JP2014160373A - 通信管理システム、通信管理方法およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】情報を送信する契機が発生してから情報を送信するまでに要する時間を短くできる通信管理システム、通信管理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】通信管理システムは、移動端末単位で移動端末の位置および移動方向を把握する把握手段と、道路網を表す道路地図情報を記憶する第１記憶手段と、道路網上の複数の地点の各々について該地点が進行先の候補となる該当移動端末を移動端末の位置および移動方向と道路地図情報とに基づいて特定する特定手段と、特定手段の特定結果を記憶する第２記憶手段と、複数の地点のいずれかである特定地点を示す情報送信要求を受け付けると、第２記憶手段に記憶された特定地点についての該当移動端末に、所定の情報を送信する制御手段と、を含む。
【選択図】図１

Description

本発明は、通信管理システム、通信管理方法およびプログラムに関し、例えば、車両に搭載された移動端末と通信する通信管理システム、通信管理方法およびプログラムに関する。

車載装置を用いた情報通信システムが知られている。例えば、特許文献１には、車載装置と、車載装置と通信する管理局と、を含む交通情報提供システムが記載されている。

特許文献１に記載の交通情報提供システムでは、管理局は、各車載装置から車載装置の位置情報を取得する。また、管理局は、いずれかの車載装置から異常状態の報告を受けた場合、異常状態を報告した車載装置の位置から半径５００ｍ以内に進入した車載装置を特定する特定処理を実行し、その後、特定処理にて特定された車載装置に、異常状態を示す情報を送信する。

特開２００４−２５１７１０号公報

特許文献１に記載の管理局は、情報を送信する契機となる異常状態の報告を受け付けた後に、情報の送信先を特定する特定処理を実行し、その後、特定された送信先に異常状態を示す情報を送信する。

よって、特許文献１に記載の管理局では、情報を送信する契機が発生してから情報を送信するまでの間に、特定処理の実行に伴う遅延が発生してしまう。このため、情報を送信する契機が発生してから情報を送信するまでに要する時間を短くする手法が望まれるという課題があった。

本発明の目的は、上記課題を解決可能な通信管理システム、通信管理方法およびプログラムを提供することである。

本発明の通信管理システムは、
移動端末単位で当該移動端末の位置および移動方向を把握する把握手段と、
道路網を表す道路地図情報を記憶する第１記憶手段と、
前記道路網上の複数の地点の各々について、当該地点が進行先の候補となる該当移動端末を、前記移動端末の位置および移動方向と前記道路地図情報とに基づいて特定する特定手段と、
前記特定手段の特定結果を記憶する第２記憶手段と、
前記複数の地点のいずれかである特定地点を示す情報送信要求を受け付けると、前記第２記憶手段に記憶された前記特定地点についての該当移動端末に、所定の情報を送信する制御手段と、を含む。

本発明の通信管理方法は、道路網を表す道路地図情報を記憶する第１記憶手段を含む通信管理システムが行う通信管理方法であって、
移動端末単位で当該移動端末の位置および移動方向を把握する把握ステップと、
前記道路網上の複数の地点の各々について、当該地点が進行先の候補となる該当移動端末を、前記移動端末の位置および移動方向と前記道路地図情報とに基づいて特定する特定ステップと、
前記複数の地点の各々についての前記該当移動端末の特定結果を第２記憶手段に記憶する記憶ステップと、
前記複数の地点のいずれかである特定地点を示す情報送信要求を受け付けると、前記第２記憶手段に記憶された前記特定地点についての該当移動端末に、所定の情報を送信する制御ステップと、を含む。

本発明のプログラムは、
コンピュータに、
移動端末単位で当該移動端末の位置および移動方向を把握する把握手順と、
道路網を表す道路地図情報を第１記憶手段に記憶する第１記憶手順と、
前記道路網上の複数の地点の各々について、当該地点が進行先の候補となる該当移動端末を、前記移動端末の位置および移動方向と前記道路地図情報とに基づいて特定する特定手順と、
前記複数の地点の各々についての前記該当移動端末の特定結果を第２記憶手段に記憶する第２記憶手順と、
前記複数の地点のいずれかである特定地点を示す情報送信要求を受け付けると、前記第２記憶手段に記憶された前記特定地点についての該当移動端末に、所定の情報を送信する制御手順と、を実行させる。

本発明によれば、情報を送信する契機が発生してから情報を送信するまでに要する時間を短くすることが可能になる。

本発明の一実施形態の通信管理システム１００を示した図である。 ノードとリンクで表された道路データの一例を示した図である。 リンクのデータの構造を示した図である。 ノードのデータの構造を示した図である 把握部１０３による移動端末２００の位置、移動方向および属するリンクの把握状態を示した図である。 特定部１０４の特定結果を示した図である。 主に通信管理システム１００の把握部１０３と特定部１０４の動作を説明するためのフローチャートである。 端末特定処理の実行結果を示す図である。 主に通信管理システム１００の制御部１０７の動作を説明するためのフローチャートである。 道路情報記憶部１０１と把握部１０３と特定部１０４と制御部１０７とからなる通信管理システムを示した図である。

以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。

図１は、本発明の一実施形態の通信管理システム１００を示した図である。通信管理システム１００は、単一あるいは複数の計算機にて構成される。

図１において、通信管理システム１００は、通信ネットワーク１を介して複数の移動端末２００と通信する。複数の移動端末２００は、それぞれ、車両３００に搭載された車々間通信機能を有する通信装置、または、携帯通信端末であり、通信ネットワーク１と接続する。

通信管理システム１００は、道路情報記憶部１０１と、通信部１０２と、把握部１０３と、特定部１０４と、特定結果記憶部１０５と、受付部１０６と、制御部１０７と、を含む。

道路情報記憶部１０１は、第１記憶手段の一例である。

道路情報記憶部１０１は、道路網を表す道路地図情報を記憶する。本実施形態では、道路地図情報として、複数のノードと各ノード間を結ぶ複数のリンクとを用いて道路網を表す道路データが用いられる。各ノードは、道路網の地点を表し、各リンクは、地点間の道路を表す。

図２は、ノードとリンクで表された道路データの一例を示した図である。図２において、道路データ１０１Ａは、ノードＮ１〜Ｎ５と、リンクＬ１〜Ｌ８と、を含む。

図３は、リンクのデータの構造を示した図である。図３において、リンクには、リンクの識別情報（以下「リンクＩＤ」と称する）、リンクの道路名、リンク長、道路幅、高速道路や国道等の道路種別、リンクの始点座標、リンクの終点座標、リンクの向き、および、リンク全体の座標の各データが設定されている。なお、リンクの道路名とリンク長と道路幅と道路種別は、省略されてもよい。

図４は、ノードのデータの構造を示した図である。図４において、ノードには、ノードの識別情報（以下「ノードＩＤ」と称する）、ノードの座標、および、そのノードに接続する全てのリンクのリンクＩＤ（接続リンクＩＤ）の各データが設定されている。

図１に戻って、通信部１０２は、各移動端末２００と通信する。

通信部１０２は、各移動端末２００から、移動端末２００の位置および移動方向を特定するための端末情報と、移動端末２００の識別情報（以下「端末ＩＤ」と称する）と、を受信する。本実施形態では、端末情報として、移動端末２００の位置情報と移動端末２００の移動方向情報とを含む情報が用いられる。また、通信部１０２は、緊急情報の送信が必要となった移動端末２００に、緊急情報を送信する。

把握部１０３は、把握手段の一例である。

把握部１０３は、通信部１０２が受信した端末情報および端末ＩＤに基づいて、各移動端末２００の位置および移動方向を把握する。

また、把握部１０３は、端末情報と端末ＩＤと道路情報記憶部１０１に記憶された道路データとに基づいて、移動端末２００ごとに、移動端末２００が属するリンク（道路）を特定するリンク特定処理を実行する。把握部１０３は、リンク特定処理を繰り返し実行する。

図５は、把握部１０３による移動端末２００の位置、移動方向および属するリンクの把握状態を示した図である。

図５では、端末ＩＤごとに、端末ＩＤと移動端末２００の位置と移動端末２００の移動方向と移動端末２００の属するリンク（リンクＩＤ）とが互いに関連づけられている。

図１に戻って、特定部１０４は、特定手段の一例である。

特定部１０４は、把握部１０３および道路情報記憶部１０１を参照して、道路データにて表された道路網上の複数のノードの各々について、そのノードが進行先の候補となる移動端末（以下「該当移動端末」と称する）を特定する端末特定処理を実行する。

本実施形態では、特定部１０４は、道路データと把握部１０３の把握結果に基づいて、ノードごとに、そのノードを終点とするリンク（以下「特定リンク」と称する）に存在する移動端末２００と、特定リンクの始点にあるノードを終点とするリンクに存在する移動端末２００とを、そのノードについての該当移動端末として特定する端末特定処理を実行する。特定部１０４は、端末特定処理を繰り返し実行する。

なお、特定部１０４は、道路データと把握部１０３の把握結果に基づいて、ノードごとに、そのノードを終点とする特定リンクに存在する移動端末２００を、そのノードについての該当移動端末として特定してもよい。

また、特定部１０４は、道路データと把握部１０３の把握結果に基づいて、ノードごとに、複数のリンクのうち少なくともそのノードを終点とする特定リンクに存在する移動端末２００を、そのノードについての該当移動端末として特定してもよい。

特定結果記憶部１０５は、第２記憶手段の一例である。

特定結果記憶部１０５は、特定部１０４の特定結果を記憶する。

図６は、特定結果記憶部１０５に記憶された特定部１０４の特定結果を示した図である。

図６では、ノードＩＤごとに、ノードＩＤと、特定リンクのリンクＩＤと、該当移動端末の端末ＩＤとが、互いに関連づけられている。

図１に戻って、受付部１０６は、道路データに含まれる複数のノードのいずれかであるノード（以下「特定ノード」と称する）を示す情報送信要求を受け付ける。

特定ノードとしては、事故が発生したリンク（以下「事故発生リンク」と称する）の終点と接続するノードが用いられる。

また、情報送信要求としては、事故に伴う緊急情報の送信を要求する情報が用いられる。

なお、特定ノードは、事故発生リンクと接続するノードに限らず適宜変更可能である。また、情報送信要求は、事故に伴う緊急情報の送信を要求する情報に限らず適宜変更可能である。

受付部１０６は、操作者による不図示の入力部への操作に伴ってその入力部から情報送信要求を受け付けてもよいし、不図示の他の機器から情報送信要求を受け付けてもよい。受付部１０６は、受け付けられた情報送信要求を制御部１０７に出力する。

制御部１０７は、制御手段の一例である。

制御部１０７は、各ノードについて該当移動端末が特定された状況で情報送信要求を受け付けると、特定部１０４にて特定された特定ノードについての該当移動端末に、緊急情報を通信部１０２から送信する。緊急情報は、所定の情報の一例である。なお、所定の情報は、緊急情報に限らず適宜変更可能である。

本実施形態では、制御部１０７は、各ノードについて該当移動端末が特定された状況で情報送信要求を受け付けると、特定結果記憶部１０５内で特定ノードのノードＩＤと特定リンクのリンクＩＤとに関連づけられた端末ＩＤを特定し、その端末ＩＤにて特定される移動端末２００に、緊急情報を通信部１０２から送信する。

移動端末２００は、記憶部２０１と、位置特定部２０２と、方向センサ２０３と、通信部２０４と、表示部２０５と、制御部２０６と、を含む。

記憶部２０１は、移動端末２００の端末ＩＤを記憶する。

位置特定部２０２は、移動端末２００の位置を特定する。位置特定部２０２は、例えば、衛星からの電波を用いて移動端末２００の位置を測定するＧＰＳ（Global Positioning System）のためのＧＰＳ受信機を有し、ＧＰＳ受信機を用いて移動端末２００の位置を特定する。

方向センサ２０３は、方位センサ等を有し、移動端末２００の移動方向を検出する。通信部２０４は、通信管理システム１００と通信する。表示部２０５は、種々の表示を実行する。

制御部２０６は、移動端末２００を制御する。

制御部２０６は、位置特定部２０２にて特定された移動端末２００の位置を表す位置情報と、方向センサ２０３にて検出された移動端末２００の移動方向を表す移動方向情報と、を含む端末情報を、定期的に生成する。なお、制御部２０６は、起動時にも端末情報を生成する。

制御部２０６は、端末情報を生成するごとに、その端末情報に記憶部２０１内の端末ＩＤを付加し、端末ＩＤが付加された端末情報を、通信部２０４から通信管理システム１００に送信する。

また、制御部２０６は、通信部２０４が緊急情報を受信すると、緊急情報に応じた表示を表示部２０５に実行する。

次に、動作を説明する。

図７は、主に通信管理システム１００の把握部１０３と特定部１０４の動作を説明するためのフローチャートである。

各移動端末２００は、定期的に、移動端末２００の位置情報と移動端末２００の移動方向情報とを含む端末情報を生成し、その端末情報に端末ＩＤを付加し、端末ＩＤが付加された端末情報を、通信部２０４から通信管理システム１００に送信する。

通信管理システム１００では、通信部１０２は、端末ＩＤが付加された端末情報を受信する。通信部１０２は、端末ＩＤが付加された端末情報を受信すると、端末ＩＤが付加された端末情報を把握部１０３に出力する。

把握部１０３は、通信部１０２からの端末ＩＤが付加された端末情報を記憶することによって、移動端末２００の位置および移動方向を把握する（ステップＳ７０１）。

続いて、把握部１０３は、端末情報および端末ＩＤと道路情報記憶部１０１内の道路データとに基づいて、移動端末２００ごとに、移動端末２００が属するリンクを特定するリンク特定処理を実行する（ステップＳ７０２）。

リンク特定処理では、把握部１０３は、移動端末２００ごとに、移動端末２００の移動方向がリンクの向き（図３参照）に対応し移動端末２００の位置がリンク全体の座標（図３参照）に対応するリンクを、移動端末２００が属するリンクとして、道路データが表すリンクの中から特定する。

例えば、把握部１０３は、移動端末２００の移動方向とリンクの向きとのなす角度が許容角度（例えば、４５度）未満であり、移動端末２００の位置とリンク全体の座標のうち移動端末２００の位置に最も近い座標との差が許容距離（例えば、１ｍ）未満であるリンクを、移動端末２００が属するリンクとして特定する。なお、許容角度は４５度に限らず適宜変更可能であり、許容距離は１ｍに限らず適宜変更可能である。

続いて、把握部１０３は、リンク特定処理の処理結果を記憶する。

把握部１０３は、リンク特定処理の処理結果を記憶すると、リンク特定処理が終了した旨の終了通知を特定部１０４に出力する。

特定部１０４は、終了通知を受け付けると、道路データと把握部１０３の把握結果とに基づいて、ノードごとに、そのノードを終点とする特定リンクに存在する移動端末２００と、特定リンクの始点にあるノードを終点とするリンクに存在する移動端末２００とを、そのノードについての該当移動端末として特定する端末特定処理を実行する（ステップＳ７０３）。

図８は、道路データにて表された道路網に、車両に搭載された移動端末Ｔ１〜Ｔ８が存在する状況での端末特定処理の実行結果を示す図である。

続いて、特定部１０４は、端末特定処理の実行結果を、特定結果記憶部１０５に記憶する（ステップＳ７０４）。

通信管理システム１００は、ステップＳ７０１〜Ｓ７０４を繰り返し実行する。

図９は、主に通信管理システム１００の制御部１０７の動作を説明するためのフローチャートである。

受付部１０６は、例えば、他の機器から、特定ノードのノードＩＤを示す情報送信要求を受け付けると、その情報送信要求を制御部１０７に出力する。

制御部１０７は、情報送信要求を受け付けると（ステップＳ９０１）、特定結果記憶部１０５内で特定ノードのノードＩＤと関連づけられた端末ＩＤにて特定される該当移動端末２００に、緊急情報を通信部１０２から送信する（ステップＳ９０２）。

次に、本実施形態の効果を説明する。

本実施形態によれば、把握部１０３は、移動端末２００単位で移動端末２００の位置および移動方向を把握する。道路情報記憶部１０１は、道路網を表す道路地図情報（道路データ）を記憶する。特定部１０４は、道路網上の複数のノードの各々について、そのノードが進行先の候補となる該当移動端末を、移動端末２００の位置および移動方向と道路地図情報とに基づいて特定する。特定結果記憶部１０５は、特定部１０４の特定結果を記憶する。制御部１０７は、複数のノードのいずれかである特定ノードを示す情報送信要求を受け付けると、特定結果記憶部１０５に記憶された特定ノードについての該当移動端末に、緊急情報を送信する。

本実施形態では、情報送信要求を受け付ける前に、複数のノードの各々について該当移動端末が特定されているため、情報送信要求を受け付けると、特定ノードについての該当移動端末を特定するための処理を実行することなく、特定ノードについての該当移動端末に、緊急情報を送信することが可能になる。

このため、情報を送信する契機となる情報送信要求を受信してから緊急情報を送信するまでに要する時間を短くすることが可能になる。

なお、この効果は、道路情報記憶部１０１と把握部１０３と特定部１０４と特定結果記憶部１０５と制御部１０７とからなる通信管理システムでも奏する。

図１０は、道路情報記憶部１０１と把握部１０３と特定部１０４と特定結果記憶部１０５と制御部１０７とからなる通信管理システムを示した図である。

本実施形態では、道路地図情報として、複数の地点を表す複数のノードと各ノード間を結ぶ道路を表す複数のリンクとを用いて道路網を表す道路データが用いられている。

このため、リンクとノードにて表された道路地図情報を用いて、緊急情報の送信を管理することが可能になる。

本実施形態では、複数のリンクの各々には、始点と終点が設定されている。把握部１０３は、移動端末１００の位置および移動方向と道路データとに基づいて、移動端末２００が存在するリンクを特定する。そして、特定部１０４は、道路データと把握部１０３の特定結果とに基づいて、ノードごとに、複数のリンクのうち少なくとも該ノードを終点とする特定リンクに存在する移動端末１００を、該ノードについての該当移動端末として特定してもよい。

この場合、ノードごとに、該ノードが進行先の候補となる可能性がある移動端末を、該ノードの該当移動端末として特定することが可能になる。したがって、例えば、特定ノードが進行先の候補となる可能性がある移動端末に対して、所定の情報である緊急情報を送信することが可能になる。

本実施形態では、特定部１０４は、道路データと把握部１０３の特定結果とに基づいて、ノードごとに、該ノードを終点とする特定リンクに存在する移動端末と、特定リンクの始点にあるノードを終点とするリンクに存在する移動端末とを、該ノードについての該当移動端末として特定する。

このため、ノードごとに、該ノードが進行先の候補となる可能性が高い移動端末を、該ノードの該当移動端末として特定することが可能になる。

また、特定部１０４が、ノードごとに、該ノードを終点とする特定リンクに存在する移動端末を、該ノードについての該当移動端末として特定する場合には、ノードごとに、該ノードが進行先の候補となる可能性がより高い移動端末を、該ノードの該当移動端末として特定することが可能になる。

本実施形態では、把握部１０３は、各移動端末２００から移動端末２００の位置および移動方向を特定するための端末情報を受け付け、端末情報に基づいて、移動端末２００単位で移動端末２００の位置および移動方向を把握する。

このため、把握部１０３は、移動端末２００からの端末情報を用いて移動端末２００の位置および移動方向を把握することが可能になる。

なお、本実施形態では、端末情報として、移動端末２００の位置情報と移動端末２００の移動方向情報とを含む情報が用いられたが、例えば、移動端末２００の時系列の位置情報が端末情報として用いられてもよい。この場合、把握部１０３は、移動端末２００の時系列の位置情報を用いて、移動端末２００の位置の推移を特定し、その特定結果から移動端末２００の移動方向を把握する。

また、道路データとして、ノードとリンクが道路の車線単位に設けられている車線対応道路データが用いられてもよい。

例えば、図２に示したリンクＬ８が、直進と左折が可能な車線に対応するリンクＬ８ａと右折専用車線に対応するリンクＬ８ｂによって構成される場合、リンクＬ８ｂの終点とリンクＬ５の始点は同一のノードに接続するが、リンクＬ８ａの終点とリンクＬ５の始点は同一のノードに接続しなくなる。

このため、ノードＮ４に向かう移動端末（ノードＮ４についての該当移動端末）としては、リンクＬ８に存在する移動端末２００のうち、リンクＬ８ｂに存在する移動端末２００を特定することが可能になる。

したがって、道路データとして車線対応道路データが用いられた場合には、ノードごとに、該ノードが進行先の候補となる可能性が非常に高い移動端末を、該ノードの該当移動端末として特定することが可能になる。

また、本実施形態において、通信管理システム１００は、コンピュータにて実現されてもよい。この場合、このコンピュータは、コンピュータにて読み取り可能なＣＤ−ＲＯＭ（Compact Disk Read Only Memory）のような記録媒体に記録されたプログラムを読込み実行して、または、有線通信または無線通信で受信したプログラム（例えばアプリケーションプログラム）を受信し実行して、通信管理システムとして機能する。記録媒体は、ＣＤ−ＲＯＭに限らず適宜変更可能である。

以上説明した実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。

１００ 通信管理システム
１０１ 道路情報記憶部
１０２ 通信部
１０３ 把握部
１０４ 特定部
１０５ 特定結果記憶部
１０６ 受付部
１０７ 制御部
２００ 移動端末
２０１ 記憶部
２０２ 位置特定部
２０３ 方向センサ
２０４ 通信部
２０５ 表示部
２０６ 制御部
３００ 車両

Claims (8)

1. 移動端末単位で当該移動端末の位置および移動方向を把握する把握手段と、
   道路網を表す道路地図情報を記憶する第１記憶手段と、
   前記道路網上の複数の地点の各々について、当該地点が進行先の候補となる該当移動端末を、前記移動端末の位置および移動方向と前記道路地図情報とに基づいて特定する特定手段と、
   前記特定手段の特定結果を記憶する第２記憶手段と、
   前記複数の地点のいずれかである特定地点を示す情報送信要求を受け付けると、前記第２記憶手段に記憶された前記特定地点についての該当移動端末に、所定の情報を送信する制御手段と、を含む通信管理システム。
2. 請求項１に記載の通信管理システムにおいて、
   前記道路地図情報は、前記複数の地点を表す複数のノードと、各ノード間を結ぶ道路を表す複数のリンクと、を用いて前記道路網を表すデータである、通信管理システム。
3. 請求項２に記載の通信管理システムにおいて、
   前記複数のリンクの各々には、始点と終点が設定されており、
   前記把握手段は、前記移動端末の位置および移動方向と前記道路地図情報とに基づいて、前記移動端末が存在するリンクを特定し、
   前記特定手段は、前記道路地図情報と前記把握手段の特定結果とに基づいて、前記ノードごとに、前記複数のリンクのうち少なくとも当該ノードを終点とする特定リンクに存在する移動端末を、当該ノードについての該当移動端末として特定する、通信管理システム。
4. 請求項３に記載の通信管理システムにおいて、
   前記特定手段は、前記道路地図情報と前記把握手段の特定結果とに基づいて、前記ノードごとに、当該ノードを終点とする特定リンクに存在する移動端末を、または、前記特定リンクに存在する移動端末および前記特定リンクの始点にあるノードを終点とするリンクに存在する移動端末を、当該ノードについての該当移動端末として特定する、通信管理システム。
5. 請求項３または４に記載の通信監理システムにおいて、
   前記ノードと前記リンクは、前記道路の車線単位に設けられている、通信監理システム。
6. 請求項１から５のいずれか１項に記載の通信管理システムにおいて、
   前記把握手段は、前記移動端末から、当該移動端末の位置および移動方向を特定するための端末情報を受け付け、当該端末情報に基づいて、前記移動端末単位で当該移動端末の位置および移動方向を把握する、通信管理システム。
7. 道路網を表す道路地図情報を記憶する第１記憶手段を含む通信管理システムが行う通信管理方法であって、
   移動端末単位で当該移動端末の位置および移動方向を把握する把握ステップと、
   前記道路網上の複数の地点の各々について、当該地点が進行先の候補となる該当移動端末を、前記移動端末の位置および移動方向と前記道路地図情報とに基づいて特定する特定ステップと、
   前記複数の地点の各々についての前記該当移動端末の特定結果を第２記憶手段に記憶する記憶ステップと、
   前記複数の地点のいずれかである特定地点を示す情報送信要求を受け付けると、前記第２記憶手段に記憶された前記特定地点についての該当移動端末に、所定の情報を送信する制御ステップと、を含む通信管理方法。
8. コンピュータに、
   移動端末単位で当該移動端末の位置および移動方向を把握する把握手順と、
   道路網を表す道路地図情報を第１記憶手段に記憶する第１記憶手順と、
   前記道路網上の複数の地点の各々について、当該地点が進行先の候補となる該当移動端末を、前記移動端末の位置および移動方向と前記道路地図情報とに基づいて特定する特定手順と、
   前記複数の地点の各々についての前記該当移動端末の特定結果を第２記憶手段に記憶する第２記憶手順と、
   前記複数の地点のいずれかである特定地点を示す情報送信要求を受け付けると、前記第２記憶手段に記憶された前記特定地点についての該当移動端末に、所定の情報を送信する制御手順と、を実行させるためのプログラム。

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