JP2014175768A - 放送受信装置および割り込み判定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】割り込み判定部6bが、DABを受信中にFM放送の割り込みが発生した場合、DABの受信信号から検出したリンク情報に基づいて、割り込みの放送局が受信中のDABのリンク局ではない場合に割り込みが有効であると判定し、割り込みの放送局がリンク局である場合には割り込みが無効であると判定し、音声制御部6dが、割り込み判定部6bが有効と判定した割り込みの音声出力を行い、無効と判定した割り込みの音声出力を行わないよう制御する。
【選択図】図6
Description
この問題を解消するために提案された従来の技術として、例えば、特許文献1に開示される受信機では、先に検出された割り込みを所定時間だけ保留して同じ内容の割り込みが発生するか否かを確認してから割り込みを有効にしている。
図1は、この発明に係る放送受信装置の構成を示すブロック図である。図1に示す放送受信装置は、例えばアナログオーディオ放送であるFM放送とデジタルオーディオ放送であるDABを受信する受信装置であり、FMアンテナ1、FMチューナ2、DABアンテナ3、DABチューナ4、DABデコーダ5、マイコン6、CDプレーヤ7、DSP(Digtal Signal Processor)8、アンプ(AMP)9およびスピーカ10を備えて構成される。
マイコン6は、機能構成としてRDS(Radio Data System)解析部6a、割り込み判定部6b、FIC(Fast Infomation Channel)解析部6cおよび音声制御部6dを備える。また、DSP8は、RDSデコーダ8aを備える。
一方、DABアンテナ3は、DAB放送信号を受信する。DABチューナ4は、DABアンテナ3で受信されたDAB信号をI2S変換する。DABデコーダ5は、I2Sフォーマットに変換された信号からFICを抽出する。マイコン6のFIC解析部6cでは、DABデコーダ5が抽出したFICをデータ解析する。
FICは、複数のFIB(Fast Information Block)から構成されている。また、MSCは、複数のCIF(Common Interleaved Frame)から構成されている。
FIBデータ領域は、複数のFIG(Fast Information Group)、1個のエンドマーカ(Endmarker)、および1個のパッディング“Padding”のデータ領域から構成される。ここで、パッディングとは、FIBデータ領域をバイトに合わせるために残ったビットに“0”を入れることである。
FIGの部分は有用データ領域(useful data field)を構成する。各FIGは、FIGタイプ、Length、FIGデータ領域(FIG data field)を備えて構成される。ここで、Lengthは後続のFIGデータ領域のビット長さを表している。また、FIGタイプとLengthはFIGヘッダを構成している。
また、図5(b)は、FIGタイプが0のFIGデータ領域およびこのFIG内のExtension番号が27(5ビット2進数表示で11011)のタイプ領域の構造を示している。
OEは、Extension=12,16,17,21,24,30であるときに用いられ、OE=0は、タイプ0領域の情報がこのアンサンブルに係るものであることを意味する。また、OE=1は、他のアンサンブルに係るものであることを意味している。
なお、このP/Dは、Extensionが2,9,23,24のとき使用され、使用されないときには、SIdは16ビットフォーマットになる。
各サービスリンキング情報は同一番組放送中の放送局(リンク局)を示す情報であり、Idリストフラグ(Id list flag)、LA(Linkage Actuator)、S/H(Soft/Hard)、ILS(International Linkage Set Indicator)、LSN(Linkage Set Number)、Idリスト取り扱い(Id list usage)、Id数(Number of Ids)、Idリスト(Id list)を有して構成される。
ここで、Idリストフラグは、Idリストの有無を示しており、Idリストフラグ=1で“Idリストあり”、Idリストフラグ=0で“Idリストなし”を示している。
なお、“Idリストなし”の場合、Idリスト取り扱い(Id list usage)およびId数(Number of Ids)もない。
LAは、リンク中(アクティブ)であるか否かを示しており、S/Hは、同一サービスであるか否かを示している。ILSは、リンクが国内のみで有効なのか、国際的に有効であるのかを示しており、ILS=0で国内のみ有効、ILS=1で国際的に有効である。
LSNは、同一番組を放送しているか否かを示す情報であり、リンクされている全てのサービスに共通の数字が設定される。
Idリスト取り扱い(Id list usage)は、Idリストに含まれるIdがDAB SIdであるのか、RDS PIコードであるのか、AMあるいはRDS以外のFMサービスであるのかを示している。また、Id数(Number of Ids)はIdリストに含まれるId(SId)の数である。Idリストには複数のId(SId)が登録されている。
このように、Extensionが6のタイプ0領域にはDABサービスに対する代替局(リンク局)に関する情報が含まれる。
FM放送サービスにおける各アナウンスメントサポートには、SId、Rfu(Reserved for extending the international code field to the full coarse code range)、Number of PI codes、PI1〜PInが含まれる。SIdは、どのサービスについてであるかを示している。RDSとDABが同一のサービスである場合、RDSにおけるPIコードとDABにおけるSIdとは、一般に同一である。Number of PI codesは、PIコードの数nを示している。
このように、Extensionが27のタイプ0領域には、DABサービスの割り込みを同一内容でサポートするFM放送局の情報が含まれている。ただし、放送局によっては、この情報が含まれず、タイプ0領域の情報で通知されない場合がある。
しかしながら、FM放送の割り込み音声の出力が終了すると、後に検出されたDABの割り込みの音声が直ちに出力される。このとき出力される音声は、すでに出力されたFM放送の割り込み音声の後半部分と同じ内容であるので、図6(a)で符号Aを付した期間で、FM放送とDABとのタイムラグによって既に出力されたFM放送の割り込みと同じ音声が繰り返し出力されることになる。
すなわち、図6(b)に示す符号Bを付した時点でFM放送の割り込みを検出した際に、この割り込みがすでに受信しているDABのリンク局であるか否かを判定し、リンク局であれば、先に検出された割り込みであっても音声出力をせず、後に検出されるDABの割り込みを音声出力する。
このようにすることで、同じ内容の割り込みの音声が繰り返し出力される煩わしさを回避することができ、さらに割り込み内容を冒頭から出力することができる。
なお、FM放送がDABのリンク局であるか否かの判定は、割り込みが検出された時点で瞬時に行うことができる。従って、FM放送の割り込みがDABのリンク局でない場合であっても、この割り込みを冒頭から出力することができ、聞き逃しも発生しない。
図7は、実施の形態1に係る放送受信装置の動作を示すフローチャートであって、この発明に係る割り込み判定方法を示している。
DABアンテナ3を介してDABを受信している間に、FIC解析部6cは、FICをデータ解析してDABの割り込みイベントが発生したか否かを判定する(ステップST1)。割り込み要求信号が検出されてDABの割り込みイベントが発生したと判断すると(ステップST1;YES)、FIC解析部6cは割り込み要求信号を割り込み判定部6bに出力する。
また、FM放送の割り込みイベントが発生したと判断した場合(ステップST3;YES)、RDS解析部6aは、その割り込みのFM放送局を示す情報(PIコード)を割り込み判定部6bに通知する。
これにより、FM放送の割り込みがDSP8によって音声信号に変換され、AMP9で増幅された後、スピーカ10によって音声出力される(ステップST5)。
このようにすることで、DABとFM放送とで同じ内容の音声割り込みが発生した場合であっても、同じ音声の繰り返し出力を防止することができる。
また、FM放送がDABのリンク局であるか否かの判定は割り込みが検出された時点で瞬時に行うことができるので、DABのリンク局でない場合であっても、割り込みを冒頭から出力することができ、聞き逃しも発生しない。
実施の形態2は、FM放送(またはDAB)の割り込みを音声出力中にDAB(またはFM放送)の割り込みイベントが発生し、FM放送(またはDAB)の割り込みの音声出力が終了した時点でDAB(またはFM放送)の割り込みの音声出力が終了していない場合に、音声出力を終了した割り込みの放送局と音声出力が未終了の割り込みの放送局とが互いにリンク局であれば、音声出力が未終了の割り込みを直ちに無効として音声出力を行わないようにしたものである。なお、実施の形態2に係る放送受信装置は、実施の形態1の構成と基本的に同一であるので、構成については図1を参照することとする。
この後、DABの割り込みも検出されても、先に検出されたFM放送の割り込みの音声出力が終了するまでDABの割り込みの音声は出力されない。
しかしながら、FM放送の割り込み音声の出力が終了すると、後に検出されたDABの割り込みの音声が直ちに出力される。このとき出力される音声は、すでに出力されたFM放送の割り込み音声の後半部分と同じ内容であるので、図8(a)で符号Cを付した期間で、FM放送とDABとのタイムラグによって既に出力されたFM放送の割り込みと同じ音声が繰り返し出力されることになる。
すなわち、図8(b)に示す符号Dを付したFM放送の割り込みの音声出力が終了した時点で、この割り込みのFM放送局が音声出力の終了していない割り込みのDABのリンク局であるか否かを判定し、リンク局であれば、割り込みの音声出力が残っていても音声出力を行わない。このようにすることで、同じ内容の音声が繰り返し出力される煩わしさを回避することができる。
図9は、実施の形態2に係る放送受信装置の動作を示すフローチャートであって、この発明に係る割り込み判定方法を示している。
例えば、CDプレーヤ7によってCDから読み出された音声を再生している間、割り込み判定部6bは、RDS解析部6aまたはFIC解析部6cのデータ解析結果に基づいて割り込みの音声を出力中であるか否かを判定する(ステップST1a)。割り込み音声を出力中でなければ(ステップST1a;NO)、処理を終了する。または、図9の処理をステップST1aから繰り返す。
なお、割り込み判定部6bは、RDS解析部6aまたはFIC解析部6cのデータ解析結果に基づいて、先に検出された割り込みの音声出力中に、別の割り込みイベントが発生したか否かを判定している。
割り込み終了イベントが発生し(ステップST2a;YES)、このとき、新たに別の割り込みイベントが検出されなければ(ステップST3a;NO)、音声制御部6dは、DSP8に指示して割り込み音声の内容に応じて音声出力を終了するよう制御する。これにより、割り込み音声の出力が終了する(ステップST4a)。
例えば、FM放送の割り込みが終了した時点でDABの割り込みイベントが検出された場合、図5(a)に示したExtensionが6のタイプ0領域の内容から抽出されたサービスリンキング情報に基づいて、割り込み判定部6bが、終了した割り込みのFM放送局が、新たに検出された割り込みのDABのリンク局であるかどうかを判定する。
反対に、DABの割り込みが終了した時点でFM放送の割り込みイベントが検出された場合、図5(a)に示したExtensionが6のタイプ0領域の内容から抽出されたサービスリンキング情報に基づいて、割り込み判定部6bが、新たに検出された割り込みのFM放送局が、終了した割り込みのDABのリンク局であるかどうかを判定する。
音声制御部6dは、DSP8に指示して割り込み判定部6bが有効と判定した割り込みの音声出力を行うよう制御する。これにより、別の割り込みがDSP8によって音声信号に変換され、AMP9で増幅された後、スピーカ10によって音声出力が開始される(ステップST6a)。
音声制御部6dは、割り込み判定部6bが無効と判定した割り込みの音声出力を行わないよう制御する。これにより、別の割り込みは音声出力されず、同じ音声が繰り返し出力されることがない。
このようにすることでも、DABとFM放送で同じ内容の音声割り込みが発生した場合であっても、同じ音声の繰り返し出力を防止することができる。
また、リンク局であるか否かの判定は、割り込みが検出された時点で瞬時に行うことができるので、リンク局でない場合であっても、割り込みを冒頭から出力することができ、聞き逃しも発生しない。
実施の形態3は、割り込みのFM放送局が受信中のDABのリンク局であっても、DABの受信状態が所定の条件よりも悪化している場合にはFM放送の割り込みを有効であると判定し、FM放送の割り込みを音声出力するようにしたものである。
なお、実施の形態3に係る放送受信装置は、実施の形態1の構成と基本的に同一であるので、構成については図1を参照することとする。
図10は、実施の形態3に係る放送受信装置の動作を示すフローチャートであり、この発明に係る割り込み判定方法を示している。図10において、ステップST1bからステップST3bまでの処理は、実施の形態1で示した図7のステップST1からステップST3までの処理と同様であるので説明を省略する。
これにより、FM放送の割り込みがDSP8によって音声信号に変換され、AMP9で増幅された後、スピーカ10によって音声出力される(ステップST6b)。
実施の形態4では、FM放送の割り込みの放送局が受信中のDABのアンサンブルに規定されているサービスのいずれかのリンク局である場合に割り込みが無効であると判定し、いずれのリンク局でもない場合には割り込みが有効であると判定する。
なお、実施の形態4に係る放送受信装置は、実施の形態1の構成と基本的に同一であるので、構成については図1を参照することとする。
図11は、実施の形態4に係る放送受信装置の動作を示すフローチャートであり、この発明に係る割り込み判定方法を示している。図11において、ステップST1cからステップST3cまでの処理は、実施の形態1で示した図7のステップST1からステップST3までの処理と同様であり、ステップST4cの処理は、実施の形態3で示した図10のステップST4cの処理と同様であるので説明を省略する。
例えば、FIC解析部6cが、図5(b)に示したExtensionが27のタイプ0領域の内容をデータ解析して、FM放送サービスにおける割り込みサポート情報(Anouncement support)を抽出する。この割り込みサポート情報に基づいて、割り込み判定部6bは、RDS解析部6aが検出した割り込みのFM放送局が図2で示したようなDABのサービスにおけるいずれかのリンク局であるかどうかを判定する。
これにより、FM放送の割り込みがDSP8によって音声信号に変換され、AMP9で増幅された後、スピーカ10によって音声出力される(ステップST6c)。
Claims (5)
- デジタルオーディオ放送とアナログオーディオ放送を受信する放送受信装置において、
前記デジタルオーディオ放送を受信中に前記アナログオーディオ放送の割り込みが発生した場合、前記デジタルオーディオ放送の受信信号から検出したリンク情報に基づいて、前記割り込みの放送局が受信中の前記デジタルオーディオ放送のリンク局ではない場合、前記割り込みが有効であると判定し、前記割り込みの放送局が前記リンク局である場合には、前記割り込みが無効であると判定する割り込み判定部と、
前記割り込み判定部が有効と判定した前記割り込みの音声出力を行い、無効と判定した前記割り込みの音声出力を行わないよう制御する音声制御部とを備えたことを特徴とする放送受信装置。 - 前記割り込み判定部は、前記アナログオーディオ放送および前記デジタルオーディオ放送のいずれか一方の割り込みの音声出力が終了した時点で、前記アナログオーディオ放送および前記デジタルオーディオ放送の他方の割り込みの音声出力が終了していない場合、音声出力が終了した前記一方の割り込みの放送局が前記他方の割り込みのリンク局でない場合に、前記他方の割り込みを有効と判定し、前記一方の割り込みの放送局が前記リンク局である場合は、前記他方の割り込みを無効と判定することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
- 前記割り込み判定部は、前記割り込みの放送局が前記リンク局であっても、前記デジタルオーディオ放送の受信状態が所定の条件よりも悪化している場合には、前記割り込みを有効であると判定することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
- 前記割り込み判定部は、前記アナログオーディオ放送の割り込みの放送局が、受信中の前記デジタルオーディオ放送のアンサンブルに規定されているサービスのいずれかのリンク局である場合に前記割り込みが無効であると判定し、いずれのリンク局でもない場合には前記割り込みが有効であると判定することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
- デジタルオーディオ放送とアナログオーディオ放送を受信する放送受信装置の割り込み判定方法において、
前記放送受信装置の割り込み判定部が、前記デジタルオーディオ放送を受信中に前記アナログオーディオ放送の割り込みが発生した場合、前記デジタルオーディオ放送の受信信号から検出したリンク情報に基づいて、前記割り込みの放送局が受信中の前記デジタルオーディオ放送のリンク局ではない場合、前記割り込みが有効であると判定し、前記割り込みの放送局が前記リンク局である場合には、前記割り込みが無効であると判定するステップと、
前記放送受信装置の音声制御部が、前記割り込み判定部が有効と判定した前記割り込みの音声出力を行い、無効と判定した前記割り込みの音声出力を行わないよう制御するステップとを備えたことを特徴とする割り込み判定方法。
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