JP2014162401A - ベルトウォーニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】急発進時あるいは急旋回時等においても、荷物を載せていることをいち早く判定できるようにし、誤ってベルトウォーニングが作動しないようにしたベルトウォーニング装置を提供する。
【解決手段】制御装置は、着座なし認識モードにおいて荷重検出装置が第1荷重より大きく第2荷重より小さい荷重を予め設定された時間継続して検出したことを条件として荷物認識モードへ移行し、荷物認識モードにおいて荷重検出装置が第3荷重より小さい荷重を予め設定された時間継続して検出したことを条件として着座なし認識モードへ移行する遷移処理を行い、遷移処理における荷物認識モードへの移行時間t1を、車両の加速度特性によって第1荷重より第2荷重に増加するまでの時間Tよりも短く設定した。
【選択図】図6

Description

本発明は、シートベルト未装着の際に乗員にシートベルトの装着を促すベルトウォーニング装置に関するものである。
自動車においては、車両シートに乗員が着座しているにも係わらずシートベルトを装着していない場合に、ブザー等による警告によってシートベルトの装着を促すようになっている。また、助手席に乗員が着座している場合には、事故時にエアバッグを展開するようになっている。
このために、車両シートにおいては、乗員の荷重を検出する荷重検出装置が備えられ、この荷重検出装置によって検出された荷重が、予め定められた閾値を超えた場合に、乗員が着座している「着座あり」と判定し、閾値以下の場合には、「着座なし」と判定するようになっている。
シートに作用する荷重を検知して乗員の有無を判別する乗員検知装置の一例が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の乗員検知装置においては、4カ所のシート取付け部のうち前後2カ所にのみに荷重センサを設置し、得られる2つの荷重値の和から乗員の有無を判別するようにしている。
上記した乗員検知装置によれば、荷重センサをシート取付け部の左または右側の前後2か所に取付けることで、荷重センサの設置数を最小限に抑え、装置の低コスト化、軽量化を図りながら、乗員の有無を判別することができる。
特開平9−207638号公報
しかしながら、シート取付け部の左または右側の前後2か所に荷重センサを設置する構成では、車両の急旋回時に荷重検出装置によって検出される荷重が増大し、車両シートに軽い荷物が載せられている場合であっても、乗員が着座している「着座あり」と誤って認識するおそれがある。
これにより、乗員が着座していないにもかかわらず、「乗員あり」と判定され、シートベルト未装着の警告が発せられ、その後、車両に作用する加速度が小さくなって、荷重検出装置によって検出される荷重が減少すると、シートベルト未装着の警告が停止される。このように、車両の走行状態によって、シートベルトの装着を促す誤った警告が繰り返されるおそれがあり、運転者に不快感を与えることがある。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたもので、急発進時あるいは急旋回時等においても、荷物を載せていることをいち早く判定できるようにし、誤ってベルトウォーニングが作動しないようにしたベルトウォーニング装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、車両シートに着座した乗員を装着時に拘束し、非装着時に該乗員を開放するシートベルトと、車両シートの着座面に作用する荷重を検出するために車両シートの後方に設けられた左右一対の2つの荷重センサからなる荷重検出装置と、該荷重検出装置によって検出された荷重に応じて前記シートベルトの装着を促すウォーニング部材と、着座なし状態である着座なし認識モードと、乗員の着座ありと判断し前記ウォーニング部材を作動許可状態とする乗員着座認識モードと、荷物の載置状態と判断し前記ウォーニング部材を作動不可状態とする荷物認識モードとのいずれか1つのモードとする制御装置とを備え、前記制御装置は、前記着座なし認識モードにおいて前記荷重検出装置が第1荷重より大きく第2荷重より小さい荷重を予め設定された時間継続して検出したことを条件として前記荷物認識モードへ移行し、前記荷物認識モードにおいて前記荷重検出装置が所定の荷重より小さい荷重を予め設定された時間継続して検出したことを条件として前記着座なし認識モードへ移行する遷移処理を行い、前記遷移処理における前記荷物認識モードへの移行時間t1を、車両の加速度特性によって前記第1荷重より前記第2荷重に増加するまでの時間Tよりも短く設定したベルトウォーニング装置である。
請求項2に係る発明の特徴は、前記制御装置は、前記着座なし認識モードにおいて前記荷重検出装置が前記第2荷重より大きい荷重を検出したことを条件として前記乗員着座認識モードへ移行し、前記乗員着座認識モードにおいて前記荷重検出装置が前記所定の荷重より小さい荷重を検出したことを条件として前記着座なし認識モードへ移行する第2の遷移処理を行う請求項1に記載のベルトウォーニング装置である。
請求項3に係る発明の特徴は、前記荷重検出装置は、前記車両シートの下側における後方左右に配置された2つの荷重センサからなり、前記時間Tは、車両の加速による前後加速度によって前記荷重検出装置により検出される荷重が、前記第1荷重より前記第2荷重に増加するに要する時間に相当するものである請求項1または請求項2に記載のベルトウォーニング装置である。
請求項4に係る発明の特徴は、前記荷重検出装置は、前記車両シートの下側における左右の一方側の前後に配置された2つの荷重センサからなり、前記時間Tは、車両の旋回による横加速度によって前記荷重検出装置により検出される荷重が、前記第1荷重より前記第2荷重に増加するに要する時間に相当するものである請求項1または請求項2に記載のベルトウォーニング装置である。
請求項1に係る発明によれば、制御装置は、着座なし認識モードにおいて荷重検出装置が第1荷重より大きく第2荷重より小さい荷重を予め設定された時間継続して検出したことを条件として荷物認識モードへ移行し、荷物認識モードにおいて荷重検出装置が所定の荷重より小さい荷重を予め設定された時間継続して検出したことを条件として着座なし認識モードへ移行する遷移処理を行い、遷移処理における荷物認識モードへの移行時間t1を、車両の加速度特性によって第1荷重より第2荷重に増加するまでの時間Tよりも短く設定している。
これにより、車両シートの着座面に荷物を載せている状態で、車両に作用する加速度の影響によって、荷重検出装置によって検出される荷重が、乗員が着座していると判定する第2荷重より大きくなっても、第2荷重よりも大きくなる以前に、荷物認識モードへの移行を完了させることができるので、シートベルト未装着の誤った警告信号が発せられることを回避することができる。
請求項2に係る発明によれば、制御装置は、着座なし認識モードにおいて荷重検出装置が第2荷重より大きい荷重を検出したことを条件として乗員着座認識モードへ移行し、乗員着座認識モードにおいて荷重検出装置が所定の荷重より小さい荷重を検出したことを条件として着座なし認識モードへ移行する第2の遷移処理を行うので、荷物認識モードあるいは乗員着座認識モードが一旦確定された後は、荷物認識モードと乗員着座認識モードとの間で判定が切替ることがなく、荷重の変動によって、シートベルト未装着の警告が繰り返されることがない。
請求項3に係る発明によれば、荷重検出装置は、車両シートの下側における後方左右に配置された2つの荷重センサからなり、時間Tは、車両の加速による前後加速度によって荷重検出装置により検出される荷重が、第1荷重より第2荷重に増加するに要する時間に相当するものであるので、車両シートの後方左右に2つの荷重センサを配置した場合であっても、車両の急発進等による誤判定を抑制することができ、荷重検出装置の低コスト化を実現することができる。
請求項4に係る発明によれば、荷重検出装置は、車両シートの下側における左右の一方側の前後に配置された2つの荷重センサからなり、時間Tは、車両の旋回による横加速度によって荷重検出装置により検出される荷重が、第1荷重より第2荷重に増加するに要する時間に相当するものであるので、車両シートの左右の一方側の前後に2つの荷重センサを配置した場合であっても、車両の急旋回等による誤判定を抑制することができ、荷重検出装置の低コスト化を実現することができる。
本発明の実施の形態を示すベルトウォーニング装置を備えた車両シートの斜視図である。 車両シートを上面から見た図である。 ベルトウォーニング装置のブロック図である。 ベルトウォーニング装置の遷移状態を示す図である。 車両の急発進時の荷重検出装置の出力の変化を示すグラフである。 ベルトウォーニング装置のフローチャートを示す図である。 別の変形例を示す車両シートを上面から見た図である。
以下、本発明に係るベルトウォーニング装置10を備えた車両シート11の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書中において使用する「前後、左右、上下」の方向は、車両シート11に着座した乗員から見た車両の各方向を基準として記述している。また、本実施の形態においては、車両は左ハンドル車とし、助手席に着座する乗員の有無を判定するものとする。
図1に示すように、助手席側の車両シート11には、乗員が着座する着座面としてのシートクッション11aと、シートクッション11aの後端部において前後方向に回動可能に取付けられた背もたれとしてのシートバック11bが備えられている。また、車両シート11には、シートクッション11aに着座した乗員あるいは荷物の荷重を検出する荷重検出装置12(図2、図3参照)と、車両シート11に着座した乗員を装着時に拘束し、非装着時に開放するシートベルト13と、シートベルト13が装着状態であるか非装着状態であるかを検出するバックルスイッチ14と、コントローラ15が設けられている。
車両シート11は、車両シート11を車両の前後方向に位置調整可能に支持するシートスライド装置16の左右一対のアッパレール17を介して車両のフロアに支持されている。左右一対のアッパレール17上には、図2に示すように、車両シート11のシートクッション11aを支持する4つの支持脚部17a、17b、17c、17dが、車両の左右方向および前後方向にそれぞれ離間した4隅の位置に配設されている。
荷重検出装置12は2つの荷重センサ12a、12bによって構成され、荷重センサ12a、12bは、増幅器を内蔵した歪ゲージ式のセンサからなっている。2つの荷重センサ12a、12bは、上記した4つの支持脚部17a〜17dのうちの後方の左右2か所において、シートクッション11aとアッパレール17との間に介装され、車両シート11のシートクッション11aに着座する乗員等の荷重を、2つの荷重センサ12a、12bによって検出できるようになっている。
シートベルト13には、図1に示すように、その途中部分にタングプレート20が設けられ、シートクッション11aの側部には、タングプレート20に係脱自在なバックル21が設けられている。バックル21にはバックルスイッチ14が内蔵されており、タングプレート20がバックル21に係合されることにより、バックルスイッチ14よりシートベルト13が装着状態であるとしてON信号が出力される。また、バックルスイッチ14は、タングプレート20がバックル21に係合されていない場合には、シートベルト13が非装着状態であるとしてOFF信号を出力する。
図3は、ベルトウォーニング装置10のブロック図を示すもので、制御装置としてのコントローラ(ECU)15は、CPU33とRAM34とROM35とインターフェイス36からなっている。ROM35には、ベルトウォーニング判定プログラムが格納されている。RAM34には、インターフェイス36を介して2つの荷重センサ12a、12bによって検出された荷重信号と、シートベルト13のバックルスイッチ14のON/OFF信号が入力されるようになっている。また、CPU33にはインターフェイス36を介して、シートベルト13の未装着を警告するウォーニング部材31が接続されている。ウォーニング部材31は、ブザーやインジケータランプ等からなり、シートクッション11aに乗員が着座しているにもかかわらず、シートベルト13が非装着状態(バックルスイッチ14がOFF)であるときに、警告を発してシートベルト13の装着を促すものである。
CPU33は、RAM34に送信された2つの荷重センサ12a、12bからの荷重信号を加算処理することにより、車両シート11に着座した乗員の体重や、車両シート11に載置した荷物の重量を検出する。例えば、車両シート11に乗員等が正常な姿勢で着座した場合には、シートクッション11aの後方の左右2か所に配設された2つの荷重センサ12a、12bにほぼ均等な荷重が負荷される。一方、乗員等が右あるいは左に片寄った姿勢で着座した場合には、2つの荷重センサ12a、12bの一方により大きな荷重が負荷され、他方に小さな荷重が負荷される。
これによって、2つの荷重センサ12a、12bで検出されたそれぞれの荷重信号をCPU33で加算処理することにより、車両シート11に着座した乗員の体重や荷物の重量を検出できるようになる。なお、荷重センサ12a、12bの出力は、車両が平地にあり、かつシートクッション11aに何も着座あるいは載置されていない空席状態において、ゼロ点校正されている。
RAM34には、車両シート11に乗員が着座していない着座なし状態を認識する「着座なし認識モード」M1を記憶する記憶エリアA1と、乗員の着座あり状態を認識しウォーニング部材31を作動許可状態とする「乗員着座認識モード」M2を記憶する記憶エリアA2と、荷物の載置状態を認識しウォーニング部材31を作動不可状態とする「荷物認識モード」M3を記憶する記憶エリアA3が設けられている。
コントローラ15は、図4に示すように、第1遷移処理37と第2遷移処理38を行うようになっている。第1遷移処理37は、「着座なし認識モード」M1において、荷重検出装置12が第1荷重W1より大きく、第2荷重W2より小さい荷重を予め設定された時間t1継続して検出したことを条件として「荷物認識モード」M3へ移行するとともに、「荷物認識モード」M3において、荷重検出装置12が第1荷重W1より僅かに小さな第3荷重W3より小さい荷重を予め設定された時間t3継続して検出したことを条件として「着座なし認識モード」M1へ移行するようになっている。
また、第2遷移処理38は、「着座なし認識モード」M1において、荷重検出装置12が第2荷重W2より大きい荷重を予め設定された時間t2継続して検出したことを条件として「乗員着座認識モード」M2へ移行するとともに、「乗員着座認識モード」M2において、荷重検出装置12が第3荷重W3より小さい荷重を予め設定された時間t3継続して検出したことを条件として「着座なし認識モード」M1へ移行するようになっている。
ここで、「荷物認識モード」M3へ移行する時間t1は、後述するように設定される。なお、「着座なし認識モード」M1へ移行する時間t3は、時間t1、t2よりも僅かに長く設定するのが好ましい。
これによって、「乗員着座認識モード」M2と「荷物認識モード」M3との間で判定状態が遷移されることがないようにし、「荷物認識モード」M3において、荷重検出装置12によって検出される荷重値が大きくなっても、誤ってベルト未装着の警告信号が発せられることがないようにしている。
なお、本実施の形態においては、「乗員着座認識モード」M2と判定する基準を、荷重検出装置12によって第2荷重W2以上の荷重が検出された場合と定めた根拠は、シートベルト13の装着を必要とする6歳児以上、または比較的小柄な成人女性が、シートクッション11aの前部に浅く着座した場合でも、乗員着座を検知できるようにしたためである。
ところで、車両シート11の後方の左右に2つの荷重センサ12a、12bを配置したものにあっては、例えば、シートクッション11a上に荷物が置かれている場合、通常走行時においては、2つの荷重センサ12a、12bによって検出される荷重値が、乗員が着座していると判断する第2荷重W2を超えることがない。
しかしながら、車両の急発進や急加速によって、車両シート11の前後方向に大きな加速度が作用した場合には、シートクッション11a上の荷物の重量がシートクッション11aの後方により大きく作用され、その結果、荷重検出装置12によって検出される見掛け上の荷重値が、乗員が着座していると判定する第2荷重W2よりも大きくなることがある。そのために、従来においては、車両シート11に乗員が着座していないにも拘らず、シートベルト未装着であると判断され、ウォーニング部材31より誤って警告信号が発せられることが起こる。
図5は、車両シート11が空席状態において、車両が急発進された際の荷重検出装置12の出力を示す実験データで、横軸は時間を、縦軸は荷重検出装置12で検出される荷重を示している。
図5より、車両の急発進によって車両シート11に大きな加速度が前後方向に作用すると、車両シート11が空席であっても、荷重検出装置12によって検出される荷重値が実線に示すように増加することが分かる。すなわち、車両の急発進によって、荷重検出装置12の出力は、第1荷重W1を超えて第2荷重W2まで急激に上昇する。この場合、第1荷重W1から第2荷重W2に増加するまでの時間は、加速度の大小および車両シート11の質量の大小によって異なるが、ほぼTとなる。
従って、車両シート11に第1荷重W1あるいは第2荷重W2より軽い荷物を載せている場合でも、車両の急発進によって、荷重検出装置12の出力は、上記Tよりも少なくとも短い時間で第2荷重W2を超えることになる。このため、車両シート11に軽い荷物を載せた状態で車両が急発進すると、乗員が着座していると誤認するおそれがでてくる。
そこで、本実施の形態においては、上記した「着座なし認識モード」M1から「荷物認識モード」M3への移行時間t1を、上記時間Tより短く、例えば、Tの半分程度(t1=T/2)に設定するようにした。なお、時間Tは、車両の限界特性時などを考慮しつつ、実験的あるいは経験的に求めた値である。
すなわち、車両シート11に荷物を載せている場合には、車両の急発進によって、荷重検出装置12の出力は急激に上昇する。しかしながら、「荷物認識モード」M3への移行を上記時間Tよりも短い時間t1で確定させることにより、荷重検出装置12の出力が第2荷重W2を超える時点では、既に「荷物認識モード」M3への移行が完了しており、「乗員着座認識モード」M2に移行することがない。
次に、上記した実施の形態におけるベルトウォーニング判定プログラムを、図6のフローチャートに基づいて説明する。イグニッションスイッチがONされると、ベルトウォーニング判定プログラムが開始される。かかるベルトウォーニング判定プログラムは、所定のサンプリング周期で繰り返し実行される。まず、ステップS100の「着座なし認識モード」M1において、次いでステップS102において、荷重検出装置12にて検出された荷重が第1荷重W1より大きいか否かが判断される(ステップS102)。検出された荷重が第1荷重W1より大きく、ステップS102の判断結果がYESとなった場合には、次のステップS104において、荷重検出装置12にて検出された荷重が第2荷重W2より小さいか否かが判断される。ステップS104における判断結果がYESの場合、すなわち、荷重検出装置12にて検出された荷重が第1荷重W1と第2荷重W2の範囲内と判断された場合には、続くステップS106において、その判断結果が予め設定された所定の時間t1継続されたか否かが判断される。ステップS106における判断結果がYESの場合には、ステップS108において、「荷物認識モード」M3と判定され、コントローラ15のRAM34に記憶される。「荷物認識モード」M3が判定されると、ウォーニング部材31がOFFされ、ウォーニング部材31を作動させないようにする。
これに対して、ステップS104の判断結果がNOの場合、すなわち、荷重検出装置12にて検出された荷重が第2荷重W2を超えていると判断された場合には、続くステップS110において、その判断結果が所定の時間t2継続されたか否かが判断される。ステップS110における判断結果がYESの場合には、ステップS112において、「乗員着座認識モード」M2と判定され、コントローラ15のRAM34に記憶される。「乗員着座認識モード」M2が判定されると、ウォーニング部材31がONされる。同時に、図略のエアバック表示ランプが点灯され、エアバックが作動可能状態であることが報知される。
ステップS106あるいはステップS110における判断結果がNOの場合、換言すれば、所定範囲の荷重あるいは所定範囲を超える荷重が所定時間t1あるいはt2継続されなかった場合には、ステップS100に戻る。
上記したステップS112において、「乗員着座認識モード」M2と判定されると、ステップS114とステップS116とによって、荷重検出装置12にて検出された荷重が第3荷重W3以下で、その状態が予め設定された所定の時間t3継続されたか否かが判断される。例えば、車両シート11に着座していた乗員が車両より降車し、車両シート11が空席状態となって、それに作用する荷重が第3荷重W3以下となり、それが時間t3継続された場合には、ステップS118において、「着座なし認識モード」M1に遷移される。ステップS114とステップS116において、荷重検出装置12にて検出された荷重が第3荷重W3以下でないか、第3荷重W3以下の状態が時間t3継続されなかった場合には、「乗員着座認識モード」M2が維持される。
同様に、上記した「荷物認識モード」M3において、ステップS120とステップS122とによって、荷重検出装置12にて検出された荷重が第3荷重W3以下で、その状態が予め設定された所定の時間t3継続されたか否かが判断される。例えば、車両が停車されて、車両シート11に載置されていた荷物が取り除かれ、車両シート11に作用する荷重が第3荷重W3以下となり、それが時間t3継続された場合には、ステップS118において、「着座なし認識モード」M1に遷移される。
このように、「荷物認識モード」M3に移行する時間t1を、車両の加速度特性によって第1荷重W1より第2荷重W2に増加するまでの時間Tよりも短く設定したことにより、車両に作用する加速度の影響によって、荷重検出装置12によって検出される荷重が、乗員が着座していると判定する第2荷重W2より大きくなっても、第2荷重W2よりも大きくなる以前に、「荷物認識モード」M3への移行を完了させることができる。これによって、乗員が着座していると誤認識して、シートベルト未装着の誤った警告信号が発せられることを確実に回避することができるようになる。
上記した実施の形態によれば、コントローラ15は、「着座なし認識モード」M1において荷重検出装置12が第1荷重W1より大きく第2荷重W2より小さい荷重を予め設定された時間t1継続して検出したことを条件として「荷物認識モード」M3へ移行し、「荷物認識モード」M3において荷重検出装置12が第3荷重W3より小さい荷重を予め設定された時間t3継続して検出したことを条件として「着座なし認識モード」M1へ移行する第1遷移処理37を行う。また、「着座なし認識モード」M1において荷重検出装置12が第2荷重W2より大きい荷重を予め設定された時間t2継続して検出したことを条件として「乗員着座認識モード」M2へ移行し、「乗員着座認識モード」M2において荷重検出装置12が第3荷重W3より小さい荷重を予め設定された時間t3継続して検出したことを条件として「着座なし認識モード」M1へ移行する第2の遷移処理38を行う。そして、第1遷移処理37における「荷物認識モード」M3への移行時間t1を、車両の加速度特性によって第1荷重W1より第2荷重W2に増加するまでの時間Tよりも短く設定した。
これにより、車両シート11の着座面11aに荷物を載せている状態で、車両に作用する加速度の影響によって、荷重検出装置12によって検出される荷重が、乗員が着座していると判定する第2荷重W2より大きくなっても、第2荷重W2よりも大きくなる以前に、「荷物認識モード」M3を確定させることができる。その結果、シートベルト未装着の誤った警告信号が発せられることを回避することができる。
しかも、「荷物認識モード」M3あるいは「乗員着座認識モード」M2が一旦確定された後は、「荷物認識モード」M3と「乗員着座認識モード」M2との間で判定が切替ることがないので、荷重の変動によって、シートベルト未装着の警告が繰り返されることがない。
また、上記した実施の形態によれば、荷重検出装置12は、車両シート11の下側における後方左右に配置された2つの荷重センサ12a、12bからなり、時間t1は、車両の加速による前後加速度によって荷重検出装置12により検出される荷重が、第1荷重W1より第2荷重W2に増加するに要する時間に相当するものであるので、車両シート11の後方左右に2つの荷重センサ12a、12bを配置した場合であっても、車両の急発進等による誤判定を抑制することができ、荷重検出装置12の低コスト化を実現することができる。
さらに、上記した実施の形態においては、車両シート11の下側の後方左右に2つの荷重センサ12a、12bを配置し、車両の急発進等による前後加速度によって、乗員が着座しているものと誤判定することがないようにした例について述べたが、図7に示すように、車両シート11の左右いずれか一方の前後に2つの荷重センサ12a、12bを配置するようにしてもよい。この場合には、車両の急旋回等による横加速度によって、荷重センサ12a、12bにて検出される荷重値が上昇しても、乗員が着座しているものと誤判定することを防止できる。
上記した実施の形態においては、荷重検出装置12が第1荷重W1より大きく第2荷重W2より小さい荷重を所定時間検出すると、「荷物認識モード」M3と判定し、荷重検出装置12が第2荷重W2より大きい荷重を所定時間検出すると、「乗員着座認識モード」M1と判定し、荷重検出装置12が第1荷重W1よりも小さな第3荷重W3を所定時間検出すると、「着座なし認識モード」M1に遷移させるように、ヒステリシスを設けた例についてしたが、「荷物認識モード」M3を判定する下限の荷重(第1荷重W1)と、「着座なし認識モード」M1に遷移する荷重(第3荷重W3)は必ずしも別々の荷重値である必要はなく、同じ値に設定してもよい。
以上、本発明を実施の形態に即して説明したが、本発明は実施の形態で述べた構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で種々の形態を採り得るものである。
10…ベルトウォーニング装置、11…車両シート、11a…着座面(シートクッション)、12…荷重検出装置、12a、12b…荷重センサ、13…シートベルト、14…バックルスイッチ、15…制御装置(コントローラ)、31…ウォーニング部材、37、38…遷移処理、M1…着座なし認識モード、M2…乗員着座認識モード、M3…荷物認識モード。

Claims (4)

  1. 車両シートに着座した乗員を装着時に拘束し、非装着時に開放するシートベルトと、
    車両シートの着座面に作用する荷重を検出する荷重検出装置と、
    該荷重検出装置によって検出された荷重に応じて前記シートベルトの装着を促すウォーニング部材と、
    着座なし状態である着座なし認識モードと、乗員の着座ありと判断し前記ウォーニング部材を作動許可状態とする乗員着座認識モードと、荷物の載置状態と判断し前記ウォーニング部材を作動不可状態とする荷物認識モードとのいずれか1つのモードとする制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記着座なし認識モードにおいて前記荷重検出装置が第1荷重より大きく第2荷重より小さい荷重を予め設定された時間継続して検出したことを条件として前記荷物認識モードへ移行し、前記荷物認識モードにおいて前記荷重検出装置が所定の荷重より小さい荷重を予め設定された時間継続して検出したことを条件として前記着座なし認識モードへ移行する遷移処理を行い、
    前記遷移処理における前記荷物認識モードへの移行時間t1を、車両の加速度特性によって前記第1荷重より前記第2荷重に増加するまでの時間Tよりも短く設定したベルトウォーニング装置。
  2. 前記制御装置は、前記着座なし認識モードにおいて前記荷重検出装置が前記第2荷重より大きい荷重を検出したことを条件として前記乗員着座認識モードへ移行し、前記乗員着座認識モードにおいて前記荷重検出装置が前記所定の荷重より小さい荷重を検出したことを条件として前記着座なし認識モードへ移行する第2の遷移処理を行う請求項1に記載のベルトウォーニング装置。
  3. 前記荷重検出装置は、前記車両シートの下側における後方左右に配置された2つの荷重センサからなり、前記時間Tは、車両の加速による前後加速度によって前記荷重検出装置により検出される荷重が、前記第1荷重より前記第2荷重に増加するに要する時間に相当するものである請求項1または請求項2に記載のベルトウォーニング装置。
  4. 前記荷重検出装置は、前記車両シートの下側における左右の一方側の前後に配置された2つの荷重センサからなり、前記時間Tは、車両の旋回による横加速度によって前記荷重検出装置により検出される荷重が、前記第1荷重より前記第2荷重に増加するに要する時間に相当するものである請求項1または請求項2に記載のベルトウォーニング装置。
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