流回路と前記全波整流回路とに切り替える回路切替手段とを備え、
    前記整流回路は、前記平滑コンデンサが充電されるまでは前記全波整流回路とされ、前記平滑コンデンサの充電後に前記電圧検出部で検出した前記出力電圧が所定の閾値電圧未満であれば、前記回路切替手段により前記全波整流回路から前記倍電圧整流回路に切り替えられることを特徴とする電源装置。
  2. 前記整流器は4個のダイオードを組み合わせて形成されたダイオードブリッジで構成されて前記交流電源に接続され、
    前記整流回路は、前記整流器の出力を平滑する前記平滑コンデンサとしての第1のコンデンサと第2のコンデンサとを有し、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサの接続部がスイッチを介して前記交流電源の一端に接続され、
    前記整流回路は、
    前記スイッチが閉じたときは、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサの接続部と前記交流電源の一端とが短絡されることで、2個の前記ダイオードと前記第1のコンデンサおよび前記第2のコンデンサとで構成される前記倍電圧整流回路となり、
    前記スイッチが開いたときは、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとの接続部と前記交流電源の一端とが開放されることで、前記整流器と前記第1のコンデンサおよび前記第2のコンデンサとで構成される前記全波整流回路となり、
    前記回路切替手段は、前記スイッチと、同スイッチの開閉を行うスイッチ切替手段と、前記電圧検出部で検出した前記出力電圧と前記閾値電圧とを比較しこの比較結果に基づいた出力を前記平滑コンデンサが充電されるまでの時間に対応した所定時間だけ遅延させて前記スイッチ切替手段に出力する交流電圧判別手段とで構成され、
    前記スイッチ切替手段は、前記交流電圧判別手段からの入力に応じて前記スイッチの開閉を行うことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記交流電圧判別手段は、前記出力電圧と所定の閾値電圧とを比較しその比較結果を出力するコンパレータと、同コンパレータからの入力に応じた所定値を出力する出力維持手段と、前記コンパレータから前記出力維持手段への出力を前記所定時間遅延させる出力遅延手段とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記出力維持手段は論理和回路で構成され、
    前記論理和回路は、前記コンパレータからの入力と、前記論理和回路の出力をフィードバックした入力とを用いて論理演算を行いその結果を前記スイッチ切替手段に出力することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電源装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電源装置を備えたことを特徴とする電動機。
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