JP2014169645A - 車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】運転者により車両の緩加速要求があると、エンジンコントロールユニットにアップシフト要求信号を供給する(S10,S12)。そして、電動ウェストゲートバルブを全開にする(S14)。そして、エンジンの出力軸の回転速度とトルクをトランスミッションユニットの演算結果に合わせて低減する制御を行った後、アップシフトを行う(S16,S18)。また、運転者により車両の急加速要求があると、エンジンコントロールユニットにダウンシフト要求信号を供給する(S10,S20)。そして、電動ウェストゲートバルブを全閉にする(S22)。そして、ブリッピング制御を行った後、ダウンシフトを行う(S24,S26)。その後、アップシフト或いはダウンシフトが完了し、運転者の要求加速を満足すると本制御を終了する(S28)。
【選択図】図3
Description
特許文献1のような機械式自動変速装置では、手動変速装置における変速機の操作(セレクト及びシフト)及びクラッチの断接をアクチュエータにより作動させることで、トルクコンバータを不要とした自動変速を可能としている。
このような機械式自動変速機に用いられる機械式自動変速機の制御装置は、運転者が車両を加速させるためにアクセルペダルを操作すると、アップシフトやダウンシフトの変速動作を行うために内燃機関の制御装置に対して、内燃機関の出力トルクの低減要求を出力する。そして、機械式自動変速機の制御装置は、内燃機関の出力トルクの低減要求の出力後に、機械式自動変速機の入力軸の回転速度と内燃機関の出力軸の回転速度の同期のために内燃機関の出力トルクの増加要求を出力する。
しかしながら、機械式自動変速機を備える車両には、ターボチャージャ等の過給機を備える内燃機関が用いられるものがある。
このような過給機を備える内燃機関では、例えば、運転者より加速要求があり、機械式自動変速機にて変速(アップシフト)を実施する場合に、機械式自動変速機の制御装置から過給機を備える内燃機関の制御装置に出力トルクの低減要求が出力されても、過給機にて過給が行われているので、内燃機関のスロットル開度や点火時期の調整では、十分な出力トルクの低減を行うことができない虞がある。
本発明は、この様な問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、車両加速時の変速時間の長期化や内燃機関及び自動変速機の耐久性悪化を防止することのできる車両の制御装置を提供することにある。
したがって、アップシフト開始前に瞬時に、そして十分に内燃機関の出力トルクを低下させることができるので、変速時間の長期化や内燃機関及び自動変速機の耐久性悪化を防止することができる。
また、請求項2の発明によれば、車両の緩加速におけるアップシフト時にウェストゲートバルブを開側への作動と共に、吸入空気量調整手段の閉側への作動或いは点火時期の遅角化の少なくとも一方を実施することで、更に内燃機関の出力トルクを低下させることができる。
図1は、車両の制御装置が適用された車両1の概略構成図である。また、図2は、車両1に搭載されたガソリンエンジン(以下、エンジン10という)(内燃機関)の概略構成図である。
図1に示すように、車両1は、動力源としてのエンジン10と、運転者の要求或いは車両1の走行状態に合わせて当該エンジン10の出力を増速或いは減速して出力するトランスミッション(機械式自動変速機)30と、トランスミッションコントロールユニット(第1制御手段)40と、エンジンコントロールユニット(第2制御手段)50とで構成されている。そして、車両1には、運転者が操作するアクセルペダル60とシフト装置61とが備えられている。
インタクーラ17は、ターボチャージャ16のコンプレッサにて、圧縮され高温となった吸入空気を冷却するものである。
エアクリーナ19は、最上流から吸入された吸入空気中のゴミを取り除くものである。
バイパスバルブ20は、ターボチャージャ16のコンプレッサにて圧縮された吸入空気を、バイパス通路12dを介してコンプレッサハウジング16aの上流に迂回させる吸入空気の量を調整するものである。
トランスミッションコントロールユニット40の入力側には、エンジンコントロールユニット50と、運転者が任意に変速を行うためのシフト装置61や、車両1の車速を検出する図示しない車速センサ等の各種センサ類が、電気的に接続されており、これらセンサ類からの検出情報がトランスミッションコントロールユニット40に入力される。
エンジンコントロールユニット50の入力側には、アクセルペダル60の操作量であるアクセル開度を検出するアクセルポジションセンサ60a、図示しないクランク角センサ等のセンサ類や、バイパスバルブ20、電動ウェストゲートバルブ21、排気再循環バルブ24等の各種装置や、車両の車速を検出する図示しない車速センサ等の各種センサ類や、トランスミッションコントロールユニット40が、電気的に接続されており、これらセンサ類からの検出情報がエンジンコントロールユニット50に入力される。
図3は、本発明に係る車両の制御装置が適用された車両1における加速時のエンジンとトランスミッションの作動制御のフローチャートである。なお、本作動制御は、運転者によりアクセルペダル60が操作され、車両1が加速を開始するような場合に実施される。
ステップS14では、エンジンコントロールユニット50は、電動ウェストゲートバルブ21を全開にする(本発明の開弁制御に相当)。なお、本ステップでは、エンジンコントロールユニット50は、電動ウェストゲートバルブ21を全開としているが、これに限られるものではなく、電動ウェストゲートバルブ21を開側に作動させてもよい。即ち、ターボチャージャ16のタービンハウジング16bに導入される排ガスの流量が減少するように電動ウェストゲートバルブ21の開度を制御する。そして、ステップS16に進む。
また、ステップS20では、運転者により車両1の急加速要求があると、トランスミッションコントロールユニット40は、クラッチの切断後にエンジンコントロールユニット50にダウンシフト要求信号を供給する。そして、ステップS22に進む。
ステップS26では、ダウンシフト制御を行う。即ち、トランスミッションコントロールユニット40にて、トランスミッション30の作動を制御して、ダウンシフトを行った後にクラッチを接続する。そして、ステップS28に進む。
また、エンジン10の出力トルクの低下を点火時期のリタード(遅角化)で行っていないので、未燃ガスの排出による三元触媒22の劣化を抑制することができる。
以上で発明の実施形態の説明を終えるが、本発明の形態は実施形態に限定されるものではない。
さらに、上記タービンの同軸上に配置されるものはコンプレッサに限らず、例えば発電機やファンが装着されても良い。
10 エンジン(内燃機関)
12 吸気通路
13 排気通路
13d バイパス通路
16 ターボチャージャ(過給手段)
18 電子制御スロットルバルブ(吸入空気量調整手段)
21 電動ウェストゲートバルブ(ウェストゲートバルブ)
30 トランスミッション(機械式自動変速機)
40 トランスミッションコントロールユニット(第1制御手段)
50 エンジンコントロールユニット(第2制御手段)
Claims (3)
- 車両に搭載され、排気通路に配設されたタービンを有する内燃機関と、前記内燃機関からの動力が入力され、前記内燃機関の動力を断接するクラッチと複数のギヤと複数の切換手段とを有し、前記内燃機関から入力される動力を増減速し出力軸より出力する自動変速機と、運転者の要求や前記車両の走行状態に基づいて前記自動変速機の作動を制御する第1制御手段と、前記運転者の要求及び前記第1制御手段の要求に基づき、前記内燃機関の作動を制御する第2制御手段と、を備える車両の制御装置であって、
前記内燃機関は、前記タービンを迂回するバイパス通路に設けられ、前記バイパス通路へ流れる排ガスの流量を調整するウェストゲートバルブを有し、
前記第1制御手段は、前記車両の緩加速時の前記自動変速機のアップシフト開始前に前記第2制御手段にアップシフト要求信号および要求トルクを供給し、
前記第2制御手段は、前記第1制御手段より前記アップシフト要求信号が供給されると、前記ウェストゲートバルブを開側に作動させる開弁制御を実施し、前記開弁制御完了後に前記第1制御手段の要求するトルクに前記内燃機関の出力を合わせる制御を実施することを特徴とする車両の制御装置。 - 前記内燃機関は、前記吸気通路に吸入空気量を調整する吸入空気量調整手段を有し、
前記第2制御手段は、前記第1制御手段よりアップシフト要求信号が供給されると、前記ウェストゲートバルブの開側への作動に加え、前記吸入空気量調整手段の閉側への作動或いは点火時期の遅角化の少なくとも一方を実施することを特徴とする、請求項1に記載の車両の制御装置。 - 前記第1制御手段は、前記車両の急加速時の前記自動変速機のダウンシフト開始前に前記第2制御手段にダウンシフト要求信号を供給し、
前記第2制御手段は、前記第1制御手段より前記ダウンシフト要求信号が供給されると、前記ウェストゲートバルブを閉側に作動させる閉弁制御を実施し、前記閉弁制御完了後に前記第1制御手段の要求するトルクに前記内燃機関の出力を合わせる制御を実施することを特徴とする、請求項1又は2に記載の車両の制御装置。
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