JP2014161640A - 医療機器カートの走行制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】医療機器カートが病院のスロープなどの勾配のある床面を走行する場合であっても、医療機器カートの急加速や転倒、搭載物の落下が起きるのを確実に防止することができる医療機器カートの走行制御装置を得る。
【解決手段】観察画像を取得する内視鏡、該内視鏡が取得した観察画像を画像処理するプロセッサ、及び該プロセッサが画像処理した観察画像を表示するモニタの少なくとも1つを搭載する搭載部と、該搭載部の底部に回転自在に取り付けられた車輪と、を備えた医療機器カートにおいて、前記車輪による前記医療機器カートの走行時において、該医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度を検出する勾配角度検出センサと、前記車輪にブレーキを掛けるブレーキ機構と、前記勾配角度検出センサが検出した前記医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度に基づいて、前記ブレーキ機構を介して前記車輪にブレーキを掛ける走行制御部と、を備える医療機器カートの走行制御装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療機器カートの走行制御装置に関する。
医療機器カートは、観察画像を取得する内視鏡、この内視鏡が取得した観察画像を画像処理するプロセッサ、このプロセッサが画像処理した観察画像を表示するモニタ、及びこれらと共に用いられる周辺機器等を搭載する搭載部と、この搭載部の底部に回転(走行)自在に取り付けられた車輪(キャスター)と、を備えている。医療機器カートには車輪用のロック機構が設けられているが、従来のロック機構は、車輪を固定して医療機器カートの走行を禁止するか又は車輪を固定せずに医療機器カートの走行を許容するかの2つの用途しか持っていない。
このような医療機器カートは、その搭載物が多岐に亘っておりシステム全体の大型化と重量化が避けられないことから、走行時のバランスが悪くなりがちである。とりわけ、医療機器カートが病院のスロープなどの勾配のある床面を走行する際には、医療機器カートの急加速や転倒、搭載物の落下が起きるおそれがある。
特開2009−297312号公報 特開2000−316793号公報 特開2004−261363号公報 特開平10−137173号公報
本発明は、以上の問題意識に基づいて完成されたものであり、医療機器カートが病院のスロープなどの勾配のある床面を走行する場合であっても、医療機器カートの急加速や転倒、搭載物の落下が起きるのを確実に防止することができる医療機器カートの走行制御装置を得ることを目的とする。
本発明の医療機器カートの走行制御装置は、その一態様では、観察画像を取得する内視鏡、該内視鏡が取得した観察画像を画像処理するプロセッサ、及び該プロセッサが画像処理した観察画像を表示するモニタの少なくとも1つを搭載する搭載部と、該搭載部の底部に回転自在に取り付けられた車輪と、を備えた医療機器カートにおいて、前記車輪による前記医療機器カートの走行時において、該医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度を検出する勾配角度検出センサと、前記車輪にブレーキを掛けるブレーキ機構と、前記勾配角度検出センサが検出した前記医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度に基づいて、前記ブレーキ機構を介して前記車輪にブレーキを掛ける走行制御部と、を備えることを特徴としている。
前記走行制御部は、前記勾配角度検出センサが検出した前記医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度が所定の下り勾配角度を超えているときに、前記ブレーキ機構を介して前記車輪にブレーキを掛けることが好ましい。
前記ブレーキ機構は、前記車輪に掛けるブレーキ力を段階的に変化できるように構成されており、前記走行制御部は、前記勾配角度検出センサが検出した前記医療機器カートの搭載部基準面の下り勾配角度に応じて、前記ブレーキ機構を介して前記車輪に掛けるブレーキ力を段階的に変化させることが好ましい。
前記ブレーキ機構は、前記車輪の回転軸と略平行をなす回動中心軸を中心に回動可能なブレーキ爪を有しており、前記走行制御部は、前記回動中心軸を中心に前記ブレーキ爪を回動させて前記車輪に係合させることにより、前記車輪にブレーキを掛けることができる。
前記ブレーキ機構は、前記車輪をその回転軸と略平行な方向から挟み込む一対のブレーキパッドを有しており、前記走行制御部は、前記一対のブレーキパッドを接近させて前記車輪を挟み込むことにより、前記車輪にブレーキを掛けることができる。
前記医療機器カートの走行方向の重心位置を移動させる重心位置移動機構をさらに備えており、前記走行制御部は、前記勾配角度検出センサが検出した前記医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度に基づいて、前記重心位置移動機構を介して、前記医療機器カートの走行方向の重心位置を移動させることが好ましい。
前記走行制御部は、前記勾配角度検出センサが検出した前記医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度が上り勾配角度であるときに、前記重心位置移動機構を介して前記医療機器カートの重心位置を該医療機器カートの進行方向寄りに移動させ、前記勾配角度検出センサが検出した前記医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度が下り勾配角度であるときに、前記重心位置移動機構を介して前記医療機器カートの重心位置を該医療機器カートの進行方向と反対方向寄りに移動させることが好ましい。
前記重心位置移動機構は、前記医療機器カートの走行方向の重心位置を段階的に移動できるように構成されており、前記走行制御部は、前記勾配角度検出センサが検出した前記医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度に応じて、前記重心位置移動機構を介して、前記医療機器カートの走行方向の重心位置を段階的に移動させることが好ましい。
前記重心位置移動機構は、前記医療機器カートの走行方向に延びるガイド軸と、このガイド軸に進退自在に案内された重錘と、この重錘を前記ガイド軸に対して進退させる駆動部とを有することができる。
本発明の医療機器カートの走行制御装置は、別の態様では、観察画像を取得する内視鏡、該内視鏡が取得した観察画像を画像処理するプロセッサ、及び該プロセッサが画像処理した観察画像を表示するモニタの少なくとも1つを搭載する搭載部と、該搭載部の底部に回転自在に取り付けられた車輪と、を備えた医療機器カートにおいて、前記車輪による前記医療機器カートの走行時において、該医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度を検出する勾配角度検出センサと、前記医療機器カートの走行方向の重心位置を移動させる重心位置移動機構と、前記勾配角度検出センサが検出した前記医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度に基づいて、前記重心位置移動機構を介して、前記医療機器カートの走行方向の重心位置を移動させる走行制御部と、を備えることを特徴としている。
本発明によれば、医療機器カートが病院のスロープなどの勾配のある床面を走行する場合であっても、医療機器カートの急加速や転倒、搭載物の落下が起きるのを確実に防止することができる医療機器カートの走行制御装置が得られる。
本発明の一実施形態による医療機器カートの構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による医療機器カートの構成を示す側面図である。 車輪にブレーキを掛けるブレーキ機構の一例を示す図である。 車輪にブレーキを掛けるブレーキ機構の他の例を示す図である。 重心位置移動機構によって医療機器カートの走行方向の重心位置を移動させた場合を示す図であり、図5(A)は医療機器カートの走行方向の重心位置を進行方向寄りにした場合、図5(B)は医療機器カートの走行方向の重心位置を進行方向と反対方向寄りにした場合、図5(C)は医療機器カートの走行方向の重心位置を中立位置にした場合をそれぞれ示している。 水平走行していた医療機器カートが下り勾配のスロープに差し掛かった場合におけるCPUによる走行制御を示す図である。 水平走行していた医療機器カートが上り勾配のスロープに差し掛かった場合におけるCPUによる走行制御を示す図である。
図1ないし図7を参照して、本発明による医療機器カート100の走行制御装置の一実施形態について説明する。
医療機器カート100は、搭載部110と、この搭載部110の底板(底部)111に回転自在に取り付けられた4つの車輪(キャスター)120とを備えている。底板111は平面視したときに略正方形をなしておりその四隅に4つの車輪120が取り付けられている。医療機器カート100は車輪120が回転することによって搭載部基準面(走行基準面)Fを走行可能となっている。車輪120には、医療機器カート100の進行方向(走行方向)を自在に変更可能なタイプと、医療機器カート100の進行方向(走行方向)が固定されているタイプとが知られているが、本実施形態では後者のタイプを例示して説明する。以下の説明では、図中に記載した矢線の方向が「医療機器カート100の進行方向(走行方向)」である。医療機器カート100の進行方向寄りの2つの車輪120には、該車輪120を固定して医療機器カート100の走行を禁止するロック機構121が設けられている(図2、図5−図7)。
搭載部110は、底板111から上下方向に立設されたポール部112と、このポール部112の上端部に固定されたハンガー部113とを有している。図1に示すように、ハンガー部113には、被検者の体内に挿入してその観察画像を取得するための内視鏡200の操作部201が懸架される。内視鏡200の構成自体は周知であり、本願発明の内容とは関係が無いため、ここでは詳細な説明は省略する。
搭載部110は、底板111の対向する二辺から上下方向に立設された一対の支柱114と、この一対の支柱114を繋ぐようにして固定された平面視したときに略コ字状をなす奥壁部115とを有している。搭載部110のうち一対の支柱114と奥壁部115が設けられていない側の端部は開放されている。
一対の支柱114と奥壁部115の上端部には固定棚板116が設けられており、この固定棚板116と底板111との間に、上下方向の位置を調整可能な可動棚板117、118、119が設けられている。図1に示すように、可動棚板118には、内視鏡200が取得した観察画像を画像処理するプロセッサ300が載置され、固定棚板116には、プロセッサ300が画像処理した観察画像を表示するモニタ400が載置されている。プロセッサ300とモニタ400の構成自体は周知であり、本願発明の内容とは関係が無いため、ここでは詳細な説明は省略する。図示は省略しているが、可動棚板117、119には、例えば、プロセッサ300が画像処理した観察画像を印刷するプリンタ等の周辺機器が載置される。なお、固定棚板116及び可動棚板117−119に対するこれら搭載物の配置には自由度があり、種々の設計変更が可能である。
図1、図2、図5−図7に示すように、医療機器カート100は、搭載部110の底板111の中央部の下面に、車輪120による医療機器カート100の走行時において、医療機器カート100の搭載部基準面Fの勾配角度θを検出する三軸加速度センサ(勾配角度検出センサ)130を有している。本明細書で「医療機器カート100の搭載部基準面Fの勾配角度θ」とは、医療機器カート100の水平走行時を基準角度(θ=0)としたとき、医療機器カート100の走行時のこの基準角度からの傾き角度を意味する。以下の説明では、医療機器カート100の搭載部基準面Fの勾配角度θが上り勾配角度であるときにこれを正の値で示し(θ>0)、医療機器カート100の搭載部基準面Fの勾配角度θが下り勾配角度であるときにこれを負の値で示す(θ<0)。
図1、図2、図5−図7に示すように、医療機器カート100は、搭載部110の底板111の中央部の下面に、三軸加速度センサ130が検出した医療機器カート100の搭載部基準面Fの勾配角度θが入力するCPU(走行制御部)140を有している。CPU140は、三軸加速度センサ130から入力した勾配角度θに基づいて、車輪120による医療機器カート100の走行を制御する。
図3、図4に示すように、医療機器カート100は、車輪120にブレーキを掛けて医療機器カート100の走行に抵抗を与えるブレーキ機構150を有している。
図3におけるブレーキ機構150は、車輪120の回転軸と略平行をなす回動中心軸151aを中心に回動可能なブレーキ爪151からなる。ブレーキ爪151は、CPU140の駆動制御の下、回動中心軸151aを中心に図中の矢印方向に回動して車輪120に係合することで、車輪120にブレーキを掛ける。またブレーキ機構150は、ブレーキ爪151の回動角度を微調整することで、車輪120に掛けるブレーキ力を段階的(本実施形態では強中弱の3段階)に変化できるように構成されている。
図4におけるブレーキ機構150は、車輪120をその回転軸と略平行な方向から挟み込む一対のブレーキパッド152からなる。一対のブレーキパッド152は、CPU140の駆動制御の下、互いに接近して車輪120を挟み込むことにより、車輪120にブレーキを掛ける。またブレーキ機構150は、一対のブレーキパッド152の接近度合を微調整することで、車輪120に掛けるブレーキ力を段階的(本実施形態では強中弱の3段階)に変化できるように構成されている。
CPU140は、三軸加速度センサ130が検出した医療機器カート100の搭載部基準面Fの勾配角度θに基づいて、ブレーキ機構150を介して車輪120にブレーキを掛ける。CPU140は、表1に示すように、三軸加速度センサ130が検出した勾配角度θが所定の下り勾配角度(本実施形態では−5°)を超えているとき(θ<−5°)に、ブレーキ機構150を介して車輪120にブレーキを掛ける。CPU140は、三軸加速度センサ130が検出した下り勾配角度θに応じて、ブレーキ機構150を介して車輪120に掛けるブレーキ力を段階的に変化させる。本実施形態ではCPU140は、表1に示すように、三軸加速度センサ130が検出した下り勾配角度θが−10°≦θ<−5°、−15°≦θ<−10°、θ<−15°と急勾配になるに連れて、ブレーキ機構150を介して車輪120に掛けるブレーキ力を弱、中、強と段階的に大きくしていく。CPU140は、三軸加速度センサ130が検出した勾配角度θが所定の下り勾配角度(本実施形態では−5°)を超えていないとき(−5°≦θ)は、ブレーキ機構150を作動させず車輪120にブレーキを掛けることはない。なお、ここで挙げた勾配角度θの境界値、及び、等号と不等号の設定はあくまで一例であり、種々の設計変更が可能である。
Figure 2014161640
図1、図2、図5−図7に示すように、医療機器カート100は、該医療機器カート100の走行方向の重心位置を移動させる重心位置移動機構160を有している。重心位置移動機構160は、医療機器カート100の走行方向に延びるガイド軸161と、このガイド軸161に進退自在に案内された筒状の重錘162とを有している。ガイド軸161の一端部は搭載部110の奥壁部115に固定されており、ガイド軸161の他端部は解放されている。ガイド軸161の外周面と重錘162の内周面には互いに係合するねじ部161aと162aが形成されている(図1、図2)。CPU140の制御の下、図示しない駆動モータ(駆動部)によって重錘162を正逆に回転させることで、重錘162がガイド軸161に対して進退する。
図5(A)−(C)に示すように、重心位置移動機構160は、ガイド軸161に対する重錘162の軸方向位置を調整することで、医療機器カート100の走行方向の重心位置を段階的(本実施形態では3段階)に移動できるように構成されている。図5(A)は医療機器カート100の走行方向の重心位置を進行方向寄りにした場合、図5(B)は医療機器カート100の走行方向の重心位置を進行方向と反対方向寄りにした場合、図5(C)は医療機器カート100の走行方向の重心位置を中立位置にした場合をそれぞれ示している。
CPU140は、三軸加速度センサ130が検出した医療機器カート100の搭載部基準面Fの勾配角度θに基づいて、重心位置移動機構160を介して、医療機器カート100の走行方向の重心位置を移動させる。CPU140は、三軸加速度センサ130が検出した勾配角度θに応じて、重心位置移動機構160を介して、医療機器カート100の走行方向の重心位置を段階的に移動させる。本実施形態ではCPU140は、表2に示すように、三軸加速度センサ130が検出した勾配角度θが10°≦θの上り勾配であるときは医療機器カート100の走行方向の重心位置を進行方向寄りに移動させ(図5(A))、三軸加速度センサ130が検出した勾配角度θがθ<−10°の下り勾配であるときは医療機器カート100の走行方向の重心位置を進行方向と反対方向寄りに移動させ(図5(B))、三軸加速度センサ130が検出した勾配角度θが−10°≦θ<10°であるときは医療機器カート100の走行方向の重心位置を中立位置に移動させる(図5(C))。なお、ここで挙げた勾配角度θの境界値、及び、等号と不等号の設定はあくまで一例であり、種々の設計変更が可能である。
Figure 2014161640
図6は、搭載部基準面Fを水平走行していた医療機器カート100が下り勾配のスロープSに差し掛かった場合を示している。医療機器カート100の水平走行時には、CPU140は、ブレーキ機構150によって車輪120にブレーキを掛けることはなく、重心位置移動機構160によって医療機器カート100の走行方向の重心位置を中立位置に位置させる。
医療機器カート100が下り勾配のスロープSを走行するときは、三軸加速度センサ130が検出した下り勾配角度θに応じて、CPU140が異なる走行制御を実行する。すなわち、三軸加速度センサ130が検出した下り勾配角度θが−5°≦θ<0°であるときは、CPU140は、医療機器カート100の水平走行時と同様に、ブレーキ機構150によって車輪120にブレーキを掛けることはなく、重心位置移動機構160による医療機器カート100の走行方向の重心位置を中立位置に維持する。三軸加速度センサ130が検出した下り勾配角度θが−10°≦θ<−5°であるときは、CPU140は、ブレーキ機構150によって車輪120にブレーキ(ブレーキ力は弱)を掛ける一方、重心位置移動機構160による医療機器カート100の走行方向の重心位置を中立位置に維持する。三軸加速度センサ130が検出した下り勾配角度θがθ<−10°であるときは、CPU140は、ブレーキ機構150によって車輪120にブレーキ(ブレーキ力は中または強)を掛けると同時に、重心位置移動機構160によって医療機器カート100の走行方向の重心位置を進行方向と反対方向寄りに移動させる(図6)。
図7は、搭載部基準面Fを水平走行していた医療機器カート100が上り勾配のスロープSに差し掛かった場合を示している。医療機器カート100の水平走行時には、CPU140は、ブレーキ機構150によって車輪120にブレーキを掛けることはなく、重心位置移動機構160によって医療機器カート100の走行方向の重心位置を中立位置に位置させる。
医療機器カート100が上り勾配のスロープSを走行するときは、三軸加速度センサ130が検出した上り勾配角度θに応じて、CPU140が異なる走行制御を実行する。すなわち、三軸加速度センサ130が検出した上り勾配角度θが0°<θ<10°であるときは、CPU140は、医療機器カート100の水平走行時と同様に、ブレーキ機構150によって車輪120にブレーキを掛けることはなく、重心位置移動機構160による医療機器カート100の走行方向の重心位置を中立位置に維持する。三軸加速度センサ130が検出した上り勾配角度θが10°≦θであるときは、CPU140は、ブレーキ機構150によって車輪120にブレーキを掛けることはないが、重心位置移動機構160によって医療機器カート100の走行方向の重心位置を進行方向寄りに移動させる(図7)。
このように本実施形態によれば、CPU(走行制御部)140が、三軸加速度センサ(勾配角度検出センサ)130が検出した医療機器カート100の搭載部基準面Fの勾配角度θに基づいて、ブレーキ機構150を介して車輪120にブレーキを掛け、且つ、重心位置移動機構160を介して医療機器カート100の走行方向の重心位置を移動させるので、医療機器カート100が病院のスロープなどの勾配のある床面を走行する場合であっても、医療機器カート100の急加速や転倒、搭載物の落下が起きるのを確実に防止することができる。
以上の実施形態では、ブレーキ機構150による車輪ブレーキ機能と重心位置移動機構160による重心位置移動機能とを併用しているが、ブレーキ機構150と重心位置移動機構160のいずれか一方のみを備えた場合であっても、医療機器カート100の急加速や転倒、搭載物の落下が起きるのを防止することができる。
以上の実施形態では、医療機器カート100の搭載部110に、内視鏡200、プロセッサ300及びモニタ400を搭載した場合を例示して説明したが、搭載部110への搭載物はこれらの一部であってもよい。
以上の実施形態では、勾配角度検出センサとして三軸加速度センサ130を用いた場合を例示して説明したが、医療機器カート100の搭載部基準面Fの勾配角度θを検出できる限りにおいて、例えばジャイロセンサ等の他のセンサを勾配角度検出センサとして用いることができる。
以上の実施形態では、ブレーキ機構150が車輪120に掛けるブレーキ力を強中弱の3段階で変化させる場合を例示して説明したが、これに限定されず、ブレーキ力を一定にする態様またはブレーキ力を2段階もしくは4段階以上で変化させる態様も可能である。
以上の実施形態では、重心位置移動機構160による医療機器カート100の走行方向の重心位置を3段階で移動させる場合を例示して説明したが、これに限定されず、重心位置を2段階もしくは4段階以上で移動させる態様または駆動部としてステッピングモータを用いることにより重心位置をリニアに移動させる態様も可能である。
100 医療機器カート
110 搭載部
111 底板(底部)
112 ポール部
113 ハンガー部
114 支柱
115 奥壁部
116 固定棚板
117 118 119 可動棚板
120 車輪(キャスター)
121 ロック機構
130 三軸加速度センサ(勾配角度検出センサ)
140 CPU(走行制御部)
150 ブレーキ機構
151 ブレーキ爪
151a 回動中心軸
152 ブレーキパッド
160 重心位置移動機構
161 ガイド軸
161a ねじ部
162 重錘
162a ねじ部
200 内視鏡
201 操作部
300 プロセッサ
400 モニタ
S スロープ
F 搭載部基準面(走行基準面)
θ 医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度

Claims (10)

  1. 観察画像を取得する内視鏡、該内視鏡が取得した観察画像を画像処理するプロセッサ、及び該プロセッサが画像処理した観察画像を表示するモニタの少なくとも1つを搭載する搭載部と、該搭載部の底部に回転自在に取り付けられた車輪と、を備えた医療機器カートにおいて、
    前記車輪による前記医療機器カートの走行時において、該医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度を検出する勾配角度検出センサと、
    前記車輪にブレーキを掛けるブレーキ機構と、
    前記勾配角度検出センサが検出した前記医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度に基づいて、前記ブレーキ機構を介して前記車輪にブレーキを掛ける走行制御部と、を備えることを特徴とする医療機器カートの走行制御装置。
  2. 請求項1記載の医療機器カートの走行制御装置において、
    前記走行制御部は、前記勾配角度検出センサが検出した前記医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度が所定の下り勾配角度を超えているときに、前記ブレーキ機構を介して前記車輪にブレーキを掛ける医療機器カートの走行制御装置。
  3. 請求項1または2記載の医療機器カートの走行制御装置において、
    前記ブレーキ機構は、前記車輪に掛けるブレーキ力を段階的に変化できるように構成されており、
    前記走行制御部は、前記勾配角度検出センサが検出した前記医療機器カートの搭載部基準面の下り勾配角度に応じて、前記ブレーキ機構を介して前記車輪に掛けるブレーキ力を段階的に変化させる医療機器カートの走行制御装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項記載の医療機器カートの走行制御装置において、
    前記ブレーキ機構は、前記車輪の回転軸と略平行をなす回動中心軸を中心に回動可能なブレーキ爪を有しており、
    前記走行制御部は、前記回動中心軸を中心に前記ブレーキ爪を回動させて前記車輪に係合させることにより、前記車輪にブレーキを掛ける医療機器カートの走行制御装置。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項記載の医療機器カートの走行制御装置において、
    前記ブレーキ機構は、前記車輪をその回転軸と略平行な方向から挟み込む一対のブレーキパッドを有しており、
    前記走行制御部は、前記一対のブレーキパッドを接近させて前記車輪を挟み込むことにより、前記車輪にブレーキを掛ける医療機器カートの走行制御装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項記載の医療機器カートの走行制御装置において、
    前記医療機器カートの走行方向の重心位置を移動させる重心位置移動機構をさらに備えており、
    前記走行制御部は、前記勾配角度検出センサが検出した前記医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度に基づいて、前記重心位置移動機構を介して、前記医療機器カートの走行方向の重心位置を移動させる医療機器カートの走行制御装置。
  7. 請求項6記載の医療機器カートの走行制御装置において、
    前記走行制御部は、前記勾配角度検出センサが検出した前記医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度が上り勾配角度であるときに、前記重心位置移動機構を介して前記医療機器カートの重心位置を該医療機器カートの進行方向寄りに移動させ、前記勾配角度検出センサが検出した前記医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度が下り勾配角度であるときに、前記重心位置移動機構を介して前記医療機器カートの重心位置を該医療機器カートの進行方向と反対方向寄りに移動させる医療機器カートの走行制御装置。
  8. 請求項6または7記載の医療機器カートの走行制御装置において、
    前記重心位置移動機構は、前記医療機器カートの走行方向の重心位置を段階的に移動できるように構成されており、
    前記走行制御部は、前記勾配角度検出センサが検出した前記医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度に応じて、前記重心位置移動機構を介して、前記医療機器カートの走行方向の重心位置を段階的に移動させる医療機器カートの走行制御装置。
  9. 請求項6ないし8のいずれか1項記載の医療機器カートの走行制御装置において、
    前記重心位置移動機構は、前記医療機器カートの走行方向に延びるガイド軸と、このガイド軸に進退自在に案内された重錘と、この重錘を前記ガイド軸に対して進退させる駆動部とを有している医療機器カートの走行制御装置。
  10. 観察画像を取得する内視鏡、該内視鏡が取得した観察画像を画像処理するプロセッサ、及び該プロセッサが画像処理した観察画像を表示するモニタの少なくとも1つを搭載する搭載部と、該搭載部の底部に回転自在に取り付けられた車輪と、を備えた医療機器カートにおいて、
    前記車輪による前記医療機器カートの走行時において、該医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度を検出する勾配角度検出センサと、
    前記医療機器カートの走行方向の重心位置を移動させる重心位置移動機構と、
    前記勾配角度検出センサが検出した前記医療機器カートの搭載部基準面の勾配角度に基づいて、前記重心位置移動機構を介して、前記医療機器カートの走行方向の重心位置を移動させる走行制御部と、を備えることを特徴とする医療機器カートの走行制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104434065A (zh) * 2014-11-24 2015-03-25 张煜 智能护理仪
CN104814794A (zh) * 2015-04-11 2015-08-05 孙爱华 普外科术前术后护理推车
CN108743149A (zh) * 2018-02-27 2018-11-06 李健 一种用于放置医疗用品的送药车
KR200495873Y1 (ko) * 2022-03-10 2022-09-07 (주)프라임엔시스템 원격 지원 기기

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