JP2014179190A - 照光式操作部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】摺動操作を繰り返しても意匠性が劣化し難い照光式操作部材を提供する。
【解決手段】ベース部材10に形成された摺動凹部13に摺動操作可能に保持され、裏側の照明光を表側に透過させる照光式操作部材1にあって、光透過性樹脂からなる樹脂製基材2の表面に、光を透過する照明部8と、光を透過しない遮光部9とを備えた一枚の加飾フィルム3を一体的に配設するとともに、下底部に、摺動凹部13の底面13bと当接し、摺動操作に伴って該底面13bと擦れ合うこととなる摺動面部7を設け、さらに、加飾フィルム3が、樹脂製基材2の上部及び側部の表面を覆い、樹脂製基材2の下底部まで延出して、摺動面部7を形成するようにする。
【選択図】図9

Description

本発明は、ベース部材に形成された摺動凹部に摺動操作可能に保持され、裏側の照明光を表側に透過させる照光式操作部材に関する。
操作スイッチを構成する操作部材にあって、裏側に配設された光源の光を表側に透過させる照光式のものが多数知られている(例えば、特許文献1,2)。図10は、従来構成の照光式の操作スイッチ20aを示したものである。かかる照光式操作スイッチ20aにあって、照光式操作部材1aは、ベース部材10の上部に形成された摺動凹部13の内部に摺動可能に保持される。照光式操作部材1aは、図11に示すように、光透過性樹脂からなる樹脂製基材2の表面に加飾フィルム3を一体的に設けてなるものであり、加飾フィルム3の一部に光を透過可能な照明部8を形成し、その他の部分を、光を透過しない遮光部9とすることによって、裏側に配置された光源19の点灯時に照明部8のみが光るよう構成している。
特開2001−195944号公報 特開2010−118282号公報
ところで、図10,11に示した従来の照光式操作部材1aでは、照光式操作部材1aの側面から光源の光が外部に放出されると、放出された光が照光式操作部材1aとベース部材10の隙間12を伝って表側に漏出し、意匠性が損なわれてしまう。このため、上記従来の照光式操作部材1aでは、上部だけでなく、その側部全体を加飾フィルム3の遮光部9で覆うことによって側面全体を遮光している。
しかしながら、かかる従来構成にあっては、図12(a)に示すように、加飾フィルム3の端部3bが、照光式操作部材1aの側面下端に位置しているため、照光式操作部材1aを繰り返し摺動操作していると、加飾フィルム3の端部3bが摺動凹部13の底面13bと擦れ合って、図12(b)に示すように、加飾フィルム3が端部3bから剥離することがある。このように、加飾フィルム3が剥離してしまうと、加飾フィルム3の剥離部分から光源19の光が放出されて、照光式操作部材1aの意匠性が損なわれてしまう。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、摺動操作を繰り返しても意匠性が劣化し難い照光式操作部材の提供を目的とする。
本発明は、ベース部材に形成された摺動凹部に摺動操作可能に保持され、裏側の照明光を表側に透過させる照光式操作部材であって、光透過性樹脂からなる樹脂製基材の表面に、光を透過する照明部と、光を透過しない遮光部とを備えた一枚の加飾フィルムを一体的に配設してなるものであり、摺動凹部に内嵌保持されることとなる主体部を備え、該主体部の下底部には、摺動凹部の底面と当接し、摺動操作に伴って該底面と擦れ合うこととなる摺動面部が設けられており、加飾フィルムは、主体部の上部及び側部の表面を覆い、その端部を主体部の下底部まで延出して、摺動面部を覆っていることを特徴とする照光式操作部材である。
かかる構成にあっては、加飾フィルムが主体部の下底部にまで延出しているため、摺動操作の繰返しによって加飾フィルムの端部が多少剥離したとしても、照光式操作部材の側部の遮光は維持され、意匠性が損なわれることがない。また、本発明にあっては、加飾フィルムの端部が摺動面部を覆い、摺動凹部の底面に押し付けられているため、従来構成に比べて、加飾フィルムの端部が剥離し難いという利点がある。なお、ベース部材は摺動部材よりも大きく、摩耗時の交換が摺動部材に比べて困難であるため、摺動部材とベース部材の摺動部分では、摺動部材側をベース部材よりも摩耗し易くする必要がある。このため、摺動部材がベース部材の主材よりも硬質である場合は、ベース部材が摩耗しないよう、ベース部材側を、より硬質な材料で被覆する手間が生じるが、加飾フィルムであれば、ベース部材の主材よりも柔軟な材料で構成可能であるため、ベース部材側の摩耗を適切に防止できる。
本発明にあって、樹脂製基材は、光透過性樹脂に光拡散剤を含有させてなるものである構成が提案される。
かかる構成では、光源から入射した光が、樹脂製基材の内部で拡散して、均一に光らせることが可能となり、意匠性を向上させることができる。一方で、樹脂製基材が不純物である拡散剤を含む場合には、加飾フィルムと樹脂製基材の接着力が低下することとなるが、本発明の構成であれば、加飾フィルムの剥離を確実に防止できる。
本発明にあって、加飾フィルムは表面側に平滑な透明樹脂層を備え、加飾フィルムの、摺動面部を覆う部分には、前記透明樹脂層が表面に露出している構成が提案される。
かかる構成にあっては、摺動面部にあって、加飾フィルムの透明樹脂層が摺動凹部の底面と擦れ合うこととなるから、照光式操作部材と摺動凹部の摩擦が少なくなり、照光式操作部材の円滑な操作が可能となる。なお、照光式操作部材と摺動凹部の間の摩擦を少なくする手段としては、両者間にシリコンテープ等を貼付することも提案されるが、こうした手段は部品点数や工数が多くなるため好ましくない。
本発明にあって、真空成形又は圧空成形によって賦形した加飾フィルムを樹脂製基材の成形型内に配置し、フィルムインサート射出成形を行うことによって得られるものである構成が提案される。ここで、「圧空成形」には、真空圧空成形が含まれるものとする。
かかる構成によれば、加飾フィルムによって、主体部の上部及び側部を隙間なく覆い、なおかつ、当該加飾フィルムの端部を、主体部の下底部にまで延出させることが可能となる。また、本構成では、加飾フィルムと樹脂製基材が接着剤を介さずに溶着されることとなるから、加飾フィルムが一層剥離し難いものとなり、また、加飾フィルムと樹脂製基材の接着作業を簡略化できる分、量産性にも優れる。
以上に述べたように、本発明の照光式操作部材は、繰り返し摺動操作しても加飾フィルムの端部が剥離し難く、また、多少剥離した場合でも、光源の光が照光式操作部材の側部から放出されることがないから、意匠性が劣化し難いという利点がある。
照光式操作部材1の斜視図である。 照光式操作部材1を縦断して示す断面図である。 図2と直交方向に照光式操作部材1を縦断して示す断面図である。 加飾フィルム3の層構造を示す説明図である。 照光式操作スイッチ20の斜視図である。 照光式操作スイッチ20の内部構造を示す説明図である。 照光式操作部材1とベース部材10を分離して示す斜視図である。 照光式操作部材1とベース部材10を縦断して示す断面図である。 照光式操作部材1の作用説明図である。 従来の照光式操作スイッチ20aの斜視図である。 従来の照光式操作部材1aの作用説明図である。 (a)は図11のX部分を拡大して示す説明図であり、(b)は、(a)と同じ部分で加飾フィルム3が剥離した状態を示す説明図である。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
本実施例の照光式操作部材1は、自動車のシートの前後の位置調整を電動で行う照光式操作スイッチを構成するものである。図1〜3に示すように、照光式操作部材1は、摺動操作の主体となる直方体形状の主体部4と、該主体部4の底部中央から下方に垂下する角柱状の垂下部5と、主体部4の両側部から下方に垂下する係合爪部6とで構成される。
照光式操作部材1は、樹脂製基材2の表面に加飾フィルム3を一体的に設けてなるものである。樹脂製基材2は、透明樹脂からなる樹脂成形品であり、入射される光源の照明光が内部に均一に行き渡るように光拡散剤を含有している。図1〜3に示すように、加飾フィルム3は、照光式操作部材1の主体部4の上部及び側部全体を覆うように設けられている。加飾フィルム3の表面は、主体部4の上部中央部分に白色の矢印マーク8が形成され、その他の部分は金属光沢を有する金属調装飾面9となっている。かかる加飾フィルム3では、この矢印マーク8の部分が光を透過可能な照明部となり、その他の金属調装飾面9が光を透過しない遮光部となっており、樹脂製基材2に光源の光を入射すると、樹脂製基材2の内部を拡散した光が照明部8を透過して、照明部8の矢印マークが光って視認されるよう構成されている。
加飾フィルム3は、図4に示すように、金属光沢を有する薄膜金属層21と、該薄膜金属層21の表面に設けられる表面保護層22と、該薄膜金属層21の裏側に設けられる裏面保護層23と、裏面保護層23の裏側に印刷される遮光印刷層24と、表面保護層22の表側に印刷される透光印刷層25とで構成される。薄膜金属層21は、インジウム等の金属薄膜からなるものであり、照射される一部の光を反射し、一部の光を透過させることにより、表側からの光によって金属光沢を呈するとともに、裏側からの光を部分的に表側に透過させる。この金属薄膜は、樹脂フィルムに真空蒸着してなる真空蒸着膜や、樹脂フィルムにスパッタリングしてなるスパッタ膜が好適に用いられる。また、金属薄膜の膜厚は400〜700Åが好ましい。膜厚が400Å以上であれば薄膜金属層21は十分な金属光沢を示し、膜厚が700Å以下であれば、薄膜金属層21に十分量の光を透過可能となる。表面保護層22は、薄膜金属層21の金属薄膜の基材となるPET樹脂層22bと、該PET樹脂層22bの表面に形成されるアクリル樹脂層22aとからなる。アクリル樹脂層22a及びPET樹脂層22bは透明樹脂によって構成され、薄膜金属層21の表面を保護するとともに、薄膜金属層21の金属光沢を表側から視認可能とする。また、表面保護層22の円滑な表面は、後述する摺動凹部13との摩擦を低減する働きも有する。一方、裏面保護層23は、厚さ約200〜250μmの光透過性のABS樹脂製フィルムで構成されるものであり、樹脂製基材2を背面側に射出する際に、薄膜金属層21が熱で白化するのを防止する断熱層として機能する。また、裏面保護層23は、遮光印刷層24の印刷面を構成する。遮光印刷層24は、裏面保護層23の裏面に光不透過性の黒色インキで形成されるものであり、照明部8を形成する部分で欠落することにより、裏側から照射される光が、照明部8のみを透過するようにするものである。一方、透光印刷層25は、表面保護層22の表側に光透過性の白色インキによって形成される。この透光印刷層25は、照明部8を形成する部分のみに印刷され、照明部8の白色矢印マークを形成するとともに、薄膜金属層21の金属光沢を覆い隠す。
照光式操作部材1は、図5に示すように、箱状のベース部材10の上部(表側)に摺動操作可能に保持されることにより、照光式操作スイッチ20を構成する。具体的には、ベース部材10の上部には、前後に長尺な溝状の摺動凹部13が形成されており、照光式操作部材1は、その主体部4を摺動凹部13に内嵌させることにより、摺動凹部13の内部で主体部4を前後方向に摺動操作し得るよう保持される。ベース部材10は、自動車のシートの側面に固定されるものであり、その裏側には下方に開放した内空部15が形成される。この内空部15には、図6に示すように、照光式操作部材1を付勢する一対の付勢コイルバネ17と、照光式操作部材1の位置を検知する一対のリミットスイッチ18と、照光式操作部材1を照らす光源(LED)19が配設される。一対の付勢コイルバネ17は、照光式操作部材1の垂下部5に前後から当接することによって、照光式操作部材1の主体部4を、摺動凹部13の前後方向の中央位置に付勢するものである。また、一対のリミットスイッチ18は、垂下部5の前後に配設されて、主体部4が前記中央位置から前方又は後方に一定量以上摺動した時に、垂下部5と当接することによって、照光式操作部材1の位置変化を検知するものである。また、LED19は、照光式操作部材1を下方(裏側)から照らすものであり、垂下部5の下端部の直下に配設されて、垂下部5の下端部から照光式操作部材1の内部に光を照射し得るよう構成されている。なお、かかるベース部材10の内部構成は、既存構成を適宜採用可能であるため詳細な説明は省略する。
照光式操作部材1のベース部材10への装着態様について詳述すると、図7,8に示すように、ベース部材10は、光を透過しない樹脂からなる直方体箱状の樹脂成形品であり、その側面には自動車のシートに固定するための貫通孔16が形成される。ベース部材10の上部に形成される摺動凹部13は縦長溝状をなしており、その幅寸法と高さ寸法は、照光式操作部1の主体部4を内部で前後に摺動させ得るよう主体部4より僅かに大きく設計されている。また、摺動凹部13の前後長は主体部4より長く設計され、主体部4の前後に、指を挿入して摺動操作するための逃げ部13aを形成している。また、摺動凹部13の底部中央部には、下方(裏側)の内空部15に貫通する開口部14が形成される。図8に示すように、照光式操作部材1は、ベース部材10に装着した状態で、各係合爪部6を、開口部14の周縁部と係合させることにより、摺動可能な状態で、ベース部材10から脱落しないよう係止される。そして、照光式操作部材1の垂下部5は、ベース部材10の開口部14を貫通して内空部15に突出している。このように、摺動凹部13の底部中央には開口部14が形成されているため、ベース部材10に装着した状態で、照光式操作部材1は、主体部4の下底面外周部を摺動凹部13の底面13bと当接させている。すなわち、本実施例にあっては、かかる主体部4の下底面外周部が、摺動操作に伴って摺動凹部13の底面13bと擦れ合うこととなる摺動面部7を構成している。
以下に、本発明の要部に係る構成を詳細に説明する。
図1〜3に示すように、本実施例の照光式操作部材1にあっては、加飾フィルム3が、主体部4の上部と側部全体を覆うように設けられ、さらに、加飾フィルム3の端部3aは、主体部4の側部下端から主体部4の下底部の外周部に延出し、図8,9に示すように、当該端部3aが摺動凹部13の底面13bと当接する摺動面部7を形成している。
上述のように、垂下部5から樹脂製基材2に入射したLED19の照射光は、樹脂製基材2の内部で散乱し、樹脂製基材2の全体に行き渡ることとなるが、加飾フィルム3で覆われた主体部4の上部に関しては、上部中央の照明部8のみが光を透過可能であるため、LED19の点灯時は、照光式操作部1は照明部8のみが光って視認される。また、主体部4の側部は、加飾フィルム3の遮光部9で覆われているため、LED19の点灯時に、主体部4の側部から照光式操作部1とベース部材10の隙間12を通ってLED19の光が表側に漏れ出ることはない。また、照光式操作部材1は、主体部4の下底外周部の摺動面部7を摺動凹部13の底面13bに当接しているため、摺動面部7と摺動凹部13の間から照光式操作部材1とベース部材10の隙間12を通ってLED19の光が表側に漏れ出ることもない。
このように、本実施例の照光式操作部材1は、加飾フィルム3の端部3aが摺動面部7を形成しているため、ベース部材10に装着した状態で、加飾フィルム3の端部3aが摺動凹部13の底面13bに押し付けられた形となり、照光式操作部材1の摺動操作を繰り返しても、加飾フィルム3の端部3aが樹脂製基材2から剥がれ落ち難い。また、本実施例にあっては、加飾フィルム3の端部3aが、主体部4の側部から下底部に延出しているため、加飾フィルム3の端部3aが多少剥離したとしても、主体部4の側部からLED19の光が漏れ出ない。したがって、本実施例の照光式操作部材1は、摺動操作を繰り返しても、照光式操作部材1の側部から表側にLED19の光が漏れ難く、意匠性が劣化し難いという利点がある。
特に、本実施例にあっては、樹脂製基材2を構成する透明樹脂が不純物(拡散剤)を含むことによって、樹脂製基材2と加飾フィルム3の接着力が通常に比べて弱いものとなるが、本実施例では、上記構成によって加飾フィルム3が樹脂製基材2から剥離し難くなっているため、樹脂製基材2と加飾フィルム3の接着力が弱いものであっても弊害は生じない。
また、本実施例では、加飾フィルム3の摺動面部7を形成する部分に、平滑な表面保護層22が露出しているから、摺動面部7と摺動凹部13の底面13bとの間に大きな摩擦力を生じさせることなく、照光式操作部材1を円滑に摺動操作できる。また、加飾目的とする加飾フィルム3をこうした用途に兼用すれば、部品点数を増やすことなく摺動操作時の摩擦低減を実現できる。
また、本実施例では、加飾フィルム3の表面保護層22等を、ベース部材10を構成する樹脂材よりも柔らかい材料で構成することで、照光式操作部材1とベース部材10の摺動部分において、ベース部材10の樹脂材が摩耗するのを適切に防止できるという利点がある。金属調装飾面は、多くの場合、金属メッキや金属箔で構成されるが、照光式操作部材とベース部材の摺動部分に金属メッキや金属箔が露出していると、照光式操作部材側が硬くなり、ベース部材側の摩耗を防止するために、ベース部材側も硬質材料で被覆する必要が生じるが、本実施例のように、金属調装飾面を比較的軟質な加飾フィルムで形成すれば、ベース部材側を硬質材料を被覆する必要は生じない。
次に、上記照光式操作部材1の製造方法について説明する。
本実施例の照光式操作部材1は、以下の1〜3の工程を順番に実行することによって製造される。
1.フィルム製造工程:薄膜金属層21を含むフィルムの表裏に印刷を施し、照明部8と遮光部9とが形成された加飾フィルム3のシートを得る。
2.フィルム賦形工程:加飾フィルム3のシートを圧空成形によって賦形し、所要の形状に裁断する。
3.射出成形工程:賦形・裁断した加飾フィルム3を成形型にセットし、該加飾フィルム3の裏面側に透明樹脂を射出して樹脂製基材2を成形することにより、樹脂製基材2の表面に加飾フィルム3が溶着した照光式操作部材1を得る。
このように、本実施例の照光式操作部材1は、加飾フィルム3を圧空成形によって賦形し、加飾フィルム3の裏側に樹脂製基材2を射出成形することによって製造されたものであるため、加飾フィルム3によって、樹脂製基材2の主体部4の上部及び側部を隙間なく覆い、なおかつ、当該加飾フィルム3の端部3aを主体部4の下底部まで延出させることができる。また、加飾フィルム3と樹脂製基材2が溶着されているため、接着剤で接着した場合に比べて加飾フィルム3が樹脂製基材2から剥離し難いという利点がある。また、加飾フィルム3を樹脂製基材2に接着する作業を簡略化できるため、量産性にも優れる。
なお、本発明の照光式操作部材は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。
例えば、本発明の照光式操作部材の形状や操作態様は、実施例の構成に限らず適宜変更可能であり、また、照光式操作部材を装着するベース部材の構成も、上記実施例の構成に限られたものではない。また、加飾フィルムの層構造や意匠も実施例の構成に限らず適宜変更可能である。また、上記実施例の照光式操作スイッチは、自動車のシート調整を行うためのものであるが、本発明に係る照光式操作部材は、様々な照光式操作スイッチに適用可能である。また、上記実施例では、加飾フィルムの端部が、摺動面部全体を形成しているが、摺動面部の一部に樹脂製基材を露出させることも可能である。
1,1a 照光式操作部材
2 樹脂製基材
3 加飾フィルム
3a,3b 端部
4 主体部
5 垂下部
6 係合爪部
7 摺動面部
8 照明部
9 遮光部
10 ベース部材
12 隙間
13 摺動凹部
13a 逃げ部
13b 底面
14 開口部
15 内空部
16 貫通孔
17 付勢コイルバネ
18 リミットスイッチ
19 LED(光源)
20,20a 照光式操作スイッチ
21 薄膜金属層
22 表面保護層
23 裏面保護層
24 遮光印刷層
25 透光印刷層
26 貫通孔

Claims (4)

  1. ベース部材に形成された摺動凹部に摺動操作可能に保持され、裏側の照明光を表側に透過させる照光式操作部材であって、
    光透過性樹脂からなる樹脂製基材の表面に、光を透過する照明部と、光を透過しない遮光部とを備えた一枚の加飾フィルムを一体的に配設してなるものであり、
    摺動凹部に内嵌保持されることとなる主体部を備え、
    該主体部の下底部には、摺動凹部の底面と当接し、摺動操作に伴って該底面と擦れ合うこととなる摺動面部が設けられており、
    加飾フィルムは、主体部の上部及び側部の表面を覆い、その端部を主体部の下底部まで延出して、摺動面部を覆っていることを特徴とする照光式操作部材。
  2. 樹脂製基材は、光透過性樹脂に光拡散剤を含有させてなるものであることを特徴とする請求項1に記載の照光式操作部材。
  3. 加飾フィルムは表面側に平滑な透明樹脂層を備え、加飾フィルムの、摺動面部を覆う部分には、前記透明樹脂層が表面に露出していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照光式操作部材。
  4. 真空成形又は圧空成形によって賦形した加飾フィルムを樹脂製基材の成形型内に配置し、フィルムインサート射出成形を行うことによって得られるものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の照光式操作部材。
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