JP2014171295A - 電圧変換回路及び過電圧保護方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電源3の電圧を降圧した出力側の電圧が、制御目標の電圧V0を超えて第1電圧より高くなった場合、第1FET12を強制的にオフ状態にし、その後、降圧した電圧が第1電圧より低い第2電圧以下に低下した場合、第1FET12のオフ状態を解除する。一方、降圧した電圧が、第1電圧より高い第3電圧以上となった場合、第1FET12が短絡故障した蓋然性が高いため、第2FET14を強制的にオン状態にしてヒューズ11を溶断させる。
【選択図】図1
Description
その間、降圧した電圧が制御目標の電圧を超えて第1電圧より高くなった場合、第1スイッチング素子を強制的にオフ状態にし、その後、降圧した電圧が第1電圧より低い第2電圧以下に低下した場合、第1スイッチング素子のオフ状態を解除する。
つまり、出力側の電圧が過電圧となった場合、第1スイッチング素子を強制的にオフ状態にすることによって降圧動作を一旦停止させる。その後、出力側の電圧が低下して過電圧が解消された場合、第1スイッチング素子の強制的なオフ状態を解除して降圧動作を再開させる。
その間、電源の電圧が本来の電源電圧を超えて第1電圧より高くなった場合、第2スイッチング素子を強制的にオフ状態にし、その後、電源の電圧が第1電圧より低い第2電圧以下に低下した場合、第2スイッチング素子のオフ状態を解除する。
つまり、入力側の電圧が過電圧となった場合、第2スイッチング素子を強制的にオフ状態にすることによって昇圧動作を一旦停止させると共に蓄電回路を切り離す。その後、入力側の電圧が低下して過電圧が解消された場合、第2スイッチング素子の強制的なオフ状態を解除して昇圧動作を再開させる。
つまり、第1スイッチング素子(又は第2スイッチング素子)を強制的にオフ状態にして降圧動作(又は昇圧動作)を一旦停止させたにも関わらず、過電圧が増長した場合は、第1スイッチング素子(又は第2スイッチング素子)が短絡故障した蓋然性が高いため、第2スイッチング素子(又は第1スイッチング素子)を強制的にオン状態にする。
これにより、現実に第1スイッチング素子(又は第2スイッチング素子)が短絡故障している場合は、外部の電源(又は蓄電回路)から第1及び第2スイッチング素子に流れる電流によって遮断部が作動して外部の電源(又は蓄電回路)が切り離されるため、出力側(又は入力側)の電圧が過電圧となるのが防止される。
つまり、出力側の電圧が、例えば遮断部が作動しない限りそれより低くなることがあり得ない第4電圧より更に低下した場合、遮断部を作動させるための制御を終了する。
つまり、遮断部を流れる電流が、例えば遮断部が作動しない限りそれより少なくなることがない所定電流より更に少なくなった場合、遮断部を作動させるための制御を終了する。
これにより、出力側(又は入力側)の電圧低下が防止される。
従って、出力側又は入力側の電圧が一時的に過大となった場合、過電圧の抑制を試みた後に自動復帰することが可能となる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電圧変換回路の構成を示す回路図である。図中1は電圧変換回路であり、電圧変換回路1は、入力端子10a,10bから与えられる電源3の電圧を降圧して、出力端子19a,19bから負荷4に供給する。
図3は、過電圧を防止する制御を行う場合の出力電圧の時間変化を模式的に示す説明図である。図中横軸は時間を表し、縦軸は出力電圧を表す。図3における実線は、ヒューズ11を溶断させずに過電圧を防止する場合の出力電圧を示しており、一点鎖線は、ヒューズ11を溶断させて過電圧を防止する場合の出力電圧を示している。
つまり、出力電圧が過電圧となった場合、第1FET12を強制的にオフ状態とすることによって降圧動作を一旦停止させる。その後、出力電圧が低下して過電圧が解消された場合、第1FET12の強制的なオフ状態を解除して降圧動作を再開させる。
従って、出力側の電圧が一時的に過大となった場合、過電圧の抑制を試みた後に自動復帰することが可能となる。
つまり、第1FET12を強制的にオフ状態にして降圧動作を一旦停止させたにも関わらず、過電圧が増長した場合は、第1FET12が短絡故障した蓋然性が高いため、第2FET14を強制的にオン状態にする。
従って、現実に第1FET12が短絡故障している場合は、電源3から第1FET12及び第2FET14に流れる過電流によってヒューズ11が溶断して外部の電源3が切り離されるため、出力側の電圧が過電圧となるのを防止することが可能となる。
従って、出力側の電圧が、例えばヒューズ11が溶断しない限りそれより低くなることがあり得ない第4電圧より更に低下した場合、ヒューズ11を溶断させるための制御を終了することが可能となる。
従って、出力側の電圧低下を防止することが可能となる。
実施の形態1が、降圧した電圧が第4電圧より低くなった場合に第2FET14の強制的なオン状態を解除する形態であるのに対し、変形例1は、ヒューズ11に流れる電流が所定電流より少なくなった場合に第2FET14の強制的なオン状態を解除する形態である。
本変形例1では、実施の形態1では使用しなかった電流検出器24を用いる点を除いて、実施の形態1における電圧変換回路1と同じ回路を用いるため、回路図の説明を省略する。
図5は、本発明の実施の形態1の変形例1に係る電圧変換回路1で過電圧保護に係る制御を実行する制御回路21の処理手順を示すフローチャートである。図5の処理は、制御回路21が所定の初期化処理の実行を終えた後、例えば250μs周期で起動されるが、この周期に限定されるものではない。実施の形態1における図4の処理のうち、第2FET14のオン状態を解除するためのステップS18,S19の処理は、図5の処理と並列的に実行してもよいし、スキップしてもよい。
従って、ヒューズ11を流れる電流が、例えばヒューズ11が溶断しない限りそれより少なくなることがない所定電流より更に少なくなった場合、ヒューズ11を溶断させるための制御を終了することが可能となる。
実施の形態1が、電圧変換回路1が電源3の電圧を降圧して負荷4に供給する間に負荷4を過電圧から保護する形態であるのに対し、実施の形態2は、電圧変換回路が電源3の電圧を昇圧して蓄電回路に供給する間に電源3を過電圧から保護する形態である。
図6は、本発明の実施の形態2に係る電圧変換回路の構成を示す回路図である。図中1bは電圧変換回路であり、電圧変換回路1bは、入力端子10a,10bから与えられる電源3の電圧を昇圧して、出力端子19a,19bから二次電池を含む蓄電回路5に供給する。
なお、時刻t3より後の時刻t4における電圧V4については、ここでは出力電圧の意味で用いる。
つまり、電源3の電圧が過電圧となった場合、第2FET14を強制的にオフ状態とすることによって昇圧動作を一旦停止させると共に蓄電回路5を切り離す。その後、電源3の電圧が低下して過電圧が解消された場合、第2FET14の強制的なオフ状態を解除して昇圧動作を再開させる。
従って、入力側の電圧が一時的に過大となった場合、過電圧の抑制を試みた後に自動復帰することが可能となる。
つまり、第2FET14を強制的にオフ状態にして昇圧動作を一旦停止させたにも関わらず、過電圧が増長した場合は、第2FET14が短絡故障した蓋然性が高いため、第1FET12を強制的にオン状態にする。
従って、現実に第2FET14が短絡故障している場合は、蓄電回路5から第2FET14及び第1FET12に流れる過電流によってヒューズ11が溶断して蓄電回路5が切り離されるため、入力側の電圧が過電圧となるのを防止することが可能となる。
従って、出力側の電圧が、例えばヒューズ11が溶断しない限りそれより低くなることがあり得ない第4電圧より更に低下した場合、ヒューズ11を溶断させるための制御を終了することが可能となる。
従って、入力側の電圧低下を防止することが可能となる。
実施の形態2が、昇圧した電圧が第4電圧より低くなった場合に第1FET12の強制的なオン状態を解除する形態であるのに対し、変形例2は、ヒューズ11に流れる電流が所定電流より少なくなった場合に第1FET12の強制的なオン状態を解除する形態である。
本変形例2では、実施の形態2では使用しなかった電流検出器24を用いる点を除いて、実施の形態1における電圧変換回路1bと同じ回路を用いるため、回路図の説明を省略する。
図8は、本発明の実施の形態2の変形例2に係る電圧変換回路1bで過電圧保護に係る制御を実行する制御回路21の処理手順を示すフローチャートである。図8の処理は、制御回路21が所定の初期化処理の実行を終えた後、例えば250μs周期で起動されるが、この周期に限定されるものではない。実施の形態2における図7の処理のうち、第1FET12のオン状態を解除するためのステップS38〜S40の処理は、図8の処理と並列的に実行してもよいし、スキップしてもよい。
従って、ヒューズ11を流れる電流が、例えばヒューズ11が溶断しない限りそれより少なくなることがない所定電流より更に少なくなった場合、ヒューズ11を溶断させるための制御を終了することが可能となる。
11 ヒューズ(遮断部)
12 第1スイッチング素子
13 インダクタ
14 第2スイッチング素子
15 他のヒューズ(第2の遮断部)
2 制御部
21 制御回路
3 電源
4 負荷
5 蓄電回路
Claims (9)
- 電源からインダクタに流れる電流をスイッチングする第1スイッチング素子と、該第1スイッチング素子のオフ期間に前記インダクタに流れる電流を還流させる第2スイッチング素子とを備え、前記インダクタに誘起する電圧により前記電源の電圧を降圧して出力する電圧変換回路において、
降圧した電圧及び所定の第1電圧を比較する第1比較部と、
降圧した電圧、及び前記第1電圧より低い第2電圧を比較する第2比較部とを備え、
前記第1比較部の比較結果が、降圧した電圧が前記第1電圧より高い場合、前記第1スイッチング素子をオフ状態とするようにしてあり、
前記第2比較部の比較結果が、降圧した電圧が前記第2電圧以下である場合、前記オフ状態を解除するようにしてあること
を特徴とする電圧変換回路。 - 電源からインダクタに流れる電流をスイッチングする第1スイッチング素子と、該第1スイッチング素子のオフ期間に前記インダクタに流れる電流を還流させる第2スイッチング素子とを備え、前記インダクタに誘起する電圧により前記電源の電圧を昇圧して蓄電回路に供給する電圧変換回路において、
前記電源の電圧及び所定の第1電圧を比較する第1比較部と、
前記電源の電圧、及び前記第1電圧より低い第2電圧を比較する第2比較部とを備え、
前記第1比較部の比較結果が、前記電源の電圧が前記第1電圧より高い場合、前記第2スイッチング素子をオフ状態とするようにしてあり、
前記第2比較部の比較結果が、前記電源の電圧が前記第2電圧以下である場合、前記オフ状態を解除するようにしてあること
を特徴とする電圧変換回路。 - 前記電源から(又は前記蓄電回路へ)の電路を流れる電流によって前記電路を遮断する遮断部と、
降圧した電圧(又は前記電源の電圧)、及び前記第1電圧より高い第3電圧を比較する第3比較部とを更に備え、
該第3比較部の比較結果が、降圧した電圧(又は前記電源の電圧)が前記第3電圧より高い場合、前記第2スイッチング素子(又は前記第1スイッチング素子)をオン状態とするようにしてあること
を特徴とする請求項1又は2に記載の電圧変換回路。 - 降圧した電圧(又は昇圧した電圧)、及び出力側に供給すべき目標電圧より低い第4電圧を比較する第4比較部を更に備え、
該第4比較部の比較結果が、降圧した電圧(又は昇圧した電圧)が前記第4電圧より低い場合、前記オン状態を解除するようにしてあること
を特徴とする請求項3に記載の電圧変換回路。 - 前記遮断部に流れる電流を検出する電流検出器を更に備え、
該電流検出器が検出した電流が所定電流より少ない場合、前記オン状態を解除するようにしてあること
を特徴とする請求項3又は4に記載の電圧変換回路。 - 前記第2スイッチング素子(又は前記第1スイッチング素子)をオン状態とした場合、所定の報知を行う報知部を更に備えることを特徴とする請求項3から5の何れか1項に記載の電圧変換回路。
- 出力側へ(又は前記電源から)の第2の電路を流れる電流によって前記第2の電路を遮断する第2の遮断部を更に備えることを特徴とする請求項3から6の何れか1項に記載の電圧変換回路。
- 電源からインダクタに流れる電流をスイッチングする第1スイッチング素子と、該第1スイッチング素子のオフ期間に前記インダクタに流れる電流を還流させる第2スイッチング素子とを備え、前記インダクタに誘起する電圧により前記電源の電圧を降圧して出力する電圧変換回路における過電圧保護方法において、
降圧した電圧及び所定の第1電圧を比較し、
比較結果が、降圧した電圧が前記第1電圧より高い場合、前記第1スイッチング素子をオフ状態とし、
降圧した電圧、及び前記第1電圧より低い第2電圧を比較し、
比較結果が、降圧した電圧が前記第2電圧以下である場合、前記オフ状態を解除すること
を特徴とする過電圧保護方法。 - 電源からインダクタに流れる電流をスイッチングする第1スイッチング素子と、該第1スイッチング素子のオフ期間に前記インダクタに流れる電流を還流させる第2スイッチング素子とを備え、前記インダクタに誘起する電圧により前記電源の電圧を昇圧して蓄電回路に供給する電圧変換回路における過電圧保護方法において、
前記電源の電圧及び所定の第1電圧を比較し、
比較結果が、前記電源の電圧が前記第1電圧より高い場合、前記第2スイッチング素子をオフ状態とし、
前記電源の電圧、及び前記第1電圧より低い第2電圧を比較し、
比較結果が、前記電源の電圧が前記第2電圧以下である場合、前記オフ状態を解除すること
を特徴とする過電圧保護方法。
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