以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて通信用ケーブル16a、および通信用ケーブル16bのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、通信用ケーブル16a、および通信用ケーブル16bを特に区別する必要が無い場合には、単に通信用ケーブル16と称する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.第1の実施形態の詳細な説明
1−1.第1の実施形態による情報処理システムの基本構成
1−2.第1の実施形態による構成
1−3.第1の実施形態による動作
1−4.第1の実施形態による効果
2.第2の実施形態の詳細な説明
2−1.第2の実施形態によるメモ登録処理
2−2.第2の実施形態による取引処理
2−3.第2の実施形態による効果
3.変形例
<1.第1の実施形態の詳細な説明>
[1−1.第1の実施形態による情報処理システムの基本構成]
図1は、第1の実施形態による情報処理システムの構成を示した説明図である。図1に示したように、第1の実施形態による情報処理システムは、制御端末10(情報処理装置)、制御用ケーブル12、画面表示用ケーブル14、通信用ケーブル16、タブレット端末20(通信装置)、電子ペン30および金融機関DBサーバ40を含む。
なお、図1では、例えばタブレット端末20または電子ペン30が一つずつ設置される例を記載しているが、かかる例に限定されず、それぞれ複数設置されてもよい。また、第1の実施形態では、一例として、当該情報処理システムが、金融機関における電子帳票記入システムに適用される例について説明する。この電子帳票記入システムでは、顧客などの利用者は表示画面に対して例えば電子ペン30を用いて文字などを記入する操作を行うことにより、様々な情報を入力することができる。また、電子帳票記入システムを利用することにより、各種申込書などの紙媒体の帳票が不要になるので、ペーパーレスによるコスト削減が期待できる。
‐制御端末10‐
制御端末10は、例えば金融機関に設置され、後述するタブレット端末20に表示させる画面の制御などを行うための端末である。
また、制御端末10は、例えば図2に示すようなハードウェア構成を有する。図2に示したように、制御端末10は、CPU(Central Processing Unit)150、ROM(Read Only Memory)152、RAM(Random Access Memory)154、内部バス156、入出力インターフェース158、HDD(Hard Disk Drive)160、およびネットワークインターフェース162を備える。
CPU150は、例えば、後述する制御部100、通知情報取得部102、および判断部104の一例として構成される。このCPU150は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って制御端末10内の動作全般を制御する。このCPU150は、マイクロプロセッサであってもよい。
ROM152は、CPU150が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。また、RAM154は、CPU150の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。CPU150、ROM152、およびRAM154は、CPUバスなどから構成される内部バス156により相互に接続されている。
入出力インターフェース158は、HDD160、およびネットワークインターフェース162を、内部バス156と接続する。例えばHDD160は、この入出力インターフェース158および内部バス156を介して、RAM154などとの間でデータをやり取りする。
HDD160は、例えば、後述する記憶部108の一例として構成されたデータ格納用の装置である。HDD160は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。このHDD160は、CPU150が実行するプログラムや各種データを格納する。
ネットワークインターフェース162は、例えばインターネット、各種のLAN(Local Area Network)、およびIP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)などの通信網に接続するための通信デバイス等で構成された通信インターフェースであり、後述する通信部106の一例として構成される。また、ネットワークインターフェース162は、無線LAN対応通信装置、LTE(Long Term Evolution)対応通信装置、または有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
‐制御用ケーブル12‐
制御用ケーブル12は、USB(Universal Serial Bus)などの規格に則った通信用ケーブルである。制御端末10は、この制御用ケーブル12を介して、後述する電子ペン30の接触による座標や筆圧などの情報をタブレット端末20から取得することができる。
‐画面表示用ケーブル14‐
画面表示用ケーブル14は、VGA(Video Graphics Array)やDVI(Digital Visual Interface)などの規格に則った通信用ケーブルである。制御端末10は、この画面表示用ケーブル14を介して、表示画面をタブレット端末20に送信することができる。
‐通信用ケーブル16‐
通信用ケーブル16は、IEEEの規格に則ったEthernet(登録商標)ケーブルなどの通信用ケーブルである。制御端末10は、この通信用ケーブル16を介して、金融機関DBサーバ40との間で各種情報を送受信することができる。
‐タブレット端末20‐
タブレット端末20は、携帯型の情報処理端末であり、汎用ディスプレイと同様に画面を表示する機能を搭載する。例えば、タブレット端末20は、制御端末10により生成される表示画面を制御端末10から受信し、表示する。また、タブレット端末20は、電子ペン30を介したユーザの入力を受け付ける機能を有する。
‐電子ペン30‐
電子ペン30は、ポインティングデバイスとして機能する。ユーザが電子ペン30をタブレット端末20に接触させると、電子ペン30が接触した座標位置や筆圧情報などをタブレット端末20は検知することができる。
‐金融機関DBサーバ40‐
金融機関DBサーバ40は、金融機関の顧客情報や取引情報などを記憶したり、管理するための装置である。この金融機関DBサーバ40は、後述するように、顧客(利用者)により登録されたメモ(通知情報)、メモを表示するための表示条件、および顧客の口座番号が対応づけられたデータベース406を記憶する。なお、金融機関DBサーバ40は、上述した制御端末10と同様のハードウェア構成を有してもよい。
なお、第1の実施形態による情報処理システムは上述した構成に限定されない。例えば、情報処理システムは制御用ケーブル12および画面表示用ケーブル14を含まず、制御端末10とタブレット端末20とは無線通信により通信してもよい。また、情報処理システムは金融機関DBサーバ40を含む代わりに、データベース406を記憶した、メモを記憶するための専用のサーバを含んでもよい。
[1−2.第1の実施形態による構成]
以上、第1の実施形態による情報処理システムの基本構成について説明した。続いて、第1の実施形態による構成について詳細に説明する。
(1−2−1.制御端末10の構成)
図3は、第1の実施形態による制御端末10の構成を示す機能ブロック図である。図3に示したように、制御端末10は、制御部100、通信部106(取得部、送信部)、および記憶部108を有する。また、制御部100は、通知情報取得部102、および判断部104を有する。
制御部100は、制御端末10に内蔵されるCPU150、RAM154などのハードウェアを用いて、制御端末10の動作を全般的に制御する機能を有する。例えば、制御部100は、通信部106、および記憶部108の動作を制御する。また、制御部100は、例えば通信部106により受信された情報に基づいて、制御端末10に次に処理させる内容を判断する。
通知情報取得部102は、後述する金融機関DBサーバ40のデータベース406から、通信部106により送信された口座番号に対応するメモおよびメモの表示条件を通信部106を介して取得する。なお、取得されたメモは、対応する表示画面とともに通信部106によりタブレット端末20に送信され、表示される。また、通知情報取得部102は、タブレット端末20において表示画面が遷移する場合には、データベース406から、通信部106により送信された口座番号と画面遷移後の表示画面とに対応するメモおよびメモの表示条件を取得する。
なお、表示条件は、顧客により登録されたメモを表示するための、顧客により登録される条件である。例えば、表示条件は、タブレット端末20から受信された口座番号に対応する口座残高が所定の金額以下であるか否かの条件を含んでもよい。例えば、顧客が自己の口座に常に10万円を預金しておくことを希望する場合には、顧客は、表示条件として口座残高が10万以下であるか否かの条件をデータベース406に登録することができる。また、表示条件は、タブレット端末20から口座番号が取得された日時が所定の期間内であるか否かの条件を含んでもよい。
判断部104は、データベース406から取得された表示条件に基づいて、取得されたメモを表示させるか否かを判断する。例えば、表示条件が「2014年12月31日まで表示」である場合には、判断部104は、処理日が「2014年12月31日まで」であればメモを表示させ、処理日が「2015年1月1日」以降であればメモを表示させないことを判断する。
また、判断部104は、表示条件に基づいてメモの表示優先度をさらに判断し、表示条件を満たすメモが複数存在する場合には、表示優先度が最も高い通知情報を表示させることを判断する。また、判断部104は、通信部106により、顧客により入力された振込情報が取得された場合には、さらに振込情報に基づいて、メモを表示させるか否かを判断する。また、判断部104は、振込情報が示す振込金額が所定の金額よりも大きい場合には、メモを表示させることを判断する。また、判断部104は、振込情報が示す振込先口座が所定の口座である場合には、メモを表示させることを判断する。なお、上述した判断部104の機能の詳細については後に説明する。
通信部106は、例えば制御用ケーブル12または画面表示用ケーブル14を介して、タブレット端末20との間で各種情報を送受信する。例えば、通信部106は、顧客の口座番号などの入力情報をタブレット端末20から受信する。また、通信部106は、判断部104によりメモを表示させることが判断された場合には、メモをタブレット端末20に送信する。
また、通信部106は、通信用ケーブル16を介して、金融機関DBサーバ40との間で各種情報を送受信する。例えば、通信部106は、タブレット端末20から受信された口座番号などの入力情報を金融機関DBサーバ40へ送信する。また、通信部106は、金融機関DBサーバ40から、送信された口座番号に対応するメモおよびメモの表示条件を受信する。
記憶部108は、例えば制御端末10の動作を全般的に制御するためのソフトウェアなどの各種ソフトウェアや、様々なデータを記憶する。
なお、第1の実施形態によれば、制御端末10に内蔵されるCPU150、ROM152、およびRAM154などのハードウェアを、上述した制御端末10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも提供可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
以上、本実施形態による制御端末10の構成について説明したが、上述した構成に限定されない。例えば、記憶部108は制御端末10に含まれず、他の装置に備えられてもよい。
(1−2−2.タブレット端末20の構成)
図4は、第1の実施形態によるタブレット端末20の構成を示した機能ブロック図である。図4に示したように、タブレット端末20は、制御部200、通信部202、画面表示部204、およびデバイス情報検知部206を有する。
制御部200は、タブレット端末20に内蔵されるCPU、RAMなどのハードウェアを用いて、タブレット端末20の動作を全般的に制御する機能を有する。例えば、制御部200は、通信部202、画面表示部204、およびデバイス情報検知部206の動作を制御する。
通信部202は、例えば制御用ケーブル12または画面表示用ケーブル14を介して、制御端末10との間で各種情報を送受信する。例えば、通信部202は、制御端末10から各種の表示画面を受信する。また、通信部202は、金融機関の顧客により電子ペン30を介して入力される口座番号などの各種の入力情報を制御端末10へ送信する。
画面表示部204は、通信部202により受信される表示画面などの各種画面を表示する。
デバイス情報検知部206は、電子ペン30がタブレット端末20に接触した場合に、デバイス情報を検知する。ここで、デバイス情報は、座標位置や筆圧など、電子ペン30がタブレット端末20にどのように接触したかを示す情報を含む。
(1−2−3.金融機関DBサーバ40の構成)
図5は、第1の実施形態による金融機関DBサーバ40の構成を示した機能ブロック図である。図5に示したように、金融機関DBサーバ40は、制御部400、通信部402、および記憶部404を有する。
制御部400は、金融機関DBサーバ40に内蔵されるCPU、RAMなどのハードウェアを用いて、金融機関DBサーバ40の動作を全般的に制御する機能を有する。例えば、制御部400は、通信部402、および記憶部404の動作を制御する。
通信部402は、通信用ケーブル16を介して、制御端末10との間で各種情報を送受信する。例えば、通信部402は、制御端末10から顧客の口座番号などの入力情報を受信する。また、通信部402は、受信された口座番号に対応づけてデータベース406に記憶されたメモおよびメモの表示条件を制御端末10へ送信する。
記憶部404は、金融機関の顧客情報や取引情報、およびデータベース406などの各種データや、例えば金融機関DBサーバ40の動作を全般的に制御するためのソフトウェアなどを記憶する。また、データベース406は、顧客により登録されたメモ、メモを表示するための表示条件、および顧客の口座番号を対応づけて記憶する。
ここで、図6を参照してデータベース406の構成例について説明する。図6に示したように、データベース406では、例えば、口座番号4060と、氏名4062と、生年月日4064と、画面No4066と、表示条件4068と、メモ4070と、が対応づけて記録される。ここで、画面No4066には、メモ4070に記録されたメモが表示される表示画面の識別子が記録される。また、表示条件4068には、メモ4070に記録されたメモを表示するための表示条件が記録される。また、メモ4070には、口座番号4060に対応づけて事前に顧客により登録されたメモが記録される。例えば、図6の1レコード目のデータは、顧客の口座番号が「0675004」であり、顧客の氏名が「山田 太郎」であり、顧客の生年月日が「1973年1月10日」であり、対応する表示画面の画面Noが「1001〜1010」であり、表示条件が「2014年12月31日まで表示する」という条件であり、メモが「給料日:26日 貯金目標:1000万円」であることを示している。
[1−3.第1の実施形態による動作]
以上、第1の実施形態による構成について説明した。続いて、第1の実施形態による動作について説明する。
(1−3−1.取引時の動作)
図7は、第1の実施形態による取引時の動作を示した第1のシーケンス図である。なお、ここでは一例として、金融機関の顧客が金融機関を訪れ、そして、金融機関の担当者の指示により、金融機関に配置されているタブレット端末20を顧客が操作して、取引内容を入力する例について説明する。また、メモおよび表示条件は、例えば前回の取引時など、事前に顧客により口座番号に対応づけてデータベース406に登録されているものとする。
図7に示したように、初期状態では、タブレット端末20の画面表示部204は、例えば図8に示したようなメニュー画面500を表示する(S101)。なお、図8に示したように、メニュー画面500は、例えば、引出取引ボタン5000、振込取引ボタン5002、為替取引ボタン5004、預入取引ボタン5006、口座開設ボタン5008、および各種申込ボタン5010を含む。
続いて、顧客は、メニュー画面500において取引種別を選択する(S102)。例えば図8に示した例では、顧客は、メニュー画面500において引出取引ボタン5000を選択することにより、取引種別として引出取引を選択する。
続いて、タブレット端末20の通信部202は、選択された取引種別を制御端末10へ送信する(S103)。
続いて、制御端末10の制御部100は、受信された取引種別が示す取引が、例えば引出取引や振込取引など既設の口座を利用する取引であるか否かを判定する(S104)。なお、例えば口座開設手続きなど、既設の口座を利用する取引ではない場合には、取引前にメモが登録されていないので、S105以降の処理は行わない。従って、以後、既設の口座を利用する取引(ここでは一例として、振込取引)の場合の動作について説明する。
続いて、制御端末10の通信部106は、例えば図9に示したような口座番号入力画面505をタブレット端末20へ送信する(S105)。
図9に示したように、口座番号入力画面505は、例えば、口座番号記入欄5050、認識済み口座番号表示欄5052、取消ボタン5054、および確認ボタン5056を含む。ここで、口座番号記入欄5050は、顧客が電子ペン30を用いて顧客の口座番号を記入するための記入欄である。また、認識済み口座番号表示欄5052は、口座番号記入欄5050に対して記入された口座番号を制御部200が文字認識した結果を表示するための表示欄である。また、取消ボタン5054は、記入された口座番号を顧客が取り消すためのボタンである。また、確認ボタン5056は、記入された口座番号を顧客が確定するためのボタンである。
続いて、顧客は、口座番号入力画面505において、顧客の口座番号を入力する(S106)。その後、タブレット端末20の通信部202は、入力された口座番号を制御端末10へ送信する(S107)。
続いて、制御端末10の通信部106は、暗証番号入力画面をタブレット端末20へ送信する(S108)。
続いて、顧客は、暗証番号入力画面において、顧客の口座番号に対応する暗証番号を入力する(S109)。その後、タブレット端末20の通信部202は、入力された暗証番号を制御端末10へ送信する(S110)。
続いて、制御端末10の制御部100は、タブレット端末20から受信された口座番号と暗証番号との組み合わせを認証する(S111)。認証が失敗した場合には(S111:No)、通信部106は、入力内容が正しくない旨のメッセージを送信する(S112)。一方、認証が成功した場合には(S111:Yes)、通信情報取得部102は、受信された口座番号を通信部106に金融機関DBサーバ40へ送信させ、口座番号に対応するメモおよび表示条件を提供するように要求する(S113)。
次に、図10を参照して、S113より後の動作について説明する。S113の後、まず、金融機関DBサーバ40の制御部400は、受信された口座番号に対応づけて登録されているメモおよび表示条件をデータベース406から抽出する(S114)。そして、通信部402は、抽出されたメモおよび表示条件を制御端末10へ送信する(S115)。
続いて、制御端末10の判断部104は、受信されたメモの中で、例えば図11に示したような振込金額入力画面510に対応するメモが存在するか否かを判定する。より具体的には、判断部104は、受信されたメモの中で、振込金額入力画面510に付された画面Noに対応するメモが存在するか否かを判定する。
そして、対応するメモが存在する場合には、判断部104は、受信された表示条件に基づいて、メモを表示させるか否かを判断する(S116)。なお、判断部104は、表示条件に基づいてメモの表示優先度をさらに判断し、そして、表示条件を満たすメモが複数存在する場合には、表示優先度が最も高いメモを表示させることを判断してもよい。例えば、図6に示したデータベース406の例では、4レコード目に対応するメモは、全ての画面で表示されるように登録されているのに対して、5レコード目に対応するメモは、特定の画面でのみ表示される、特殊なメモとして登録されている。このような場合には、判断部104は、振込金額入力画面510の画面Noが5レコード目に示された画面Noのいずれかに該当する場合には、5レコード目のメモの方が4レコード目のメモよりも表示優先度が高いと判断してもよい。
メモが存在しない場合またはメモを表示させないことが判断された場合には(S116:No)、制御端末10は、後述するS118の処理を行う。
一方、メモを表示させることが判断された場合には(S116:Yes)、通信部106は振込金額入力画面510に対応するメモをタブレット端末20へ送信する(S117)。そして、通信部106は振込金額入力画面510を送信する。その後、タブレット端末20の画面表示部204は、受信された振込金額入力画面510を表示する(S118)。
ここで、図11を参照して、振込金額入力画面510の構成例について説明する。図11に示したように、振込金額入力画面510は、例えば、振込金額入力欄5100、メモ表示欄5102、メモ削除ボタン5104、取消ボタン5106、および確認ボタン5108を含む。なお、タブレット端末20の画面表示部204は、制御端末10からメモが受信された場合にメモ表示欄5102を表示し、そして、受信されたメモをメモ表示欄5102に表示する。従って、タブレット端末20がメモを受信しない場合には、メモ表示欄5102は表示されない。
また、メモ削除ボタン5104は、後述するように、振込金額入力画面510において表示されているメモを削除するためのボタンである。また、取消ボタン5106は、記入された振込金額を顧客が取り消すためのボタンである。また、確認ボタン5108は、記入された振込金額を顧客が確定するためのボタンである。
このように、振込金額入力画面510は、振込金額入力欄5100と、振込金額入力画面510に対応するメモとを同一の画面により表示するので、顧客は、事前に登録した例えば注意喚起のメモなどを振込金額入力時に確認することができる。
その後、顧客は、振込金額入力画面510に表示されているメモの削除を希望する場合には、例えば図11に示したようなメモ削除ボタン5104を選択する。このメモ削除ボタン5104が選択されると、画面表示部204は、例えば図12に示したようなメモ情報削除確認画面515を表示する。このメモ情報削除確認画面515において、顧客により「はい」と記された確認ボタン5152が選択されると、タブレット端末20の通信部202は、顧客によりメモ削除ボタン5104が選択されたことを制御端末10へ通知する(S119)。
続いて、制御端末10の通信部106は、口座番号と振込金額入力画面510の画面Noとを金融機関DBサーバ40へ送信し、データベース406から該当メモを削除するように要求する(S120)。なお、S119〜S120の動作は省略されてもよい。
続いて、顧客は、振込金額入力画面510において振込金額を入力する(S121)。その後、タブレット端末20の通信部202は、入力された振込金額を制御端末10へ送信する(S122)。
続いて、制御端末10の判断部104は、受信されたメモの中で、例えば図13に示したような振込先(口座番号)入力画面520に対応するメモが存在するか否かを判定する。そして、対応するメモが存在する場合には、判断部104は、受信された表示条件に基づいて、メモを表示させるか否かを判断する(S123)。
メモが存在しない場合またはメモを表示させないことが判断された場合には(S123:No)、制御端末10は、後述するS125の処理を行う。
一方、メモを表示させることが判断された場合には(S123:Yes)、通信部106は振込先(口座番号)入力画面520に対応するメモをタブレット端末20へ送信する(S124)。そして、通信部106は振込先(口座番号)入力画面520を送信する。その後、タブレット端末20の画面表示部204は、受信された振込先(口座番号)入力画面520を表示する(S125)。なお、振込先(口座番号)入力画面520の構成は、図9に示した口座番号入力画面505と概略同様である。
その後、S121と同様に、顧客は、振込先(口座番号)入力画面520において、振込先の口座番号を入力する。そして、タブレット端末20の通信部202は、入力された口座番号を制御端末10へ送信する(S126)。
次に、図14を参照して、S126より後の動作について説明する。S126の後、制御端末10の通信部106は、例えば図15に示したような入力情報確認画面525をタブレット端末20へ送信する。そして、タブレット端末20の画面表示部204は、受信された入力情報確認画面525を表示する(S127)。
ここで、図15を参照して入力情報確認画面525の構成例について説明する。図15に示したように、入力情報確認画面525は、例えば、金融機関名表示欄5250、支店名表示欄5252、口座番号表示欄5254、振込金額表示欄5256、振込名義表示欄5258、メモ表示欄5260、メモ削除ボタン5262、取消ボタン5264、および確認ボタン5266を含む。ここで、金融機関名表示欄5250、支店名表示欄5252、口座番号表示欄5254、振込金額表示欄5256、および振込名義表示欄5258には、それぞれ顧客によりタブレット端末20に対して入力された内容が表示される。また、メモ表示欄5260は、入力情報確認画面525に対応づけて顧客により登録されたメモを表示するための表示欄である。
なお、制御端末10の判断部104は、顧客により入力された振込金額や振込先口座などの振込情報に基づいて、メモ表示欄5260にメモを表示させるか否かを判断してもよい。より具体的には、判断部104は、例えば振込金額表示欄5256に表示される振込金額が所定の金額よりも大きい場合には、メモ表示欄5260にメモを表示させることを判断してもよい。また、判断部104は、例えば口座番号表示欄5254に表示される振込先口座が所定の口座である場合には、メモ表示欄5260にメモを表示させることを判断してもよい。
例えば、図15では、振込先の口座番号が所定の口座番号の一つである「3344555」であるので、判断部104は、予め登録された「振込名義に氏名を記入すること」というメモを表示することを判断した例を示している。このように、振込先の口座番号に応じてメモを表示させるか否かを制御することにより、例えば所定の口座に振り込む場合の注意事項などを顧客に注意喚起することができる。
その後、顧客は、入力情報確認画面525に表示された取引情報を確定することを希望する場合は、例えば図15に示した確認ボタン5266を選択する(S128)。続いて、タブレット端末20の通信部202は、入力情報が確定されたことを制御端末10へ通知する(S129)。
続いて、制御端末10の通信部106は、確定された入力情報を金融機関DBサーバ40へ送信する(S130)。続いて、金融機関DBサーバ40の制御部400は、受信された入力情報を記憶部404に記憶させる(S131)。
続いて、金融機関DBサーバ40の制御部400は、入力情報の登録が完了したことを通信部402に制御端末10へ通知させる(S132)。続いて、制御端末10の通信部106は、取引が正常終了した旨のメッセージを含む取引完了画面をタブレット端末20へ送信する(S133)。その後、タブレット端末20の画面表示部204は、受信された取引完了画面を表示する(S134)。
(1−3−2.メモ登録時の動作)
以上、第1の実施形態による取引時の動作について説明した。続いて、メモ登録時の動作について説明する。
図16は、第1の実施形態によるメモ登録時の動作を示したシーケンス図である。なお、ここでは一例として、上述した振込取引の手続の途中において、顧客がタブレット端末20を操作して、メモを登録する例について説明する。
図16に示したように、初期状態として、タブレット端末20の画面表示部204は、例えば図17に示したような振込金額入力画面530を表示する(S201)。
図17に示したように、振込金額入力画面530は、例えば、振込金額記入欄5300、メモ作成ボタン5302、取消ボタン5304、および確認ボタン5306を含む。なお、振込金額記入欄5300、取消ボタン5304、および確認ボタン5306は、それぞれ図11に示した振込金額入力欄5100、取消ボタン5106、および確認ボタン5108と同様の機能を有する。また、メモ作成ボタン5302は、振込金額入力画面530に対応するメモを顧客が新規登録するためのボタンである。
その後、顧客は、振込金額入力画面530に対応するメモの登録を希望する場合には、例えば図17に示したようなメモ作成ボタン5302を選択する。続いて、タブレット端末20の通信部202は、メモ作成ボタン5302が選択されたことを制御端末10へ通知する(S202)。なおこのとき、メモ作成ボタン5302が選択された画面の情報に含まれる画面Noを、併せて通知する。
続いて、制御端末10の通信部106は、例えば図18に示したようなメモ入力方法選択画面535をタブレット端末20へ送信する。そして、タブレット端末20の画面表示部204は、受信されたメモ入力方法選択画面535を表示する(S203)。
ここで、図18を参照して、メモ入力方法選択画面535の構成例について説明する。図18に示したように、メモ入力方法選択画面535は、例えば、メモ入力方法選択ボタン5350、および取消ボタン5352を含む。ここで、メモ入力方法選択ボタン5350は、顧客がメモを入力する方法を選択するためのボタンである。例えば、手書き入力選択ボタン5350aは、顧客が電子ペン30を用いて手書きによりメモを入力することを選択するためのボタンである。また、入力内容からの引用選択ボタン5350bは、顧客が以前入力したメモから一部を引用して、新たなメモを入力することを選択するためのボタンである。また、テンプレートからの選択ボタン5350cは、例えば制御端末10に記憶されているメモのテンプレートを選択して、新たなメモを入力することを選択するためのボタンである。なお、テンプレートからの選択ボタン5350cによりメモが1以上作成された場合には、メモの表示時において、制御端末10は、顧客と口座番号・年齢・性別などの顧客情報が類似する他の顧客がより多く利用しているテンプレートによるメモを優先して、タブレット端末20に表示させてもよい。
その後、顧客は、メモ入力方法選択画面535において、希望する入力方法を選択する。続いて、タブレット端末20の通信部202は、選択された入力方法を制御端末10へ送信する(S204)。
続いて、制御端末10の通信部106は、例えば図19に示したようなメモ内容入力画面540をタブレット端末20へ送信する。そして、タブレット端末20の画面表示部204は、受信されたメモ内容入力画面540を表示する(S205)。
ここで、図19を参照して、メモ内容入力画面540の構成例について説明する。なお、図19は、図18に示した入力方法のうち手書き入力が選択された場合の例を示している。図19に示したように、メモ内容入力画面540は、例えば、メモ記入欄5400、認識結果表示欄5402、画面表示例表示欄5404、取消ボタン5406、および確定ボタン5408を含む。ここで、メモ記入欄5400は、顧客が電子ペン30を用いてメモを記入するための記入欄である。なお、このメモ記入欄5400では、顧客は、電子ペン30を用いて手書きのメモのような感覚で容易にメモを入力することができるので、利便性が高い。
また、認識結果表示欄5402は、メモ記入欄5400に対して記入された文字列を制御部200が文字認識した結果を表示するための表示欄である。また、画面表示例表示欄5404は、認識結果表示欄5402に表示されたメモが登録された後に振込金額入力画面530が表示される場合の表示例を表示するための表示欄である。また、取消ボタン5406は、記入されたメモを顧客が取り消すためのボタンであってもよいし、メモの作成を顧客が中止するためのボタンであってもよい。また、確定ボタン5408は、記入されたメモを顧客が確定するためのボタンである。
その後、顧客は、メモ内容入力画面540において、メモを入力する。続いて、タブレット端末20の通信部202は、入力されたメモを制御端末10へ送信する(S206)。
続いて、制御端末10の通信部106は、例えば図20に示したような表示条件設定画面545をタブレット端末20へ送信する。なお、表示条件設定画面545は、S206で入力されたメモを表示するための表示条件を顧客が入力するための画面である。その後、タブレット端末20の画面表示部204は、受信された表示条件設定画面545を表示する(S207)。
ここで、図20を参照して、表示条件設定画面545の構成例について説明する。図20に示したように、表示条件設定画面545は、例えば、表示条件選択欄5450、表示条件入力・表示欄5452、取消ボタン5454、および確定ボタン5456を含む。ここで、表示条件選択欄5450a〜5450dは、表示条件入力・表示欄5452a〜5452dに表示された表示条件の中からいずれかを顧客が選択するための選択欄である。また、表示条件入力・表示欄5452は、予め登録された条件を表示したり、例えば表示条件入力・表示欄5452bのように、条件をより詳細に顧客に入力させるための入力・表示欄である。また、取消ボタン5454は、メモの作成を顧客が中止するためのボタンである。また、確定ボタン5456は、選択された表示条件を顧客が確定するためのボタンである。例えば図20では、顧客により、表示条件として「2012年12月10日まで表示」という条件が入力および選択された例を示している。
その後、顧客は、表示条件設定画面545において、希望する表示条件を入力する。続いて、タブレット端末20の通信部202は、入力された表示条件を制御端末10へ送信する(S208)。なお、入力されたメモを表示すべき画面Noとして、メモ作成ボタン5302が選択された画面の画面Noが併せて送信されるものとする。また画面Noの指定については、それ以外の表示すべき画面を選択するための画面(図示せず)を用意し、顧客の操作に基づき表示する画面の追加や、または全ての画面に表示させる旨の選択を顧客に行わせることにより、画面Noを指定するようにしてもよい。
続いて、制御端末10の通信部106は、S206で受信されたメモ、およびS208で受信された表示条件、画面Noを金融機関DBサーバ40へ送信する(S209)。続いて、金融機関DBサーバ40の制御部400は、受信されたメモおよび表示条件をデータベース406に記録する(S210)。
続いて、金融機関DBサーバ40の通信部402は、メモおよび表示条件の登録が完了したことを制御端末10へ通知する(S211)。次に、制御端末10の通信部106は、例えば図21に示したような表示条件設定完了画面550をタブレット端末20へ送信する(S212)。その後、タブレット端末20の画面表示部204は、受信された表示条件設定完了画面550を表示する(S213)。
図21に示したように、表示条件設定完了画面550は、例えば、登録完了メッセージ5500、および確認ボタン5502を含む。この表示条件設定完了画面550がタブレット端末20に表示されることにより、顧客は、入力したメモおよび表示条件の登録が完了したことを確認することができる。
‐変形例‐
以上、第1の実施形態による取引時の動作について説明したが、上述した動作に限定されない。例えば、上記の説明では、取引中に顧客がタブレット端末20を操作してメモを登録する例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば顧客がインターネットバンキングを利用することにより、PC(Personal Computer)などの汎用の通信端末を操作して、メモを登録することも可能である。
また、上記の説明では、顧客がタブレット端末20および電子ペン30を用いてメモを入力する例について説明したが、かかる例に限定されず、電子メールや電話の自動応答によりメモを作成および登録することも可能である。
また、上記の説明では、例えば図19に示したメモ内容入力画面540において記入された文字列を制御部200が文字認識する例について説明したが、かかる例に限定されず、制御端末10は、メモ内容入力画面540において記入された文字列を画像データとして保存し、メモとしてデータベース406に登録することも可能である。
[1−4.第1の実施形態による効果]
以上、例えば図3、図7、図10等を参照して説明したように、第1の実施形態による制御端末10は、顧客の口座番号をタブレット端末20から取得する。そして、制御端末10は、顧客により登録されたメモ、メモを表示するための表示条件、および顧客の口座番号を対応づけて記憶するデータベース406から、取得された口座番号に対応するメモおよび表示条件を取得する。そして、制御端末10は、取得された表示条件に基づいて、取得されたメモを表示させるか否かを判断する。このため、第1の実施形態による制御端末10は、データベース406に事前に記録されたメモを、データベース406に事前に記録された表示条件に基づいて表示させるか否かを制御することができるので、顧客により登録されたメモを適応的に表示させることができる。例えば、制御端末10は、顧客により登録されたメモを、顧客により登録された日時や口座残高などに関する条件に応じて表示させるか否かを制御することができる。
また、例えば図10、図11等を参照して説明したように、制御端末10は、タブレット端末20に表示される表示画面が遷移する場合には、データベース406から、口座番号と画面遷移後の表示画面とに対応するメモおよび表示条件を取得する。このように、顧客は、表示させるメモおよび表示条件を表示画面ごとに個別に登録することができるので、利便性が高い。例えば、図11に示した振込金額入力画面510において、顧客は家賃の振込金額などの具体的な内容のメモを表示させるように予め登録することにより、取引時において適切なタイミングで該当のメモを表示させることができる。
また、例えば図10、図11等を参照して説明したように、制御端末10は、表示条件に基づいてメモの表示優先度を判断し、そして、表示条件を満たすメモが複数存在する場合には、表示優先度が最も高いメモを表示させることを判断する。このため、制御端末10は、例えば振込金額入力画面510において、振込期限がより近い振込に関するメモの表示優先度を高く判断することにより、顧客にとってより重要な情報を優先して表示させることができる。
<2.第2の実施形態の詳細な説明>
以上、第1の実施形態について説明した。次に第2の実施形態について説明する。後述するように、第2の実施形態によれば、金融機関の顧客により事前に登録されたメモをATM(Automated Teller Machine)において適応的に表示させることが可能である。
[2−1.第2の実施形態によるメモ登録処理]
(2−1−1.メモ登録処理における情報処理システムの基本構成)
最初に、第2の実施形態によるメモ登録処理に関して説明する。図22は、メモ登録処理における情報処理システムの構成を示した説明図である。図22に示したように、メモ登録処理における情報処理システムは、通信端末60、通信網62、および金融機関DBサーバ40を含む。なお、金融機関DBサーバ40は、第1の実施形態による金融機関DBサーバ40と同様である。また、図1では、例えば通信端末60が一つ設置される例を記載しているが、かかる例に限定されず、複数設置されてもよい。
なお、以後、一例として、当該情報処理システムが、金融機関におけるインターネットバンキングシステムに適用される例について説明する。このインターネットバンキングシステムでは、顧客は通信端末60を操作して、金融機関が運営するインターネットバンキングサイトにログインすることにより、各種取引の手続を行うことができる。
‐通信端末60‐
通信端末60は、通信網62を介して金融機関DBサーバ40と通信可能な端末である。この通信端末60は、金融機関の顧客の操作により、例えば金融機関DBサーバ40が運営するインターネットバンキングサイトにログインすることができる。また、通信端末60は、画面表示用のディスプレイや、キーボードやマウスなどの情報入力デバイスを有する。
‐通信網62‐
通信網62は、通信網62に接続されている装置から送信される情報の無線、または有線の伝送路である。例えば、通信網62は、インターネット、電話回線網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、通信網62は、IP−VPNなどの専用回線網を含んでもよい。
(2−1−2.メモ登録処理における構成)
以上、メモ登録処理における情報処理システムの基本構成について説明した。続いて、メモ登録処理における構成について詳細に説明する。
図23は、メモ登録処理における通信端末60の構成を示す機能ブロック図である。図23に示したように、通信端末60は、制御部600、通信部602、画面表示部604、および操作入力部606を有する。
制御部600は、通信端末60に内蔵されるCPU、RAMなどのハードウェアを用いて、通信端末60の動作を全般的に制御する機能を有する。例えば、制御部600は、通信部602、画面表示部604、および操作入力部606の動作を制御する。また、制御部100は、例えば操作入力部606により入力された情報に基づいて、通信端末60に次に処理させる内容を判断する。
通信部602は、通信網62を介して、金融機関DBサーバ40との間で各種情報を送受信する。例えば、通信部602は、後述する操作入力部606を介して顧客により入力された口座番号などの入力情報を金融機関DBサーバ40へ送信する。また、通信部602は、インターネットバンキングのログイン画面などの各種の表示画面を金融機関DBサーバ40から受信する。
画面表示部604は、例えばwebブラウザなどにより通信部202により受信されるwebページなどの各種の表示画面を表示する。
操作入力部606は、顧客による入力操作を受け付ける。例えば、操作入力部606は、顧客により、画面表示部604に表示されたインターネットバンキングのログイン画面において口座番号などの取引情報の入力操作を受け付ける。
(2−1−3.メモ登録処理における動作)
以上、メモ登録処理における構成について説明した。続いて、メモ登録処理における動作について詳細に説明する。
図24は、メモ登録処理における動作を示したシーケンス図である。なお、ここでは一例として、金融機関の顧客が通信端末60を操作して、金融機関DBサーバ40により管理されるインターネットバンキングにログインし、そして、インターネットバンキングにおいて、後述するATM80に表示させるためのメモおよびメモの表示条件を登録する例について説明する。
図24に示したように、まず、顧客は、インターネットバンキングサイトにログインする。そして、通信端末60の画面表示部604は、金融機関DBサーバ40から受信されるインターネットバンキングのメニュー画面を表示する(S301)。
続いて、顧客は、インターネットバンキングのメニュー画面において、メモの登録手続きを選択する。そして、通信端末60の画面表示部604は、金融機関DBサーバ40から受信される、例えば図25に示したようなメモ登録メニュー画面700を表示する(S302)。
ここで、図25を参照してメモ登録メニュー画面700の構成例について説明する。図25に示したように、メモ登録メニュー画面700は、例えば、登録メモ選択欄7000、各表示画面メモ入力・表示欄7002、および入力完了ボタン7004を含む。このメモ登録メニュー画面700において、顧客は表示画面ごとにメモを入力することにより、表示画面と対応づけてメモをデータベース406に登録することができる。
なお、図25における各表示画面メモ入力・表示欄7000aに示した「全体一括表示メモ」には、例えば全ての表示画面において表示されるメモである。この「全体一括表示メモ」は、例えば預金目標、給料支払日、またはクレジットカードの引き落とし日など、顧客がいずれの取引を行う場合であっても表示させることを希望するメモが入力される。なお、「全体一括表示メモ」と、例えば「メニュー画面表示メモ」などの各表示画面に対応するメモとの両方を表示させることが顧客により登録された場合には、後述するように、ATM80は、各表示画面に対応するメモを優先して表示し、「全体一括表示メモ」は表示しなくてもよい。また、ATM80は、各表示画面に対応するメモと「全体一括表示メモ」との両方を表示してもよいし、例えば取引ごとにいずれか一方のメモを交互に表示してもよい。
続いて、顧客は、メモ登録メニュー画面700において、メモの作成を希望する取引画面を選択する(S303)。例えば、図35に示したようなお引出取引画面725aにおいて表示させるメモの作成を顧客が希望する場合には、顧客は、図25に示した各表示画面メモ入力・表示欄7002cにおいて「お引出取引時表示メモ」と記載されたボタンを例えばマウスなどの入力デバイスにより選択する。
続いて、通信端末60の画面表示部604は、金融機関DBサーバ40から受信される、例えば図26に示したような、選択された取引種別に対応するメモ登録画面を表示する(S304)。なお、図26は、選択種別として「引出取引」が選択された場合のメモ登録画面の例である、お引出取引時メモ作成画面705を示している。このお引出取引時メモ作成画面705において、顧客は、図35に示したようなお引出取引画面725に対応するメモおよびメモの表示条件を入力することができる。
ここで、図26を参照して、お引出取引時メモ作成画面705の構成例について説明する。図26に示したように、お引出取引時メモ作成画面705は、例えば、メモ入力欄7050、表示条件選択欄7052、表示条件入力欄7054、取消ボタン7056、および入力完了ボタン7058を含む。ここで、メモ入力欄7050は、お引出取引画面725に対応するメモを入力するための入力欄である。また、表示条件選択欄7052a〜7052bは、表示条件入力欄7054a〜7054bに入力された各々の表示条件を利用するか否かを顧客が選択するための選択欄である。例えば、図26は、お引出取引画面725に対応するメモとして「27日にクレジットカードの引き落とし予定 5万円以上残しておく」というメモが入力されたこと、および当該メモの表示条件として、口座残高が「50,000円未満」であり、かつ日時が「6月27日まで」であることが入力されたことを示している。
続いて、顧客は、例えば図26に示したお引出取引時メモ作成画面705のような、取引種別に対応するメモ登録画面において、メモおよび表示条件を入力する(S305)。次に、このメモ作成画面において、例えば図26に示した入力完了ボタン7058を顧客が選択すると、通信端末60の画面表示部604は、例えば図25に示したようなメモ登録メニュー画面700を表示する。その後、メモ登録メニュー画面700において顧客が入力完了ボタン7004を選択すると、通信部602は、メモ登録メニュー画面700において、表示画面と対応づけて入力されたメモおよび表示条件を画面Noとともに金融機関DBサーバ40へ送信する(S306)。
続いて、金融機関DBサーバ40の制御部400は、受信されたメモおよび表示条件を表示画面と対応づけてデータベース406に記録する(S307)。その後、通信部402は、記録が完了したことを通信端末60へ通知する(S308)。
[2−2.第2の実施形態による取引処理]
以上、第2の実施形態によるメモ登録処理に関して説明した。続いて、第2の実施形態による取引処理について説明する。
(2−2−1.取引処理における情報処理システムの基本構成)
図27は、取引処理における情報処理システムの構成を示した説明図である。図27に示したように、取引処理における情報処理システムは、ATM80(情報処理装置)、通信用ケーブル16、ホストコンピュータ90、および金融機関DBサーバ40を含む。なお、通信用ケーブル16、および金融機関DBサーバ40は、それぞれ第1の実施形態と同様である。また、図1では、例えばATM80が一台設置される例を記載しているが、かかる例に限定されず、複数設置されてもよい。
なお、本明細書では以後、上述したメモ登録処理により登録されたメモをATM80における取引時に表示する例について説明する。但し、第2の実施形態はかかる例に限定されず、例えばインターネットバンキングにおける取引画面など、例えば通信端末60や携帯電話など、ATM80以外の端末を利用した取引時においても適用可能である。
‐ATM80‐
ATM80は、例えば金融機関の顧客による操作に基づいて金銭の取引を実行する顧客操作型端末である。このATM80は、例えば金融機関の営業店、出張所などに設置される。なお、後述するように、ATM80は、上述したメモ登録処理において顧客により登録されたメモを表示するか否かを、当該顧客により登録された表示条件に基づいて判断する。
‐ホストコンピュータ90‐
ホストコンピュータ90は、金融機関の基幹業務などに利用されるコンピュータである。このホストコンピュータ90は、通信用ケーブル16aを介してATM80と通信することにより、各種取引を制御する。例えば、ホストコンピュータ90は、ATM80を操作する顧客の認証を行ったり、ATM80において顧客により指示された入金や振込などの金銭取引(勘定の取引処理)を実行したりする。
(2−2−2.取引処理における構成)
以上、取引処理における情報処理システムの基本構成について説明した。続いて、取引処理における構成について詳細に説明する。
(2−2−2−1.ATM80の構成)
図28は、取引処理におけるATM80の構成を示す機能ブロック図である。図28に示したように、ATM80は、制御部800、通信部806(取得部、送信部)、入力表示部808(表示部)、数字入力部810、およびキャッシュカード読取部812(取得部)を有する。また、制御部800は、通知情報取得部802、および判断部804を含む。
制御部800は、ATM80に内蔵されるCPU、RAMなどのハードウェアを用いて、ATM80の動作を全般的に制御する機能を有する。例えば、制御部800は、通信部806、入力表示部808、数字入力部810、およびキャッシュカード読取部812の動作を制御する。また、制御部800は、例えば通信部806により受信された情報に基づいて、ATM80に次に処理させる内容を判断する。
通知情報取得部802は、データベース406から、通信部806により送信された口座番号に対応するメモおよびメモの表示条件を通信部806を介して取得する。なお、取得されたメモは、対応する表示画面とともに、後述する入力表示部808に表示される。また、通知情報取得部802は、入力表示部808において表示画面が遷移する場合には、データベース406から、通信部806により送信された口座番号と画面遷移後の表示画面とに対応するメモおよびメモの表示条件を取得する。
判断部804は、データベース406から取得された表示条件に基づいて、取得されたメモを表示させるか否かを判断する。また、判断部804は、表示条件に基づいてメモの表示優先度をさらに判断し、表示条件を満たすメモが複数存在する場合には、表示優先度が最も高い通知情報を表示させることを判断する。
また、判断部804は、通信部806により、顧客により入力された振込情報が取得された場合には、さらに振込情報に基づいて、メモを表示させるか否かを判断する。また、判断部804は、振込情報が示す振込金額が所定の金額よりも大きい場合には、メモを表示させることを判断する。また、判断部804は、振込情報が示す振込先口座が所定の口座である場合には、メモを表示させることを判断する。なお、上述した判断部804の機能の詳細については後に説明する。
通信部806は、通信用ケーブル16aを介して、ホストコンピュータ90との間で各種情報を送受信する。例えば、通信部806は、キャッシュカード読取部812により読み取られた口座番号、および数字入力部810により受け付けられた暗証番号をホストコンピュータ90へ送信する。また、通信部806は、送信された口座番号および暗証番号の認証結果をホストコンピュータ90から受信する。
入力表示部808は、顧客の操作の誘導画面などの表示画面を表示する表示部としての機能を有する。例えば、入力表示部808は、判断部804によりメモを表示させることが判断された場合にメモを含む表示画面を表示する。なお、表示部としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。また、入力表示部808は、顧客による入力操作を受け付ける入力部としての機能を有する。なお、入力部としての機能は、例えばタッチパネルにより実現される。
数字入力部810は、例えばATM80に備えられた数字キーボタンやタッチパネルに対する顧客の操作により、暗証番号の入力や、各種取引における金額の入力などを受け付ける。
キャッシュカード読取部812は、例えばキャッシュカードなどの挿入または排出を行うための開口部を有する。また、キャッシュカード読取部812は、この開口部に対して挿入されるカードの磁気ストライプやIC(Integrated Circuit)チップなどに記録された口座番号などのデータの読み取りを行う。
なお、第2の実施形態によれば、ATM80に内蔵されるCPU、ROM、およびRAMなどのハードウェアを、上述したATM80の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも提供可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
以上、第2の実施形態によるATM80の構成について説明したが、上述した構成に限定されない。例えば、入力表示部808が上述した数字入力部810の機能を包含する場合には、ATM80は数字入力部810を含まなくてもよい。
(2−2−2−2.ホストコンピュータ90の構成)
図29は、取引処理におけるホストコンピュータ90の構成を示す機能ブロック図である。図29に示したように、ホストコンピュータ90は、制御部900、通信部902、および記憶部904を有する。
制御部900は、ホストコンピュータ90に内蔵されるCPU、RAMなどのハードウェアを用いて、ホストコンピュータ90の動作を全般的に制御する機能を有する。例えば、制御部900は、通信部902、および記憶部904の動作を制御する。また、制御部900は、例えば通信部902により受信された情報に基づいて、ホストコンピュータ90に次に処理させる内容を判断する。
通信部902は、通信用ケーブル16を介して、ATM80または金融機関DBサーバ40との間で各種情報を送受信する。例えば、通信部902は、顧客の口座番号をATM80から受信する。また、通信部902は、認証が成功した口座番号を金融機関DBサーバ40へ送信する。
記憶部904は、例えば、口座番号、暗証番号、氏名、住所、年齢、生年月日、電話番号、職業、家族構成、年収、預金残高などの顧客情報を記憶する。また、記憶部904は、例えばホストコンピュータ90の動作を全般的に制御するためのソフトウェアなどを記憶する。
(2−2−3.取引処理における動作)
以上、取引処理における構成について説明した。続いて、取引処理における動作について詳細に説明する。
図30は、取引処理における動作を示したシーケンス図である。なお、ここでは一例として、金融機関の顧客がATM80を操作して、顧客の口座から現金を引き出す取引(引出取引)を行う例について説明する。
図30に示したように、まず、顧客は、ATM80に備えられたキャッシュカード挿入口に対してキャッシュカードを挿入する。そして、ATM80のキャッシュカード読取部812は、挿入されたキャッシュカードから顧客の口座番号を読み取る(S401)。次に、数字入力部810は、顧客による暗証番号の入力を受け付ける(S402)。
続いて、通信部806は、S401で読み取られた口座番号と、S402で入力された暗証番号と、をホストコンピュータ90へ送信する(S403)。
続いて、ホストコンピュータ90の制御部900は、受信された口座番号および暗証番号の組み合わせと、記憶部904に記憶された口座番号および暗証番号の組み合わせとを比較することにより、顧客の認証を行う(S404)。
認証が失敗した場合には(S404:No)、通信部902は、認証が失敗したことをATM80へ通知する。そして、ATM80は、再度顧客に暗証番号を入力させる(S402)。
一方、認証が成功した場合には(S404:Yes)、通信部902は、受信された口座番号を金融機関DBサーバ40へ送信し、口座番号に対応するメモおよび表示条件を提供するように要求する(S405)。
続いて、金融機関DBサーバ40の制御部400は、受信された口座番号に対応づけて登録されているメモおよび表示条件をデータベース406から抽出する(S406)。そして、通信部402は、抽出されたメモおよび表示条件をホストコンピュータ90へ送信する(S407)。
続いて、ホストコンピュータ90の通信部902は、受信されたメモおよび表示条件をATM80へ送信する(S408)。その後、ATM80は、取引内容入力処理を行う(S409)。
ここで、図31を参照して、S409における取引内容入力処理の動作を詳細に説明する。図31に示したように、まず、ATM80の判断部804は、受信されたメモの中で、メニュー画面に対応するメモが存在するか否かを判定する。そして、対応するメモが存在する場合には、判断部804は、受信された表示条件に基づいて、メモを表示させるか否かを判断する(S421)。なお、判断部804は、表示条件に基づいてメモの表示優先度をさらに判断し、そして、表示条件を満たすメモが複数存在する場合には、表示優先度が最も高いメモを表示させることを判断してもよい。
メモが存在しない場合またはメモを表示させないことが判断された場合には(S421:No)、入力表示部808は、例えば図32に示したようなメニュー画面(メモ無)710を表示する(S422)。続いて、ATM80は、後述するS424の処理を行う。
なお、図32に示したように、メニュー画面(メモ無)710は、例えば、引出取引ボタン7100、振込取引ボタン7102、各種申込ボタン7104、預入取引ボタン7106、残高照会ボタン7108、および暗証番号変更ボタン7110を含む。
一方、メモを表示させることが判断された場合には(S421:Yes)、入力表示部808は、例えば図33に示したようなメニュー画面(メモ有)715を表示する(S423)。
ここで、図33を参照してメニュー画面(メモ有)715の構成例について説明する。図33に示したように、メニュー画面(メモ有)715は、図32に示したメニュー画面(メモ無)710と比較して、新たにメモ表示欄7150を含む。ここで、メモ表示欄7150には、例えば図25に示した各表示画面メモ入力・表示欄7002bに対する顧客の入力により、メニュー画面に対応づけて登録されたメモが表示される。
続いて、制御部800は、メニュー画面(メモ無)710若しくはメニュー画面(メモ有)715においていずれの取引種別が顧客により選択されたか否かを判断する(S424)。なお、以後、一例として、取引種別として引出取引が顧客により選択された場合の動作について説明する。
続いて、判断部804は、受信されたメモの中で、お引出取引画面に対応するメモが存在するか否かを判定する。そして、対応するメモが存在する場合には、判断部804は、受信された表示条件に基づいて、メモを表示させるか否かを判断する(S425)。
メモが存在しない場合またはメモを表示させないことが判断された場合には(S425:No)、入力表示部808は、例えば図34に示したようなお引出取引画面(メモ無)720を表示する(S426)。続いて、ATM80は、後述するS428の処理を行う。
なお、図34に示したように、お引出取引画面(メモ無)720は、例えば、引出金額入力欄7200、取消ボタン7202、および確認ボタン7204を含む。ここで、引出金額入力欄7200は、顧客が例えば数字入力部810により引出金額を入力するための入力欄である。また、取消ボタン7202は、例えば引出取引を中止するためのボタンである。また、確認ボタン7204は、引出金額入力欄7200に対して入力された金額を顧客が確定するためのボタンである。
一方、メモを表示させることが判断された場合には(S425:Yes)、入力表示部808は、例えば図35に示したようなお引出取引画面(メモ有)725aを表示する(S427)。
ここで、図35を参照してお引出取引画面(メモ有)725aの構成例について説明する。図35に示したように、お引出取引画面(メモ有)725aは、図34に示したお引出取引画面(メモ無)720と比較して、新たにメモ表示欄7250を含む。ここで、メモ表示欄7250には、例えば図25に示した各表示画面メモ入力・表示欄7002cに対する顧客の入力により、お引出取引画面に対応づけて登録されたメモが表示される。
その後、ATM80は、入力表示部808または数字入力部810に対する顧客の入力操作に基づいて、引出取引に関する処理を実行する(S428)。
‐変形例‐
以上、取引処理における動作について説明したが、上述した動作に限定されない。例えば、S427において、入力表示部808は、お引出取引画面(メモ有)725aの代わりに、図36に示したようなお引出取引画面(メモ有)725bを表示してもよい。図36に示したように、お引出取引画面(メモ有)725bは、お引出取引画面(メモ有)725aと比較して、新たにメモ表示・非表示切替ボタン7252を含む。顧客は、このお引出取引画面(メモ有)725bにおいて、メモ表示・非表示切替ボタン7252を選択することにより、メモ表示欄7250を表示から非表示に、または非表示から表示に切り替えることができる。
[2−3.第2の実施形態による効果]
以上、例えば図28、図30、図31等を参照して説明したように、第2の実施形態によるATM80は、例えば顧客により挿入されたキャッシュカードから顧客の口座番号を
取得する。そして、ATM80は、顧客により登録されたメモ、メモを表示するための表示条件、および顧客の口座番号を対応づけて記憶するデータベース406から、取得された口座番号に対応するメモおよび表示条件を取得する。そして、ATM80は、取得された表示条件に基づいて、取得されたメモを表示させるか否かを判断する。このため、第2の実施形態によるATM80は、データベース406に事前に記録されたメモを、データベース406に事前に記録された表示条件に基づいて表示させるか否かを制御することができるので、顧客により登録されたメモを適応的に表示させることができる。例えば、ATM80は、顧客により登録されたメモを、顧客により登録された日時や口座残高などに関する条件に応じて表示させるか否かを制御することができる。
また、例えば図25、図26等を参照して説明したように、顧客は、表示させるメモおよび表示条件を表示画面ごとに個別に登録することができるので、利便性が高い。例えば、図35に示したお引出取引画面に対応づけて、クレジットカードの引き落とし日などの注意喚起のメモを表示させるように登録することにより、顧客は、取引時において適切なタイミングで有用な情報を表示させることができる。
<3.変形例>
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記の説明では、第1の実施形態による情報処理システムが、金融機関における電子帳票記入システムに適用される例について説明したが、かかる例に限られず、タブレット端末20と電子ペン30を用いて利用者が情報を入力するシステムであれば適用可能である。
また、上記の説明では、第2の実施形態によるメモ登録処理において、顧客はインターネットバンキングによりメモおよび表示条件を登録する例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば顧客は、メモおよび表示条件の内容を記載した電子メールを通信端末60や携帯電話から金融機関へ送信し、そして、金融機関の担当者が、受信されたメモおよび表示条件をデータベース406へ登録することも可能である。