JP2014179569A - 発光装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い光取出し効率と量産性を有する発光装置を実現できる方法を提供すること。
【解決手段】発光素子が支持体にフリップチップ実装された発光装置の製造方法であって、(a)基板と、前記基板上に形成された第1半導体層と第2半導体層と、を含む半導体層と、前記第1半導体層と電気的に接続されるn側電極と、前記第2半導体層と電気的に接続されるp側電極と、前記基板の反対側の面において、前記第1半導体層と前記第2半導体層に重なるよう設けられた金属部材を有する構造体を準備し、(b)p側配線およびn側配線を同一面上に有する支持体を準備し、(c)前記構造体のp側電極およびn側電極と前記支持体のp側配線およびn側配線とを、導電性粒子および第1樹脂を含む異方性導電材料を用いて、それぞれ電気的に接続し、その後、(d)前記基板を前記構造体から除去して発光素子とすることを含む、発光装置の製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子が支持体にフリップチップ実装された発光装置の製造方法および製造方法によって製造可能な発光装置に関する。
発光装置は、一般的に、発光ダイオードなどの発光素子を支持体に実装して製造されている。この実装方法の1つとして、フリップチップ実装がある(特許文献1および2を参照のこと)。
従来、光取出し効率を向上させるために、発光素子を支持体にフリップチップ実装した後、基板を除去した発光装置が知られている。詳細には、この発光装置は次のようにして製造される(特許文献1を参照のこと)。まず、サファイア基板などの成長用基板上にn型半導体層、活性層およびp型半導体層を成長させ、p型半導体層および活性層をエッチングにより部分的に除去してn型半導体層を露出させた後、これにより得られる半導体層の基板と反対の同一面側にp側電極およびn側電極を形成し、p側電極およびn側電極上にAuバンプを形成して、発光素子のチップを作製する。他方、p側配線およびn側配線を同一面上に有する支持体を準備する。次に、これらチップおよび支持体を(チップの上下を反転させて)対向配置し、チップのp側電極およびn側電極に形成したAuバンプを、支持体のp側配線およびn側配線に超音波接合により機械的および電気的に接続する。そして、チップと支持体との間に形成される空間に電気絶縁性のアンダーフィル樹脂を注入して硬化させる。その後、チップから成長用基板をレーザーリフトオフによって除去する。
特表2011−501428号公報 特開2011−57917号公報
上記従来の発光装置の製造方法では、Auバンプと配線とを超音波接合により接合し、チップと支持体との間に形成される空間にアンダーフィルを形成した後、チップから基板を除去している。
このようなアンダーフィルを形成する工程は、ポッティングや加圧充填等で形成する必要があり、工数がかかる、チップと支持体との間に形成される空間の充填が難しい等という問題があった。
本発明は、発光素子が支持体にフリップチップ実装された発光装置の製造方法であって、高い光取出し効率と量産性を有する発光装置を実現できる方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、発光素子が支持体にフリップチップ実装された発光装置の製造方法であって、
(a)基板と、前記基板上に形成された第1半導体層と第2半導体層と、を含む半導体層と、前記第1半導体層と電気的に接続されるn側電極と、前記第2半導体層と電気的に接続されるp側電極と、前記基板の反対側の面において、前記第1半導体層と前記第2半導体層に重なるよう設けられた金属部材を有する構造体を準備し、
(b)p側配線およびn側配線を同一面上に有する支持体を準備し、
(c)前記構造体のp側電極およびn側電極と前記支持体のp側配線およびn側配線とを、導電性粒子および第1樹脂を含む異方性導電材料を用いて、それぞれ電気的に接続し、その後、
(d)前記基板を前記構造体から除去して発光素子とすることを含む、発光装置の製造方法が提供される。
また、本発明によれば、第1半導体層と、第2半導体層と、を含む半導体層と、前記第1半導体層と電気的に接続されるn側電極と、前記第2半導体層と電気的に接続されるp側電極とを有し、最上面が前記半導体層である発光素子と、p側配線およびn側配線を同一面上に有する支持体と、を備え、前記発光素子のp側電極およびn側電極と前記支持体のp側配線およびn側配線とが、異方性導電材料によって、それぞれ電気的に接続されており、前記発光素子は、前記第1半導体層の反対側の面において、前記第1半導体層と前記第2半導体層に重なるよう設けられた金属部材を備えることを特徴とする発光装置が提供される。
本発明の1つの実施形態における発光装置を説明する断面図である。 図1の実施形態における発光装置の製造方法を説明する概略工程図である。 図1の実施形態における発光装置の製造方法を説明する概略工程図である。 図1の実施形態における発光装置の製造方法を説明する概略工程図と概略拡大図である。 図1の実施形態における発光装置の製造方法を説明する概略工程図である。 本発明に使用可能な異方性導電材料の概略断面図である。 本発明に使用可能な構造体の一例を説明する概略平面図と概略断面図である。 本発明のもう1つの実施形態における構造体を説明する概略平面図と概略断面図である。 図7の実施形態における発光装置の概略断面図である。 本発明の発光装置の一例を説明する概略断面図である。 本発明の発光装置の壁部の例を説明する概略平面図と概略断面図である。 本発明に使用可能な構造体の一例を説明する概略平面図と概略断面図である。 本発明の実施例における発光装置とその製造方法を説明する概略平面図と概略断面図と概略工程図である。 本発明の実施例における発光装置とその製造方法を説明する概略平面図と概略断面図と概略工程図である。 本発明のもう1つの実施例における発光装置を説明する概略断面図である。
本発明にかかわる発光装置の製造方法は、発光素子が支持体にフリップチップ実装された発光装置の製造方法であって、(a)基板と、前記基板上に形成された第1半導体層と第2半導体層と、を含む半導体層と、前記第1半導体層と電気的に接続されるn側電極と、前記第2半導体層と電気的に接続されるp側電極と、前記基板と反対側の面において、前記第1半導体層と前記第2半導体層に重なるよう設けられた金属部材を有する構造体を準備し、(b)p側配線およびn側配線を同一面上に有する支持体を準備し、(c)前記構造体のp側電極およびn側電極と前記支持体のp側配線およびn側配線とを、導電性粒子および第1樹脂を含む異方性導電材料を用いて、それぞれ電気的に接続し、その後、(d)前記基板を前記構造体から除去して発光素子とすることを含む。
これによれば、LEDチップ(チップ)の基板を除去しているので、高い光取出し効率を得ることができる。更に、支持体と発光素子との間において異方性導電材料を使用して、支持体と発光素子との間に異方性導電材料を充填することで、発光素子の支持および補強と電気的な接続とを同時に実現することができ、量産性を向上させることができる。
加えて、第1半導体層と第2半導体層とに重なるよう設けられた金属部材とを有する発光素子を用いることで、発光素子の強度を高めることができるため、量産性や信頼性を高めることができる。
また、本発明にかかわる発光装置は、第1半導体層と、第2半導体層と、を含む半導体層と、前記第1半導体層と電気的に接続されるn側電極と、前記第2半導体層と電気的に接続されるp側電極とを有し、最上面が前記半導体層である発光素子と、p側配線およびn側配線を同一面上に有する支持体と、を備え、前記発光素子のp側電極およびn側電極と前記支持体のp側配線およびn側配線とが、異方性導電材料によって、それぞれ電気的に接続されており、前記発光素子は、前記第1半導体層と反対側の面において、前記第1半導体層と前記第2半導体層に重なるよう設けられた金属部材を備える。
これによれば、発光素子の光取出し面側の最上面を半導体層とすることで、高い光取出し効率を得ることができる。更に、第1半導体層と、第2半導体層と、第1半導体層と電気的に接続されるn側電極と、前記第2半導体層と電気的に接続されるp側電極と、前記第2半導体層側の面において、前記第1半導体層と前記第2半導体層に重なるよう設けられた金属部材とを有する発光素子と支持体との間において異方性導電材料を使用して、支持体と発光素子との間に異方性導電材料を充填することで、発光素子の支持および補強と電気的な接続とを同時に実現することができるとともに、発光素子の強度を高めることができるため、量産性や信頼性の高い発光装置とすることができる。
本発明の実施形態における発光装置の製造方法について、以下、図面を参照しながら詳述する。発明の理解を容易にする目的で、本発明を複数の実施形態に分けて説明するが、これら実施形態はそれぞれ独立するものではなく、相互に共有可能な特徴および/または構成は、他の実施形態の説明を適用できる。なお、添付の図面には、発明の理解を容易にする目的で、誇張して表現している部分がある点に留意されたい。
(実施形態1)
本実施形態は、図1に示すように、第1半導体層2と、活性層3と、第2半導体層4を有する半導体層5と、第2半導体層上に設けられた絶縁層62と、第2半導体層4と重なるよう前記絶縁層62上に設けられる前記第1半導体層2と電気的に接続されるn側電極6bと、前記第2半導体層4と電気的に接続されるp側電極6aと、を備える構造体7の発光素子9’のp側電極6aおよびn側電極6bと、基体12を備える支持体20のp側配線11aおよびn側配線11bとが、導電性粒子21とバインダ樹脂22を備える異方性導電材料23によって、それぞれ電気的に接続されている態様に関する。そして、基板1は半導体層5から除去されている。
本実施形態の発光装置は、下記のようにして製造できる。
まず、図2(a)〜(f)に示すように、基板と、第1半導体層と、第2半導体層と、第2半導体層上に設けられた絶縁層と、第2半導体層と重なるよう前記絶縁層上に設けられる前記第1半導体層と電気的に接続されるn側電極と、前記第2半導体層と電気的に接続されるp側電極と、を有する構造体7を準備する。
より詳細には、図2(a)に示すように、基板(成長用基板)1上に、少なくとも、第1半導体層であるn型半導体層2、活性層3および第2半導体層であるp型半導体層4を順次積層し、これらを含む複数の半導体層を形成する。半導体層は、バッファ層およびコンタクト層などを適宜含んでいてよい。代表的には、基板1にはサファイア基板を使用でき、n型半導体層2、活性層3およびp型半導体層4は窒化物半導体から成り得る。次いで、図2(b)に示すように、p型半導体層4、活性層3およびn型半導体層2をエッチングにより部分的に除去してn型半導体層2を露出させて、半導体層(積層体)5を得る。その後、図2(c)に示すように、最上層のp型半導体層4およびn型半導体層上にそれぞれp側導電部材61aとn側導電部材61bを形成する。そして、図2(d)に示すように、p側導電部材61aおよびn側導電部材61bと半導体層5を被覆するように、絶縁層62を形成する。そして、図2(e)に示すように、p側導電部材61aとn側導電部材61bの一部がそれぞれ露出するよう、絶縁層62に複数の貫通孔63a、63bを設ける。絶縁層上に、貫通孔63a内においてp側導電部材61aと接続するp側電極6aと、貫通孔63b内においてn側導電部材61bと接続する金属部材を兼ねるn側電極6bを形成する。この時、n側電極6bは、その一部が絶縁層62を間に挟んでp型半導体層4と重なるように形成される。より詳細には、n側電極6bは、n型半導体層2の上、n型半導体層2の露出部近傍の活性層3とp型半導体層4の端面、p型半導体層上にわたって設けられる。
このように、絶縁層や導電部材や電極を構成する層が、半導体層5上に複数重なるよう設けられることで、発光素子の強度を向上させることができる。具体的には、発光素子の中でも薄く強度が低いn型半導体層2の露出部を覆うよう、n型半導体層2上からp型半導体層4上に重なるように金属部材(本実施形態においてはn側電極6b)を設けることで、割れが発生しやすい部分を効果的に補強することができる。これにより、後述する基板の剥離の際や、完成した発光装置の使用時に半導体層の割れを防止することができ、量産性や信頼性に優れた発光装置とすることができる。
p側導電部材61aは、Agを含む反射型電極であってよく、n側導電部材61bはAlを含む反射型電極であってよい。また、p側導電部材61aおよびn側導電部材61bとして、適宜、ITO等の透光性電極を用いてもよい。
金属部材(本実施例においては6b)は、基板1の反対側の面(つまり、第2半導体層側の面)において、第1半導体層(n型半導体層2)から第2半導体層(p型半導体層)にわたって重なるよう積層されて設けられている。その材料や形状は、金属であれば特に限定されず、半導体層5のn型半導体層2の露出部を補強できるものであればよい。金属部材は、極性の異なる2つの半導体層に重なるように設けられるため、絶縁層(本実施例では絶縁層62)の上に設けられることが好ましい。金属部材は、後述するp側電極6aやn側電極6bと一体であることが好ましい。チップ9の実装に用いられる電極は、発光素子9’の他の部材よりも比較的厚く設けられるが、その厚い電極を金属部材として用い、補強に用いることで、発光素子9’の強度を容易に高めることができる。特に、第1半導体層2と電気的に接続されるn側電極6bと一体であることが好ましい。そのほか、金属部材は、p側導電部材61a、n側導電部材61bと一体であってもよい。また、2つの絶縁層の間に設けられてもよい。
絶縁層62は、第1半導体層2または/及び第2半導体層4と金属部材との間の絶縁をとる層である。材料としては、Si、Ti、Zr、Nb、Ta、Alからなる群より選択された少なくとも一種の酸化物または窒化物から選択されたものが好ましい。また、これらが積層されたDBR(分布型ブラッグ反射鏡)を用いることができる。DBRは、低屈折率層と高屈折率層とからなる1組の誘電体を、複数組にわたって積層させた多層構造であり、所定の波長の光を選択的に反射するものである。具体的には屈折率の異なる膜を1/4波長の厚みで交互に積層し、所定の波長を高効率に反射できる。本発明においては、発光素子の発光波長を反射することができるDBRとすることが好ましい。絶縁層の形成は、スパッタリング、蒸着、ALD等で行うことができる。
p側電極6aおよびn側電極6bの材料は、後述する異方性導電材料によって支持体の配線と電気的に接続できるものであれば、特に限定されずAu、Ag、Pt、Al、Rh、W、Ti、Ni、Pd、Cu等の金属を用いることができるが、特に、Auが好ましい。また、これらの金属を単層で用いてもよいが、複数の金属を積層して用いてもよい。なお、上記の絶縁層62が光透過性である場合には、少なくとも絶縁層62と接する面において、光反射率の高い材料を用いることが好ましい。これにより、絶縁層62を透過した光を反射することができ、光取出し効率の高い発光装置とすることができる。
p側電極6aとn側電極6bは、平面視において、ほぼ同じ形状、同じ面積で形成されることが好ましい。これにより、構造体を安定して実装することができる。
n側電極6bとp側電極6aは、n型半導体層2とp型半導体層4の高さの差に起因するなどして支持体20に対向する表面との高さの差を有している場合があるが、このような差が少なくなるよう設けられることが好ましい。これにより、異方性導電材料23による実装が容易になる。例えば、n側電極6bをp側電極6aよりも厚く設ける、絶縁層62をn側電極6bの下においてp側電極6aの下よりも厚く設ける、また、本実施形態のようにn側導電部材61bを2層以上積層して、p側導電部材61aよりも厚く設けることで、 実現することができる。
また、図2においては、n型半導体層2の露出部は、構造体7の端部に設けられているが、これに限られない。例えば、図7に示すように、平面視においてn型半導体層2の露出部がp型半導体層4に取り囲まれるよう、構造体7の内側もしくは中央部に設けられていてもよい。また、n型半導体層の露出部は、複数設けられていてもよい。これにより、発光素子9’内での電流集中を低減させることができ、発光効率の高い発光装置とすることができる。また、発光素子9’の発光分布を均一にすることもできる。
図1においては、p側電極6aはp型半導体層4上のみに設けられているが、図7に示すように、絶縁層62を間に挟んでn型半導体層2の露出部と重なるように形成されて、半導体層5を補強する金属部材とされてもよい。これにより、p側電極6aの下方のn型半導体層2の露出部を補強することができる。
その後、適宜、所定の寸法にカットして、発光素子のチップ(ダイス)9(図2(f)参照)を得る。
以上により、基板と、第1半導体層と、第2半導体層とがこの順に積層されており、第2半導体層上に設けられた絶縁層と、第2半導体層と重なるよう前記絶縁層上に設けられ第1半導体層と電気的に接続される金属部材を兼ねるn側電極と、前記第2半導体層と電気的に接続されるp側電極と、を備えるチップ9が作製される。チップ9は、通常、発光ダイオードであり、チップ9を構成する各部材の材料、形状、形成方法等は、適宜、変更してよい。
他方、図3(a)に示すように、p側配線11aおよびn側配線11bを同一面上に有する支持体20を準備する。
この支持体20は、図示する態様では、支持体の上面に形成されたp側配線11aおよびn側配線11bと支持体の上面と反対側の底面に形成されたリード13a、13bと、これらの間を電気的に接続する導電体から成るビア14a、14bを有する。
p側配線11aおよびn側配線を支持する支持体20の基材12は、どのようなものでもよく、例として、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、PPA等の樹脂や、窒化アルミニウム(AlN)、単結晶、多結晶、焼結基板、他の材料としてアルミナ等のセラミック、ガラス、Si等の半金属あるいは金属基板、またそれらの積層体、複合体が使用できる。特に、セラミックは熱等によって変形しにくいため、後述するレーザー照射の際の信頼性を高めることができる。なお、異方性導電材料23に後述する光反射性材料を含有させるなどして光取出し効率を高めることで、支持体20の材料に光反射率は低いが支持体として高信頼性なセラミック系材料や、安価な黒色エポキシ系樹脂基材等を用いることができる。
支持体20は、図3に示すような凹部を有さない平板状とされることが好ましい。これにより、異方性導電材料23を硬化させる際、チップ9にヒートツール24を容易に接触させることができ、量産性を高めることができる。
支持体20は、発光素子ないしチップ9が収容される凹部を有していてもよい。この場合は、凹部の内部のチップ9に接触するよう形成された突起を有するヒートツール24を用いることにより、異方性導電材料23を硬化させることができる。なお、平板状の支持体20にチップ9を実装した後、発光素子ないしチップ9を取り囲む枠体を取り付けて、凹部を形成してもよい。
本発明においては、支持体20を設けない構成とすることもできる。例えば、上面に平坦面を有するリードフレームであるp側配線11aおよびn側配線11bにチップ9を搭載する方法が挙げられる。この場合、p側配線11aおよびn側配線11bの間は、異方性導電材料23で満たされていてもよく、後述する封止部材が設けられてもよい。
加えて、支持体20は、種々の電気的な機能を備えていてもよい。例えば、支持体にツェナーダイオードやバリスタ素子を用いることで、発光装置の静電耐圧を高めることができる。
支持体20は、同一面側にチップ9の電極と導電性粒子21を介して接続されるp側配線11aとn側配線11bとを有している。
これらの配線の材料は、導電性を有しているものであれば特に限定されず、Auや銀白色の金属、特に、反射率の高いAg、Alなどを用いることができる。反射率の高い銀白色の金属とすることにより、発光素子からの光が支持体と反対側の方向に反射され、発光装置の光取出し効率が向上するため好ましい。なお、異方性導電材料23に後述する光反射性材料を含有させるなどして、光取出し効率を高めることで、光反射率はAg等に劣るものの導電性粒子との接合信頼性が高いAuを用いることができる。このような配線として、具体的には、例えば厚さ10nmのTi層の上に設けられる厚さ10〜50μmのAu層などを用いることができる。Ti/Auの他、Ni/Au、Al/Au等を用いることもできる。
リード13a、13bは、支持体20の底面に設けられ、発光装置の外部端子として機能する。その材料は導電性を有していれば特に限定されないが、発光装置の実装に用いられるはんだ等との濡れ性がよい材料であることが好ましく、例えばAu、Agなどを用いることができる。
本実施形態においては、リード13a、13bは支持体20の底面側に設けられているが、これに限られず、上面側や側面側に設けられていてもよい。支持体20の側面側にリード13a、13bを設けることにより、側面発光の発光装置とすることができる。
ビア14a、14bは、支持体20を貫通するよう設けられ、支持体20上面の配線11a、11bと、底面のリード13a、13bを電気的に接続するものである。その材料は、導電性を有していれば特に限定されないが、放熱性、導電性に優れる材料が好ましく、例えばCuなどを好適に用いることができる。
なお、支持体20は、支持体が複数連結された集合基板として用意されることが好ましい。これにより、複数の支持体上の異方性導電材料を一つのヒートツールで一括して硬化させ、複数のチップを一括で実装することができるため、量産性を高めることができる。また、後述する基板の除去する工程においても、タクトを高めることができ、量産性を高めることができる。集合基板とされた支持体は、硬化後の工程で切断等により個片化することで、個々の発光装置とすることができる。
次に、図3(b)に示すように、支持体20のp側配線11aおよびn側配線11b上に、液状の異方性導電材料23をディスペンスにて供給する。異方性導電材料23は、バインダ樹脂22として第1樹脂と、このバインダ樹脂(第1樹脂)22中に分散した導電性粒子21と、光反射性物質であるTiOとを含有する。本実施形態において、導電性粒子21は、図6に示すように、第2樹脂から成るコア21aと、このコア21aを被覆する金属から成る導電性層21bとにより構成されている。異方性導電材料23の組成(バインダ樹脂22、導電性粒子21、および存在する場合にはその他の成分の各含有割合)、導電性粒子21の平均粒径、導電性層21bの厚さ等は適宜設定できるが、導電性粒子21の粒径は、支持体20に近接する電極(具体的にはp側電極6a)とその電極と接続される配線(具体的にはp側配線11a)の厚みの合計よりも小さくなるよう設けられることが好ましい。具体的には、導電性粒子21の粒径を、p側配線11aとn側配線11bの厚みや、絶縁層62上におけるp側電極6aやn側電極6bの厚みより小さくすることで実現することができる。これにより、導電性粒子21が、配線の間など不必要な部分において加圧され電気的に接続されることを防止することができる。
異方性導電材料23としては、硬化前に液状である異方性導電ペースト(ACP)のほかにも、フィルム状の異方性導電フィルム(ACF)を用いることができる。異方性導電ペーストを用いる場合は、ディスペンスや印刷などで支持体上に供給することができる。
バインダ樹脂22である第1樹脂は、例えば、熱硬化性樹脂であり、例えば、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂、ハイブリッドシリコーン樹脂などであってよく、場合により熱可塑性樹脂などと混合されていてもよい。シリコーン樹脂やハイブリッドシリコーン樹脂は耐光性、耐熱性が高いため、好ましく用いることができる。導電性粒子21のコア21aを成す第2樹脂は、任意の適切な樹脂、例えば、メタクリル樹脂などであってよい。
導電性粒子21の導電性層21bは、金属、例えばAu、Niなどから成る。かかる導電性層21bは、第2樹脂から成るコア21aの表面に、例えば、無電解メッキ、電解メッキ、メカノフュージョン(メカノケミカル的反応)などにより形成可能である。異方性導電材料23中の導電性粒子21の含有量は、特に限定されず、適宜選択可能である。
光反射性物質は、少なくとも導電性粒子21よりも光反射率の高い材料を用いることができる。このような材料としては、例えば、Ti、Zr、Nb、Al、Siからなる群から選択される1種の酸化物、若しくはAlN、MgFの少なくとも1種であり、具体的にはTiO2、ZrO2、Nb25、Al23、MgF、AlN、SiO2よりなる群から選択される少なくとも1種である。光反射性材料の粒子が、Ti、Zr、Nb、Alからなる群から選択される1種の酸化物であることで、第1樹脂との屈折率差を高められ、好ましい。また、異方性導電材料23に光反射性物質を含有させることにより、異方性導電材料23の硬化後の硬度を高めることができる。これにより、半導体層5を堅固に支持することができ、後述するレーザーリフトオフの際に半導体層5の割れを有効に防止することができる。また、発光装置の使用中においても、信頼性を向上させることができる。
異方性導電材料23は、導電性粒子21のほかに、電気的接続を補助する接合補助材料を有していてもよい。このような材料としては、例えば、Au−Sn、Sn−Cu、Sn−Ag−Cu、Sn−Pd系はんだ、Sn等の微粒子があげられる。このような微粒子は、異方性導電材料23の接着(加熱)の際に溶融し、電極と配線の間に設けられる。このような接合補助材料を用いることにより、発光素子と支持体との接合強度をより向上させることができるとともに、放熱性を高めることができる。
異方性導電材料23に含まれ得る他の成分としては、その他、硬化促進剤、粘度調整剤、硬化後の硬度を調整するフィラーなどの添加剤が挙げられる。
異方性導電材料23の供給量および粘度は、チップ9と支持体20との間の空間を満たすことができるものであれば、特に限定されないが、例えば、平面視においてチップ9の外縁より外にまで設けられることができる量とすることができる。また、チップの基板1の側面を被覆するが基板1の上面は被覆しない量・粘度に調節されることで、後述する基板1の除去を信頼性良く行うことができ、好ましい。
異方性導電材料23は、硬化後(チップ9の実装後)において、ショア硬度がD80以上であることが好ましい。このように比較的硬い材料とすることで、チップ9を堅固に支持することができ、後述するレーザーリフトオフの際に半導体層5が割れることを有効に防止することができる。また、発光装置の使用中においても、信頼性を向上させることができる。
上記の通り支持体20に供給した異方性導電材料23の上に、図2(f)に示すチップ9の上下を反転させ、それぞれ支持体20に対して位置合わせして載置した後、図3(c)に示すように、ヒートツールにて加圧および加熱する。これにより、図1に示すように、異方性導電材料23は、チップ9(より詳細には上記構造体、以下も同様)と支持体20との間の空間を満たすよう形成され、チップ9と支持体20と機械的(または物理的)に接合する。
更に、このとき、異方性導電材料23中の導電性粒子21が、電極6a、6bと配線11a、11bとの間で圧力が加えられた状態で接合されることにより、これらを電気的に接続する。すなわち、異方性導電材料23が、加圧および加熱によりバインダ樹脂22を押し広げ、それぞれの電極と配線との間に導電性粒子21を少なくとも1個以上挟み込むことで、圧着部における厚み方向に対しては導電性、一方、面方向に対しては絶縁性という電気的異方性を示す。この結果、チップ9(より詳細には構造体7)のp側電極6aおよびn側電極6bと、支持体20のp側配線11aおよびn側配線11bとは、異方性導電材料23(導電性粒子21および第1樹脂22を含む)によって、それぞれ電気的に接続される。
接合された異方性導電材料23の厚みは、p側電極6aとp側配線11aとの間において、例えば1〜5μm程度であることが好ましい。これにより、半導体層5が堅固に保持され後述する基板1の除去が容易となるとともに、半導体層5から支持体20への放熱性を向上させることができる。
この時、チップ9の基板1の側面1aに少なくとも部分的に接触した状態で、異方性導電材料23ないしバインダ樹脂22が硬化していてもよい。これにより、チップ9は、チップ9の側面(より具体的には基板1の側面まで)が異方性導電材料23により接着・支持されるため、その後のチップ9の基板1の剥離を容易に行うことができる。
異方性導電材料23の硬化方法は、本実施形態のようにチップ9の基板1側から加熱と加圧を同時に行うヒートツール24を用いることもできるが、これに限られず、加圧と加熱を異なる装置を用いて行ってもよい。例えば、基板1側から加圧を行い、加熱は支持体20側からホットプレート等によって行ってもよい。
その後、図4(a)に示すように、基板1をチップ9から除去する。基板1の除去は、レーザー照射により実施することができる。これには、レーザーリフトオフ(LLO)技術を適用し得、エキシマレーザーなどの高出力のレーザー光を基板1の露出面(底面)側から半導体層5に照射して、基板1と半導体層5との境界近傍にて半導体物質をレーザーアブレーションさせて、基板1と半導体層5を分離し、基板1を剥離することができる。なお、レーザー光は、基板1を透過し、半導体層5に吸収される波長のものを用いることができる。例えば、基板1がサファイアであり、半導体層5がGaNである場合には、上述のエキシマレーザー(波長248nm)、YAGレーザーなど(波長266nm)を用いることができる。
チップ9(より詳細には構造体7)から基板1が除去された残部は発光素子9’となる。基板1の除去により、半導体層5の上面5aが露出し、また、異方性導電材料23の壁部23aは、基板1の除去により露出した半導体層5の周囲で、半導体層5より突出する。
このような発光素子9’を取り囲む壁部23aを形成することにより、発光素子9’から側面方向に出射する光を反射させることができ、光の指向性を高めることができる。また、壁部23aは、設けないこともでき、また異方性導電材料23の形成後に除去することもできる。かかる除去は、基板1の除去前であれば、物理的な除去やエッチングなど、基板1の除去後であれば、切削加工、グラインディングなど、任意の適切な方法を利用できる。これにより、異方性導電材料23の頂部を半導体層5の上面5aと実質的に同じ高さレベルとすることができる。このような壁部23aを設けないようにする、または除去することにより、壁部23aによる光吸収を抑制することができる。
異方性導電材料23および壁部23aは、図11に示すように、種々の形状に形成することができる。例えば、図11(a)に示すように、支持体20の上面の全面を被覆してもよい。これにより、支持体20による光吸収を防止することができる。また、図11(b)に示すように、発光素子9’の上面に突出せず、壁部23aを有していない形状でもよい。また、図11(c)に示すように、発光素子9’の周囲をほぼ同じ幅で取り囲むように設けられてもよい。
基板1を除去した後、半導体層5の上面5aは、図4(b)に示すように、粗面化されることが好ましい。粗面化は、物理的・化学的な方法で行うことができるが、発光素子9’へのダメージを低減するため、化学的なエッチングによることが好ましい。例えば、支持体20ごと発光素子9’を、リン酸などの酸性の液やKOH、NaOH、TMA、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)溶液などのアルカリ性の液に漬け、半導体層5の上面5aをエッチングする。この処理により、半導体層5の上面5aの表面を粗面とすることができ、光取出し効率を向上させることができる。
なお、基板1の半導体層5が形成される表面が凹凸を有している場合、半導体層5の上面5aは、基板1の凹凸と対応した凹凸形状を有している。このような半導体層5に上記の粗面化処理を行うことにより、光取出し効率をより高めることができる。
その後、図5(a)に示すように、半導体層5の上面5aに蛍光体層32を形成する。蛍光体層32の形成は、例えば、半導体層5の上面5aに蛍光体シート(または蛍光体板、以下も同様)を接着することにより実施し得る。接着には、例えば、透光性のシリコーン系樹脂などの接着剤を用いてもよい。蛍光体シートは、半導体層5の上面5aの寸法や完成する発光装置の大きさに対応して予め切断されていてもよいが、複数の支持体が集合基板とされている場合には、複数の支持体上に設けられた複数の発光素子を一括して被覆するように設けられてもよい。これにより、量産性を高めることができる。また、あらかじめ個片化される場合には、半導体層5の上面5aの全体を覆うように(上面5aが露出しないように)、半導体層5の上面5aと同じか若干大きい寸法とされ得ることが好ましい。
また、蛍光体層32は、蛍光体のみで構成されてもよいが、蛍光体が母材に混合されて構成されたものであってもよい。母材は、光透過性部材が好ましい。ここで、光透光性部材の材料としては、例えば、樹脂、ガラス、無機物などを用いることができる。また、具体的には、蛍光体を備えたガラス板、あるいは蛍光体結晶若しくはその相を有する単結晶体、多結晶体、アモルファス体、セラミック体などが挙げられる。この他、蛍光体結晶粒子と適宜付加される光透光性部材との焼結体、凝集体、多孔質体、更にそれらに光透過部材、例えば透光性樹脂を混入、含浸したもの、あるいは蛍光体粒子を含有する光透過性部材、例えば透光性樹脂の成形体等から構成される。青色発光素子と好適に組み合わせて白色発光とできる代表的な蛍光体としては、ガーネット構造のセリウムで付括されたYAG系蛍光体(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)及びLAG系蛍光体(ルテチウム・アルミニウム・ガーネット)等が好ましい。その他、BAM、BAM:Mn、(Zn、Cd)Zn:Cu、CCA、SCA、赤色を発光する窒化物蛍光体(SCESN、SESN、CESN、CASBN及びCaAlSiN3:Eu)などの蛍光体が使用できる。光透過性部材は、耐熱性・耐光性の観点から、ガラスなどの無機材料で構成されてもよい。本発明の発光素子9’は、基板1を有さないため、半導体層5の上面5aから非常に強い光が発せられる。このため、半導体層5の上面5aに設けられる蛍光体層32には、耐光性の高い材料を用いることが好ましい。
なお、異方性導電材料23が壁部23aを有する(つまり発光素子9’の周囲を取り囲むように突起を有する)場合、硬質な蛍光体層32では発光素子9’の上面を被覆することが困難なことがある。この場合、例えば、シリコーン樹脂に蛍光体を含有させた柔軟なシートを蛍光体層32として用いることで、発光素子9’を容易に被覆することができる。特に、半硬化状態で柔軟性を有する樹脂の蛍光体シートを用いれば、蛍光体層32は異方性導電材料23や壁部23aの形状に沿うよう変形するため、半導体層5、異方性導電材料23などを容易に被覆することができる。
本発明においては、蛍光体層32は、発光素子9’から離れた位置に設けられてもよい。
あるいは、蛍光体層32の形成は、半導体層5の上面5aに蛍光体膜を電着形成することにより実施し得る。これにより形成される蛍光体層32は、他の製法よりも薄い膜とすることができ、光取出し効率の高い発光装置とすることができる。また、蛍光体はスプレー(噴霧)によって設けてもよい。これにより、発光装置の発光色の調整を行うことができ、発光装置の歩留まりを向上させることができる。
蛍光体層32の形成方法は上記の他、ポッティング、印刷、圧縮成型、トランスファーモールド等種々の方法を用いることができる。
蛍光体層32は、図5においては、半導体層5の上面5aにほぼ均一な厚みで形成されているが、これに限られず、厚みの差があってもよく、また曲面状、半球状、複数の凹凸を有する形状等であってもよい。
その後、図5(b)に示すように、封止部材33を(蛍光体層32が設けられた半導体層5および異方性導電材料23などの上)に供給して封止する(モールド)。封止部材には、透光性に優れているエポキシ樹脂等の熱、光、湿気硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、ガラス等の無機物を使用することができるが、透光性、透明性、耐熱性、密着性などの点からシリコーン系樹脂が好ましく使用される。かかる封止は、ポッティング、スピンコート、トランスファーモールド、コンプレッションモールド等で実施できる。
封止部材33の形状は、特に限定されないが、発光素子9’からの光取出し効率を高めるため、発光素子9’を中心とする半球状に設けられることが好ましい。また、封止部材33の上面を平坦に形成すれば、発光装置42を薄型にすることができ、好ましい。
以上により、本実施形態の発光装置42が製造される。本実施形態によれば、高性能かつ高信頼性の発光装置42を効率的に(安価で量産するのに適した方法で)製造することができる。特に、本実施形態によれば、発光装置42において基板1が除去されているので、光が基板1内で反射して減衰することによる光の損失をなくすことができ、よって、高い光取出し効率を得ることができる。また、n側電極6bをp型半導体層4上まで重なるよう広く形成するなど、半導体層5に重なる導電部材や絶縁層や電極を設けることで、発光素子9’の強度が向上し、半導体層5の割れを低減することができるため、量産性や信頼性の高い発光装置42とすることができる。
本実施形態においては、異方性導電材料23中に光反射性材料31を設けて異方性導電材料23の光反射率を高めている。これにより、光取出し効率の高い発光装置42とすることができる。
(実施形態2)
本発明の発光装置において、発光素子は複数の導電部材と複数の絶縁層(例えばそれぞれ2層以上)を有していてもよい。
図8に示すように、本実施形態のチップ91の形状は、電極面側から見て、矩形である。チップ91は、電極面側の最表面(実装面)にp側電極6aと、n側電極6bと、が設けられている。チップ91の構造は、n側電極6bとp側電極6bとの双方をp型半導体層4上に配置した、段差の多い構造である。なお、図8では、分かり易くするために、紙面に垂直な方向において最も手前に存在するn側電極6bとp側電極6aを実線で記載し、符号61b、63a、66a、等で示す領域を破線で記載している。
図8に示すように、チップ91、基板1と、半導体層5と、p側第1導電部材61aと、n側第1導電部材61bと、第1絶縁層62と、p側第2導電部材64aと、n側第2導電部材64bと、第2絶縁層65と、p側電極6aと、n側電極6bを、主に備えている。
より詳細には、基板1の上には、半導体層5が形成される。半導体層5は、n型半導体層(第1半導体層)2と、活性層3と、p型半導体層(第2半導体層)4とをこの順に備えている。半導体層5は、p型半導体層4の側から一部除去され、p型半導体層4からn型半導体層2が露出されている露出部を備える。p型半導体層4上には、p側第1導電部材61aが設けられている。n型半導体層2の露出部には、n側第1導電部材61bが設けられている。p側第1導電部材61a上およびn側第1導電部材61b上には、第1絶縁層62が設けられている。第1絶縁層62は、p側第1導電部材61aを露出する第1貫通孔63aと、n側第1導電部材61bを露出する第1貫通孔63bを備えている。第1絶縁層62上には、p側第2導電部材64aとn側第2導電部材64bが設けられている。p側第2導電部材64aは、第1貫通孔63a中でp側第1導電部材61aと電気的に接続されている。n側第2導電部材64bは、第1貫通孔63b中でn側第1導電部材61bと電気的に接続されている。第1絶縁層62上には、第2絶縁層65が設けられ、p側第2導電部材64aおよびn側第2導電部材64bを被覆している。p側第2導電部材64aは、第2貫通孔66a中でp側電極6aと接触しており、n側第2導電部材64bは、第2貫通孔66b中でn側電極6bと接触している。
図8に示すように、本実施形態では、n型半導体層2の露出部は、図8に示すA−A線に沿った方向に長く伸びた溝の形状となっている。この例では、チップ91の中央に、露出部の短手方向(図8に示すA−A線に垂直な方向)に離間した2つの露出部が形成されている。上記の露出部を設ける際、図8に示すように、チップ91の外周部においてもn型半導体層2を露出させる。この部分は第1絶縁層62に被覆されている。なお、n型半導体層2の露出部は、その中央部がn側第1導電部材61bで被覆され、周辺部が第1絶縁層62で被覆されている。また、n型半導体層2の露出部を取り囲む活性層3およびp型半導体層4の端面は、第1絶縁層62で被覆されて、第1貫通孔63bを形成している。
この構造体7は、下記のようにして製造することができる。
基板1の上に、n型半導体層2、活性層3、p型半導体層4をこの順番に積層し、半導体層5を得る。そして、この積層体の一部を、例えばRIE(Reactive Ion Etching反応性イオンエッチング)によって、エッチングする。このとき、p型半導体層4の側からn型半導体層2の表面が露出されるようにエッチングする。活性層3の面積を多くするために、n型半導体層2が露出された部分は、構造体7のp型半導体層4よりも小さい面積で設けられている。
次に、スパッタリング法等の成膜法やレジスト等によるリフトオフなど、電極形成のための公知の技術を用いて、p型半導体層4上面のほぼ全面にp側第1導電部材61aを形成し、p型半導体層4から露出されたn型半導体層2の露出部のほぼ全面にn側第1導電部材61bを形成する。
次に、p側第1導電部材61aやn側第1導電部材61bが設けられた側の半導体層5の表面全面に、DBRである第1絶縁層62(具体的には下地層および低屈折率層と高屈折率層の3ペアのDBR)を形成する。そして、RIEにより、p側第1導電部材61aとn側第1導電部材61bの一部がそれぞれ露出される第1貫通孔63a、63bを形成する。第1貫通孔63aは、p型第1導電部材61aに対して均等に分布して複数設けられている。これにより、発光素子91’内での電流集中を低減させることができ、発光効率の高い発光装置とすることができる。
続いて、第1絶縁層62の上から、Rh等の電極材料を成膜する。これにより、図8に示すように、第1絶縁層62上に、p側第2導電部材64aとn側第2導電部材64bを形成する。p側第2導電部材64aは、第1絶縁層62の第1貫通孔63aに充填されてp側第1導電部材61aと電気的に接続される。また、n側第2導電部材64bは、第1貫通孔63bに充填されてn側第1導電部材61bと電気的に接続される。
次に、p側第2導電部材64aおよびn側第2導電部材64bの上から、全面にSiO2等の第2絶縁層65を形成する。そして、第2絶縁層65をエッチングして、第2貫通孔66aおよび66bを形成する。
続いて、第2絶縁層65の上からスパッタリング法を用いて、Ti、Pt、Au等の電極材料を成膜・リフトオフ等により成形することにより、図8に示すようなp側電極6aと、n側電極6bとを形成する。p側電極6aは、第2貫通孔66aに充填されてp側第2導電部材64aと電気的に接続される。また、n側電極6bは、第2貫通孔66bに充填されてn側第2導電部材64bと電気的に接続される。そして、n側電極6bは、第1絶縁層62や第2絶縁層65を挟んで(介して)p型半導体層4に重なるよう設けられている。p側電極6aも、第1絶縁層62や第2絶縁層65を挟んで(介して)、n型半導体層4の露出部に重なるよう設けられている。なお、図8に示すように、p側電極6aとn側電極6bはその下方の半導体層の露出部や貫通孔に対応する段差を有しているが、このような段差を有する電極であっても異方性導電材料を用いることにより、良好に実装することができる。
続いて、基板1をダイシングラインで切断してチップ91に個片化する。
以上により、基板1と、基板1上に形成された半導体層5と、半導体層5の基板1と反対の同一面側に形成されたp側電極6aおよびn側電極6bとを有するチップ91が作製される。
他方、実施形態1にて図3(a)を参照して上述したのと同様にして、p側配線11aおよびn側配線11bを同一面上に有する支持体20を準備する。
次に、支持体20上に、異方性導電材料23を供給する。異方性導電材料23は、実施形態1と同様のものであってよい。
上記の通り支持体20上に供給した異方性導電材料23の上に、図8に示すチップ91の上下を反転させ、図9に示すように、p側電極6aとn側電極6bを支持体20の配線に対向させて載置した後、加圧および加熱し、異方性導電材料23を硬化させる。その後実施形態1と同様に、基板1をチップ91から除去する。チップ91から基板1が除去された残部は発光素子91’となる。
これにより、異方性導電材料23は、チップ91(より詳細には構造体、以下も同様)と支持体20との間の空間を満たした状態で、バインダ樹脂22が硬化することにより、チップ91と支持体20とを機械的(または物理的)に接合する。更に、このとき、異方性導電材料23中の導電性粒子21が、p側電極6aとp側配線11a、n側電極6bとn側配線11bとの間で圧力が加えられた状態で接合されることにより、これらを電気的に接続する。この結果、チップ91(より詳細には構造体)のp側電極6aおよびn側電極6bと、支持体20のp側配線11aおよびn側配線11bとが、異方性導電材料23(導電性粒子21および第1樹脂22を含む)によって、それぞれ電気的に接続される。
以上により、本実施形態の発光装置が製造される。特に、本実施形態によれば、発光装置において基板1が除去されているので、光が基板1内で反射して減衰することによる光の損失をなくすことができ、よって、高い光取出し効率を得ることができる。また、半導体層5に重なる導電部材や絶縁層をそれぞれ複数形成することで、発光素子91’の強度が向上し、半導体層5の割れを低減することができるため、量産性や信頼性の高い発光装置とすることができる。また、本実施形態によれば、電極6a、6bと配線11a、11bとの間の電気的接続は、これらの間で圧力が加えられた状態で接合された導電性粒子21により確保されるが、n側電極6bをp型半導体層4上まで設けるように広く形成することにより、発光素子91’(チップ91)の実装や電気的接続を容易に行うことができる。
その他、本実施形態においても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれら実施形態に限定されず、種々の改変が可能である。
本発明の発光装置は、上記構造体7が第1半導体層2と第2半導体層4に重なる金属部材を有しており、そのp側電極6aおよびn側電極6bと上記支持体20のp側配線11aおよびn側配線11bとが、上記異方性導電材料23を用いて、それぞれ電気的に接続されている限り、特に限定されない。
例えば、異方性導電材料23に含まれる導電性粒子21は、導電性材料のみから成っていてもよい。
また例えば、図12に示すように、バンプ8a、8bを、p側電極6aおよびn側電極6b上または支持体20のp側配線11aおよびn側配線11b上に形成し、異方性導電材料23中の導電性粒子21が、バンプ8a、8bと配線11a、11bまたは電極6a、6bとの間で圧力が加えられた状態で接合されることにより、これらを電気的に接続し、この結果、チップ92のp側電極6aおよびn側電極6bと、支持体20のp側配線11aおよびn側配線11bとを、導電性粒子21および第1樹脂22を含む異方性導電材料23およびバンプ8a、8bを介してそれぞれ電気的に接続してもよい。これにより、発光素子の電極6a、6bと支持体20との間の距離を大きくすることができるため、導電性粒子21がチップ92の電極6a、6bと配線11a、11bの間以外で接触することを防止でき、異方性導電材料23による接着・電気的接続を容易とすることができる。バンプ8a、8bの材料は、例えば、Au、Cu、Alなどを用いることができる。バンプ8a、8bは、p側電極6aとn側電極6bのそれぞれに複数個設けられることが好ましい。これにより、より安定して接続することができる。
また例えば、構造体7から基板1を除去した後に、露出した半導体層5の上面5aを被覆するよう、SiO、AlO等の透光性の保護膜を形成してもよい。このような保護膜を有することにより、半導体層5が補強され、信頼性の高い発光装置とすることができる。保護膜は、スパッタ、ALD等により形成することができる。特に、ALDによれば、緻密で丈夫な保護膜を形成することができるため、信頼性の高い発光装置とすることができる。このような保護膜は、半導体層5の上面5a以外に半導体層5の側面を被覆していてもよく、異方性導電材料23、p側配線11aおよびn側配線11b、支持体20等、発光素子以外の部材を被覆するように設けられていてもよい。
また、本発明の発光装置は、蛍光体層32や封止部材33を有していなくてもよい。
(実施例1)本実施例は、実施形態1に従って発光装置を作製するものである。
図2に示すように、基板1としてサファイア基板のウェハを用い、MOCVD反応装置にて、その上に以下の半導体層を順次成長させる。
まず、凹凸を有するサファイア基板1上に、AlGaNバッファ層およびノンドープGaN層を積層する。
次に、その上に、n型コンタクト層としてSiドープGaN層を積層し、n型クラッド層としてノンドープGaN層とSiドープGaN層とを交互に合計5層で積層し、更に、アンドープGaN層とアンドープInGaN層の超格子構造を形成し、これらの層からなるn型半導体層2を形成する。このn型半導体層2の上に、SiドープGaN障壁層およびノンドープGaN障壁層を順次積層し、更に、InGaN井戸層とInGaN障壁層とを繰り返し9層ずつ積層して多重量子井戸構造を形成し、この結果、これら層から成る活性層3を形成する。この活性層3の上に、p型クラッド層としてMgドープAlGaN層を、p型コンタクト層としてMgドープGaN層を順次積層し、この結果、これら層から成るp型半導体層4を形成する。以上のようにして基板1の上に半導体層を積層したウェハを得る。
次に、n型コンタクト層をエッチングにて露出させ、これにより、半導体層5を得る。
その後、最上層のp型コンタクト層上(発光領域上)と露出させたn型コンタクト層上にそれぞれ、p側導電部材61aとn側導電部材61bを、半導体層5側から順にITO(120nm)/Rh(100nm)/Au(550nm)/Rh(100nm)となるようにスパッタにより形成する。更に、半導体層5、p側導電部材61aおよびn側導電部材61bを被覆するよう、絶縁層62としてSiO2とNb2O5の積層からなるDBR膜を厚さ約1μmで形成する。その後、RIEにて、絶縁層62に、p側導電部材61aを露出させる貫通孔63aおよびn側導電部材61bを露出させる貫通孔63bを設ける。
そして、絶縁層62と貫通孔63a、63b内にそれぞれ露出したp側導電部材61aおよびn側導電部材61b上に、半導体層5側から順にAlSiCu合金(500nm)/Ti(200nm)/Pt(500nm)/Au(500nm)のp側電極6aおよびn側電極6bをスパッタにより形成する。貫通孔63aおよび貫通孔63bはそれぞれp側電極6aとn側電極6bで充填される。その後、p側電極6aとn側電極6b上に、導通用の貫通孔を有した保護膜をSiO(300nm)で形成する。p側電極6aおよびn側電極6bの高さの差は、最大になる部分(図中のd1)においておよそ2μmである。その後、基板1の底面側を研磨し、1.0mm×1.0mmの寸法にダイシングして、発光素子のチップ9を得る。p側電極6aおよびn側電極6bは、平面視において300μm×800μmのほぼ同じ形状の矩形に設けられており、個片化されたチップ9の中心線に対して対称形となるよう配置されている。そして、n側電極6bは、その一部において、p型半導体層4に重なるよう設けられている。(図2参照)
別途、アクリル樹脂(第2樹脂)から成るコア21aの表面を、導電性層21bとしてAu層で被覆した導電性粒子21を含有するAu層の厚さは、約0.3μmであり、導電性粒子21の粒径分布は3〜5μm、数平均の平均粒径は4μmである。この導電性粒子21と、バインダ樹脂22としてエポキシ樹脂(第1樹脂)と、光反射性部材としてTiO2粒子と、接合補助材料であるSn―Cu系のはんだ粒子と、を混合し、光反射率がおよそ70%であり、硬化後にショア硬度が80程度となる異方性導電材料23を調製する(図6参照)。
そして、p側配線11aおよびn側配線11bを同一面上に有する1.4mm×1.4mmの支持体20が20個×30個配列・連結された窒化アルミを基材12とする集合基板200を準備し(図13(a)参照)、上記で調製した異方性導電材料23を、各支持体20上に25μmの厚みで設けられたp側配線11aとn側配線11bと、その間に露出した基材12とを覆うようにディスペンスにて供給し、上記で作製したチップ9の上下を反転させ、支持体20に対して位置合わせしてそれぞれ載置し(図13(b)参照)、ヒートツール24’にて複数のチップ9を一括して加圧および加熱する。これにより、p側電極6a、n側電極6bとp側配線11a、n側配線11bとの間で圧力が加えられた状態で接合された導電性粒子21によって電気的接続が確立された状態で、バインダ樹脂22が熱硬化し、これにより、チップ9が支持体20にフリップチップ実装される(図13(c)参照)。なお、p側電極6aとp側配線11a間において、導電性粒子21は、加圧によりおよそ1μmの高さとされた状態で固定される。n側電極6bとn側配線11b間においては、導電性粒子21は、およそ3μmの高さとされた状態で固定される。また、接合補助材料であるはんだ粒子は、加熱により溶融し、p側電極6aとp側配線11a、n側電極6bとn側配線11bをそれぞれ接着する。
その後、基板1(サファイア基板)の露出面(底面)側から、エキシマレーザー(波長248nm)を照射して、AlGaN層とノンドープGaN層との境界で基板1と半導体層5を分離する(図14(a)参照)。
その後、集合基板200をTMAH溶液に浸漬し、半導体層5の上面をエッチングし、粗面とする(図14(b)参照)。そして、純水にて洗浄を行い、TMAH溶液を除去する。
その後、集合基板200とほぼ同じ寸法であり、LAGおよびSCASN蛍光体を含有するシリコーン樹脂の蛍光体シートを、半導体層5の上面5a(n型半導体層の露出面)側に載せた後、熱により硬化させ、集合基板200上の複数の発光素子9’、異方性導電材料23の上面を一括して封止する蛍光体層を兼ねる封止部材33を形成する。(図14(c)参照))
最後に、発光装置を得るため、集合基板200を支持体1つ1つの単位でレーザーダイシングにて切断する。(図14(d)参照)この際、集合基板200と同時に封止部材33も切断する。
以上により、発光装置41が作製される。
(実施例2)
異方性導電材料として、フィルム状の異方性導電材料(ACF)を用いること以外は、実施例1と同様に発光装置を製造する。本実施例では、支持体20上にフィルム状の異方性導電材料23を載置することで、ディスペンス法によらず異方性導電材料23を供給できるため、量産性を向上させることができる。また、本実施例では、液状の異方性導電材料を用いる場合と異なり、壁部23aが高く形成されないため、壁部を除去する工程を削減することができ、量産性を向上させることができる。(図15参照)
1 基板
2 n型半導体層
3 活性層
4 p型半導体層
5 半導体層
5a 上面
6a p側電極(金属部材)
6b n側電極(金属部材)
61a p側導電部材(p側第1導電部材)
61b n側導電部材(n側第1導電部材)
62 絶縁層(第1絶縁層)
63a 貫通孔(第1貫通孔)
63b 貫通孔(第1貫通孔)
64a p側第2導電部材
64b n側第2導電部材
65 第2絶縁層
66a 第2貫通孔
66b 第2貫通孔
7構造体
8a、8b バンプ
9、10、91、92 チップ
9’、10’、91’、92’ 発光素子
11a p側配線
11b n側配線
12 基材
13a、13b リード
14a、14b ビア
20 支持体
200 集合基板
21 導電性粒子
21a コア(第2樹脂)
21b 導電性層
22 バインダ樹脂(第1樹脂)
23 異方性導電材料
23a 壁部
24、24’ヒートツール
32、32’蛍光体層
33 封止樹脂(第3樹脂)
41、42 発光装置

Claims (13)

  1. 発光素子が支持体にフリップチップ実装された発光装置の製造方法であって、
    (a)基板と、前記基板上に形成された第1半導体層と第2半導体層と、を含む半導体層と、前記第1半導体層と電気的に接続されるn側電極と、前記第2半導体層と電気的に接続されるp側電極と、前記基板と反対側の面において、前記第1半導体層と前記第2半導体層に重なるよう設けられた金属部材を有する構造体を準備し、
    (b)p側配線およびn側配線を同一面上に有する支持体を準備し、
    (c)前記構造体のp側電極およびn側電極と前記支持体のp側配線およびn側配線とを、導電性粒子および第1樹脂を含む異方性導電材料を用いて、それぞれ電気的に接続し、その後、
    (d)前記基板を前記構造体から除去して発光素子とすることを含む、発光装置の製造方法。
  2. 前記金属部材は、絶縁層を挟んで前記第2半導体層と重なるように設けられる請求項1に記載の発光装置の製造方法。
  3. 前記金属部材が、前記第2半導体層と重なるよう設けられた前記n側電極である請求項1または2に記載の発光装置の製造方法。
  4. 前記接着部材は、前記構造体と前記支持体との間にほぼ完全に充填されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  5. 前記基板を分離する工程は、前記基板を透過する波長のレーザー照射によって行われる請求項1ないし4のいずれか1項記載の発光装置の製造方法。
  6. 前記第n側電極と前記p側電極との高さの差が、前記第1半導体層と前記第2半導体層との高さの差よりも小さくなるよう設けられる請求項1から5のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  7. 前記支持体は、前記支持体が複数連結した集合基板として準備される請求項1から6のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  8. 前記集合基板を分割して発光装置を得る工程を含む請求項7に記載の発光装置の製造方法。
  9. 第1半導体層と、第2半導体層と、を含む半導体層と、前記第1半導体層と電気的に接続されるn側電極と、前記第2半導体層と接続されるp側電極とを有し、最上面が前記半導体層である発光素子と、p側配線およびn側配線を同一面上に有する支持体と、を備え、前記発光素子のp側電極およびn側電極と前記支持体のp側配線およびn側配線とが、異方性導電材料によって、それぞれ電気的に接続されており、前記発光素子は、前記第1半導体層の反対側の面において、前記第1半導体層と前記第2半導体層に重なるよう設けられた金属部材を備えることを特徴とする発光装置。
  10. 前記金属部材は、絶縁層を挟んで前記第2半導体層と重なるように設けられる請求項9に記載の発光装置。
  11. 前記金属部材が、前記第2半導体層と重なるよう設けられた前記n側電極である請求項9または10に記載の発光装置。
  12. 前記異方性導電材料は、前記発光素子と前記支持体との間にほぼ完全に充填されている請求項9からに記載の発光装置。
  13. 前記第n側電極と前記p側電極との高さの差が、前記第1半導体層と前記第2半導体層との高さの差よりも小さい請求項8から10のいずれか1項に記載の発光装置。
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