JP2014177343A - 搬送ベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】接続部の強度と屈曲性との両方を確保する。
【解決手段】搬送ベルト1はベルト本体2及び補強部材3を含む。ベルト本体2の長手方向一端2a及び他端2bは、それぞれジグザグ形状であり、嵌合するように接続されている。補強部材3は、ベルト本体2における一端2a及び他端2bの接続部2cを覆う領域に接着されており、接続部2cの形状に対応する形状(ジグザグ形状)を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無端状の搬送ベルトに関する。
搬送ベルトには、ベルト本体における長手方向の一端及び他端を接続することによって形成された、無端状のものがある。上記一端及び他端の接続構造としては、オーバーラップジョイント構造、フィンガージョイント構造等が知られている。オーバーラップジョイント構造は、上記一端及び他端を重ね合わせて接続する構造である。フィンガージョイント構造は、上記一端及び他端をそれぞれ凹凸形状とし、凹凸を嵌合させて上記一端及び他端を接続する構造である。また、フィンガージョイント構造には、上記一端及び他端のそれぞれに複数の短冊状の凸部を設けた短冊形ジョイント構造、上記一端及び他端をそれぞれジグザグ形状とした電光形ジョイント構造(特許文献1参照)等がある。
特許文献1では、接続部の強度を確保するため、ベルト本体における上記一端及び他端の接続部を覆う領域に矩形状の補強部材(補強材4)を接着することが提案されている。
特開2002−155999
しかしながら、ベルトにおいて補強部材が設けられた部分は、他の部分に比べ、剛性が高くなる。そのため、特許文献1のように補強部材の面積が比較的大きい場合、ベルトの屈曲性が低下し、特に小径のプーリやナイフエッジを具備した搬送装置へのベルトの適用が困難になり得る。
本発明の目的は、接続部の強度と屈曲性との両方を確保することができる、搬送ベルトを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の観点によると、長手方向の一端及び他端がそれぞれジグザグ形状であり、前記一端及び前記他端が嵌合するように接続された、ベルト本体と、前記ベルト本体における前記一端及び前記他端の接続部を覆う領域に接着された、前記接続部の形状に対応する形状を有する、補強部材と、を備え、前記接続部は、前記ベルト本体の前記長手方向に交差する幅方向に沿って前記一端側及び前記他端側に交互に突出した、複数の接続凸部を含み、前記補強部材は、前記複数の接続凸部のそれぞれに対応するように前記幅方向に沿って前記一端側及び前記他端側に交互に突出した、複数の補強凸部を含むことを特徴とする、搬送ベルトが提供される。
上記観点によれば、接続部を補強するために補強部材を設けた場合において、補強部材の面積を抑制することができる。これにより、接続部の強度と屈曲性との両方を確保することができる。
前記補強凸部における前記幅方向の長さが、前記接続凸部における前記幅方向の長さと同じであってよい。前記補強部材は、前記幅方向に延在した基部をさらに含み、前記複数の補強凸部が前記基部から突出し、前記基部における前記長手方向の長さが、前記接続凸部の突出長さ以下であってよい。前記接続部は、前記ジグザグ形状に対応するように前記幅方向に沿って連続的に設けられた複数の接続線分を含み、互いに隣接する2つの前記接続線分が1の前記接続凸部を構成し、前記補強部材は、前記接続部を挟んで前記一端側及び前記他端側のそれぞれに設けられた端部が、前記複数の接続線分のそれぞれに対応するように前記幅方向に沿って連続的に設けられた複数の補強線分を含み、互いに隣接する2つの前記補強線分が1の前記補強凸部を構成し、互いに対応する前記補強線分と前記接続線分との間隔が、1mm以上であってよい。前記補強凸部の突出長さが、前記接続凸部の突出長さの1/2〜2倍であってよい。上記各構成によれば、より確実に、補強部材の面積を抑制し、接続部の強度と屈曲性との両方を確保することができる。
前記補強凸部の先端が丸みを帯びていてよい。先端が尖っていると、補強部材がベルト本体から剥離し易い。上記構成によれば、補強部材のベルト本体からの剥離を抑制することができる。
前記補強部材は、綿繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、及びポリオレフィン繊維の少なくともいずれかから構成される第1部材と、ポリウレタンから構成される第2部材とを含み、前記第1部材と前記ベルト本体との間に前記第2部材が介在してよい。上記構成によれば、第1部材とベルト本体との間に第2部材を介在させることで、補強部材をベルト本体に強固に接着することができる。
前記第1部材の厚みが0.1〜0.3mmであってよい。第1部材の厚みが0.1mm未満であると、補強部材による補強効果を確実に得ることができず、接続部の強度が不足する場合がある。第1部材の厚みが0.3mmを超えると、屈曲性が低下し得る。上記構成によれば、より確実に、接続部の強度と屈曲性との両方を確保することができる。
前記第2部材の厚みが0.1〜0.2mmであってよい。第2部材の厚みが0.1mm未満であると、補強部材のベルト本体に対する接着力が不十分になり得る。第2部材の厚みが0.2mmを超えると、補強部材全体の厚みが過大になり、ベルトにおける補強部材が設けられた部分の段差が大きくなることから、屈曲性が低下し、また、ベルトの走行時において音や振動が大きくなるという問題が生じ得る。上記構成によれば、当該問題を抑制することができる。
本発明によると、接続部を補強するために補強部材を設けた場合において、補強部材の面積を抑制することができる。これにより、接続部の強度と屈曲性との両方を確保することができる。
本発明の一実施形態に係る搬送ベルトを示す部分平面図である。 図1のベルトに含まれる補強部材を示す平面図である。 図1のベルトのIII−III線に沿った部分断面図である。 図1のベルトを適用した搬送装置の一例を示す全体図である。 屈曲性を評価するための試験を説明するための模式図である。 耐久性を評価するための試験を説明するための模式図である。 本発明に係る搬送ベルトの一変形例を示す部分平面図である。 本発明に係る搬送ベルトの別の変形例を示す部分平面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
本発明の一実施形態に係る搬送ベルト1は、図1に示すように、ベルト本体2及び補強部材3を含む。
ベルト本体2は、長尺な帯状の部材である。ベルト本体2における長手方向(以下、単に「長手方向」と称す。)の一端2a及び他端2bは、それぞれジグザグ形状であり、嵌合するように接続されている。一端2a及び他端2bは、加熱・加圧による圧着、これらの間に充填された接着剤等によって、互いに接続され、接続部2cを構成している。接続部2cの形状は、一端2a及び他端2bの先端の形状(ジグザグ形状)と同じである。
補強部材3は、ベルト本体2における接続部2cを覆う領域に接着されており、接続部2cの形状に対応する形状(ジグザグ形状)を有する。補強部材3は、例えば、矩形状の基材を、X,Y軸カッティングプロッタ、打ち抜き等で裁断することにより、ジグザグ形状に形成されたものである。
接続部2cは、ベルト本体2の幅方向(長手方向に直交する方向。以下、単に「幅方向」と称す。)に沿って一端2a側及び他端2b側に交互に突出した、複数の接続凸部2pを含む。補強部材3は、複数の接続凸部2pのそれぞれに対応するように幅方向に沿って一端2a側及び他端2b側に交互に突出した、複数の補強凸部3pを含む。
また、接続部2cは、ジグザグ形状に対応するように幅方向に沿って連続的に設けられた複数の接続線分2rを含む。互いに隣接する2つの接続線分2rが、1の接続凸部2pを構成している。補強部材3は、接続部2cを挟んで一端2a側及び他端2b側のそれぞれに設けられた端部が、複数の接続線分2rのそれぞれに対応するように幅方向に沿って連続的に設けられた複数の補強線分3rを含む。互いに隣接する2つの補強線分3rが、1の補強凸部3pを構成している。
補強部材3は、また、図2に示すように、幅方向に延在した矩形状の基部3qを含む。複数の補強凸部3pが基部3qから突出している。
複数の接続凸部2pは、一端2a側から他端2b側に突出するものと、他端2b側から一端2a側に突出するものとに分類され、これらは互いに部分的に重複している。
複数の接続凸部2pは、形状及びサイズが互いに同じであり、それぞれ鋭角の先端2p1を有する。複数の補強凸部3pは、形状及びサイズが互いに同じであり、それぞれ鋭角の先端3p1を有するが、当該先端3p1は若干丸みを帯びている。
接続部2cは、接続部2cの長手方向における中心線O2(図1参照)に関して、対称な形状を有する。補強部材3は、補強部材3の長手方向における中心線O3(図2参照)に関して、対称な形状を有する。補強部材3は、中心線O3が中心線O2と一致するように、配置されている。即ち、補強部材3は、接続部2cを挟んで両側に、中心線O2関して対称に配置されている。
その他、補強部材3は、接続部2c及びベルト本体2と、以下のような幾何学的関係を有する。
・補強凸部3pにおける幅方向の長さH1が、接続凸部2pにおける幅方向の長さH2と同じである。
・基部3qにおける長手方向の長さAが、接続凸部2pの突出長さB以下である。
・互いに対応する補強線分3rと接続線分2rとの間隔Cが、1mm以上である
・補強凸部3pの突出長さGが、接続凸部2pの突出長さBの1/2〜2倍である。
・補強部材3の幅方向の長さEが、ベルト本体2の幅方向の長さWと実質的に同じである。
ベルト本体2は、図3に示すように、帆布からなる芯体2xと、芯体2xに含浸・被覆処理を施すことにより形成された接着層2yとから構成されている。芯体2xは、綿繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維等からなり、平織、綾織、朱子織等で形成された、織布である。接着層2yは、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリオレフィン系、ポリアミド系等の、熱可塑性樹脂からなる。接着層2yは、芯体2xの表面及び裏面を覆っている。接着層2yは、例えば、2つのローラに芯体2xを巻回させた状態で、芯体2xの表面側から糊引き処理で接着層2yとなる材料を塗布し、芯体2xの裏面側に当該材料をはみ出させることにより、形成してよい。或いは、ディップ処理により、接着層2yを形成してもよい。
補強部材3は、帆布3xと、ポリウレタンシート3yとから構成されている。帆布3xは、綿繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、及びポリオレフィン繊維の少なくともいずれかから構成される織布である。ポリウレタンシート3yは、ポリウレタンから構成され、帆布3xと同じ平面形状を有し、帆布3xの表面に接着されている。帆布3xの厚みは0.1〜0.3mmであり、ポリウレタンシート3yの厚みは0.1〜0.2mmである。帆布3xとベルト本体2との間に、ポリウレタンシート3yが介在している。補強部材3は、ポリウレタンシート3yにおける帆布3xと接着された面とは反対側の面に設けられた接着剤(例えば、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリオレフィン系等の、接着剤)4を介して、加熱プレス、高周波プレス等により、ベルト本体2に接着されている。
ベルト1は、図4に示すように、小径のプーリ10bやナイフエッジ10cを具備した搬送装置10に、好適に適用可能である。搬送装置10では、ベルト1がプーリ10a,10b及びナイフエッジ10cに巻回されており、大径のプーリ10aの駆動に伴い、小径のプーリ10bが従動し、ベルト1が走行する。
以上に述べたように、本実施形態によれば、接続部2cを補強するために補強部材3を設けた場合において、補強部材3の面積を抑制することができる。これにより、接続部2cの強度と屈曲性との両方を確保することができる。
本実施形態によれば、補強部材3が接続部2c及びベルト本体2と上記のような幾何学的関係を有することで、より確実に、補強部材3の面積を抑制し、接続部2cの強度と屈曲性との両方を確保することができる。
補強凸部3pの先端3p1が尖っていると、補強部材3がベルト本体2から剥離し易い。本実施形態によれば、先端3p1が丸みを帯びているため、補強部材3のベルト本体2からの剥離を抑制することができる。
本実施形態によれば、帆布3xとベルト本体2との間にポリウレタンシート3yを介在させることで、補強部材3をベルト本体2に強固に接着することができる。
帆布3xの厚みが0.1mm未満であると、補強部材3による補強効果を確実に得ることができず、接続部2cの強度が不足する場合がある。帆布3xの厚みが0.3mmを超えると、屈曲性が低下し得る。本実施形態によれば、帆布3xの厚みが0.1〜0.3mmであることから、より確実に、接続部2cの強度と屈曲性との両方を確保することができる。
ポリウレタンシート3yの厚みが0.1mm未満であると、補強部材3のベルト本体2に対する接着力が不十分になり得る。ポリウレタンシート3yの厚みが0.2mmを超えると、補強部材3全体の厚みが過大になり、ベルト1における補強部材3が設けられた部分の段差が大きくなることから、屈曲性が低下し、また、ベルト1の走行時において音や振動が大きくなるという問題が生じ得る。本実施形態によれば、ポリウレタンシート3yの厚みが0.1〜0.2mmであることから、当該問題を抑制することができる。
以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明について説明する。
本願発明者等は、表1に示すように、実施例及び比較例に係る搬送ベルトについて、屈曲性、接続部2cの強度、及び、耐久性を評価するための試験を行った。
表1において、A、B,C,E,W,G,H1,H2は、それぞれ、図1及び/又は図2に示されると共に、上述した部分である。Dは、図1に示すように、互いに対応する補強凸部3pと接続凸部2pとの先端3p1,2p1同士の間隔である。Fは、図2に示すように、補強部材3の長手方向の長さである。Iは、補強凸部3pの先端3p1の丸みの半径である。
接続部2cは、上述の実施形態と同様、ジグザグ形状である。実施例1〜7は、補強部材3が接続部2cの形状に対応する形状(ジグザグ形状)を有し、比較例1,2は、補強部材3が接続部2cの形状に対応しない形状(矩形状)を有する。比較例1は、補強部材3をポリウレタンシート3yのみで(帆布3xを省略して)構成したものである。
実施例1は、上述の実施形態に係る搬送ベルト1と同様の構成を有する。実施例2,3は、実施例1に対して、Aの値(及びこれに伴うD,F等の値)を変更したものである。実施例4,5は、実施例1に対して、Gの値(及びこれに伴うD,F等の値)を変更したものである。実施例6は、実施例1に対して、補強部材3の基部3qを省略し(図7参照)、且つ、Cの値(及びこれに伴うD,F等の値)を変更したものである。実施例7は、実施例1に対して、補強部材3の基部3qを省略し(図7参照)、且つ、補強凸部3pの先端3p1が丸みを帯びずに尖っているものである。
<屈曲性について>
屈曲性を評価するための試験では、図5に示すように、搬送ベルト1を補強部材3がプーリ50a,50bの周面に対向するように(即ち、内側に配置されるように)してプーリ50a,50bに巻回し、接続部2c及び補強部材3がプーリ50aの周面上に位置するように配置した。そして、プーリ50aを固定しつつプーリ50bに荷重Pを付加して、膨らみ距離Lを測定した。このとき用いた搬送ベルト1は幅50mm・長さ500mmであり、プーリ50a,50bは共に直径10mmである。荷重Pは、搬送ベルト1の張力が0.1N/mmとなるように設定した。膨らみ距離Lは、プーリ50aの下端Tを通る水平面における、搬送ベルト1のプーリ50aに巻回された部分の距離である。
表1に示すように、補強部材3を帆布3xとポリウレタンシート3yとから構成したもの(比較例1を除く、実施例1〜7及び比較例2)を比べると、実施例1〜7は全て、比較例2よりも、膨らみ距離Lが小さい(即ち、屈曲性が高い)。比較例1は、実施例5と同じ膨らみ距離Lであり、屈曲性が比較的高い。これは、比較例1において、補強部材3をポリウレタンシート3yのみで(帆布3xを省略して)構成したためと推察される。
実施例の中では、実施例1,2,3の試験結果から、Aの値が大きくなるほど、膨らみ距離Lが大きく(即ち、屈曲性が低く)なることがわかる。実施例1,4の試験結果から、Gの値を小さくしても、膨らみ距離Lが略同じ(即ち、屈曲性が略同じ)であることがわかる。ただし、Gの値が小さくなるほど、補強部材3のベルト本体2に対する位置合せが困難になり得る。実施例1,5の試験結果から、Gの値が大きくなるほど、膨らみ距離Lが大きく(即ち、屈曲性が低く)なることがわかる。実施例6,7は、実施例1と膨らみ距離Lが同じ(即ち、屈曲性が同じ)である。
<接続部の強度について>
接続部2cの強度を評価するための試験では、幅50mm・長さ500mmの搬送ベルト1を接続部2cが中央に位置するようにアムスラー試験機に取り付けて、引張速度100mm/minにて引張試験を行い、接続部2cの強度を測定した。
表1に示すように、実施例1〜5,7は、接続部2cの強度が、比較例2と略同じである。実施例6及び比較例1は、他の実施例1〜5,7及び比較例1と比べ、接続部2cの強度が低い。これは、実施例6においては、Cの値を小さくした分、補強部材3の面積が小さくなったこと、比較例1においては、補強部材3をポリウレタンシート3yのみで(帆布3xを省略して)構成したことが原因であると推察される。
なお、各実施例及び比較例において、ベルト本体2における接続部2c以外の部分の強度は、40N/mmである。接続部2cの強度は、ベルト本体2における接続部2c以外の部分の強度の1/2以上(即ち、各実施例及び比較例において、20N/mm以上)であることが好ましい。
<耐久性について>
耐久性を評価するための試験としては、通常走行試験及び過酷走行試験を行った。各試験では、図6に示すように、搬送ベルト1を補強部材3がプーリ60a,60b,60eの周面に対向するように(即ち、内側に配置されるように)してプーリ60a〜60eに巻回して走行させた。通常走行試験で用いた搬送ベルト1は幅100mm・長さ1450mmであり、プーリ60a〜60eは共に直径20mmである。過酷走行試験で用いた搬送ベルト1は幅100mm・長さ1450mmであり、プーリ60a,60b,60eは直径20mm、プーリ60c,60dは直径25mmである。また、過酷走行試験では、各プーリ60a,60bの軸方向中央部分に幅10mm・厚さ1mmの粘着テープを貼り付けた。通常走行試験では、搬送ベルト1の張力が4kgf/cm、走行速度が150m/minとなるように設定し、目標屈曲回数を200万回とした。過酷走行試験では、搬送ベルト1の張力が1kgf/cm、走行速度が100m/minとなるように設定し、接続部2cが破断するまで走行させた。
表1に示すように、通常走行試験は、実施例1,7及び比較例1について行った。実施例1及び比較例1は、補強部材3の剥離や接続部2cの破断が生じることなく、目標屈曲回数まで走行できた。実施例7は、接続部2cの破断は生じなかったが、途中で補強部材3が剥離した。これは、実施例7では、補強凸部3pの先端3p1が丸みを帯びずに尖っているためと推察される。
表1に示すように、過酷走行試験は、実施例1及び比較例1について行った。実施例1は12時間走行できたのに対し、比較例1はわずか0.6時間で接続部2cが破断した。
通常走行試験及び過酷走行試験の結果から、実施例1は、十分な耐久性を有することがわかった。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
例えば、以下のような設計変更が可能である。
・ベルト本体の構成について:
ベルト本体の表面にカバー層を設けてもよい。この場合、カバー層は、熱可塑性樹脂(例えば、ポリウレタン、PVC、ポリオレフィン、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン)、ゴム材(例えば、NR、SBR、IR、BR)等から構成されてよい。また、カバー層は、例えば、押出しやカレンダーロールにより圧延されたシート状の基材を芯体上に積層し、プレス加硫により連続加硫することにより、芯体上に形成されてよい。
ベルト本体における芯体は、1以上の任意の枚数の布で構成されてよい。
ベルト本体は、芯体と接着層とから構成されることに限定されず、例えば芯体のみから構成されてもよい(例えば上述の実施形態における接着層2yを省略してもよい)。
ベルト本体は、上述の実施形態で例示した以外の任意の材料により構成されてよく、また、任意の厚みを有してよい。
・補強部材の構成について:
第1部材の厚みが0.1mm未満であったり0.3mmを超えたりしてもよい。第2部材の厚みが0.1mm未満であったり0.2mmを超えたりしてもよい。
第2部材を省略してもよい。
補強凸部の先端が丸みを帯びずに尖っていてもよい。
補強部材は、基部を含まなくてもよい(図7参照)。
補強部材は、上述の実施形態で例示した以外の任意の材料により構成されてよい。
補強部材は、接続部及びベルト本体と上記のような幾何学的関係を有さなくてもよい。例えば、補強部材の幅方向の長さEは、ベルト本体の幅方向の長さWより短くてもよい。また、補強部材の形状は、上述の実施形態では接続部の形状と略同じ形状であるが、接続部の形状と若干異なる形状であってもよい。即ち、本発明において、「接続部の形状に対応する形状」は、「接続部の形状と全く同じ形状」に限定されるものではなく、「接続部の形状と若干異なる形状」も含む。
補強部材は、ベルト本体の一方の面のみに設けられることに限定されず、ベルト本体の両方の面に設けられてもよい。また、補強部材が設けられる面は、ベルトの内側(プーリの周面に対向する側)及び外側のいずれであってもよい。
・複数の接続凸部は、形状及びサイズが互いに同じであることに限定されない。また、接続凸部の先端は鈍角であってもよい。同様に、複数の補強凸部は、形状及びサイズが互いに同じであることに限定されない。また、補強凸部の先端は鈍角であってもよい。
・接続部及び補強部材は、長手方向における中心線に対して対称な形状を有することに限定されない。例えば、接続部及び補強部材が、幅方向に対して傾斜した方向に延在してもよい。また、補強部材は、接続部の長手方向における中心線に対して対称に配置されることに限定されない。
・接続線分及び補強線分は、直線状であることに限定されず、湾曲状であってもよい。
・ベルト本体と補強部材との間に接着剤(例えば、上述の実施形態における接着剤4)を設けず、ベルト本体(例えば、上述の実施形態における接着層2y)に補強部材を直接接着してもよい。
・ベルト本体の幅方向(即ち、複数の接続凸部及び複数の補強凸部がそれぞれ延在する方向)は、ベルト本体の長手方向に交差する方向であればよく、ベルト本体の長手方向に直交することに限定されない(図8参照)。
1 搬送ベルト
2 ベルト本体
2a 一端
2b 他端
2c 接続部
2p 接続凸部
2r 接続線分
3 補強部材
3p 補強凸部
3p1 補強凸部の先端
3q 基部
3r 補強線分
3x 帆布(第1部材)
3y ポリウレタンシート(第2部材)
4 接着剤
A 基部における長手方向の長さ
B 接続凸部の突出長さ
C 補強線分と接続線分との間隔
E 補強部材の幅方向の長さ
G 補強凸部の突出長さ
H1 補強凸部における幅方向の長さ
H2 接続凸部における幅方向の長さ
W ベルト本体の幅方向の長さ

Claims (9)

  1. 長手方向の一端及び他端がそれぞれジグザグ形状であり、前記一端及び前記他端が嵌合するように接続された、ベルト本体と、
    前記ベルト本体における前記一端及び前記他端の接続部を覆う領域に接着された、前記接続部の形状に対応する形状を有する、補強部材と、
    を備え、
    前記接続部は、前記ベルト本体の前記長手方向に交差する幅方向に沿って前記一端側及び前記他端側に交互に突出した、複数の接続凸部を含み、
    前記補強部材は、前記複数の接続凸部のそれぞれに対応するように前記幅方向に沿って前記一端側及び前記他端側に交互に突出した、複数の補強凸部を含むことを特徴とする、搬送ベルト。
  2. 前記補強凸部における前記幅方向の長さが、前記接続凸部における前記幅方向の長さと同じであることを特徴とする、請求項1に記載の搬送ベルト。
  3. 前記補強部材は、前記幅方向に延在した基部をさらに含み、前記複数の補強凸部が前記基部から突出し、
    前記基部における前記長手方向の長さが、前記接続凸部の突出長さ以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の搬送ベルト。
  4. 前記接続部は、前記ジグザグ形状に対応するように前記幅方向に沿って連続的に設けられた複数の接続線分を含み、互いに隣接する2つの前記接続線分が1の前記接続凸部を構成し、
    前記補強部材は、前記接続部を挟んで前記一端側及び前記他端側のそれぞれに設けられた端部が、前記複数の接続線分のそれぞれに対応するように前記幅方向に沿って連続的に設けられた複数の補強線分を含み、互いに隣接する2つの前記補強線分が1の前記補強凸部を構成し、
    互いに対応する前記補強線分と前記接続線分との間隔が、1mm以上であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の搬送ベルト。
  5. 前記補強凸部の突出長さが、前記接続凸部の突出長さの1/2〜2倍であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の搬送ベルト。
  6. 前記補強凸部の先端が丸みを帯びていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の搬送ベルト。
  7. 前記補強部材は、綿繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、及びポリオレフィン繊維の少なくともいずれかから構成される第1部材と、ポリウレタンから構成される第2部材とを含み、前記第1部材と前記ベルト本体との間に前記第2部材が介在していることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の搬送ベルト。
  8. 前記第1部材の厚みが0.1〜0.3mmであることを特徴とする、請求項7に記載の搬送ベルト。
  9. 前記第2部材の厚みが0.1〜0.2mmであることを特徴とする、請求項7又は8に記載の搬送ベルト。
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