JP2014156737A - 地震、津波、竜巻、台風に耐えられる住宅の構造及び津波到達高さ伝達柱 - Google Patents

地震、津波、竜巻、台風に耐えられる住宅の構造及び津波到達高さ伝達柱 Download PDF

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Abstract

【課題】地震、津波、竜巻、台風に十分耐えられる住宅の構造を提供する。
【解決手段】木造家屋部分26に鉄筋コンクリート部分25を組み合わせ、鉄筋コンクリート部分の形態を津波の方向に合わせて津波の力を分断する。強靭なコンクリート部分の屋上に避難場所14を設け、住民が避難できるようにするとともに、屋上に塔を設置構築し、津波の高さ等の情報を確保し、建物が水没した場合に、搭の上部へ移動し、安全な避難を可能にする。さらには、海岸沿いに津波の高さを住民に知らせ住民の避難誘導に必要な手段、機器を備える津波到達高さ伝達柱を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、地震、津波、竜巻や台風に遭遇した際に、引き起こされる振動や、水流、水圧さらには風雨の流れや風圧を避けられ、同時に加えられる過大な重圧や打撃に十分耐え破壊を免れ、上部及び屋上において避難が可能な構造を備えた災害の被害の防御を考慮した災害用住宅の構造及び津波が到達する高さを住民が確認できる伝達柱に関する。
近年、2011年に起きたM.9.0の東日本大震災などでも見られるように、地震、津波、竜巻、台風が引き起こす住宅への被害は拡大しつつあるが、その対策は、高額の製造コストを要することを理由に十分に普及することはしなかった。特に、津波については、既成の使用住宅の構造と造りが悪く、対処できないまま、東日本大震災が示す様に大半が壊滅し、尊い命が奪われる大惨事となった。
住民自身は公に知識を与えられ災害については知ることができたが、認識度が低いために災害に対して家屋に施す防御策や、家屋の被害を最小限度にとどめるための関連技術を活用できなかった。さらに、津波到来の際に必要とされる津波到達高さ伝達柱等は存在しなかった。
しかも、今日に至るまで過去に幾度となく津波に遭遇しているにもかかわらず、それに十分対処できる備えを有する場所(地域)も少なく、かろうじて高台に避難することが、唯一の方法であったといっていい。
このような状況において住民が、自身や家族の生命を確実に災害から守り、安全を確保するには、直接家屋の構造や造りそのものを変える必要に迫られている。本発明は、製造コストは多少高くなるが、現在の建築様式の利点を最大限に生かし、3分の1は鉄筋コンクリート、3分の2は木造(または鉄筋コンクリート4分の1、木造4分の3)として家屋を構築することにしている。
本発明は、災害に十分対応できる住宅の構造や造りを考案するものであり、鉄筋コンクリートの強さと木造の良さを兼ね備えた構造になっている。しかも製造コストにも配慮している。鉄筋コンクリートを主体としているが、それは、地震、津波、竜巻や台風に共通する外部から加えられる物理的な打撃及び過大な引き上げや巻き上げ力による強大で連続的な引き込みや巻き込みに打ち勝つためで、鉄筋コンクリートを使った構造を最適としている。
コンクリート土台部分の4分の3は地中に埋められ、その上に鉄筋コンクリートの建造物が3階位の高さで建てられる。その壁には、強化ガラスの窓が数個あるだけで、仮に家が完全に水没しても津波で流されることはない。また、3階の部屋には、公知の避難カプセルが置かれ、人はそこに避難でき安全である。(カプセルに逃げ込む人が大勢になると海から回収する手立ては厳しい)
今日まで、住民は竜巻の恐怖におののいていたが、この建物の構造ならば対応が可能である。失われた命は戻らない。しかし住宅の修復は、災害後も可能である。この建物は、尊い命を守ることを重点とし、かつ安全に住めることを特徴としている。また裸の鉄筋コンクリートは見かけがよくないので、外側を緑(つた類)で覆われるように工夫した。この他、津波の到達する高さを色分けして知らせる津波到達高さ伝達柱を設けた。
本発明の上記の目的は、鉄筋コンクリートを主体とし、その土台を深く掘り下げ公知の機械を用いて長さ8m余の穴をあけ濃度の高いセメントを流し込みかつその周辺の下側に鉄筋コンクリート製の特殊な杭を多数打ち込んでできる完璧で揺るぎ無い構造を特徴とし、さらに木造部分を兼ね備えた地震、津波、竜巻、台風に耐えられる住宅の構造及び津波到達高さ伝達柱によって達成される。また特殊杭の上部には土台との連結ボルトが配されている。
また本発明のその他の特徴とするところは、その強靭さを維持するために、スチール・ワイヤまたはステンレススチールを木造住宅の外側や、建物の内部(天井裏、床下、接続壁)に巻いて配設し、周囲全体を包み、木の柱等に留め金で固定する構造としていることで、津波の瞬間的圧力は、10分前後の短時間であることを考えると、このスチール・ワイヤ等は切れることはない。数百の留め金で厳重に固定してあると同時に建物の箱体を一周して巻いているからである。もしも鉄筋コンクリートの部分を3階にすると屋上は4階の高さとなり15メートルの高さの津波もクリアできる。
さらに本発明のその他の特徴とするところは、津波の到来方向または台風の到来方向に合わせ当該建造物の一部を二等辺三角形状等にしていることで、波や風の方向を分断できるようにした。これにより、建物の住民は、一旦屋上に避難して津波の高さを双眼鏡や望遠鏡等で確認し、高いときは3階に戻り、避難カプセルに入れば安全である。鉄筋コンクリート部分は、近所の住民でも避難可能である。
この他、海岸沿いまたは浅瀬に柱を立てて七色の色彩で区別して遠くから誰でも津波の高さが解るようにしたのも特徴としており、津波は夜到来することも考慮し、柱はライトの色彩で区別したり、津波時に合成音により、高さを大、中、小と区別して知らせることができれば、住民はその音により逃げる方向を選ぶことができ便利である。
さて、木造住宅のみだと津波により壊滅してその後瓦礫の山となり、後の片付けが大変という問題が起きる。同時に家を失った人々の住む仮設住宅を造り膨大な費用が掛かった。本発明による住宅は、鉄筋コンクリート部分とその土台の部分が、津波の力を削ぎ、木造の本体も壊れることはない。窓ガラスが割れても修復するところが出ても、再び住むことが可能な構造になっている。さらに、建物が津波や台風等の高波にあった時も水が引いていく部屋や廊下の流れも考慮された構造としている。(図示されていない)
一方、米国のハリケーンの場合もこの発明は、十分機能を発揮できる。ハリケーンの強風は、ほぼ予報通りの動きをするので、それにより住民は遠くへ避難することがしばしば余儀なくされた。本発明は、鉄とコンクリート及び木、煉瓦、石等を組み合わせた建物なので大型ハリケーンや津波に十分耐えられる構造を特徴としており、鉄筋コンクリート部分に避難すればどんな強風、竜巻、津波も平気である。そのために、鉄筋コンクリート本体の家の部分と木造本体とは別個体になっている。しかし、無数のボルトとナットにより結合されている。(図示されていない)
当該スチール・ワイヤ及びスチール枠は木造本体の長方形、正方形、台形、平方四辺形の上下、左右、前後のすべてを覆っており、強風等でずれることや、津波で壊れることもない。ボルト、ナット、特殊留め金で止められているので外れることはない。また住民は、部屋の中の公知の避難カプセルの内部にはいっているので安全である。
本発明による地震、津波、竜巻、台風に耐えられる鉄筋コンクリートの建造物は、4階の高さに達する堅牢な構造をしており、波や風の方向を分断し弱めたり、災害時に加えられる過大な打撃や引き込みや巻き上げにも十分耐えられる。特に、屋上は一時的に避難できるような構造になっている。例えば、津波の場合、近所の住民を、公知の救命具、防水酸素マスクや長いロープを持参で屋上へ避難させることもできる。
また、そのころには、携帯浮上カプセルや窒素瞬間ゴム風船も登場していると想定します。地域住民には屋上こそ津波避難に最適と考えられます。その理由は、津波の到来は、数百年に一度という回数の少ないものだからです。さらに、地震、竜巻、台風(ハリケーン)と災害は広範囲に及んでいますが、本発明による災害に強い家屋の構造は、人命を守り安全を確保するといういずれの要件も十分満たし、災害時に十分その効果を奏することが期待されます。
(A)住宅の正面図である。 (B)蔓巻き付き金具の側面図である。 住宅の平面図である。 各個住宅(A),(B),(C),(D),(E),(F),(G),(H)の平面図である。 各個住宅に使用する補強材(A),(B),(C),(D)の平面図及び断面図である。 各個住宅に使用する補強材(A),(B),(C),(D),(E),(F),(G),(H)の平面図及び断面図である。 住宅補強材取付けの断面図である。 住宅補強材取付けの断面図である。 屋上の塔中心部の正面図である。 屋上の塔中心部の正面図である。 屋上の塔中心部の正面図である。 図10の塔エレベーターの上部縦断面図である。(図12のXラインによる) 図10の塔エレベーターの断面図である。 津波到達高さ伝達柱の正面図である。(図の裏側が海岸) (A)屋根の凹みに屋根補強材のパイプを入れている様態を示す断面図である。 (B)屋根補強材パイプのつなぎを示す図である。(斜視図) (C)屋根全体を覆う屋根補強材スチール及びステンレススチールを示す断面図である。 (D)屋根を守るための補強財、ワイヤー入りゴム質帯体の断面図である。 (E)屋根を守るための補強材、ワイヤー入りゴム質帯体の断面図である。 (F)屋根を守るための補強材、ワイヤー入り軟質合成樹脂帯体の断面図である。 (G)屋根を守るための補強材、スチール及びステンレス帯体の断面図である。
以下添付図面を参照しながら本発明の地震、津波、竜巻、台風に耐えられる住宅の構造及び津波到達高さ伝達柱の実施例1について説明する。図1は、本発明の実施例を示す地震、津波、竜巻、台風に耐えられる住宅の全体の構造を示す正面図である。本実施例に係る住宅は、鉄骨を組んで構築し、全体は、二つの部分、即ち鉄筋コンクリート部分25と木造の部分26等からなる構造にしている。
その目的と働きにより、当該コンクリート部分は、津波による衝撃を避けたり、住民が避難する場所を提供し、当該木造の部分は、入り口を2拠所に有し、住民の居住空間として使用される。本発明では、全体の3分の1は、鉄筋コンクリート、3分の2が木造(または、鉄筋コンクリート4分の1、木造4分の3)としている。もしも当該鉄筋コンクリート部分を3階にすると屋上は4階の高さとなり15メートルの高さの津波もクリアでき、仮に家が完全に水没しても津波に流されることはない。
当該鉄筋コンクリート部分25は鉄筋コンクリートを主体としているが、それは、地震、津波、竜巻、台風に共通する外部から加えられる物理的な打撃等の衝撃に十分耐えられるものとするためである。その先端部分は、鉄骨を組み込んだ鉄筋コンクリートで構築、図3に示すように到来する津波の衝撃を避けるため特殊な形態を備える。形態は、津波到来の方向に合わせて、2等辺三角形又は半円形、半楕円形、変形三角形等複数が可能で、津波到来時にその力を左右に完璧に分断できる構造とした。窓は、耐圧ガラスの小窓
13のみとした。
本部分の土台6は、上記の様々な衝撃に十分対抗できるように、下側には、多数特殊な杭を打ち込み、ボルトとナット及び溶接により結合する。また屋上には、鉄骨44を主体とする避難用の塔41またはステージ(台)が設置されている。立地はそれぞれの地域に合わせ3メートルー12メートルの範囲で可能である。
本考案は、鉄骨コンクリートの良さと木造や煉瓦(またはブロック)等のあらゆる公知の建築材を用いることが可能である。津波で建物が水没しても本体が頑丈ならば修復は容易である。壁も床も天井も水没後のことを考えた建築材にしておけばよい。(カビや乾燥の対策等を含め)
当該コンクリート建造物の外側には、多数のボルトがむき出しにして配設され、木またはプラスチック等の板が取り付けられる。尚その板には、図1に示す金具10等を備えており、植物、主にシダ類の’蔓’が巻き付き建物全体を覆っている。
図4,5,6,7に示すように建物の各所には、住宅補強材3及び28を適宜に配し、強度の増強を図る。出願者が、住宅補強材を様々な様態で配設することで、予期される衝撃に耐えられる構造が可能と考える理由は、木造住宅の周囲の補強材システムの原理はすでに実証済みとするところにある。すなわち、コンテナーの普及していない以前においては、大型の荷は、常に木の枠で囲み枠が崩れないように全体に適宜短冊切り、ブリキ板等を配し沢山の小釘で打ち止めをして防いでいた。本考案に至っては、長さ6センチメートルの鋲釘(リベット)29を公知の鋲釘打ち機で柱本体に打ち込み、その本数は数百に及んでいる。その結果得られる威力は、瞬間的な津波の圧力や短時間で通過する台風(ハリケーン)による破壊にも十分耐えられる。これには、スチール・ワイヤー、スチールベルト、細く薄いスチール板(ステンレススチール、ブリキも可)等が用いられ図4、5に示す各種形状や方法において配設される。また、ブリキ状板、新型厚ブリキ板、ワイヤー等が図4に示す各種形状で加工、使用され、ホッチキス留め、ボンド付などで固定して止め、各々公知の形でつなぎとめる。プラスチックカバー(ブリキ、トタン等)をつけることもあるが、ないことも可。留め金にはボルトナットを含む。
しかして、図2に示すように、木造部分26には、公知のスチール及びステンレススチールの角型、丸型のパイプ1を巻きつけ配設、公知の方法により止め、これにより、津波に含まれた多数の障害物の衝撃に対抗できるものとした。これらの角パイプは、図14に示すように、屋根2と組み合わせることが可能である。当該住宅補強材は、図6及び図7に示すように取り付けられる。壁には角パイプを用いることも可能である。新築の場合は凹みをつけておけばよい。ハリケーンの場合は上部にステンレスパイプを配する。
一方、木造部分26の屋根補強材のパイプの2/1−3/1を屋根に埋め込むことも可能。また当該屋根補強材のゴム帯体81ワイヤー入り材には、銅線または鉄線の使用も可能。ワイヤー入り軟質樹脂体等にも同様の使用が考えられるが、その限りでない。例えば、図4に示す(C),(D)及び図5(F),(G)、(H)の使用も可能である。屋根補強材は、常に軒先の両側にボルト、ナット及び特殊留め具により固定される。(図示されていない)80を使用する際は、屋根上で溶接する。屋根補強材を壁補強材として使用することも可能であり、逆に壁補強材を屋根に用いることは差支えない。
また、建物の当該木造部分に巻きつけられたスチール3及びステンレススチール板またはスチール・ワイヤー3、炭素繊維特殊布帯33等は、数百のねじ釘29や留め金35により本体部分の縦柱や横柱37に固定される。これらのスチール及びステンレススチール及びスチール・ワイヤー3等は、外見を損なわないようにデザインと色彩に配慮した特殊カバーに覆われる。
特殊カバーは図5に示すようにプラスチック製、布帯製、トタン製があり、非常にカラフルで、製作にはその他公知の幅広い方法が用いられる。取付もボンドはじめ様々な方法があり、仕上げとして建物の壁全体をカラフルなペイントで仕上げることも可能である。周囲を覆うスチール及びステンレスチール板またはスチール・ワイヤー、炭素繊維特殊布帯等は、施工主が望むならばスチール及びステンレスパイプや公知の他の素材を用いることも可能である。尚、建物全体のデザイン化により最初からステンレスパイプ等を木造部の縦、横の柱の部分37の外側にボルト、ナットで留めてもよい。また、新築住宅ならばでっぱりを少なくすることも容易である。
さて、鉄筋コンクリート部分25の上部には、図1、図8に示すように全体に渡って手摺15,17が配設され、避難した人たちがつかまったりロープ等を結び付けたりできるように工夫されている。また 屋上中央部には、図8,9,10に示す鉄骨44による塔41や簡易型塔が取り付けられるようにボルトを多数配置、3方、4方からスチール・ワイヤー45で引っ張る形にしている。当該塔には、階段42や特殊エレベーター52を備える。
当該塔には既定の高さに所定の色彩の塗装を施し、又はメモリーを設置、遠方から津波の高さが確認できるように図った。図11に示すように、塔エレベーターの昇降には滑車57を使用。尚、塔の最上部には、望遠カメラ53を設置、遠方の津波の移動の確認も可。制御装置により映像も見られる。(メデアへの転送も可能で、津波の高さにより自衛隊の緊急行動も開始できる)
塔は海岸沿いの村々、町々には必須である。塔を取り付ける住宅の場合、多少大きめの鉄筋コンクリートが望ましい。鉄骨コンクリートの建造物の壁の厚さは、2倍にして強度を増加。また、塔の上部には、太陽光発電により電気が蓄電池(バッテリ)に蓄えられる。夜にはその点滅球が点灯。(図示されていない)こうした塔を設ける家は数十軒に1軒あれば充分である。しかしながら、地域におけるコミュニケーション、即ち市町村の行政との結びつきは、必須であり、国や県等の助成制度の充実も考えるべきではなかろうか。東海トラフの大震災は、必ず到来する。その備えに遅れがみられる現在、その対策を急がねばならない。
最後に、図13に示す津波到達高さ伝達柱について説明する。当該伝達柱は海岸に沿って立てられる。これには、津波の高さを知るため、色彩による区別を可能とし、目盛を備える。さらにフロートスイッチを5段階程度に分けて配設、津波が所定の高さに至った時、電源スイッチが入り作動する。同時に異なった種類の警報音が鳴り響く仕掛けとなっている。
一方、当該伝達柱は、上部への避難が可能で、はしごと避難スペースを備える。階段43は幅を広く取り二名が同時に上ることを可能にしたが、第1避難所の入り口の箇所は、1名しか通れない。尚上部には、望遠カメラ53を設置、遠方の津波の動きを確認し、報道機関に知らせる。(コンピューター、IC制御)
近年、2011年に突如起きたM9.0の大地震と津波に襲われ未曽有の災害となった東日本大震災以来、日本の周辺を取り巻くトラフの活動も活発になり同様の大災害が日本のほとんどの各地の海岸沿いを中心とした地域で起こることが予想されている。大震災により失われた命は決して戻らない。本発明の津波到達高さ伝達柱の製作にはたとえ億を超えるコストがかかったとしても、100名以上の生命を救えるならば決して高くはない。
本発明の塔には、目的と役目があり、住民の安心と団結を可能にする。これは、村や町の津波に対する備へのシンボルとなり、常に心構えを呼びさまし次の世代への対策の一環となる。我々日本国民は万難を排して来たるべき東海トラフの引き起こす大災害に備えるべき責任と義務を持っていると言えまいか。技術の粋を集め、より良き方法を見出し試み実行する必要がある。また今新しい住宅を必要としているのは、これから災害にあう可能性のある地域の住民ばかりではなく、先の災害で命からがら着のみ着のままで生き延びた住民でもある。彼らの悩みは、再び同様な災害に遭遇したときに十分に地震や津波の衝撃に耐えて、安全な避難と安心な日常生活を保障できる住居である。
中でも重要なのは安心で充実した日常生活である。本発明で、構造を鉄筋コンクリート部分と木造部分に分けたものこの点を配慮したからである。目的により津波に対処する強靭な鉄筋コンクリート部分と木を主体とする木造部分を組み合わせ住民がごく自然な環境の中で日常生活を享受できるように図った。ここに住宅づくりの難しさがあり、何よりも個性を生かし、好みを満足させる柔軟性が求められる。最大限の創意工夫こそこれを可能にする。それによって生まれる副産物も大きい。住宅はそこで生活を営み十分楽しみを享受できるものとしなければならない。
日本は、火山地帯の上に位置する地震国として過去にも幾多の同様の経験をしており、今の住民の要求に十分こたえるだけの科学技術の発達もすでになしとげているはずで、いまだに安全な避難と安心な生活を保障できる建造物自体が提供されていないというのは、いかなる理由によるのか理解に苦しむ。上記のことが最大のネックになっているのかもしれない。今こそ民間と自治体が協力し一団となって地震、津波などの大災害に強い市町村づくりに精力を尽くす時ではなかろうか。住宅を新たに建てるとなるとかなりのコストが予想され一般の住民だけでは背負いきれない負担を伴う。
しかし民間と自治体が一体となって、地震に強い軽量でしかも強靭な新素材の開発や、本発明の様に住宅の形態に配慮した構造の設計などに協力し合うことで、そうした過大な負担を軽減することができ住民共々一致協力して個性豊かでかつ形態や構造が一律の街づくりが可能となる。そればかりではなく、同様の災害に苦しめられている東南アジアなどにも獲得した新科学技術の輸出などの面でも活躍の場を新たに見出すことができる。本発明はそういう意味合いにおいてさきがけになることが期待される。最後に、述べたいことは、東日本大震災が後に残した膨大なものは何であったかということである。それは瓦礫の山である。その量は数百万トンにのぼり、日本のみならず、太平洋沿岸の国々に漂着し被害の惨状を物語っている。我々日本国民は、地震、津波、台風によって破壊され瓦礫となるような、住宅、建造物の構造を根本から改めなければならない。今日まで人類は、同じ惨状を繰り返し経験してきたが、建物の構造がこれに耐える究極の段階に達していなかった。本考案の構造により、人類は初めて地震、津波及び台風にも本体が耐えて破壊されない住宅の構築が完成したと言えよう。
1 スチール及びステンレス角パイプ
2 木造住宅の屋根
3 スチール、ステンレススチール及びワイヤー等の耐震・津波補強材
4 ガラス窓
5 太陽電池
6 土台(ファウンデーション)
7 出入口ドア
8 ステップ
9 屋根の頂き
10 蔓類上昇金具取付板及びその位置
11 ボルト
12 花壇
13 耐圧ガラス窓
14 避難場所
15 屋上の手摺
16 屋上出入口
17 階段と手摺
18 鉄骨台
19 ボルトとナット
20 蔓類絡み金具(木とプラスチック等)
21 タイル(外壁)
22 鉄骨コンクリート屋上部分
23 避難場所の手摺
24 階段出入口
25 住宅鉄骨コンクリート部分(鉄筋コンクリート)
26 住宅木造部分
27 津波及び台風到来方向を示す矢印
28 住宅補強材(スチール、ステンレススチール、ブリキ等)
29 取付けねじ釘
30 ボルトとナット (小型)
31 ワイヤーボンド固め材(ワイヤー1-5本分等)
32 28,31,33と34のカバー(ねじ釘を用いないでボンド等で取り付けも可)
33 炭素繊維帯
34 防水布等
35 留め金
36 ビニール及びゴムカバー
37 木の柱(縦と横)
38 ボルトとナット
39 外側壁材
40 制御室(モータ、ギア、ロープ巻取器及び収納スペース)
41 避難場所(塔)
42 階段
43 階段手摺
44 塔組立鉄骨
45 補強スチール・ワイヤーロープ
46 乗車ボックス移動レール
47 乗車ボックス上昇巻取ロープ
48 乗車ボックス(数人用)
49 屋上の位置ライン
50 ボルトとナット及び溶接
51 鉄骨(内部空洞)
52 簡易型エレベーター
53 望遠カメラ
54 エレベーター鉄骨柱
55 エレベーター鉄骨横
56 エレベーター外側壁
57 滑車
58 スチール・ワイヤー
59 安全カバー
60 エレベーター乗客手摺
61 椅子
62 鉄骨レール柱
63 ベアリング・ローラー
64 ベアリング複合本体
65 出入口ドア
66 ドア開閉受け(レールを含む)
67 エレベーター床
68 出入口ステップ
69 制御室(モーター、ロープ巻取器を含む)
70 搭乗ボックス(乗客)
71 津波高さ目盛
72 津波高さ伝達ライト(5色あり)
73 階段(鉄又はコンクリート製)
74 塔の土台
75 コンクリート、アスファルト、タイル、煉瓦等
76 土、砂利等
X Xラインの断面図を示す
77 スチール及びステンレススチールのつなぎ帯体
78 ボルトとナット
79 屋根下地のべニア等
80 屋根補強材スチール及びステンレススチール帯体
81 屋根補強ゴム帯体
82 屋根補強軟質合成樹脂帯体

Claims (11)

  1. 鉄骨を組んで構築する鉄筋コンクリートの部分25と木造の部分26等に分けられるように構成される地震、津波、竜巻、台風に耐えられる住宅の構造及び津波到達高さ伝達柱。
  2. 建物の先端部分は鉄骨を組み鉄筋コンクリート造りとして構築、津波の到来方向に合わせ形態を2等辺三角形又は半円形、半楕円形、変形三角形とし、津波の到来時に津波の力を左右に完璧に分断するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の地震、津波、竜巻、台風に耐えられる住宅の構造及び津波到来高さ伝達柱。尚窓は、耐圧ガラスの小窓に限定される。
  3. 建物部分の土台6は高さを3―4メートルとし公知の工法により造り、その下側に多数の特殊な杭を打ち込み、ボルトとナット及び溶接で結合するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の地震、津波、竜巻、台風に耐えられる住宅の構造及び津波到来高さ伝達柱。
  4. 建物の鉄筋コンクリートの部分25の外側には、多数のボルトをむき出にして配設、木またはプラスチック等の板を取り付けられるようにし、その板には金具10等を取り付け、植物特にシダ類の蔓が巻き付くことが可能としそれが建物全体を覆い尽くすように構成したことを特徴とする請求項1に記載の地震、津波、竜巻、台風に耐えられる住宅の構造及び津波到来高さ伝達柱。
  5. 当該鉄筋コンクリート部分の上部の全体にわたって、手摺23を配設し、避難した人たちがつかまったり、ロープ等を結び付けたりできるように工夫し、(図示されていない)さらに屋上中央部には、鉄骨44による塔41や簡易型の塔が取り付けられるようにボルトを多数配設、かつ当該塔が3、4方から引張り、けん引できるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の地震、津波、竜巻、台風に耐えられる住宅の構造及び津波の到達高さ伝達柱。
  6. 塔41には、階段42や特殊エレベーター52等を配設し、さらに当該塔には、規定の高さに一様に所定の色彩の塗装が施され、遠方から津波の高さが確認できるように構成したことを特徴とする請求項5に記載の地震、津波、竜巻、台風に耐えられる住宅の構造及び津波到達高さ伝達柱。
  7. 本建物の木造部分26の家屋の周囲には、スチール3及びステンレススチール板、スチール・ワイヤー3、炭素繊維特殊布帯33等を、家屋全体に巻き付け、それぞれが個々に数百個のねじ釘29や留め金35で本体内部の縦柱や横柱37にしっかり固定されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の地震、津波、竜巻、台風に耐えられる住宅の構造及び津波到達高さ伝達柱。
  8. 木造住宅の部分26の周囲を巻いているスチール、ステンレススチール、スチール・ワイヤー3が外見を損なわないように、デザインや色彩に配慮、工夫した特殊カバーで覆うようするよう構成したことを特徴とする請求項7に記載の地震、津波、竜巻、台風に耐えられる住宅の構造及び津波到達高さ伝達柱。
  9. 木造部分の屋根2には公知のスチール及びステンレススチールの角型または丸型パイプ1を巻き、公知の方法により固定、津波に含まれた多数の障害物が打撃を加えても屋根が維持できるように構成したことを特徴とする請求項7に記載の地震、津波、竜巻、台風に耐えられる住宅の構造及び津波到達高さ伝達柱。
  10. 図13に示す津波到達高さ伝達柱は、海岸沿いに立てられ、津波の高さを知り、確認するため色彩による区別を図り、目盛71を備え、さらに伝達柱にはフロートスイッチが5段階程度に分けて配設され、津波が各高さに至った時に電源スイッチが入り作動、同時に異なった種類の警報音が鳴り響くようにし、かつ当該伝達柱を上部への避難が可能であり、そのためのはしごと避難スペースを備えるように構成したことを特徴とする請求項9に記載の地震、津波、竜巻、台風に耐えられる住宅の構造及び津波到達高さ伝達柱。尚、当該伝達柱の上部には望遠カメラ53を設置、遠方の津波の様子を確認、報道機関に知らせる役目を果たす。(コンピューター、IC制御)
  11. 木造部分26の屋根補強については、パイプ及びワイヤー入りゴム帯体81、ワイヤー入り軟質合成樹脂帯体82、鉄やステンレスの帯体80を使用、軒先下にボルトナット等及び特殊留め具により固定するように構成したことを特徴とする請求項9に記載の地震、津波、竜巻、台風に耐えられる住宅の構造及び津波到達高さ伝達柱。
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