JP2014178467A - 定着装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で、記録媒体にかけられる加圧力に効率よく確実に強弱を付けることができる定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着装置10は、一対のローラ11、15間で記録媒体Pを加圧する加圧部材16と、を備える。加圧部材は、一端が支軸17により軸支された長尺状の加圧レバー18と、加圧レバーの他端側を付勢することで、当該他端側と支軸との間の作用点で一方のローラを他方のローラに向かって付勢する長尺状の付勢部材19と、を備え、加圧レバーには、付勢部材の他端を係止させて付勢部材による付勢力が作用して力点として機能する係止部21A、21Bが設けられ、係止部は、支軸から離隔した離隔位置と、該離隔位置よりも支軸に近接した近接位置と、に設けられている。支軸と離隔位置とを結ぶ線分と、前記離隔位置と前記付勢部材の一端とを結ぶ線分とが成す角度θ1が90度以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録媒体に形成されたトナー像を定着する定着装置、及び画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置において、記録媒体に形成されたトナー像を定着する定着装置として熱定着式の定着装置が用いられている。この熱定着式の定着装置は、内部に熱源を有した定着ローラと、定着ローラに当接されてこの定着ローラを加圧する加圧ローラと、を備え、定着ローラに加圧ローラを圧接させた状態で回転させることで、2つのローラ間に形成された定着ニップを通過する未定着のトナー像を加熱及び加圧して記録媒体に定着させる。
定着性能や用紙搬送性を調整するために、定着ローラに対する加圧ローラの接圧を調整できるようにした定着装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図3は、特許文献1に記載された従来の定着装置の一例を示す図である。図3に示すように、従来の定着装置100は、回転自在に支持された定着ローラ102及び加圧ローラ103と、加圧ローラ103を定着ローラ102に圧接させて図示しない記録媒体を加圧する加圧部材104と、これらローラ102、103及び加圧部材104を支持する箱状のフレーム105と、を備えている。加圧ローラ103は、その軸103Aが、加圧ローラ103の端面から突出して形成されている。加圧部材104は、一端がフレーム105に軸支された棒状のレバー106と、レバー106の他端側を定着ローラ102側に引っ張る加圧スプリング107と、を備えて構成されている。レバー106には、その長手方向一端に2つの軸受け孔106a、106bが並んで設けられ、その他端に加圧スプリング107に係止される係止部160が設けられ、一端と他端との間の中央に加圧ローラ103の軸103Aが当接するように設けられている。加圧スプリング107は、一端がフレーム105に固定され、他端がレバー106の係止部160に係止されている。フレーム105には、定着ローラ102及び加圧ローラ103の軸103A延在方向に設けられて互いに対向する側壁150に、加圧ローラ103の軸103Aを挿通させる挿通孔151が形成されている。さらに、この側壁150には、レバー106の軸受け孔106a、106bを嵌入させる側壁150の外面から突出して形成された軸152が設けられている。
従来の定着装置100は、加圧ローラ103の軸103Aをフレーム105の挿通孔151からフレーム105の外部に突出させ、レバー106の軸受け孔106a、106bの一方に軸152を嵌入し、一端が固定された加圧スプリング107の他端をレバー106の係止部160に係止させて、組み立てられている。このような従来の定着装置100では、軸152に嵌入させる軸受孔106a、106bの位置を変更することにより、軸152(レバー106の支点)と加圧スプリング107の一端が係止された加圧スプリング107の作用点との距離を変化させ、加圧ローラ103にかかるレバー106からの力の大きさを変化させることで、記録媒体を加圧する際の加圧力の大きさを変化させていた。
しかしながら、加圧スプリング107は、一端から他端に向かうに従って、レバー106の軸受け孔106a、106bから離れる方向(図3中の右から左側へ)に斜めに設けられているから、レバー106には常に、レバー106の係止部160から軸受け孔106a、106bに向かう方向(図3中の左から右側へ)の力(分力)が作用していることになる。また、軸152(レバー106の支点)と加圧スプリング107の作用点との距離が長い軸受孔106aに軸152を嵌入させた場合には、軸152と加圧スプリング107の作用点との距離が短い軸受孔106bに軸152を嵌入させた場合よりも、係止部160から軸受孔106a、106bに向かう方向の分力が大きくなるから、この分力がレバー106に作用して、レバー106が移動され、軸152が軸受孔106aから軸受孔106bに移動された場合には、軸152が嵌入した軸受孔106a(レバー106の支点)と加圧スプリング107の作用点との距離を確保できなくなり、加圧ローラ103にかかるレバー106からの力の大きさを変化させることができなくなって、記録媒体を加圧する際の加圧力の大きさを変化させることができなくなる懸念があった。即ち、記録媒体にかけられる加圧力に強弱を付けることができない懸念があった。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、簡素な構成で記録媒体にかけられる加圧力に効率よく確実に強弱を付けることができる定着装置、及び画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明は、互いに対向する一対のローラと、前記ローラの一方を他方のローラに向かって押し付けて、前記一対のローラの間に形成された定着圧接部で記録媒体を加圧する加圧部材と、を備え、前記記録媒体に形成されたトナー像を定着させる定着装置であって、前記加圧部材は、一端が支軸により軸支された長尺状の加圧レバーと、前記加圧レバーの他端側を付勢することで、当該他端側と前記支軸との間の作用点で前記一方のローラを前記他方のローラに向かって付勢する長尺状の付勢部材と、を備え、前記付勢部材は、一端が固定され、前記加圧レバーには、前記付勢部材の他端を係止させて前記付勢部材による付勢力が作用して力点として機能する係止部が設けられ、前記係止部は、前記支軸から離隔した離隔位置と、該離隔位置よりも前記支軸に近接した近接位置と、の少なくとも2箇所に設けられ、前記支軸と前記離隔位置とを結ぶ線分と、前記離隔位置と前記付勢部材の一端とを結ぶ線分とが成す角度が90度以上であることを特徴とする定着装置である。
請求項1記載の定着装置によれば、加圧レバーには、付勢部材の他端を係止させる係止部が、支軸から離隔した離隔位置と、該離隔位置よりも支軸に近接した近接位置と、の2ヶ所に設けられている。近接位置の係止部から離隔位置の係止部に付勢部材の他端を架け替えることにより、加圧レバーの支軸である支点から力点として機能する付勢部材の他端を係止させる係止部までの距離が長くなる。そのため、付勢部材の他端を離隔位置に引っ掛けた場合には、近接位置に引っ掛けた場合よりも、作用点に大きな力が作用し、大きな力で一方のローラを他方のローラに向かって押し付けることができ、大きな加圧力を記録媒体にかけることができる。また、第1角度が90度以上になるように形成されているので、例えば、離隔位置の係止部に係止された際に、近接位置の係止部側(支軸側)に分力が生じない。従って、付勢部材の一端が離隔位置の係止部から近接位置の係止部に位置をずらされることを防止できる。また、加圧レバーの一端が支軸により軸支されているので、従来のように、加圧レバーが移動されることがなくなるから、加圧レバーの支点と力点として機能する係止部との距離を確保しつつ、簡素な構成で記録媒体にかかる加圧力に効率よく確実に強弱を付けることができる。
本発明の一実施形態の定着装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の概略構成図である。 従来の定着装置を示す平面図である。
(定着装置の実施形態)
以下、本発明の定着装置の例示的一実施形態を、図1を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる定着装置の概略構成図である。
図1に示すように、定着装置10は、定着ローラ11と、加熱ローラ12と、テンションローラ13と、定着ベルト14と、加圧ローラ15と、加圧力調節部材(加圧部材)と、第1分離爪23と、第2分離爪24と、を備えている。また、この定着装置10は、定着ローラ11を回転駆動する図示しない駆動部と、駆動部を制御する図示しない制御部と、を備えている。定着ローラ11は、「他方のローラ」の一例に相当し、加圧ローラ15は、「一方のローラ」の一例に相当し、定着ローラ11及び加圧ローラ15は「一対のローラ」の一例に相当する。
定着ローラ11は、アルミニウム又は鉄(それぞれの合金を含む)などの金属製の芯金11aと、この芯金11aの上に形成されたシリコーンゴム等の弾性層11bと、を備えて構成されている。
加熱ローラ12は、アルミニウム製又は鉄製の中空ローラで、定着ローラ11と軸同士が互いに平行になるように間隔をあけて対向配置されている。加熱ローラ12は、その内部にハロゲンヒータなどのヒータ12hからなる熱源を有している。熱源は、電磁誘導加熱機構(IH)でもよい。加熱ローラ12は、弾性層11bを有する定着ローラ11と比較して熱膨張量は無視できる程度のものとされている。または、熱源となるヒータ12hは、加熱ローラ12内ではなく定着ベルト14の外周面に対向して配置されていてもよい。
テンションローラ13は、アルミニウムや鉄などの金属製又は樹脂製の中空ローラから構成されている。テンションローラ13は、定着ローラ11と加熱ローラ12との間に、軸同士が互いに平行で、かつ、その軸が定着ローラ11と加熱ローラ12のそれぞれの軸を含む一平面内に収まらないようにずれて配置されている。
定着ベルト14は、無端状のベルトから構成され、例えばニッケル、ステンレス、ポリイミドなどの基材にシリコーンゴムからなる弾性層を形成した2層構造に構成されている。定着ベルト14は、定着ローラ11、加熱ローラ12及びテンションローラ13に一定のテンションで架け渡されている。定着ベルト14の回転移動により加熱ローラ12が回転されるように、定着ベルト14の内周面と加熱ローラ12の外周面とは滑りが発生しない摩擦係数に設定されている。
加圧ローラ15は、アルミニウム又は鉄などの金属製の芯金15aと、この芯金15aの上にシリコーンゴムからなる弾性層15bと、を備えて構成されている。芯金15aは、加圧ローラ15の端面から突出して設けられている。加圧ローラ15は、定着ベルト14に対して図中下側で回転自在に配置されている。また、加圧ローラ15は、定着ベルト14側へ移動されて定着ベルト14を介して定着ローラ11を押圧(加圧)すること、及び定着ベルト14から引き離す方向へ移動されて定着ローラ11を脱圧することが可能とされている。また、加圧ローラ15は、後述する加圧力調節部材16によって、定着ローラ11に対する加圧力の大きさが調節可能とされている。即ち、加圧ローラ15は、加圧力調節部材16によって、強い加圧力と、強い加圧力よりも加圧力が小さい弱い加圧力と、の2段階に調節可能に設けられている。加圧力の調節は手動で行われる。加圧ローラ15は、定着ベルト14との間に定着圧接部Nを形成している。
加圧力調節部材16は、加圧ローラ15の芯金15aが延在する方向に対向する対向壁を有するフレームと、一端が対向壁の支軸17に軸支された長尺状の加圧レバー18と、圧縮することで加圧レバー18の他端を引き寄せる圧縮ばね19と、を備えている。対向壁(図示しない)は、図1中の紙面方向と対向する方向に設けられている。圧縮ばね19は、一端がフレーム(図示しない)に固定され、他端が加圧レバー18の係止部21に係止されると、圧縮することで加圧レバー18の他端に設けた係止部21を引き寄せ、加圧ローラ15を定着ローラ11側に押圧(加圧)することが可能とされる。
対向壁には、加圧ローラ15の芯金が挿通される図示しない挿通孔が形成されている。この挿通孔は、加圧ローラ15が定着ローラ11を加圧する方向と脱圧する方向と、に延在して形成されている。「加圧ローラ15が定着ローラ11を加圧する方向と脱圧する方向」は、加圧ローラ15と定着ローラ11の軸並び方向であり、請求項中の「対向方向」と同じ方向(図1中の符号Y)を示している。
支軸17は、対向壁の外面において、挿通孔の延在方向である加圧ローラ15と定着ローラ11の軸並び方向に直交する方向(以下、直交方向と記し、符号Xを付す)の一端側(図1中右側)に突設されている。
加圧レバー18は、その一端が支軸17に軸支されて、対向壁の外面に沿って回転自在に設けられている。この加圧レバー18は、その他端側において圧縮ばね19を係止させ、一端と他端との間の中央部において、加圧ローラ15の芯金15aを押圧可能とされている。加圧レバー18は、金属板に打ち抜き加工が施されて板状に形成されている。この加圧レバー18は、一端が支軸17に軸支されたレバー本体20と、レバー本体20の他端側に連続して形成されて圧縮ばね19を係止させる係止部21と、を備えて構成されている。
レバー本体20は、長尺状に形成され、長手方向一端に設けられた対向壁の支軸17に嵌入される貫通孔である嵌入孔(図示しない)と、中央に設けられた加圧ローラ15の芯金15aを押圧する作用点として機能する押圧部22と、を有している。押圧部22は、レバー本体20の加圧ローラ15側の縁の一部で構成されている。
係止部21は、レバー本体20の加圧ローラ15側の縁に連続した連続縁の全体が平面視山型になるように、加圧ローラ15側に突出して形成されている。この係止部21は、嵌入孔(支軸17)から離隔した離隔位置に設けられた第1係止部21Aと、この第1係止部21Aよりも嵌入孔に近接した近接位置に設けられた第2係止部21Bと、を有している。
第1係止部21Aは、係止部21のレバー本体20から離れた端部(加圧レバー18の他端)に設けられている。この第1係止部21Aは、支軸17の直交方向Xの同一線上に設けられている。また、第1係止部21Aは、該第1係止部21Aに圧縮ばね19の他端が係止された際に、圧縮ばね19の一端よりも支軸17側に設けられている。第1係止部21Aは、該第1係止部21Aに圧縮ばね19の他端が係止された際に、第1係止部21Aと支軸17とを結ぶ線分と、第1係止部21Aと圧縮ばね19の一端とを結ぶ線分とが成す第1角度θ1が、90度よりも僅かに大きくなるように形成されている。このことにより、圧縮ばね19によって加圧レバー18に作用する力F1が分散され難くなる。また、加圧レバー18の支軸17側に向かう方向の分力は生じなくなる。第1角度θ1は、「角度」の一例に相当する。
第2係止部21Bは、係止部21の長手方向の中央部に設けられ、前述した頂部と対向する位置に設けられている。この第2係止部21Bは、該第2係止部21Bに圧縮ばね19の他端が係止された際に、圧縮ばね19の一端よりも支軸17側に設けられている。第2係止部21Bは、該第2係止部21Bに圧縮ばね19の他端が係止された際に、第2係止部21Bと支軸17とを結ぶ線分と、第2係止部21Bと圧縮ばね19の一端とを結ぶ線分とが成す第2角度θ2が、第1角度θ1よりも大きくなるように形成されている。このことにより、圧縮ばね19によって加圧レバー18に作用する力F2が、第1係止部21Aに係止された場合よりも分散され易くなり、加圧レバー18の加圧ローラ15への押圧力は、第1係止部21Aに係止された場合よりも小さくなる。
また、第2係止部21Bは、切欠形状であり、第1係止部21Aよりも加圧ローラ15側に設けられている。換言すると、第2係止部22Bは、第1係止部21Aと支軸17とを結ぶ線分(符号Xが示す線分)よりも加圧ローラ15側に設けられている。このため、第2係止部21Bから圧縮ばね19の一端までの第2距離L2が、第1係止部21Aから圧縮ばね19の一端までの第1距離L1よりも短く形成されていることとなる。よって、圧縮ばね19の自然長からの伸びは、圧縮ばね19の他端が第2係止部21Bに係止された場合の方が、第1係止部21Aに係止された場合よりも小さくされる。そして、加圧レバー18の他端にかかる圧縮ばね19の力は、圧縮ばね19の他端が第2係止部21Bに係止された場合の方が、第1係止部21Aに係止されるよりも小さくされる。
ここで、本実施形態では、第2係止部21Bは、第1係止部21Aよりも加圧ローラ15側に設けられているが、第2係止部21Bは、第1係止部21Aと支軸17とを結ぶ線分(符号Xが示す線分)と同一線上に設けられていてもよい。第2係止部21Bが第1係止部21Aよりも加圧ローラ15側に設けられていることにより、第2係止部21Bが第1係止部21Aと支軸17とを結ぶ線分と同一線上に設けられているよりも、第2角度θ2を大きくすることができる。
第1分離爪23は、定着圧接部Nのシート排出側であって先端が、加圧ローラ15に当接して配置されて、シートPの加圧ローラ15への巻き付けを防止する。第2分離爪24は、定着圧接部Nのシート排出側であって先端が定着ベルト14に近接して配置され、シートPの定着ベルト14への巻き付けを防止する。
駆動部は、モータやギアを有して形成されており、制御部からの制御信号に基いて定着ローラ11を回転駆動する。定着ローラ11が回転駆動されることにより、定着ベルト14が回転移動する。または、駆動部は、定着ローラ11に代えて加圧ローラ15を回転駆動するように構成されていてもよく、または、定着ローラ11及び加圧ローラ15を共に回転駆動するように構成されていてもよい。制御部は、マイクロコンピュータで構成され、定着ベルト14を目標とする速度で回転させるように、駆動部に対して制御信号を出力する。
次に、定着装置10における定着動作の一例について説明する。
定着装置10において、定着動作の際に、制御部からの制御信号に基いて駆動部が定着ローラ11を図中時計回り方向に回転駆動する。定着ベルト14が、適切なテンションが付与され他状態でシートPを排出する方向(図中時計回り方向)に回転移動され、加圧ローラ15、加熱ローラ12及びテンションローラ13が連れ回りされる。また、定着ベルト14は、加熱ローラ12内部に配置されたヒータ12hの発熱により所定の温度(例えばトナー定着に適する温度)まで加熱される。
このようにして、定着装置10は、定着ベルト14が回転移動されるとともに加圧ローラ15及び加熱ローラ12が回転され、かつ、定着ベルト14の表面は所定の温度に加熱された状態となる。この状態において、定着圧接部Nに未定着のトナー像が形成されたシートPが通されると(図中右側から左側方向への通紙)、定着圧接部Nにおける加圧及び加熱により未定着トナー像がシートP上に熱融着されて、シートPに定着される。ここで、シートPへのトナー像の定着に先立って、シートPの厚さに合わせて、シートPへの加圧力を調節しておく。詳しく説明すると、シートPが比較的厚い場合には、圧縮ばね19の他端を加圧レバー18の第1係止部21Aに係止させる。また、シートPが比較的薄い場合には、圧縮ばね19の他端を加圧レバー18の第2係止部21Bに係止させることで、定着圧接部NにおいてシートPにかかる加圧力を調節しておく。
トナー像が定着されたシートPは定着圧接部Nから排出されるが、このときシートPが定着ベルト14あるいは加圧ローラ15に巻き付いたまま出てくることがある。そのため、第1分離爪23、第2分離爪24の先端をシートPの先頭端部に当接させることにより、該シートPを定着ベルト14あるいは加圧ローラ15から分離させている。定着圧接部Nから排出されたシートPは、所定の排出経路を通過して定着装置10から送り出される。
(画像形成装置の実施形態)
以下、本発明の一実施形態の画像形成装置について、図2を参照して説明する。
図2は、本発明の一実施形態の画像形成装置であるタンデム型のカラー複写機の構成を示す。
図2に示すように、カラー複写機200は、装置本体中央部に位置する画像形成部200Aと、該画像形成部200Aの下方に位置する給紙部200Bと、画像形成部200Aの上方に位置する図示しない画像読取部と、を有する高速機である。また、カラー複写機200は、画像形成部200A及び給紙部200Bの間でかつ可動形成部のシート搬送方向下流側に、上述した定着装置10で構成された定着部が組み込まれている。
画像形成部200Aには、水平方向に延びる転写面を有する転写ベルト210が配置されていて、該転写ベルト210の上面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。即ち、補色関係にある色のトナー(イエローY、マゼンダM、シアンC,ブラックK)による像を担持可能な像担持体としての感光体205Y、205M、205C、205K、が転写ベルト210の転写面に沿って並置されている。
各感光体205Y、205M、205C、205Kはそれぞれ同じ方向(図中反時計周り方向)に回転可能なドラムで構成されている。例えば、感光体205Yの周りには、回転家庭において画像形成処理を実行する光書き込み装置、帯電装置、現像装置、一次転写装置、及び図示しないクリーニング装置が配置されている。各感光体205Y、205M、205C、205Kについても、感光体205Yと同様に、その周囲に各装置が配置されている。
また、各現像装置203Y、203M、203C、203Kには、それぞれのカラートナーが収容されている。転写ベルト210は、駆動ローラと従動ローラに架け渡されて感光体205Y、205M、205C、205Kとの対峙位置において同方向に移動可能な構成を有している。また、該従動ローラの一つであるローラに対向する位置に転写ローラが設けられている。また、転写ローラから定着装置10までのシートPの搬送経路は横パスとなっている。
給紙部200Bは、記録媒体としてのシートPを積載収容する給紙トレイ220と、該給紙トレイ220内のシートPを最上のものから順に1枚ずつ分離して、転写ローラの位置まで搬送する搬送機構221を有している。
カラー複写機200における画像形成に当たっては、感光体205Yの表面が帯電装置202Yにより一様に帯電され、画像読取部からの画像情報に基いて感光体205Y上に静電潜像が形成される。該静電潜像は、イエローのトナーを収容した現像装置203Yによりトナー像として可視像化され、該トナー像は所定のバイアスが印加される一次転写装置204Yにより転写ベルト210上に一次転写される。他の感光体205M、205C、205Kでもトナーの色が異なるだけで同様の画像形成がなされ、それぞれの色のトナー像が転写ベルト210上に静電気力で順に転写されて重ね合わされる。
次に、感光体205Y、205M、205C、205Kから転写ベルト210上に一次転写されたトナー像Tは、ローラ211、転写ローラ212により搬送されたシートPに転写される。トナー像Tが転写されたシートPは、さらに定着装置10まで搬送され、定着ベルト14と加圧ローラ15との定着ニップ部N(定着圧接部N)にて定着が行われる。定着ニップ部を通過したシートPは、下流側に配置された第1分離爪23、第2分離爪24により、シートPは定着ベルト14、加圧ローラ15に巻き付くことなく定着ニップ部の下流側に排出される。ついで、定着ニップ部から排出されたシートPは排出経路に沿って、スタッカ213へ送り出される。
本実施形態のカラー複写機200は、シートPにトナー像Tを形成する画像形成部200Aと、この画像形成部200AによってシートPに形成されたトナー像Tを該シートPに定着させる定着部と、を少なくとも備えている。そして、定着部が上述した定着装置10である。このようなカラー複写機200によれば、定着部において、加圧レバー18には、圧縮ばね19の一端を係止させる係止部21が、支軸17から離隔した第1係止部21Aと、該第1係止部21Aよりも支軸17に近接した第2係止部21Bと、に設けられている。第2係止部21Bから第1係止部21Aに圧縮ばね19の他端を架け替えることにより、加圧レバー18の支軸17である支点から圧縮ばね19による圧縮力(付勢力)が作用して力点として機能する係止部21までの距離が長くなる。よって、圧縮ばね19の他端を第1係止部21Aに引っ掛けた場合には、第2係止部21Bに引っ掛けた場合よりも、作用点に大きな力が作用する。よって、大きな力で加圧ローラ15を定着ローラ11に向かって押し付けることができ、大きな加圧力をシートP(記録媒体)にかけることができる。また、第1角度θ1が90度以上になるように形成されているので、例えば、第1係止部21Aに係止された際に、第2係止部21B側(支軸17側)に分力が生じない。従って、圧縮ばね19の一端が第1係止部21Aから第2係止部21Bに位置をずらされることを防止できる。また、加圧レバー18の一端が支軸17により軸支されているから、加圧レバー18の支点と力点として機能する係止部21との距離を確保しつつ、簡素な構成でシートPにかかる加圧力に確実に強弱を付けることができる。
また、第2係止部21Bから圧縮ばね19の一端までの第2距離L2が、第1係止部21Aから圧縮ばね19の一端までの第1距離L1よりも短くなるように形成されている。このため、圧縮ばね19の自然長からの伸びは、圧縮ばね19の他端が第2係止部21Bに係止された場合の方が、第1係止部21Aに係止されるよりも小さくされる。よって、加圧レバー18の他端にかかる圧縮ばね19の力は、圧縮ばね19の他端が第2係止部21Bに係止された場合の方が、第1係止部21Aに係止された場合よりも小さくされる。さらに、第2角度θ2が第1角度θ1よりも大きくなるように形成されているから、圧縮ばね19によって加圧レバー18に作用する力の分力は、第2係止部21Bに係止された方が、第1係止部21Aに係止されるよりも大きくなる。即ち、圧縮ばね19の他端が第2係止部21Bに係止された方が、加圧レバー18に作用する力が分散され易い。よって、圧縮ばね19は、加圧レバー18に小さな力を作用させることができる。また、加圧レバー18の支軸17から第2係止部21Bまでの距離は、加圧レバー18の支軸17から第1係止部21Aまでの距離よりも短いから、加圧レバー18にかかる力を小さくできる。従って、効率よく確実にシートPにかかる加圧力に強弱を付けることができる。
以上、本発明について、好ましい実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記実施例の構成に限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態の定着装置10では、付勢部材は、圧縮ばね19から構成されていたが、これに限定されるものではない。付勢部材は、ゴムなどの合成樹脂から構成された弾性体であってもよい。また、係止部21は、第1係止部21A(離隔位置)と、第2係止部21B(近接位置)との2箇所に設けられていたが、これに限定されるものではない。係止部21は、支軸17からの距離が異なる2箇所以上に設けられていてもよい。また、第2係止部21Bは、第1係止部21Aよりも加圧ローラ15に近い側に設けられていたが、これに限定されるものではない。第2係止部21Bは、第1係止部21Aと嵌入孔(支軸17)とを結ぶ線分と同一線上に設けられていてもよく、第1係止部21Aよりも加圧ローラ15から離れた側に設けられていてもよい。つまり、係止部21は、支軸17からの距離が異なる2箇所以上に設けられていれば、本発明の目的に反しない限り、第2係止部21Bの第1係止部21Aに対する位置は任意である。
また、上述した実施形態のカラー複写機200では、複数の感光体が一列に並べて配置され他フルカラーのタンデム型の画像形成装置について説明するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、感光体を一つのみ備えるモノクロの画像形成装置や、リボルバ型の画像形成装置であってもよい、本発明の目的に反しない限り、画像形成部に00Aと定着部と、を少なくとも備えていれば、画像形成装置の構成は任意である。
なお、前述した各実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の定着装置10及び画像形成装置の構成を具備する限り、もちろん、本発明の範疇にふくまれるものである。
10 定着装置
11 定着ローラ(他方のローラの一例)
15 加圧ローラ(一方のローラの一例)
16 加圧力調節部材(加圧部材の一例)
18 加圧レバー
19 圧縮ばね(付勢部材の一例)
21A 第1係止部(離隔位置の係止部の一例)
21B 第2係止部(近接位置の係止部の一例)
N 定着圧接部
P シート(記録媒体の一例)
θ1 角度(第1角度一例)
L1 第1距離
L2 第2距離
200 カラー複写機(画像形成装置の一例)
200A 画像形成部
特開平8−6426号公報

Claims (3)

  1. 互いに対向する一対のローラと、
    前記ローラの一方を他方のローラに向かって押し付けて、前記一対のローラの間に形成された定着圧接部で記録媒体を加圧する加圧部材と、を備え、前記記録媒体に形成されたトナー像を定着させる定着装置であって、
    前記加圧部材は、一端が支軸により軸支された長尺状の加圧レバーと、
    前記加圧レバーの他端側を付勢することで、当該他端側と前記支軸との間の作用点で前記一方のローラを前記他方のローラに向かって付勢する長尺状の付勢部材と、を備え、
    前記付勢部材は、一端が固定され、
    前記加圧レバーには、前記付勢部材の他端を係止させて前記付勢部材による付勢力が作用して力点として機能する係止部が設けられ、
    前記係止部は、前記支軸から離隔した離隔位置と、該離隔位置よりも前記支軸に近接した近接位置と、の少なくとも2箇所に設けられ、
    前記支軸と前記離隔位置とを結ぶ線分と、前記離隔位置と前記付勢部材の一端とを結ぶ線分とが成す角度が90度以上であることを特徴とする定着装置。
  2. 前記近接位置の前記係止部は、前記加圧レバーを切り欠いて形成された切欠形状であり、
    前記離隔位置から前記付勢部材の一端までの第1距離よりも、前記近接位置から前記付勢部材の一端までの第2距離が短いことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 記録媒体にトナー像を形成する画像形成部と、
    該画像形成部によって前記記録媒体に形成された前記トナー像を当該記録媒体に定着させる定着部と、を少なくとも備えた画像形成装置において、
    前記定着部が、請求項1又は請求項2記載の定着装置であることを特徴とする画像形成装置。
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