JP2014166962A - 含水粉末化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 疎水化した組成物を含有する粉末状化粧料に関するものであり、より詳しくは、含水粉末化粧料特有の塗布時のきしみ感やベタつき感を軽減し、みずみずしい感触と伸び広がりが良好で、肌への密着性が向上し、肌のキメを整え、透明感が得られる化粧膜を形成することができる含水粉末化粧料にを提供するものである。
【解決手段】 次の成分(A)〜(E);(A)比表面積80m/g以上の疎水性粉体、」(B)水性ゲル化剤、(C)水、(D)シリコーン処理タルク、シリコーン処理雲母、シリコーン処理セリサイト、シリコーン処理合成雲母から選ばれる1種又は2種以上の体質粉体、(E)シリコーン樹脂粉体及び(メタ)アクリル酸アルキル(共)重合体粉体から選ばれる1種又は2種以上で、その平均粒子径が1〜50μmである粉体、
を含有し、塗擦により水が放出されることを特徴とする含水粉末化粧料に関する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、水を疎水化した組成物(以下、含水組成物)を含有する粉末状化粧料に関するものであり、より詳しくは、含水粉末化粧料特有の塗布時のきしみ感やベタつき感を軽減し、みずみずしい感触と伸び広がりが良好で、肌への密着性が向上し、肌のキメを整え、透明感が得られる化粧膜を形成することができる含水粉末化粧料に関するものである。
従来より、粉末形態の化粧料で使用時これを塗擦すると液化してリキッド型の特性が生じる含水粉末化粧料の技術が開発され(例えば、文献1参照)、このような化粧料は市場に出回っていたが、使用感にきしみやベタつきを感じてしまうことがあった。これは、含水粉末化粧料はシリカで水性成分を被覆している構造をとっていることが多く、使用時に水が放出されたのち、化粧膜中のシリカのきしみ感を強く感じるようになってしまうことが原因と考えられる。
また、含水粉末化粧料は、ビタミンCのような、水溶性で、水溶液では安定性の悪い薬剤の化粧料中での保存安定性をあげるために用いられることが多いため、含水粉末化粧料の密着性や化粧効果についても、改善する余地があった。
そこで、特定の疎水化無水ケイ酸を特定量と粉末成分を特定量、水性成分を特定量配合し、更にパール剤・ラメ剤を配合した際に、それらが有する質感(パール感・ラメ感)、色感、色合いなどを損なうことなく、透明性高く発揮することができる技術や(例えば、特許文献2参照)、含水粉体と界面活性能を有するシリコーン系粉粒物とを含有し、使用時に早く冷感を感じ、粉っぽさやきしみ感がなく、みずみずしい使用感を有し、仕上がりの化粧膜の均一性や化粧持続性に優れ保存安定性にも優れる技術が開発されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平5−65212 特開2003−267826 特開2004−300057
しかしながら、きしみ感の解消は難しく、また、塗擦によって放出される水で粉体が濡れて、ベタつきが生じたり、伸び広がりが悪くなったりすることがあった。また、使用感のみずみずしさを損なわずに、化粧膜の密着性をあげることも困難であり、肌のキメを整えることによって透明感を得ることについては、検討されてこなかった。
そこで、含水粉末化粧料の塗布時のきしみ感やベタつき感を軽減し、みずみずしい感触と伸び広がりが良好で、肌への密着性を向上し、肌のキメを整え、透明感が得られる化粧膜が形成される化粧料の開発が望まれていた。
かかる実情を鑑み、本発明者は、上記課題を解決すべく研究を重ねた結果、特定の疎水性粉体と水性ゲル化剤と水とを含有する含水組成物と特定の体質粉体をシリコーン処理した粉体と特定の大きさのシリコーン樹脂粉体及び(メタ)アクリル酸アルキル(共)重合体粉体から選ばれる1種又は2種以上とを組み合わせて含有することにより、含水組成物から放出された水で粉体が濡れることを低減し、肌への密着性を向上しつつ、伸び広がりも優れるため、上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、
次の成分(A)〜(E);
(A)比表面積80m/g以上の疎水性粉体
(B)水性ゲル化剤
(C)水
(D)シリコーン処理タルク、シリコーン処理雲母、シリコーン処理セリサイト、シリコーン処理合成雲母から選ばれる1種又は2種以上の体質粉体
(E)シリコーン樹脂粉体及び(メタ)アクリル酸アルキル(共)重合体粉体から選ばれる1種又は2種以上で、その平均粒子径が1〜50μmである粉体
を含有し、塗擦により水が放出されることを特徴とする含水粉末化粧料を提供するものである。
(2)また、前記成分(B)水性ゲル化剤が寒天、ゼラチン、カラギーナン、ジェランガム又はケイ酸ナトリウムマグネシウムから選ばれる1種又は2種以上の水性ゲル化剤であることを特徴とする前記(1)記載の含水粉末化粧料。
(3)前記成分(B)及び成分(C)から構成される水性ゲルを成分(A)で被覆してなる含水組成物と前記成分(D)、(E)を含有することを特徴とする前記(1)又は(2)記載の含水粉末化粧料。
(4)前記成分(B)及び成分(C)から構成される水性ゲルを凍結粉砕して粉末状の水性ゲル粒子とし、次いでこの水性ゲル粒子を疎水性粉体で被覆してなる含水組成物であることを特徴とする前記(1)〜(3)の何れかに記載の含水粉末化粧料。
(5)前記成分(A)の粒子径が、成分(B)及び成分(C)から構成される水性ゲル粒子の粒子径の1/10以下であることを特徴とする前記(1)〜(4)の何れかに記載の含水粉末化粧料。
(6)前記成分(E)のシリコーン樹脂粉体が、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体であることを特徴とする前記(1)〜(5)の何れかに記載の含水粉末化粧料。
(7)前記成分(A)〜(C)を含有する含水組成物の平均粒径が、10μm〜400μmであることを特徴とする前記(1)〜(6)の何れかに記載の含水粉末化粧料。
(8)前記成分(E)の粉体の含有量が1〜10質量%であることを特徴とする前記(1)〜(7)の何れかに記載の含水粉末化粧料。
(9)そして、前記成分(C)の含有量が20〜80質量%であることを特徴とする前記(1)〜(8)の何れかに記載の含水粉末化粧料を提供するものである。
本発明の含水粉末化粧料は、含水粉末化粧料特有の塗布時のきしみ感やベタつき感を軽減し、みずみずしい感触と伸び広がりが良好で、肌への密着性が向上し、肌のキメを整え、透明感が得られる化粧膜を形成することができる含水粉末化粧料に関するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の含水粉末化粧料は、使用前は粉末形態でありながら、使用時には塗擦により内部の水性成分が放出されることを特徴とする化粧料である。
本発明においては、成分(C)水に(B)水性ゲル化剤を含有させることにより水性ゲルを形成せしめることができ、その水性ゲルを(A)比表面積80m/g以上の疎水性粉体で被覆して含水粉末化粧料とすることが好ましい。
本発明の成分(A)である比表面積(BET法)が80m/g以上の疎水性粉体は、この比表面積を有し、その粉体表面が疎水性を示すものであればよく、それ自体が疎水性である粉体、親水性粉体を通常公知の疎水化剤により表面処理した粉体、疎水化度をより高めるために疎水性粉体を更に疎水化剤により処理した粉体等が挙げられる。尚、成分(D)、(E)とは異なるものである。
本発明においては、粉末が疎水性であるか否かは、粉末を25℃の水に分散することにより判断され、デスパーを用いて1000rpmで5分間撹拌した場合、沈降したり分散したりせず、水に浮いているものが疎水性粉末とした。
成分(A)のうち、それ自体が疎水性である疎水性粉体としては、例えば、ポリスチレン粉末、ポリエチレン粉末、N−アシルリジン粉末、四フッ化ポリエチレン粉末、エポキシ樹脂粉末等の有機樹脂粉末、ステアリン酸アルミニウム、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸粉末等が挙げられる。
また、表面処理により疎水化される親水性粉体としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、炭化ケイ素、硫酸バリウム、窒化ホウ素、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン等の無機粉体類、シルクパウダー、デンプン、ナイロン、結晶セルロース等の有機粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン等の複合粉体等が挙げられる。
また、粉体を疎水化するために用いられる疎水化剤としては、種々のトリメチルシリル化剤、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の有機ケイ素化合物、パーフルオロアルキルリン酸、パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸、フルオロアルキルシラン等のフッ素化合物、金属石鹸、ロウ、油脂、炭化水素等の他の油剤等が挙げられるが、この中でも有機ケイ素化合物やフッ素化合物が、粉末状にしたものの保存安定性の点において好ましい。
本発明において、疎水化された粉体中の疎水化剤の比率は1〜40%が好ましく、更に好ましくは、2〜30%である。この範囲であると、水性ゲルを粉末状にしたものの保存安定性の点において好ましい。
上記成分(A)の疎水性粉体として特に好ましいものは、含水粉末化粧料の保存安定性の点で、平均粒子径0.001〜0.1μmの煙霧状無水ケイ酸を疎水化処理したものである。具体的には、AEROSIL R974、AEROSIL R972、AEROSIL RX200、AEROSIL RX300(何れも、日本アエロジル社製)、キャボジルTS−530(キャボット社製)等として市販されているものが挙げられる。
成分(A)の比表面積80m/g以上の疎水性粉体は1種又は2種以上を用いることができる。
本発明の成分(A)の含有量は、特に限定されないが、粉末状にしたものの保存安定性の点において、含水粉末化粧料中0.1〜7質量%(以下、単に「%」と示す。)が好ましく、更に好ましくは2〜5%である。
本発明の成分(B)の水性ゲル化剤としては、水に溶解又は膨潤することにより水をゲル化するものである。例えば、寒天、グァーガム、ローカストビーンガム、クインスシードガム、ファーセンラン、カラギーナン、アルギン酸ソーダ、ジェランガム、ペクチン、コンニャク等の植物系天然高分子、ゼラチン等の動物系天然高分子、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体等の半合成高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル(共)重合体等のカルボン酸ビニル(共)重合体、(メタ)アクリル酸(共)重合体、(メタ)アクリル酸ナトリウム(共)重合体等、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン等の合成高分子、ケイ酸ナトリウムマグネシウム、含水ケイ酸アルミニウム、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト、フッ素四ケイ素雲母等の水膨潤性粘土鉱物等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
これらの水性ゲル化剤は、高速剪断や凍結粉砕時の粉砕のし易さや、保存安定性の向上の観点より、寒天、ゼラチン、カラギーナン、ジェランガム、ケイ酸ナトリウムマグネシウム、スクレロチウムガム等のように水と硬いゲルを形成するものが好ましい。
本発明の成分(B)の含有量は、特に限定されないが、成分(C)の水を含む水性成分とゲルを形成する量が好ましく、水性成分の含有量によるが、粉末状にしたものの保存安定性の点において、含水粉末化粧料中0.01〜10%が好ましく、更に好ましくは0.05〜8%である。また、水性成分のゲルの形成という点において、成分(B)の含有量は、成分(C)の水との合計量の0.1〜10%が好ましく、更に0.5〜8%が好ましい。
本発明の成分(C)の水は、精製水や温泉水、深層水、或いはアロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物の水蒸気蒸留水等の水でも良い。
本発明の成分(C)の含有量は、特に限定されないが、化粧料の安定した粉末化が可能であり、塗擦時の水の放出も良好で、みずみずしさを充分に感じられる点において、含水粉末化粧料中、10〜99%が好ましく、20〜80%がより好ましく、さらに30〜70%が好ましい。
本発明においては、成分(C)の水の中に成分(B)水性ゲル化剤を含有せしめることにより、水性ゲルを形成せしめることができ、その水性ゲルには、成分(C)以外に、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて水性成分を含有することができる。
水性成分としては、水に可溶な成分であれば特に制約なく使用することができ、例えば、エチルアルコール等の低級アルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、フェノキシエタノール等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
本発明の成分(D)のシリコーン処理タルク、シリコーン処理雲母、シリコーン処理セリサイト、シリコーン処理合成雲母の基体である体質粉体としては、通常化粧料に用いられるタルク、雲母、セリサイト、合成金雲母であれば、いずれのものも使用することができ、大きさや形状は特に限定されないが、伸び広がりや肌のキメを整え、透明感の点において、大きさは平均粒径1〜150μmが好ましく、更に1〜100μmが好ましい。
また、これらを1種又は2種以上用いることができる。
本発明の成分(D)のシリコーン処理タルク、シリコーン処理雲母、シリコーン処理セリサイト、シリコーン処理合成雲母のシリコーン処理剤としては、通常化粧料に用いられるものであれば、特に限定されないが、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高粘度シリコーン、架橋型シリコーン、フッ素変性シリコーン、アクリルーシリコーングラフト共重合体、アルキルシラン、シリコーン樹脂等が挙げられ、その1種又は2種以上用いることができる。
具体的には、INCI名(International Nomenclature Cosmetic Ingredient labeling names)で表すと、ジメチコン、メチコン、ハイドロゲンジメチコン、トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルジメチコン、トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルヘキシルジメチコン、(アクリレーツ/アクリル酸トリデシル/メタクリル酸トリエトキシシリルプロピル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー、トリエトキシカプリリルシランが挙げられ、これらの1種又は2種以上用いることができる。
また、成分(D)のシリコーン処理の処理剤の量は、処理剤の種類やその組み合わせ及び体質粉体の種類によっても異なるが、水で粉体が濡れることを低減し、肌への密着性を向上しつつ、伸び広がりを向上させる点において、シリコー処理をした体質粉体に対して処理剤は0.5〜30%が好ましく、更に1〜25%が好ましい。
そして、シリコーン処理する方法も、特に限定されず、通常公知の方法、例えば、溶媒を用いた湿式法、気相中で処理する乾式法等を用いることができる。例えば、処理剤と、イソプロピルアルコール等の揮発性有機溶媒の混合溶液を体質粉末に添加し、ヘンシェルミキサー等の混合機で均一に攪拌し、加熱工程で溶媒除去することにより得ることができる。
本発明の成分(D)はその1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、水で粉体が濡れることを低減し、肌への密着性を向上しつつ、伸び広がりを向上させる点において、含水粉末化粧料中の0.1〜80%が好ましく、特に好ましくは0.5〜60%である。
本発明の成分(E)のシリコーン樹脂粉体及び(メタ)アクリル酸アルキル(共)重合体粉体から選ばれる1種又は2種以上の平均粒子径1〜50μmである粉体としては、通常化粧料に使用されるものであれば特に限定されず用いることができる。
シリコーン樹脂粉体としては、例えば、網状型シリコーンや架橋型シリコーン、これらの複合粉体である架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体等のシリコーン粉体が挙げられ、特に伸び広がりや肌のキメを整え、透明感の点において、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体が好ましい。
具体的には、例えば、INCI名で、ポリメチルシルセスキオキサン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー等を挙げることができ、エラストマーであるものやエラストマーでないもの等がある。
市販品としては、例えば、トレフィルE505、E506、E701(何れも、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、トスパール2000B*(東芝シリコーン社製)、KSP−100、101、102、105、300(何れも信越化学工業社製)等が挙げられる。
(メタ)アクリル酸アルキル(共)重合体粉体としては、アクリル酸アルキル重合体粉体、アクリル酸アルキル共重合体粉体、メタクリル酸アルキル重合体粉体、メタクリル酸アルキル共重合体粉体、アクリル酸アルキルとメタクリル酸アルキルの共重合体粉体が挙げられ、特に伸び広がりや肌のキメを整え、透明感の点において、メタクリル酸アルキル重合体が好ましい。
具体的には、例えば、INCI名で、ポリメタクリル酸メチル、メタクリル酸メチルクロスポリマー等をあげることができる。
市販品としては、例えば、マツモトマイクロスフェアーM−101、305(何れも、松本油脂製薬社製)、ガンツパールGM−2800(アイカ工業社製)、ケミスノーMR−5C(総研化学社製)等が挙げられる。
本発明の成分(E)の含有量は、伸び広がりや肌のキメを整え、透明感の点において、含水粉末化粧料中の0.1〜30%が好ましく、更に1〜20%が好ましい。
本発明の含水粉末化粧料には、更に、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、通常、化粧料に用いられる成分、すなわち、成分(A)、(D)、(E)以外の粉体、油性成分、界面活性剤、メントール等の清涼剤、被膜形成剤、親水性紫外線吸収剤、塩類、pH調整剤、酸化防止剤、保湿剤、ビタミンC誘導体等の美容成分、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等の防腐剤、香料等を各種の効果を付与するために適宜配合することができる。
前記成分以外の粉体としては、感触調整やメーキャップ効果を付与できる。これらは通常化粧料に使用されるものであれば、球状、板状、紡錘状、針状等の形状、粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。
具体的には、酸化チタン、酸化亜鉛、コンジョウ、群青、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、スメクタイト、ベントナイト、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、有機顔料被覆雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、ポリスチレン、ナイロン等の有機粉体類等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。また、これら粉体は1種又は2種以上の複合化したものを用いても良く、フッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等を用いて公知の方法により表面処理を施したものであっても良いが、成分(A)は含まないものである。
例えば、油性成分としては、通常化粧料に使用される原料であれば特に限定されず、用いることができる。例えば、動物油、植物油、合成油等の起源や、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、高級アルコール類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類、油溶性紫外線吸収剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の植物油類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ、モクロウ等のロウ類、モンタンワックス、2−エチルヘキサン酸セチル、イソステアリン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸セチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、マカデミアンナッツ脂肪酸フィトステリル等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン系油等、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類、パラアミノ安息香酸エチル、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オクチルトリアゾン、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、オキシベンゾン等の油溶性紫外線吸収剤類等が挙げられる。これらの油剤は必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であれば特に制約はなく、非イオン界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が使用される。更に、水溶性紫外線吸収剤としては、例えばヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンスルホン酸、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸等が挙げられ、保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等が、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等が、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル等がそれぞれ挙げられる。
本発明の含水粉末化粧料の製造方法については、特に限定はないが、例えば成分(C)水に成分(B)水性ゲル化剤を含有せしめることにより、水性ゲルを形成し、その水性ゲルを(A)比表面積80m/g以上の疎水性粉体で被覆して粉末状とする方法、さらに、このものは、水相成分を水性ゲル化剤によりゲル化した後、高速剪断や凍結粉砕等により、粉末状の水性ゲル粒子とし、次いでこの粉体を疎水性粉体で被覆する方法が挙げられる。
このように、本発明の含水粉末化粧料は、成分(A)〜(E)で調製される含水組成物をそのまま含水粉末化粧料として使用することができる。
(水性ゲル粒子の説明)
成分(A)〜(C)の水性ゲルは、保存安定性の観点から、水性ゲルを粒子状に固めた状態で用いることが好ましい。水性ゲル粒子を製造するための方法としては、特に限定はされないが、水相と水性ゲル化剤で調製される水性ゲルを加熱して高速剪断する方法や、凍結粉砕する方法等が挙げられる。高速剪断する方法としては、高速ピンミルやカッターミキサー等を用いる方法が挙げられる。また、凍結粉砕する方法としては、水性ゲルを液体窒素等の冷媒を用いて凍結して粉砕する方法が挙げられる。得られる水性ゲル粒子の平均粒子径としては、1〜400μmが好ましい。
また、前記水性ゲル粒子の外側を疎水性粉体で被覆するための方法は特に限定されないが、例えば、攪拌機中に該水性ゲル粒子を入れ、温度の上昇によって融解、凝集をおこさないよう低温下で攪拌しながら、成分(A)の比表面積80m/g以上の疎水性粉体を添加し、混合攪拌して被覆する方法が挙げられる。混合する攪拌機としては、好ましくは冷却機構を有するジャケットを装着し、ジャケット内の壁面や底面に衝突、接触の少ない形状の攪拌羽根を装着している攪拌機が挙げられる。
上記含水組成物の調製に当たり、成分(A)の粒子径は、前記水性ゲル粒子の粒子径よりも小さいことが必要であるが、水性ゲル粒子表面への被覆効率の観点から、疎水性粉体(成分(A))の粒子径は該水性ゲル粒子の1/10以下が好ましい。また、水性ゲル粒子と疎水性粉体との比率は、それぞれの粒子径等に影響されるが、質量比で100:0.5〜100:25が好ましい。
以上のようにして得られる本発明の含水粉末化粧料は、白粉、ファンデーション、頬紅もしくはアイカラー等のメークアップ化粧料、美白パウダー、ボディパウダー、制汗パウダー等に適用することができる。
以下に実施例をもって本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらにより、何ら限定されるものではない。
実施例1〜7、比較例1〜4 含水粉末白粉
表1に示す、実施例1〜7及び比較例1〜4の組成の含水粉末白粉を下記の製造方法で調製した。得られた含水粉末白粉について、使用時のきしみ感のないみずみずしさ、肌への密着感、塗布時の伸び広がり、化粧膜としては肌のキメが整い透明感があるかどうかについて評価を行った。その結果も併せて表1に示す。
Figure 2014166962
(注1) AEROSIL RX−300 (日本アエロジル社製)(比表面積210±20m/g)
(注2) ジメチコン2%処理
(注3) パーフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理
(注4) KSP−100 (信越化学工業社製)(平均粒子径 5μm)
(注5) KSP−101 (信越化学工業社製)(平均粒子径 12μm)
(注6) マツモトマイクロスフェアーM−101 (松本油脂製薬社製)(平均粒子径 5〜16μm)
(注7) ガンツパール GS−0605 (アイカ工業社製)(平均粒子径 6μm)
(製造方法)
A.成分1〜4を85℃で加熱溶解し、冷却固化後、−80℃で粉砕することにより、水性ゲル粒子(約10〜100μm)を得た。
B.室温にて、Aに成分5を加え、ヘンシェルミキサー(三井三池社製)で混合して、含水組成物を調製した。
C.あらかじめ混合しておいた成分6〜16にBを加え、ヘンシェルミキサーで混合して、含水粉末白粉を調製した。
(評価方法)
下記(イ)〜(ホ)の評価項目については、各試料を専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記評価基準にて7段階に評価し評点を付け、各試料ごとにパネル全員の評点から、その平均値を算出し、下記判定規準により4段階で判定した。尚、(イ)〜(ホ)は使用直後を評価した。
評価項目:
(イ)使用時のみずみずしさ
(ロ)きしみ感のなさ
(ハ)肌への密着感
(ニ)塗布時の伸び広がり
(ホ)化粧膜の透明感
評価基準:
(評点):(評価)
6 :非常に良い
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
0 :非常に悪い
判定基準:
(評点の平均点) : (判定)
5.0以上 :◎(非常に良好)
3.5以上5.0未満:○(良好)
1.5以上3.5未満:△(普通)
1.5未満 :×(不良)
(結果)
表1から明らかなように、実施例1〜7の含水粉末白粉は、みずみずしさを与える優れた使用感を有し、きしみ感も少なく伸び広がり、キメ細やかな透明感のある化粧膜が得られた。
一方、成分(D)の代わりに、フッ素処理タルクを用いた比較例1では、伸び広がりが悪く、きしみ感も目立っており満足のいくものが得られなかった。これは、フッ素処理の極めて疎水疎油の特性が感触を悪化させたものと考えられる。
成分(D)の代わりに、未処理タルクを用いた比較例2では、含水粉末中の一部が崩れ、みずみずしさを感じにくく、肌上で粘着感のあるものとなった。これは、未処理タルクが親水性の為、含水粉末の安定化剤(成分(A))が水分を抱え込みにくくなり、一部水分が放出され乾いたきしみのある感触になったと考えられる。
成分(E)を含有していない比較例3は、伸びが悪く、膜白い仕上がりとなり満足のいくものが得られなかった。これは、成分(E)のような球状で肌を転が粉体が含有されていなかった為、化粧膜の均一性がなくなり、透明感も得られなくなたと考えられる。
成分(E)の代わりに、架橋ポリスチレンを用いた比較例4では、肌上での伸びが悪く満足のいくものが得られなかった。
実施例8 含水粉末ファンデーション
(成分) (%)
1.寒天 1.5
2.カラギーナン 0.1
3.グリセリン 1
4.1,3−ブチレングリコール 10
5.パラオキシ安息香酸メチル 0.3
6.精製水 44.6
7.疎水化無水ケイ酸(注1) 2.5
8.シリコーン化合物処理酸化チタン(注8) 10
9.シリコーン化合物処理タルク(注2) 10
10.シリコーン化合物処理セリサイト(注2) 8.2
11.架橋型シリコーン・網状型シリコーン
ブロック共重合体(注4) 10
12.フッ素化合物処理ベンガラ(注3) 0.2
13.フッ素化合物処理黄色酸化鉄(注3) 1.5
14.フッ素化合物処理黒色酸化鉄(注3) 0.1
(注8) トリエトキシカプリリルシラン3%処理
(製造方法)
A.成分1〜6を85℃で加熱溶解し、冷却固化後、−80℃で粉砕することにより、水性ゲル粒子(140〜250μm)を得た。
B.Aに成分7を加え、ヘンシェルミキサーで混合して、含水組成物を調製した。C.成分8〜14を混合し、そこにBを加え混合して、含水粉末ファンデーションを調製した。
本発明の含水粉末ファンデーションは、良好な保存安定性を有し、使用時には、みずみずしさを与える優れた使用感を有し、また、塗布時の伸び広がりと密着性に優れたものであり、更に、肌のキメを整え透明感のある膜を得られるものであった。
実施例9 含水粉末頬紅
(成分) (%)
1.ゼラチン 3
2.ジェランガム 0.2
3.グリセリン 1
4.1,3−ブチレングリコール 10
5.パラオキシ安息香酸メチル 0.3
6.精製水 45.2
7.疎水化無水ケイ酸(注1) 3
8.フッ素化合物処理酸化チタン(注3) 5
9.シリコーン処理タルク(注2) 10
10.メタクリル酸アルキル重合体(注6) 10
11.架橋型シリコーン・網状型シリコーン
ブロック共重合体(注4) 10
12.ジメチルポリシロキサン 1
13.シリコーン化合物赤色202号(注2) 0.3
14.シリコーン化合物処理黄色酸化鉄(注9) 1
(注9) ジメチコン/ハイドロゲンジメチコン4%処理
(製造方法)
A.成分1〜6を85℃で加熱溶解し、冷却固化後、−80℃で粉砕することにより、水性ゲル粒子(100〜250μm)を得た。
B.Aに成分7を加え、ヘンシェルミキサーで混合して、含水組成物を調製した。C.成分8〜14を混合し、そこにBを加え混合して、含水粉末頬紅を調製した。
本発明の含水粉末頬紅は、良好な保存安定性を有し、使用時には、みずみずしさを与える優れた使用感を有し、また、塗布時の伸び広がりと密着性に優れたものであり、更に、肌のキメを整え透明感のある膜を得られるものであった。
実施例10 含水粉末ボディパウダー
(成分) (%)
1.寒天 1.5
2.カラギーナン 0.1
3.1,3−ブチレングリコール 10
4.パラオキシ安息香酸メチル 0.3
5.精製水 50.05
6.疎水化無水ケイ酸(注1) 3
7.フッ素化合物処理酸化チタン(注3) 2
8.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛(注2) 1
9.シリコーン処理タルク(注8) 10
10.架橋型シリコーン・網状型シリコーン
ブロック共重合体(注4) 20
11.2−エチルヘキサン酸トリグリセリル 1
12.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 1
13.4−tert−ブチル−4‘
−メトキシベンゾイルメタン 0.05
(製造方法)
A.成分1〜5を85℃で加熱溶解し、冷却固化後、−80℃で粉砕することにより、水性ゲル粒子(約5〜150μm)を得た。
B.Aに成分6を加え、ヘンシェルミキサーで混合して、含水組成物を調製した。C.成分7〜13を混合し、そこにBを加え混合して、含水粉末ボディパウダーを調製した。
本発明の含水粉末ボディパウダーは、良好な保存安定性を有し、使用時には、みずみずしさを与える優れた使用感を有し、また、塗布時の伸び広がりと密着性に優れたものであり、更に、肌のキメを整え透明感のある膜を得られるものであった。
実施例11 含水粉末制汗パウダー
(成分) (%)
1.寒天 1.5
2.カラギーナン 0.5
3.グリセリン 5
4.1,3−ブチレングリコール 10
5.パラオキシ安息香酸メチル 0.3
6.精製水 50.6
7.疎水化無水ケイ酸(注1) 5
8.カンファ 0.05
9.シリコーン処理タルク(注2) 5
10.架橋型シリコーン・網状型シリコーン
ブロック共重合体(注4) 10
11.架橋型シリコーン・網状型シリコーン
ブロック共重合体(注10) 10
12.l−メントール 0.05
13.エタノール 2
(注10)KSP−300 (信越化学工業社製)(平均粒子径 5μm)
(製造方法)
A.成分8〜13を混合する。
B.成分1〜6を85℃で加熱溶解し、Aを添加混合する。
C.Bを冷却固化し、−80℃で粉砕することにより、水性ゲル粒子(140〜250μm)を得た。
D.Cに成分7を加え、ヘンシェルミキサーで混合して、含水粉末制汗パウダーを調製した。
本発明の含水制汗パウダーは、良好な保存安定性を有し、使用時には、みずみずしさを与える優れた使用感を有し、また、塗布時の伸び広がりと密着性に優れたものであり、更に、肌のキメを整え透明感のある膜を得られるものであった。
実施例12 含水粉末アイカラー
(成分) (%)
1.寒天 1
2.カラギーナン 0.1
3.1,3−ブチレングリコール 10
4.パラオキシ安息香酸メチル 0.3
5.精製水 30.3
6.疎水化無水ケイ酸(注1) 2
7.シリコーン処理合成金雲母(注2) 10
8.シリコーン処理雲母チタン(注2) 15
9.シリコーン処理セリサイト(注11) 10
10.架橋型シリコーン・網状型シリコーン
ブロック共重合体(注4) 10
11.シリコーン化合物処理グンジョウピンク(注9) 0.3
12.シリコーン化合物処理ベンガラ被覆雲母(注9) 11
(注11) (アクリレーツ/アクリル酸トリデシル/メタクリル酸トリエトキシシリルプロピル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー10%処理
(製造方法)
A.成分1〜5を85℃で加熱溶解し、冷却固化後、−80℃で粉砕することにより、水性ゲル粒子(100〜250μm)を得た。
B.Aに成分6を加え、ヘンシェルミキサーで混合して、含水組成物を調製した。C.成分8〜12を混合・粉砕し、そこにBを加え混合して、含水粉末アイカラーを調製した。
本発明の含水粉末アイカラーは、良好な保存安定性を有し、使用時には、みずみずしさを与える優れた使用感を有し、また、塗布時の伸び広がりと密着性に優れたものであり、更に、肌のキメを整え透明感のある膜を得られるものであった。

Claims (9)

  1. 次の成分(A)〜(E);
    (A)比表面積80m/g以上の疎水性粉体
    (B)水性ゲル化剤
    (C)水
    (D)シリコーン処理タルク、シリコーン処理雲母、シリコーン処理セリサイト、シリコーン処理合成雲母から選ばれる1種又は2種以上の体質粉体
    (E)シリコーン樹脂粉体及び(メタ)アクリル酸アルキル(共)重合体粉体から選ばれる1種又は2種以上で、その平均粒子径が1〜50μmである粉体
    を含有し、塗擦により水が放出されることを特徴とする含水粉末化粧料。
  2. 前記成分(B)水性ゲル化剤が寒天、ゼラチン、カラギーナン、ジェランガム又はケイ酸ナトリウムマグネシウムから選ばれる1種又は2種以上の水性ゲル化剤であることを特徴とする請求項1記載の含水粉末化粧料。
  3. 前記成分(B)及び成分(C)から構成される水性ゲルを成分(A)で被覆してなる含水組成物と前記成分(D)、(E)を含有することを特徴とする請求項1又は2記載の含水粉末化粧料。
  4. 前記成分(B)及び成分(C)から構成される水性ゲルを凍結粉砕して粉末状の水性ゲル粒子とし、次いでこの水性ゲル粒子を疎水性粉体で被覆してなる含水組成物であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の含水粉末化粧料。
  5. 前記成分(A)の粒子径が、成分(B)及び成分(C)から構成される水性ゲル粒子の粒子径の1/10以下であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の含水粉末化粧料。
  6. 前記成分(E)のシリコーン樹脂粉体が、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の含水粉末化粧料。
  7. 前記成分(A)〜(C)を含有する含水組成物の平均粒径が、10μm〜400μmであることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の含水粉末化粧料。
  8. 前記成分(E)の粉体の含有量が1〜20質量%であることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の含水粉末化粧料。
  9. 前記成分(C)の含有量が20〜80質量%であることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の含水粉末化粧料。
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