JP2014157754A - ランプソケットの保持治具及び照明器具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ランプソケット12の保持治具50は、ランプソケット12の周囲を囲む治具本体13と、治具本体13の下部に設けられ、治具本体13に対してスライド可能に取り付けられた突起部14とを備えている。ランプソケット12からランプ20が取り外す場合に、治具本体13に対して突起部14を後退スライドさせる。ランプソケット12にランプ20が装着された場合に、ランプ20の方向に突出するように突起部14を治具本体13に対して前進スライドさせる。
【選択図】図2
Description
ランプソケットの周囲を囲む治具本体と、
治具本体の下部に設けられ、治具本体に対してスライド可能に取り付けられた突起部と
を備え、
ランプソケットにランプが装着された場合に、ランプの方向に突出するように前記突起部を治具本体に対して前進スライドさせ、
ランプソケットからランプが着脱される場合に、治具本体に対して突起部を後退スライドさせることを特徴とする。
図1は、ランプソケット12の保持治具50の正面図である。
図2は、ランプソケット12の保持治具50の側面図である。
ランプソケット12の保持治具50は、ランプソケット12の周囲を囲む治具本体13を有している。
保持治具50は、突起部14を備えている。突起部14は、治具本体13の下部に設けられ、治具本体13に対してスライド可能に取り付けられている。
保持治具50の正面形状は、ランプソケット12の正面外形の周囲を囲むものであればよく、矩形状、半円状でもよい。
図2に示すように、保持治具50の側面形状は、ランプソケット12の側面幅と同じで上下幅が一定の長方形をしている。治具本体13と突起部14との側面幅は同じ幅である。
治具本体13の側面幅=突起部14の側面幅=W3
なお、保持治具50の側面幅は、ランプソケット12の側面幅と同じ幅でなくてもよい。
また、突起部14の側面幅は、治具本体13の側面幅より狭くてもよい。
治具本体13は、反射板11に挿入されて、1対のひっかけ爪15により反射板11にひっかけて固定される。この固定は、単なる取り外し可能なひっかけでもよいし、接着剤を用いた固定でもよい。
図2の(b)は、突起部14が、ランプ方向から後退している場合を示している。
突起部14は、前進位置Fと後退位置Rとの間をスライドする。前進位置Fと後退位置Rとの距離をスライド間隔W4とすると、突起部14がスライドする移動距離は、以下のとおりである。
移動距離=スライド間隔W4−突起部14の側面幅W3
=スライド間隔W4−治具本体13の側面幅W3
突起部14が前進している場合、光線をさえぎることのないように、突起部14は、ランプ20の口金21の途中までを覆うが、ランプ管22は覆わない。すなわち、前進位置Fは、最大で、水平方向に口金21までであり、口金21の途中(中央または中央付近)が望ましい。
突起部14が後退する場合、治具本体13の後部に照明器具10の部品や壁面があると突起部14の後部が衝突する可能性があるので、突起部14は、治具本体13よりも後退することがないようにする。後退位置Rは、最大で治具本体13の背面(ランプソケット12の後部面16)までであり、治具本体13と突起部14とのいかなる部分もランプソケット12の後部面16より後ろに存在しないようにすることが望ましい。
ランプソケット12にランプ20が装着された場合に、図2の(b)の矢印のように、ランプ20の方向に突出するように突起部14を治具本体13に対して前進スライドさせる。
反射板11の端部には、ランプソケット12を通すための切欠き31がある。
切欠き31は、ランプソケット12を通すための穴であるが、本実施の形態では、保持治具50の治具本体13と突起部14とを通すためにも利用される。切欠き31の両サイドの1対の縁部32に保持治具50のひっかけ爪15が引っかかり、保持治具50が反射板11に固定される。保持治具50の左右幅は、切欠き31の切欠き幅W5と同じである。
保持治具50の幅=切欠き幅=W5
すなわち、図1に示すように、治具本体13は、ランプソケット12と切欠き31との間の隙間30よりも小さな厚みを有している。
隙間30の幅W1>治具本体13の厚みW2
したがって、反射板11は、従来の反射板11をそのまま利用することができる。
なお、反射板11の形状は、図3の板状のものに限られず、箱型、ハーフパイプ型、ドーム型などの他の形状でもよい。
ひっかけ爪15の長さW6>隙間30の幅W1
このため、反射板11の切欠き31から保持治具50が脱落することがない。
図4は、治具本体13の下部全体を水平に切り取り、切り取った部分に突起部14を取り付ける場合を示している。
なお、図示しないが、突起部14が治具本体13に対して常に前進するように、突起部14をバネで嵌め込み摩擦以上の力でランプ方向に加勢しておいてもよい。
まず、前提として、照明器具10は、天井に設置されており、ランプソケット12は、予め、照明器具10に固定されているものとする。また、反射板11は、照明器具10に対して、ネジ等により、着脱自在に取り付けられるものとし、反射板11は、外されているものとする。
保持治具50の突起部14を後退スライドさせた状態で、反射板11の切欠き31に保持治具50を嵌め込む。具体的には、反射板11の裏面から表面に向かって、反射板11の切欠き31に突起部14と治具本体13とを挿入する。保持治具50のひっかけ爪15が切欠き31の両サイドの縁部32でひっかかり保持治具50が反射板11に固定される。
保持治具50が嵌め込まれた反射板11を照明器具10に取り付ける。このとき、ランプソケット12は、反射板11の裏面から表面に向かって、反射板11の切欠き31に挿入される。その結果、ランプソケット12の周囲全体には、保持治具50が存在することになる。
突起部14を後退スライドさせた状態で、ランプソケット12にランプ20を取り付ける。
ランプ20を取り付けた後、保持治具50の突起部14を前進スライドさせる。
保持治具50の突起部14を後退スライドさせる。
突起部14を後退スライドさせた状態で、ランプ20をランプソケット12からはずす。
突起部14を後退スライドさせた状態で、ランプソケット12に新たなランプ20を取り付ける。
ランプ20を取り付けた後、保持治具50の突起部14を前進スライドさせる。
実施の形態1によれば、ランプソケット12とランプ2020の両方の落下を防止できる。
また、突起部14を前後にスライドさせることにより、ランプ20の交換が容易にできる。
さらに、既存の照明器具10に対してなんらの加工や変更をすることなく、保持治具50を使用することができる。
また、保持治具50が板金なので、保持治具50が丈夫で長持ちする。
実施の形態2について、主に実施の形態1との差異を説明する。
実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
あるいは、実施の形態2においては、図9、図10に示すように、治具本体13が、完全なU字型をしており、突起部14が、治具本体13に対して内付けされている。
実施の形態2の突起部14は、治具本体13の下部の外曲面又は内曲面に設けられ、外曲面又は内曲面に沿ってスライドする曲面板である。
図11の(a)は、外付けの組立図である。
図11の(b)は、外付け組み立て後のAA断面図である。
図11の(a)、(b)は、U字型の治具本体13の側面にスリットを設け、突起部14の両端部は内側に2度90度折り曲げてコ字型にし、治具本体13の弾力を利用して治具本体13を外側にたわませて、突起部14のコ字型の折り曲げ部17を、治具本体13のスリットに外側から嵌めこんだものである。突起部14のコ字型の折り曲げ部17は、L字型の折り曲げ部17であってもよい。
図11の(d)は、内付け組み立て後のBB断面図である。
図11の(c)、(d)は、治具本体13の側面にスリットを設け、突起部14の両端部は外側に90度折り曲げてL字型にし、治具本体13の弾力を利用して治具本体13を内側にたわませて、突起部14のL字型の折り曲げ部17を、治具本体13のスリットに内側から嵌めこんだものである。突起部14のL字型の折り曲げ部17は、コ字型の折り曲げ部17であってもよい。
実施の形態3について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図12に示すように、保持治具50のひっかけ爪15のサイド方向の長さW6を、隙間30の幅W1よりも小さくする。
ひっかけ爪15の長さW6<隙間30の幅W1
こうすることにより、反射板11を照明器具10に取り付けたまま、保持治具50を取り付けることができる。
すなわち、保持治具50の左右から中央に向かって、図12の破線矢印方向に、手で圧力をかけ、ひっかけ爪15を隙間30に下から上に挿入して、ひっかけ爪15を縁部32にひっかけて、保持治具50を反射板11に取り付けることができる。図12の破線矢印方向の圧力を取り去れば、保持治具50は弾力によりU字型に復帰するので、ひっかけ爪15が縁部32から外れることがない。
実施の形態3の保持治具50は、既存の照明器具に着脱自在に取り付けることができるという効果がある。
実施の形態4について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図13に示すように、保持治具50を、反射板11ではなく、照明器具10に固定してもよい。その場合は、まず、ランプソケット12を覆うように、保持治具50を照明器具10に固定する。すなわち、図13に示すように、ひっかけ爪15の上面を照明器具10の筺体の下面に接触させてネジ33でネジ止めすることにより、保持治具50を照明器具10に固定する。
その後、反射板11の切欠き31にランプソケット12と保持治具50とを挿入して、反射板11を照明器具10に固定すればよい。
実施の形態4によれば、万が一、ネジ33が外れても、ひっかけ爪15が縁部32に引っかかるので、保持治具50が反射板11から脱落することがない。
実施の形態5について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図14に示すように、治具本体13の側面形状において下方が小さくなるようにする。治具本体13のランプ側の前辺34は実施の形態1と同じで垂直線であるが、治具本体13の背面側の後辺35は、上から下に向かってランプ側に近づくように傾斜しており、反射板11から突起部14に向かって幅が狭くなっている。
治具本体13の側面形状において下端の幅をW7とすると、以下の関係にある。
治具本体13の上端側面幅W3>治具本体13の下端側面幅W7
突起部14の側面幅W3>治具本体13の下端側面幅W7
移動距離=スライド間隔W4−突起部14の側面幅W3
=突起部14の側面幅W3−治具本体13の下端側面幅W7
実施の形態6について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図15に示すように、治具本体13の背面に背面板19を設ける。
背面板19は、図15に示すように、治具本体13の背面の上部一部を覆うものでもよい。あるいは、背面板19は、治具本体13の背面の下部一部を覆うものでもよいし、治具本体13の背面全体を覆うものでもよい。
また、ランプの取り付けの妨げにならない範囲で、治具本体13の前面上部に前面板を設けてもよい。
実施の形態5によれば、治具本体13の強度が増すと共に、治具本体13の後方又は前方にランプソケット12が抜け落ちることがない。
実施の形態7について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図16に示すように、ランプソケット12の下端とランプの下端とを一致(ほぼ一致)させる。
さらに、突起部14を波形板にする。突起部14が波形板又は波バネ板なので、伸縮することができる。突起部14は、組立時にランプソケット12の下端が押し付けられ下方に伸びた状態になるが、図16の矢印に示すように、突起部13の形状復元力あるいはバネ力により、ランプソケット12の下端とランプの下端とを常時上方向に押し付ける。
実施の形態7によれば、突起部14がランプソケット12の照明器具への固定を補助することができる。また、突起部14とランプソケット12とが常時接触しているので、ランプソケット12から突起部14へ放熱することができる。
上記実施の形態1〜7を組み合わせてもかまわない。
Claims (5)
- ランプソケットの保持治具において、
ランプソケットの周囲を囲む治具本体と、
治具本体の下部に設けられ、治具本体に対してスライド可能に取り付けられた突起部と
を備え、
ランプソケットにランプが装着された場合に、ランプの方向に突出するように前記突起部を治具本体に対して前進スライドさせ、
ランプソケットからランプが着脱される場合に、治具本体に対して突起部を後退スライドさせることを特徴とするランプソケットの保持治具。 - 前記突起部は、前記治具本体の下部の一部を切り取った部分に取り付けられた曲面板であることを特徴とする請求項1記載のランプソケットの保持治具。
- 前記突起部は、前記治具本体の下部の外曲面又は内曲面に設けられ、
前記突起部は、外曲面又は内曲面に沿ってスライドする曲面板であることを特徴とする請求項1記載のランプソケットの保持治具。 - 前記治具本体は、治具本体の上部にひっかけ爪を有し、
前記治具本体は、反射板の切欠きに挿入されて、ひっかけ爪により反射板の切欠きの縁部に固定されることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のランプソケットの保持治具。 - 前記請求項1〜4いずれかに記載のランプソケットの保持治具を備えたことを特徴とする照明器具。
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Citations (2)
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