JP6278176B2 - ガス抜き弁を設けた蓄電デバイスの製造方法 - Google Patents

ガス抜き弁を設けた蓄電デバイスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガス抜き弁を設けた蓄電デバイスの製造方法に関する。
従来、コンデンサ等の蓄電デバイスの内部で例えば水素ガスが発生し、その内部圧力が上昇した場合に備え、コンデンサの封口板に圧力弁を設置したものがあり、コンデンサ内部が一定の圧力となった場合にこの圧力弁を破裂させ、内部のガスをこの圧力弁より外部に放出することで、コンデンサ自体の破裂を防ぐようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、コンデンサの内圧上昇時に弁を破裂させてコンデンサを開放する圧力弁を設置したコンデンサにおいて、この圧力弁の動作を極力遅らせコンデンサを長寿命化させる手段として、圧力弁とは別に、例えばシリコンゴム等のガス透過性の薄膜ゴムからなるガス抜き弁を封口板に設置し、内圧上昇を抑えるものもある(例えば、特許文献2参照)。
実開昭62−58035号公報(第3頁、第4,5図) 特開2006−108185号公報(第4頁、第1図)
しかしながら、特許文献1,2にあっては、従来のコンデンサに設けられたガス抜き弁の一例として、図10に示されるように、閉塞されたコンデンサ1Aの内部に収納したコンデンサ素子200に含浸された電解液が、高温により気化して、外装ケース300を封口する封口板400の内表面に水滴Y1として付着する場合がある。また、コンデンサの長寿命化を図るために外装ケース300内に所定内の電解液を封入することがある。その外装ケース300に封入した電解液が、コンデンサ1Aの内部を流動して封口板400の内表面に水滴Y1として付着する場合があった。また図10の点線囲い部に示されるように、この電解液の水滴が封口板400の内表面を伝ってガス抜き弁100の内部に浸入し周壁部110の内周面110aに水滴Yとして付着し、更に電解液がガス抜き弁100のガス透過部である底部120まで到達し水滴Y2として滞留した状態でガス抜き弁100に付着する。また、コンデンサの取り付け状態としてガス抜き弁100が側方またはガス抜き弁100が下方になるように斜めに傾斜するようにしてコンデンサを取り付けた場合、前述のように外装ケース300の内壁に水滴となって付着した電解液や、外装ケース300内に封入した電解液がガス抜き弁100が配置する部分に溜まり、ガス抜き弁100の筒状内部に浸入し、滞留し易くなる。電解液がガス透過部に付着した状態が継続すると、ガス抜き弁100のガス透過機能を阻害してしまい、コンデンサ1Aの内部圧力によりガス抜き弁100が破裂し易くなるため、ガス抜き弁100の開放によりコンデンサ1Aの寿命が短くなるという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、ガス抜き弁の内部に電解液等の水分を滞留させガス透過機能を阻害してしまうことなく、高寿命化を達成できるとともに優れた蓄電特性を維持できるガス抜き弁を設けた蓄電デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の蓄電デバイスの製造方法は、
蓄電素子と、前記蓄電素子を収納する外装ケースと、前記外装ケースの開口部を封止する封口板とを有する蓄電デバイスの製造方法であって、
前記封口板を貫通する貫通孔に、筒状の側壁部と底部と開口部とから構成されガス透過性のガス抜き弁を、前記底部が前記蓄電素子側を向くように配置し、
前記ガス抜き弁の開口部から内部支持体を挿入し、
前記内部支持体を拡径させ、該内部支持体により前記ガス抜き弁の側壁部を前記貫通孔の内周面に押圧することで、該ガス抜き弁を前記貫通孔に固定することを特徴としている。
この特徴によれば、内部支持体がガス抜き弁の側壁部を貫通孔の内周面に押圧して固定することで、ガス抜き弁自体の弾性力による貫通孔への固定に加えて、ガス抜き弁の側壁部を貫通孔の内周面に押圧する内部支持体により固定力を高めることができる。またガス抜き弁の底部が蓄電素子側に配置されているため、内部支持体が外装ケース内に落下する虞がないばかりか、外装ケース内の電解液や結露した水分等がガス抜き弁の内部に浸入し滞留する虞がなく、ガス透過性能を設計通り維持することができる。
実施例1におけるガス抜き弁を設けた電気二重層コンデンサを示す正面断面図である。 実施例1におけるガス抜き弁及び内部支持体を示す拡大断面図である。 (a)は、実施例1における電気二重層コンデンサを斜めに傾けた状態を示す拡大断面図であり、(b)は、同じく真横に傾けた状態を示す拡大断面図である。 (a)は、実施例2におけるガス抜き弁及び内部支持体を示す拡大断面図であり、(b)は、同じく電気二重層コンデンサを上下逆に配置した状態を示す拡大断面図である。 実施例3におけるガス抜き弁及び内部支持体を示す拡大断面図である。 (a)は、実施例3における電気二重層コンデンサを真横に傾けた状態を示す拡大断面図であり、(b)は、同じく斜めに傾けた状態を示す拡大断面図である。 (a)は、防湿弁を付加した変形例を示す拡大断面図であり、(b)は、同じく防湿弁がガスを逃がす状況を示す拡大断面図である。 (a)〜(d)は、実施例4における電気二重層コンデンサの製造方法を説明する図である。 (a)〜(d)は、電気二重層コンデンサの製造方法の変形例を説明する図である。 従来例におけるガス抜き弁に付着した水滴の態様を示す拡大断面図である。
本発明に係るガス抜き弁を設けた蓄電デバイスの一例として電気二重層コンデンサ(以下、コンデンサと称する)及びその製造方法を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係るガス抜き弁を設けたコンデンサ1につき、図1から図3を参照して説明する。図1に示されるように、コンデンサ1は、蓄電素子であるスタック構造(ないしは巻き型構造等)のコンデンサ素子2と、このコンデンサ素子2を収納する有底筒状(図示略)の外装ケース3と、この外装ケース3の開口部3aを封止する封口板4とから主としてなる。
外装ケース3は、例えばアルミニウムなどの金属板を有底筒状に成形されたものであり、内部に収納するコンデンサ素子2の形状に合わせ、円形、楕円形、長円形、あるいは矩形に成形される。コンデンサ素子2は、陽極側及び陰極側の電極箔がセパレータを介して積層または捲回された構造となっており、円形、楕円形、長円形、あるいは矩形に形成される。コンデンサ素子2の端部からは、引出部6が導出され、封口板4に一体成形された外部端子5と接続されている。
コンデンサ素子2は、詳細は特に図示しないが、分極性電極を有する集電体を、セパレータを介在させて対極させ複数層積層させたものである。分極性電極は、活性炭シートからなる2枚の分極性電極をアルミニウム箔からなる集電体を挟んで対極させた構造のものである。
図1に示されるように、封口板4は、外装ケース3の開口部3aに合致する形状に樹脂材などの気密性を有する材料によって成形されており、開口部3aの形状に応じて円形板等の形状を成し、密封部材8を介して開口部3aを密封状に封止している。封口板4の表面(外面)と裏面(内面)との間に、これ等表裏面の径よりも大径の段部4aが形成されており、この段部4aが外装ケース3の開口部3aに嵌合するように成っている。この封口板4には、外部端子5がインサート成形されるとともに、ガス抜き弁10及びこのガス抜き弁10を固定する内部支持体15が設けられている。
図2に示されるように、本実施例のガス抜き弁10は、封口板4のコンデンサ素子2側から貫通孔である孔部4cに密封状に嵌合される有底筒状のシリコン等の弾性ゴムから一体成型され、筒胴部を成し比較的肉厚である側壁部11と、筒底部を成し側壁部11よりも肉薄でありガス透過性を備えた底部12と、から主として構成されている。またガス抜き弁10は、底部12を封口板4の裏面4b側、すなわち外装ケース3の内部3bのコンデンサ素子2側に向けて配置されている。このガス抜き弁10は、コンデンサ1内で各種ガスが発生し内部圧力が高まった場合に、底部12を介して外部に適宜ガス抜きすることで、コンデンサ1の内部圧力を下げる機能を有している。また、コンデンサ1の内部圧力が急激に上昇した場合においては、底部12が破裂することで、内部圧力を開放し、コンデンサ1の膨れや破裂を防止する。
尚、ガス抜き弁10の底部12(ガス透過部)の形状・寸法は、コンデンサ1の形状仕様やガスの発生量、若しくはガス抜き弁を構成する材料の撥水性や電解液の粘度により、ガス抜き弁10に浸入すると想定される電解液の量に応じて適宜設計されるものである。例えば、ガス抜き弁10の底部12の中心部分に周囲の底部12より薄い薄肉部を形成してもよい。この薄肉部によって、ガス透過性が高まる。また、コンデンサ1の内部圧力が急激に上昇した場合においては、底部12の薄肉部が破裂することで内部圧力を開放し、コンデンサの破裂を防止する。
また図2に示されるように、本実施例1の内部支持体15は、ガス抜き弁10よりも小径であって、封口板4の表面側からガス抜き弁10の開口部13に嵌合される有底筒状のアルミニウム等の金属から成型され、ガス抜き弁10の側壁部11に対向する筒胴部16と、ガス抜き弁10の底部12に対向する筒底部17と、から主として構成されている。また、内部支持体15の筒底部17には孔部17aが貫通形成されており、ガス抜き弁10の底部12を通過したガスを、孔部17a及び開口部18を介し通過させるようになっている。
この内部支持体15は、後述する方法により拡径することで、孔部4cの内周面との間でガス抜き弁10の側壁部11を径方向に押圧してガス抜き弁10を孔部4cに固定し、また孔部4cの内周面において内径方向に突出した凸部4dに嵌合するようになっている。
このように、ガス抜き弁10自体の弾性力による孔部4cでの固定に加えて、ガス抜き弁10の側壁部11を孔部4cの内周面に押圧する内部支持体15により固定力を高めることができる。またガス抜き弁10の底部12がコンデンサ素子2側に配置されているため、内部支持体15が外装ケース3の内部3bに落下する虞がないばかりか、外装ケース3内の電解液や結露した水分等がガス抜き弁10の内部に浸入し滞留する虞がなく、設計上のガス透過性能を維持することができる。
また図2に示されるように、内部支持体15により孔部4cに固定されたガス抜き弁10は、底部12の外底面12aが封口板4の裏面4bよりもコンデンサ素子2側に突出した位置に配置されている。より詳しくは、本実施例1では、底部12の外底面12aが封口板4の裏面4bよりも底部12の肉厚寸法程度、コンデンサ素子2側に突出している。尚、例えばガス抜き弁10の底部12の外底面12aを封口板4の裏面4bと略面一に配置するようにしてもよい。
このようにすることで、ガス抜き弁10の底部12の外底面12aと封口板4の裏面4bとで窪みが形成されることを回避できるため、底部12の外底面12aに水分が滞留し難い構造にすることができ、より安定してガスを透過させることができる。
また本実施例1では、上述したようにガス抜き弁10の底部12の外底面12aが封口板4の裏面4bよりも突出した配置であることにより、底部12の外底面12aの周縁と封口板4の裏面4bとに段差が生じているため、図3(a)、(b)に示されるように、例え底部12の外底面12aに水滴が一時的に付着した場合があっても、コンデンサ1を斜め方向や横方向に傾けて配置した場合、この段差を利用し、当該水滴が底部12の外底面12aの周縁から容易に重力で鉛直下方に離間して落下することになる。
さらに、孔部4cの内周面に、ガス抜き弁10の開口部13及び内部支持体15の開口部18と嵌合する凸部4dが形成されており、ガス抜き弁10及び内部支持体15を孔部4cの内周面に形成された凸部4dと嵌合させることで、ガス抜き弁10及び内部支持体15の封口板4への固定力を高めることができる。
次に、実施例2に係るガス抜き弁を設けたコンデンサにつき、図4(a)、(b)を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
図4(a)に示されるように、本実施例2のガス抜き弁20の側壁部21は、孔部4cの内周面に対向する比較的肉厚の肉厚部21aと、この肉厚部21aよりも底部22側に位置し肉薄の肉薄部21bと、から構成されており、これ等肉厚部21aと肉薄部21bとは、外径は同一であるが内径は段差状をなしている。また肉厚部21aと肉薄部21bと上下延長方向の長さは略同寸に形成されている。なお、肉厚部21aと肉薄部21bの長さは、封口板4の厚さやガス抜き弁20の長さ、所望のガス透過量に応じて適宜変更すればよい。肉薄部21bの面積を大きくすれば、ガス透過量は向上し、封口板4の裏面4bから表出する肉薄部21bを短くすれば、コンデンサ1の低背化が可能となる。
また、本実施例2の内部支持体25の筒胴部26は、ガス抜き弁20の肉厚部21aに対向する比較的小径の小径部26aと、この小径部26aに連続するテーパ部を経て、小径部26aよりも大径であってガス抜き弁20の肉薄部21bに対向する大径部26bと、から構成されている。
すなわち、本実施例2のガス抜き弁20は、肉薄部21b及び底部22が封口板4の裏面4bよりも大きく下方に突出した突出部として構成されている。より詳しくは、本実施例2では、ガス抜き弁20の底部22が封口板4の裏面4bよりも孔部4cの孔径寸法程度、下方に突出している。
このようにすることで、図4(b)に示されるように、例え封口板4を下にしてコンデンサ1を配置して、封口板4の裏面4bがコンデンサ1内部の電解液等の水分により水没する場合があっても、ガス抜き弁20の底部22が液面W1よりも上方に位置させることができ、高いガス透過性を維持できる。
次に、実施例3に係るガス抜き弁を設けたコンデンサにつき、図5から図6を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
図5に示されるように、本実施例3の内部支持体35は、大径部36bに円孔状の通気孔38が周方向及び上下長手方向に複数貫通形成されている点で、前述した実施例2の内部支持体25と相違し、その他は内部支持体25と同じ構成である。
すなわち、大径部36bに通気孔38が貫通形成されていることで、この大径部36bに対向するガス抜き弁30の肉薄部31bをガス透過部として利用し、肉薄部31bを透過したガスを通気孔38を介して通過させることができるため、ガス抜き弁30の底部32に加え、ガス透過部の領域を拡げガス透過量を増加させることができる。また、孔部38の面積や数を適宜設定することで、ガス透過量の設計自由度が高まる。
また、このようにすることで、図6(a)、(b)に示されるように、例えコンデンサ1を横方向に若しくは斜め方向に傾け、コンデンサ1内部の水分によりガス抜き弁30の底部32が一部若しくは大半が水没する場合があっても、ガス抜き弁30の側壁部31の肉薄部31bを液面W2,W3よりも上方に位置させ、ガス透過部として利用できるため、ガス透過性を損なう虞が無い。
つまり、本実施例では、封口板4から突出したガス抜き弁30の底部32に加え、側壁部31の肉薄部31bからもガスを透過させることができる。このように、ガスの透過面が複数(ガス抜き弁30の底部32の面と肉薄部31bの面)あるため、電解液が付着しにくい面を経由してガスを透過させることができる。つまり、コンデンサ素子2の底面が下になるようにコンデンサ1が使用された場合、ガス抜き弁30の側壁部31は垂直な状態で配置されるため、ガス抜き弁30の側壁部31に付着した電解液は、コンデンサ素子2側に落下する。このため、ガス抜き弁30に電解液等の水分が付着しても、少なくとも側壁部31に付着した電解液等の水分は排水されることとなり、側壁部31の肉薄部31bからのガスの透過を維持できる。また、コンデンサ素子2が横向きや封口板4が下向きになるようにコンデンサ1が使用された場合においては、ガス抜き弁30の底部32や側壁部31が垂直な状態に配置されるため、ガス抜き弁30に付着した電解液等の水分は重力の働きにより排水される。このように、ガス抜き弁30の底部32だけではなく、側壁部31についてもガスを透過させる部位とすることで、コンデンサ1の配置方向を問わず、ガス抜き弁30に付着した電解液等の水分はガス透過に寄与するいずれかの面から排水され、電解液等の水分の付着によるガス透過機能の低下を防ぐ。このように、ガス抜き箇所として、ガス抜き弁30の底部32に加え、その側壁部31を活用することで、電解液等の水分がその一方に付着しても、他方が機能するため、ガス抜きの動作を安定させることができ、コンデンサ1の長寿命化を実現できる。
さらに、内部支持体35により孔部4cの内周面に押圧される側壁部31の部分を肉厚部31aに形成することで、内部支持体35に押圧される側壁部31の破損を防止できるばかりか、孔部4cに対向せずに突出している側壁部31の部分を肉薄部31bに形成することで、ガス透過性を向上させることができる。
尚、特に図示しないが、本実施例3の内部支持体35の大径部36bに形成される円孔状の通気孔38に代えて、若しくは加えて、長孔状等のスリットを形成するようにしてもよいし、或いは、網目状に形成してもよく、網目状に形成することでガス透過量を向上させることができる。
次に、上述した実施例に係るコンデンサの変形例として、図7(a)、(b)に示されるように、ガス抜き弁の上部に付加的に防湿弁40を配置するようにしてもよい。より詳しくは、封口板4の表面側に形成された凹部4e内に、孔部4cに連通する環状壁部4fが延出されており、この環状壁部4fの上端面及び外周面に、ゴム等の弾性体からなり断面視でコ字状に下方に開口する防湿弁40が密着嵌合されている。
更に防湿弁40の上面には、当該上面よりも大径であって凹部4eの内径と略同径の座金41が載置されており、防湿弁40は押圧された状態で固定される。
さらに、図7(b)に示されるように、コンデンサ1内部からガス抜き弁30のガス透過部を介し環状壁部4f内に排出されたガスは、当該環状壁部4f内のガス圧力が一定圧以上に高まることで、環状壁部4f上端面に一部切り欠かれた切欠き部4gを通過し、防湿弁40の側部を外径方向に押圧して、当該防湿弁40の側部を一時的に開放させて、コンデンサ1外部に排出される。環状壁部4f内のガス圧力が下がると、防湿弁40の弾性復元力により再び側部が環状壁部4fの外周面に密着することで、密封性を維持できる。
このように、孔部4cの外側開口部である環状壁部4fに防湿弁40が配設されていることで、コンデンサ1内外の水分濃度の差などにより、コンデンサ1の外部から水滴や湿気が浸入しガス抜き弁30の底部32内底面に滞留する虞を回避できる。また、孔部4cを通して外部から浸入する水分を防止することができる。そこで、ガス抜き弁30の外側に防湿弁40を配置することで、ガス抜き弁30と外部の空気雰囲気との接触を防止し、水分の浸入をより防ぐことができる。また、ガスを放出して外装ケース3内の内圧が低下すると、孔部4cを通して外圧がガス抜き弁30の底部32に加わり、孔部4cからガス抜き弁30が離脱するおそれがある。しかし、防湿弁40を配置して孔部4cの封口板4の外部側を塞ぐことで、孔4cを通してガス抜き弁30の底部32に加わる外圧を防ぎ、ガス抜き弁30の固定力を維持できる。
次に、上述した実施例に係るガス抜き弁を設けたコンデンサの製造方法につき、図8(a)〜(d)を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
先ず、図8(a)に示されるように、封口板4の孔部4cに、ガス抜き弁10を上方または下方から挿入配置するとともに、このガス抜き弁10の開口部13に、内部支持体15を上方から挿入配置する。上方から挿入されたガス抜き弁10及び内部支持体15は、孔部4cに形成された凸部4dに係合されるため、下方に落下する虞が無い。
次に、図8(b)に示されるように、軸体47の先端に設けた台座50に周設された筒状のゴム体49を備えたバルジ成型機45を上方からアプローチさせ、ゴム体49を内部支持体15内に挿入する。尚、封口板4の下方に基台44を配置しておくと後述の拡径操作を安定して行うことができる。
次に、図8(c)に示されるように、軸体47に螺合したナット48を正転操作して軸体47を上方に移動させ、軸体47の先端に取り付けた台座50を上方に移動させる。この台座50の移動によりゴム体49を上下に挟圧することで、ゴム体49を拡径方向に膨出させる。このゴム体49の膨出に従い、薄板状の金属からなる内部支持体15は拡径し、孔部4cの内周面との間でガス抜き弁10を挟圧しながら、孔部4cの内周面に沿う形状に塑性変形することになる。このようにバルジ成型機45により、内部支持体15を拡径方向に塑性変形させることで、ガス抜き弁10を孔部4cに対し強固に支持固定することができる。
最後に、図8(d)に示されるように、ナット48を逆転操作して軸体47を下方に移動させて台座50を下方に移動させ、この移動によりゴム体49の上下方向の挟圧を解除することで、ゴム体49を縮径方向に弾性復元させ、バルジ成型機45を塑性変形した内部支持体15から抜き出す。
このように、内部支持体15がガス抜き弁10の側壁部を孔部4cの内周面に押圧して固定することで、ガス抜き弁10自体の弾性力による孔部4cへの固定に加えて、ガス抜き弁10の側壁部を孔部4cの内周面に押圧する内部支持体15により固定力を高めることができる。またガス抜き弁10の底部12がコンデンサ素子側に配置されているため、内部支持体15が外装ケース内に落下する虞がないばかりか、外装ケース内の電解液や結露した水分等がガス抜き弁10の内部に浸入し滞留する虞がなく、ガス透過性能を設計通り維持することができる。
また、本製造方法により、凸部4dを挟んで孔部4cが径大する形状であっても、内部支持体15を孔部4cの内周面方向に変形させ、ガス抜き弁10を孔部4cの内周面に押圧させることができる。さらに、本製造方法により、ガス抜き弁10と内部支持体15を凸部4dと嵌合させるように成型することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
前記実施例では、ガス抜き弁10のみが封口板4に設けられているが、これと別に、圧力弁を備えてもよい。圧力弁を備えることで、コンデンサ1の内部圧量が急激に上昇し、ガス抜き弁10によってもコンデンサ1の内部圧力を下げられず、内部圧力が限度を超えて高まった場合に作用するように構成されるものである。圧力弁は、特に図示しないが、その外周部が封口板4に対し密封状に嵌合されるようになっており、コンデンサ1内部で例えば水素ガスや一酸化炭素ガスあるいは二酸化炭素ガスが発生し、内部圧力が一定の限度圧を超えて高まった場合に、当該圧力弁の膜状体が弾性変形し破裂することで、コンデンサ1の内部が外部に開放されるため、外装ケース3や封口板4の内部圧力による破損が防止される。
また例えば、前記実施例では、ガス抜き弁の材質として、シリコンを用いたがこれに限らず、気液分離性があって且つガス透過性がある材料であれば適用可能である。また、ガス抜き弁を撥水性を有する材質で形成したり、表面に撥水性を有するように微細な凹凸加工等を施してもよい。このようにすることで、より電解液等の水分が付着し難くなる。
また例えば、封口板4の裏面4bの少なくともガス抜き弁の周囲に電解液吸収材を配置してもよい。このようにすることで、封口板4の裏面4bに電解液等の水分が付着しにくくなり、ガス抜き弁に電解液等の水分が浸入を防ぐことができ、よりガス透過性を維持することができる。また、封口板4の外縁に沿って、電解液吸収材を配置してもよい。コンデンサ1を横向きや封口板4を下方に傾けて配置して場合、外装ケース3内の電解液等の水分は外装ケース3の内周面と封口板4の内表面で形成される角部に溜まる。このように封口板4の外縁に沿って、電解液吸収材を配置することで、コンデンサ1の配置方向を問わず、電解液等の水分は吸収されるので、ガス抜き弁への電解液等の水分の浸入をより防ぐことができ、ガス透過性を維持することができる。
また例えば、ガス抜き弁のコンデンサ素子2側に別途気液分離膜を配置してもよい。このようにすることで、コンデンサ1内の電解液等の水分がガス抜き弁の底部12の外底面12aに付着しにくくなり、ガス抜き弁に電解液等の水分が浸入を防ぐことができ、よりガス透過性を維持することができる。
また、前記製造方法の実施例では、ナット48の操作による台座50の上下動によりゴム体49の膨張および収縮を操作していたが、これに限らず、ゴム体49の膨張および収縮させる手段であればよい。例えば、ゴム体49を外部より内部支持体15に圧入することで内部支持体15を外方に広げてもよい。電気二重層コンデンサの製造方法の変形例として図9に示すように、バルジ成型機の中心部には貫通孔が形成され、該貫通孔を上下方向に移動する挿入治具51が配置されている。図9(b)に示されるように、軸体47に周設された筒状のゴム体49と、挿入治具51を備えたバルジ成型機45’を上方からアプローチさせ、ゴム体49を内部支持体15内に挿入する。このとき、ゴム体49の一部は、内部支持体15から突出したように配置されている。次に、図9(c)に示されるように、挿入治具51を下方に移動させ、この移動により内部支持体15から突出したゴム体49を挿入治具により内部支持体15に圧入する(図示矢印X)。このようにすることで、内部支持体15の内周面全体に押圧力が加わって外方に向かって変形し、内部支持体15の筒胴部は孔部4cの内周面に押圧される。内部支持体15の筒胴部で全体で押圧するのでより強固に孔部4cに取り付けられる。
また、内部支持体15の少なくとも拡径される部分を網目状とすることで、拡径操作をより容易にすることができる。つまり、網目状の場合、内部支持体1の基材が細くつながっている状態であるため、内部支持体15の基材にスリットや孔部を形成したときに比べ、拡径方向に変形しやすくなる。そのため、内部支持体15を孔部4cの内周面に押圧しやすくなり、ガス抜き弁10の孔部4cへの取り付け方がより強固となる。また、変形しやすいため、内部支持体15を孔4cの内周面と同形状に変形することが可能となる。つまり、内部支持体15を孔4cの内周面全体に押圧でき、取り付け方がより強固となる。
また例えば、前記実施例では、ガス抜き弁10が設けられた封口板4が電気二重層コンデンサ1に適用されているが、本発明に係る封口板が適用される対象となるコンデンサの種類は、必ずしも電気二重層コンデンサに限られず、例えば電解コンデンサでもよいし、内部で水素や一酸化炭素等の多種・大量のガスを発生する種々のコンデンサや電池に適用可能である。
1 電気二重層コンデンサ
2 コンデンサ素子(蓄電素子)
3 外装ケース
4 封口板
4a 段部
4b 裏面
4c 孔部(貫通孔)
4d 凸部
4e 凹部
4f 環状壁部
5 外部端子
6 引出部
8 密封部材
10,20,30 ガス抜き弁
11,21,31 側壁部
12,22,32 底部
13 開口部
15,25,35 内部支持体
16,26,36 筒胴部
17 筒底部
18 開口部
21a,31a 肉厚部
21b,31b 肉薄部
26a,36a 小径部
26b,36b 大径部
38 通気孔
40 防湿弁
41 座金
44 基台
45,45’ バルジ成型機
47 軸体
48 ナット
49 ゴム体
50 台座
51 挿入治具

Claims (1)

  1. 蓄電素子と、前記蓄電素子を収納する外装ケースと、前記外装ケースの開口部を封止する封口板とを有する蓄電デバイスの製造方法であって、
    前記封口板を貫通する貫通孔に、筒状の側壁部と底部と開口部とから構成されガス透過性のガス抜き弁を、前記底部が前記蓄電素子側を向くように配置し、
    前記ガス抜き弁の開口部から内部支持体を挿入し、
    前記内部支持体を拡径させ、該内部支持体により前記ガス抜き弁の側壁部を前記貫通孔の内周面に押圧することで、該ガス抜き弁を前記貫通孔に固定することを特徴とする蓄電デバイスの製造方法。
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