JP2014177378A - 多孔性カーボンナイトライドの製造方法 - Google Patents

多孔性カーボンナイトライドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
工業的に入手容易な汎用性の高い薬品を用いたポスト合成法により、比表面積の大きな窒化炭素を簡便かつ効率的に製造することができる方法の提供を目的とする。
【解決手段】
グラファイト状カーボンナイトライドを濃硫酸に分散する酸処理工程、及び
前記酸処理で得られたカーボンナイトライドをアルコールで洗浄する溶媒交換工程
を含む、多孔性カーボンナイトライドの製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、多孔性カーボンナイトライドの簡便かつ効率的な製造方法に関する。また、本発明は、多孔性カーボンナイトライドに関する。
窒化炭素材料は、ダイヤモンドに匹敵する硬度、強靱性、低摩擦係数、化学的不活性、安定した電界放出、ワイドバンドギャップ、生体適合性、負電子親和力、高い熱伝導性、耐薬品性、耐水性等の特性を有し、生体インプラントのための生体適合コーティング材料、燃料電池の電極、ガス分離、腐食防止、触媒、光触媒、潤滑作用、分子吸着およびガスセンサへの応用が期待されている。
メラミンなどを熱分解して得られる有機高分子化合物である層状窒化炭素は、層状構造を持つが、比表面積が8m/gと極端に小さいため、固体表面が反応場となる電極材や光触媒への適用は困難であった。
そこで斯かる問題を解決するための、比表面積の大きな窒化炭素の合成方法として、シリカナノ粒子と層状窒化炭素との混合物を合成し、フッ素化水素アンモニウム溶液でシリカナノ粒子を除いて細孔構造をもたせる方法が知られており(特許文献1乃至特許文献4、及び非特許文献1)、層状窒化炭素に適用したメソポーラス層状窒化炭素(本明細書では、mpg−Cとも記載する。)は180m/gと大きな比表面積を有する(非特許文献)。
また、層状窒化炭素合成後に薬品による後処理で細孔構造を与えるポスト合成法(post−synthesis法)も知られている(特許文献5)。
特開2006−124250号公報 国際公開第2008/126799号パンフレット 特開2010−030844号公報 特開2012−250884号公報 特開2011−195412号公報
Vinu,A.et al.Adv.Mater.2005,17,1648. Groenewolt,M.;Antonietti,M.Adv.Mater.2005,17,1789.
非特許文献2に開示されたメソポーラス層状窒化炭素は大きな比表面積を有するが、メソポーラス層状窒化炭素の合成方法には、鋳型剤の除去にフッ化水素アンモニウムなどの毒性の高い試薬を大量に必要とする、目的物であるメソポーラス層状窒化炭素以上に多くのフッ化ケイ素が副生する、及びプロセスが煩雑であるなどの問題点があるため、工業的に満足できる方法ではなかった。
一方、特許文献5に開示されたポスト合成法は操作が簡便であるが、層状窒化炭素の薬品耐性の高さが災いし、最大でも70m/g以下程度の比表面積しか得られていない。
したがって、今までに、大きな比表面積を有する層状窒化炭素をポスト合成法で簡便に調製できる方法は提案されておらず、その開発が望まれている。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、工業的に入手容易な汎用性の高い薬品を用いたポスト合成法により、比表面積の大きな窒化炭素を簡便かつ効率的に製造することができる方法の提供を目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、層状窒化炭素(本明細書では、グラファイト状カーボンナイトライドとも記載する、又はg−Cと略称する。)を濃硫酸に分散して、アルコールで洗浄することにより、グラファイト状カーボンナイトライドが多孔質化することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、第1観点として、グラファイト状カーボンナイトライドを濃硫酸に分散する酸処理工程、及び前記酸処理で得られたカーボンナイトライドをアルコールで洗浄する溶媒交換工程を含む、多孔性カーボンナイトライドの製造方法に関する。
第2観点として、前記酸処理工程の後、前記溶媒交換工程の前に、前記酸処理で得られたカーボンナイトライドをアルカリ水で洗浄する塩基処理工程を更に含む、第1観点に記載の多孔性カーボンナイトライドの製造方法に関する。
第3観点として、前記アルコールが1価のアルコールである、第1観点又は第2観点に記載の多孔性カーボンナイトライドの製造方法に関する。
第4観点として、前記1価のアルコールがメタノール、エタノール、2−プロパノール及び2−ブタノールからなる群から選ばれる少なくとも1種である、第3観点に記載の多孔性カーボンナイトライドの製造方法に関する。
第5観点として、前記アルカリ水が水酸化ナトリウム水溶液である、第2観点乃至第4観点の何れか1つに記載の多孔性カーボンナイトライドの製造方法に関する。
第6観点として、窒素吸着等温線からDollimore−Heal法により求めた細孔径分布において、細孔径2乃至5nmに最大ピークを有し、かつフェノールフタレインで呈色する多孔性カーボンナイトライドに関する。
本発明の製造方法は、グラファイト状カーボンナイトライドを工業的に入手容易な汎用性の高い濃硫酸及びアルコールで処理することにより、多孔性カーボンナイトライドを製造することができるため、安価かつ簡便に多孔性カーボンナイトライドを大量生産することができる。
本発明の製造方法は、大きな比表面積を有する多孔性カーボンナイトライドを製造することができる。
本発明の製造方法は、塩基処理工程を更に含むことにより、大きな比表面積だけでなく、塩基性も有する多孔性カーボンナイトライドを製造することができる。
本発明の多孔性カーボンナイトライドは、大きな比表面積と塩基性を有する。
図1は、層状窒化炭素(g−C)多孔質化機構の概念図を示す図である。 図2は、実施例3における窒素吸着等温線を示す図である。 図3は、実施例3において、Dollimore−Heal法(DH法)により求めた細孔径分布を示す図である。 図4は、実施例4における粉末X線解析パターンを示す図である。 図5は、実施例5における走査型電子顕微鏡(SEM)画像(3000倍)である。 図6は、実施例6におけるpH測定の滴定曲線を示す図である。 図7は、実施例12において、Dollimore−Heal法(DH法)により求めた細孔径分布を示す図である。
層状窒化炭素(g−C)の元素分析の結果に基づき、層状窒化炭素の構造は下記構造(I)のようにメレムポリマー鎖が層状窒化炭素を形成しているとの見解の下、該メレムポリマー鎖を剥離させることで図1のように剥離した板状のメレムポリマー鎖が作る空隙によって層状窒化炭素は多孔質化されるものと考えられる。また、該メレムポリマー鎖を剥離させるために層状窒化炭素を濃硫酸に分散させた後、水で洗浄した場合、水分子がメレムポリマー鎖間に入り込み水素結合によって層状窒化炭素よりも稠密な構造を形成し、水分子が層状窒化炭素の多孔質化を阻害するものと考えられる。
すなわち、本発明は、グラファイト状カーボンナイトライドを濃硫酸に分散して、アルコールで洗浄することにより、グラファイト状カーボンナイトライドが多孔質化することを見出したものであって、グラファイト状カーボンナイトライドを濃硫酸に分散する酸処理工程、及び前記酸処理で得られたカーボンナイトライドをアルコールで洗浄する溶媒交換工程を含む、多孔性カーボンナイトライドの製造方法に関する。
また、本発明の多孔性カーボンナイトライドの製造方法は、前記酸処理工程の後、前記溶媒交換工程の前に、前記酸処理で得られたカーボンナイトライドをアルカリ水で洗浄する塩基処理工程を含んでいても良い。
(構造中、破線は水素結合を表す。)
[多孔性カーボンナイトライドの製造方法]
<酸処理工程>
酸処理工程に用いられるグラファイト状カーボンナイトライドは、ポリエチレンイミン、アニリン、メラミン、エチレンジアミン及びシアンアミドなどを用いて、公知の合成方法、例えば、特開2011−195412号公報の記載に従い合成することができる。
酸処理工程では、グラファイト状カーボンナイトライドを分散させるのに濃硫酸を用いる。濃塩酸や水酸化ナトリウム水溶液などでは、グラファイト状カーボンナイトライドが完全に分散しないからである。また、濃硫酸に代えて他の酸や塩基を用いた場合、得られる多孔性カーボンナイトライドは、グラファイト状カーボンナイトライドに比べて比表面
積は増加するが、十分な細孔構造を有さないからである。
前記濃硫酸の使用量は、グラファイト状カーボンナイトライド1gに対して1乃至1000mLであり、好ましくは2乃至100mLであり、より好ましく5乃至30mLである。
グラファイト状カーボンナイトライドを濃硫酸に分散させる方法としては、グラファイト状カーボンナイトライドを濃硫酸に分散させることができれば特に制限はなく、公知の方法を用いることができ、例えば、マグネチックスターラーを用いた撹拌が挙げられる。
グラファイト状カーボンナイトライドを濃硫酸に分散させる時間は、グラファイト状カーボンナイトライドを濃硫酸に分散させることができれば特に制限はなく、例えば、0.5乃至3時間である。
また、酸処理工程後、溶媒交換工程前に酸処理されたカーボンナイトライドを水で洗浄することが好ましく、水洗は濾液のpHが6〜7になるまで十分に行うことが好ましい。洗浄方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、遠心洗浄や吸引濾過・洗浄が挙げられる。
<溶媒交換工程>
溶媒交換工程で用いられるアルコールとしては、上記酸処理で得られたカーボンナイトライドに含まれる水を置換可能なものであれば特に制限はなく、1価のアルコール及び多価アルコールが挙げられる。
前記1価のアルコールとしては、メタノール、エタノール、2−プロパノール、及び2−ブタノールなどが挙げられ、好ましくはメタノール、エタノール、及び2−プロパノールであり、より好ましくはエタノールである。
前記多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、及びグリセリンなどが挙げられる。
アルコールの使用量は、上記酸処理で得られたカーボンナイトライドに含まれる水を十分に置換できれば特に制限はなく、例えば、グラファイト状カーボンナイトライド1gに対して50乃至200mLであり、好ましくは50乃至150mLであり、より好ましく80乃至120mLである。また、上記酸処理で得られたカーボンナイトライドに含まれる水を十分に置換する観点から、溶媒交換工程は2回以上行ってもよく、その際、各回で同一の、又は異なるアルコールを用いても良い。
また、上記酸処理で得られたカーボンナイトライドをアルコールで洗浄する時間は、該カーボンナイトライドに含まれる水を十分に置換できれば特に制限はなく、例えば、0.5乃至3時間である。
<塩基処理工程>
本発明の製造方法は、上記酸処理工程の後、上記溶媒交換工程の前に、酸処理で得られたカーボンナイトライドをアルカリ水で洗浄する塩基処理工程を含んでいても良い。
塩基処理工程を含むことにより、本発明の製造方法で得られる多孔性カーボンナイトライドは、高い比表面積だけでなく塩基性を有する。
塩基処理工程に用いられるアルカリ水としては、濃硫酸を中和することが可能なアルカリであればアルカリ種に制限はなく、水酸化ナトリウムなどが挙げられる。
前記アルカリ水の使用量は、グラファイト状カーボンナイトライド1gに対して1乃至1000mLであり、好ましくは2乃至100mLであり、より好ましく5乃至30mLである。
上記溶媒交換で得られたカーボンナイトライドをアルカリ水で洗浄する時間は、特に制限はなく、例えば、0.5乃至3時間である。
また、塩基処理工程後、溶媒交換工程前に塩基処理されたカーボンナイトライドを水で洗浄することが好ましく、水洗は濾液のpHが6〜7なるまで十分に行うことが好ましい。洗浄方法としては、公知の方法を用いることができ、遠心洗浄や吸引濾過・洗浄などが挙げられる。
また、本発明の製造方法は、上記溶媒交換工程で得られたカーボンナイトライドを乾燥する乾燥工程を含むことにより、粉末状の多孔性カーボンナイトライドを得ることができる。すなわち、本発明の製造方法は、乾燥工程を含むことにより、高い比表面積、及び固体塩基性を有する多孔性カーボンナイトライドを得ることができる。
乾燥時の温度は、上記溶媒交換で得られたカーボンナイトライドの構造が変化しない温度であれば特に制限はなく、例えば、20℃乃至600℃であり、好ましくは30℃乃至300℃であり、より好ましくは80℃乃至150℃である。また、乾燥は減圧下で行ってもよい。
また、上記溶媒交換で得られたカーボンナイトライドを乾燥させる時間は、該カーボンナイトライドを十分に乾燥できれば特に制限はなく、例えば、1乃至30時間である。
[多孔性カーボンナイトライド]
本発明の多孔性カーボンナイトライドは、窒素吸着等温線からDollimore−Heal法により求めた細孔径分布において、細孔径2乃至5nmに最大ピークを有し、かつフェノールフタレインで呈色する。
本発明の多孔性カーボンナイトライドは、フェノールフタレイン溶液(pKa=9.3)を桃色に呈色する。これに対し、グラファイト状カーボンナイトライド(g−C)はフェノールフタレイン溶液を呈色しない。したがって、本発明の多孔性カーボンナイトライドは、大きな比表面積だけでなく、塩基性も有する。
本発明の多孔性カーボンナイトライドは、上述した本発明の多孔性カーボンナイトライドの製造方法、具体的には、グラファイト状カーボンナイトライドを濃硫酸に分散する酸処理工程、前記酸処理で得られたカーボンナイトライドをアルカリ水で洗浄する塩基処理工程、及び前記塩基処理で得られたカーボンナイトライドをアルコールで洗浄する溶媒交換工程により製造することができる。
以下、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
実施例において、試料の物性の分析に用いた装置及び条件は、以下の通りである。
(1)窒素吸着測定
装置は日本ベル(株)製BELSORP 28SAを用いた。測定はサンプル量約100mgを用いて77K下で行った。
(2)粉末X線解析
測定はBruker社製D8ADVANCEで、ガラス製ホルダを用い、スリット幅は0.6mmで行った。
(3)走査型電子顕微鏡による観察
装置は(株)キーエンス製VE−9800を用いて行った。試料はアルミ製ステージ台にカーボンテープを用いて貼り付けた。
(4)pH測定
装置はMettler−Toledo製340 pH Meterを用いた。電極はInLab[登録商標]407を使用した。校正はpH6.86とpH9.19のpH標準液を用いて行った。測定は乾燥粉末100mgに蒸留水10mLを加え、振り混ぜてpHを測定した。滴定曲線は乾燥粉末試料100mgに蒸留水10mLを加え、ビュレットで8.7mMの希塩酸を1−2滴(約0.1mL)滴下し、振り混ぜてpHを測定することを繰り返した。
[参考例1]グラファイト状カーボンナイトライド(g−C)の合成
特許文献5を参考に、メラミンを空気下、550℃で4時間加熱処理し、さらに、生成
物をすり潰した後、同条件で再加熱を行い、メラミン重合体などの不純物と焼きムラを除き、グラファイト状カーボンナイトライド(g−C)を得た。
[実施例1]HSO/nanoC(硫酸残留多孔性カーボンナイトライド)の合成
g−C 2.0gを濃硫酸30mLに分散させ、室温で1時間攪拌した後、このg−C懸濁硫酸を十分に冷やした蒸留水100mL中に氷浴中でゆっくりと流し込んだ。更に蒸留水を加えて250mL溶液とし、5630Gで遠心機(GRX−220、(株)トミー精工)にかけ、上澄み液を廃棄した。その後、蒸留水を加え、遠心分離することを上澄み液のpHが5−6になるまで繰り返し(4回程度)、さらに、蒸留水200mL中で室温下1時間撹拌後に遠心分離する操作を上澄み液のpHが中性になるまで繰り返し(2回程度)、白色泥状窒化炭素を得た。この白色泥状窒化炭素をエタノール200mL中で室温下1時間攪拌しろ過することを2回行った。この白色泥状窒化炭素をエタノール200mL中で室温下1時間撹拌し遠心分離することを2回行った。得られた淡黄色粉末をエタノール30mL中に分散させ、エバポレーターでエタノールを除いた後、そのまま粗乾燥を行った。最後に120℃、3時間真空乾燥し、HSO/nanoC(硫酸残留多孔性カーボンナイトライド)の淡黄色粉末1.6gを得た。
[実施例2]多孔性カーボンナイトライド(nanoC)の合成
g−C 2.0gを濃硫酸30mLに分散させ、室温で1時間攪拌した後、このg−C懸濁硫酸を十分に冷やした蒸留水100mL中に氷浴中でゆっくりと流し込んだ。更に蒸留水を加えて250mL溶液とし、5630Gで遠心機にかけ、上澄み液を廃棄した。その後、蒸留水を加え、遠心分離することを上澄み液のpHが5−6になるまで繰り返し(4回程度)、さらに、蒸留水200mL中で室温下1時間撹拌後に遠心分離する操作を上澄み液のpHが中性になるまで繰り返し、白色泥状窒化炭素を得た。この白色泥状窒化炭素に1M水酸化ナトリウム水溶液を20mL加え、室温で1時間攪拌した。その後、蒸留水を加え、遠心分離することを上澄み液のpHが8−9になるまで繰り返し(5回程度)、蒸留水200mL中で室温下1時間攪拌後に遠心分離することを上澄み液のpHが中性になるまで繰り返した(4回程度)。さらに、蒸留水200mL中で室温下12時間撹拌後に遠心分離し、黄色泥状窒化炭素を得た。この黄色泥状窒化炭素をエタノール200mL中で室温下1時間撹拌し遠心分離する操作を2回行った。得られた淡黄色粉末をエタノール30mL中に分散させ、エバポレーターでエタノールを除いた後、そのまま粗乾燥を行った。最後に120℃、3時間真空乾燥し、多孔性カーボンナイトライド(nanoC)の淡黄色粉末1.5gを得た。
[参考例2]HCl/g−Cの合成
g−C 2.0gを濃塩酸40mLに分散させ、室温で1時間攪拌した後、濾過し水で十分洗浄した。さらにエタノール200mL中で室温下1時間攪拌しろ過することを2回行った。最後に120℃、3時間真空乾燥し、HCl/g−Cの粉末を得た。
[参考例3]NaOH/g−Cの合成
g−C 2.0gを1M水酸化ナトリウム水溶液20mLに分散させ、室温で1時間攪拌した後、濾過し水で十分洗浄した。さらにエタノール200mL中で室温下1時間攪拌しろ過することを2回行った。最後に120℃、3時間真空乾燥し、NaOH/g−Cの粉末を得た。
[参考例4]HSO/g−Cの合成
g−C 2.0gを濃硫酸30mLに分散させ、室温で1時間攪拌した後、濾過し水で十分洗浄した。最後に120℃、3時間真空乾燥し、HSO/g−Cの粉末を得た。
[参考例5]メソポーラス層状窒化炭素(mpg−C)の合成
Angew.Chem.,Int.Ed.2006,45,4467.を参考にmpg−Cを合成した。
[実施例3]窒素吸着測定
実施例1、実施例2及び参考例1で得られた粉末を用いて、窒素吸着測定を行った。その結果を図2に示す。
図2より、実施例1のHSO/nanoC、及び実施例2のnanoCでは原点付近の低相対圧域での鋭い立ち上がりがあり、参考例1のg−Cと異なりマイクロ孔が存在していることが確認できた。また、メソ孔に由来するヒステリシスも中〜高相対圧域で確認できた。
また、実施例1及び実施例2、並びに参考例1乃至参考例5で得られた粉末について、Brunauer−Emmett−Teller(BET法)により比表面積を、Dollimore−Heal法(DH法)により細孔容積と細孔径分布を求めた。その結果を表1及び図3に示す。
表1より、濃硫酸処理とエタノールへの溶媒交換を行った、実施例1のHSO/nanoC、及び実施例2のnanoCは、mpg−C同様、100m/gを超える大きな比表面積を有した。また、図3より、DH法による細孔分径布を調
べたところ、nanoCでは、細孔径2乃至5nmに最大ピークを有し、マイクロ孔からメソ孔領域にかけて広く細孔径が分布していた(実施例2)。
[実施例4]粉末X線解析
実施例2、参考例1及び参考例5で得られた粉末について、粉末X線解析を行った。その結果を図4に示す。図4より、g−C(参考例1)の層構造を示す27.8°付近の鋭いピークが、nanoCでは大きく崩れていた(実施例2)。この結果より、nanoCではg−Cの微粒子化が起こっているのではなく、不規則な配向を伴って多孔質化していることが分かった。
[実施例5]走査型電子顕微鏡による観察
実施例2、参考例1及び参考例3で得られた粉末について、走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した。その結果を図5に示す。図5より、参考例1のg−Cはプレート状粒子が凝集し、さらに被膜模様のものが形成されていた。参考例3のNaOH/g−Cはプレート状粒子の重なりがはっきりと確認された。一方、実施例2のnanoCはこれら参考例と異なり、表面の状態が粗く、プレート状粒子は確認されなかった。
[実施例6]指示薬を用いた固体塩基性評価
実施例2、参考例1、参考例3及び参考例5で得られた粉末の各乾燥粉末と、それぞれを水で濡らした試料に、ブロモチモールブルー(BTB;pKa〜7.2)とフェノールフタレイン(PP;pKa〜9.3)のメタノール溶液を滴下した。その結果、BTBで呈色したのはnanoC(実施例2)、水で濡れたg−C(参考例1)、及びNaOH/g−C(参考例3)であった。一方、PPで呈色したのはnanoC(実施例2)のみであった。この結果から、nanoCは水中で強い塩基性を示すことが分かった。
なお、ブロモチモールブルーは水:エタノール=9:1、フェノールフタレインは水:エタノール=7:3の混合溶媒に溶かし、0.1%溶液として用いた。
[実施例7]pH測定による固体塩基性評価
実施例2で得られた粉末について、希塩酸による滴定を行った。その結果を図6に示す。
[実施例8]nanoCの合成(溶媒交換:メタノール)
溶媒交換にメタノールを用いた以外は、実施例2と同様の操作を行うことにより、多孔性カーボンナイトライド(nanoC)の淡黄色粉末1.6gを得た。この粉末を測定したところ、窒素吸着測定によるBET比表面積(本明細書では、BET比表面積とも記載する。)157m/g、窒素吸着測定DH法による細孔容積(本明細書では、DH細孔容積とも記載する。)0.33cm/gであった。
[実施例9]nanoCの合成(溶媒交換:2−プロパノール)
溶媒交換に2−プロパノール(2−PrOH)を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行うことにより、多孔性カーボンナイトライド(nanoC)の淡黄色粉末1.5gを得た。この粉末を測定したところ、BET比表面積172m/g、DH細孔容積0.37cm/gであった。
[実施例10]nanoCの合成(溶媒交換:2−ブタノール)
溶媒交換に2−ブタノール(2−BuOH)を用いた以外は、実施例2と同様の操作を行うことにより、多孔性カーボンナイトライド(nanoC)の黄赤色粉末1.6gを得た。この粉末を測定したところ、BET比表面積163m/g、DH細孔容積0.41cm/gであった。
[実施例11]nanoCの合成(溶媒交換:2−プロパノール→2−ブタノール)
g−C 2.0gを濃硫酸30mLに分散させ、室温で1時間攪拌した後、このg−C懸濁硫酸を十分に冷やした蒸留水100mL中に氷浴中でゆっくりと流し込んだ。更に蒸留水を加えて250mL溶液とし、5630Gで遠心機にかけ、上澄み液を廃棄した。その後、蒸留水を加え、遠心分離することを上澄み液のpHが5−6になるまで繰り返し(4回程度)、さらに、蒸留水200mL中で室温下1時間撹拌後に遠心分離する操作を上澄み液のpHが中性になるまで繰り返し、白色泥状窒化炭素を得た。この白色泥状窒化炭素に1M水酸化ナトリウム水溶液を20mL加え、室温で1時間攪拌した。その後、蒸留水を加え、遠心分離することを上澄み液のpHが8−9になるまで繰り返し(5回程度)、蒸留水200mL中で室温下1時間攪拌後に遠心分離することを上澄み液のpHが中性になるまで繰り返した(4回程度)。さらに、蒸留水200mL中で室温下12時間撹拌後に遠心分離し、黄色泥状窒化炭素を得た。この黄色泥状窒化炭素を2−プロパノール200mL中で室温下1時間撹拌し遠心分離する操作を1回行った。その後、2−ブタノール200mL中で室温下1時間撹拌し遠心分離する操作を1回行った。得られた黄赤色粉末を2−ブタノール30mL中に分散させ、エバポレーターで2−ブタノールを除いた後、そのまま粗乾燥を行った。最後に120℃、3時間真空乾燥し、多孔性カーボンナイトライド(nanoC)の黄赤色粉末1.6gを得た。この粉末を測定したところ、BET比表面積185m/g、DH細孔容積0.55cm/gであった。
[実施例12]種々のアルコールによる多孔性カーボンナイトライド(nanoC)の細孔構造の評価
実施例8乃至実施例11で得られた粉末について、実施例3と同様に細孔径分布を求めた。その結果を表2及び図7に示す。
表2より、いずれのアルコールを用いても高い比表面積を有する多孔性カーボンナイトライド(nanoC)を得ることができた。

Claims (6)

  1. グラファイト状カーボンナイトライドを濃硫酸に分散する酸処理工程、及び
    前記酸処理で得られたカーボンナイトライドをアルコールで洗浄する溶媒交換工程
    を含む、多孔性カーボンナイトライドの製造方法。
  2. 前記酸処理工程の後、前記溶媒交換工程の前に、前記酸処理で得られたカーボンナイトライドをアルカリ水で洗浄する塩基処理工程を更に含む、請求項1に記載の多孔性カーボンナイトライドの製造方法。
  3. 前記アルコールが1価のアルコールである、請求項1又は請求項2に記載の多孔性カーボンナイトライドの製造方法。
  4. 前記1価のアルコールがメタノール、エタノール、2−プロパノール及び2−ブタノールからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項3に記載の多孔性カーボンナイトライドの製造方法。
  5. 前記アルカリ水が水酸化ナトリウム水溶液である、請求項2乃至請求項4の何れか1項に記載の多孔性カーボンナイトライドの製造方法。
  6. 窒素吸着等温線からDollimore−Heal法により求めた細孔径分布において、細孔径2乃至5nmに最大ピークを有し、かつフェノールフタレインで呈色する多孔性カーボンナイトライド。
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