JP2014169208A - 水酸化アルミニウム粉末 - Google Patents

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Abstract

【課題】凝集粒子が少なく、粉砕時の再凝集粒子の発生、異物混入、不純物汚染を防止できると共に、焼成効率が高く、粉砕効率も損なわない水酸化アルミニウム粉末を提供する
【解決手段】水銀圧入法により測定された、細孔半径Rが0.01μm以上1μm以下の範囲における累積細孔容積Vが、0.2mL/g以上1.0mL/g未満である水酸化アルミニウム粉末。該水酸化アルミニウム粉末は、かさ密度が高く、焼成効率が高いため、高純度アルミナを生産性高く製造することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、高純度アルミナの原料に適した水酸化アルミニウム粉末に関する。
アルミナ(Al23)は、耐熱性、絶縁性、耐摩耗性、耐食性といった優れた物理的、化学的特性を有することから、各種用途に幅広く使用されている。また、アルミナ純度が99.99%以上で、微粒で均一な粒子径を有する高純度のアルミナは、高圧ナトリウムランプ用透光管、時計窓用サファイア等の単結晶材料、高強度セラミックス工具、磁気テープ用研磨材などに幅広く使用されている。
このようなアルミナの製造方法として、例えば特許文献1には、アルミニウムアルコキサイドを加水分解し、得られた水酸化アルミニウムを焼成する方法が記載されている。
ところで、アルミニウムアルコキサイドを加水分解し、得られた水酸化アルミニウムを焼成して得られるアルミナは、一次粒子と一次粒子が接合した二次粒子が凝集した凝集粒子の状態である。そのため、粒子径が小さく粒度分布のシャープな単分散粉末とするためには、凝集粒子を分散した上で粉砕する粉砕処理を行うことが必要となる。アルミナを粉砕する際には、粒子径が小さくなるほど、粒子の接合部分の成長速度や収縮率が増加する。そのため、凝集粒子や、二次粒子を粉砕したとしても粒子が再凝集して再凝集粒子が発生する問題があった。また粉砕における部分摩耗等による異物混入や、不純物汚染といった問題があった。
また、アルミナの生成原料となる水酸化アルミニウムを生成するに際しては、その生成条件によっては、得られる水酸化アルミニウムの結晶構造や凝集粒子の発生具合に影響を及ぼす。水酸化アルミニウムに含まれる凝集粒子は、水酸化アルミニウムの粒子同士の連結や結晶粒の異常粒成長を促進したりする(例えば、非特許文献1を参照。)。また、その水酸化アルミニウムの結晶構造や凝集粒子の発生具合は、それを原料として生成するアルミナにも影響し、凝集粒子の多いアルミナが生成されることがある。こういった場合、水酸化アルミニウムの粗粒発生量が多いと粉砕効率が低下し、所望の粒度分布が得られなくなる。そのため、上記特許文献1には、アルミニウムアルコキサイドを形成しているアルコール以外の溶媒を添加した低濃度での加水分解反応を利用する等、凝集粒子の少ない易分散型の水酸化アルミニウム微粒子を得る方法が提案されている。しかしながら、このような手法で得られたかさ密度の低い水酸化アルミニウム粉末は焼成効率の点では改善の余地が残されていた。
特開平08−12325号公報
セラミックスの製造プロセス 1984 窯業協会出版
そこで、本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、凝集粒子が少なく、粉砕時の再凝集粒子の発生、異物混入、不純物汚染を防止できると共に、焼成効率が高く、粉砕効率も損なわない高純度アルミナを与えることができる水酸化アルミニウム粉末を提供することを目的とする。
本件発明者は、上述した課題に対して鋭意検討を重ねた結果、アルミニウムアルコキサイドを加水分解して得られた所定の細孔容積分布を有する水酸化アルミニウム粉末を用いて焼成することにより、凝集粒子が少なく、異物混入が少ないと共に、焼成効率が高く、粉砕効率も損なわない高純度アルミナが得られることを見出し、本発明を完成させた
すなわち、本発明は、以下の発明に係るものである。
<1> 水銀圧入法により測定された、細孔半径Rが0.01μm以上1μm以下の範囲における累積細孔容積Vが、0.2mL/g以上1.0mL/g以下である水酸化アルミニウム粉末。
<2> 水銀圧入法により測定された、細孔半径Rと対数微分細孔容積(dV/dlogR)で表したときの細孔分布曲線において、Rが0.01μm以上1μm以下の全ての範囲において、dV/dlogRが0.05mL/g以上0.5mL/g以下である前記<1>に記載の水酸化アルミニウム粉末。
<3> 軽装かさ密度が0.30g/mL以上0.60g/mL以下である前記<1>または<2>に記載の水酸化アルミニウム粉末。
<4> Si、Na、Ca、Fe、CuおよびMgの含有量が、アルミナ中の不純物に換算したときにそれぞれ10重量ppm以下である前記<1>から<3>のいずれかに記載の水酸化アルミニウム粉末。
本発明の水酸化アルミニウム粉末は、凝集粒子が少なく、容易に一次粒子に解砕できるため、粉砕時の再凝集粒子の発生、異物混入、不純物汚染を防止できる。また、当該水酸化アルミニウム粉末は、かさ密度が高く、焼成効率が高いため、高純度アルミナを生産性よく製造することができる。
実験例1〜5の水酸化アルミニウム粉末の細孔分布曲線である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の水酸化アルミニウム粉末は、水銀圧入法により測定された、細孔半径Rが0.01μm以上1μm以下の範囲における累積細孔容積Vが、0.2mL/g以上1.0mL/g未満、好ましくは0.2mL/g以上0.6mL/g未満である。
このように本発明の水酸化アルミニウム粉末は、水銀圧入法による測定において、累積細孔容積Vが、上記条件を満たすことに特徴があり、累積細孔容積Vが、0.2mL/gを下回った場合、焼成効率は向上するが、粗粒の発生量増加によって粉砕効率が著しく低下する。一方で、累積細孔容積Vが、1.0mL/g以上の場合では、粗粒発生は抑制できるものの、焼成効率が不十分となる。
そのため、累積細孔容積Vが、上記範囲にあることで焼成効率を維持したまま効率的な粉砕が可能となる。
なお、「焼成効率」とは原料から焼成物を得るための効率であり、同一の焼成設備(焼成炉、容器)を用いた際に、1回の焼成処理により得られる焼成物の量が多いほど焼成効率が高くなる。具体的な焼成効率の評価方法は、実施例にて後述する。
水銀圧入法は、粉体試料の細孔に水銀を浸入させるために圧力を加え、水銀に加えた圧力と水銀圧入量との関係を表す水銀圧入曲線を得て、該水銀圧入曲線に基づいて、細孔分布曲線、細孔容積、比表面積などを求める方法である。なお、水銀圧入法による測定は、水銀ポロシメータにより行うことができる。
また、本発明の水酸化アルミニウム粉末は、水銀圧入法により測定された細孔半径Rと対数微分細孔容積(dV/dlogR)で表したときの細孔分布曲線において、Rが0.01μm以上1μm以下の全ての範囲において、dV/dlogRが0.05mL/g以上0.5mL/g以下であることが好ましい。より好ましくは、dV/dlogRが0.1mL/g以上0.5mL/g以下であり、さらに好ましくは0.15mL/g以上0.4mL/g以下である。
ここで、本発明における水銀圧入法により測定した細孔分布曲線は、対数微分細孔容積分布曲線とも呼ばれ、試料の細孔半径の大きさと、各細孔半径における細孔の容積の合計との関係を表すものであり、具体的には水銀圧入法による細孔分布の測定で得られた各圧力Pにおける水銀圧入量を、下記に示すWashburnの式に基づき算出した各圧力Pにおける細孔半径(R[μm])を横軸に、各圧力Pにおける水銀圧入量(dV/dlogR[mL/g])を縦軸にとってプロットすることにより得られるものである。
Washburn の式; 細孔半径R(m)=−2γcosθ/P
P:圧力(Pa)
γ:水銀の表面張力(482×10-3N/m)
θ:水銀の接触角(140deg)
さらに本発明の水酸化アルミニウム粉末は、その軽装かさ密度が、好ましくは0.30〜0.60g/mL、より好ましくは0.30〜0.50g/mLである。
ここで、「軽装かさ密度」は、振動を防ぎ、静置した容積既知の容器(シリンダー)中に、試料(水酸化アルミニウム粉末)を自由に落下させて集めた試料の質量を求め、この質量を等量の水の体積で除することで算出した密度であり、JIS R 9301−2−3に記載の方法で求めることができる。
また、本発明の水酸化アルミニウム粉末は、アルミナ中の不純物に換算したときにSi、Na、Ca、Fe、CuおよびMgの含有量が、それぞれ10重量ppm以下であることが好ましく、それぞれ5重量ppm以下であることがより好ましい。なお、これらの元素の含有量は、固体発光分析法を用いて測定することができる。
このような水酸化アルミニウム粉末を原料として用いると、水酸化アルミニウム粉末由来の不純物量が少なくなり、より純度の高いアルミナ成形体を得ることができる。
本発明の水酸化アルミニウム粉末は、水と混合することにより、容易に成形することができる。水と水酸化アルミニウム粉末の重量比(水/水酸化アルミニウム粉末)は、成形性に優れる範囲で決定され、通常、1.3〜2.3、好ましくは、1.4〜2.0である。
以上のような物性を有する本発明の水酸化アルミニウム粉末を、公知の焼成装置、例えばロータリーキルン、瞬間仮焼炉、充填式焼成炉、流動式焼成炉、トンネル炉、真空焼成炉、シャトル炉等により約700℃〜約1100℃で焼成することにより、γ、δ、θ型の遷移アルミナが得られる。
更にこの水酸化アルミニウム粉末を成形して、約1100℃〜約1400℃で焼成するとα−アルミナ粉末が得られる。このようなα−アルミナ粉末は、不純物濃度が低いため、時計窓やLED基板用サファイア等の単結晶材料などの用途に好適である。
上記本発明の水酸化アルミニウム粉末の製造方法は特に限定されないが、上記物性を有する水酸化アルミニウム粉末を再現性良く製造することができることから、以下の製造方法を採用することが好適である。
本発明の水酸化アルミニウム粉末は、上記物性を示すならば製造方法は特に限定されない。
以下、本発明の水酸化アルミニウム粉末の好適な製造方法を例示する。
本発明の水酸化アルミニウム粉末の好適な製造方法(以下、「本発明の製造方法」と称す。)は、アルミニウムアルコキサイドを含む溶液に、水濃度が5重量%以上80重量%以下であるアルコール水溶液を、水/アルミニウムアルコキサイドモル比が2.5以上7.0以下の範囲となるように添加して加水分解する工程と、加水分解後の混合液から水とアルコールを除去して、水酸化アルミニウム粉末を回収する工程を含む。
本発明の製造方法において、アルミニウムアルコキサイドの加水分解を、水/アルミニウムアルコキサイドモル比を一定の範囲に制御した状態において2段階で行うことに特徴がある。
具体的には、水/アルミニウムアルコキサイドモル比が1.5以上2.0以下の範囲となるように添加して加水分解する第1の加水分解工程と、第1の加水分解後の混合液を攪拌熟成する工程、水またはアルコール水溶液を、水/アルミニウムアルコキサイドモル比が1.0以上7.0以下の範囲となるように添加して加水分解する第2の加水分解工程を経ることにより所望の物性が得られる。なお、ここでの水/アルミニウムアルコキサイドモル比は、第1の加水分解工程で添加した水と、アルミニウムアルコキサイド初期仕込み量とのモル比である。
また、第一加水分解後に溶媒の回収を行ってもよい。
原料となるアルミニウムアルコキサイドとしては、アルミニウムエトキサイド、アルミニウムn−プロポキサイド、アルミニウムイソプロポキサイド、アルミニウムn−ブトキサイド、アルミニウムsec−ブトキサイド、アルミニウムtert−ブトキサイド等などを用いることができる。
この中でも、アルミニウムイソプロポキサイドが好適である。
また、得られる水酸化アルミニウム粉末の物性を損なわない範囲で、上記アルミニウムアルコキサイドを化学修飾して得たアルミニウムアルコキサイド誘導体、或いは該誘導体とアルミニウムアルコキサイドとの混合物を用いてもよい。
加水分解にアルコール水溶液を使用することにより、アルミニウムアルコキサイドに対する加水分解処理を徐々に進行させて、急激な発熱反応を起こさずに緩やかな加水分解を行うことが出来る。
本発明の製造方法で使用されるアルコールとしては、炭素数が1〜8、好ましくは1〜4の一価のアルコールが挙げられる。具体的には、下記式(i)で表されるアルコールが挙げられる。この中でも、イソプロピルアルコールが特に好ましい。なお、これらのアルコールは1種で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
1OH (i)
ここで、R1は、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、ネオブチル基、ノルマルペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、ノルマルヘキシル基、イソヘキシル基、ネオヘキシル基、ノルマルヘプチル基、イソヘプチル基、ネオヘプチル基、ノルマルオクチル基、イソオクチル基及びネオオクチル基でからなる群より選ばれる1種であり、好ましくは炭素数1〜4のメチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、ネオブチル基であり、より好ましくはイソプロピル基である。
また、加水分解反応に際し、得られる水酸化アルミニウム粉末の物性を損なわない範囲で、酸、塩基等の表面電荷調節剤、分散剤、乳化剤等の界面活性剤を添加することもできる。
加水分解反応の完結度、得られる粉末における水酸化アルミニウムの結晶形等の諸物性はアルミニウムアルコキサイドと水のモル比、及び化学修飾剤を含む場合は、その種類・添加量に依存する。上述のように本発明の製造方法では、加水分解を2段階で行うことに特徴があり、第1の加水分解工程において、アルミニウムアルコキサイドと水の割合を制限してアルコール水溶液を用いて加水分解反応を部分的に留め、第2の加水分解工程にてさらに加水分解反応を進めることで、本発明の水酸化アルミニウム粉末を生成することができる。
また、本発明の製造方法の特徴の一つは、第1の加水分解工程において、水ではなく、アルコール水溶液を添加することにある。
添加するアルコール水溶液中の水濃度は、5〜80重量%であり、好ましくは、5〜50重量%、より好ましくは5〜30重量%である。
アルコール水溶液中の水濃度が、5重量%未満であると加水分解が不十分になり、80重量%を超えると、アルミニウムアルコキサイドと十分に混合できる前に反応が進み、加水分解が不均一となるため、焼成後のアルミナ粉末に凝集粒子が発生しやすく、粉砕性を損なう。
第1の加水分解工程において、アルミニウムアルコキサイドと水のモル比〔水/アルミニウムアルコキサイド〕は、1.5〜2.0であり、好ましくは1.6〜1.8である。
第1の加水分解工程におけるアルミニウムアルコキサイドと水のモル比が、上記範囲から外れると、アルミニウムアルコキサイドの加水分解反応が不完全、あるいは、進行しすぎて第2の加水分解工程前に加水分解が進みすぎるため、目的とする物性の水酸化アルミニウム粉末が得られない。
また、原料となるアルミニウムアルコキサイドを含む溶液は、アルミニウムアルコキサイドのみでもよいが、添加するアルコール水溶液との混和性を高める目的で、アルコールを含んでいてもよい。アルコールとしては、添加するアルコール水溶液と同一のものが好ましい。
アルコールを含む場合のアルミニウムアルコキサイドを含む溶液における、アルコールとアルミニウムアルコキサイドのモル比〔アルコール/アルミニウムアルコキサイド〕は、第1の加水分解工程における加水分解反応に悪影響を及ぼさない範囲であれば、特に制限はないが、通常、0〜1.5である。
第1の加水分解工程における加水分解反応温度は、使用するアルミニウムアルコキサイドおよびアルコールの種類によりアルミニウムアルコキサイドのアルコールへの溶解度等が異なるために一概に限定されず、例えば、常温〜溶媒の沸点以下の温度である。
また、第2の加水分解工程では、第1の加水分解後の混合液からアルコールを分離回収した後に、更に水/アルミニウムアルコキサイドモル比で1.0〜7.0であり、好ましくは1.5〜6.5の水を添加して加水分解する。なお、ここでの水/アルミニウムアルコキサイドモル比は、第2の加水分解工程で添加した水と、第1の加水分解工程で、仕込んだアルミニウムアルコキサイドとのモル比である。
第1の加水分解後の混合液からアルコールを分離回収した後に加水分解を行うことで、目的とする物性を有する水酸化アルミニウムが生成する。
なお、添加される水は、水単独で加えることが好ましいが、アルコール水溶液として添加してもよい。この場合、アルコール水溶液の濃度は、含有するアルコールが第2の加水分解工程における加水分解反応に悪影響を及ぼさない範囲であれば特に制限はなく、通常、水濃度として、5〜100重量%である。
ここで、第2の加水分解工程終了後のスラリーに含まれる水濃度が軽装かさ密度に大きく影響を与えることがわかっており、このときの水濃度は、スラリー全量を100重量%として、10重量%〜25重量%の範囲であることが好ましく、特にアルコールがイソプロピルアルコールである場合は、12重量%〜20重量%の範囲であることがより好ましい。
加水分解工程終了後のスラリー中の水濃度が10重量%未満であった場合、軽装かさ密度が低くなるため焼成効率が不十分となるおそれがあり、水濃度が25重量%を超える場合には、凝集発生量が多量となるため、粉砕効率が不十分となるおそれがある。
第1加水分解、第2加水分解後のアルコールまたはアルコール水溶液を回収、または除去する方法としては、特に限定されないが、例えば、加水分解後の生成物をイオン交換樹脂が詰められたカラムに通液させる方法や、生成物を加熱することにより溶媒を蒸発させる方法等が挙げられる。
また、第1加水分解後にアルコールを回収する場合の分離回収量は適宜必要量を回収すればよい。
第2の加水分解工程における加水分解反応温度も、使用するアルミニウムアルコキサイドおよびアルコールの種類によりアルミニウムアルコキサイドのアルコールへの溶解度等が異なるために一概に限定されないが、通常、常温〜溶媒の沸点以下の温度である。
第2の加水分解反応終了後の水酸化アルミニウムを含有する混合液は、熟成処理をおこなってもよい。該熟成処理は常温から加水分解温度で、30分以上、通常1時間〜1日静置、保持すればよい。
第2の加水分解工程の後の生成した水酸化アルミニウム粉末を含む混合液から、水、アルコール(含まれる場合は、未反応アルコキサイド)を除去して、水酸化アルミニウム粉末が回収される。該混合液は濾過、乾燥等の常法により水酸化アルミニウムを粉体として得ることができる。
以下、本発明の水酸化アルミニウム粉末を焼成してアルミナ焼成物を生成する焼成工程について説明する。水酸化アルミニウムを焼成することによって、中間アルミナ(γ−アルミナ、δ−アルミナ、θ−アルミナ)を経て、高温安定相であるα−アルミナを生成することができる。中間アルミナからα−アルミナへの転移は、中間アルミナ間の転移と異なり、酸素の充填の再配列を必要とする転移であるため、高温を要する。
焼成工程における焼成処理の条件としては、特に限定されないが、水酸化アルミニウムをアルミナに相転移させるに必要な熱エネルギーを加える。例えば、1200℃以上の温度で2時間以上かけて焼成する。この条件下で、本発明の水酸化アルミニウムを焼成することによって、強固に結合した粉砕困難なアルミナ凝集体の発生を防ぐことができ、後述する粉砕工程における粉砕処理の条件下で粉砕することで、凝集粒子が少ない高純度のアルミナ粉末を得ることができる。
所定の焼成温度にまで昇温するときの昇温速度としては、特に限定されないが、例えば30〜500℃/時間とする。
この水酸化アルミニウムに対する焼成処理は、例えば焼成炉を用いて行うことができる。焼成炉としては、材料静置型焼成炉、例えばトンネルキルン、回分式通気流型箱型焼成炉、回分式並行流型箱型焼成炉等を用いることができる。
また、焼成雰囲気は、特に限定されず、大気雰囲気下の他、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性雰囲気下、又は還元雰囲気下のいずれであってもよい。
焼成工程においては、焼成処理に先立って、水酸化アルミニウムを造粒し、この造粒物を予備乾燥し、予備乾燥後の造粒物を高純度アルミナ製の焼成容器に充填して焼成することによって、アルミナ焼成物を生成するようにしてもよい。
このように、水酸化アルミニウムの造粒物を予備乾燥した後の造粒物を焼成容器に充填して焼成することにより、焼成時の飛散によるロスを減少させることができる。また、水酸化アルミニウムを造粒した造粒物を予備乾燥することにより、焼成容器への充填作業を効率的に行うことができる。
焼成容器は、特に限定されず、例えば、升状、底付きの円形状、多角柱状の鞘を用いることができる。焼成容器は、アルミナセラミックス製のものが好ましい。アルミナセラミックス製の焼成容器を用いることにより、焼成時のアルミナの汚染を防止することができ、高純度のアルミナを得ることができる。
得られたαアルミナ焼成物は、平均粒子径が10μmを超えた状態で凝集している場合がある。その場合は粉砕して、平均粒子径を1μm以下のαアルミナ粉末にすることが好ましい。
αアルミナ焼成物の粉砕は、例えば振動ミル、ボールミル、ジェットミルなどの公知の装置を用いて行うことができ、乾式状態で粉砕する方法、および、湿式状態で粉砕する方法のいずれも採用することができるが、ジェットミルによる粉砕が好ましい。ジェットミルで粉砕した場合、αアルミナ粉末に含まれる20μm以上の粗大粒子の含有量を10ppm以下にすることができる。
粉砕装置は、得られるαアルミナ粉末の汚染が少ない点で、αアルミナと接する面が高純度のαアルミナの材質で構成されているか、あるいは樹脂ライニングされていることが好ましい。
媒体撹拌ミルなどを用いて粉砕する場合は、これに用いられる粉砕媒体も、高純度のαアルミナの材質で構成されていることが好ましい。
また、このアルミナは、Si、Na、Ca、Fe、Cu、及びMgの含有量が、それぞれ10ppm以下である。なお、上述のように、これらの不純物は、発光分光法により測定することができる。
また、このアルミナは、BET比表面積が1〜10m2/gである。なお、BET比表面積は、JIS−Z−8830に規定された方法に従い、窒素吸着法により求めることができる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を変更しない限り以下の実施例に限定されるものではない。
なお、試料物性の評価は、次のようにして行った。
(1)細孔容積・細孔半径R・細孔分布曲線
測定に供する試料を乾燥機にて120℃で4時間乾燥し、乾燥後の重量を精秤して試料重量とした。乾燥後の試料を、細孔容積測定装置(MICROMERITICS社製「オートポアIII9420」)のセル内にセットし、セル系内を50μmHg以下にした後、水銀を系内に満たし、次いで、セルに0.007MPaから414MPaまで段階的に圧力を加えていき、水銀の圧入平衡待ち時間を10秒として、各圧力における水銀圧入量を測定した。
累積細孔容積(mL/g)は、0.007MPaから414MPaまで圧力を加えたときの総水銀圧入量(mL)を試料重量(g)で除することにより求めた。
細孔半径R(μm)は、上述したWashburnの式に基づき、各圧力Pにおける水銀圧入量から各圧力Pにおける細孔半径R(μm)を算出した。さらに横軸にWashburnの式に基づき算出した各圧力Pにおける細孔半径(R[μm])をとり、縦軸に各圧力Pにおける水銀圧入量(dV/dlogR[mL/g])をとって、上記測定結果をプロットすることにより細孔分布曲線を得た。
(2)軽装かさ密度
軽装かさ密度は、以下の方法で測定した。
10mLのメスシリンダーに9〜10mLの試料を投入し、試料の重量(g)を測定し、メスシリンダーに蓋をして逆さにし、元に戻して静かに自由落下させたときの試料の容積(mL)を測定する。逆さにして戻すことを3回繰り返し、平均の容積(mL)を求める。試料重量÷試料平均容積の値を軽装かさ密度(mL/g)とする。
(3)組成分析(不純物量測定)
試料を1100℃で約1時間か焼した後、Ultra Carbon粉末と混合し、アクリル球を用いて粉砕後、混合試料を固体発光分析法(THERMO Jarrell Ash CID−DCA AURORAを使用)により測定し、Si、Na、Ca、Fe、CuおよびMgの含有量を求めた。
(4)焼成効率
実験例の水酸化アルミニウム粉末の焼成効率は、同一の焼成容器にそれぞれの水酸化アルミニウム粉末を同一体積充填し、焼成後に得られる焼成物(アルミナ)の重量をそれぞれ比較することで評価した。
(5)粗粒子量
試料中の粗粒子量は、湿式篩法にて20μm以上の粗粒子を捕集し、その重量を測定することで求めた。
1.水酸化アルミニウム粉末の製造
実験例1
アルミニウムイソプロポキサイド100.0重量部とイソプロピルアルコール11.1重量部の混合溶液に、水44.1重量部とイソプロピルアルコール176.2重量部のアルコール水溶液を添加して加水分解させた(水/アルミニウムアルコキサイドモル比=5.0)。
次いで、蒸留によりイソプロピルアルコールを分離回収した後に、更に水19.0重量部を添加して加水分解した(水/アルミニウムアルコキサイドモル比=2.1)。なお、加水分解工程終了後のスラリー中の水濃度は、12.8重量%であった。
得られた水酸化アルミニウムと水とイソプロピルアルコールを含む懸濁液中の水とイソプロピルアルコールを除去して、実験例1の水酸化アルミニウム粉末を得た。得られた水酸化アルミニウム粉末のX線回折法による評価を行ったところ、水酸化アルミニウム以外の結晶相は確認されなかった。
実験例2
第1加水分解時の溶媒を水44.1重量部とイソプロピルアルコール44.1重量部のアルコール水溶液とした以外は実験例1と同様の方法で実験例2の水酸化アルミニウム粉末を得た。なお、加水分解工程終了後のスラリー中の水濃度は、20.0重量%であった。
得られた水酸化アルミニウム粉末のX線回折法による評価を行ったところ、水酸化アルミニウム以外の結晶相は確認されなかった。
実験例3
第1加水分解時の溶媒を水44.1重量部とイソプロピルアルコール11.0重量部のアルコール水溶液とした以外は実験例1と同様の方法で実験例3の水酸化アルミニウム粉末を得た。なお、加水分解工程終了後のスラリー中の水濃度は、24.5重量%であった。
得られた水酸化アルミニウム粉末のX線回折法による評価を行ったところ、水酸化アルミニウム以外の結晶相は確認されなかった。
実験例4(比較例)
アルミニウムイソプロポキサイド100.0重量部とイソプロピルアルコール11.1重量部の混合溶液に、水15.0重量部とイソプロピルアルコール165.7重量部のアルコール水溶液を添加して加水分解させた(水/アルミニウムアルコキサイドモル比=1.7)。
次いで、蒸留によりイソプロピルアルコール99.3重量部を分離回収した後に、更に水24.9重量部とイソプロピルアルコール64.2重量部のアルコール水溶液を添加して加水分解した(水/アルミニウムアルコキサイドモル比=2.8)。なお、加水分解工程終了後のスラリー中の水濃度は、7.8重量%であった。
得られた水酸化アルミニウムと水とイソプロピルアルコールを含む懸濁液中の水とイソプロピルアルコールを除去して、実験例4の水酸化アルミニウム粉末を得た。得られた水酸化アルミニウム粉末のX線回折法による評価を行ったところ、水酸化アルミニウム以外の結晶相は確認されなかった。
実験例5(比較例)
第1加水分解時の溶媒を44.1重量部の水とし、かつ、第2加水分解時の溶媒を44.1重量部の水とした以外は実験例1と同様の方法で実験例5の水酸化アルミニウム粉末を得た。なお、加水分解工程終了後のスラリー中の水濃度は、30.7重量%であった。
得られた水酸化アルミニウム粉末のX線回折法による評価を行ったところ、水酸化アルミニウム以外の結晶相は確認されなかった。
表1に実験例1〜5における加水分解工程での各成分の仕込み量、加水分解後の水濃度をまとめて示す。なお、表1中の「加水分解工程終了後のスラリー中の水濃度」は、第2の加水分解工程終了後のスラリー全量を100重量%としたときの水の割合(重量%)である。
2.評価
(細孔分布曲線)
図1に実験例1〜5の水酸化アルミニウム粉末の細孔分布曲線を示す。
実験例1〜3の細孔分布曲線では、細孔半径R:0.01〜1μmの全ての範囲において、dV/dlogRが0.05mL/g以上0.5mL/g以下の範囲であった。
実験例4(比較例)の細孔分布曲線では、R:0.01〜1μmの範囲でdV/dlogRが0.5mL/gを超えていた。また、実験例5(比較例)の細孔分布曲線では、R:0.01〜1μmの範囲でdV/dlogRが0.05mL/gを下回っていた。
(不純物濃度の評価)
実験例1〜5の水酸化アルミニウム粉末の不純物濃度を測定した結果、アルミナ換算でSi=3ppm、Na<5ppm、Ca<1ppm、Fe=4ppm、Cu<1ppm、Mg<1ppmであった。
実験例1〜5の水酸化アルミニウム粉末の軽装かさ密度、焼成効率及び粗粒子量を、上記(3)〜(5)の方法で評価した。結果を表2にまとめて示す。なお、焼成効率は実験例4の焼成効率1.0として、相対値として示した。
(粉砕性の評価)
実験例1〜3及び実験例4(比較例)の水酸化アルミニウムを1350℃で3時間焼成し、得られたα-アルミナをジェットミル(セイシン企業製、Co−Jet systemα)にて、0.45MPa、2.7g/min.の条件で粉砕したところ、20μm以上の粗粒量はそれぞれ0ppm、1ppm、7ppm、0ppmであった。
同様の条件にて実験例5(比較例)を粉砕したところ、20μm以上の粗粒量は180ppmであった。
本発明の水酸化アルミニウム粉末は、高純度アルミナの原料、例えばリチウムイオン二次電池を構成する正極、負極あるいはセパレータの表面に形成する絶縁性を有する無機酸化物多孔膜の形成材料として好適な高純度なアルミナの原料として用いることができる。

Claims (4)

  1. 水銀圧入法により測定された、細孔半径Rが0.01μm以上1μm以下の範囲における累積細孔容積Vが、0.2mL/g以上1.0mL/g未満であることを特徴とする水酸化アルミニウム粉末。
  2. 水銀圧入法により測定された、細孔半径Rと対数微分細孔容積(dV/dlogR)で表したときの細孔分布曲線において、
    Rが0.01μm以上1μm以下の全ての範囲において、dV/dlogRが0.05mL/g以上0.5mL/g以下である請求項1記載の水酸化アルミニウム粉末。
  3. 軽装かさ密度が0.30g/mL以上0.60g/mL以下である請求項1または2に記載の水酸化アルミニウム粉末。
  4. Si、Na、Ca、Fe、CuおよびMgの含有量が、アルミナ中の不純物に換算したときにそれぞれ10重量ppm以下である請求項1から3のいずれかに記載の水酸化アルミニウム粉末。
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