JP2014157881A - ガス抜き弁を設けた電気二重層コンデンサ及び封口板 - Google Patents

ガス抜き弁を設けた電気二重層コンデンサ及び封口板 Download PDF

Info

Publication number
JP2014157881A
JP2014157881A JP2013027023A JP2013027023A JP2014157881A JP 2014157881 A JP2014157881 A JP 2014157881A JP 2013027023 A JP2013027023 A JP 2013027023A JP 2013027023 A JP2013027023 A JP 2013027023A JP 2014157881 A JP2014157881 A JP 2014157881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric double
double layer
vent valve
layer capacitor
sealing plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013027023A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Fukushima
剛 福島
Koji Hoshino
晃司 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chemi Con Corp filed Critical Nippon Chemi Con Corp
Priority to JP2013027023A priority Critical patent/JP2014157881A/ja
Publication of JP2014157881A publication Critical patent/JP2014157881A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

Landscapes

  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】例えば、電気二重層コンデンサのように多種・大量の内部ガスが発生する場合においても、高寿命化を達成できるとともに優れた蓄電特性を維持できるガス抜き弁を設けた電気二重層コンデンサ及び封口板を提供すること。
【解決手段】集電体に分極性電極層を備える正極および負極の電極体と、前記電極体の間にセパレータを介在させたコンデンサ素子2と、コンデンサ素子2を収納する有底筒状の外装ケース3と、外装ケース3の開口部3aを封止する封口板4とを有する電気二重層コンデンサ1であって、封口板4に、ガス透過性のゴムからなるガス抜き弁10が設けられ、ガス抜き弁10が円筒状の側壁部11と底部12とからなる有底筒状であり、底部12の一部に、側壁部11に連結する凸部14が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス抜き弁を設けた電気二重層コンデンサ及び封口板に関する。
従来、コンデンサの内部で例えば水素ガスが発生し、その内部圧力が上昇した場合に備え、コンデンサの封口板に防爆弁を設置したものがあり、コンデンサ内部が一定の圧力となった場合にこの防爆弁を破裂させ、内部のガスをこの防爆弁より外部に放出することで、コンデンサ自体の破裂を防ぐようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、コンデンサの内圧上昇時に弁を破裂させてコンデンサを開放する防爆弁を設置したコンデンサにおいて、この防爆弁の動作を極力遅らせコンデンサを長寿命化させる手段として、防爆弁とは別に、例えばシリコンゴム等のガス透過性の薄膜ゴムからなるガス抜き弁を封口板に設置し、内圧上昇を抑えるものもある(例えば、特許文献2参照)。
ところで、コンデンサの一種として、電極として電極箔に活性炭シートを貼付した電気二重層コンデンサが存在する。この電気二重層コンデンサの内部では、上記した水素ガスに加え、電圧印加時に活性炭のカルボキシル基等の表面官能基が分解されることに伴い、一酸化炭素や二酸化炭素のガスが発生することが広く知られている(例えば、特許文献3参照)。
近年では、コンデンサの大型化に伴い内部のガス発生量も増加する傾向にある。また上記特許文献3で示した電気二重層コンデンサにあっては、ガス抜き弁の材料であるシリコンゴム等のガス透過性が、水素ガスよりも、一酸化炭素や二酸化炭素ガスの方が低いため、ガス抜き弁のガス透過部の膜厚を極力肉薄に形成して多種・大量のガスを放出する必要が生じている。
実開昭62−58035号公報(第3頁、第4,5図) 特開2006−108185号公報(第4頁、第1図) 特開2002−75802号公報(第4頁、第1図)
しかしながら、ガス抜き弁のガス透過部の膜厚を肉薄に形成すると、当該肉薄のガス透過部が脆弱化し電気二重層コンデンサの内部圧力により破裂し易くなるため、ガス抜き弁の開放により、コンデンサの寿命が短くなる虞がある。また、ガス透過部が電気二重層コンデンサの内部圧力により外方に膨出することでガス透過部が更に薄膜化するため、気液分離の効果が低下し、外部から水分が浸入し、電気二重層コンデンサの蓄電特性に影響を及ぼすという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、例えば、電気二重層コンデンサのように多種・大量の内部ガスが発生する場合においても、高寿命化を達成できるとともに優れた蓄電特性を維持できるガス抜き弁を設けた電気二重層コンデンサ及び封口板を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の電気二重層コンデンサは、
集電体に分極性電極層を備える正極および負極の電極体と、前記電極体の間にセパレータを介在させたコンデンサ素子と、前記コンデンサ素子を収納する有底筒状の外装ケースと、前記外装ケースの開口部を封止する封口板とを有する電気二重層コンデンサであって、
前記封口板に、ガス透過性のゴムからなるガス抜き弁が設けられ、前記ガス抜き弁が円筒状の側壁部と底部とからなる有底筒状であり、前記底部の一部に、前記側壁部に連結する凸部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、電気二重層コンデンサの外装ケースを封止する封口板に設けたガス抜き弁の底部に、側壁部に連結する凸部が形成されており、底部が補強されることで、電気二重層コンデンサの内部で水素、一酸化炭素あるいは二酸化炭素等の多種・多量のガスが発生しても、底部が弾性変形して極薄化したり破裂してしまうことなく、これ等ガスを底部を介し外部に透過できるため、電気二重層コンデンサの長寿命化を達成できるばかりか、外気中の水分が電気二重層コンデンサ内に浸入することを防止できるため、電気二重層コンデンサの蓄電特性を高水準に維持できる。
本発明の電気二重層コンデンサは、
前記凸部が前記底部の内表面に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、凸部が底部の内表面に形成されていることで、底部の補強に加えガス抜き弁の低背化の維持を実現できるため、このガス抜き弁を配置する封口板を低背化し、総じて電気二重層コンデンサの低背化を維持できる。
本発明の電気二重層コンデンサは、
前記凸部が前記底部の外表面に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、凸部が底部の外表面に形成されていることで、電気二重層コンデンサ内部の電解液が流動しても凸部に付着することがないため、電解液が表面張力により底部近傍に滞留してしまう虞を回避でき、設計上の底部のガス透過性能を損なわず維持できる。
本発明の封口板は、
集電体に分極性電極層を備える正極および負極の電極体と、前記電極体の間にセパレータを介在させたコンデンサ素子とを収納する有底筒状の外装ケースの開口部を封止する封口板であって、
前記封口板に、ガス透過性のゴムからなるガス抜き弁が設けられ、前記ガス抜き弁が円筒状の側壁部と、底部とからなる有底筒状であり、前記底部の一部に、前記側壁部に連結する凸部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、封口板に設けたガス抜き弁の底部に、側壁部に連結する凸部が形成されており、底部が補強されることで、コンデンサの内部で水素、一酸化炭素あるいは二酸化炭素等の多種・多量のガスが発生しても、底部が弾性変形し過ぎることを防止し、変形による破裂を防止する。さらに、これ等ガスを底部を介し外部に透過できるため、コンデンサの長寿命化を達成できるとともに蓄電特性を高水準に維持できる封口板を提供することができる。
実施例1におけるガス抜き弁を設けた電気二重層コンデンサ及び封口板を示す正面断面図である。 (a)は実施例1における封口板を示す平面図であり、(b)は同じく底面図である。 (a)は実施例1におけるガス抜き弁の平面図であり、(b)は同じく正面図であり、(c)は同じく底面図であり、(d)は、(a)のA−A断面図である。 (a)は実施例2におけるガス抜き弁の平面図であり、(b)は同じく正面図であり、(c)は同じく底面図であり、(d)は、(a)のB−B断面図である。 (a)は実施例3におけるガス抜き弁の平面図であり、(b)は同じく正面図であり、(c)は同じく底面図であり、(d)は、(a)のC−C断面図である。 (a)は実施例4におけるガス抜き弁の平面図であり、(b)は同じく正面図であり、(c)は同じく底面図であり、(d)は、(a)のD−D断面図である。 (a)は実施例5におけるガス抜き弁の平面図であり、(b)は同じく正面図であり、(c)は同じく底面図であり、(d)は、(a)のE−E断面図である。 (a)は実施例6におけるガス抜き弁の平面図であり、(b)は同じく正面図であり、(c)は同じく底面図であり、(d)は、(a)のF−F断面図である。
本発明に係るガス抜き弁を設けた電気二重層コンデンサ及び封口板を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係るガス抜き弁を設けた電気二重層コンデンサ及び封口板につき、図1から図3を参照して説明する。図1に示されるように、電気二重層コンデンサ1は、スタック構造(ないしは巻き型構造等)の電気二重層コンデンサ素子2と、このコンデンサ素子2を収納する有底筒状(図示略)の外装ケース3と、この外装ケース3の開口部3aを封止する封口板4とから主としてなる。
尚、本実施例の電気二重層コンデンサ1は、外径が約63.5mmで全高が約135mmであるが、電気二重層コンデンサ1の形状寸法は、本実施例に限られず適宜設計されるものである。
外装ケース3は、例えばアルミニウムなどの金属板を有底筒状に成形されたものであり、内部に収納するコンデンサ素子2の形状に合わせ、円形、楕円形、長円形、あるいは矩形に成形される。コンデンサ素子2は、陽極側及び陰極側の電極箔がセパレータを介して積層または捲回された構造となっており、円形、楕円形、長円形、あるいは矩形に形成される。コンデンサ素子2の端部からは、引出部6が導出され、封口板4に一体成形された外部端子5と接続されている。
コンデンサ素子2は、詳細は特に図示しないが、分極性電極を有する集電体をセパレータを介在させて対極させ複数層積層させたものである。負極側分極性電極は、活性炭シートからなる2枚の分極性電極をアルミニウム箔からなる集電体を挟んで対極させた構造のものである。
図1に示されるように、封口板4は、外装ケース3の開口部3aに合致する形状に樹脂材などの気密性を有する材料によって成形されており、開口部3aの形状に応じて円形板等の形状を成し、密封部材8を介して開口部3aを密封状に封止している。封口板4の表面(外面)と裏面(内面)との間に、これ等表裏面の径よりも大径の段部4aが形成されており、この段部4aが外装ケース3の開口部3aに嵌合するように成っている。この封口板4は、外部端子5がインサート成形されている。
図3(a)〜(d)に示されるように、本実施例1のガス抜き弁10は、封口板4の背面側から孔部4cに密封状に嵌合される有底筒状のシリコン等の弾性ゴムから一体成型され、筒胴部を成し比較的肉厚の肉厚部である側壁部11と、筒底部を成し側壁部11よりも肉薄の肉薄部でありガス透過性を備えた底部12と、側壁部11の下端に拡径形成され封口板4の裏面(内面)に係合する鍔部13と、から主として構成されている。このガス抜き弁10は、電気二重層コンデンサ1内で各種ガスが発生し内部圧力が高まった場合に、底部12を介して外部に適宜ガス抜きすることで、電気二重層コンデンサ1の内部圧力を下げる機能を有している。また、電気二重層コンデンサ1の内部圧力が急激に上昇した場合においては、底部12が破裂することで、内部圧力を開放し、電気二重層コンデンサ1の膨れや破裂を防止する。
また本実施例1のガス抜き弁10について詳述すると、底部12の背面(内面)に、内方に突出する凸部14が平面視中心から90度おきに4方向に延びる略+(プラス)字形状に延設されており、この凸部14の各端部(4箇所)は側壁部11の内周面に連結されている。
尚、本実施例のガス抜き弁10は、底部12の内径が5.4mm、凸部14を除く底部12のガス透過部12aの厚さが0.5mmであるが、底部12(ガス透過部12a)の形状・寸法は、本実施例に限らず、電気二重層コンデンサの形状仕様やガスの発生量に応じて適宜設計されるものである。
このように、本実施例では電気二重層コンデンサ1用の封口板4に設けたガス抜き弁10の底部12に、側壁部11に連結する凸部14が形成されている。底部12が補強されることで、例えば電気二重層コンデンサ1の内部で水素、一酸化炭素あるいは二酸化炭素等の多種・多量のガスが発生しても、底部12が弾性変形し過ぎることを防止し、変形による底部12の破裂を防止する。さらに、これ等ガスを底部12を介し外部に透過できるため、電気二重層コンデンサ1の長寿命化を達成できるとともに蓄電特性を高水準に維持できる封口板4を提供することができる。
またこのように、凸部14が底部12の背面(内表面)に形成されていることで、底部12の補強に加えガス抜き弁10の低背化の維持を実現できるため、このガス抜き弁10を配置する封口板4を低背化し、総じて電気二重層コンデンサ1の低背化を維持できる。
またこのように、電気二重層コンデンサ1の外装ケース3を封止する封口板4に設けたガス抜き弁10の底部12に、側壁部11に連結する凸部14が形成されており、底部12が補強されることで、電気二重層コンデンサ1の内部で水素、一酸化炭素あるいは二酸化炭素等の多種・多量のガスが発生しても、底部12が過度に弾性変形して極薄化したり破裂してしまうことなく、これ等ガスを底部12を介し安定して外部に透過できるため、電気二重層コンデンサ1の長寿命化を達成できるばかりか、外気中の水分が電気二重層コンデンサ1内に浸入することを防止できるため、電気二重層コンデンサ1の蓄電特性を高水準に維持できる。
尚、凸部14は肉厚に形成されているためガス透過性が無く、若しくは極めて小さいため、電気二重層コンデンサ1内の発生ガスは底部12における当該凸部14を除く領域(ガス透過部12a)を介しガス抜きされるものである。底部12における凸部14とガス透過部12aとの領域割合は、互いに相反するガス抜き弁の構造強化の度合と、ガス透過性の度合とを勘案して良好なバランスで設計される。
次に、実施例2に係るガス抜き弁につき、図4(a)〜(d)を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する説明を省略する。
図4(a)〜(d)に示されるように、本実施例2のガス抜き弁20について詳述すると、底部22の背面(内表面)に、内方に突出する凸部24が平面視中心から3方向に延びる略Y(ワイ)字形状に延設されており、この凸部24の各端部(3箇所)は側壁部21の内周面に連結されている。
すなわち、本実施例の底部22は、凸部24に比したガス透過部22aの領域割合が、上述した実施例1の底部11における領域割合よりも大きくなるように形成されており、より大量のガスを放出するのに適している。
このように、本実施例2のガス抜き弁20は、凸部24が底部22の背面(内表面)に形成されていることで、底部22の補強に加えガス抜き弁20の低背化の維持を実現できるため、このガス抜き弁20を配置する封口板4を低背化し、総じて電気二重層コンデンサ1の低背化を維持できる。
次に、実施例3に係るガス抜き弁につき、図5(a)〜(d)を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する説明を省略する。
図5(a)〜(d)に示されるように、本実施例3のガス抜き弁30について詳述すると、底部32の背面(内面)に、内方に突出する凸部34が平面視直線状の略−(マイナス)字形状に延設されており、この凸部34の各端部(2箇所)は側壁部31の内周面に連結されている。
すなわち、本実施例の底部32は、凸部34に比したガス透過部32aの領域割合が、上述した実施例1,2の底部12、22における領域割合よりも更に大きくなるように形成されており、更に大量のガスを放出するのに適している。
このように、本実施例3のガス抜き弁30は、凸部34が底部32の背面(内表面)に形成されていることで、底部32の補強に加えガス抜き弁30の低背化の維持を実現できるため、このガス抜き弁30を配置する封口板4を低背化し、総じて電気二重層コンデンサ1の低背化を維持できる。
次に、実施例4に係るガス抜き弁につき、図6(a)〜(d)を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する説明を省略する。
図6(a)〜(d)に示されるように、本実施例4のガス抜き弁40の凸部44について説明すると、底部42の表面(外表面)に、外方に突出する凸部44が平面視中心から90度おきに4方向に延びる略+(プラス)字形状に形成されており、この凸部44の各端部(4箇所)は側壁部41の表面に連結されている。
このように、本実施例4のガス抜き弁40は、凸部44が底部42の表面(外表面)に形成されていることで、電気二重層コンデンサ1内部の電解液が流動しても凸部44に付着することがないため、電解液が表面張力により底部42近傍に滞留してしまう虞を回避でき、設計上の底部42のガス透過性能を損なわず維持できる。
次に、実施例5に係るガス抜き弁につき、図7(a)〜(d)を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する説明を省略する。
図7(a)〜(d)に示されるように、本実施例5のガス抜き弁50の凸部54について説明すると、底部52の表面(外表面)に、外方に突出する凸部54が平面視略Y(ワイ)字形状に形成されており、この凸部54の各端部(3箇所)は側壁部51の外面に連結されている。
すなわち、本実施例5の底部52は、凸部54に比したガス透過部52aの領域割合が、上述した実施例4の底部42における領域割合よりも大きくなるように形成されており、より大量のガスを放出するのに適している。
このように、本実施例5のガス抜き弁50は、凸部54が底部52の表面(外表面)に形成されていることで、電気二重層コンデンサ1内部の電解液が流動しても凸部54に付着することがないため、電解液が表面張力により底部52近傍に滞留してしまう虞を回避でき、設計上の底部52のガス透過性能を損なわず維持できる。
次に、実施例6に係るガス抜き弁につき、図8(a)〜(d)を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する説明を省略する。
次に、図8(a)〜(d)に示されるように、本実施例6のガス抜き弁60の凸部64について説明すると、底部62の表面(外面)に、外方に突出する凸部64が平面視略−(マイナス)字形状に形成されており、この凸部64の各端部(2箇所)は側壁部61の外面に連結されている。
すなわち、本実施例の底部62は、凸部64に比したガス透過部62aの領域割合が、上述した実施例4,5の底部42、52における領域割合よりも更に大きくなるように形成されており、更に大量のガスを放出するのに適している。
このように、本実施例6のガス抜き弁60は、凸部64が底部62の表面(外表面)に形成されていることで、電気二重層コンデンサ1内部の電解液が流動しても凸部64に付着することがないため、電解液が表面張力により底部62近傍に滞留してしまう虞を回避でき、設計上の底部62のガス透過性能を損なわず維持できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
前記実施例1〜6では、ガス抜き弁10のみが封口体4に設けられているが、これと別に、圧力弁を備えてもよい。圧力弁を備えることで、電気二重層コンデンサ1の内部圧量が急激に上昇し、ガス抜き弁10によっても電気二重層コンデンサ1の内部圧力を下げられず、内部圧力が限度を超えて高まった場合に作用するように構成されるものである。圧力弁は、特に図示しないが、その外周部が封口板4に対し密封状に嵌合されるようになっており、電気二重層コンデンサ1内部で例えば水素ガスや一酸化炭素ガスあるいは二酸化ガスが発生し、内部圧力が一定の限度圧を超えて高まった場合に、当該圧力弁の膜状体が弾性変形し破裂することで、電気二重層コンデンサ1の内部が外部に開放されるため、外装ケース3や封口板4の内部圧力による破損が防止される。
また例えば、前記実施例1〜6では、ガス抜き弁の材質として、シリコンを用いたがこれに限らず、気液分離性があって且つガス透過性がある材料であれば適用可能である。
また例えば、前記実施例1では、ガス抜き弁10が設けられた封口板4が電気二重層コンデンサ1に適用されているが、本発明に係る封口板が適用される対象となるコンデンサの種類は、必ずしも電気二重層コンデンサに限られず、例えば電解コンデンサでもよいし、内部で水素や一酸化炭素等の多種・大量のガスを発生する種々のコンデンサに適用可能である。
また例えば、前記実施例1では、封口板4の孔部4cにガス抜き弁10が設けられているが、例えば孔部4cにおけるガス抜き弁10よりも外側(上側)に、電気二重層コンデンサ1の外部から内部への水分浸入を防止する防水機能を有した防湿膜等を別段に設けてもよい。このようにすることによって、外部からの水分の浸入をより防止することができる。電気二重層コンデンサ1内の水分濃度は、外部の空気雰囲気中の水分濃度より低い。そのため、外部の水分が電気二重層コンデンサ1内に浸入しやすくなる。電気二重層コンデンサ1が大きくなることによるガス発生量の増加に伴って、ガス抜き弁10が大きくなり、ガス透過部12aが大きくなるほど、外部との接触面積が大きくなるので水分は浸入しやすくなり、ガス抜き弁10の気液分離の作用が低下する場合がある。そこで、ガス抜き弁10の外側に防湿膜を配置することで、ガス抜き弁10と外部の空気雰囲気との接触を防止し、水分の浸入をより防ぐことができる。
また例えば、前記実施例1では、ガス抜き弁10の側壁部11の内周面が上下方向にわたり略同径の垂直面に形成されているが、例えば側壁部の内周面を底部から離間する下方向に向けて漸次拡径するテーパ面に形成してもよく、このようにすることで、電気二重層コンデンサ内部の電解液が側壁部の前記テーパ面に付着しても、当該電解液が滞留せずにテーパ面からすぐに落下あるいは降下し易いため、底部のガス透過性能を維持できる。
また例えば、前記実施例1〜6では、ガス抜き弁の底部の内表面若しくは外表面に形成された凸部が、平面視で略+字形状、略Y字形状、または略−字形状に形成されているが、凸部の形状は必ずしも前記実施例に限られず、側壁部と連結していればよく、例えば凸部の形状が平面視で、複数の直線が平行に配された「=」,「≡」字形状や、複数の直線が非平行に配された「V」字形状や、複数の直線が井桁状に配された「井」字形状、あるいは波形等の曲線形状、または上記各形状のいずれかを複数組み合わせた所定形状であっても構わない。
1 電気二重層コンデンサ
2 コンデンサ素子
3 外装ケース
4 封口板
5 外部端子
6 引出部
8 密封部材
10 ガス抜き弁
11 側壁部(肉厚部)
12 底部(肉薄部)
12a ガス透過部
13 鍔部
14 凸部
20,30,40 ガス抜き弁
21,31,41 側壁部(肉厚部)
22,32,42 底部(肉薄部)
22a,32a,42a ガス透過部
24,34,44 凸部
50,60 ガス抜き弁
51,61 側壁部(肉厚部)
52,62 底部(肉薄部)
52a,62a ガス透過部
54,64 凸部

Claims (4)

  1. 集電体に分極性電極層を備える正極および負極の電極体と、前記電極体の間にセパレータを介在させたコンデンサ素子と、前記コンデンサ素子を収納する有底筒状の外装ケースと、前記外装ケースの開口部を封止する封口板とを有する電気二重層コンデンサであって、
    前記封口板に、ガス透過性のゴムからなるガス抜き弁が設けられ、前記ガス抜き弁が円筒状の側壁部と底部とからなる有底筒状であり、前記底部の一部に、前記側壁部に連結する凸部が形成されていることを特徴とする電気二重層コンデンサ。
  2. 前記凸部が前記底部の内表面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気二重層コンデンサ。
  3. 前記凸部が前記底部の外表面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気二重層コンデンサ。
  4. 集電体に分極性電極層を備える正極および負極の電極体と、前記電極体の間にセパレータを介在させたコンデンサ素子とを収納する有底筒状の外装ケースの開口部を封止する封口板であって、
    前記封口板に、ガス透過性のゴムからなるガス抜き弁が設けられ、前記ガス抜き弁が円筒状の側壁部と、底部とからなる有底筒状であり、前記底部の一部に、前記側壁部に連結する凸部が形成されていることを特徴とする封口板。
JP2013027023A 2013-02-14 2013-02-14 ガス抜き弁を設けた電気二重層コンデンサ及び封口板 Pending JP2014157881A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013027023A JP2014157881A (ja) 2013-02-14 2013-02-14 ガス抜き弁を設けた電気二重層コンデンサ及び封口板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013027023A JP2014157881A (ja) 2013-02-14 2013-02-14 ガス抜き弁を設けた電気二重層コンデンサ及び封口板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014157881A true JP2014157881A (ja) 2014-08-28

Family

ID=51578597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013027023A Pending JP2014157881A (ja) 2013-02-14 2013-02-14 ガス抜き弁を設けた電気二重層コンデンサ及び封口板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014157881A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5665639U (ja) * 1979-10-26 1981-06-01
JP2005116955A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Nichicon Corp コンデンサ
JP2006108185A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Nippon Chemicon Corp 電解コンデンサ
JP2012221632A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Gs Yuasa Corp 制御弁式鉛蓄電池

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5665639U (ja) * 1979-10-26 1981-06-01
JP2005116955A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Nichicon Corp コンデンサ
JP2006108185A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Nippon Chemicon Corp 電解コンデンサ
JP2012221632A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Gs Yuasa Corp 制御弁式鉛蓄電池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5127258B2 (ja) ガス透過性安全弁および電気化学素子
CN103515105B (zh) 电解电容器用的压力阀和使用该压力阀的电解电容器
WO2011019237A3 (ko) 안전성이 향상된 원통형 이차전지
JPWO2009001947A1 (ja) 電子部品用圧力調節弁及びこれを用いた電子部品
JP6323638B2 (ja) 蓄電デバイス
WO2010101368A3 (ko) 전기에너지 저장장치
JP6278176B2 (ja) ガス抜き弁を設けた蓄電デバイスの製造方法
JP6406491B2 (ja) 蓄電デバイス
KR20150135878A (ko) 가스투과막이 설치된 전기화학셀
JP2014157881A (ja) ガス抜き弁を設けた電気二重層コンデンサ及び封口板
JP2014232856A5 (ja)
JP2014232856A (ja) 密閉型電気化学デバイス用防爆装置
JP2006108185A (ja) 電解コンデンサ
JP6264526B2 (ja) 蓄電デバイス
TWI687950B (zh) 壓力閥和電解電容器
JP2015041767A (ja) 密閉型電気化学デバイス用封口体
CN201490256U (zh) 一种铅酸蓄电池及其整体安全阀
JP2006319199A (ja) 蓄電装置
JP2007189184A (ja) コンデンサ
KR20110109029A (ko) 가스투과막이 설치된 전기화학셀
JP5355281B2 (ja) 電気二重層キャパシタ
US20140234697A1 (en) Electrochemical cell
JP2014187292A (ja) ガス抜き弁を設けたコンデンサ及び封口板
JP2009231551A (ja) 電解コンデンサ及びその製造方法
JP2010232675A (ja) 電解コンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171121