JP2014175325A - 低容量半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低容量PNダイオードの面積を縮小させて素子容量を低減した場合であっても、表面電極による寄生容量の増大を抑制し、半導体素子の容量を低減することを目的とする。
【解決手段】表面電極210の下面に第一導電型層212を形成することにより、低濃度第二導電型エピタキシャル層203と第一導電型層212とによるPN接合が形成され、それにより、空乏層213が形成されるため、表面電極210による寄生容量を低減することができ、低容量PNダイオードの面積を縮小させて素子容量を低減した場合であっても、表面電極による寄生容量の増大を抑制し、半導体素子の容量を低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は低容量半導体装置に係り、特に過渡電圧保護素子に関する。
近年、半導体集積回路装置の微細化、高集積化に伴い、ESD(静電気放電)や雷サージ等、極めて短時間の電圧ストレス現象である過渡電圧に対する耐性の低下が問題になっている。一方、ディジタル機器の高性能化に伴い、ディジタル機器間の信号伝送レートの高速化が進展し、信号伝送レートに影響を及ぼさない低容量の過渡電圧保護素子への要望が高まっている。
以前より低容量のツェナーダイオードを過渡電圧保護素子として用いる方法が採用されてきたが、過渡電圧に対する耐性は向上するものの、ツェナーダイオードの容量成分が大きいために信号波形が劣化し、伝送レートが低下するという問題があった。そこで、ツェナーダイオードと低容量のPN接合ダイオードを直列に接続することにより、過渡電圧耐量を低下することなく、過渡電圧保護素子全体の容量を低減する方法が提案されている。
以下、図4を参照しながら、従来の低容量過渡電圧保護素子である低容量半導体装置の構成について説明する。
図4は従来の低容量半導体装置の構成を説明する図であり、図4(a)は従来の低容量半導体装置の断面構造図、図4(b)は従来の低容量半導体装置の等価回路図である。
図4(a)において、101は半導体基板、102は埋め込み層、103はエピタキシャル層である。104は埋込み層102の外縁部を突き抜けて形成された半導体基板101まで達する分離用トレンチである。105はエピタキシャル層103の埋込み層102が形成された面の反対面に形成された第1の拡散層である。106は分離用トレンチ104を挟んで第1の拡散層105と並び、第1の拡散層105が形成されたエピタキシャル層103表面に形成された第2の拡散層である。107は第2の拡散層106を取り囲んで形成された分離用トレンチである。エピタキシャル層103表面には、第1の拡散層105,第2の拡散層106と接続される表面電極110が形成される。また、図4(b)において、120は分離用トレンチ104に囲まれた半導体基板101と埋込み層102のPN接合で形成されたツェナーダイオード、121はエピタキシャル層103と第1の拡散層105のPN接合で形成された低容量PNダイオードである。122は分離用トレンチ107に囲まれた半導体基板101とエピタキシャル層103のPN接合で形成された低容量PNダイオードである。表面電極110は端子140と接続され、半導体基板101の裏面に形成される電極(図示せず)は端子141と接続される。図4(a)の構造により、図4(b)の回路を構成する。
端子140を保護すべき信号線に接続し、端子141を接地に接続した状態において、端子140に正の過渡電圧が印加された場合には、過渡電流は低容量PNダイオード121を順方向に、ツェナーダイオード120を逆方向に流れ、端子141から接地に流れる。このときの端子140のクランプ電圧VCL1は、低容量PNダイオード121の順方向電圧VF1と、ツェナーダイオード120の逆方向ブレークダウン電圧VBR1の和(VF1+VBR1)で表される。
また、端子140に負の過渡電圧が印加された場合には、過渡電流は端子141から低容量PNダイオード122を順方向に流れる。
このときの端子140のクランプ電圧VCL2は、低容量PNダイオード122の順方向電圧VF2で表される。いずれの場合においても、保護すべき回路の耐電圧に対して十分に低い値にクランプ電圧を設定することにより、信号線に接続される回路素子を保護することができる。
図4(a)の構成の過渡電圧保護素子である低容量半導体装置の端子140、141間の容量は次のように表される。ツェナーダイオード120の0バイアス時の容量値をCz1、低容量PNダイオード121,122の0バイアス時の容量値をそれぞれCpn1、Cpn2とすると、ツェナーダイオード120と低容量PNダイオード121の直列構成の容量値Ct1は、(Cz1×Cpn1)/(Cz1+Cpn1)で表される。低容量PNダイオード121と122のドリフト層濃度を低くすることにより、0バイアス時にドリフト層の一部もしくは全体を空乏化させることが可能であり、低容量PNダイオードの容量Cpn1、及びCpn2はCz1に比べて一桁以上小さくすることができる。その結果、Ct1はほぼCpn1に等しい値となる。図4(b)の回路全体の容量はCt1+Cpn2で表され、Cpn1+Cpn2にほぼ等しい。このように、容量値が大きいツェナーダイオードを用いながら、素子全体として低容量化することが可能であった(例えば、特許文献1参照)。
米国特許7538395号明細書
近年では、さらなる低容量化の為に、低容量PNダイオード121、122の接合容量を小さくすることが求められている。そのため、コンタクト窓108,109も小さくしていた。しかしながら、表面電極110はリードとの接続領域であり、表面電極110にワイヤーボンディングするため、表面電極110は一定以上の面積が必要である。そのため、表面電極110直下で低容量PNダイオード121、122が形成されない部分の面積増大により、表面電極110とエピタキシャル層103とで挟まれた酸化膜等の絶縁膜に生じる寄生容量123が増大し、素子全体の容量を下げることができないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、低容量PNダイオードの面積を縮小させて素子容量を低減した場合であっても、表面電極による寄生容量の増大を抑制し、半導体素子の容量を低減することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の低容量半導体装置は、第一導電型基板と、前記第一導電型基板上に形成される低濃度第二導電型エピタキシャル層と、前記低濃度第二導電型エピタキシャル層の表面の一部に形成される第1の第一導電型層と、前記低濃度第二導電型エピタキシャル層の表面に前記第1の第一導電型層と離間して形成される第1の第二導電型層と、前記第一導電型基板の前記低濃度第二導電型エピタキシャル層と接する表面の前記第1の第一導電型層と向かい合う領域を含んで形成される高濃度第二導電型埋め込み層と、前記第一導電型基板と前記高濃度第二導電型埋め込み層との境界部分を含んで形成される第1の空乏層と、前記第1の第一導電型層を囲んで形成される第1の分離トレンチと、前記第1の第二導電型層を囲んで前記低濃度第二導電型エピタキシャル層から前記第一導電型基板にわたって形成される第2の分離トレンチと、前記低濃度第二導電型エピタキシャル層の前記第1の第一導電型層が形成される表面の前記第1の第一導電型層および前記第1の第二導電型層の非形成領域の少なくとも一部に形成される第2の第一導電型層と、前記第1の分離トレンチに囲まれる領域に前記第一導電型基板と前記高濃度第二導電型埋め込み層との境界をPN接合面として形成されるツェナーダイオードと、前記第1の分離トレンチに囲まれる領域に前記第1の第一導電型層と前記低濃度第二導電型エピタキシャル層との境界をPN接合面として形成される第1の低容量PNダイオードと、前記第2の分離トレンチに囲まれる領域に前記第一導電型基板と前記低濃度第二導電型エピタキシャル層との境界をPN接合面として形成される第2の低容量PNダイオードとを有し、前記第2の第一導電型層と前記低濃度第二導電型エピタキシャル層との境界に第2の空乏層が形成されることを特徴とする。
また、前記第2の第一導電型層が前記低濃度第二導電型エピタキシャル層の前記第1の第一導電型層が形成される表面の前記第1の第一導電型層および前記第1の第二導電型層の非形成領域の全部に形成されても良い。
また、前記第2の第一導電型層が前記第1の分離トレンチと前記第2の分離トレンチとの間に形成されても良い。
また、前記第2の第一導電型層が前記第1の分離トレンチと接して形成されても良い。
また、前記第1の分離トレンチが、前記低濃度第二導電型エピタキシャル層から前記第一導電型基板にわたって形成されても良い。
また、前記高濃度第二導電型埋め込み層および第1の空乏層を囲んで前記低濃度第二導電型エピタキシャル層から前記第一導電型基板にわたって形成される第3の分離トレンチをさらに有し、前記第1の分離トレンチが、前記低濃度第二導電型エピタキシャル層および前記高濃度第二導電型埋め込み層の前記第1の空乏層の非形成領域のみに形成されても良い。
さらに、本発明の低容量半導体装置は、第一導電型基板と、前記第一導電型基板上に形成される低濃度第一導電型エピタキシャル層と、前記低濃度第一導電型エピタキシャル層の表面の一部に形成される第1の第一導電型層と、前記低濃度第一導電型エピタキシャル層の表面に前記第1の第一導電型層と離間して形成される第1の第二導電型層と、前記第一導電型基板の前記低濃度第一導電型エピタキシャル層と接する表面の前記第1の第一導電型層と向かい合う領域を含んで形成される高濃度第二導電型埋め込み層と、前記第一導電型基板と前記高濃度第二導電型埋め込み層との境界部分を含んで形成される第1の空乏層と、前記第1の第一導電型層を囲んで形成される第1の分離トレンチと、前記第1の第二導電型層を囲んで前記低濃度第一導電型エピタキシャル層から前記第一導電型基板にわたって形成される第2の分離トレンチと、前記低濃度第一導電型エピタキシャル層の前記第1の第一導電型層が形成される表面の前記第1の第一導電型層および前記第1の第二導電型層の非形成領域の少なくとも一部に形成される第2の第二導電型層と、前記第1の分離トレンチに囲まれる領域に前記第一導電型基板と前記高濃度第二導電型埋め込み層との境界をPN接合面として形成されるツェナーダイオードと、前記第1の分離トレンチに囲まれる領域に前記高濃度第二導電型埋め込み層と前記低濃度第一導電型エピタキシャル層との境界をPN接合面として形成される第1の低容量PNダイオードと、前記第2の分離トレンチに囲まれる領域に前記第1の第二導電型層と前記低濃度第一導電型エピタキシャル層との境界をPN接合面として形成される第2の低容量PNダイオードとを有し、前記第2の第二導電型層と前記低濃度第一導電型エピタキシャル層との境界に第2の空乏層が形成され、前記第1の分離トレンチと前記第2の分離トレンチとの間の前記高濃度第二導電型埋め込み層と前記低濃度第一導電型エピタキシャル層の境界に第3の空乏層が形成されることを特徴とする。
また、前記第2の第二導電型層が前記低濃度第一導電型エピタキシャル層の前記第1の第一導電型層が形成される表面の前記第1の第一導電型層および前記第1の第二導電型層の非形成領域の全部に形成されても良い。
また、前記第2の第二導電型層が前記第1の分離トレンチと前記第2の分離トレンチとの間に形成されても良い。
また、前記第2の第二導電型層が前記第2の分離トレンチと接して形成されても良い。
また、前記第1の分離トレンチが、前記低濃度第一導電型エピタキシャル層から前記第一導電型基板にわたって形成されても良い。
また、前記高濃度第二導電型埋め込み層および第1の空乏層を囲んで前記低濃度第一導電型エピタキシャル層から前記第一導電型基板にわたって形成される第3の分離トレンチをさらに有し、前記第1の分離トレンチが、前記低濃度第一導電型エピタキシャル層および前記高濃度第二導電型埋め込み層の前記第1の空乏層の非形成領域のみに形成されても良い。
本構成によれば、表面電極の下全面に、低濃度エピタキシャル層とその逆導電型の半導体層によるPN接合が形成され、それにより、空乏層が形成されるため、表面電極による寄生容量を低減することができる。
以上のように、本発明の構成によれば、低容量PNダイオードの面積を縮小させて素子容量を低減した場合であっても、表面電極による寄生容量の増大を抑制し、半導体素子の容量を低減することができる。
実施の形態1における低容量半導体装置の構成を説明する図 実施の形態2における低容量半導体装置の構成を説明する図 実施の形態3における低容量半導体装置の構成を説明する図 従来の低容量半導体装置の構成を説明する図
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1における低容量半導体装置の構成を説明する図であり、図1(a)は実施の形態1の低容量半導体装置の断面構造図、図1(b)は実施の形態1の低容量半導体装置の等価回路図である。
図1において、実施の形態1における低容量半導体装置では、第一導電型基板201上に低濃度第二導電型エピタキシャル層203が形成される。また、第一導電型基板201上の低濃度第二導電型エピタキシャル層203との界面領域に高濃度第二導電型埋め込み層202が形成される。さらに、低濃度第二導電型エピタキシャル層203の第一導電型基板201と接する面に対する反対面の表面に第一導電型層205が形成される。なお、第一導電型層205の形成領域は高濃度第二導電型埋め込み層202の形成領域と向かい合う領域内となる。低濃度第二導電型エピタキシャル層203の表面の第一導電型層205が形成されない領域に第二導電型層206が形成される。また、低濃度第二導電型エピタキシャル層203内に、第一導電型層205を囲うように分離用トレンチ204が形成される。また、低濃度第二導電型エピタキシャル層203内に、第二導電型層206を囲うように分離用トレンチ207が形成される。また、第一導電型層205を露出するコンタクト窓208および第二導電型層206を露出するコンタクト窓209を開口して、低濃度第二導電型エピタキシャル層203上全面に絶縁膜214が形成される。絶縁膜214上全面にはコンタクト窓208、209を覆うように、表面電極210が形成される。さらに、低濃度第二導電型エピタキシャル層203の第一導電型層205が形成される表面の、第一導電型層205および第二導電型層206が形成されない領域に第一導電型層212が形成される。第一導電型層212は、低濃度第二導電型エピタキシャル層203の第一導電型層205が形成される表面の絶縁膜214と接する領域全面に形成しても良いし、分離用トレンチ204および分離用トレンチ207の間の領域,分離用トレンチ204に囲まれた領域,分離用トレンチ207に囲まれた領域のいずれか、またはこれらを組み合わせた領域に形成しても良い。特に、表面電極210と絶縁膜214が形成された領域直下に形成することが好ましい。
このような構成の低容量半導体装置において、第一導電型基板201と高濃度第二導電型埋込み層202の界面をPN接合面としてツェナーダイオード220が構成される。また、低濃度第二導電型エピタキシャル層203と第一導電型層205の界面をPN接合面とし、第一導電型基板201と低濃度第二導電型エピタキシャル層203の界面をPN接合面として、それぞれ低容量PNダイオード221,低容量PNダイオード222が構成される。ここで、低容量PNダイオード222は分離用トレンチ207に囲まれた領域に形成される。表面電極210は端子240と接続され、第一導電型基板201の裏面に形成される電極(図示せず)は端子241と接続される。図1(a)の構造により、図1(b)の回路を構成する。
端子240を保護すべき信号線に接続し、端子241を接地に接続した状態において、端子240に正の過渡電圧が印加された場合には、過渡電流は低容量PNダイオード221を順方向に、ツェナーダイオード220を逆方向に流れ、端子241から接地に流れる。このときの端子240のクランプ電圧VCL1は、低容量PNダイオード221の順方向電圧VF1と、ツェナーダイオード220の逆方向ブレークダウン電圧VBR1の和(VF1+VBR1)で表される。
また、端子240に負の過渡電圧が印加された場合には、過渡電流は端子241から低容量PNダイオード222を順方向に流れる。
このときの端子240のクランプ電圧VCL2は、低容量PNダイオード222の順方向電圧VF2で表される。いずれの場合においても、保護すべき回路の耐電圧に対して十分に低い値にクランプ電圧を設定することにより、信号線に接続される回路素子を保護することができる。
実施の形態1の低容量半導体装置の特徴は以下の構成である。まず、低濃度第二導電型エピタキシャル層203の表面と平行な面において、第一導電型層205の面積を高濃度第二導電型埋め込み層202の面積より小さくする。そして、低濃度第二導電型エピタキシャル層203の第一導電型層205が形成される表面の、第一導電型層205および第二導電型層206が形成されない領域の一部あるいは全部に第一導電型層212を形成する。
このような構成とすることにより、低濃度第二導電型エピタキシャル層203の表面の第一導電型層205および第二導電型層206が形成されない領域の少なくとも一部に第一導電型層212を形成することにより、表面電極210に生じる電荷を第一導電型層212に形成される空乏層213に逃がすことができる。そのため、低容量PNダイオードの面積を縮小させて素子容量を低減した場合であっても、表面電極による寄生容量の増大を抑制し、半導体素子の容量を低減することができる。
例えば、第一導電型基板201は、P型で濃度1×1020cm−3、高濃度第二導電型埋込み層202は、N型で濃度1×1019cm−3、拡散長3μm、低濃度第二導電型エピタキシャル層203は、N型で濃度1×1013cm−3、エピタキシャル層の厚さ3〜10μm、分離用トレンチ204,207は、幅1μm、深さ7〜14μm、第一導電型層205および第一導電型層212は、P型で濃度1×1019cm−3、拡散長1μm、第二導電型層206は、N型で濃度1×19cm−3、拡散長1μm、ツェナーダイオード220のPN接合面積は3500μm、低容量PNダイオード221,222のPN接合面積は3500μmとする。
かかる構成によれば、表面電極容量を、空乏層213の容量で低減できるため、素子容量を0.3pF、過渡電圧耐性を18kVと、従来品と同等の過渡電圧耐性で、容量を半分以下にできる。
例えば、表面電極210の直下の酸化膜等の絶縁膜214に発生する寄生容量をCsio、低濃度第二導電型エピタキシャル層203と第一導電型層212のPN接合に生ずる空乏層213の容量をCpnとすると、表面電極210の容量Calは、Cal=(Csio×Cpn)/(Csio+Cpn)となり、Cpn≪Csioであり、Cal≒Cpnとなる。
また、第一導電型層205と、分離用トレンチ204を接触させることで、低濃度第二導電型エピタキシャル層203と第一導電型層205のPN接合で生ずる空乏層の横広がりを分離用トレンチ204が防ぐことで、接合容量を低減できる。
また、第一導電型層212は、分離用トレンチ204で絶縁されているため、回路上機能せず、表面電極210の寄生容量低減の効果以外は、素子特性に影響を与える懸念はない。
(実施の形態2)
図2は実施の形態1における低容量半導体装置の構成を説明する図であり、図2(a)は実施の形態2の低容量半導体装置の断面構造図、図2(b)は実施の形態2の低容量半導体装置の等価回路図である。
図2において、実施の形態3における低容量半導体装置では、第一導電型基板301上に低濃度第一導電型エピタキシャル層303が形成される。また、第一導電型基板301上の低濃度第一導電型エピタキシャル層303との界面領域に高濃度第二導電型埋め込み層302が形成される。さらに、低濃度第一導電型エピタキシャル層303の第一導電型基板301と接する面に対する反対面の表面に第一導電型層305が形成される。なお、第一導電型層305の形成領域は高濃度第二導電型埋め込み層302の形成領域と向かい合う領域内となる。低濃度第一導電型エピタキシャル層303の表面の第一導電型層305が形成されない領域に第二導電型層306が形成される。また、低濃度第一導電型エピタキシャル層303内に、第一導電型層305を囲うように分離用トレンチ304が形成される。また、低濃度第一導電型エピタキシャル層303内に、第二導電型層306を囲うように分離用トレンチ307が形成される。ここで、分離用トレンチ304,307は低濃度第一導電型エピタキシャル層303を貫通し、第一導電型基板301に達する。また、高濃度第二導電型埋め込み層302の形成領域に分離用トレンチ304,307を形成する場合は、分離用トレンチ304,307は高濃度第二導電型埋め込み層302貫通し、第一導電型基板301に達する。また、第一導電型層305を露出するコンタクト窓308および第二導電型層306を露出するコンタクト窓309を開口して、低濃度第一導電型エピタキシャル層303上全面に絶縁膜314が形成される。絶縁膜314上全面にはコンタクト窓308、309を覆うように、表面電極310を形成される。さらに、低濃度第一導電型エピタキシャル層303の第一導電型層305が形成される表面の、第一導電型層305および第二導電型層306が形成されない領域に第二導電型層312が形成される。そして、第二導電型層312と低濃度第一導電型エピタキシャル層303との界面がPN接合面となり、このPN接合面近傍に空乏層313が形成される。また、高濃度第二導電型埋め込み層302と低濃度第一導電型エピタキシャル層303との界面がPN接合面となり、このPN接合面近傍に空乏層315が形成される。第二導電型層312は、低濃度第一導電型エピタキシャル層303の第一導電型層305が形成される表面の絶縁膜314と接する領域全面に形成しても良いし、分離用トレンチ304および分離用トレンチ307の間の領域,分離用トレンチ304に囲まれた領域,分離用トレンチ307に囲まれた領域のいずれか、またはこれらを組み合わせた領域に形成しても良い。特に、表面電極310と絶縁膜314が形成された領域直下に形成することが好ましい。
このような構成の低容量半導体装置において、分離用トレンチ304に囲まれた領域において、第一導電型基板301と高濃度第二導電型埋込み層302の界面をPN接合面としてツェナーダイオード320が構成される。また、低濃度第一導電型エピタキシャル層303と高濃度第二導電型埋込み層302の界面をPN接合面とし、第二導電型層306と低濃度第一導電型エピタキシャル層303の界面をPN接合面として、それぞれ低容量PNダイオード321,低容量PNダイオード322が構成される。ここで、低容量PNダイオード322は分離用トレンチ307に囲まれた領域に形成される。表面電極310は端子340と接続され、第一導電型基板301の裏面に形成される電極(図示せず)は端子341と接続される。図2(a)の構造により、図2(b)の回路を構成する。
端子340を保護すべき信号線に接続し、端子341を接地に接続した状態において、端子340に正の過渡電圧が印加された場合には、過渡電流は低容量PNダイオード321を順方向に、ツェナーダイオード320を逆方向に流れ、端子341から接地に流れる。このときの端子340のクランプ電圧VCL1は、低容量PNダイオード321の順方向電圧VF1と、ツェナーダイオード320の逆方向ブレークダウン電圧VBR1の和(VF1+VBR1)で表される。
また、端子340に負の過渡電圧が印加された場合には、過渡電流は端子341から低容量PNダイオード222を順方向に流れる。
このときの端子340のクランプ電圧VCL2は、低容量PNダイオード222の順方向電圧VF2で表される。いずれの場合においても、保護すべき回路の耐電圧に対して十分に低い値にクランプ電圧を設定することにより、信号線に接続される回路素子を保護することができる。
実施の形態2の低容量半導体装置の特徴は以下の構成である。まず、低濃度第一導電型エピタキシャル層303の表面と平行な面において、第一導電型層305の面積を高濃度第二導電型埋め込み層302の面積より小さくする。そして、低濃度第一導電型エピタキシャル層303の第一導電型層305が形成される表面の、第一導電型層305および第二導電型層306が形成されない領域の一部あるいは全部に第二導電型層312を形成する。このことにより、低濃度第一導電型エピタキシャル層303と第二導電型層312との界面に空乏層313が形成される。また、低濃度第一導電型エピタキシャル層303と高濃度第二導電型埋め込み層302の分離用トレンチ304の外側の領域314との界面に空乏層315が形成される。
このように、低濃度第一導電型エピタキシャル層303の表面の第一導電型層305および第二導電型層306が形成されない領域の少なくとも一部に第二導電型層312を形成することにより、表面電極310に生じる電荷を第二導電型層312に形成される空乏層313、あるいは低濃度第一導電型エピタキシャル層303と高濃度第二導電型埋め込み層302との界面に形成される空乏層315に逃がすことができる。そのため、低容量PNダイオード321,322の面積を縮小させて素子容量を低減した場合であっても、表面電極310による寄生容量の増大を抑制し、半導体素子の容量を低減することができる。
なお、高濃度第二導電型埋め込み層302は、分離用トレンチ304からはみ出して形成すれば良く、さらに分離用トレンチ307で囲まれた領域まで突出しても良い。
例えば、第一導電型基板301は、P型で濃度1×1020cm−3、高濃度第二導電型埋込み層302は、N型で濃度1×1019cm−3、拡散長3μm、低濃度第一導電型エピタキシャル層303は、P型で濃度1×1013cm−3、エピタキシャル層の厚さ3〜10μm、分離用トレンチ304,307は、幅1μm、深さ7〜14μm、第一導電型層305は、P型で濃度1×1019cm−3、拡散長1μm、第二導電型層306および第二導電型層312は、N型で濃度1×19cm−3、拡散長1μm、空乏層313,315は空乏幅0.5μm以下、ツェナーダイオード320のPN接合面積は3500μm、低容量PNダイオード321,322のPN接合面積は3500μmとする。
かかる構成によれば、表面電極容量を、空乏層313,空乏層315の容量で低減できるため、素子容量を0.25pF、過渡電圧耐性を18kVと、従来品と同等の過渡電圧耐性で、容量を半分以下にできる。
例えば、表面電極310の直下の酸化膜等の絶縁膜314に発生する寄生容量をCsio、低濃度第一導電型エピタキシャル層303と第二導電型層312のPN接合に生ずる空乏層313の容量をCpnとすると、表面電極310の容量Calは、Cal=(Csio×Cpn)/(Csio+Cpn)となり、Cpn≪Csioであり、Cal≒Cpnとなる。
また、第二導電型層306と、分離用トレンチ307を接触させることで、低濃度第一導電型エピタキシャル層303と第二導電型層306のPN接合で生ずる空乏層の横広がりを分離用トレンチ307が防ぐことで、接合容量を低減できる。
また、第二導電型層312を、分離用トレンチ304,307で絶縁することにより、回路上機能せず、表面電極310の寄生容量低減の効果以外は、素子特性に影響を与える懸念はない。
(実施の形態3)
図3は実施の形態3における低容量半導体装置の構成を説明する図であり、図3(a)は実施の形態3の低容量半導体装置の断面構造図、図3(b)は実施の形態3の低容量半導体装置の等価回路図である。
図3に示すように、実施の形態3における低容量半導体装置の特徴は、実施の形態1または実施の形態2における低容量半導体装置において、分離用トレンチとして分離用トレンチ404,404A,407を設けることである。分離用トレンチ404は、第一導電型層405を囲んで低濃度第一導電型エピタキシャル層403等の低濃度エピタキシャル層内に形成され、高濃度第二導電型埋め込み層402に達し、かつ、第一導電型基板401と高濃度第二導電型埋め込み層402との界面近傍に形成される空乏層411に達しない構成である。分離用トレンチ404Aは、高濃度第二導電型埋め込み層402および空乏層411を囲んで低濃度第一導電型エピタキシャル層403等の低濃度エピタキシャル層内に形成され、第一導電型基板401に達する構成である。分離用トレンチ407は、第二導電型層406を囲んで低濃度第一導電型エピタキシャル層403等の低濃度エピタキシャル層内に形成され、第一導電型基板401に達する構成である。
このような構成の分離用トレンチ404,404Aを設けることにより、ツェナーダイオード420のPN接合面積が分離用トレンチ404で規定されず分離用トレンチ404Aで規定される。そのため、低容量PNダイオード421の容量を低減するために、第一導電型層405の面積を高濃度第二導電型埋め込み層402の面積より小さくした場合であっても、ツェナーダイオード420の接合面積が変わらないため、ツェナーダイオード420の過渡電圧耐性が低下することを抑制することができる。
なお、実施の形態1または実施の形態2と同様に、エピタキシャル層の第一導電型層405が形成される表面において、第一導電型層405および第二導電型層406が形成されない領域の少なくとも一部に、第二導電型層412等の半導体層を形成される。これにより、半導体層と低濃度エピタキシャル層との界面に空乏層413が形成され、実施の形態2の構成においては高濃度第二導電型埋め込み層402と低濃度第一導電型エピタキシャル層403との界面に空乏層415が形成される。ここで、空乏層415は、分離用トレンチ404と分離用トレンチ404Aとの間の、高濃度第二導電型埋め込み層402と低濃度第一導電型エピタキシャル層403との界面近傍の領域414に形成される。そのため、表面電極410に生じる電荷を空乏層413、あるいは空乏層415に逃がすことができる。その結果、低容量PNダイオード421,422の面積を縮小させて素子容量を低減した場合であっても、表面電極410による寄生容量の増大を抑制し、半導体素子の容量を低減しながら、過渡電圧耐性が低下することを抑制することができる。
例えば、第一導電型基板401は、P型で濃度1×1020cm−3、高濃度第二導電型埋込み層402、領域414は、N型で濃度1×1019cm−3、拡散長3μm、低濃度第一導電型エピタキシャル層403は、P型で濃度1×1013cm−3、エピタキシャル層の厚さ3〜10μm、分離用トレンチ404A、407は、幅1μm、深さ5〜12μm、分離用トレンチ404は、幅1μm、深さ4〜12μmで高濃度第二導電型埋込み層402に達し、かつ、空乏層411に到達しない範囲、第一導電型層405は、P型で濃度1×1019cm−3、拡散長1μm、第二導電型層406および第二導電型層412は、N型で濃度1×19cm−3、拡散長1μm、空乏層411は、空乏幅0.5μm以下、ツェナーダイオード420の面積は5000μm、低容量PNダイオード421,422の面積は3500μmとする。
また、低濃度第一導電型エピタキシャル層403を用い、分離用トレンチ404を高濃度第二導電型埋込み層402を突き抜けない構成とし、低濃度第一導電型エピタキシャル層403と第二導電型層406のPN接合で形成した低容量PNダイオード422と、分離用トレンチを1本以上挟んで、第二導電型層412を表面電極410の下全面に形成することで、さらに表面電極410による寄生容量を低減できる。
なお、図3では、実施の形態2に係る図2の構成を例として、分離用トレンチ404,404A,407を形成する構成を示すが、実施の形態1に係る図1の構成を例として、分離用トレンチ404,404A,407を形成しても良い。
かかる構成によれば、表面電極容量を、空乏層413、415の容量で低減できるため、素子容量を0.2pF、過渡電圧耐性を18kVと、従来品と比べて容量を半分以下にできる。
また、分離用トレンチ404を二本以上形成することもでき、この場合、ツェナーダイオード420と低容量PNダイオード422間に生ずる寄生容量をなくし、寄生容量による素子全体の容量増加を防ぐことができる。
なお、分離用トレンチ404Aと、分離用トレンチ407とは、第一導電型層405と第二導電型層406との間において、同一のもので共有化することもできる。
本発明は、低容量PNダイオードの面積を縮小させて素子容量を低減した場合であっても、表面電極による寄生容量の増大を抑制し、半導体素子の容量を低減することができ、低容量半導体装置に係り、特に過渡電圧保護素子等に有用である。
101 半導体基板
102 埋込み層
103 エピタキシャル層
104 分離用トレンチ
105 第1の拡散層
106 第2の拡散層
107 分離用トレンチ
110 表面電極
120 ツェナーダイオード
121 低容量PNダイオード
122 低容量PNダイオード
123 寄生容量
140 端子
141 端子
201 第一導電型基板
202 高濃度第二導電型埋め込み層
203 低濃度第二導電型エピタキシャル層
204 分離用トレンチ
205 第一導電型層
206 第二導電型層
207 分離用トレンチ
208 コンタクト窓
209 コンタクト窓
210 表面電極
212 第一導電型層
213 空乏層
214 絶縁膜
220 ツェナーダイオード
221 低容量PNダイオード
222 低容量PNダイオード
240 端子
241 端子
301 第一導電型基板
302 高濃度第二導電型埋め込み層
303 低濃度第一導電型エピタキシャル層
304 分離用トレンチ
305 第一導電型層
306 第二導電型層
307 分離用トレンチ
308 コンタクト窓
309 コンタクト窓
310 表面電極
312 第二導電型層
313 空乏層
314 絶縁膜
315 空乏層
316 領域
320 ツェナーダイオード
321 低容量PNダイオード
322 低容量PNダイオード
340 端子
341 端子
401 第一導電型基板
402 高濃度第二導電型埋め込み層
403 低濃度第一導電型エピタキシャル層
404 分離用トレンチ
404A 分離用トレンチ
405 第一導電型層
406 第二導電型層
407 分離用トレンチ
410 表面電極
411 空乏層
412 第二導電型層
413 空乏層
414 領域
415 空乏層
420 ツェナーダイオード
421 低容量PNダイオード
422 低容量PNダイオード

Claims (12)

  1. 第一導電型基板と、
    前記第一導電型基板上に形成される低濃度第二導電型エピタキシャル層と、
    前記低濃度第二導電型エピタキシャル層の表面の一部に形成される第1の第一導電型層と、
    前記低濃度第二導電型エピタキシャル層の表面に前記第1の第一導電型層と離間して形成される第1の第二導電型層と、
    前記第一導電型基板の前記低濃度第二導電型エピタキシャル層と接する表面の前記第1の第一導電型層と向かい合う領域を含んで形成される高濃度第二導電型埋め込み層と、
    前記第一導電型基板と前記高濃度第二導電型埋め込み層との境界部分を含んで形成される第1の空乏層と、
    前記第1の第一導電型層を囲んで形成される第1の分離トレンチと、
    前記第1の第二導電型層を囲んで前記低濃度第二導電型エピタキシャル層から前記第一導電型基板にわたって形成される第2の分離トレンチと、
    前記低濃度第二導電型エピタキシャル層の前記第1の第一導電型層が形成される表面の前記第1の第一導電型層および前記第1の第二導電型層の非形成領域の少なくとも一部に形成される第2の第一導電型層と、
    前記第1の分離トレンチに囲まれる領域に前記第一導電型基板と前記高濃度第二導電型埋め込み層との境界をPN接合面として形成されるツェナーダイオードと、
    前記第1の分離トレンチに囲まれる領域に前記第1の第一導電型層と前記低濃度第二導電型エピタキシャル層との境界をPN接合面として形成される第1の低容量PNダイオードと、
    前記第2の分離トレンチに囲まれる領域に前記第一導電型基板と前記低濃度第二導電型エピタキシャル層との境界をPN接合面として形成される第2の低容量PNダイオードと
    を有し、前記第2の第一導電型層と前記低濃度第二導電型エピタキシャル層との境界に第2の空乏層が形成されることを特徴とする低容量半導体装置。
  2. 前記第2の第一導電型層が前記低濃度第二導電型エピタキシャル層の前記第1の第一導電型層が形成される表面の前記第1の第一導電型層および前記第1の第二導電型層の非形成領域の全部に形成されることを特徴とする請求項1記載の低容量半導体装置。
  3. 前記第2の第一導電型層が前記第1の分離トレンチと前記第2の分離トレンチとの間に形成されることを特徴とする請求項1記載の低容量半導体装置。
  4. 前記第2の第一導電型層が前記第1の分離トレンチと接して形成されることを特徴とする請求項1記載の低容量半導体装置。
  5. 前記第1の分離トレンチが、前記低濃度第二導電型エピタキシャル層から前記第一導電型基板にわたって形成されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の低容量半導体装置。
  6. 前記高濃度第二導電型埋め込み層および第1の空乏層を囲んで前記低濃度第二導電型エピタキシャル層から前記第一導電型基板にわたって形成される第3の分離トレンチをさらに有し、
    前記第1の分離トレンチが、前記低濃度第二導電型エピタキシャル層および前記高濃度第二導電型埋め込み層の前記第1の空乏層の非形成領域のみに形成されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の低容量半導体装置。
  7. 第一導電型基板と、
    前記第一導電型基板上に形成される低濃度第一導電型エピタキシャル層と、
    前記低濃度第一導電型エピタキシャル層の表面の一部に形成される第1の第一導電型層と、
    前記低濃度第一導電型エピタキシャル層の表面に前記第1の第一導電型層と離間して形成される第1の第二導電型層と、
    前記第一導電型基板の前記低濃度第一導電型エピタキシャル層と接する表面の前記第1の第一導電型層と向かい合う領域を含んで形成される高濃度第二導電型埋め込み層と、
    前記第一導電型基板と前記高濃度第二導電型埋め込み層との境界部分を含んで形成される第1の空乏層と、
    前記第1の第一導電型層を囲んで形成される第1の分離トレンチと、
    前記第1の第二導電型層を囲んで前記低濃度第一導電型エピタキシャル層から前記第一導電型基板にわたって形成される第2の分離トレンチと、
    前記低濃度第一導電型エピタキシャル層の前記第1の第一導電型層が形成される表面の前記第1の第一導電型層および前記第1の第二導電型層の非形成領域の少なくとも一部に形成される第2の第二導電型層と、
    前記第1の分離トレンチに囲まれる領域に前記第一導電型基板と前記高濃度第二導電型埋め込み層との境界をPN接合面として形成されるツェナーダイオードと、
    前記第1の分離トレンチに囲まれる領域に前記高濃度第二導電型埋め込み層と前記低濃度第一導電型エピタキシャル層との境界をPN接合面として形成される第1の低容量PNダイオードと、
    前記第2の分離トレンチに囲まれる領域に前記第1の第二導電型層と前記低濃度第一導電型エピタキシャル層との境界をPN接合面として形成される第2の低容量PNダイオードと
    を有し、前記第2の第二導電型層と前記低濃度第一導電型エピタキシャル層との境界に第2の空乏層が形成され、前記第1の分離トレンチと前記第2の分離トレンチとの間の前記高濃度第二導電型埋め込み層と前記低濃度第一導電型エピタキシャル層の境界に第3の空乏層が形成されることを特徴とする低容量半導体装置。
  8. 前記第2の第二導電型層が前記低濃度第一導電型エピタキシャル層の前記第1の第一導電型層が形成される表面の前記第1の第一導電型層および前記第1の第二導電型層の非形成領域の全部に形成されることを特徴とする請求項7記載の低容量半導体装置。
  9. 前記第2の第二導電型層が前記第1の分離トレンチと前記第2の分離トレンチとの間に形成されることを特徴とする請求項7記載の低容量半導体装置。
  10. 前記第2の第二導電型層が前記第2の分離トレンチと接して形成されることを特徴とする請求項7記載の低容量半導体装置。
  11. 前記第1の分離トレンチが、前記低濃度第一導電型エピタキシャル層から前記第一導電型基板にわたって形成されることを特徴とする請求項7〜請求項10のいずれか1項に記載の低容量半導体装置。
  12. 前記高濃度第二導電型埋め込み層および第1の空乏層を囲んで前記低濃度第一導電型エピタキシャル層から前記第一導電型基板にわたって形成される第3の分離トレンチをさらに有し、
    前記第1の分離トレンチが、前記低濃度第一導電型エピタキシャル層および前記高濃度第二導電型埋め込み層の前記第1の空乏層の非形成領域のみに形成されることを特徴とする請求項7〜請求項10のいずれか1項に記載の低容量半導体装置。
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