JP2014175605A - 受光センサ及び受光センサの製造方法 - Google Patents

受光センサ及び受光センサの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014175605A
JP2014175605A JP2013049362A JP2013049362A JP2014175605A JP 2014175605 A JP2014175605 A JP 2014175605A JP 2013049362 A JP2013049362 A JP 2013049362A JP 2013049362 A JP2013049362 A JP 2013049362A JP 2014175605 A JP2014175605 A JP 2014175605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid member
light
lid
light receiving
wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013049362A
Other languages
English (en)
Inventor
Masataka Araogi
正隆 新荻
Yoshifumi Yoshida
宜史 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2013049362A priority Critical patent/JP2014175605A/ja
Publication of JP2014175605A publication Critical patent/JP2014175605A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

【課題】製造効率の向上を図った上で、長期に亘って気密性を維持できる受光センサ及び受光センサの製造方法を提供する。
【解決手段】互いに接合されたベース部材12及びリッド部材13を有するパッケージ14と、ベース部材12及びリッド部材13との間に形成されたキャビティC内に収納された受光素子15と、リッド部材13のうち、受光素子15と対向する部分に配設され、パッケージ14内に光を透過させるレンズ部31と、を備え、レンズ部31は、リッド部材13の形成材料よりも融点の高い材料により形成されるとともに、リッド部材13に埋設されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、受光センサ及び受光センサの製造方法に関する。
従来から、赤外線や可視光等、外部の光を受光(検出)して、その検出結果を電気信号に変換して出力する受光センサが知られている。この種の受光センサのうち、赤外線を検出する赤外線センサとして、下記特許文献1に示されるようなパッケージ型の赤外線センサが知られている。
パッケージ型の赤外線センサは、凹部を有するベース部材と、この凹部を閉塞するリッド部材と、が接合されたパッケージを備えている。
ベース部材の凹部内には、赤外線を受光する受光素子が収納されている。一方、リッド部材のうち、受光素子と対向する部分には開口部が形成され、この開口部を閉塞するようにレンズ部が配設されている。レンズ部は、例えば平凸状とされ、その外周部分が導電性接着剤等の接合材料によりリッド部材の内面に接合されている。
このように構成された赤外線センサでは、レンズ部に入射した赤外線が、レンズ部で集光された後、受光素子で受光されるようになっている。
特開2011−27642号公報
ところで、上述した赤外線センサでは、熱対流や熱伝導による検出精度(感度)の低下を抑制するために、パッケージ内を真空封止することが望まれている。
しかしながら、上述した特許文献1の構成では、レンズ部とリッド部材とが別途の接合材料を用いて接合されているため、レンズ部とリッド部材との間を完全に塞ぐのが困難であり、パッケージ内の気密性を長期に亘って確保することが難しい。
また、上述した特許文献1の構成では、リッド部材にレンズ部を接合した後、リッド部材とベース部材とを1枚ずつ接合する必要があるため、製造効率が悪いという問題もある。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、製造効率の向上を図った上で、長期に亘って気密性を維持できる受光センサ及び受光センサの製造方法を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を提供する。
(1)本発明に係る受光センサは、互いに接合されたベース部材及びリッド部材を有するパッケージと、前記ベース部材及び前記リッド部材との間に形成されたキャビティ内に収納された受光素子と、前記リッド部材のうち、前記受光素子と対向する部分に配設され、前記パッケージ内に光を透過させる光透過部材と、を備え、前記光透過部材は、前記リッド部材の形成材料よりも融点の高い材料により形成されるとともに、前記リッド部材に埋設されていることを特徴としている。
この構成によれば、リッド部材の融点以上であって、光透過部材の融点未満の温度範囲でリッド部材を加熱して、リッド部材のみを溶融させた状態とすることで、リッド部材内に光透過部材を埋め込むことができる。この場合、光透過部材をリッド部材内に直接固着させることができるので、従来のように別途の接合材料等を用いて光透過部材とリッド部材とを接合する構成に比べて光透過部材とリッド部材との間の気密性を高めることができる。したがって、パッケージ内の気密性を長期に亘って確保することができるとともに、パッケージ内と外部との熱絶縁を行うことができるので、高精度な受光センサを提供することができる。
また、溶融したリッド部材内に光透過部材を埋め込むので、従来のようにリッド部材に対して光透過部材を1つずつ接合する場合と異なり、複数のリッド部材が形成されたリッドウエハに複数の光透過部材を一括して埋め込むことができる。すなわち、ウエハレベルでの作業を実現できるので、低コスト化及び製造効率の向上を図ることができる。
(2)上記本発明に係る受光センサにおいて、前記光透過部材は、両凸のレンズ形状とされていてもよい。
この構成によれば、両凸のレンズ形状とされた光透過部材を採用することで、集光効率(画角)を向上させ、受光センサの更なる感度向上を図ることができる。
(3)上記本発明に係る受光センサにおいて、前記光透過部材は、前記リッド部材に直接接合されていてもよい。
この構成によれば、光透過部材をリッド部材内に直接接合することで、従来のように別途の接合材料等を用いて光透過部材とリッド部材とを接合する構成に比べて光透過部材とリッド部材との間の気密性を確実に高めることができる。
(4)本発明に係る受光センサの製造方法は、互いに接合されたベース部材及びリッド部材を有するパッケージ内に受光素子が収納された受光センサの製造方法であって、前記リッド部材の形成材料よりも融点の高い材料により形成されるとともに、前記パッケージ内に光を透過させる光透過部材を前記リッド部材に埋設する埋め込み工程を有し、前記埋め込み工程では、前記リッド部材の融点以上であって、前記光透過部材の融点未満の温度範囲で前記リッド部材を加熱しつつ、前記光透過部材を前記リッド部材に向けて押圧し、前記光透過部材を前記リッド部材内に埋設することを特徴としている。
この構成によれば、埋め込み工程において、リッド部材の融点以上であって、光透過部材の融点未満の温度範囲でリッド部材を加熱することで、光透過部材を溶融させずにリッド部材のみを溶融させた状態とすることができる。この状態で、光透過部材をリッド部材に向けて押圧することで、リッド部材内に光透過部材を埋め込むことができる。
この場合、光透過部材をリッド部材内に直接固着させることができるので、従来のように別途の接合材料等を用いて光透過部材とリッド部材とを接合する構成に比べて光透過部材とリッド部材との間の気密性を高めることができる。したがって、パッケージ内の気密性を長期に亘って確保することができるとともに、パッケージ内と外部との熱絶縁を行うことができるので、高精度な受光センサを提供することができる。
また、溶融したリッド部材内に光透過部材を埋め込むので、従来のようにリッド部材に対して光透過部材を1つずつ接合する場合と異なり、複数のリッド部材が形成されたリッドウエハに複数の光透過部材を一括して埋め込むことができる。すなわち、ウエハレベルでの作業を実現できるので、低コスト化及び製造効率の向上を図ることができる。
(5)本発明に係る受光センサの製造方法において、前記埋め込み工程の前に、前記リッド部材に前記光透過部材をセットするための位置決め部を形成する位置決め部形成工程と、前記位置決め部に前記光透過部材をセットするセット工程と、を有していてもよい。
この構成によれば、リッド部材に位置決め部を形成しておくことで、リッド部材に対するレンズ部の位置決めを高精度に行うことができる。その結果、寸法精度に優れた受光センサを提供できる。
本発明によれば、低コスト化及び製造効率の向上を図った上で、長期に亘って気密性を維持できる。
赤外線センサの斜視図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 ベースウエハ作成工程を説明するための工程図であって、図5のB−B線に相当する断面図である。 リッドウエハ作成工程を説明するための工程図であって、図5のB−B線に相当する断面図である。 (a)は個片化工程前におけるウエハ接合体の斜視図であり、(b)は個片化工程中におけるウエハ接合体の斜視図である。 図5(a)のB−B線に沿う断面図である。 位置決め部形成工程の他の方法を説明するための工程図であって、図4(c)に相当する断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、本発明の受光センサを赤外線センサに適用した場合を例にして説明する。
[赤外線センサ]
図1は赤外線センサの斜視図、図2は図1のA−A線に沿う断面図である。
図1、図2に示すように、本実施形態の赤外線センサ(受光センサ)11は、ベース部材12と及びリッド部材13が接合された箱型のパッケージ14と、パッケージ14のキャビティC内に収納された受光素子15と、を備えている。
ベース部材12は、例えばシリコンや、ガラス(ソーダ石灰ガラス)、樹脂材料等からなる板状とされている。図2に示すように、ベース部材12の上面21(図2中上面)には、受光素子15が収納される凹部22が形成されている。凹部22は、ベース部材12及びリッド部材13が重ね合わされたときに、受光素子15を収納するキャビティCを形成する。
受光素子15は、赤外線を検出し、その検出結果を電気信号に変換して出力するものであり、凹部22底面に形成された図示しない一対のマウント電極を介して実装されている。なお、本実施形態の受光素子15としては、例えば熱起電力効果や焦電効果、熱電対効果等、赤外線を熱として検出する熱型タイプや、光起電力効果や光導電効果、光電子放出効果等、赤外線の光の性質を検出に利用した量子型タイプ等、適宜選択することが可能である。
また、ベース部材12のうち、凹部22底面に位置する部分には、ベース部材12の厚さ方向に貫通して上述した凹部22内に連通する一対の貫通孔25が形成されている。そして、これら貫通孔25内には、それぞれ貫通電極26が配設されている。貫通電極26は、貫通孔25それぞれを埋めるように配設された柱状とされ、その一端部が凹部22内に露出し、他端部がベース部材12の下面27で外部に露出している。
各貫通電極26の一端部は、凹部22内において各マウント電極を介して上述した受光素子15に電気的に接続されている。一方、各貫通電極26の他端部は、ベース部材12の下面27に形成された図示しない一対の外部電極にそれぞれ電気的に接続されている。これにより、赤外線センサ11から出力される電気信号が、貫通電極26や外部電極を介して外部機器に出力されるようになっている。
リッド部材13は、ガラス(ソーダ石灰ガラス)やサファイア、樹脂材料等からなり、平面視外形がベース部材12と同形同大とされた板状とされている。リッド部材13は、プラズマ活性化接合や陽極接合等によりベース部材12の上面21に接合され、ベース部材12の凹部22を閉塞している。そして、リッド部材13がベース部材12に接合されることで、上述したキャビティC内が真空封止されている。
ここで、リッド部材13のうち、厚さ方向で上述した受光素子15(凹部22)と対向する部分には、レンズ部(光透過部材)31が埋設されている。レンズ部31は、シリコンやゲルマニウム、樹脂材料等、赤外線を透過可能で、かつ上述したリッド部材13よりも融点の高い材料により形成されている。そして、レンズ部31は、後述する製造工程において、リッド部材13を溶融させた状態でリッド部材13内に埋め込まれる。
具体的に、レンズ部31は、径方向の外周部分から中央部に向かうに従い漸次厚さが増加する両凸状とされ、その光軸方向がリッド部材13の厚さ方向に一致するように配設されている。この場合、レンズ部31のうち、外周縁及び両面の外周部分が全周に亘ってリッド部材13内に固着されるとともに、両面の中央部がリッド部材13の両面から突出した状態で配置されている。
このように構成された赤外線センサ11においては、レンズ部31に入射した赤外線は、レンズ部31で集光された後、キャビティC内に進入してキャビティC内の受光素子15で受光される。そして、受光素子15が赤外線を受光することで、その検出結果を電気信号に変換して外部に向けて出力するようになっている。
[赤外線センサの製造方法]
次に、上述した赤外線センサの製造方法について説明する。以下には、複数のベース部材12が連なるベースウエハ51(図3参照)と、複数のリッド部材13が連なるリッドウエハ52(図4参照)との間に複数の受光素子15を収納してウエハ接合体53(図5参照)を形成し、このウエハ接合体53を切断することにより、複数の赤外線センサ11を同時に製造する方法について説明する。なお、図3以降に示す鎖線Mは、後述する個片化工程で切断する際の切断線を示している。
本実施形態の赤外線センサ11の製造方法は、ベースウエハ作成工程と、リッドウエハ作成工程と、組立工程と、を主に有している。そのうち、ベースウエハ作成工程と、リッドウエハ作成工程とは並行して行うことが可能である。
<ベースウエハ作成工程>
図3はベースウエハ作成工程を説明するための工程図であって、図5(a)のB−B線に相当する断面図である。
まず、図3(a)に示すように、ガラス等からなるベースウエハ51を用意する。
次に、図3(b)に示すように、ベースウエハ51のうち、赤外線センサ11(パッケージ14)の形成領域毎に一対の貫通電極26、及び凹部22を形成する(貫通電極及び凹部形成工程)。なお、凹部22は、ベースウエハ51の上面51a側から押し型によりプレス加工を施すことで形成することができる。また、貫通電極26は、凹部形成前に形成しても、凹部形成後に形成しても構わない。
続いて、図3(c)に示すように、ベースウエハ51の各凹部22内に受光素子15を実装する(実装工程)。具体的には、各凹部22底面に露出する貫通電極26上に、図示しないマウント電極を介して受光素子15を実装する。
以上により、ベースウエハ作成工程が終了する。
<リッドウエハ作成工程>
図4はリッドウエハ作成工程を説明するための工程図であって、図5(a)のB−B線に相当する断面図である。
図4(a)に示すように、ガラス等からなるリッドウエハ52を用意する。
次に、図4(b)に示すように、リッドウエハ52のうち、レンズ部31(図4(c)参照)の配置領域毎にレンズ位置決め部55を形成する(位置決め部形成工程)。具体的には、リッドウエハ52を軟化点(融点より低い温度(例えば、融点の半分程度)であって、リッドウエハ52が軟化し始める温度)以上に加熱した状態で、プレス加工等を施すことで、レンズ部31の配置領域に凹状のレンズ位置決め部55を形成することができる。なお、リッドウエハ52として、ソーダ石灰ガラスを採用した場合、軟化点は1000℃程度である。
続いて、図4(c)に示すように、リッドウエハ52をレンズ組付治具56上に載置するとともに、上述した各レンズ位置決め部55上にレンズ部31をそれぞれセットする(レンズセット工程)。
レンズ組付治具56は、板状とされ、その上面にリッドウエハ52が載置可能となっている。また、レンズ組付治具56のうち、リッドウエハ52におけるレンズ部31の配置領域に対応する部分には、厚さ方向に窪んだ収容凹部57が形成されている。収容凹部57は、リッドウエハ52に埋め込まれるレンズ部31の一部を収容するものである。なお、図示の例では、収容凹部57の平面視外形は、上述したレンズ位置決め部55よりも大きく、かつレンズ部31よりも小さく形成されている。
レンズセット工程では、まずリッドウエハ52のレンズ位置決め部55が上方を向いた状態で、リッドウエハ52を上述したレンズ組付治具56上に載置する。このとき、リッドウエハ52及びレンズ組付治具56それぞれに形成された図示しないアライメントマークを指標として、各レンズ位置決め部55と、レンズ組付治具56の収容凹部57と、が厚さ方向で重なるようにリッドウエハ52を載置する。
そして、レンズ部31の光軸方向と、リッドウエハ52の厚さ方向と、を一致させた状態で、レンズ部31の下面中央部がレンズ位置決め部55内に収まるようにレンズ部31をセットする。
次に、図4(d)に示すように、リッドウエハ52上にセットされたレンズ部31をリッドウエハ52に埋め込む(埋め込み工程)。具体的には、まずリッドウエハ52を融点(例えば、ソーダ石灰ガラスの場合は1000℃程度)以上であって、レンズ部31の融点(例えば、シリコンの場合は1400℃程度)未満の温度範囲で加熱して、リッドウエハ52を溶融させる。このとき、レンズ部31は、上述したようにリッドウエハ52(リッド部材13)よりも融点が高い材料により形成されているため、レンズ部31は溶融せずにリッドウエハ52のみが溶融する。
この状態で、図示しない押圧機構等によりレンズ部31をリッドウエハ52の厚さ方向(下方)に向けて押し込むと、レンズ部31がリッドウエハ52内に入り込んでいく。そして、レンズ部31の一部(下面)がリッドウエハ52を貫通した後、レンズ組付治具56の収容凹部57内に収容された時点でレンズ部31の押し込みを停止する。
その後、リッドウエハ52を冷却して、リッドウエハ52を硬化させることで、レンズ部31が埋設されたリッドウエハ52を作成することができる。
以上により、リッドウエハ作成工程が終了する。
<組付工程>
図5(a)は個片化工程前におけるウエハ接合体の斜視図であり、図5(b)は個片化工程中におけるウエハ接合体の斜視図である。また、図6は図5(a)のB−B線に沿う断面図である。
次に、図5(a)、図6に示すように、上述したベースウエハ51及びリッドウエハ52同士を接合する接合工程を行う。具体的には、まず減圧雰囲気下または不活性ガス雰囲気下に保持されたチャンバー内に、上述したベースウエハ51とリッドウエハ52とを搬送する。そして、ベースウエハ51及びリッドウエハ52それぞれに形成された図示しないアライメントマークを指標として、両ウエハ51,52を重ね合わせる。これにより、ベースウエハ51に実装された各受光素子15が、ベースウエハ51の各凹部22とリッドウエハ52とで囲まれるキャビティC内に収納され、かつリッドウエハ52に埋設された各レンズ部31が各受光素子15(凹部22)と対向した状態となる。
そして、各ウエハ51,52を陽極接合やプラズマ活性化接合等により接合することで、ベースウエハ51とリッドウエハ52とが接合したウエハ接合体53を得ることができる。
その後、図5(b)、図6に示すように、上述したウエハ接合体53をパッケージ14(赤外線センサ11)ごとに個片化する個片化工程を行う。具体的には、ダイシングやステルスダイシング等を用いて、切断線Mに沿ってウエハ接合体53を切断する。
すると、ウエハ接合体53が赤外線センサ11の形成領域毎に切り出されることで、1枚のウエハ接合体53から複数の赤外線センサ11を同時に作成することができる。
このように、本実施形態では、レンズ部31がリッド部材13よりも融点の高い材料により形成されるとともに、リッド部材13に埋設される構成とした。
この構成によれば、リッド部材13を、その融点以上であって、レンズ部31の融点未満の温度範囲で加熱して、リッド部材13のみを溶融させた状態とすることで、リッド部材13内にレンズ部31を埋め込むことができる。この場合、レンズ部31をリッド部材13内に直接固着させることができるので、従来のように別途の接合材料等を用いてレンズ部31とリッド部材13とを接合する構成に比べてレンズ部31とリッド部材13との間の気密性を高めることができる。したがって、パッケージ14内の気密性を長期に亘って確保することができるとともに、パッケージ14内と外部との熱絶縁を行うことができるので、高精度な赤外線センサ11を提供することができる。
また、溶融したリッド部材13内にレンズ部31を埋め込むので、従来のようにリッド部材13に対してレンズ部31を1つずつ接合する場合と異なり、複数のリッド部材13が形成されたリッドウエハ52に複数のレンズ部31を一括して埋め込むことができる。すなわち、ウエハレベルでの作業を実現できるので、低コスト化及び製造効率の向上を図ることができる。
さらに、本実施形態では、両凸形状のレンズ部31を採用することができるので、集光効率(画角)を向上させ、赤外線センサ11の更なる感度向上を図ることができる。
また、リッドウエハ52にレンズ位置決め部55を形成しておくことで、リッドウエハ52に対するレンズ部31の位置決めを高精度に行うことができる。その結果、寸法精度に優れた赤外線センサ11を提供できる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明の受光センサを赤外線センサ11に適用した場合について説明したが、これに限らず、種々の受光センサに適用することができる。例えば可視光を受光して、その検出結果に基づいて電気信号を出力する照度センサ等に適用することが可能である。
また、上述した実施形態では、本発明の光透過部材を両凸状のレンズ部31とした場合について説明したが、光透過可能な構成であれば、凸レンズ以外の種々のレンズ形状に設計変更が可能である。また、集光や発散の機能を有さない構成、すなわち両面が平坦面とされ、光透過可能な窓としても構わない。
また、上述した実施形態では、ベース部材12に凹部22を形成する構成について説明したが、ベース部材12とリッド部材13との間にキャビティCが形成されていれば、リッド部材13に凹部が形成されていても、ベース部材12及びリッド部材13の両方に凹部が形成されていても構わない。
さらに、上述した実施形態では、リッドウエハ52のレンズ位置決め部55として、凹状としたが、リッドウエハ52の所望の位置にレンズ部31をセット可能であれば、適宜設計変更が可能である。
例えば、単なるマーク等であってもよく、また図7に示すように、リッドウエハ52を貫通する貫通孔60でも構わない。この場合においても、各貫通孔60(レンズ位置決め部)にレンズ部31を配置した後、埋め込み工程を行うことで、上述した作用効果と同様の作用効果を奏することができる。
特に、レンズ位置決め部を貫通孔60とすることで、上述した埋め込み工程においてリッドウエハ52にレンズ部31を貫通させた際、溶融したリッドウエハ52の形成材料がレンズ部31の下面等に付着するのを抑制できる。
なお、貫通孔60は、その開口縁によってレンズ部31の外周部分が保持される程度の内径とすることが好ましい。これにより、貫通孔60からレンズ部31の脱落を防止した上で、リッドウエハ52に対するレンズ部31の位置決めを高精度に行うことができる。
また、レンズ位置決め部55やレンズ組付治具56の収容凹部57はテーパ状としても構わない。
また、レンズ部31の外周縁(コバ面)に凹凸を形成しても構わない。これにより、リッド部材13との接触面積を向上させ、レンズ部31とリッド部材13との固着強度を向上できる。
さらに、ベース部材12の凹部22内に複数の受光素子15をアレイ状に配列しても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせてもよい。
11…赤外線センサ(受光センサ) 12…ベース部材 13…リッド部材 14…パッケージ 15…受光素子 31…レンズ部(光透過部材) 55…レンズ位置決め部(位置決め部) 60…貫通孔(位置決め部)

Claims (5)

  1. 互いに接合されたベース部材及びリッド部材を有するパッケージと、
    前記ベース部材及び前記リッド部材との間に形成されたキャビティ内に収納された受光素子と、
    前記リッド部材のうち、前記受光素子と対向する部分に配設され、前記パッケージ内に光を透過させる光透過部材と、を備え、
    前記光透過部材は、前記リッド部材の形成材料よりも融点の高い材料により形成されるとともに、前記リッド部材に埋設されていることを特徴とする受光センサ。
  2. 前記光透過部材は、両凸のレンズ形状とされていることを特徴とする請求項1記載の受光センサ。
  3. 前記光透過部材は、前記リッド部材に直接接合されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の受光センサ。
  4. 互いに接合されたベース部材及びリッド部材を有するパッケージ内に受光素子が収納された受光センサの製造方法であって、
    前記リッド部材の形成材料よりも融点の高い材料により形成されるとともに、前記パッケージ内に光を透過させる光透過部材を前記リッド部材に埋設する埋め込み工程を有し、
    前記埋め込み工程では、前記リッド部材の融点以上であって、前記光透過部材の融点未満の温度範囲で前記リッド部材を加熱しつつ、前記光透過部材を前記リッド部材に向けて押圧し、前記光透過部材を前記リッド部材内に埋設することを特徴とする受光センサの製造方法。
  5. 前記埋め込み工程の前に、前記リッド部材に前記光透過部材をセットするための位置決め部を形成する位置決め部形成工程と、
    前記位置決め部に前記光透過部材をセットするセット工程と、を有していることを特徴とする請求項4記載の受光センサの製造方法。
JP2013049362A 2013-03-12 2013-03-12 受光センサ及び受光センサの製造方法 Pending JP2014175605A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013049362A JP2014175605A (ja) 2013-03-12 2013-03-12 受光センサ及び受光センサの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013049362A JP2014175605A (ja) 2013-03-12 2013-03-12 受光センサ及び受光センサの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014175605A true JP2014175605A (ja) 2014-09-22

Family

ID=51696510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013049362A Pending JP2014175605A (ja) 2013-03-12 2013-03-12 受光センサ及び受光センサの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014175605A (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53134449A (en) * 1977-04-28 1978-11-24 Canon Inc Lens assembly
JP2001051176A (ja) * 1999-06-02 2001-02-23 Fuji Photo Film Co Ltd レンズ保持方法及びレンズホルダ
JP2002247288A (ja) * 2001-02-14 2002-08-30 Rohm Co Ltd イメージセンサモジュールおよびその製造方法
JP2005300621A (ja) * 2004-04-07 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光学部品ユニットのレーザ接合方法および装置
JP2005345653A (ja) * 2004-06-02 2005-12-15 Canon Inc 光学ユニット及び光学部材の固定方法
JP2009244497A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Olympus Corp 光学ユニットおよびその製造方法
JP2010517321A (ja) * 2007-01-31 2010-05-20 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. ウェハボンディングによる電子回路及び光学回路集積
JP2010141089A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Opnext Japan Inc 光受信モジュール及び光受信モジュールの製造方法
JP2012009732A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Sony Corp 光電変換装置とそのパッケージ構造、並びに光電変換装置の製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53134449A (en) * 1977-04-28 1978-11-24 Canon Inc Lens assembly
JP2001051176A (ja) * 1999-06-02 2001-02-23 Fuji Photo Film Co Ltd レンズ保持方法及びレンズホルダ
JP2002247288A (ja) * 2001-02-14 2002-08-30 Rohm Co Ltd イメージセンサモジュールおよびその製造方法
JP2005300621A (ja) * 2004-04-07 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光学部品ユニットのレーザ接合方法および装置
JP2005345653A (ja) * 2004-06-02 2005-12-15 Canon Inc 光学ユニット及び光学部材の固定方法
JP2010517321A (ja) * 2007-01-31 2010-05-20 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. ウェハボンディングによる電子回路及び光学回路集積
JP2009244497A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Olympus Corp 光学ユニットおよびその製造方法
JP2010141089A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Opnext Japan Inc 光受信モジュール及び光受信モジュールの製造方法
JP2012009732A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Sony Corp 光電変換装置とそのパッケージ構造、並びに光電変換装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005501405A (ja) 電子部品の作製方法
KR20070084261A (ko) 적외선 검출 장치
JP5882720B2 (ja) 受発光素子モジュールおよびこれを用いたセンサ装置
JP2007206336A (ja) 光モジュールおよびその製造方法
JP2007206337A (ja) 光モジュールの製造方法
JP2011220938A (ja) 赤外線センサの製造方法
JP4955349B2 (ja) 半導体装置
JP2007305736A (ja) 光モジュールの製造方法
US20220384282A1 (en) Housing for an optoelectronic device,and method for producing same, and lid for a housing
WO2011055568A1 (ja) 光通信モジュール
TWI502725B (zh) Photodetector
JP2014175605A (ja) 受光センサ及び受光センサの製造方法
JP2010243365A (ja) 赤外線センサ装置の製造方法
JP2011174763A (ja) 赤外線検出器
WO2013190871A1 (ja) 光源一体型光センサ
JP5338900B2 (ja) 光通信モジュール及び光通信モジュールの製造方法
JP4862325B2 (ja) 真空パッケージおよびその製造方法
JP6168647B2 (ja) 受光センサ及び受光センサの製造方法
JP2010045108A (ja) 光半導体装置およびその製造方法
JP6267549B2 (ja) 光センサ
JP5855590B2 (ja) 光源一体型光センサ
JP6526771B1 (ja) ウェハ
JP6282899B2 (ja) 光センサの製造方法
JP6282900B2 (ja) 光センサ
JP6471959B2 (ja) 赤外線応用装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160810

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170411

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170718