JP2014162891A - 樹脂複合材料 - Google Patents
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Abstract
【課題】線膨張係数の低い、樹脂複合材料を提供する。
【解決手段】ポリオレフィン系樹脂100重量部と、グラフェン構造を有する炭素質材料0.1〜40重量部と、前記ポリオレフィン系樹脂のSP値をx(cal/cm3)1/2としたとき、SP値がxよりも高く、(x+2)以下の範囲にある添加剤0.1〜20重量部とを含む、樹脂複合材料。
【選択図】なし
【解決手段】ポリオレフィン系樹脂100重量部と、グラフェン構造を有する炭素質材料0.1〜40重量部と、前記ポリオレフィン系樹脂のSP値をx(cal/cm3)1/2としたとき、SP値がxよりも高く、(x+2)以下の範囲にある添加剤0.1〜20重量部とを含む、樹脂複合材料。
【選択図】なし
Description
本発明は、ポリオレフィン系樹脂に炭素質材料が添加されている樹脂複合材料に関する。
従来、ポリオレフィン系樹脂からなる製品において、線膨張係数を小さくするために、充填剤を添加する方法が広く用いられている。下記の特許文献1には、ポリプロピレン中のポリエチレン量を調整することにより、樹脂の粘度を制御する方法が開示されている。ここでは、樹脂の粘度を制御することにより、線膨張率を低め、かつ表面性状を改善することができるとされている。
しかしながら、特許文献1に記載の樹脂の粘度を制御する方法では、線膨張係数をより一層十分に低くすることはできなかった。
本発明の目的は、線膨張係数がより一層低い、樹脂複合材料を提供することである。
本発明に係る樹脂複合材料は、ポリオレフィン系樹脂100重量部と、グラフェン構造を有する炭素質材料0.1〜40重量部と、ポリオレフィン系樹脂のSP値をx(cal/cm3)1/2としたときに、SP値がxより高く、(x+2)以下である添加剤0.1〜20重量部とを含む。なお、本明細書におけるSP値は、Fedors法により測定された値である。
本発明に係る樹脂複合材料では、好ましくは、上記グラフェン構造を有する炭素質材料として薄片化黒鉛が用いられる。
本発明に係る樹脂複合材料では、好ましくは、上記添加剤として、マレイン酸変性ポリプロピレン、SEPS(スチレンエチレンプロピレンスチレンブロック共重合体)及びEPDM(エチレンプロピレンゴム)からなる群から選択された少なくとも1種の添加剤が用いられる。
本発明に係る樹脂複合材料では、ポリオレフィン系樹脂に対し、上記グラフェン構造を有する炭素質材料及び上記特定のSP値範囲を満たす添加剤を上記特定の割合で含むため、線膨張係数を効果的に低めることができる。従って、温度変化が与えられたとしても、寸法安定性に優れている製品を提供することができる。
以下、本発明の詳細を説明する。
(ポリオレフィン系樹脂)
本発明に係る樹脂複合材料において用いられるポリオレフィン系樹脂としては特に限定されない。
本発明に係る樹脂複合材料において用いられるポリオレフィン系樹脂としては特に限定されない。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、エチレン単独重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリエチレン系樹脂、プロピレン単独重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体などのポリプロピレン系樹脂、ブテン単独重合体、ブタジエン、イソプレンなどの共役ジエンの単独重合体または共重合体などが挙げられる。これらのポリオレフィン系樹脂は、1種のみが用いられてもよく、2種以上併用されてもよい。ポリプロピレン系樹脂が特に好ましい。また、2種以上のポリプロピレンを併用してもよい。さらに、ポリプロピレンとポリエチレンとを混合して用いてもよい。
(グラフェン構造を有する炭素質材料)
本発明においては、上記ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し、グラフェン構造を有する炭素質材料が0.1〜40重量部の割合で含まれている。グラフェン構造を有する炭素質材料としては、グラフェンが積層された構造を有する様々な材料を用いることができる。このようなグラフェン構造を有する炭素質材料としては、黒鉛、薄片化黒鉛及び膨張黒鉛などを挙げることができる。なお、薄片化黒鉛とは、元の黒鉛よりも薄い、グラフェンシートの積層体である。薄片化黒鉛におけるグラフェンシートの積層数は、2以上である。樹脂複合材料の引張弾性率等の機械的強度を効果的に高める観点から、積層数は、1000以下であることが好ましく、150以下であることがより好ましい。
本発明においては、上記ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し、グラフェン構造を有する炭素質材料が0.1〜40重量部の割合で含まれている。グラフェン構造を有する炭素質材料としては、グラフェンが積層された構造を有する様々な材料を用いることができる。このようなグラフェン構造を有する炭素質材料としては、黒鉛、薄片化黒鉛及び膨張黒鉛などを挙げることができる。なお、薄片化黒鉛とは、元の黒鉛よりも薄い、グラフェンシートの積層体である。薄片化黒鉛におけるグラフェンシートの積層数は、2以上である。樹脂複合材料の引張弾性率等の機械的強度を効果的に高める観点から、積層数は、1000以下であることが好ましく、150以下であることがより好ましい。
薄片化黒鉛の平均粒子径は、0.1〜50μm程度であることが好ましい。なお、薄片化黒鉛の平均粒子径は、粒度分布測定装置によって測定した値である。
薄片化黒鉛は、アスペクト比の大きい形状を有する。そのため、本発明に係る樹脂複合材料において、薄片化黒鉛が均一に分散されていると、薄片化黒鉛の積層面に交差する方向に加わる外力に対する補強効果を効果的に高めることができる。
薄片化黒鉛のアスペクト比が小さすぎると、積層面に交差する方向に加わった外力に対する補強効果が充分でないことがある。薄片化黒鉛のアスペクト比が大きすぎると、効果が飽和してそれ以上の補強効果を望めないことがある。以上のような観点から、薄片化黒鉛のアスペクト比は、20以上であることが好ましく、50以上であることがより好ましい。薄片化黒鉛のアスペクト比は、5000以下であることが好ましい。
なお、本発明において薄片化黒鉛のアスペクト比とは、薄片化黒鉛の厚みに対する薄片化黒鉛の積層面方向における最大寸法の比をいう。
薄片化黒鉛は、市販品が入手可能であり、従来公知の方法により製造することもできる。例えば、薄片化黒鉛は、黒鉛の層間に硝酸イオンなどのイオンを挿入した後に加熱処理する化学的処理方法、黒鉛に超音波を印加するなどの物理的処理方法、黒鉛を作用極として電気分解を行う電気化学的方法などの方法により得られる。
好ましくは、上記薄片化黒鉛がグラフェン構造を有する炭素質材料として用いられる。それによって、樹脂複合材料の機械的強度の向上を効果的に図ることができる。特にシー
ト状の形状の製品を売る場合、少ない添加量で機械的強度を効果的に高めることができる。
ト状の形状の製品を売る場合、少ない添加量で機械的強度を効果的に高めることができる。
上記グラフェン構造を有する炭素質材料の含有割合が0.1重量部以上であることにより、線膨張係数を低める効果が得られる。好ましくは、0.15重量部以上であり、それによって線膨張係数を低める効果をより一層高めることができる。また、グラフェン構造を有する炭素質材料の添加割合は40重量部以下であるため、樹脂複合材料の靱性の低下を抑制し防止することができる。好ましくは、グラフェン構造を有する炭素質材料は35重量部以下の割合で配合することが望ましく、それによって脆性破壊をより効果的に抑制することができる。
(添加剤)
本発明においては、上記ポリオレフィン系樹脂のSP値をx(cal/cm3)1/2としたときに、xより高く、(x+2)以下であるSP値を有する添加剤が含有される。この添加剤の含有により、線膨張係数を効果的に低めることができる。
本発明においては、上記ポリオレフィン系樹脂のSP値をx(cal/cm3)1/2としたときに、xより高く、(x+2)以下であるSP値を有する添加剤が含有される。この添加剤の含有により、線膨張係数を効果的に低めることができる。
上記添加剤としては、SP値が上記特定の範囲内である限り、特に限定されないが、マレイン酸変性ポリプロピレンはポリオレフィン部分と無水カルボン酸部分を有る合成樹脂、SEPS(スチレンエチレンプロピレンスチレンブロック共重合体)及びEPDM(エチレンプロピレンゴム)などの合成ゴムを好適に用いることができる。より好ましくは、マレイン酸変性ポリプロピレン、SEPS及びEPDMからなる群から選択した少なくとも1種が望ましい。この場合には、線膨張係数をより効果的に低めることができるとともに、樹脂複合材料の靭性の低下をより効果的に抑制することができる。
上記添加剤の配合割合は、0.1〜20重量部の範囲とすることが必要である。この範囲内であれば、低線膨張係数を実現するとともにポリオレフィン系樹脂との親和性が高くなり、靱性の低下を抑制することができる。添加剤の添加割合が0.1重量部未満では、親和性を高める効果が十分でない。20重量部を超えると、添加剤そのものの線膨張係数の影響が大きくなり、線膨張係数を低めることが困難となる。より好ましくは、添加剤は1重量部以上、配合することが望ましく、それによって靱性の低下をより効果的に抑制することができる。また、上記添加剤の添加割合は、より好ましくは15重量部以下とすることが望ましく、それによってポリオレフィン樹脂とグラフェンの親和性が向上し線膨張係数を改善することができる。
(他の成分)
本発明の樹脂複合材料では、本発明の目的を阻害しない範囲で、様々な他の成分を添加してもよい。このような他の成分としては、例えば、フェノール系、リン系、アミン系、イオウ系などの酸化防止剤;ベンゾトリアゾール系、ヒドロキシフェニルトリアジン系などの紫外線吸収剤;金属害防止剤;ヘキサブロモビフェニルエーテル、デカブロモジフェニルエーテルなどのハロゲン化難燃剤;ポリリン酸アンモニウム、トリメチルフォスフェートなどの難燃剤;各種充填剤;帯電防止剤;安定剤;顔料などが挙げられる。
本発明の樹脂複合材料では、本発明の目的を阻害しない範囲で、様々な他の成分を添加してもよい。このような他の成分としては、例えば、フェノール系、リン系、アミン系、イオウ系などの酸化防止剤;ベンゾトリアゾール系、ヒドロキシフェニルトリアジン系などの紫外線吸収剤;金属害防止剤;ヘキサブロモビフェニルエーテル、デカブロモジフェニルエーテルなどのハロゲン化難燃剤;ポリリン酸アンモニウム、トリメチルフォスフェートなどの難燃剤;各種充填剤;帯電防止剤;安定剤;顔料などが挙げられる。
(製造方法)
本発明に係る樹脂複合材料の製造方法は特に限定されない。上記ポリオレフィン系樹脂と、上記グラフェン構造を有する炭素質材料と、上記添加剤とを混合する様々な方法を用いることができる。混合に際しては、ポリオレフィン系樹脂にグラフェン構造を有する炭素質材料を混練した後、上記添加剤を添加し、混合してもよい。他の方法として、ポリオレフィン系樹脂に添加剤を混合した後に、グラフェン構造を有する炭素質材料を添加してもよい。さらに、好ましくは、ポリオレフィン系樹脂と、上記グラフェン構造を有する炭素質材料と、添加剤とを同時に混合する方法を挙げることができる。その場合には、生産
性を高めることができる。
本発明に係る樹脂複合材料の製造方法は特に限定されない。上記ポリオレフィン系樹脂と、上記グラフェン構造を有する炭素質材料と、上記添加剤とを混合する様々な方法を用いることができる。混合に際しては、ポリオレフィン系樹脂にグラフェン構造を有する炭素質材料を混練した後、上記添加剤を添加し、混合してもよい。他の方法として、ポリオレフィン系樹脂に添加剤を混合した後に、グラフェン構造を有する炭素質材料を添加してもよい。さらに、好ましくは、ポリオレフィン系樹脂と、上記グラフェン構造を有する炭素質材料と、添加剤とを同時に混合する方法を挙げることができる。その場合には、生産
性を高めることができる。
いずれにしても、混合に際しては、ポリオレフィン系樹脂が溶融する温度以上で混合することが望ましい。それによって、グラフェン構造を有する炭素質材料及び添加剤を良好に分散させることができる。
本発明に係る樹脂複合材料は、適宜の方法で賦形され得る。賦形方法は特に限定されず、様々な成形方法や溶液流延法などを挙げることができる。成形方法としては、プレス成形、溶融押出成形法、射出成形法などを挙げることができる。本発明の樹脂複合材料を賦型することにより、線膨張係数が低い製品を確実に提供することができる。
次に、本発明の具体的な実施例及び比較例を挙げることにより本発明の効果を明らかにする。本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
ポリプロピレン−A(以下、PP−Aと略す。日本ポリプロ社製、品番:EA9、SP値8.02(cal/cm3)1/2、MFR=0.5g/10min(JIS K7210))50重量部と、ポリプロピレン−B(以下、PP−Bと略す。日本ポリプロ社製、品番:MA3H、SP値=8.02、MFR=10.0g/10min(JIS K7210))50重量部と、添加剤としてマレイン酸変性ポリプロピレン(以下、場合によってはma−PPと略す。三洋化成工業社製、品名:ユーメックス1010、SP値=9.73(cal/cm3)1/2、重量平均分子量=30000、溶融粘度=7000mPa・s(160度))3重量部とをプラストミル(東洋精機社製、ラボプラストR−100)で180℃の温度で2分間混練した。次に、グラフェン構造を有する炭素質材料としてXG Sciences社製グラフェンのM5を10重量部添加し、180℃の温度で5分間混練した。上記のようにして、実施例1の樹脂複合材料を得た。この樹脂複合材料を190℃の温度において加熱プレス成形し、厚み0.5mmの樹脂複合材料板を得た。
ポリプロピレン−A(以下、PP−Aと略す。日本ポリプロ社製、品番:EA9、SP値8.02(cal/cm3)1/2、MFR=0.5g/10min(JIS K7210))50重量部と、ポリプロピレン−B(以下、PP−Bと略す。日本ポリプロ社製、品番:MA3H、SP値=8.02、MFR=10.0g/10min(JIS K7210))50重量部と、添加剤としてマレイン酸変性ポリプロピレン(以下、場合によってはma−PPと略す。三洋化成工業社製、品名:ユーメックス1010、SP値=9.73(cal/cm3)1/2、重量平均分子量=30000、溶融粘度=7000mPa・s(160度))3重量部とをプラストミル(東洋精機社製、ラボプラストR−100)で180℃の温度で2分間混練した。次に、グラフェン構造を有する炭素質材料としてXG Sciences社製グラフェンのM5を10重量部添加し、180℃の温度で5分間混練した。上記のようにして、実施例1の樹脂複合材料を得た。この樹脂複合材料を190℃の温度において加熱プレス成形し、厚み0.5mmの樹脂複合材料板を得た。
(実施例2)
マレイン酸変性ポリプロピレンの添加割合を5重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を作製した。
マレイン酸変性ポリプロピレンの添加割合を5重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を作製した。
(実施例3)
添加剤として、マレイン酸変性ポリプロピレンに代えて、SEPS(クラレ社製、品番:SEPTON,SP値=9.40(cal/cm3)1/2、分子量=170、MFR=22.0g/10min(JIS K7210 測定温度200度))を用いたこと以外は実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、かつ厚み0.5mmの樹脂複合材料板を作製した。
添加剤として、マレイン酸変性ポリプロピレンに代えて、SEPS(クラレ社製、品番:SEPTON,SP値=9.40(cal/cm3)1/2、分子量=170、MFR=22.0g/10min(JIS K7210 測定温度200度))を用いたこと以外は実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、かつ厚み0.5mmの樹脂複合材料板を作製した。
(実施例4)
SEPSの添加割合を3重量部から5重量部に変換させたことを除いては、実施例3と同様にして、樹脂複合材料を得、かつ樹脂複合材料板を得た。
SEPSの添加割合を3重量部から5重量部に変換させたことを除いては、実施例3と同様にして、樹脂複合材料を得、かつ樹脂複合材料板を得た。
(実施例5)
実施例1で用いたマレイン酸変性ポリプロピレンに代えて、ゴム成分からなる添加剤としてEPDM(三井化学社製、品番:3072EP、SP値=8.30(cal/cm3)1/2、分子量=190、ムーニー粘度=51ML(1+4)125度(ASTMD 1646))を用いたことを除いては、実施例1と同様にして、樹脂複合材料を得、かつ樹脂複合材料板を得た。
実施例1で用いたマレイン酸変性ポリプロピレンに代えて、ゴム成分からなる添加剤としてEPDM(三井化学社製、品番:3072EP、SP値=8.30(cal/cm3)1/2、分子量=190、ムーニー粘度=51ML(1+4)125度(ASTMD 1646))を用いたことを除いては、実施例1と同様にして、樹脂複合材料を得、かつ樹脂複合材料板を得た。
(実施例6)
EPDMの添加割合を3重量部から10重量部に変更したことを除いては、実施例5と同様にして樹脂複合材料を得、かつ樹脂複合材料板を作製した。
EPDMの添加割合を3重量部から10重量部に変更したことを除いては、実施例5と同様にして樹脂複合材料を得、かつ樹脂複合材料板を作製した。
(実施例7)
グランフェン構造を有する炭素質材料の添加割合を10重量部から0.15重量部に変更したことを除いては、実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を得た。
グランフェン構造を有する炭素質材料の添加割合を10重量部から0.15重量部に変更したことを除いては、実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を得た。
(実施例8)
グランフェン構造を有する炭素質材料の添加割合を10重量部から35重量部に変更したことを除いては、実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を得た。
グランフェン構造を有する炭素質材料の添加割合を10重量部から35重量部に変更したことを除いては、実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を得た。
(実施例9)
マレイン酸変性ポリプロピレンの添加割合を3重量部から0.15重量部に変更したことを除いては、実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、かつ樹脂複合材料板を作製した。
マレイン酸変性ポリプロピレンの添加割合を3重量部から0.15重量部に変更したことを除いては、実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、かつ樹脂複合材料板を作製した。
(実施例10)
マレイン酸変性ポリプロピレンの添加割合を3重量部から15重量部に変更したことを除いては、実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、かつ樹脂複合材料板を作製した。
マレイン酸変性ポリプロピレンの添加割合を3重量部から15重量部に変更したことを除いては、実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、かつ樹脂複合材料板を作製した。
(実施例11)
ポリプロピレン−Aを100重量部用い、ポリプロピレン−Bを添加しなかったことを除いては、実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を作製した。
ポリプロピレン−Aを100重量部用い、ポリプロピレン−Bを添加しなかったことを除いては、実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を作製した。
(実施例12)
ポリプロピレン−Aを用いず、ポリプロピレン−Bを100重量部用いたことを除いては、実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を作製した。
ポリプロピレン−Aを用いず、ポリプロピレン−Bを100重量部用いたことを除いては、実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を作製した。
(実施例13)
ポリプロピレンとして、ポリプロピレン−C(以下、PP−Cと略す。日本ポリプロ社製、品番:EC9(ブロックPP)、SP値=8.29(cal/cm3)1/2、MFR=0.5g/10min(JIS K7210))100重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を作製した。
ポリプロピレンとして、ポリプロピレン−C(以下、PP−Cと略す。日本ポリプロ社製、品番:EC9(ブロックPP)、SP値=8.29(cal/cm3)1/2、MFR=0.5g/10min(JIS K7210))100重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を作製した。
(実施例14)
ポリオレフィンとしてポリプロピレンではなく、ポリエチレン(日本ポリスチレン社製、品番:HJ360、SP値=8.56(cal/cm3)1/2、)MFR=5.5g/10min(JIS K6922−2))100重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を作製した。
ポリオレフィンとしてポリプロピレンではなく、ポリエチレン(日本ポリスチレン社製、品番:HJ360、SP値=8.56(cal/cm3)1/2、)MFR=5.5g/10min(JIS K6922−2))100重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を作製した。
(比較例1)
添加剤を添加しなかったことを除いては、実施例1と同様にして比較例1の樹脂複合材料及び樹脂複合材料板を得た。
添加剤を添加しなかったことを除いては、実施例1と同様にして比較例1の樹脂複合材料及び樹脂複合材料板を得た。
(比較例2)
添加剤としてフッ素ゴム(デュポンエラストマー社製、品名:バイトンAL−300、SP値=7.30(cal/cm3)1/2、ムーニー粘度=30ML(1+10)12
1度(JIS 6300−1))を用いたことを除いては、実施例1と同様して樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を得た。
添加剤としてフッ素ゴム(デュポンエラストマー社製、品名:バイトンAL−300、SP値=7.30(cal/cm3)1/2、ムーニー粘度=30ML(1+10)12
1度(JIS 6300−1))を用いたことを除いては、実施例1と同様して樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を得た。
(比較例3)
添加剤としてポリエチレンテレフタレート(PETと略す。PETフレーク、SP値=10.70(cal/cm3)1/2、MFR=45〜130g/10min(JIS K7210 測定温度280度)、リサイクル品)を用いたことを除いては、実施例1と同様して樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を得た。
添加剤としてポリエチレンテレフタレート(PETと略す。PETフレーク、SP値=10.70(cal/cm3)1/2、MFR=45〜130g/10min(JIS K7210 測定温度280度)、リサイクル品)を用いたことを除いては、実施例1と同様して樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を得た。
(比較例4)
グランフェン構造を有する炭素質材料の添加割合を0.05重量部としたこと以外は、実施例1と同様して、樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を作製した。
グランフェン構造を有する炭素質材料の添加割合を0.05重量部としたこと以外は、実施例1と同様して、樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を作製した。
(比較例5)
グランフェン構造を有する炭素質材料の添加割合を45重量部としたこと以外は、実施例1と同様して、樹脂複合材料を得た。樹脂複合材料板の作製を試みたが、脆いため、成型できなかった。
グランフェン構造を有する炭素質材料の添加割合を45重量部としたこと以外は、実施例1と同様して、樹脂複合材料を得た。樹脂複合材料板の作製を試みたが、脆いため、成型できなかった。
(比較例6)
マレイン酸変性ポリプロピレンの添加割合を0.05重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を作製した。
マレイン酸変性ポリプロピレンの添加割合を0.05重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を作製した。
(比較例7)
マレイン酸変性ポリプロピレンの添加割合を25重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を作製した。
マレイン酸変性ポリプロピレンの添加割合を25重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を作製した。
(比較例8)
添加剤を配合しなかったことを除いては、実施例11と同様にして、樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を得た。
添加剤を配合しなかったことを除いては、実施例11と同様にして、樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を得た。
(比較例9)
添加剤を配合しなかったことを除いては、実施例12と同様にして、樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を得た。
添加剤を配合しなかったことを除いては、実施例12と同様にして、樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を得た。
(比較例10)
添加剤を配合しなかったことを除いては、実施例13と同様にして、樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を得た。
添加剤を配合しなかったことを除いては、実施例13と同様にして、樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を得た。
(比較例11)
添加剤を配合しなかったことを除いては、実施例14と同様にして、樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を得た。
添加剤を配合しなかったことを除いては、実施例14と同様にして、樹脂複合材料を得、樹脂複合材料板を得た。
(実施例及び比較例の評価)
実施例及び比較例で得た樹脂複合材料板について、線膨張係数(CTE)を以下の要領で測定した。
実施例及び比較例で得た樹脂複合材料板について、線膨張係数(CTE)を以下の要領で測定した。
TA Instrment社製、品番:Q400の測定装置を用い、JIS K7197に準拠し、−30℃〜+100℃の温度範囲における平均線膨張率を測定した。結果を下記の表1に示す。また、表2及び3に使用したポリオレフィン系樹脂及び添加剤を詳細に示す。
表1から明らかなように、比較例1,8〜11に比べ、実施例1及び2,11〜14では、線膨張係数をかなり低め得ることがわかる。比較例1,8〜11、フッ素ゴムやPETを添加した比較例2,3に比べ、実施例1,3,5によれば線膨張係数を効果的に低め
得ることがわかる。
得ることがわかる。
さらに、比較例4に比べ、実施例1では、グラフェン構造を有する炭素質材料の配合割合が十分であるため、線膨張係数を効果的に低めることが可能であった。なお、比較例5ではグラフェン構造を有する炭素質材料の添加割合が45重量部と多かったため、脆くなり、線膨張係数を測定するサンプルを作製することができなかった。従って、測定不可となっている。
さらに、比較例6及び7では、添加剤の配合割合が少なすぎたり、多すぎたりしているため、やはり線膨張係数が十分に低められていなかった。
Claims (3)
- ポリオレフィン系樹脂100重量部と、グラフェン構造を有する炭素質材料0.1〜40重量部と、前記ポリオレフィン系樹脂のSP値をx(cal/cm3)1/2としたとき、SP値がxよりも高く、(x+2)以下の範囲にある添加剤0.1〜20重量部とを含む、樹脂複合材料。
- 前記グラフェン構造を有する炭素質材料が薄片化黒鉛である、請求項1に記載の樹脂複合材料。
- 前記添加剤が、マレイン酸変性ポリプロピレン、SEPS(スチレンエチレンプロピレンスチレンブロック共重合体)及びEPDM(エチレンプロピレンゴム)からなる群から選択された少なくとも1種である、請求項1または2に記載の樹脂複合材料。
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