JP2014165724A - 無線送信機、増幅器及び増幅方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、第1及び第2給電点の2個の給電点を備えるアンテナに対し、第1及び第2給電点に増幅した信号を供給する増幅器であり、基本波を含む信号を、同一振幅の第1及び第2信号に分配する電力分配器と、第1信号を増幅した第1増幅信号を第1給電点に出力する第1増幅器と、第2信号を増幅した第2増幅信号を第2給電点に出力する第2増幅器と、第1増幅器と第1給電点との間に介挿された第1移相器と、第2増幅器と第2給電点との間に介挿され、第1移相器と同一の電気長を有する第2移相器と、電力分配器と第1給電点との間に介挿された、電気長が基本波の波長λの1/2である第3移相器とを備え、第1及び第2移相器との各々が、第1及び第2増幅信号の2倍波成分の電圧定在波の節が第1及び第2増幅器の出力端子となるように、第1及び第2増幅信号の位相を移相する。
【選択図】図1
Description
また、他の高効率化手法として、上述したC級動作のように増幅素子のバイアスを深くすることなく、増幅素子の動作波形のピークを平坦化することにより、増幅の効率を向上させることが知られていた。ここで、例えば、増幅素子がFET(Field Effect Transistor)の場合、動作波形としてドレイン端子における電圧波形におけるピークを平坦化する。F級増幅器は、上述した増幅素子の動作波形のピークを平坦化し、増幅の効率を向上させる設計思想による高効率増幅回路のひとつである。
すなわち、上述したF級増幅は、増幅器における高調波に対するインピーダンスの制御により、増幅素子(FFT)の動作を高効率化する手法である。
例えば、n=1、m=2のドレイン効率は、ドレイン電圧の動作波形が基本波のみであり、ドレイン電流に2倍波までが含まれるF級動作におけるドレイン効率である。図14において、n=1、m=2のドレイン効率は、70.7%である。
図16は、HMRAの回路の基本的な概念を示す図である。増幅素子101は、入力される基本波を増幅し、基本波成分と高調波成分とを出力する。
この反射損失の存在を解決するため、HMRAを2個用意し、高調波フィルタをそれぞれのHMRAに接続し、2つのHMRA間で高調波がプッシュプル動作を行う高調波リアクション型増幅器(HRA;Harmonic Reaction Amplifier)が考案された(例えば、非特許文献5参照)。
移相器304は、増幅素子101_1から供給される入力無線周波数信号の2倍成分の位相を調整し、増幅素子101_2に対して出力し、増幅素子101_2から供給される入力無線周波数信号の2倍波成分の位相を調整し、増幅素子101_1に対して出力する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明の第1の実施形態による無線送信機の構成例を示す図である。この図1において、無線送信機1は、分配器11と、移相器12と、増幅素子13_1と、増幅素子13_2と、移相器14_1と、移相器14_2と、アンテナ15とを備えている。なお、増幅素子13_1及び増幅素子13_2の各々の出力端子の先に設けられる、各々の増幅素子から出力される増幅信号における基本波成分及び2倍波成分それぞれの周波数に対して整合を取る整合回路に関する記載は省略している。また、入力される基本波の周波数は、2.225GHzとして説明する。また、分配器11、移相器12、増幅素子13_1、増幅素子13_2、移相器14_1及び移相器14_2の各々の構成が増幅器10を構成している。
移相器12は、入力端子が分配器11の第1出力端子に接続され、出力端子が増幅素子13_1の入力端子に接続されている。また、移相器12は、入力無線周波数信号の周波数における移相回転量(電気長)が、入力無線周波数信号の波長λの1/2であり、第1信号の位相を第2信号に対して180°移相する。これにより、第1信号の位相は、第2信号の位相に対して逆位相となる。
移相器14_2は、入力無線周波数信号の周波数における移相回転量(電気長)が移相器14_1と同様にXであり、入力端子から供給される第2増幅信号の位相を、移相回転量Xだけ移相する。
上述したように、移相器14_1と移相器14_2との各々において、それぞれ移相回転量Xの設定を適切に微調整を行うことにより、増幅素子13_1の出力端子から増幅素子13_2の出力端子に注入される2倍波と、逆に、増幅素子13_2の出力端子から増幅素子13_1の出力端子に注入される2倍波との位相を、高精度に最適化することができる。
これにより、2倍波が増幅素子13_1及び増幅素子13_2の各々に反射される位相を適切に調整することができ、増幅素子13_1及び増幅素子13_2各々において高効率のF級動作を実現することができる。
ここで、図2(a)においては、給電経路15_2において移相器12の構成を含んで示している。したがって、給電ポートP1と給電ポートP2との各々に対し、同一位相の第1増幅信号及び第2増幅信号がそれぞれ供給されると、この移相器12により第1増幅信号の位相が変化する。
アンテナ15においては、上述した構成により、給電点15_4に給電された第1増幅信号と、給電点15_5に給電された第2増幅信号とが周波数が同一である場合、同一偏波面かつ逆位相で合成される。
分配器11は、図示されない外部機器から供給される入力無線周波数信号を、第1信号と第2信号とに、同一位相及び同一振幅で分配して出力する。
そして、移相器12は、入力端子から供給される第1信号を、180°位相回転させて出力端子を介して増幅素子13_1に対して出力する。
第2信号が入力端子に供給されると、増幅素子13_2は、位相回転していない第2信号の増幅を行い、基本波成分及び2倍波成分を含む第2増幅信号を移相器14_2に対して出力する。
同様に、移相器14_2は、第2増幅信号の位相を位相回転量Xだけ移相させ、アンテナ放射導体15_1の給電点15_5に対して供給する。ここで、第2増幅信号におけ基本波成分及び2倍波成分の双方の位相が移相される。
一方、アンテナ放射導体15_1においては、給電点15_4に給電される第1増幅信号における2倍波成分と、給電点15_5に供給される第2増幅信号における2倍波成分とが同一位相で供給される(360°移相がずれて供給される)ため、逆位相での合成が行われ、供給される高周波エネルギーが増幅素子13_1及び増幅素子13_2に対して全反射される。
すなわち、本実施形態によれば、アンテナ放射導体15_1において、基本波成分の高周波エネルギーが放射される状態を維持しながら、2倍波の反射状態を調整することが可能となる。
したがって、本実施形態における増幅器は、高調波リアクション型増幅器(HRA)と同様の動作を行い、かつ、従来のように2倍波を除去するための高調波反射フィルタを要しないアンテナ一体型増幅器であり、無線送信機の小型集積化を可能とすることができる。
無線送信機1Aは、増幅器10と、増幅器20と、アンテナ15Aとを備えている。増幅器10は、すでに述べたように、分配器11と、移相器12と、増幅素子13_1と、増幅素子13_2と、移相器14_1と、移相器14_2とを備えている。また、増幅器20は、分配器21と、移相器22と、増幅素子23_1と、増幅素子23_2と、移相器24_1と、移相器24_2とを備えている。ここで、分配器21、移相器22、増幅素子23_1、増幅素子23_2、移相器24_1及び移相器24_2の各々は、それぞれ、分配器11、移相器12、増幅素子13_1、増幅素子13_2、移相器14_1、移相器14_2と同様の構成である。
給電点15_4及び給電点15_5には、アンテナ15Aが垂直偏波の電波を空間に放射するための高周波エネルギーが、第1増幅信号及び第2増幅信号の各々における基本波成分として供給される。
一方、給電点15_6及び給電点15_7には、アンテナ15Aが水平偏波の電波を空間に放射するための高周波エネルギーが、第1増幅信号及び第2増幅信号の各々における基本波成分として供給される。
これにより、本実施形態の変形例によれば、正方形マイクロストリップアンテナの場合、2つの直線偏波を共用した偏波共用アンテナ素子として使用することができるため、水平偏波用の増幅器20と垂直偏波用の増幅器20を接続した無線送信機を構成しても良い。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図5は、この発明の第2の実施形態による無線送信機の構成例を示す図である。この図5において、無線送信機1Bは、分配器31と、移相器32と、増幅素子33_1と、増幅素子33_2と、移相器34_1と、移相器34_2と、アンテナ15(第1の実施形態と同様)とを備えている。なお、増幅素子33_1及び増幅素子33_2の各々の出力端子の先に設けられる、各々の増幅素子から出力される増幅信号における基本波成分及び2倍波成分それぞれの周波数に対して整合を取る整合回路に関する記載は省略している。また、入力される基本波の周波数は、2.225GHzとして説明する。また、分配器31、移相器32、増幅素子33_1、増幅素子33_2、移相器34_1及び移相器34_2の各々の構成が増幅器30を構成している。分配器31、移相器32、増幅素子33_1、増幅素子33_2、移相器34_1及び移相器34_2との各々は、それぞれ第1の実施形態における分配器11、移相器12、増幅素子13_1、増幅素子13_2、移相器14_1、移相器14_2と同様の構成である。
移相器34_2は、入力無線周波数信号の周波数における移相回転量(電気長)が移相器34_1と同様にXであり、入力端子から供給される第2増幅信号の移相を、移相回転量Xだけ移相する。
すなわち、本実施形態によっても、アンテナ放射導体15_1において、基本波成分の高周波エネルギーが放射される状態を維持しながら、2倍波の反射状態を調整することが可能となる。
したがって、本実施形態における増幅器は、第1の実施形態と同様に、高調波リアクション型増幅器(HRA)と同様の動作を行い、かつ、従来のように2倍波を除去するための高調波反射フィルタを要しないアンテナ一体型増幅器であり、無線送信機の小型集積化を可能とすることができる。
第1の実施形態と第2の実施形態とにおいて記載されたように、移相器12(あるいは移相器32)は、分配器11(あるいは分配器32)の第1出力端子と、給電点15_4との間のいずれの位置に配置しても良い。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図6は、この発明の第3の実施形態による無線送信機の構成例を示す図である。この図6において、無線送信機1Cは、分配器41と、増幅素子43_1と、増幅素子43_2と、移相器44_1と、移相器44_2と、2ポート給電型のアンテナであるアンテナ45とを備えている。なお、増幅素子43_1及び増幅素子43_2の各々の出力端子の先に設けられる、各々の増幅素子から出力される増幅信号における基本波成分及び2倍波成分それぞれの周波数に対して整合を取る整合回路に関する記載は省略している。また、入力される基本波の周波数は、2.225GHzとして説明する。また、分配器41、増幅素子43_1、増幅素子43_2、移相器44_1及び移相器44_2の各々のが増幅器40を構成している。分配器41、増幅素子43_1、増幅素子43_2、移相器44_1及び移相器44_2との各々は、それぞれ第1の実施形態における分配器11、増幅素子13_1、増幅素子13_2、移相器14_1、移相器14_2と同様の構成である。
移相器34_2は、入力端子が増幅素子43_2の出力端子に接続され、入力無線周波数信号の周波数における移相回転量(電気長)が移相器34_1と同様にXであり、第1増幅信号と同一位相の入力端子から供給される第2増幅信号の移相を、移相回転量Xだけ移相する。
これにより、本実施形態においては、第1増幅信号及び第2増幅信号における基本波成分の電力を空間に放射し、一方、2倍波が給電経路及び給電点を低損失で通過する特性を有するようになり、増幅素子43_1及び増幅素子43_2の各々に高周波エネルギーが注入され、増幅素子43_1及び増幅素子43_2各々において高効率のF級動作を実現することができる。
図7(a)に示されるように、アンテナ45は、誘電体基板45_1と、誘電体基板45_2との間に接地導体板45_3が介挿された3層構造で形成されている。ここで、誘電体基板45_1において、接地導体板45_3の面と対向する面と逆の面を、この誘電体基板45_1の表面とする。また、誘電体基板45_2において、接地導体板45_3の面と対向する面と逆の面を、誘電体基板45_2の裏面として説明する。
図7(c)は、誘電体基板45_2の裏面に形成されたマイクロストリップ配線(線路幅が1.84mm)である給電経路45_7と給電経路45_8とを示している。隣接して直行する辺S1及び辺S2の各々から、それぞれ給電経路45_7、給電経路45_8が形成されている。すなわち、給電経路45_7は辺S2に対して平行に、辺S1の給電ポートP1から配線され、給電経路45_8は辺S1に対して平行に、辺S2の給電ポートP2から配線されている。給電経路45_7及び給電経路45_8の直交した点(交差点)が給電点45_5である。また、給電経路45_7は辺S1に接する一端からから給電点45_5までの長さがL1(=65.78mm)であり、給電経路45_8も同様に辺S2に接する一端から給電点45_5までの長さがL1(=65.78mm)である。給電経路45_7及び給電経路45_8の双方共に、給電点から他端までの長さがL2(=21.92mm)である。図7(a)は、図7(c)に示す線分A−Aにおける線視断面図である。
分配器41は、図示されない外部機器から供給される入力無線周波数信号を、第1信号と第2信号とに、同一位相及び同一振幅で分配して出力する。
第1信号が入力端子に供給されると、増幅素子43_1は、第1信号の増幅を行い、基本波成分及び2倍波成分を含む第1増幅信号を移相器44_1に対して出力する。
第2信号が入力端子に供給されると、増幅素子43_2は、第2信号の増幅を行い、基本波成分及び2倍波成分を含む第2増幅信号を移相器44_2に対して出力する。
同様に、移相器44_2は、第2増幅信号の位相を位相回転量Xだけ移相させ、アンテナ放射導体45_2に対して結合スロット45_9を介して給電する給電点45_5に対して供給する。ここで、第2増幅信号におけ基本波成分及び2倍波成分の双方の位相が移相される。
一方、アンテナ放射導体45_20においては、給電点45_5に給電される第1増幅信号における2倍波成分と、第2増幅信号における2倍波成分とが同相給電されているが、給電点45_5において電圧定在波の節が形成されるため、高周波エネルギーが供給されず、給電経路45_7及び給電経路45_8を透過する。
すなわち、本実施形態によれば、アンテナ放射導体45_2において、基本波成分の高周波エネルギーが放射される状態を維持しながら、2倍波成分の高周波エネルギーが供給されない状態を調整することが可能となる。
したがって、本実施形態における増幅器は、高調波リアクション型増幅器(HRA)と同様の動作を行い、かつ、従来のように2倍波を除去するための高調波反射フィルタを要しないアンテナ一体型増幅器であり、無線送信機の小型集積化を可能とすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図9は、この発明の第4の実施形態によるアンテナ55の構成例を示す平面図である。本実施形態によるアンテナ55は、2入力型コプレーナ線路給電方式正方形マイクロストリップアンテナである。このアンテナ55に給電する増幅器としては、第3の実施形態における増幅器40が用いられ、無線通信機が構成される。この図9に示すアンテナ55は、2入力型コプレーナ線路給電方式正方形マイクロストリップアンテナであり、第3の実施形態におけるアンテナ45と同様に、2つの給電ポート(P1、P2)を有しており、入力無線周波数信号の2倍波を、2つの給電ポート間を低損失で透過させる。一方、アンテナ55は、入力無線周波数信号の基本波により、2つの給電ポートから供給される電力により空間に電波を放射させる特性を有している。
平面導体層55_7は、コプレーナ線路55_3と対向する辺において、このコプレーナ線路55_3の中心に対応した部分に溝55_8が形成されている。
コプレーナ線路55_3には、溝55_8内に対し、幅がコプレーナ線路55_3と同一の長さL1の突起状の給電経路55_9が設けられている。この給電経路55_9は、一端が上述したようにコプレーナ線路55_3と接続され、他端が後述するアンテナ放射導体(アンテナ放射導体55_20)に電力を供給する給電点55_10である。
図11(a)は、アンテナ55に入力される信号の周波数に対応するSパラメータの特性曲線を示すグラフである。この図11(a)において、縦軸がSパラメータ(S11、S21)値を示し、横軸が周波数を示している。また、実線がSパラメータのS11の解析結果を示しており、破線がSパラメータのS21の解析結果を示している。ここで、SパラメータであるS11は反射率を示すパラメータであり、S12は透過率を示すパラメータである。
すなわち、本実施形態によれば、第3の実施形態と同様に、アンテナ放射導体55_20において、基本波成分の高周波エネルギーが放射される状態を維持しながら、2倍波の高周波エネルギーが供給されない状態を調整することが可能となる。
したがって、本実施形態における増幅器は、高調波リアクション型増幅器(HRA)と同様の動作を行い、かつ、従来のように2倍波を除去するための高調波反射フィルタを要しないアンテナ一体型増幅器であり、無線送信機の小型集積化を可能とすることができる。
10,20,30…増幅器
11,21…分配器
12,14_1,14_2,44_1,44_2,22,24_1,24_2,32,34_1,34_2…移相器
13_1,13_2,23_1,23_2,43_1,43_2、33_1,33_2…増幅素子
15,15A,45,55…アンテナ
15_0,45_1、45_2,55_1,55_2…誘電体基板
15_1,45_20,55_20…アンテナ放射導体
15_4、15_5,15_6,15_7,55_10…給電点
55_3…コプレーナ線路
55_4,55_5…マイクロストリップ線路
55_6,55_7,55_21,55_22…平面導体層
45_7,45_8,55_9…給電経路
55_11,55_12,55_13,55_14…ビア
Claims (6)
- 第1給電点及び第2給電点の2個の給電点を備えるアンテナに対し、前記第1給電点及び前記第2給電点の各々に増幅した信号を供給する増幅器であり、
予め定められた周波数の基本波を含む信号を、同一振幅の第1信号及び第2信号に分配する電力分配器と、
前記第1信号を増幅し、第1増幅信号として前記第1給電点に対して出力する第1増幅器と、
前記第2信号を増幅し、第2増幅信号として前記第2給電点に対して出力する第2増幅器と、
前記第1増幅器の出力端子と前記第1給電点との間に介挿された第1移相器と、
前記第2増幅器の出力端子と前記第2給電点との間に介挿された、前記第1移相器と同一の電気長を有する第2移相器と、
前記第1信号が出力される前記電力分配器の第1出力端子と前記第1給電点との間に介挿された、電気長が基本波の波長λの1/2である第3移相器と
を備え、
前記第1移相器と前記第2移相器との各々が、前記第1増幅信号と前記第2増幅信号とにおける2倍波成分の電圧定在波の節が前記第1増幅器と前記第2増幅器との出力端子で生成されるように、前記第1増幅信号及び前記第2増幅信号それぞれの位相を移相することを特徴とする増幅器。 - 前記第3移相器が、
前記第1信号が出力される前記電力分配器の第1出力端子と、前記第1増幅器の入力端子との間に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の増幅器。 - 前記第3移相器が、
前記第1増幅器の出力端子と前記第1給電点との間に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の増幅器。 - 第1給電ポート及び第2給電ポートと、前記第1給電ポート及び前記第2給電ポートに接続される給電点を備えるアンテナに対し、前記第1給電ポート及び前記第2給電ポートの各々に増幅した信号を供給する増幅器であり、
予め定められた周波数の基本波を含む信号を、同一振幅の第1信号及び第2信号に分配する電力分配器と、
前記第1信号を増幅し、第1増幅信号として出力する第1増幅器と、
前記第2信号を増幅し、第2増幅信号として出力する第2増幅器と、
前記第1増幅信号及び前記第2増幅信号が供給される2給電点とを有するアンテナと、
前記第1増幅器の出力端子と前記第1給電点との間に介挿された第1移相器と、
前記第2増幅器の出力端子と前記第2給電点との間に介挿された、前記第1移相器と同一の電気長を有する第2移相器と
を備え、
前記第1移相器と前記第2移相器との各々が、前記第1増幅信号と前記第2増幅信号とにおける2倍波成分の電圧定在波の節が前記給電点で生成されるように、前記第1増幅信号及び前記第2増幅信号それぞれの位相を移相することを特徴とする増幅器。 - 第1給電点及び第2給電点の2個の給電点を備えるアンテナに対し、前記第1給電点及び前記第2給電点の各々に供給する信号を増幅する増幅方法であり、
予め定められた周波数の基本波を含む信号を、同一振幅の第1信号及び第2信号に分配する電力分配過程と、
第1増幅器により前記第1信号を増幅し、第1増幅信号として出力する第1増幅過程と、
第2増幅器により前記第2信号を増幅し、第2増幅信号として出力する第2増幅過程と、
前記第1増幅信号の位相を移相して、前記第1給電点に供給する第1移相過程と、
前記第2増幅信号の位相を前記第1増幅信号と同一の位相に移相して、前記第2給電点に供給する第2移相過程と、
前記第1移相過程を行う前に、前記第1増幅信号の位相を基本波の波長λの1/2に移相する第3移相過程と
を有し、
前記第1位相過程と前記第2位相過程との各々において、前記第1増幅信号と前記第2増幅信号とにおける2倍波成分の電圧定在波の節が前記第1増幅器と前記第2増幅器との出力端子で生成されるように、前記第1増幅信号及び前記第2増幅信号それぞれの位相を移相する
ことを特徴とする増幅方法。 - 第1給電ポート及び第2給電ポートと、前記第1給電ポート及び前記第2給電ポートに接続される給電点を備えるアンテナに対し、前記第1給電ポート及び前記第2給電ポートの各々に増幅した信号を供給する増幅方法であり、
予め定められた周波数の基本波を含む信号を、同一振幅の第1信号及び第2信号に分配する電力分配過程と、
前記第1信号を増幅し、第1増幅信号として出力する第1増幅過程と、
前記第2信号を増幅し、第2増幅信号として出力する第2増幅過程と、
前記第1増幅器の移相を移相して、前記第1給電ポートに供給する第1移相過程と、
前記第2増幅信号の位相を前記第1増幅信号と同一の位相に移相して、前記第2給電ポートに供給する第2移相過程と
を備え、
前記第1位相過程と前記第2位相過程との各々において、前記第1増幅信号と前記第2増幅信号とにおける2倍波成分の電圧定在波の節が前記給電点で生成されるように、前記第1増幅信号及び前記第2増幅信号それぞれの位相を移相することを特徴とする増幅方法。
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