JP2014176189A - 非接触電力伝送装置及び非接触電力伝送方法 - Google Patents

非接触電力伝送装置及び非接触電力伝送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】受電装置の配置状態や障害物の存在を専用のセンサを設けることなく検出して、安定な非接触電力伝送を可能とする。
【解決手段】送電コイル2を含む送電共振器を有する送電装置1と、受電コイル4を含む受電共振器を有する受電装置2とを備えた非接触電力伝送装置。送電装置は、送電共振器に供給する高周波電力の大きさ及び周波数の設定を制御する送電側制御部13と、送電コイル両端の共振電圧を検出する共振電圧検出部12と、記憶部14とを備える。送電側制御部は、所定の高周波電力を送電共振器に供給して共振電圧検出部の出力に基づき送電共振器の共振電圧周波数特性を検出する機能を有し、記憶部は、無負荷時の共振電圧周波数特性を記憶する。電力伝送の開始時に、送電側制御部は、送電開始前の共振電圧周波数特性を測定し、無負荷時の特性と比較して、その比較結果に応じた電力伝送動作の制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、送電コイルと受電コイル間の電力の伝送を、非接触(ワイヤレス)で行う非接触電力伝送装置及び非接触電力伝送方法に関する。
非接触で電力を伝送する方法として、電磁誘導を利用した電磁誘導型、電界または磁界共鳴を利用した電界・磁界共鳴型、数GHzの電波によるマイクロ波送電型、あるいは可視光領域の電磁波によるレーザ送電型が知られている。この中で既に実用化されているのは、電磁誘導型であり、トランス結合を利用した簡易な回路構成で実現可能であるなどの優位性はあるが、送電距離が短いという課題もある。
送電距離が短くても非接触での電力伝送の利点として、送電側と受電側との間に空隙があっても、また、間に非磁性、非金属の物体が介在しても電力を伝送できることが挙げられる。例えば、非金属の壁とか窓のガラス等を間に置いても、それに穴を開けることなく電力が伝送できる。しかし、送電側と受電側の距離を大きくすると、磁束等が発散して受電側に導かれる量が少なくなり、効率よく電力を供給することが困難となってくる。
そこで、最近になって2m程度の近距離伝送が可能な電界・磁界共鳴型の電力伝送が注目を浴びてきた。このうち、電界共鳴型の場合、伝送経路中に手などを入れると、人体が誘電体であるため、エネルギーを熱として吸収して誘電体損失を生じる。これに対して磁界共鳴型の場合、人体がエネルギーをほとんど吸収せず、誘電体損失を避けられる。この点から磁界共鳴型に対する注目度が上昇してきている。
図8は、従来の磁界共鳴を利用した非接触電力伝送装置の一般的な構成の概略を示した図である。送電装置1は、ループコイル2aと送電用共振コイル2bを組み合わせた送電コイル、受電装置3は、ループコイル4aと受電用共振コイル4bを組み合わせた受電コイルを備えている。送電装置1のループコイル2aには高周波電力ドライバーを含む給電回路5が接続され、AC100V等の交流電源6の電力を送電可能な高周波電力に変換して供給する。受電装置3のループコイル4aには、整流器を含む受電回路7を介して例えば充電池等の負荷8が接続されている。
ループコイル2aは、給電回路5から供給される電気信号により励起され、電磁誘導により送電用共振コイル2bに電気信号を伝送する誘電素子である。送電用共振コイル2bはループコイル2aから出力された電気信号に基づいて磁界を発生させる。この送電用共振コイル2bは、共振周波数f0=1/{2π(LC)1/2}(Lは送電用共振コイル2bのインダクタンスで、Cは浮遊容量を示す)において磁界強度が最大となる。送電用共振コイル2bに供給された電力は、磁界共鳴により受電用共振コイル4bに非接触で伝送される。伝送された電力は、受電用共振コイル4bから電磁誘導によりループコイル4aへ伝送され、受電回路7の整流器により整流されて負荷8に供給される。この場合、送電用共振コイル2bが構成する送電共振回路と、受電用共振コイル4bが構成する受電共振回路の共振周波数は同一に設定され、コイル間距離やループコイル間距離を調整し整合をとることにより、効率のよい電力伝送を行うことができる。
このような磁界共鳴を利用した非接触電力伝送装置であれば、通常の住居等に用いられている厚い壁を介在させた非接触電力伝送が可能である。但し、その様な場合には、屋内の送電側から容易に行き来できない屋外に受電装置を設置する機会も増加する。そのため、送電装置と受電装置の相互位置関係の視認や確認が困難であり、装置の取り付けや運転開始に困難を伴うことになる。例えば、送電を開始する際に、相手の受電装置が配置されているのか、又は、充電可能な位置に設置されているのか不明であれば、送電を不用意に開始できない。また、金属などが送電装置と受電装置の間の空間に存在すると、磁場の影響により金属が異常に加熱したり、電力伝送効率が低下したりする可能性がある。
この問題に関連して、特許文献1には、送電コイルの近傍に磁界強度を測定するセンサを配置することが開示されている。すなわち、磁界強度センサにより、壁越しでの非接触電力伝送を行う際に双峰特性等の特性を検出し、それに応じて伝送を制御する。双峰特性の場合、2つピーク周波数の内、高い側の周波数で電力を転送すれば、送電と受電コイル間の磁界強度が最低となる。従って、この状態に設定することにより、壁等を通した適切な電力伝送が可能であることが示唆されている。
特許文献1の記載によれば、磁界強度測定センサ出力により双峰特性等が得られれば相手側が存在するものと判断でき、更に、高域側の周波数で送電すれば、送電コイルと受電コイルの間に磁界強度が最低となる部分が生じるので、壁越しでの給電に好適であると判断できることが示唆される。
また、特許文献2には、送電側の電力供給コイルの背面に磁性体を、受電側の電力取出コイルの背面にも磁性体を配置した構成が開示されている。これにより、磁界の分布を、より双方の送電コイルと受電コイル側に変位させて強い結合を発生させることが可能となり、電力の伝送効率が向上する。特許文献2ではこのような構成により、壁等に送電部を埋め込む例が記載されている。
特開2010−239847号公報 特開2010−239848号公報
特許文献1の構成によれば、電界強度測定センサを送受電コイルとは別に設置する必要があり、コスト増加や構成の煩雑さを招く。更には、磁界強度が最低の部分を壁の部分に設定することは、電界強度が高くなる部分を壁の中央に設定することに相当するので、壁が誘電体として作用する場合は誘電体損失を生じ、伝送効率の低下を招くことになる。従って、伝送効率の向上が困難な構成となり、無線給電に好適な方法とは言い難い。
また、特許文献2の構成の場合は、送電装置に対して壁を挟んだ受電装置の配置を検出する手段についての開示はない。そのため、受電装置が電力伝送に適切な状態に配置されているか否かを判断することができない。従って、壁を挟んだ状態での電力の伝送効率を向上させるためには有効であっても、受電装置の設置状態が不適切であれば、それを生かすことができなくなる。
このように特許文献1、2ともに、壁を介して給電を行うために有効な方法が開示されているが、コスト増加となる磁界強度測定センサを設けることなく、受電装置の設置状態を判定し、また送受電装置間に金属が存在するか否かを検出する方法について示唆するものではない。
従って本発明は、送電装置に対する受電装置の配置状態や、非接触電力伝送の障害となる金属などの異物の存在を、専用のセンサを設けることなく簡単な構成で検出可能であって、壁を隔てて相手側を視認できなくても、安定な電力伝送が可能な非接触電力伝送装置及び非接触電力伝送方法を提供することを目的とする。
本発明の非接触電力伝送装置は、基本的には、送電コイル及び共振容量により構成された送電共振器を有する送電装置と、受電コイル及び共振容量により構成された受電共振器を有する受電装置とを備え、前記送電コイルと前記受電コイル間の作用を介して前記送電装置から前記受電装置へ電力を伝送するように構成される。
上記課題を解決するために、本発明の非接触電力伝送装置は、前記送電装置が、前記送電共振器に供給する高周波電力の大きさ及び周波数の設定を制御する送電側制御部と、前記送電コイル両端の共振電圧を検出する共振電圧検出部と、記憶部とを備え、前記送電側制御部は、所定の高周波電力を前記送電共振器に供給して、前記共振電圧検出部の検出出力に基づき前記送電共振器の共振電圧周波数特性を検出する機能を有し、前記記憶部は、前記受電装置の非配置状態で測定された無負荷時の前記共振電圧周波数特性を記憶し、電力伝送の開始時に、前記送電側制御部は、送電開始前の前記共振電圧周波数特性を測定し、前記記憶部に記憶された前記無負荷時の共振電圧周波数特性と比較して、その比較結果に応じた電力伝送動作の制御を行うことを特徴とする。
本発明の非接触電力伝送方法は、基本的には、送電コイル及び共振容量により構成された送電共振器を有する送電装置と、受電コイル及び共振容量により構成された受電共振器を有する受電装置とを用い、前記送電コイルと前記受電コイル間の作用を介して前記送電装置から前記受電装置へ電力を伝送する方法である。
上記課題を解決するために、本発明の非接触電力伝送方法は、電力の大きさ及び周波数を所定の状態に設定した高周波電力を前記送電共振器に供給し、前記送電コイル両端の電圧を検出して、その検出出力に基づいて前記送電共振器の共振電圧周波数特性を検出する特性測定ステップと、前記受電装置が配置されていない状態で前記特性測定ステップによって測定された無負荷時の共振電圧周波数特性を記憶するステップと、電力伝送の開始に際して、前記特性測定ステップによって送電開始前の前記共振電圧周波数特性を検出し、前記記憶した前記無負荷時の共振電圧周波数特性と比較して、その比較結果に応じた電力伝送動作の制御を行うステップとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、専用のセンサを設けることなく、通常の非接触電力伝送に必要な機能のための送電側制御部及び共振電圧検出部に記憶部を加えた簡単な構成で、送電装置に対する受電装置の配置状態や、非接触電力伝送の障害となる金属などの異物の存在を検出することが可能である。これにより、非接触電力伝送を行う前に、送電開始前の共振電圧周波数特性を測定し、記憶部に記憶された無負荷時の共振電圧周波数特性と比較して、その結果に応じた電力伝送動作の制御を行うことにより、壁を隔てて相手側を視認できなくても、安定な電力伝送が可能である。
実施の形態1における非接触電力伝送装置の構成を示すブロック図 同非接触電力伝送装置の共振電圧の周波数特性を説明する波形図 実施の形態2における非接触電力伝送装置を構成する受電装置の構成を示すブロック図 実施の形態3における非接触電力伝送装置の送電装置に含まれる給電回路を構成する出力回路の構成例を示す回路図 同送電装置に含まれる共振電圧検出部の構成例を示す回路図 同送電装置に含まれる共振電圧検出部の他の構成例を示す回路図 同送電装置のケーブル延長型の構成例を示す概念図 実施の形態3におけるケーブル延長型の受電装置の構成例を示す概念図 実施の形態4における受電装置に含まれる受電電圧調整部の構成例を示す回路図 従来例における非接触電力伝送装置の構成を示す模式図
本発明の非接触電力伝送装置は、上記構成を基本として、以下のような態様を採ることができる。
すなわち、前記送電側制御部は、前記送電開始前の共振電圧周波数特性を測定する際は、前記高周波電力を、通常の電力伝送中に設定する前記高周波電力よりも小さく設定するように制御する。これにより、送電コイルと受電コイルが結合していない場合等に、送電コイルの無負荷状態によって、送電共振器の共振電圧が共振容量の許容電圧値を超えてしまうことを回避することができる。
また、前記送電側制御部は、前記共振電圧周波数特性を検出するときに、前記高周波電力を一定の大きさに設定し、かつ周波数をスイープさせながら前記送電共振器に供給するように制御する。
また、前記送電側制御部は、前記送電開始前の共振電圧周波数特性が、(a)前記無負荷時の共振電圧周波数特性に相当する場合、(b)前記無負荷時の共振電圧周波数特性のピーク周波数f0と同様の周波数であってより低い電圧のピークを有する場合、または(c)単峰特性で前記ピーク周波数f0と異なる周波数にピークを有する場合は、送電を停止する制御を行う。これにより、非接触電力伝送には不適合な状態で送電を開始することにより、不都合な事態が発生することを回避することができる。
また、前記送電側制御部は、前記送電開始前の共振電圧周波数特性が双峰特性を示した場合は、前記高周波電力の周波数を双峰特性のピークの一方に設定して送電を開始するように制御する。これにより、非接触電力伝送には適切な状態で送電を行うことができる。
また、前記送電装置と前記受電装置は、相互に情報通信を行うための送電側応答部及び受電側応答部を各々備え、前記送電側制御部は、前記送電開始前の共振電圧周波数特性が、前記無負荷時の共振電圧周波数特性のピーク周波数f0と同等の周波数であって、より低い電圧のピークを有する場合に、前記周波数f0で小電力の送電を行い、前記小電力の送電に応じて、前記受電装置から受電中であることを示す応答を受信した場合は送電電力を増大させて通常の電力で送電を継続し、応答が無い場合は送電を停止するように制御する。これにより、非接触電力伝送には適切な状態を確認して送電を行うことができる。
また、前記受電装置の受電回路は、伝送される高周波の電力を整流し直流電力に変換する検波回路と、検波した出力電圧を一定に保つ制御を行う受電電圧調整部と、蓄電部とを備え、前記受電電圧調整部は、降圧型のDC−DCコンバータを備え、前記検波回路の検波電圧が設定値以上とならないように、前記DC−DCコンバータにより前記蓄電部に検波電力を伝送する制御を行う。これにより、良好な伝送効率を維持して非接触電力伝送を行うことができる。
また、前記受電回路は、前記蓄電部の充電電圧を検出し、検出された前記充電電圧が設定値を超えたときに、前記DC−DCコンバータの変換動作を抑制するように構成される。
また、前記受電装置は、受電電力を負荷に流して消費する過電圧制限部を備え、前記過電圧制限部は、前記検波回路の検波電圧が前記設定値を超えたときに動作して、余分の受電電力を負荷に流して消費する。これにより、受電コイルの検波出力が上昇してDC−DCコンバータの定格入力電圧を超えてしまうことによる回路の破損を回避できる。
この場合、前記DC−DCコンバータは、前記蓄電部が満充電となったときに、変換動作を停止するように構成することができる。過電圧制限部の作用により、検波電圧の上昇によるDC−DCコンバータ回路の破損を回避できるからである。
また、前記DC−DCコンバータと前記蓄電部の間に、前記蓄電部から前記DC−DCコンバータへの電力の逆流を防止する保護部が挿入される。
また、前記保護部を流れる電流が順方向であるか否かを検出し、順方向であることを検出した場合に、前記保護部を短絡させる短絡制御部を備える。
本発明の非接触電力伝送方法は、上記構成を基本として、以下のような態様を採ることができる。
すなわち、電力伝送に際して、先ず小電力で送電を行いながら前記特性測定ステップを実行して、前記送電開始前の共振電圧周波数特性を測定し、前記送電開始前の共振電圧周波数特性が双峰特性の場合、そのピーク周波数に合わせた周波数の高周波電力を送電し、前記送電開始前の共振電圧周波数特性が単峰特性で、そのピーク周波数が記憶した前記無負荷時の共振電圧周波数特性のピーク周波数f0と同等の場合は、前記小電力で送電を継続して前記受電装置からの応答を待ち、応答が無い場合は送電を停止し、前記送電開始前の共振電圧周波数特性が単峰特性で、そのピーク周波数が前記無負荷時の共振電圧周波数特性のピーク周波数f0とは異なる場合は送電を停止する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、これに限定されるものではない。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1における磁界共鳴型の非接触電力伝送装置を示すブロック図である。図1を参照して、本実施の形態による構成及びその動作を説明する。なお、図8に示した従来例の非接触電力伝送装置と同様の要素については、同一の参照番号を付して説明の繰り返しを簡略化する。
共鳴給電によれば、送電共振回路と受電共振回路が同じ周波数で共振することにより、距離が遠くても効率よく送電できる。この共振の状態は、共振回路どうしの結合状態や、金属の有無による周囲状況により変化する。本発明の特徴は、その共振状態を判定し、それに応じて給電を制御する構成を有することである。
図1において、送電装置1は、給電回路5により交流電源(AC100V)6の電力を送電可能な高周波電力に変換して電力を伝送する。送電コイル2及び受電コイル4は共振回路(送電共振器、受電共振器)を含み、その共振回路に関わる動作等が後述される。
給電回路5には送電電力設定部10が接続され、給電回路5が給電する電力の大きさを設定する機能を有する。給電回路5が送電する高周波電力を可変とするためには、高周波電力をブリッジ回路等のスイッチング回路で生成する構成を採ることができる。その場合、高周波電力を可変とする手段としては、回路に印加する電圧を変化させるPAM制御、或いはスイッチング回路の駆動パルスのデューティ比を変更するPWM制御のいずれを採用してもよい。以下の記載では簡単のため、PAM制御により電力を可変とする構成を例として説明する。なお、実際に送電される電力は、給電電圧を固定していても負荷の状態により変化するが、ここでは、給電電力を変更可能なように構成する手段として送電電力設定部10を用いる。
給電回路5にはさらに、その高周波発信回路の周波数を変更して高周波電力の周波数を設定する送電周波数設定部11が接続されている。共振電圧検出部12は、送電コイル2の共振回路の共振電圧を検出して、送電側制御部13に供給する。送電側制御部13は、送電装置1の送電動作全般の制御を行うために設けられ、共振電圧検出部12からの検出信号等の情報を用いて、送電電力設定部10及び送電周波数設定部11による設定を制御する機能を有する。また、送電側制御部13には、記憶部14が接続され、共振電圧検出部12の検出出力に基づいて得られる、共振回路の共振電圧の周波数特性(以下、「共振電圧周波数特性」と記述する)を保存する。送電側制御部13にはさらに、受電装置3との通信を行うための送電側応答部15が接続され、受電装置3の状態に関する情報を受け取ることができる。
受電装置3の受電コイル4は、図8に示した構成と同様、受電用共振コイルとループコイルを有し、受電用共振コイルの共振により発生した磁界を介してループコイルに電力を伝搬させる。そのループコイル出力から、受電回路7に設けた不図示の検波回路により略直流の受電電力を発生させる。受電用共振コイルは浮遊容量Cとの組合わせにより共振回路を構成するが、受電用共振コイルに共振用容量を接続して共振回路を構成してもよい。その場合、容量の耐電圧を考慮して受電回路7を構成する必要がある(送電側の共振容量についても同様)。
受電回路7には受電検出部16が接続され、送電コイル2から電力が伝送されて受電電力が発生した状態を検出する。受電側応答部17は、送電側応答部15と通信を行うために設けられ、受電検出部16からの情報を送電側に送信する。受電回路7は出力端子18に電力を出力すると共に、キャパシタ或いは2次電池等で構成された蓄電部19に電力を供給する。
蓄電部19は、出力端子18からの出力が増大した場合や、受電コイル4への給電電力が減少して受電回路7から出力端子18への電力供給が不足する場合に、電力を供給して出力を安定化させるために設けられる。但し、送電装置1から受電装置3への必要電力の供給制御の応答が十分早い場合は、出力端子18が必要とする電力を瞬時に可変し供給して出力の安定化が可能であるため、蓄電部19を必要としない場合もある。本実施の形態では、受電回路7の負荷の一部として取り扱う。
送電装置1は、無負荷時の共振電圧周波数特性を、以下のようにして測定するように構成される。すなわち、送電装置1の単独の状態で、送電電力設定部10により送電電力を小さめで一定に設定して、給電回路5から送電コイル2に送電する。さらに、送電周波数設定部11により送電電力の周波数を変化(スイープ)させながら、共振電圧検出部12により共振電圧を検出する。これにより、周波数対共振電圧の特性を測定し、これを無負荷時の共振電圧周波数特性として記憶部14に記憶する。
上述の測定に際して、送電電力を低めに設定するのは、以下の理由により。つまり、送電コイル2と受電コイル4が結合していない場合は、送電コイル2単体での無負荷Qの共振特性が現れる。その際のQは高い場合が多いので、共振した場合には共振回路の共振電圧が上昇する。これは、送電コイル2の共振回路を送電用共振コイルと共振容量で構成した場合、共振回路に供給する高周波電圧の約Q倍の電圧が発生することである。この状態では高周波電圧の大きさによっては共振電圧が共振容量の許容電圧値を超えてしまい、共振容量が破損する可能性がある。
これを回避するためには、無負荷の場合の共振電圧が素子の破損を回避する範囲に抑制されるように、電力を低減して給電回路5から送り出せばよい。このような送電電力の値は、共振器や高周波ドライバーの構成により変化する。従って、実際の運用にあたっては、予め共振電圧検出部12の出力等により、共振回路電圧が共振回路を構成する素子の耐圧以下であることを確認しつつ、例えば耐圧の1/2程度の共振電圧が発生する供給電圧の値やPWM制御のデューティ値を求める。この値を設定することで、低めの送電電力を設定することができる。
次に、送電装置1から受電装置3への送電を開始する際の、送電装置1全体の動作の流れに即して説明する。先ず、送電開始にあたり、交流電源6からの電力の供給を受けて、不図示の電源供給部から各部の回路へ電源が供給され、送電装置1の動作が開始される。これにより、送電側制御部13は、送電電力設定部10を制御して低めの給電電力を発生させる。同時に、送電周波数設定部11を制御して、送電コイル2に含まれる共振回路の共振周波数を含む周波数領域で周波数をスイープさせる。これに伴い、共振電圧検出部12が出力する検出電圧を測定する。このようにして得られた周波数対共振電圧の特性を、「送電開始前の共振電圧周波数特性」とする。
送電装置1の送電用共振コイルから発生した磁界が、受電装置3の受電用共振コイルに鎖交するなどにより結合した場合には、結合状態や共振コイル周辺の状況により、共振電圧周波数特性が変化する。変化の例を図2に示し、この変化に応じて、上記構成の非接触電力伝送装置が給電開始の制御を選択する態様について、以下に説明する。
図2において、横軸は送電周波数設定部11で設定した送電電力の周波数、縦軸は共振電圧検出部12で検出した共振電圧を示す。周波数f0は、送電コイル2に内蔵されている共振回路、及び受電コイル4に内蔵されている共振回路の共振周波数である。共振電圧周波数特性は、送電コイル2と受電コイル4との位置関係や、周辺における金属の有無により変化する。図2の曲線a〜eが示す周波数特性は、それぞれの位置関係等の状態に対応する。位置関係等の状態と各曲線a〜eとの対応について、それらの状態が検出された場合の制御方法も含めて説明する。
[曲線a:受電装置3や金属が近くにない状態]
共振回路に負荷が接続されていない場合、すなわち無負荷Qが示す周波数特性である。f0付近で急峻なピークを有する。この特性を無負荷時の共振電圧周波数特性として記憶部14に記憶する。この特性が出現した場合、受電装置3が存在しない可能性があるので、周波数f0かつ小電力で送電を行う。それに応じて、受電検出部16が電力を受電していることを検出し、受電側応答部17から送電側応答部15への応答が発生したときに、初めて送電電力を増大させる。応答が無い場合は、受電装置3が存在しないものと判断し、送電を停止する。
[曲線b:送電コイル2と受電コイル4の距離が近付き結合が強くなった状態]
ピークが2つ出現する双峰特性の共振電圧周波数特性を示す。この特性が出現した場合、受電装置3が存在し、且つ、受電可能な距離にあることを示している。従って、周波数を双峰特性のいずれかのピークの周波数に設定した後、送電電力を上昇させて給電を開始する。
[曲線c:送電コイル2と受電コイル4の距離が更に近付き結合が強くなった状態]
双峰特性のピーク周波数が曲線bの場合に比べて更に離れた共振電圧周波数特性である。この特性が出現した場合、受電装置3が存在し、曲線bの場合に比べてより近くに配置されていて受電可能な距離にあることを示している。この場合も、周波数を双峰特性のピークの周波数に設定した後、送電電力を上昇させて給電を開始する。
[曲線d:送電コイル2と受電コイル4の距離が遠いがコイル間の結合が存在する状態]
相手が存在しない無負荷Qの場合のピークよりも、ピーク電圧が低下することにより判別できる共振電圧周波数特性である。この場合、送電が可能な場合が多いので、周波数f0かつ小電力で送電を行う。それに応じて、受電検出部16が電力を受電していることを検出し、更に受電側応答部17から送電側応答部15への応答が発生したときに、初めて送電電力を上昇させる。応答が無い場合は受電装置3が無いと判断し、送電を停止する。
[曲線e:単峰特性でピーク周波数がf0と異なる状態]
これは、送電コイル2の近辺に金属が存在する場合を示す。金属での渦電流損失により共振回路のQ値が低下するので、曲線aの特性の場合よりもピークが低下する。更に、周辺の透磁率が金属の存在により高くなるので、共振回路の共振コイルのインダクタンスが上昇して、ピーク周波数が低下する。このような場合に送電を行うと、金属の渦電流損失により発熱する可能性があるので、送電を停止する。
以上のように、共振電圧周波数特性を送電開始前に測定することにより、「送電開始前の共振電圧周波数特性」に基づいて、送電が可能か否か、すなわち、非接触電力伝送に対する適合度を容易に判定できる。これにより、壁を挟んで相手側の視認等が不可能な場合でも、適切に送電を開始できる。
更に、曲線a、d、eの周波数特性が現れた場合には送電を禁止することを条件とすれば、受電装置3からの応答が無い場合でも、送電を安全に開始できる。
ただし、出力端子18に負荷が接続されていない場合や、蓄電部19に十分蓄電された場合は、それ以上の給電が不必要である。従って、受電回路7によりその状態を検出して、受電側応答部17により送電側応答部15に対して送電不要であることを通知する。これを検出した送電側制御部13により送電電力を遮断、或いは、低下させることにより、電力伝送を安全に且つ効率よく実施できる。
以上のように、本実施の形態によれば、共振電圧周波数特性を参照しつつ送電開始等の判定を行う。これにより、壁を挟んだ送電のような送電コイル2と受電コイル4の相互配置の視認が出来ない場合でも、安全に非接触電力伝送を行うことが可能である。
<実施の形態2>
図3は、実施の形態2における磁界共鳴型の非接触電力伝送装置を構成する受電装置3を示すブロック図である。なお、図3において、図8や図1に示した構成と同様の要素については、同一の参照番号を付して、説明の繰り返しを省略する。
実施の形態1では、電力伝送に不適当な状態の時には送電の停止や送電電力の低減を行うことで、電力伝送の安全性を確保する構成を示した。これに対して、本実施の形態は、蓄電部19の保護手段や、受電回路7の保護手段等を設けることにより、電力伝送中の安全と伝送効率をより向上させた構成を特徴とする。従って、本実施の形態は受電装置3の構成に特徴があるので、受電装置3の構成のみを示す図3を参照して説明する。
送電装置から伝送され受電コイル4で受けた電力は、受電回路7で検波し直流電力に変換する。受電回路7に接続された過電圧制限部20は、受電コイル4からの電力を受電した際に過大な電圧が受電回路7に印加されないように制限する。具体例としては、検波回路に対して、検波電力を消費するように、抵抗による負荷や、負荷抵抗を負荷として接続させるためのSW用のFETを受電回路7に接続する。そして、受電回路7の破損が生じるような高い電圧となる場合には、余分の受電電力を、負荷抵抗やSW用のFETのオン抵抗などにより消費させる。すなわち、検波電圧検出部(不図示)により一定電圧以上となったことを検出した場合は、負荷抵抗をFETで構成されるSWで通電することにより、一定電圧以上になることを防止する。
この過電圧制限部20としては、例えば、ツェナーダイオードを用いた簡便な構成例を採用できる。すなわち、ツェナーダイオードと抵抗を直列接続し、検波した電圧を印加し、抵抗の両端の電圧をFETのゲートに印加する。検波した電圧が一定電圧となりダイオードが通電を開始すると、抵抗に電圧が発生するので、この電圧によりFETをオンさせる。
この構成では、FETゲート電圧が上昇してFETが導通を開始するが、余剰電力以上に通電電流が流れるとFETのゲート電圧が低下する。このため、余剰電力を消費する程度の状態で、FETのオンとオフの中間の動作点で、FETを動作させることになる。これにより、FET自体も負荷抵抗と同じようなオーダーの抵抗として動作する。従って、負荷抵抗とFETの抵抗で電力を消費し、FET自体も発熱することになる。これを回避するためには、FETをオンとオフの両方の状態でのみ動作させ、負荷抵抗で大部分の余剰電力を消費させる構成とする必要がある。これには、FETの駆動パルスを生成し、PWM制御で負荷抵抗に余剰電力を消費させる回路構成が適しているが、詳細は省略する。
受電回路7にはさらに、受電電圧設定部21が接続され、伝送効率を向上させるために受電コイル4からの出力電圧を一定に保つ制御を行う。受電電圧設定部21の動作は、受電側制御部22により、最適な受電電圧に調整するように制御される。
非接触電力伝送装置において伝送効率を上昇させるためには、送電コイル2と受電コイル4間を伝送路として見た場合、送電側の出力インピーダンスと受電側の入力インピーダンスを整合させる必要がある。高周波電力をFETによるスイッチングで発生させる場合、FETのオン抵抗が出力インピーダンスに相当するが、受電側も同様に一定の入力インピーダンスと見なせるように構成する必要がある。
すなわち、受電側も整合した一定の抵抗と見なせるように回路で構成すると、インピーダンスマッチングがとれて効率が向上する。一般に、商用の交流電源から直流出力等を生成する場合、入力である交流電源側の力率を改善し、一定の抵抗と見なせるように回路を構成する、PFC回路(力率制御回路)が一般に使用されている。この場合、商用電源の周波数である50Hzとか60Hzの周波数の10倍以上の周波数でFET等のSW素子をスイッチングさせ、電力の変換を行っている。
この手法を適用し、抵抗と見なせるように受電回路7を構成する場合、元々、100kHzのような高周波電力を非接触給電で伝送させるので、10MHz以上の周波数でSW素子をオンオフ制御させる必要がある。しかし、現状では10MHz以上の駆動周波数でSW素子を効率よく制御し、PFC回路を構成することは非常に困難であり、次善の策を取らざるを得ない。
そこで、伝送される高周波の電力をダイオードブリッジ等による検波回路で整流し直流電力に変換する際に、検波した出力電圧を一定に保ちつつ受電する構成とする。これにより、一定の電力が伝送される場合には一定の電圧と電流が受電側に現れ、一定のインピーダンスが接続された状態と見なせるように構成すれば、インピーダンスマッチングに準じた伝送系を構築できることになる。従って、このような回路構成を利用して、送電電力に応じて検波電圧を最適に変更することにより、伝送効率の向上を図ることが可能となる。
詳細は後述するが、このような構成例として、インダクタを用いて降圧型DC−DCコンバータを構成し、検波電圧が一定値以上とならないようにインダクタを介して検波電力を蓄電部に伝送する構成を採用できる。これにより、受電側では検波電圧を一定に保ちつつ、蓄電部側では一定電流が流入するようになるので、伝送電力等に応じて蓄電部19への定電流充電が実施できることとなる。
このような構成で、検波電圧を調整することにより伝送回路の整合を取れば、伝送効率の向上と共に、蓄電部の充電を適切に行うことが出来る。
但し、蓄電部19が満充電となって、DC−DCコンバータにそれ以上の電流を流す必要が無くなった場合、受電コイル4の検波出力から電力が流出しなくなるので、検波電圧が上昇する。このような場合、DC−DCコンバータの定格入力電圧を超えてしまうことにより、回路が破損する恐れがある。そこで、上述の過電圧制限部20による余分の電力消費が機能して電圧の上昇を抑えることにより、回路の保護が可能となる。
通常は、この保護機能の動作中に、図1に示した受電側応答部17から送電側応答部15への通信により、送電電力を低下、或いは停止させて、より安全な電力伝送が実現できるように構成する。
以上のような受電電力が過大な場合とは逆の場合、すなわち、受電コイル4を介して伝送される電力が低下、或いは中断した場合について、以下に説明する。この場合、受電回路が降圧型のDC−DCコンバータで構成されていることに起因する問題が発生する。通常、降圧型DC−DCコンバータは電圧の高い入力側から電圧の低い出力側に電力を伝送するように構成されている。このため、入力側が低い電圧となると、蓄電部19からの電力が受電回路7のDC−DCコンバータを逆流する。このような場合、蓄電部19から大電力が流入し、回路の焼損等の危険がある。この保護を行うため、逆流防止用のダイオード等から構成される保護回路23を、受電回路7と蓄電部19の間に挿入する。
なお、ダイオードで逆流防止を行う場合、順方向の電圧降下により電力のロスが発生する。そのため、電流が順方向に流れていることを検出した場合、ダイオードを短絡して効率の低下を防ぐ短絡制御部24を設けることが望ましい。
<実施の形態3>
実施の形態1に示したように、共振電圧の周波数特性を測定し、給電開始の制御に用いる場合、共振電圧自体がkVオーダーの電圧となる事態に対処する必要がある。本実施の形態は、そのような条件に適した、共振電圧周波数特性を検出するための簡単な構成を提供するものである。
図1の構成においては、送電コイル2の共振回路部分の共振電圧を共振電圧検出回路12で検出し、送電側制御部13に伝達する。本実施の形態に基づくこの部分の具体的な構成について、図4A、図4Bを参照して説明する。図4Aは、給電回路5を構成する出力回路5aを示し、所謂、フルブリッジ回路によるスイッチングによって高周波電力を生成する構成となっている。図4Bに示す共振電圧検出回路12は、両波検波方式で構成された例を示し、kVオーダーの高周波電圧をマイコン等で扱える直流電圧に変換する。
図4Aに示した出力回路5aでは、電源25から供給される電圧を、模式的に示したFET等で構成されたスイッチ(SW)26a〜26dによりスイッチングして、負荷27に流れる電流の向きを切換える。SW26a〜26dは、不図示の制御回路からの駆動出力によりオン、オフが制御される。SW26aとSW26dがオンした場合は負荷27に矢印方向の電流が流れ、SW26bとSW26cがオンした場合は逆方向に流れ、このスイッチングの繰り返しにより高周波電力が生成される。また、電源25の電圧を可変とすることにより、出力電力を調整するPAM制御を行う。電源25の電圧の設定は、図1に示した送電電力設定部10により行われる。
図4Bに示すように、図4Aに示した出力回路5a(28はグランド)に対して、送電コイル2の共振回路を構成する共振用コイル29及び共振用コンデンサ30が接続される。これにより、出力回路5aからの出力に対する直列共振回路が構成される。共振した場合には、接続部31に高い共振電圧が発生する。なお、図8に於いて送電コイルとしてループコイル2aと送電用共振コイル2bを組み合わせたものを示して説明したが、ここでは、共振作用を有し且つ共振電圧の検出が容易に行えるようにする為、コイルとコンデンサを直列に接続して電力を供給する直列共振回路で送電コイルを構成する例を示した。図8の例では送電用共振コイル2bが送電回路側と電気的に分離しているので、送電回路側が共振電圧を検出する為には、電気的な接続を新たに別系統で設定する必要がある。これに対して、直列共振回路で構成する場合は、出力回路5aと共振回路は元々電気的に接続されている構成である為、共振電圧を検出し、それを制御部に伝達する回路を構築することが容易となる。
接続部31には、メグオーム単位の高抵抗32を介して、共振電圧検出回路12における検波用ダイオード33a、33bが接続されている。検波用ダイオード33a、33bには、検波電圧を蓄積するコンデンサ34a、34b、分圧用抵抗35a、35bが接続されている。抵抗35aと抵抗35bの接続点に、バイアス電圧源36が接続され(37はグランド)ている。接続部31が+側の電圧の場合、ほぼ高抵抗32と抵抗35aの分圧比で分圧された電圧がコンデンサ34aに蓄積され、−側の電圧の場合は同様に、コンデンサ34bに蓄積され、両波検波となる。両波検波された電圧は、抵抗38a、38b、39a、39bを介してオペアンプ40に入力されて増幅され、出力端子41に共振電圧検出部12の検出出力として出力される。
図4Bには、両波検波の共振電圧検出回路12の構成例を示したが、片側のみの検波で共振電圧を検出してもよい。その例を、図5Aに共振電圧検出回路12aとして示す。同図において、図1、図4A、図4Bと同一の参照番号を付した構成要素は、同一の構成及び作用を有するものであり、説明の繰り返しを省略する。この片側検波の構成は、図4Bに示した両波検波回路の一部を取り出した構成に相当するので、詳細な説明は省くが、グランド37と出力端子41の間に検出電圧が発生する。
また、送電コイル2を含む一部の要素を、送電装置1の他の要素と分離して、コネクタ付のケーブルで相互に接続した構成とすることにより、更に利便性が向上する。そのような構成の例を、図5Bに、ケーブル延長送電装置44として示す。図5Aに示す端子42a、42b、43a、43bは、図5Bの構成に用いるコネクタ接続構造との対応を判り易くするために示したものである。この送電装置44では、送電コイル2と共振電圧検出部12aを組合せた送電コイルモジュール45が、残りの他の部分である送電装置本体部46から切り離されて、ケーブル47により接続される。
送電コイルモジュール45の中には、共振用コイル29と共振用コンデンサ30で構成される共振回路と、共振電圧検出部12aを設ける。共振回路に接続される配線47は、シールド48を設けた構造とすれば、外部への妨害を軽減できる。また検出電圧を導くケーブルも同時に被覆49内に収容して1本のケーブルとし、送電装置本体部46と送電コイルモジュール45を、コネクタ50a、50bを介して簡便に接続可能なように構成すれば、ケーブル類を纏めることができる。
送電コイルモジュール45は、内蔵される回路部分が僅かであるため、薄い構造になる。これにより、壁越しに電力伝送を行う際に、コイルの設置場所の自由度が増大し、使い勝手の優れた送電装置となる。
上述の送電装置44と同様、受電装置3も、ケーブルを用いて分離し延長した構造とすることができる。図6にその構成例を、ケーブル延長受電装置51として示す。同図において、図1と同一の参照番号を付した構成要素は、同一の構成及び作用を有する要素であり、説明の繰り返しを省略する。
この受電装置51では、受電コイル4と検波回路を組み合わせた受電コイルモジュール52が、残りの他の部分である受電装置本体部53から切り離されて、ケーブル54で接続される。受電コイルモジュール52には、受電用共振コイル4bと共振用コンデンサ55で構成される共振回路と、ループコイル4aと、検波回路56を設置する。検波回路56は、図に回路記号で示すように、ダイオードブリッジと平滑コンデンサで構成され、受電した電力を直流電力に変換し、ケーブル54を介して受電装置本体部53に供給する。
受電装置本体部53に含まれる受電電圧調整部57は、図3に示した受電回路7の一部及び受電電圧設定部21の機能を含み、検波回路56の出力である受電電圧を一定に保ちつつ、蓄電部19に充電するとともに出力端子18に電力を出力する。受電コイルモジュール52の検波回路56に接続された2本の電力線は、ケーブル54、及びコネクタ58a、58bを介して、受電装置本体部53に接続される。ケーブル54は、被覆59で覆われている。
受電コイルモジュール52は、内蔵される回路部分が僅かであるため、薄型に形状を設定可能である。それにより、壁越し等での設置場所の自由度が向上し、使い勝手のよい受電装置を構築できる。
なお、送電コイルモジュール45や受電コイルモジュール52に収納されている共振コイルは、送受電間の間隔が広くなるほどコイル径を大きくする必要がある。そのため、壁の厚さに応じて、送電コイルモジュール45や受電コイルモジュール52を複数種類用意し、上述のようにコネクタを介して送電装置本体部46及び受電装置本体部53と接続する構成として、取り換えて使用可能とすることが望ましい。これにより、種々の種類の壁に直ちに対応でき、設置工事等での利便性が向上する。それぞれの共振回路の周波数を合わせておけば、特に調整する必要は無く、使い勝手も良好となる。
<実施の形態4>
受電回路電圧設定DDコンバータ57について、図7を参照して、具体的な構成及び動作を説明する。同図において図5、図6と同一番号の構成要素は、同一の構成及び作用を有するものであり、説明の繰り返しを省略する。
この受電電圧調整部57には、図6に示したループコイル4aに現われる電圧を検波回路56で検波した受電電力が、コネクタ58bを経由して伝達される。この回路では、SW回路60、インダクタ61、PWM制御回路62、及びフライホイールダイオード64により、降圧型のDC−DCコンバータ回路が構成される。PWM制御回路62には、PWM制御を行うための制御信号が制御入力部63を介して入力される。
抵抗65及び66は、検波回路56からの入力電圧を分圧するために設けられる。抵抗65、66により分圧した電圧は、+側と−側の入力端子を有するアンプ67の−側に入力される。アンプ67の+側には、第1基準電圧源68の電圧が入力される。アンプ67の出力は、信号加算用のダイオード69、及び信号加算用の抵抗70を介して制御入力部63に入力される。
インダクタ61の出力側は、ダイオード71を介して出力端子18及び蓄電部19に供給される。ダイオード71は、図3の構成における保護回路23と同様、逆流防止用に設けられる。ダイオード71の出力側にはまた、抵抗72及び73が接続されており、蓄電部19の電圧を分圧する。抵抗72、73により分圧した電圧は、+側と−側の入力端子を有するアンプ74の+側に入力される。アンプ74の−側には、第2基準電圧源75の電圧が入力される。アンプ74の出力は、信号加算用のダイオード76を介して制御入力部63に入力される。
PWM制御回路62のスイッチング制御信号によりSW回路60のオンオフ制御が行われ、オンの状態では、インダクタ61を経由して蓄電部19に電流が流れ、インダクタ61に磁界のエネルギーを蓄積する。オフの状態では、グランドとフライホイールダイオード64を経由して、インダクタ61に溜まった磁界のエネルギーを放出するように電流が蓄電部19に流れる。この動作に基づき、SW回路60のオンオフ制御により、コネクタ58bの端子側の高電圧の電力を、蓄電部19側の低電圧の電力に変換するDC−DC変換動作を行う。
通常、PWM制御回路62はIC化されており、定電圧制御のDC−DC変換動作の場合、出力電圧を抵抗分割して印加した制御入力部63の電圧が、不図示のIC内部の基準電圧より低い場合、即ち出力電圧が低下した場合には、SW回路60のオンオフ制御を実施し、インダクタ61を介して出力に電力を供給して出力電圧を上昇させる。逆に、低い場合には制御を停止し出力電圧の上昇を阻止することにより、出力電圧を一定に保つ制御動作を行う。
以上のように、制御入力部63の電圧によりDC−DC変換動作の実行、停止を行うが、この制御信号の生成方法を変更することにより、入力電圧を一定に保つような制御を行ったり、蓄電部に十分蓄電された場合に充電を停止する定電圧充電制御を行ったりするように構成できる。
これについて、図7におけるDC−DCコンバータ回路以外の構成要素も含めた回路の動作を説明することにより、以下詳述する。先ず、蓄電部19の電圧が満充電の電圧より低い場合は、抵抗72と抵抗73の分圧電圧は第2基準電圧源75の電圧よりも低いので、アンプ74の出力はLowとなり、ダイオード76は逆極性となる。従って、制御入力部63の電圧は低下せず、PWM制御回路62へのアンプ74からの制御は行われない。
次に、コネクタ58bの端子側の電圧が上昇し、抵抗65と抵抗66の分圧電圧が、第1基準電圧源68の電圧をオーバーすると、アンプ67の出力は低下する。これが、ダイオード69、抵抗70を経由して制御入力部63に入力され、制御入力部63が低電圧となる。これにより、PWM制御回路62はSW回路60のオンオフ制御を開始し、DC−DC変換動作を行う。このため、コネクタ58bの端子側から電力が蓄電部19に流れるようになり、検波回路56の出力電圧は低下する。この動作が継続すると分圧電圧は更に低下し、遂に電圧が第1基準電圧源68の電圧を下回るとアンプ67の出力は上昇するのでDC−DC変換動作が停止する。このような制御を繰り返すことにより、検波回路56の出力電圧が一定に保たれる。
このような構成で、第1基準電圧源68の電圧を可変にすると、それに応じて検波電圧が変化する。図3に示した受電電圧設定部21において、この基準電源68をマイコンのDA出力端子、或いはPWM出力による電圧設定手段とすることにより、受電電圧の任意の設定が可能となる。
一方、このようなDC−DC変換動作を行うと、検波回路56の受電電力に応じた電流が蓄電部19に流入し、受電電力が一定であれば、ある程度一定の電流で充電する定電流充電(CC充電)が行われることになる。これにより蓄電部19の電圧が上昇し、抵抗72と抵抗73の分圧電圧が第2基準電圧源75の電圧より高くなると、抵抗72、73の分圧電圧はアンプ74の+端子に接続されているので、アンプ74の出力は上昇する。そのため、信号加算用のダイオード76を経由して制御入力部63の電圧が上昇し、DC−DC変換動作が抑制されることになる。この結果、一定電圧以上の充電を停止する定電圧充電(CV充電)動作が実行される。
なお、ダイオード76に信号加算用抵抗70と同様の抵抗を直列に接続すれば、定電流充電から定電圧充電への切り替え特性を調整できるが、詳細は省略する。
また、蓄電部19が満充電となった場合、DC−DC変換動作が停止するので、検波回路56からの電力の流出がなくなり、電圧が上昇する。その場合は、前述したように過電圧制限部20で制限するか、あるいは受電側応答部17により、送電側応答部15へ送電停止信号等を送り、満充電とならないように充電を停止する等の動作を行う。これにより、出力が安定で、安全な非接触電力伝送装置を構成できる。
なお、送電側応答部15及び受電側応答部17には、負荷通信方式や、ZigBee等の別の周波数を使った周知の通信方法を用いることができるが、詳細は省略する。
本発明の非接触電力伝送装置は、受電装置の位置を視認できない状況にあっても、送電装置の共振電圧周波数特性に基づき受電装置の設置状況や金属の有無などを判別でき、安全な電力伝送が可能であるため、空調機器や電気自動車などに対する非接触電力伝送に好適である。
1、44 送電装置
2 送電コイル
2a、4a ループコイル
2b 送電用共振コイル
3、51 受電装置
4 受電コイル
4b 受電用共振コイル
5 給電回路
5a 出力回路
7 受電回路
8、27 負荷
10 送電電力設定部
11 送電周波数設定部
12 共振電圧検出部
13 送電側制御部
14 記憶部
15 送電側応答部
16 受電検出部
17 受電側応答部
18、41 出力端子
19 蓄電部
20 過電圧制限部
21 受電電圧設定部
22 受電側制御部
23 保護回路
24 短絡制御部
26a〜26d スイッチ(SW)
28、37 グランド
29 共振用コイル
30、55 共振用コンデンサ
36 バイアス電圧源
45 送電コイルモジュール
46 送電装置本体部
47、54 ケーブル
48 シールド
49、59 被覆
50a、50b、58a、58b コネクタ
52 受電コイルモジュール
53 受電装置本体部
56 検波回路
57 受電電圧調整部
60 SW回路
61 インダクタ
62 PWM制御回路
63 制御入力部
64 フライホイールダイオード
68 第1基準電圧源
75 第2基準電圧源

Claims (14)

  1. 送電コイル及び共振容量により構成された送電共振器を有する送電装置と、受電コイル及び共振容量により構成された受電共振器を有する受電装置とを備え、前記送電コイルと前記受電コイル間の作用を介して前記送電装置から前記受電装置へ電力を伝送する非接触電力伝送装置において、
    前記送電装置が、前記送電共振器に供給する高周波電力の大きさ及び周波数の設定を制御する送電側制御部と、前記送電コイル両端の共振電圧を検出する共振電圧検出部と、記憶部とを備え、
    前記送電側制御部は、所定の高周波電力を前記送電共振器に供給して、前記共振電圧検出部の検出出力に基づき前記送電共振器の共振電圧周波数特性を検出する機能を有し、
    前記記憶部は、前記受電装置の非配置状態で測定された無負荷時の前記共振電圧周波数特性を記憶し、
    電力伝送の開始時に、前記送電側制御部は、送電開始前の前記共振電圧周波数特性を測定し、前記記憶部に記憶された前記無負荷時の共振電圧周波数特性と比較して、その比較結果に応じた電力伝送動作の制御を行うことを特徴とする非接触電力伝送装置。
  2. 前記送電側制御部は、前記送電開始前の共振電圧周波数特性を測定する際は、前記高周波電力を、通常の電力伝送中に設定する前記高周波電力よりも小さく設定するように制御する請求項1に記載の非接触電力伝送装置。
  3. 前記送電側制御部は、前記共振電圧周波数特性を検出するときに、前記高周波電力を一定の大きさに設定し、かつ周波数をスイープさせながら前記送電共振器に供給するように制御する請求項1に記載の非接触電力伝送装置。
  4. 前記送電側制御部は、前記送電開始前の共振電圧周波数特性が、(a)前記無負荷時の共振電圧周波数特性に相当する場合、(b)前記無負荷時の共振電圧周波数特性のピーク周波数f0と同様の周波数であってより低い電圧のピークを有する場合、または(c)単峰特性で前記ピーク周波数f0と異なる周波数にピークを有する場合は、送電を停止する制御を行う請求項1に記載の非接触電力伝送装置。
  5. 前記送電側制御部は、前記送電開始前の共振電圧周波数特性が双峰特性を示した場合は、前記高周波電力の周波数を双峰特性のピークの一方に設定して送電を開始するように制御する請求項1に記載の非接触電力伝送装置。
  6. 前記送電装置と前記受電装置は、相互に情報通信を行うための送電側応答部及び受電側応答部を各々備え、
    前記送電側制御部は、前記送電開始前の共振電圧周波数特性が、前記無負荷時の共振電圧周波数特性のピーク周波数f0と同等の周波数であって、より低い電圧のピークを有する場合に、前記周波数f0で小電力の送電を行い、前記小電力の送電に応じて、前記受電装置から受電中であることを示す応答を受信した場合は送電電力を増大させて通常の電力で送電を継続し、応答が無い場合は送電を停止するように制御する請求項1に記載の非接触電力伝送装置。
  7. 前記受電装置の受電回路は、伝送される高周波の電力を整流し直流電力に変換する検波回路と、検波した出力電圧を一定に保つ制御を行う受電電圧調整部と、蓄電部とを備え、
    前記受電電圧調整部は、降圧型のDC−DCコンバータを備え、前記検波回路の検波電圧が設定値以上とならないように、前記DC−DCコンバータにより前記蓄電部に検波電力を伝送する制御を行う請求項1に記載の非接触電力伝送装置。
  8. 前記受電回路は、前記蓄電部の充電電圧を検出し、検出された前記充電電圧が設定値を超えたときに、前記DC−DCコンバータの変換動作を抑制するように構成された請求項7に記載の非接触電力伝送装置。
  9. 前記受電装置は、受電電力を負荷に流して消費する過電圧制限部を備え、
    前記過電圧制限部は、前記検波回路の検波電圧が前記設定値を超えたときに動作して、余分の受電電力を負荷に流して消費する請求項7に記載の非接触電力伝送装置。
  10. 前記DC−DCコンバータは、前記蓄電部が満充電となったときに、変換動作を停止するように構成された請求項9に記載の非接触電力伝送装置。
  11. 前記DC−DCコンバータと前記蓄電部の間に、前記蓄電部から前記DC−DCコンバータへの電力の逆流を防止する保護部が挿入された請求項7に記載の非接触電力伝送装置。
  12. 前記保護部を流れる電流が順方向であるか否かを検出し、順方向であることを検出した場合に、前記保護部を短絡させる短絡制御部を備えた請求項11に記載の非接触電力伝送装置。
  13. 送電コイル及び共振容量により構成された送電共振器を有する送電装置と、受電コイル及び共振容量により構成された受電共振器を有する受電装置とを用い、前記送電コイルと前記受電コイル間の作用を介して前記送電装置から前記受電装置へ電力を伝送する非接触電力伝送方法において、
    電力の大きさ及び周波数を所定の状態に設定した高周波電力を前記送電共振器に供給し、前記送電コイル両端の電圧を検出して、その検出出力に基づいて前記送電共振器の共振電圧周波数特性を検出する特性測定ステップと、
    前記受電装置が配置されていない状態で前記特性測定ステップによって測定された無負荷時の共振電圧周波数特性を記憶するステップと、
    電力伝送の開始に際して、前記特性測定ステップによって送電開始前の前記共振電圧周波数特性を検出し、前記記憶した前記無負荷時の共振電圧周波数特性と比較して、その比較結果に応じた電力伝送動作の制御を行うステップとを備えたことを特徴とする非接触電力伝送方法。
  14. 電力伝送に際して、先ず小電力で送電を行いながら前記特性測定ステップを実行して、前記送電開始前の共振電圧周波数特性を測定し、
    前記送電開始前の共振電圧周波数特性が双峰特性の場合、そのピーク周波数に合わせた周波数の高周波電力を送電し、
    前記送電開始前の共振電圧周波数特性が単峰特性で、そのピーク周波数が記憶した前記無負荷時の共振電圧周波数特性のピーク周波数f0と同等の場合は、前記小電力で送電を継続して前記受電装置からの応答を待ち、応答が無い場合は送電を停止し、
    前記送電開始前の共振電圧周波数特性が単峰特性で、そのピーク周波数が前記無負荷時の共振電圧周波数特性のピーク周波数f0とは異なる場合は送電を停止する請求項13に記載の非接触電力伝送方法。
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