JP2014157185A - 静電荷像現像用バイオレットトナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、画像形成方法、及び、静電荷像現像用トナーセット - Google Patents

静電荷像現像用バイオレットトナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、画像形成方法、及び、静電荷像現像用トナーセット Download PDF

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Abstract

【課題】色再現域の広い画像が得られる静電荷像現像用バイオレットトナーを提供すること。
【解決手段】多価アルコールとトリメリット酸を含む多価カルボン酸との重縮合体で構成される非晶性ポリエステル樹脂を含む結着樹脂と、C.I.ピグメントバイオレット37と、を含有するトナー粒子を有し、前記トリメリット酸のモル比が、前記非晶性ポリエステル樹脂の全重合成分に対して0.1mol%以上10mol%以下であり、前記C.I.ピグメントバイオレット37の含有量が、前記トナー粒子全質量に対して1質量%以上20質量%以下である静電荷像現像用バイオレットトナーである。
【選択図】なし

Description

本発明は、静電荷像現像用バイオレットトナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、画像形成方法、及び、静電荷像現像用トナーセットに関する。
近年、プリンタやコピー機を中心とする画像形成装置が広く普及しており、画像形成装置を構成する様々な要素に関する技術も広く普及している。画像形成装置の中でも電子写真方式を採用している画像形成装置では、感光体(像保持体)を帯電装置により帯電させ、帯電した感光体上に周囲の電位とは電位が異なる静電荷像を形成することによってパターンの形成が行われることが多く、このようにして形成された静電荷像は、トナーで現像された後、最終的に記録用紙などの記録媒体上に転写される。
例えば、特許文献1には、「顔料が分散して含有されている静電荷像現像用トナーにおいて、顔料の2次凝集体の最大径が0.30μm以下であり、またトナー粒子断面1μm2あたりの顔料の2次凝集体の個数が2個以上であることを特徴とする静電荷像現像用トナー」が提案されており、その顔料の例示として、C.I.ピグメントバイオレット37が開示されている。
また、特許文献2、3にはジオキサジン化合物顔料としてC.I.ピグメントバイオレット37を用いたナノサイズの微粒子と、その用途として電子写真用トナーが例示されている。
特開平10−133415号公報 特開2007−262378号公報 特開2008−138194号公報
本発明の課題は、色再現域の広い画像が得られる静電荷像現像用バイオレットトナーを提供することである。
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
請求項1に係る発明は、
多価アルコールとトリメリット酸を含む多価カルボン酸との重縮合体で構成される非晶性ポリエステル樹脂を含む結着樹脂と、C.I.ピグメントバイオレット37と、を含有するトナー粒子を有し、
前記トリメリット酸のモル比が、前記非晶性ポリエステル樹脂の全重合成分に対して0.1mol%以上10mol%以下であり、
前記C.I.ピグメントバイオレット37の含有量が、前記トナー粒子全質量に対して1質量%以上20質量%以下である静電荷像現像用バイオレットトナー。
請求項2に係る発明は、
融解温度が60℃以上100℃未満の炭化水素系ワックスを更に含有し、
前記結着樹脂が、結晶性ポリエステル樹脂を全結着樹脂に対して1質量%以上10質量%以下で含み、
前記結晶性ポリエステル樹脂の融解温度より前記炭化水素系ワックスの融解温度が高い請求項1に記載の静電荷像現像用バイオレットトナー。
請求項3に係る発明は、
請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用バイオレットトナーを含む静電荷像現像剤。
請求項4に係る発明は、
請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用バイオレットトナーを収容し、
画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジ。
請求項5に係る発明は、
請求項3に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段を備え、
画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
請求項6に係る発明は、
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
請求項3に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、
を備える画像形成装置。
請求項7に係る発明は、
像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
請求項3に記載の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、
を有する画像形成方法。
請求項8に係る発明は、
請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用バイオレットトナーと、静電荷像現像用イエロートナー、静電荷像現像用マゼンタトナー、及び静電荷像現像用シアントナーから選択される少なくとも1種と、を有する静電荷像現像用トナーセット。
請求項9に係る発明は、
前記静電荷像現像用マゼンタトナーが、C.I.ピグメントレッド238、及びC.I.ピグメントレッド269から選択される少なくとも1種を含む請求項8に記載の静電荷像現像用トナーセット。
請求項10に係る発明は、
前記静電荷像現像用シアントナーが、C.I.ピグメントブルー15を含む請求項8又は請求項9に記載の静電荷像現像用トナーセット。
請求項1に係る発明によれば、トリメリット酸のモル比が上記範囲外又はC.I.ピグメントバイオレット37の含有量が上記範囲外の場合に比べ、色再現域の広い画像が得られる静電荷像現像用バイオレットトナーが提供される。
請求項2に係る発明によれば、結晶性ポリエステル樹脂と融解温度60℃以上100℃以下のポリエチレン系ワックスとをトナー粒子がさらに含まない場合に比べ、発色性の高い画像が得られる静電荷像現像用バイオレットトナーが提供される。
請求項3、4、5、6、又は7に係る発明によれば、トリメリット酸のモル比が上記範囲外又はC.I.ピグメントバイオレット37の含有量が上記範囲外の静電荷像現像用バイオレットトナーを適用した場合に比べ、色再現域の広い画像が得られる静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、又は画像形成方法が提供される。
請求項8に係る発明によれば、トリメリット酸のモル比が上記範囲外又はC.I.ピグメントバイオレット37の含有量が上記範囲外の静電荷像現像用バイオレットトナーを適用した場合に比べ、色再現域の広い画像が得られる静電荷像現像用トナーセットが提供される。
請求項9に係る発明によれば、C.I.ピグメントレッド238,269を含む静電荷像現像用マゼンタトナーと組み合わせることにより、マゼンタ域からバイオレット域にかけて色再現性の広い画像が得られる静電荷像現像用トナーセットが提供される。
請求項10に係る発明によれば、C.I.ピグメントブルー15を含む静電荷像現像用シアントナーと組み合わせることにより、シアン域からバイオレット域にかけて色再現性の広い画像が得られる静電荷像現像用トナーセットが提供される。
本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
以下、本発明の一例である実施形態について詳細に説明する。
(静電荷像現像用バイオレットトナー)
本実施形態に係る静電荷像現像用バイオレットトナー(以下、「バイオレットトナー」と称することがある)は、多価アルコールとトリメリット酸を含む多価カルボン酸との重縮合体で構成される非晶性ポリエステル樹脂(以下、「特定の非晶性ポリエステル樹脂」と称する)と、C.I.ピグメントバイオレット37と、を含むトナー粒子を有している。
そして、トリメリット酸のモル比は特定の非晶性ポリエステル樹脂の全重合成分に対して0.1mol%以上10mol%以下である、C.I.ピグメントバイオレット37の含有量はトナー粒子全質量に対して1質量%以上20質量%以下である。
本実施形態に係るバイオレットトナーは、上記構成により、色再現域の広い画像が得られる。
その理由は定かではないが、以下に示す理由によるものと考えられる。
まず、C.I.ピグメントバイオレット37は、非晶性ポリエステル樹脂との相溶性が悪く、また立体障害等により非晶性ポリエステル樹脂内で凝集が生じ易いと考えられている。これは、非晶性ポリエステル樹脂の極性が不均一に由来するものである。これにより、トナー粒子中に、C.I.ピグメントバイオレット37が不均一に分散された状態となり、色再現域が低くなると考えられる。
一方、特定の非晶性ポリエステル樹脂は、重合成分として、上記モル比の範囲内でトリメリット酸に由来する成分を含むと、その分子レベルでの極性が高まり、特定の非晶性ポリエステル樹脂全体の極性がより均一になると考えられる。
このため、非晶性ポリエス樹脂と共に、上記含有量でC.I.ピグメントバイオレット37をトナー粒子に含めると、C.I.ピグメントバイオレット37は、凝集が抑えられ、トナー粒子中により均一に分散された状態になると考えられる。
以上から、本実施形態に係るバイオレットトナーは、色再現域の広い画像を得ることができる。
また、C.I.ピグメントバイオレット37はトナー粒子中により均一に近い状態で分散されることから、本実施形態に係るバイオレットトナーでは発色性の高い画像も得られると考えられる。
なお、特に、C.I.ピグメントバイオレット37は、トナー粒子を湿式造粒法で作製すると、凝集が発生し易い。しかし、本実施形態に係るバイオレットトナーでは、これが改善され、湿式造粒法で作製したトナー粒子であっても、色再現域の広い画像が得られる。
本実施形態に係るバイオレットトナーは、トナー粒子と、必要に応じて、外添剤と、を含んで構成される。
(トナー粒子)
トナー粒子は、例えば、結着樹脂と、着色剤と、必要に応じて、離型剤と、その他添加剤と、を含んで構成される。
−結着樹脂−
結着樹脂としては、少なくとも、特定の非晶性ポリエステル樹脂(以下、単に、「非晶性ポリエステル樹脂」と称する場合がある)が適用される。
結着樹脂としては、非晶性ポリエステル樹脂と共に、結晶性ポリエステル樹脂を併用してもよい。
但し、特定の非晶性ポリエステル樹脂の含有量は、全結着樹脂に対して、60質量%以上の範囲(好ましくは80質量%以上)で用いることがよい。一方、結晶性ポリエステル樹脂は、全結着樹脂に対して、含有量が2質量%以上40質量%以下(好ましくは2質量%以上20質量%以下)の範囲で用いることがよい。
なお、樹脂の「結晶性」とは、示差走査熱量測定(DSC)において、階段状の吸熱量変化ではなく、明確な吸熱ピークを有することを指し、具体的には、昇温速度10(℃/min)で測定した際の吸熱ピークの半値幅が10℃以内であることを指す。
一方、樹脂の「非晶性」とは、半値幅が10℃を超えること、階段状の吸熱量変化を示すこと、又は明確な吸熱ピークが認められないことを指す。
・非晶性ポリエステル樹脂
非晶性ポリエステル樹脂は、多価アルコールとトリメリット酸を含む多価カルボン酸との重縮合体で構成されたポリエステル樹脂である。
具体的には、ポリエステル樹脂は、例えば、多価アルコールと、トリメリット酸及びトリメリット酸以外の他の多価カルボン酸と、の重縮合体である。
なお、トリメリット酸は、トリメリット酸無水物も含む。
他の多価カルボン酸としては、例えば、脂肪族ジカルボン酸(例えばシュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、コハク酸、アルケニルコハク酸、アジピン酸、セバシン酸等)、脂環式ジカルボン酸(例えばシクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボン酸(例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等)、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステルが挙げられる。これらの中でも、多価カルボン酸としては、例えば、芳香族ジカルボン酸が好ましい。
他の多価カルボン酸は、ジカルボン酸と共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のカルボン酸を併用してもよい。3価以上のカルボン酸としては、例えば、ピロメリット酸、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステル等が挙げられる。
他の多価カルボン酸は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
多価アルコールとしては、例えば、脂肪族ジオール(例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等)、脂環式ジオール(例えばシクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールA等)、芳香族ジオール(例えばビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物等)が挙げられる。これらの中でも、多価アルコールとしては、例えば、芳香族ジオール、脂環式ジオールが好ましく、より好ましくは芳香族ジオールである。
多価アルコールとしては、ジオールと共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上の多価アルコールを併用してもよい。3価以上の多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールが挙げられる。
多価アルコールは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
ここで、非晶性ポリエステル樹脂において、トリメリット酸のモル比は、特定のポリエステル樹脂の全重合成分(使用する全単量体:使用する全ての多価カルボン酸及び多価アルコール)に対して0.1mol%以上10mol%以下であるが、望ましくは0.5mol%以上5.0mol%以下、より望ましくは0.8mol%以上3.0mol%以下である。
トリメリット酸のモル比を0.1mol%以上とすると、色再現域の高い画像が得られる。
トリメリット酸のモル比を10mol%以下とすると、トナー粒子の極性が過剰に高まるのが抑えられる結果、吸湿による帯電低下を抑え、現像むら、転写むら等が抑制された鮮明な画像が得られ易くなる。
非晶性ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)は、50℃以上80℃以下が好ましく、50℃以上65℃以下がより好ましい。
なお、ガラス転移温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線より求め、より具体的にはJIS K−1987「プラスチックの転移温度測定方法」のガラス転移温度の求め方に記載の「補外ガラス転移開始温度」により求められる。
非晶性ポリエステル樹脂の重量平均分子量(Mw)は、5000以上1000000以下が好ましく、7000以上500000以下より好ましい。
非晶性ポリエステル樹脂の数平均分子量(Mn)は、2000以上100000以下が好ましい。
非晶性ポリエステル樹脂の分子量分布Mw/Mnは、1.5以上100以下が好ましく、2以上60以下がより好ましい。
なお、重量平均分子量及び数平均分子量は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定する。GPCによる分子量測定は、測定装置として東ソー製GPC・HLC−8120を用い、東ソー製カラム・TSKgel SuperHM−M(15cm)を使用し、THF溶媒で行う。重量平均分子量及び数平均分子量は、この測定結果から単分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量校正曲線を使用して算出する。
非晶性ポリエステル樹脂の製造は、周知の製造方法が挙げられる。具体的には、例えば、重合温度を180℃以上230℃以下とし、必要に応じて反応系内を減圧にし、縮合の際に発生する水やアルコールを除去しながら反応させる方法が挙げられる。
なお、原料の単量体が、反応温度下で溶解又は相溶しない場合は、高沸点の溶剤を溶解補助剤として加え溶解させてもよい。この場合、重縮合反応は溶解補助剤を留去しながら行う。共重合反応において相溶性の悪い単量体が存在する場合は、あらかじめ相溶性の悪い単量体とその単量体と重縮合予定の酸又はアルコールとを縮合させておいてから主成分と共に重縮合させるとよい。
・結晶性ポリエステル樹脂
結晶性ポリエステル樹脂は、例えば、多価カルボン酸と多価アルコールとの重縮合体が挙げられる。なお、結晶性ポリエステル樹脂としては、市販品を使用してもよいし、合成したものを使用してもよい。
ここで、結晶性ポリエステル樹脂は、結晶構造を容易に形成するため、芳香族を有する重合性単量体よりも直鎖状脂肪族を有する重合性単量体を用いた重縮合体が好ましい。
多価カルボン酸としては、例えば、脂肪族ジカルボン酸(例えばシュウ酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,9−ノナンジカルボン酸、1,10−デカンジカルボン酸、1,12−ドデカンジカルボン酸、1,14−テトラデカンジカルボン酸、1,18−オクタデカンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボン酸(例えばフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、マロン酸、メサコニン酸等の二塩基酸等)、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステルが挙げられる。
多価カルボン酸は、ジカルボン酸と共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のカルボン酸を併用してもよい。3価のカルボン酸としては、例えば、芳香族カルボン酸(例えば1,2,3−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸等)、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステルが挙げられる。
多価カルボン酸としては、これらジカルボン酸と共に、スルホン酸基を持つジカルボン酸、エチレン性二重結合を持つジカルボン酸を併用してもよい。
多価カルボン酸は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
多価アルコールとしては、例えば、脂肪族ジオール(例えば主鎖部分の炭素数が7以上20以下である直鎖型脂肪族ジオール)が挙げられる。脂肪族ジオールとしては、例えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,13−トリデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、1,18−オクタデカンジオール、1,14−エイコサンデカンジオールなどが挙げられる。これらの中でも、脂肪族ジオールとしては、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオールが好ましい。
多価アルコールは、ジオールと共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のアルコールを併用してもよい。3価以上のアルコールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
多価アルコールは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
ここで、多価アルコールは、脂肪族ジオールの含有量を80モル%以上とすることがよく、好ましくは90モル%以上である。
結晶性ポリエステル樹脂の融解温度は、50℃以上100℃以下が好ましく、55℃以上90℃以下がより好ましく、60℃以上85℃以下がさらに好ましい。
なお、融解温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線から、JIS K−1987「プラスチックの転移温度測定方法」の融解温度の求め方に記載の「融解ピーク温度」により求める。
結晶性ポリエステル樹脂の重量平均分子量(Mw)は、6,000以上35,000以下が好ましい。
結晶性ポリエステル樹脂の製造は、例えば、非晶性ポリエステルと同様に、周知の製造方法が挙げられる。
・他の結着樹脂
結着樹脂としては、上記ポリエステルの他、他の結着樹脂を併用してもよい。
他の結着樹脂としては、例えば、スチレン類(例えばスチレン、パラクロロスチレン、α−メチルスチレン等)、(メタ)アクリル酸エステル類(例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等)、エチレン性不飽和ニトリル類(例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル等)、ビニルエーテル類(例えばビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等)、ビニルケトン類(ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等)、オレフィン類(例えばエチレン、プロピレン、ブタジエン等)等の単量体の単独重合体、又はこれら単量体を2種以上組み合せた共重合体からなるビニル系樹脂が挙げられる。
他の結着樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、変性ロジン等の非ビニル系樹脂、これらと前記ビニル系樹脂との混合物、又は、これらの共存下でビニル系単量体を重合して得られるグラフト重合体等も挙げられる。
これらの他の結着樹脂は、1種類単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお、これら、他の結着樹脂は、トナー特性に影響しない範囲で配合される。
結着樹脂の含有量は、例えば、トナー粒子全体に対して、40質量%以上95質量%以下であることがよく、望ましく50質量%以上90質量%以下であり、より望ましくは60質量%以上85質量%以下である。
−着色剤−
着色剤としては、C.I.ピグメントバイオレット37が適用される。
着色剤は、C.I.ピグメントバイオレット37と共に、他の着色剤を併用してもよい。但し、目的とするトナーの色相にもよるが、他の着色剤は、全着色剤に対して、含有量が20質量%以下の範囲で用いることがよい。つまり、C.I.ピグメントバイオレット37は、全着色剤に対して、80質量%以上、好ましくは100質量%であることがよい。
他の着色剤としては、例えば、カーボンブラック、クロムイエロー、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、スレンイエロー、キノリンイエロー、ピグメントイエロー、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、ウオッチヤングレッド、パーマネントレッド、ブリリアンカーミン3B、ブリリアンカーミン6B、デュポンオイルレッド、ピラゾロンレッド、リソールレッド、ローダミンBレーキ、レーキレッドC、ピグメントレッド、ローズベンガル、アニリンブルー、ウルトラマリンブルー、カルコオイルブルー、メチレンブルークロライド、フタロシアニンブルー、ピグメントブルー、フタロシアニングリーン、マラカイトグリーンオキサレートなどの種々の顔料、又は、アクリジン系、キサンテン系、アゾ系、ベンゾキノン系、アジン系、アントラキノン系、チオインジコ系、ジオキサジン系、チアジン系、アゾメチン系、インジコ系、フタロシアニン系、アニリンブラック系、ポリメチン系、トリフェニルメタン系、ジフェニルメタン系、チアゾール系などの各種染料等が挙げられる。
他の着色剤は、1種類単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
着色剤は、必要に応じて表面処理された着色剤を用いてもよく、分散剤と併用してもよい。また、着色剤は、複数種を併用してもよい。
着色剤の含有量としては、例えば、トナー粒子全体に対して、1質量%以上30質量%以下が好ましく、3質量%以上15質量%以下がより好ましい。
−離型剤−
離型剤としては、例えば、炭化水素系ワックス;カルナウバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス等の天然ワックス;モンタンワックス等の合成又は鉱物・石油系ワックス;脂肪酸エステル、モンタン酸エステル等のエステル系ワックス;などが挙げられる。離型剤は、これに限定されるものではない。
離型剤の融解温度は、50℃以上110℃以下が好ましく、60℃以上100℃以下がより好ましい。
なお、融解温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線から、JIS K−1987「プラスチックの転移温度測定方法」の融解温度の求め方に記載の「融解ピーク温度」により求める。
これらの離型剤の中でも、炭化水素系ワックスがよい。炭化水素系ワックスとしては、例えば、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレン系ワックス、ポリプロピレン系ワックス、パラフィン系ワックス、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
具体的には、離型剤は、融解温度60℃以上100℃以下の炭化水素系ワックスを適用することがよい。特に、結着樹脂として溶解パラメーターの低い結晶性ポリエステル樹脂を用いた場合に、この炭化水素系ワックスを併用すると、着色剤としてのC.I.ピグメントバイオレット37との相溶性が向上し、その凝集が更に抑制されると考えられる。このとき、結晶性ポリエステル樹脂の融解温度より炭化水素系ワックスの融解温度が高ければ、定着時に結晶性ポリエステル樹脂が先に融解して、非晶性ポリエステル樹脂と相溶し、溶解パラメーターが低下したところへ炭化水素系ワックスが融解するため、炭化水素系ワックスのドメインの形成が抑制されると考えられ、発色性の高い画像が得られる。
炭化水素系ワックスと結晶性ポリエステル樹脂とを併用した態様における結晶性ポリエステル樹脂の全結着樹脂中の割合としては、全結着樹脂に対して1質量%以上10質量%以下とすることが好ましく、2質量%以上8質量%以下とすることがより好ましい。結晶性ポリエステル樹脂の含有量が1質量%以上とすると、非晶性ポリエステル樹脂と相溶したときの溶解パラメーターの低下量が大きく、離型剤のドメイン形成が抑制され、発色性が向上する。また、結晶性ポリエステル樹脂の含有量が10質量%以下とすると、結晶性樹脂自体のドメインの形成が抑制され、発色性が向上する。
離型剤の含有量としては、例えば、トナー粒子全体に対して、1質量%以上20質量%以下が好ましく、5質量%以上15質量%以下がより好ましい。
−その他の添加剤−
その他の添加剤としては、例えば、磁性体、帯電制御剤、無機粉体等の周知の添加剤が挙げられる。これらの添加剤は、内添剤としてトナー粒子に含まれる。
−トナー粒子の特性等−
トナー粒子は、単層構造のトナー粒子であってもよいし、芯部(コア粒子)と芯部を被覆する被覆層(シェル層)とで構成された所謂コア・シェル構造のトナー粒子であってもよい。
ここで、コア・シェル構造のトナー粒子は、例えば、結着樹脂と着色剤と必要に応じて離型剤等のその他添加剤とを含んで構成された芯部と、結着樹脂を含んで構成された被覆層と、で構成されていることがよい。
トナー粒子の体積平均粒径(D50v)としては、2μm以上10μm以下が好ましく、4μm以上8μm以下がより好ましい。
なお、トナー粒子の各種平均粒径、及び各種粒度分布指標は、コールターマルチサイザーII(ベックマン−コールター社製)を用い、電解液はISOTON−II(ベックマンーコールター社製)を使用して測定される。
測定に際しては、分散剤として、界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが好ましい)の5%水溶液2ml中に測定試料を0.5mg以上50mg以下加える。これを電解液100ml以上150ml以下中に添加する。
試料を懸濁した電解液は超音波分散器で1分間分散処理を行い、コールターマルチサイザーIIにより、アパーチャー径として100μmのアパーチャーを用いて2μm以上60μm以下の範囲の粒径の粒子の粒度分布を測定する。なお、サンプリングする粒子数は50000個である。
測定される粒度分布を基にして分割された粒度範囲(チャネル)に対して体積、数をそれぞれ小径側から累積分布を描いて、累積16%となる粒径を体積平均粒径D16v、数平均粒径D16p、累積50%となる粒径を体積平均粒径D50v、累積数平均粒径D50p、累積84%となる粒径を体積平均粒径D84v、数平均粒径D84pと定義する。
これらを用いて、体積平均粒度分布指標(GSDv)は(D84v/D16v)1/2、数平均粒度分布指標(GSDp)は(D84p/D16p)1/2として算出される。
トナー粒子の形状係数SF1としては、110以上150以下が好ましく、120以上140以下がより好ましい。
なお、形状係数SF1は、下記式により求められる。
式:SF1=(ML/A)×(π/4)×100
上記式中、MLはトナーの絶対最大長、Aはトナーの投影面積を各々示す。
具体的には、形状係数SF1は、主に顕微鏡画像又は走査型電子顕微鏡(SEM)画像を画像解析装置を用いて解析することによって数値化され、以下のようにして算出される。すなわち、スライドガラス表面に散布した粒子の光学顕微鏡像をビデオカメラによりルーゼックス画像解析装置に取り込み、100個の粒子の最大長と投影面積を求め、上記式によって計算し、その平均値を求めることにより得られる。
(外添剤)
外添剤としては、例えば、無機粒子が挙げられる。該無機粒子として、SiO、TiO、Al、CuO、ZnO、SnO、CeO、Fe、MgO、BaO、CaO、KO、NaO、ZrO、CaO・SiO、KO・(TiO)n、Al・2SiO、CaCO、MgCO、BaSO、MgSO等が挙げられる。
外添剤としての無機粒子の表面は、疎水化処理が施されていることがよい。疎水化処理は、例えば疎水化処理剤に無機粒子を浸漬する等して行う。疎水化処理剤は特に制限されないが、例えば、シラン系カップリング剤、シリコーンオイル、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
疎水化処理剤の量としては、通常、例えば、無機粒子100質量部に対して、1質量部以上10質量部である。
外添剤としては、樹脂粒子(ポリスチレン、PMMA、メラミン樹脂等の樹脂粒子)、クリーニング活剤(例えば、ステアリン酸亜鉛に代表される高級脂肪酸の金属塩、フッ素系高分子量体の粒子)等も挙げられる。
外添剤の外添量としては、例えば、トナー粒子に対して、0.01質量%以上5質量%以下が好ましく、0.01質量%以上2.0質量%以下がより好ましい。
(トナーの製造方法)
次に、本実施形態に係るトナーの製造方法について説明する。
本実施形態に係るトナーは、トナー粒子を製造後、トナー粒子に対して、外添剤を外添することで得られる。
トナー粒子は、乾式製法(例えば、混練粉砕法等)、湿式製法(例えば凝集合一法、懸濁重合法、溶解懸濁法等)のいずれにより製造してもよい。トナー粒子の製法は、これらの製法に特に制限はなく、周知の製法が採用される。
これらの中も、湿式製法(例えば凝集合一法、懸濁重合法、溶解懸濁法等)、特に、凝集合一法により、トナー粒子を得ることがよい。
具体的には、例えば、トナー粒子を凝集合一法により製造する場合、
結着樹脂となる樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液及び着色剤粒子が分散された着色剤粒子分散液を準備する工程(分散液準備工程)と、樹脂粒子分散液中で(必要に応じて他の粒子分散液を混合した後の分散液中で)、樹脂粒子及び着色剤粒子(必要に応じて他の粒子)を凝集させ、凝集粒子を形成する工程(凝集粒子形成工程)と、凝集粒子が分散された凝集粒子分散液に対して加熱し、凝集粒子を融合・合一して、トナー粒子を形成する工程(融合・合一工程)と、を経て、トナー粒子を製造する。
以下、各工程の詳細について説明する。
なお、以下の説明では、着色剤、及び離型剤を含むトナー粒子を得る方法について説明するが、離型剤は、必要に応じて用いられるものである。無論、離型剤以外のその他添加剤を用いてもよい。
−分散液準備工程−
まず、結着樹脂となる樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液と共に、例えば、着色剤粒子が分散された着色剤粒子分散液、離型剤粒子が分散された離型剤粒子分散液を準備する。
ここで、樹脂粒子分散液は、例えば、樹脂粒子を界面活性剤により分散媒中に分散させることにより調製する。
樹脂粒子分散液に用いる分散媒としては、例えば水系媒体が挙げられる。
水系媒体としては、例えば、蒸留水、イオン交換水等の水、アルコール類等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤としては、例えば、硫酸エステル塩系、スルホン酸塩系、リン酸エステル系、せっけん系等のアニオン界面活性剤;アミン塩型、4級アンモニウム塩型等のカチオン界面活性剤;ポリエチレングリコール系、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物系、多価アルコール系等の非イオン系界面活性剤等が挙げられる。これらの中でも特に、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤が挙げられる。非イオン系界面活性剤は、アニオン界面活性剤又はカチオン界面活性剤と併用してもよい。
界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
樹脂粒子分散液において、樹脂粒子を分散媒に分散する方法としては、例えば回転せん断型ホモジナイザーや、メディアを有するボールミル、サンドミル、ダイノミル等の一般的な分散方法が挙げられる。また、樹脂粒子の種類によっては、例えば転相乳化法を用いて樹脂粒子分散液中に樹脂粒子を分散させてもよい。
なお、転相乳化法とは、分散すべき樹脂を、その樹脂が可溶な疎水性有機溶剤中に溶解せしめ、有機連続相(O相)に塩基を加えて、中和したのち、水媒体(W相)を投入することによって、W/OからO/Wへの、樹脂の変換(いわゆる転相)が行われて不連続相化し、樹脂を、水媒体中に粒子状に分散する方法である。
樹脂粒子分散液中に分散する樹脂粒子の体積平均粒径としては、例えば0.01μm以上1μm以下が好ましく、0.08μm以上0.8μm以下がより好ましく、0.1μm以上0.6μmがさらに好ましい。
なお、樹脂粒子の体積平均粒径は、レーザー回析式粒度分布測定装置(例えば、堀場製作所製、LA−700)の測定によって得られた粒度分布を用い、分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、体積について小粒径側から累積分布を引き、全粒子に対して累積50%となる粒径を体積平均粒径D50vとして測定される。なお、他の分散液中の粒子の体積平均粒径も同様に測定される。
樹脂粒子分散液に含まれる樹脂粒子の含有量としては、例えば、5質量%以上50質量%以下が好ましく、10質量%以上40質量%以下がより好ましい。
なお、樹脂粒子分散液と同様にして、例えば、着色剤粒子分散液、離型剤粒子分散液も調製される。つまり、樹脂粒子分散液における粒子の体積平均粒径、分散媒、分散方法、及び粒子の含有量に関しては、着色剤粒子分散液中に分散する着色剤粒子、及び離型剤粒子分散液中に分散する離型剤粒子についても同様である。
−凝集粒子形成工程−
次に、樹脂粒子分散液と共に、着色剤粒子分散液と、離型剤粒子分散液と、を混合する。
そして、混合分散液中で、樹脂粒子と着色剤粒子と離型剤粒子とをヘテロ凝集させ目的とするトナー粒子の径に近い径を持つ、樹脂粒子と着色剤粒子と離型剤粒子とを含む凝集粒子を形成する。
具体的には、例えば、混合分散液に凝集剤を添加すると共に、混合分散液のpHを酸性(例えばpHが2以上5以下)に調整し、必要に応じて分散安定剤を添加した後、樹脂粒子のガラス転移温度(具体的には、例えば、樹脂粒子のガラス転移温度−30℃以上ガラス転移温度−10℃以下)の温度に加熱し、混合分散液に分散された粒子を凝集させて、凝集粒子を形成する。
凝集粒子形成工程においては、例えば、混合分散液を回転せん断型ホモジナイザーで攪拌下、室温(例えば25℃)で上記凝集剤を添加し、混合分散液のpHを酸性(例えばpHが2以上5以下)に調整し、必要に応じて分散安定剤を添加した後に、上記加熱を行ってもよい。
凝集剤としては、例えば、混合分散液に添加される分散剤として用いる界面活性剤と逆極性の界面活性剤、例えば無機金属塩、2価以上の金属錯体が挙げられる。特に、凝集剤として金属錯体を用いた場合には、界面活性剤の使用量が低減され、帯電特性が向上する。
凝集剤の金属イオンと錯体もしくは類似の結合を形成する添加剤を必要に応じて用いてもよい。この添加剤としては、キレート剤が好適に用いられる。
無機金属塩としては、例えば、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、塩化バリウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム等の金属塩、及び、ポリ塩化アルミニウム、ポリ水酸化アルミニウム、多硫化カルシウム等の無機金属塩重合体等が挙げられる。
キレート剤としては、水溶性のキレート剤を用いてもよい。キレート剤としては、例えば、酒石酸、クエン酸、グルコン酸等のオキシカルボン酸、イミノジ酸(IDA)、ニトリロトリ酢酸(NTA)、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)等が挙げられる。
キレート剤の添加量としては、例えば、樹脂粒子100質量部に対して0.01質量部以上5.0質量部以下が好ましく、0.1質量部以上3.0質量部未満がより好ましい。
−融合・合一工程−
次に、凝集粒子が分散された凝集粒子分散液に対して、例えば、樹脂粒子のガラス転移温度以上(例えば樹脂粒子のガラス転移温度より10から30℃高い温度以上)に加熱して、凝集粒子を融合・合一し、トナー粒子を形成する。
以上の工程を経て、トナー粒子が得られる。
なお、凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を得た後、当該凝集粒子分散液と、樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液と、をさらに混合し、凝集粒子の表面にさらに樹脂粒子を付着するように凝集して、第2凝集粒子を形成する工程と、第2凝集粒子が分散された第2凝集粒子分散液に対して加熱をし、第2凝集粒子を融合・合一して、コア/シェル構造のトナー粒子を形成する工程と、を経て、トナー粒子を製造してもよい。
ここで、融合・合一工程終了後は、溶液中に形成されたトナー粒子を、公知の洗浄工程、固液分離工程、乾燥工程を経て乾燥した状態のトナー粒子を得る。
洗浄工程は、帯電性の点から充分にイオン交換水による置換洗浄を施すことがよい。また、固液分離工程は、特に制限はないが、生産性の点から吸引濾過、加圧濾過等を施すことがよい。また、乾燥工程も特に方法に制限はないが、生産性の点から凍結乾燥、フラッシュジェット乾燥、流動乾燥、振動型流動乾燥等を施すことがよい。
そして、本実施形態に係るバイオレットトナーは、例えば、得られた乾燥状態のトナー粒子に、外添剤を添加し、混合することにより製造される。混合は、例えばVブレンダー、ヘンシェルミキサー、レディーゲミキサー等によって行うことがよい。更に、必要に応じて、振動師分機、風力師分機等を使ってトナーの粗大粒子を取り除いてもよい。
<トナーセット>
本実施形態に係るトナーセットは、本実施形態に係るバイオレットトナーと、イエロートナー、マゼンタトナー、及びシアントナーから選択される少なくとも1種と、を有するトナーセットである。
イエロートナー、マゼンタトナー、及びシアントナーの各カラートナーは、周知のトナーが挙げられる。但し、これらカラートナーは、帯電性や定着性の観点から、着色剤を除き、本実施形態に係るバイオレットトナーと同様の材料構成とすることが好ましい。
特に、マゼンタトナーは、着色剤として、C.I.ピグメントレッド238、及びC.I.ピグメントレッド269から選択される少なくとも1種を含むことがよい。このマゼンタトナーと本実施形態に係るバイオレットトナーとのトナーセットを用いて混色画像を形成すると、マゼンタ域からバイオレット域にかけて色再現性の広い画像が得られ易くなる。
なお、これら着色剤の含有量は、トナー粒子に対して80質量%以上がよく、好ましくは100質量%である。
また、シアントナーは、着色剤として、C.I.ピグメントブルー15を含むことがよい。このシアントナーと本実施形態に係るバイオレットトナーとのトナーセットを用いて混色画像を形成すると、シアン域からバイオレット域にかけて色再現性の広い画像が得られ易くなる。
なお、これら着色剤の含有量は、トナー粒子に対して80質量%以上がよく、好ましくは100質量%である。
なお、このような組み合わせのカラーセットを用いると、写真画質により近づけれ易くなる。
<静電荷像現像剤>
本実施形態に係る静電荷像現像剤は、本実施形態に係るバイオレットトナーを少なくとも含むものである。
本実施形態に係る静電荷像現像剤は、本実施形態に係るバイオレットトナーのみを含む一成分現像剤であってもよいし、当該トナーとキャリアと混合した二成分現像剤であってもよい。
キャリアとしては、特に制限はなく、公知のキャリアが挙げられる。キャリアとしては、例えば、磁性粉からなる芯材の表面に被覆樹脂を被覆した被覆キャリア;マトリックス樹脂中に磁性粉が分散・配合された磁性粉分散型キャリア;多孔質の磁性粉に樹脂を含浸させた樹脂含浸型キャリア;マトリックス樹脂に導電性粒子が分散・配合された樹脂分散型キャリア;等が挙げられる。
なお、磁性粉分散型キャリア、樹脂含浸型キャリア、及び導電性粒子分散型キャリアは、当該キャリアの構成粒子を芯材とし、これに被覆樹脂により被覆したキャリアであってもよい。
磁性粉としては、例えば、酸化鉄、ニッケル、コバルト等の磁性金属、フェライト、マグネタイト等の磁性酸化物等が挙げられる。
導電性粒子としては、金、銀、銅等の金属、カーボンブラック、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、硫酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、チタン酸カリウム等の粒子が挙げられる。
被覆樹脂、及びマトリックス樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルエーテル、ポリビニルケトン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、オルガノシロキサン結合を含んで構成されるストレートシリコーン樹脂又はその変性品、フッ素樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
なお、被覆樹脂、及びマトリックス樹脂には、導電材料等、その他添加剤を含ませてもよい。
ここで、芯材の表面に被覆樹脂を被覆するには、被覆樹脂、及び必要に応じて各種添加剤を適当な溶媒に溶解した被覆層形成用溶液により被覆する方法等が挙げられる。溶媒としては、特に限定されるものではなく、使用する被覆樹脂、塗布適性等を勘案して選択すればよい。
具体的な樹脂被覆方法としては、芯材を被覆層形成用溶液中に浸漬する浸漬法、被覆層形成用溶液を芯材表面に噴霧するスプレー法、芯材を流動エアーにより浮遊させた状態で被覆層形成用溶液を噴霧する流動床法、ニーダーコーター中でキャリアの芯材と被覆層形成用溶液とを混合し、溶剤を除去するニーダーコーター法等が挙げられる。
二成分現像剤における、トナーとキャリアとの混合比(質量比)は、トナー:キャリア=1:100乃至30:100が好ましく、3:100乃至20:100がより好ましい。
<画像形成装置/画像形成方法>
本実施形態に係る画像形成装置/画像形成方法について説明する。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体と、像保持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電した像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、静電荷像現像剤を収容し、静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、を備える。そして、静電荷像現像剤として、本実施形態に係る静電荷像現像剤が適用される。
本実施形態に係る画像形成装置では、像保持体の表面を帯電する帯電工程と、帯電した像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、本実施形態に係る静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、を有する画像形成方法(本実施形態に係る画像形成方法)が実施される。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体の表面に形成されたトナー画像を直接記録媒体に転写する直接転写方式の装置;像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に一次転写し、中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に二次転写する中間転写方式の装置;トナー画像の転写後、帯電前の像保持体の表面をクリーニングするクリーニング手段を備えた装置;トナー画像の転写後、帯電前に像保持体の表面に除電光を照射して除電する除電手段を備える装置等の周知の画像形成装置が適用される。
中間転写方式の装置の場合、転写手段は、例えば、表面にトナー画像が転写される中間転写体と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段と、中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に二次転写する二次転写手段と、を有する構成が適用される。
なお、本実施形態に係る画像形成装置において、例えば、現像手段を含む部分が、画像形成装置に対して脱着されるカートリッジ構造(プロセスカートリッジ)であってもよい。プロセスカートリッジとしては、例えば、本実施形態に係る静電荷像現像剤を収容し、現像手段を備えるプロセスカートリッジが好適に用いられる。
以下、本実施形態に係る画像形成装置の一例を示すが、これに限定されるわけではない。なお、図に示す主用部を説明し、その他はその説明を省略する。
以下に、図面を参照しながら本実施形態に係る画像形成装置について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
図1に示す画像形成装置は、像保持体としての感光体が複数、即ち画像形成ユニット(画像形成手段の一例)が複数設けられたタンデム型の構成に係るものである。つまり、図1に示す画像形成装置は、それぞれ、バイオレット、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの各色の画像を形成する4つの画像形成ユニット50V、50Y、50M、50C、50Kが、間隔をおいて並列的に(タンデム状に)配置されている。
ここで、各画像形成ユニット50V、50Y、50M、50C、50Kは、収容されている現像剤中のトナーの色を除き同様の構成を有しているため、ここではバイオレット画像を形成する画像形成ユニット50Vについて代表して説明する。
なお、画像形成ユニット50Vと同様の部分に、バイオレット(V)の代わりに、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)を付した参照符号を付すことにより、各画像形成ユニット50Y、50M、50C、50Kの説明を省略する。
バイオレットの画像形成ユニット50Vは、像保持体としての感光体11Vを備えており、この感光体11Vは、図示の矢印A方向に沿って図示しない駆動手段によって予め定められたプロセススピードで回転駆動されるようになっている。感光体11Vとしては、例えば、赤外領域に感度を持つ有機感光体が用いられる。
感光体11Vの上部には、帯電ロール(帯電手段の一例)18Vが設けられており、帯電ロール18Vには、不図示の電源により予め定められた電圧が印加され、感光体11Vの表面が予め定められた電位に帯電される。
感光体11Vの周囲には、帯電ロール18Vよりも感光体11Vの回転方向下流側に、感光体11Vの表面を露光して静電荷像を形成する露光装置(静電荷像形成手段の一例)19Vが配置されている。なお、ここでは露光装置19Vとして、スペースの関係上、小型化が可能なLEDアレイを用いているが、これに限定されるものではなく、他のレーザービーム等による静電荷像形成手段を用いても勿論問題無い。
また、感光体11Vの周囲には、露光装置19Vよりも感光体11Vの回転方向下流側に、バイオレット色の現像剤を保持する現像剤保持体を備える現像装置(現像手段の一例)20Vが配置されており、感光体11V表面に形成され静電荷像を、バイオレット色のトナーによって顕像化し、感光体11V表面にトナー画像を形成する構成になっている。
感光体11Vの下方には、感光体11V表面に形成されたトナー画像を一次転写する中間転写ベルト(中間転写体)33が、5つの感光体11V,11Y,11M,11C,11Kの下方に渡るように配置されている。この中間転写ベルト33は、一次転写ロール17Vによって感光体11Vの表面に押し付けられている。また、中間転写ベルト33は、駆動ロール12、支持ロール13およびバイアスロール14の3つのロールによって張架され、感光体11Vのプロセススピードと等しい移動速度で、矢印B方向に周動されるようになっている。中間転写ベルト33表面には、上記のようにしてバイオレットのトナー画像が一次転写され、更にイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色のトナー画像が順次一次転写され、積層される。
また、感光体11Vの周囲には、一次転写ロール17Vよりも感光体11Vの回転方向(矢印A方向)下流側に、感光体11Vの表面に残留したトナーやリトランスファーしたトナーを清掃するためのクリーニング装置15Vが配置されている。クリーニング装置15Vにおけるクリーニングブレードは、感光体11Vの表面にカウンター方向に圧接するように取り付けられている。
中間転写ベルト33を張架するバイアスロール14には、中間転写ベルト33を介して二次転写ロール(二次転写手段の一例)34が圧接されている。中間転写ベルト33表面に一次転写され積層されたトナー画像は、バイアスロール14と二次転写ロール34との圧接部において、図示しない用紙カセットから給紙される記録紙(記録媒体の一例)P表面に、静電的に転写される。この際、中間転写ベルト33上に転写、積層されたトナー画像は透明トナー画像が一番下(中間転写ベルト33に接する位置)になる。
また、二次転写ロール34の下流には、記録紙P上に多重転写されたトナー画像を、熱及び圧力によって記録紙P表面に定着して、永久像とするための定着器(定着手段の)35が配置されている。
なお、定着器35としては、例えば、表面にフッ素樹脂成分やシリコーン系樹脂に代表される低表面エネルギー材料を用い、ベルト形状を有する定着ベルト、及び、表面にフッ素樹脂成分やシリコーン系樹脂に代表される低表面エネルギー材料を用い、円筒状の定着ロールが挙げられる。
次に、バイオレット、イエロー、マゼンタ、シアンそしてブラックの各色の画像を形成する各画像形成ユニット50V、50Y,50M,50C,50Kの動作について説明する。各画像形成ユニット50V、50Y,50M,50C,50Kの動作は、それぞれ同様であるため、イエローの画像形成ユニット50Vの動作を、その代表として説明する。
バイオレットの現像ユニット50Vにおいて、感光体11Vは、矢印A方向に予め定められたプロセススピードで回転する。帯電ロール18Vにより、感光体11Vの表面は予め定められた電位にマイナス帯電される。その後、感光体11Vの表面は、露光装置19Vによって露光され、画像情報に応じた静電荷像が形成される。続いて、現像装置20Vによりマイナス帯電されたトナーが反転現像され、感光体11Vの表面に形成された静電荷像は感光体11V表面に可視像化され、トナー画像が形成される。その後、感光体11V表面のトナー画像は、一次転写ロール17Vにより中間転写ベルト33表面に一次転写される。一次転写後、感光体11Vは、その表面に残留したトナー等の転写残留成分がクリーニング装置15Vのクリーニングブレードにより掻き取られ、清掃され、次の画像形成工程に備える。
以上の動作が各画像形成ユニット50V,50Y,50M,50C,50Kで行われ、各感光体11V,11Y,11M,11C,11K表面に可視像化されたトナー画像が、次々と中間転写ベルト33表面に多重転写されていく。カラーモード時は、バイオレット、イエロー、マゼンタ、シアンそしてブラックの順に各色のトナー画像が多重転写されるが、二色、三色モード時のときもこの順番で、必要な色のトナー画像のみが単独または多重転写されることになる。その後、中間転写ベルト33表面に単独または多重転写されたトナー画像は、二次転写ロール34により、図示しない用紙カセットから搬送されてきた記録紙P表面に二次転写され、続いて、定着器35において加熱・加圧されることにより定着される。二次転写後に中間転写ベルト33表面に残留したトナーは、中間転写ベルト33用のクリーニングブレードで構成さえたベルトクリーナ16により清掃される。
なお、バイオレットの画像形成ユニット50Vは、バイオレット色の静電荷像現像剤を保持する現像剤保持体を含む現像装置20Vと感光体11Vと帯電ロール18Vとクリーニング装置15Vとが一体となって画像形成装置本体から着脱するプロセスカートリッジとして構成されている。また、画像形成ユニット50Y、50M、50C、及び50Kも画像形成ユニット50Vと同様にプロセスカートリッジとして構成されている。
また、トナーカートリッジ40V、40Y、40M、40C、及び40Kは、各色のトナーが収容され、画像形成装置に着脱するカートリッジであり、それぞれの色に対応した現像装置と、図示しないトナー供給管で接続されている。そして、各トナーカートリッジ内に収納されているトナーが少なくなった場合には、このトナーカートリッジの交換がなされる。
次に、本実施形態に係るトナーカートリッジについて説明する。
本実施形態に係るトナーカートリッジは、本実施形態に係るバイオレットトナーを収容し、画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジである。トナーカートリッジは、画像形成装置内に設けられた現像手段に供給するための補給用のバイオレットトナーを収容するものである。
なお、図1に示す画像形成装置は、トナーカートリッジ8Y、8M、8C、8Kの着脱される構成を有する画像形成装置であり、現像装置4Y、4M、4C、4Kは、各々の現像装置(色)に対応したトナーカートリッジと、図示しないトナー供給管で接続されている。また、トナーカートリッジ内に収容されているトナーが少なくなった場合には、このトナーカートリッジが交換される。
以下、実施例により本実施形態を詳細に説明するが、本実施形態は、これら実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下の説明において、特に断りのない限り、「部」及び「%」はすべて質量基準である。
<非晶性ポリエステル樹脂及びその樹脂粒子分散液>
(非晶性ポリエステル樹脂A1の合成)
・ビスフェノールAエチレンオキサイド2.2モル付加物: 40モル部
・ビスフェノールAプロピレンオキサイド2.2モル付加物: 60モル部
・テレフタル酸: 42.9モル部
・フマル酸: 40モル部
・ドデセニルコハク酸無水物: 15モル部
・トリメリット酸無水物: 2.1モル部
攪拌器、温度計、コンデンサー及び窒素ガス導入管を備えた反応容器に、上記単量体成分のうちフマル酸とトリメリット酸無水物以外と、ジオクタン酸スズを上記単量体成分の合計100質量部に対して0.25質量部投入した。窒素ガス気流下、235℃で6時間反応させた後、200℃に降温して、上記フマル酸とトリメリット酸無水物を投入し1時間反応させた。温度を更に220℃まで4時間かけて昇温し、10kPaの圧力下で目的とする分子量になるまで重合させ、淡黄色透明な非晶性ポリエステル樹脂A1を得た。
(非晶性ポリエステル樹脂粒子分散液A1の調製)
コンデンサー、温度計、水滴下装置、アンカー翼を備えたジャケット付き3リットル反応槽(東京理化器械(株)製:BJ−30N)を水循環式恒温槽にて40℃に維持しながら、該反応槽に酢酸エチル160質量部とイソプロピルアルコール100質量部との混合溶剤を投入し、これにポリエステル樹脂A1を300質量部投入して、スリーワンモーターを用い150rpmで攪拌を施し、溶解させて油相を得た。この攪拌されている油相に10%アンモニア水溶液を、滴下時間5分間で14質量部滴下し、10分間混合した後、更にイオン交換水900質量部を毎分7質量部の速度で滴下して転相させて、乳化液を得た。
すぐに、得られた乳化液800質量部とイオン交換水700質量部とを2リットルのナスフラスコに入れ、トラップ球を介して真空制御ユニットを備えたエバポレーター(東京理化器械(株))にセットした。ナスフラスコを回転させながら、60℃の湯バスで加温し、突沸に注意しつつ7kPaまで減圧し溶剤を除去した。溶剤回収量が1,100質量部になった時点で常圧に戻し、ナスフラスコを水冷して分散液を得た。得られた分散液に溶剤臭は無かった。この分散液における樹脂粒子の体積平均粒径D50は130nmであった。その後、イオン交換水を加えて固形分濃度が20%になるように調製し、これを非晶性ポリエステル樹脂分散液A1とした。
(非晶性ポリエステル樹脂A2の合成、及び非晶性ポリエステル樹脂粒子分散液A2の調製)
非晶性ポリエステル樹脂A1の合成において、テレフタル酸44.8モル部、及びトリメリット酸無水物0.2モル部に変更した以外は、非晶性ポリエステル樹脂A1の合成と同様にして非晶性ポリエステル樹脂A2を合成し、非晶性ポリエステル樹脂粒子分散液A1の調製と同様にして非晶性ポリエステル樹脂粒子分散液A2の調製を行った。
(非晶性ポリエステル樹脂A3の合成及び非晶性ポリエステル樹脂粒子分散液A3の調製)
非晶性ポリエステル樹脂A1の合成において、テレフタル酸34.6モル部、フマル酸を31モル部及びトリメリット酸無水物19.4モル部に変更した以外は、非晶性ポリエステル樹脂A1の合成と同様にして非晶性ポリエステル樹脂A3を合成し、非晶性ポリエステル樹脂粒子分散液A1の調製と同様にして非晶性ポリエステル樹脂粒子分散液A3の調製を行った。
(非晶性ポリエステル樹脂B1の合成及び非晶性ポリエステル樹脂粒子分散液B1の調製)
非晶性ポリエステル樹脂A1の合成において、テレフタル酸45.0モル部、及びトリメリット酸無水物0モル部(トリメリット酸無水物を未配合)に変更した以外は、非晶性ポリエステル樹脂A1の合成と同様にして非晶性ポリエステル樹脂B1を合成し、非晶性ポリエステル樹脂粒子分散液A1の調製と同様にして非晶性ポリエステル樹脂粒子分散液B1の調製を行った。
(非晶性ポリエステル樹脂B2の合成及び非晶性ポリエステル樹脂粒子分散液B2の調製)
非晶性ポリエステル樹脂A1の合成において、テレフタル酸44.84モル部、及びトリメリット酸無水物0.16モル部に変更した以外は、非晶性ポリエステル樹脂A1の合成と同様にして非晶性ポリエステル樹脂B2を合成し、非晶性ポリエステル樹脂粒子分散液A1の調製と同様にして非晶性ポリエステル樹脂粒子分散液B2の調製を行った。
(非晶性ポリエステル樹脂B3の合成及び非晶性ポリエステル樹脂粒子分散液B3の調製)
非晶性ポリエステル樹脂A1の合成において、テレフタル酸34.6モル部、フマル酸を30モル部及びトリメリット酸無水物20.4モル部に変更した以外は、非晶性ポリエステル樹脂A1の合成と同様にして非晶性ポリエステル樹脂B3を合成し、非晶性ポリエステル樹脂粒子分散液A1の調製と同様にして非晶性ポリエステル樹脂粒子分散液B3の調製を行った。
<結晶性ポリエステル樹脂及び結晶性ポリエステル樹脂粒子分散液>
(結晶性ポリエステル樹脂C1の合成)
・1,10−ドデカン二酸: 50モル%
・1,9−ノナンジオール: 50モル%
攪拌器、温度計、コンデンサー及び窒素ガス導入管を備えた反応容器に上記モノマー成分を入れ、反応容器中を乾燥窒素ガスで置換した後、チタンテトラブトキサイド(試薬)を前記モノマー成分100部に対して0.25部投入した。窒素ガス気流下、170℃で3時間攪拌反応させた後、温度を更に210℃まで1時間かけて昇温し、反応容器内を3kPaまで減圧し、減圧下で13時間攪拌反応させて、結晶性ポリエステル樹脂C1を得た。
得られた結晶性ポリエステル樹脂C1は、DSCによる融解温度が73.6℃、GPCによる質量平均分子量Mwが25,000、数平均分子量Mnが10,500、酸価AVが10.1mgKOH/gであった。
(結晶性ポリエステル樹脂粒子分散液C1の調製)
コンデンサー、温度計、水滴下装置、アンカー翼を備えたジャケット付き3リットル反応槽(東京理化器械(株)製:BJ−30N)に、前記結晶性ポリエステル樹脂300部と、メチルエチルケトン(溶剤)160部と、イソプロピルアルコール(溶剤)100部とを入れ、水循環式恒温槽にて70℃に維持しながら、100rpmで攪拌混合しつつ樹脂を溶解させた(溶解液調製工程)。
その後攪拌回転数を150rpmにし、水循環式恒温槽を66℃に設定し、10%アンモニア水(試薬)17部を10分間かけて投入した後、66℃に保温されたイオン交換水を7部/分の速度で、合計900部滴下し転相させて、乳化液を得た。
すぐに、得られた乳化液800部とイオン交換水700部とを2リットルのナスフラスコに入れ、トラップ球を介して真空制御ユニットを備えたエバポレーター(東京理化器械(株))にセットした。ナスフラスコを回転させながら、60℃の湯バスで加温し、突沸に注意しつつ7kPaまで減圧し溶剤を除去した。溶剤回収量が1,100部になった時点で常圧に戻し、ナスフラスコを水冷して分散液を得た。得られた分散液に溶剤臭は無かった。この分散液における樹脂粒子の体積平均粒径D50vは130nmであった。その後、イオン交換水を加えて固形分濃度が20%になるように調製し、これを結晶性ポリエステル樹脂粒子分散液C1とした。
<着色剤粒子分散液>
(バイオレット着色剤粒子分散液V1の調製>
・C.I.ピグメントバイオレット37「Cromophtal VioletD5700(BASF社製)」:200部
・アニオン系界面活性剤(第一工業製薬社製、ネオゲンSC):33部(有効成分60%。着色剤に対して10%)
・イオン交換水:750部
上記成分をすべて投入した際に液面の高さが容器の高さの1/3程度になる大きさのステンレス容器に、イオン交換水を280部とアニオン系界面活性剤33部とを入れ、充分に界面活性剤を溶解させた後、前記固溶体顔料すべてを投入し、攪拌機を用いて濡れていない顔料がなくなるまで攪拌するとともに、充分に脱泡させた。脱泡後に残りのイオン交換水を加え、ホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT50)を用いて、5000回転で10分間分散した後、攪拌器で1昼夜攪拌させて脱泡した。脱泡後、再度ホモジナイザーを用いて、6000回転で10分間分散した後、攪拌器で1昼夜攪拌させて脱泡した。続けて、分散液を高圧衝撃式分散機アルティマイザー((株)スギノマシン社製、HJP30006)を用いて、圧力240MPaで分散した。分散は、トータル仕込み量と装置の処理能力とから換算して25パス相当行った。得られた分散液を72時間放置して沈殿物を除去し、イオン交換水を加えて、固形分濃度を15%に調製した。このバイオレット着色剤粒子分散液V1中の粒子の体積平均粒径D50は80nmであった。なお、該体積平均粒径D50はマイクロトラックにて5回測定した内の、最大値と最小値を除いた3回の測定値の平均値を用いた。
(マゼンタ着色剤粒子分散液M1の調製)
バイオレット着色剤粒子分散液V1の調製において、着色剤をC.I.ピグメントレッド269「SYMULER FAST RED 1022(日本インキ化学株式会社製)」に変更した以外は同様の方法にてマゼンタ着色剤粒子分散液M1を調製した。
このマゼンタ着色剤粒子分散液M1中の粒子の体積平均粒径D50は200nmであった。
(シアン着色剤粒子分散液C1の調製)
バイオレット着色剤粒子分散液V1の調製において、着色剤をC.I.ピグメントブルー15「Heliogen BlueD7092(BASF社製)」に変更した以外は同様の方法にてシアン着色剤粒子分散液C1を調製した。
このシアン着色剤粒子分散液C1中の粒子の体積平均粒径D50は170nmであった。
<離型剤粒子分散液>
(離型剤粒子分散液1の調製)
・炭化水素系ワックス(日本精鑞(株)製、商品名:FNP0080、融解温度=80℃): 270部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製、ネオゲンRK、有効成分量:60%): 13.5部(有効成分として、離型剤に対して3.0%)
・イオン交換水: 21.6部
上記成分を混合し、圧力吐出型ホモジナイザー(ゴーリン社製、ゴーリンホモジナイザ)で、内液温度120℃にて離型剤を溶解した後、分散圧力5MPaで120分間、続いて40MPaで360分間分散処理し、冷却して、離型剤粒子分散液1を得た。この離型剤粒子分散液中の粒子の体積平均粒径D50は225nmであった。その後、イオン交換水を加えて固形分濃度が20.0%になるように調整した。
(離型剤粒子分散液2の調製)
離型剤粒子分散液1の調製において、炭化水素系ワックス(日本精鑞(株)製、商品名:HNP5、融解温度=62℃)に変更した以外は同様の方法にて離型剤粒子分散液2を得た。この離型剤粒子分散液中の粒子の体積平均粒径D50は230nmであった。
(離型剤粒子分散液3の調製)
離型剤粒子分散液1の調製において、炭化水素系ワックス(東洋ペトロライト製、商品名:ポリワックス655、融解温度=98℃)に変更した以外は同様の方法にて離型剤粒子分散液3を得た。この離型剤粒子分散液中の粒子の体積平均粒径D50は230nmであった。
(離型剤粒子分散液4の調製)
離型剤粒子分散液1の調製において、炭化水素系ワックス(花王製、商品名:エキセルP405、融解温度=58℃)に変更した以外は同様の方法にて離型剤粒子分散液4を得た。この離型剤粒子分散液中の粒子の体積平均粒径D50は210nmであった。
(離型剤粒子分散液5の調製)
離型剤粒子分散液1の調製において、炭化水素系ワックス(東洋ペトロライト製、商品名:ポリワックス725、融解温度=102℃)に変更した以外は同様の方法にて離型剤粒子分散液5を得た。この離型剤粒子分散液中の粒子の体積平均粒径D50は220nmであった。
<硫酸アルミニウム水溶液>
・硫酸アルミニウム粉末(浅田化学工業(株)製:17%硫酸アルミニウム): 35質量部
・イオン交換水: 1,965質量部
上記成分を2リットル容器へ投入し、30℃にて、沈殿物が消失するまで攪拌混合して硫酸アルミニウム水溶液を調製した。
<バイオレット現像剤V1>
(バイオレットトナーV1の作製)
・非晶性ポリエステル樹脂粒子分散液A1: 700部
・結晶性ポリエステル樹脂粒子分散液C1: 50部
・バイオレット着色剤粒子分散液V1: 133部
・離型剤粒子分散液1: 100部
・イオン交換水: 350部
・アニオン性界面活性剤(ダウケミカル社製、Dowfax2A1): 2.9部
上記成分を、温度計、pH計、攪拌器を具備した3リットルの反応容器に入れ、温度25℃にて、1.0%硝酸を加えてpHを3.0にした後、ホモジナイザー(IKAジャパン(株)製:ウルトラタラクスT50)にて5,000rpmで分散しながら、調製した硫酸アルミニウム水溶液を130部添加して6分間分散した。
その後、反応容器に攪拌器、マントルヒーターを設置し、スラリーが充分に攪拌されるように攪拌器の回転数を調整しながら、温度40℃までは0.2℃/分の昇温速度、40℃を超えてからは0.05℃/分の昇温速度で昇温し、10分ごとにマルチサイザーII(アパーチャー径:50μm、コールター社製)にて粒径を測定した。体積平均粒径が5.0μmになったところで温度を保持し、非晶性ポリエステル樹脂分散液A1: 50部を5分間かけて投入した。
30分間保持した後、1%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを9.0にした。その後、5℃ごとにpHが9.0になるように同様にして調整しながら、昇温速度1℃/分で90℃まで昇温し、90℃で保持した。15分ごとに光学顕微鏡と走査電子顕微鏡(FE−SEM)にて粒子形状及び表面性を観察したところ、2.0時間目で粒子の合一が確認されたので、冷却水にて容器を30℃まで5分間かけて冷却した。
冷却後のスラリーを、目開き15μmのナイロンメッシュに通過させ粗大粉を除去し、メッシュを通過したトナースラリーに、硝酸を加えてpH6.0に調整した後、アスピレータで減圧ろ過した。ろ紙上に残ったトナーを手でできるだけ細かく砕いて、温度30℃でトナー量の10倍のイオン交換水に投入し、30分間攪拌混合した後、再度アスピレータで減圧ろ過し、ろ液の電気伝導度を測定した。ろ液の電気伝導度が10μS/cm以下になるまでこの操作を繰り返し、トナーを洗浄した。
洗浄されたトナーを湿式乾式整粒機(コーミル)で細かく砕いてから、35℃のオーブン中で36時間真空乾燥して、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子100部に対して、疎水性シリカ(日本アエロジル(株)製、RY50)1.0部を加え、サンプルミルを用いて13,000rpmで30秒間混合ブレンドした。その後、目開き45μmの振動篩いで篩分して、バイオレットトナーV1を得た。
(樹脂被覆キャリアの作製)
・Mn−Mg−Sr系フェライト粒子(平均粒径40μm): 100部
・トルエン: 14部
・シクロヘキシルメタアクリレート/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(共
重合質量比99:1、重量平均分子量Mw8万): 2.0部
・カーボンブラック(VXC72:キャボット製): 0.12部
フェライト粒子を除く上記成分及びガラスビーズ(φ1mm、トルエンと同量)を、関西ペイント(株)製サンドミルを用いて1,200ppmで30分間攪拌し、樹脂被覆層形成用溶液と得た。更に、この樹脂被覆層形成用溶液とフェライト粒子とを真空脱気型ニーダーに入れ、減圧し、トルエンを留去して乾燥することにより、樹脂被覆キャリアを作製した。
(バイオレット現像剤V1の作製)
樹脂被覆キャリア: 500部に対して、バイオレットトナーV1: 40部を加え、V型ブレンダーで20分間ブレンドした後、目開き212μmの振動篩いにより凝集体を除去して、バイオレット現像剤V1を作製した。
<バイオレット現像剤V2〜V10>
バイオレットトナーV1の作製において、表1に従って、各分散液の種類及び量を変更した以外は、バイオレットトナーV1と同様にして、バイオレットトナーV2〜V10を作製した。
そして、各トナーを用いて、バイオレット現像剤V1と同様にして、バイオレット現像剤V2〜V10を作製した。
<バイオレット現像剤V11>
C.I.ピグメントバイオレット37「Cromophtal VioletD5700(BASF社製)」20部、酢酸エチル75部、溶媒除去したディスパロンDA−703−50(ポリエステル酸アマイドアミン塩、楠本化成(株)社製)4部、ソルスパース5000(顔料誘導体、ゼネカ(株)社製)1部をサンドミルにより溶解/分散し、顔料分散液を作製した。
離型剤として炭化水素系ワックス(日本精鑞(株)製、商品名:FNP0080、融解温度=80℃)20部と酢酸エチル80部をDCPミルにより10℃に冷却した状態で、湿式粉砕し、離型剤分散液を作製した。非晶性ポリエステル樹脂A1を160部、顔料分散液を100部、酢酸エチル150部を攪拌後、離型剤分散液100部を加え、均一になるまでよく撹拌した(この液をA液とした)。
次に、炭酸カルシウム40部、水60部に分散した炭酸カルシウム分散液130部とセロゲンBS−H(第一工業製薬(株))の2%水溶液100部と水100部をホモジナイザー(ウルトラタラックス:IKA社製)を用いて5分間攪拌した(この液をB液とした)。
次に、ホモジナイザー(ウルトラタラックス:IKA社製)を用いて前記B液600部を10000rpmで攪拌している中に前記A液510部を加え、1分間攪拌し混合液を懸濁し、室温常圧でプロペラ型攪拌機を用いて攪拌し溶媒を除去した。次に塩酸を加えて、炭酸カルシウムを除去した後水洗、乾燥した。引き続き得られたトナー粒子をスプレードライヤー中に投入して瞬間的に加熱して表面張力により球形化する処理を行った後、再びエルボジェット分級機を用いて微粉を除き平均粒径6.0μmのトナー粒子を得た。その後はバイオレットトナーV1と同様にして、バイオレットトナーV11を作製した。
そして、バイオレット現像剤V1と同様にして、バイオレット現像剤V11を作製した。
<バイオレット現像剤V101〜V103>
バイオレットトナーV1の作製において、表1に従って、各分散液の種類及び量を変更した以外は、バイオレットトナーV1と同様にして、バイオレットトナーV101〜V103を作製した。
そして、各トナーを用いて、バイオレット現像剤V1と同様にして、バイオレット現像剤V101〜V103の作製した。
<マゼンタ現像剤M1、シアン現像剤C1の作製>
バイオレットトナーV1の作製において、表1に従って、各分散液の種類及び量を変更した以外は、バイオレットトナーV1と同様にして、マゼンタトナーM1、シアントナーC1を作製した。
そして、各トナーを用いて、バイオレット現像剤V1と同様にして、マゼンタ現像剤M1、シアン現像剤C1を作製した。
<実施例1〜11、比較例1〜3>
作製したバイオレット現像剤V1〜V11を各々実施例1〜11の現像剤とした。
一方、作製したバイオレット現像剤V101〜V103を各々比較例1〜3の現像剤とした。
<評価>
温度25℃、湿度60%の環境室内で、富士ゼロックス社製 DocuCentre Color 400 CPの本体、現像器、トナーカートリッジを、それまでにセットされていた現像剤及びトナーを充分に除去して清掃した後、表2に従った各バイオレット現像剤、各マゼンタ現像剤、及び各シアン現像剤を、各々、現像器に、補給用トナーを各トナーカートリッジに投入した。
そして、以下の評価を行った。
−色域評価(単色)−
OKトップコート紙上の各単色(バイオレット色)100%画像の現像トナー量を4.0g/mに調整し、5cm×5cmの大きさからなるバイオレットトナーのみからなる画像を作製し、得られた画像濃度(L*)と彩度(c*=(a*+b*0.5)を測定した。測定には、X−Rite939(アパーチャー4mm)を用いて、画像面内をランダムに10回測定し平均した。濃度結果、および彩度結果を表2に示す。
なお評価は以下を基準として行った。
(単色画像濃度)
G5:25未満
G4:25以上27未満
G3:27以上29未満
G2:29以上31未満
G1:31以上
画像濃度(L*)は小さいほど高濃度であり、G3〜G5までが許容できる範囲である。
(単色彩度)
G5:68以上
G4:66以上68未満
G3:64以上66未満
G2:62以上64未満
G1:62未満
単色彩度(c*)は大きいほど彩度が高く、G3〜G5までが許容できる範囲である。
−色域評価(2次色)−
OKトップコート紙上の各単色100%画像の現像トナー量を4.0g/mに調整し、5cm×5cmの大きさからなるマゼンタトナー100%とバイオレットトナー100%からなるマゼンタ/バイオレット2次色画像と、シアントナー100%とバイオレットトナー100%からなるシアン/バイオレット2次色画像をそれぞれ作製し、得られた画像濃度(L*)と彩度(c*=(a*+b*0.5)を測定した。測定には、X−Rite939(アパーチャー4mm)を用いて、画像面内をランダムに10回測定し平均した。濃度結果、および彩度結果を表2に示す。
なお評価は以下を基準として行った。
(マゼンタ/バイオレット2次色画像濃度)
G5:41未満
G4:41以上43未満
G3:43以上45未満
G2:45以上47未満
G1:47以上
マゼンタ/バイオレット2次色画像濃度(L*)は小さいほど高濃度であり、G3〜G5までが許容できる範囲である。
(マゼンタ/バイオレット2次色彩度)
G5:74以上
G4:72以上74未満
G3:70以上72未満
G2:68以上70未満
G1:68未満
マゼンタ/バイオレット2次色彩度(c*)は大きいほど彩度が高く、G3〜G5までが許容できる範囲である。
(シアン/バイオレット2次色画像濃度)
G5:39未満
G4:39以上41未満
G3:41以上43未満
G2:43以上45未満
G1:45以上
シアン/バイオレット2次色画像濃度(L*)は小さいほど高濃度であり、G3〜G5までが許容できる範囲である。
(シアン/バイオレット2次色色彩度)
G5:66以上
G4:64以上66未満
G3:62以上64未満
G2:60以上62未満
G1:60未満
シアン/バイオレット2次色彩度(c*)は大きいほど彩度が高く、G3〜G5までが許容できる範囲である。
Figure 2014157185
Figure 2014157185
上記結果から、本実施例のバイオレット現像剤は、比較例のバイオレット現像剤に比べ、単色画像濃度、単色彩度と共に、マゼンタ現像剤、シアン現像剤を利用した2次色画像濃度及び2次色彩度についても良好な結果が得られ、色再現性の広い画像が得られることがわかる。
11 感光体
12 駆動ロール
13 支持ロール
14 バイアスロール
15 クリーニング装置
16 ベルトクリーナ
17 一次転写ロール
18 帯電ロール
19 露光装置
20 現像装置
34 二次転写ロール
35 定着器
40 トナーカートリッジ
50 画像形成ユニット
P 記録紙

Claims (10)

  1. 多価アルコールとトリメリット酸を含む多価カルボン酸との重縮合体で構成される非晶性ポリエステル樹脂を含む結着樹脂と、C.I.ピグメントバイオレット37と、を含有するトナー粒子を有し、
    前記トリメリット酸のモル比が、前記非晶性ポリエステル樹脂の全重合成分に対して0.1mol%以上10mol%以下であり、
    前記C.I.ピグメントバイオレット37の含有量が、前記トナー粒子全質量に対して1質量%以上20質量%以下である静電荷像現像用バイオレットトナー。
  2. 融解温度が60℃以上100℃未満の炭化水素系ワックスを更に含有し、
    前記結着樹脂が、結晶性ポリエステル樹脂を全結着樹脂に対して1質量%以上10質量%以下で含み、
    前記結晶性ポリエステル樹脂の融解温度より前記炭化水素系ワックスの融解温度が高い請求項1に記載の静電荷像現像用バイオレットトナー。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用バイオレットトナーを含む静電荷像現像剤。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用バイオレットトナーを収容し、
    画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジ。
  5. 請求項3に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段を備え、
    画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
  6. 像保持体と、
    前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
    帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
    請求項3に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
    前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
    前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、
    を備える画像形成装置。
  7. 像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
    帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
    請求項3に記載の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、
    前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、
    前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、
    を有する画像形成方法。
  8. 請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用バイオレットトナーと、静電荷像現像用イエロートナー、静電荷像現像用マゼンタトナー、及び静電荷像現像用シアントナーから選択される少なくとも1種と、を有する静電荷像現像用トナーセット。
  9. 前記静電荷像現像用マゼンタトナーが、C.I.ピグメントレッド238、及びC.I.ピグメントレッド269から選択される少なくとも1種を含む請求項8に記載の静電荷像現像用トナーセット。
  10. 前記静電荷像現像用シアントナーが、C.I.ピグメントブルー15を含む請求項8又は請求項9に記載の静電荷像現像用トナーセット。
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