JP2014155617A - 二室式容器兼用注射器 - Google Patents

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Abstract

【課題】液剤がバイパス溝を円滑に流通することができるとともに、該バイパス溝内に残留する液剤の量を低減できる二室式容器兼用注射器を提供する。
【解決手段】軸線Oを中心として内径が該軸線O方向にわたって一様とされた円筒形状をなすとともに、軸線O方向の一部に内周面から凹むようにして成型されたバイパス溝11aを有する外筒10を備え、外筒10の内径が6.0mm以上10.0mm以下とされ、バイパス溝11aは軸線Oの周方向に間隔をあけて複数成型され、バイパス溝11aの軸線Oに直交する断面積が、外筒10の軸線Oに直交する内周断面積の0.13%以上0.24%以下とされ、内周面から凹むバイパス溝11aの深さが、外筒10の内径の2.7%以上3.8%以下とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、薬液を予め充填・保管しておき、使用時に包装から取り出して即座に使用することが可能な二室式容器兼用注射器に関する。
容器兼用注射器は、予め薬液が充填されているため、医療機関において煩雑な操作をすることなく包装から取り出して即座に使用できる。このように利便性に優れ、医師や看護師等の医療業務に携わる者の作業軽減に大いに貢献するため、容器兼用注射器は多くの病医院で採用されている。
従来、この容器兼用注射器の一種として、製剤と液剤とを分離して充填した二室式容器兼用注射器が知られている(例えば特許文献1参照)。
この二室式容器兼用注射器は、外筒の先端側にフロントストッパーが嵌入されており後端側にエンドストッパーが嵌入され、外筒内の中央部に嵌入されたミドルストッパーによって該外筒内部が前後二室に分割されている。また、この外筒におけるミドルストッパーよりも先端側の部分には、外筒の内周面の一部が外側に膨出するようにしてバイパス溝が成型されている。さらに、ミドルストッパーの先端側の前室には、粉末状の製剤が封入されており、その先端はフロントストッパーで封止されている。一方、ミドルストッパーの後端側の後室には液剤が封入されており、その後端はエンドストッパーによって封止されている。なお、このエンドストッパーの後端にはプランジャーロッドが接続されている。
このような構成の二室式容器兼用注射器を使用する際には、プランジャーロッドを外筒内に押し込むことによりエンドストッパーを外筒内にて前進させる。すると、当該エンドストッパーの前進による押圧力が液剤を介してミドルストッパーに伝達されることにより、当該エンドストッパーの前進とともにミドルストッパーも前進していく。そして、ミドルストッパーがバイパス溝に到達すると、該バイパス溝の膨出部分を介してミドルストッパーの前後2室が連通状態となる。これによって、後室の液剤が前室内に流入し、該液剤と前室の製剤とが混合されることにより注射薬が調製される。
ここで、例えば特許文献2には、上記のバイパス溝を外筒の軸線方向に複数成型した容器兼用注射器が開示されている。
即ち、特許文献2には、外筒の内周面に周方向全域に連続するように複数のバイパス溝が成型された容器兼用注射器が記載されている。また、この特許文献2には、周方向に隣り合うバイパス溝同士の間の部分が、外筒の内径側に向かって該外筒の内周面よりも突出した容器兼用注射器も記載されている。
一方、特許文献3には、外筒の内周面に周方向に間隔をあけて複数のバイパス溝が成型された容器兼用注射器が記載されている。この容器兼用注射器では、バイパス溝における外筒の軸線に直交する断面形状が矩形状とされており、該バイパス溝の外筒の内周面からの深さは外筒の外周面に近接した深いものとされている。
特許第1759157号 特許第2942835号 米国特許第2591046号明細書
ところで、上記二室式容器兼用注射器においては、液剤と製剤とを適切に混合すべく、後室の液剤の全てが前室に流入し終わるまでの間、ミドルストッパーは外筒におけるバイパス溝が存在する領域に留まっていなければならない。
しかしながら、バイパス溝の断面積が小さ過ぎる場合、ミドルストッパーがバイバス溝に到達した状態でプランジャーロッドをさらに押し込んだとしても、バイパス溝を通過する液剤の流動抵抗が大きいためバイパス溝を液剤が円滑に流通しない事態が生じ得る。これにより、プランジャーロッドの押し込みによりエンドストッパーを介して液剤に伝達される押圧力が、ミドルストッパーの前進のみに大きく寄与することになる。その結果、液剤がミドルストッパーの後端に残留しているのにもかかわらず、ミドルストッパーがバイパス溝を越えて前進してしまう。前室に充填する製剤によっては液剤の流入をできるだけ早くしなければならない製剤がある。
一方、複数のバイパス溝の総断面積を大きくすれば、該バイパス溝内の液剤の流通を促進することができるが、当該断面積が大き過ぎると外筒の強度低下を招くばかりではなく、バイパス溝内に残留する液剤の量が増加してしまう。
この発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、液剤がバイパス溝を円滑に流通することができるとともに、該バイパス溝内に残留する液剤の量を低減でき、更にバイパスがミドルストッパー、エンドストッパーの摺動性を損なうことなく、これらのストッパーが滑らかに摺動することができる二室式容器兼用注射器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、この発明は以下の手段を提案している。
即ち、軸線を中心として内径が該軸線方向にわたって一様とされた円筒形状をなすとともに、前記軸線方向の一部に内周面から凹むようにしてミドルストッパーの長さを若干越える長さに成型されたバイパス溝を有する外筒と、該外筒の先端に設けられたフロントアッセンブリと、前記外筒の後端に設けられたフィンガーグリップと、前記外筒内における前記バイパス溝の先端側に嵌入されたフロントストッパーと、前記外筒内における前記バイパス溝の後端側に嵌入されて前記フロントストッパーとともに製剤を封止するミドルストッパーと、前記外筒内における前記ミドルストッパーの後端側に嵌入されて前記ミドルストッパーとともに液剤を封止するエンドストッパーと、前記フィンガーグリップを挿通して前記エンドストッパーに後端側から接続されるプランジャーロッドとを備え、前記外筒の内径が6.0mm以上10.0mm以下とされ、前記バイパス溝が、前記軸線の周方向に間隔をあけて複数成型され、各前記バイパス溝の前記軸線に直交する断面積が、前記外筒の前記軸線に直交する内周断面積の0.13%以上0.24%以下とされ、前記内周面から凹む前記バイパス溝の深さが、前記外筒の内径の2.7%以上3.8%以下とされていることを特徴とする二室式容器兼用注射器。
このような特徴の二室式容器兼用注射器によれば、バイパス溝の断面積が外筒の内周断面積の0.13%以上0.24%以下とされているため、液剤がバイパス溝を円滑に流通することができる。
さらに、バイパス溝の深さが外筒の内径の2.7%以上3.8%以下とされているため、外筒の破折強度の低下を防止することができると同時に、該バイパス溝に液剤が残留してしまうことを抑制することができる。
上記の二室式容器兼用注射器では、全ての前記バイパス溝の前記軸線に直交する断面積の合計が、前記外筒の前記軸線に直交する内周断面積の0.8%〜2.4%とされていることが好ましい。
内径が6.0mm以上10.0mm以下の外筒では、複数のバイパス溝の断面積の合計である総断面積が外筒の内周断面積の0.8%を下回る場合、液剤のバイパス溝における流動抵抗が大きいため、液剤の全てがバイパス溝を介してミドルストッパーの前端側に流入する前に該ミドルストッパーが前進してしまうおそれがある。これに対して、本発明ではバイパス溝の総断面積を上記範囲に設定することで、プランジャーロッドを早く押しても後室の液剤は全て滑らかに前室に流入しミドルストッパーを前進させてしまう心配がなくバイパス溝に液剤が残留してしまうことを抑制することができる。
また、本発明に係る二室式容器兼用注射器は、軸線を中心として内径が該軸線方向にわたって一様とされた円筒形状をなすとともに、前記軸線方向の一部に内周面から凹むようにして成型されたバイパス溝を有する外筒と、該外筒の先端に設けられたフロントアッセンブリと、前記外筒の後端に設けられたフィンガーグリップと、前記外筒内における前記バイパス溝の先端側に嵌入されたフロントストッパーと、前記外筒内における前記バイパス溝の後端側に嵌入されて前記フロントストッパーとともに製剤を封止するミドルストッパーと、前記外筒内における前記ミドルストッパーの後端側に嵌入されて前記ミドルストッパーとともに液剤を封止するエンドストッパーと、前記フィンガーグリップを挿通して前記エンドストッパーに後端側から接続されるプランジャーロッドとを備え、前記外筒の内径が10.1mm以上18.0mm以下とされ、前記バイパス溝が、前記軸線の周方向に間隔をあけて複数成型され、各前記バイパス溝の前記軸線に直交する断面積が、前記外筒の前記軸線に直交する内周断面積の0.105%以上0.160%以下とされ、前記内周面から凹む前記バイパス溝の深さが、前記外筒の内径の2.1%以上3.3%以下とされているものであってもよい。
このような特徴の二室式容器兼用注射器によれば、バイパス溝の断面積が外筒の内周断面積の0.105%以上0.160%以下とされているため、液剤がバイパス溝を円滑に流通することができる。
さらに、バイパス溝の深さが外筒の内径の2.1%以上3.3%以下とされているため、外筒の破折強度の低下を防止することができると同時に、該バイパス溝に液剤が残留してしまうことを抑制できる。
上記の二室式容器兼用注射器では、全ての前記バイパス溝の前記軸線に直交する断面積の合計が、前記外筒の前記軸線に直交する内周断面積の0.65%〜2.15%とされていることが好ましい。
内径が10.1mm以上18.0mm以下の外筒では、複数のバイパス溝の断面積の合計である総断面積が外筒の内周断面積の0.65%を下回る場合、液剤のバイパス溝における流動抵抗が大きいため、液剤の全てがバイパス溝を介してミドルストッパーの前端側に流入する前に該ミドルストッパーが前進してしまうおそれがある。これに対して、本発明ではバイパス溝の総断面積を上記範囲に設定することで、液剤が全て前室内に流入する前にミドルストッパーがバイパスの前方へ移動してしまうことがなく、バイパス溝に液剤が残留してしまうことを抑制することができる。
また、上記二室式容器兼用注射器では、前記軸線の周方向に隣り合うバイパス溝同士の間隔が、2.0mm〜7.3mmの範囲とされていることが好ましい。
ここで、 内径が10.1mm以上18.0mm以下の外筒では、バイパス溝同士の間隔が2.0mmを下回ると、バイパス溝とバイパス溝との間の平滑面が著しく小さくなって、バイパス部を摺動するストッパーの摺動性に悪影響を及ぼすという欠点が生じる。また、内径が6.0mm以上10.0mm以下の外筒では、バイパス溝同士の間隔が7.3mmを超える場合、成型できるバイパス溝の本数が4本以下となってしまい、製剤の周囲から液剤を満遍なく流入させることができなくなる。
これに対して、本発明では、バイパス溝同士の間隔が、2.0mm〜7.3mmの範囲とされているため、上記不都合を解消することができる。
また、上記二室式容器兼用注射器では、前記バイパス溝の前記軸線に直交する断面形状が、三角形、台形、半円形のいずれかの形状、または、これらを組み合わせた形状であることが好ましい。
ここで、仮にバイパス溝の断面形状を矩形状にした場合、矩形の鋭い角によって外筒の破折強度が著しく低下すると同時に、該バイパス溝の底部に液剤が残留し易くなってしまう。これに対して、本発明ではバイパス溝の断面形状を上記形状とすることによって、外筒の強度を損なうことなくバイパス溝への液剤の残留をより一層抑制することができる。
また、上記二室式容器兼用注射器では前記外筒が、ガラス又は合成樹脂から成型されていることが好ましい。
複数のバイパス溝を設けた二室式容器兼用注射器について、外筒内に充填保管される医薬品の性質に合わせて、外筒の材質をガラス、又はプラスチックのどちらでも採用できるという利点を得ることができる。
本発明の二室式容器兼用注射器によれば、液剤がバイパス溝を円滑に流通することができるため、液剤がミドルストッパーの前端側に流入する前に該ミドルストッパーが前進してしまうことを防止できる。また、外筒の破折強度の低下を防止することができると同時にバイパス溝内に残留する液剤の量を低減することができる。
実施形態に係る二室式容器兼用注射器の縦断面図であって、製剤、液剤が充填されて組み立てられた状態を示す図である。 実施形態に係る二室式容器兼用注射器の縦断面図であって、ミドルストッパーがバイパス溝に到達している状態を示す図である。 実施形態に係る二室式容器兼用注射器の先端部の拡大図である。 実施形態に係る二室式容器兼用注射器の先端部の他の例を示す図である。 実施形態に係る二室式容器兼用注射器の後端部の拡大図である。 外筒におけるバイパス溝が存在する部分の軸線に直交する断面図である。 図2の一部拡大図である。 バイパス溝の各種形状を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態に係る二室式容器兼用注射器について、図面を参照して詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、二室式容器兼用注射器100は、外筒10と、フロントアッセンブリ18と、フロントストッパー30と、ミドルストッパー40と、エンドストッパー50と、フィンガーグリップ60と、プランジャーロッド70とを備えている。この二室式容器兼用注射器100においては、混合されることで注射薬が調製される製剤S及び液剤Lが分離した状態で充填されている。
外筒10は、透明なガラス又は合成樹脂から成型されており、軸線Oに沿って延びる略円筒形状をなしている。この外筒10の軸線O方向の略中央部には、該外筒10の内周面の軸線O方向にミドルストッパー40の軸線方向の長さより少し長い寸法にわたって径方向外側に凹むようにしてバイパス溝11aが成型されている。なお、このバイパス溝11aの軸線O方向の位置は、設計に応じて適宜設定することができる。
また、外筒10におけるバイパス溝11aが存在する軸線方向の領域がバイパス部11とされている。そして、外筒10のバイパス部の先端側の円筒形状部分は先端側円筒部12とされ、バイパス部11の後端側の円筒形状部分は後端側円筒部13とされている。即ち、外筒10においては、バイパス部11を境界とした先端側に先端側円筒部12が配置されるとともに後端側に後端側円筒部13が配置されている。換言すれば、外筒10においては、先端側の領域が先端側円筒部12、中央部の領域がバイパス部11、後端側の領域が後端側円筒部13とされている。
また、外筒10の先端外周には、周方向全域にわたって径方向外側に突出する先端側リング状突起14が成型されている。さらに、外筒10の後端外周にも、周方向全域にわたって径方向外側に突出する後端側リング状突起15が成型されている。
図3に示すように、ハブルアーロック20は、適度な剛性を備えた透明な合成樹脂から成型されており、軸線Oを中心とした外形多段円柱状をなしている。このハブルアーロック20は、円筒形状をなす基端部21と、該基端部21の先端側に一段縮径するように結合された円筒部22と、該円筒部22のさらに先端側に円筒部22よりも小径に成型されたルアー先23とを備えている。
基端部21の内側には、ハブルアーロック20の後端側に開口する嵌着孔24が成型されており、該嵌着孔24の前方側、即ち、円筒部22の内側には、有底穴状のバイパスチャンバー25が成型されている。このバイパスチャンバー25の底部に当たる箇所は、フロントストッパー30の先端が当接する前端面25aとされている。この前端面25aは、前方側に向かうに従って漸次縮径する円錐面状に成型されている。
また、ルアー先23の内部には、軸線Oに沿って貫通された導入孔23aが成型されており、この導入孔23aは、一端側がルアー先23の先端に開口するとともに他端側がバイパスチャンバー25における前端面25a中央に開口している。この導入孔23aの一端側、即ち、先端側には、軸線Oに沿って先端側に延びる注射針が連通状態にして取り付けられる。
嵌着孔24は、外筒10にハブルアーロック20を取り付けるために成型された孔であって、その内径は外筒10の外径と略同一に成型されている。この嵌着孔24を外筒10先端に外嵌させることによって、ハブルアーロック20が外筒10の先端側に取り付けられるようになっている。
また嵌着孔24の内周壁の前端部には軸線Oを中心として環状に凹むリング状溝24aが成型されている。ハブルアーロック20を外筒10先端側に取り付けた際には、このリング状溝24aに対して外筒10の先端側リング状突起14が嵌り込むことによって、ハブルアーロック20が外筒10に対して気密・液密に強固に固定一体化される。
上記バイパスチャンバー25は、その内径が嵌着孔24よりも一段小径とされた有底穴であって、その内周壁には溝部26が成型されている。この溝部26は直線溝26aと環状溝26bとから構成されている。
直線溝26aは、バイパスチャンバー25の内壁面において軸線Oと平行に延びるように周方向に等間隔を空けて複数が成型されており、これら直線溝26aの先端側は、バイパスチャンバー25の内壁面から前端面25aに延びてルアー先23の内部に成型された導入孔23aにそれぞれ接続されている。
また、環状溝26bは、軸線Oを中心として周方向に延在する円環状の溝であって、バイパスチャンバー25の内壁面における該バイパスチャンバー25と嵌着孔24との境界付近に成型されている。この環状溝26bは、上記複数の直線溝26aそれぞれの後端に接続されており、これにより各直線溝26aは環状溝26bを介して接続されている。
このような構成のハブルアーロック20のルアー先23には、キャップ28が取り付けられている。このハブルアーロック20とキャップ28とによってフロントアッセンブリ18が構成されている。
なお、図4に示すように、ハブルアーロック20のルアー先23に、キャップ28に代えて注射針29aが取り付けられ、該注射針29aを取り囲むようにルアー先23にプロテクター29bが取り付けられていてもよい。この図4の例では、ハブルアーロック20、注射針29a及びプロテクター29bによってフロントアッセンブリ18が構成されている。
フロントストッパー30、ミドルストッパー40及びエンドストッパー50は、それぞれ製剤S、液剤L及び注射薬Mに対して耐食性を備える医療用ゴムから成型されており、外筒10の内径より僅かに大きな外径を有する軸線Oを中心とした略円柱形状をなしている。
フロントストッパー30は、外筒10におけるバイパス溝11aの先端側、即ち、先端側円筒部12内に嵌入されている。
また、ミドルストッパー40は、外筒10におけるバイパス溝11aの後端側、即ち、後端側円筒部13に嵌入されている。特に本実施形態におけるミドルストッパー40は、後端側円筒部13の先端となる該後端側円筒部13とバイパス溝11aとの境界に該ミドルストッパー40の先端が位置するように配置されている。そして、外筒10内においてフロントストッパー30とミドルストッパー40とに挟み込まれるようにして粉末状の製剤Sが封止されている。即ち、外筒10の内周面、フロントストッパー30の後端面及びミドルストッパー40の先端面によって画成された前室内に製剤Sが充填されている。
エンドストッパー50は、外筒10の後端側円筒部13におけるミドルストッパー40のさらに後端側に当該ミドルストッパー40と軸線O方向に間隔をあけて嵌入されている。このエンドストッパー50と上記ミドルストッパー40とに挟み込まれるようにして液体状の液剤Lが封止されている。即ち、外筒10の内周面、ミドルストッパー40の後端面及びエンドストッパー50の先端面によって画成された後室内に液剤Lが充填されている。なお、エンドストッパー50の後端には、後述するプランジャーロッド70が捩じ込まれる雌ネジ穴(図示省略)が成型されている。
このように、二室式容器兼用注射器100においては、ミドルストッパー40によって仕切られた前室及び後室内に、製剤S及び液剤Lが分離して封止されている。
フィンガーグリップ60は、図5に示すように、嵌着部61と、フランジ部62とを備えている。
嵌着部61は、軸線Oを中心とした略円筒形状をなしており、その内周側が上記外筒10の後端が嵌め込まれる嵌着孔61aとされている。
フランジ部62は、嵌着部61の後端、即ち、嵌着部61と円筒部63との境界付近から軸線Oを中心とした直径方向に張り出しており、軸線O方向矢視において略矩形状をなしている。このフランジ部62は、二室式容器兼用注射器100の使用時に医療従事者の指を支持することにより、該医療従事者の二室式容器兼用注射器100の取り扱いを容易にする役割を有している。
プランジャーロッド70は、軸線Oに沿って延在する長尺状をなしており、その先端がエンドストッパー50に接続されている。これにより、プランジャーロッドを先端側に押し込むことによって、外筒10内のエンドストッパー50を先端側に向かって移動させることができる。
次に、バイパス部11の構成について図6及び図7を参照して詳細に説明する。
図6に示すように、バイパス部11の外径D、即ち、外筒10の外径Dは、一般的な二室式容器兼用注射器100の場合、例えば8.65mm、12.5mm、16.0mmに設定されている。これに対して、バイパス部11の内径d、即ち、外筒10の内径dは、外径が8.65mmのものについては6.85mmに設定され、外径が12.5mmのものについては10.5mmに設定され、外径が16.0mmのものについては14.0mmに設定されている。
なお、本実施形態では、外筒10の内周面、外周面ともに軸線方向にわたって一様の径をなしている。
また、バイパス溝11aは、軸線の周方向に間隔をあけて複数成型されている。特に本実施形態では、複数のバイパス溝11aは互いに周方向に等間隔をあけて成型されている。その長さはミドルストッパー40の軸方向の全長より長く設定されている。
ここで、外筒10の内径が6.0mm以上10.0mm以下の二室式容器兼用注射器100、即ち、上記の外筒の内径が6.85mmの二室式容器兼用注射器100では、各バイパス溝11aの軸線に直交する断面積(以下、単にバイパス溝11aの断面積と称する。)は、外筒10の軸線に直交する内周断面積(以下、単に外筒10の内周断面積と称する。)の0.13%以上0.24%以下に設定されていることが好ましい。
さらに、この二室式容器兼用注射器100では、全てのバイパス溝11aの軸線Oに直交する断面積の合計が、外筒10の軸線Oに直交する内周断面積の0.8%〜2.4%とされていることが好ましい。
一方、外筒の内径が10.1mm以上18.0mm以下の二室式容器兼用注射器100、即ち、上記の外筒の内径が10.5mm、14.0mmの二室式容器兼用注射器100では、各バイパス溝11aの断面積は、外筒10の内周断面積の0.105%以上0.160%以下に設定されていることが好ましい。
さらに、この二室式容器兼用注射器100では、全てのバイパス溝11aの軸線Oに直交する断面積の合計が、外筒10の軸線Oに直交する内周断面積の0.65%〜2.15%とされていることが好ましい。
なお、外筒10の内径がいずれの二室式容器兼用注射器100であっても、図7に示すようにバイパス溝11aの深さFは、外筒10の厚さの65%以下に設定されていることが好ましい。
なお、外筒10の厚さは、例えば外筒10の直径が8.65mmの場合、0.9mmに設定されている。また、外筒10の直径が12.5mm、16.0mmの場合には1.0mmに設定されている。
また、本実施形態では、図6に示すように、全てのサイズについて互いに隣り合うバイパス溝11a同士の周方向の間隔I、即ち、バイパス溝11aの周方向中央同士の間隔Iが2.0mm〜7.3mmの範囲に設定されている。
そして、本実施形態では、バイパス溝11aの軸線に直交する断面形状が、略三角形状をなしている。より具体的には、バイパス溝11aは、軸線に直交する断面において、外筒10の内周面に接続された二辺が径方向外側に向かうにしたがって互いに近接している。これにより本実施形態では、バイパス溝11aの断面形状は略二等辺三角形状をなしている。なお、バイパス溝11aの断面形状における頂部にあたる部分は、金型成型のために丸みを帯びた形状をなしている。
以上のような構成の二室式容器兼用注射器100を使用する際には、まず、医療従事者がフィンガーグリップ60のフランジ部62に指をかけた状態でプランジャーロッド70を後端側から押圧する。この押圧力は、エンドストッパー50及び液剤Lを介してミドルストッパー40に伝達され、即ち、上記押圧力によるプランジャーロッド70の前進とともにミドルストッパー40も外筒10の後端側円筒部13内を前進して行く。
そして、ミドルストッパー40の軸線O方向の全長がバイパス部11内に侵入すると、当該バイパス部11におけるバイパス溝11aを介して、外筒10内におけるミドルストッパー40の先端側の前室と後端側の後室とが互いに連通した状態となる。
これによって、後室の液剤Lが前室の製剤Sに対して流入可能となる。そして、医療従事者がプランジャーロッド70を注意深くさらに押し込んでいくと、プランジャーロッド70の前進により液剤Lに付与される押圧力の大部分は、該液剤Lを前室へと流入させるための圧力へと変換される。したがって、ミドルストッパー40は前進することなくバイパス部11内に留められ、液剤Lだけが前室に流入させられる。
その後、上記プランジャーロッド70の前進によりエンドストッパー50の先端がミドルストッパー40の後端に当接した時点において、後室内の全液剤Lが前室の製剤Sへと導入され、これにより後室が消滅する。また、この時点で、前室において液剤Lと製剤Sとが混ざり合い、注射器全体を振盪することによって製剤Sは液剤Lに溶解又は懸濁させられて注射薬が調製される。そして、プランジャーロッド70をさらに押し込んで該プランジャーロッド70を徐々に前進させると、エンドストッパー50を介して該エンドストッパー50に当接するミドルストッパー40も同時に前進していく。
そして、このミドルストッパー40の前進にともなってフロントストッパー30が前進した結果、該フロントストッパー30がバイパスチャンバー25内に入り込むと、溶解又は懸濁された注射薬が存在する前室が溝部26を介してルアー先23の導入孔23aと連通状態となる。これにより、外筒10内に残存する気泡を外部に排出して、注射薬Mを注射針27に対して導入可能な状態となり、患者に対して注射薬Mを投与することが可能となる。
以上のような二室式容器兼用注射器100によれば、バイパス溝11aの断面積が外筒10の内周断面積の0.13%以上0.24%以下、または、0.105%以上0.160%以下とされているため、液剤がバイパス溝11aを確実に流通することができる。
即ち、バイパス溝11aの断面積が外筒10の内周断面積の0.13%または0.105%を下回る場合、液剤の量に対して各バイパス溝11aの流通面積が小さ過ぎるため、当該バイパス溝11aを流通する液剤の流動抵抗が大きなものとなる。この場合、プランジャーロッド70の押し込みの速度が一定の速度を超えた場合、エンドストッパー50の前進にともなう押圧力は、バイパス溝11aにおける液剤の流通に寄与することなく、ミドルストッパー40を前進させる力として作用してしまう。その結果、ミドルストッパー40がバイパス部11を越えて先端側円筒部に到達してしまえば、多量の液剤が後室に残存してしまうことになる。
これに対して、本実施形態では、バイパス溝11aの断面積、即ち、液剤の流通面積が最低限確保されているため、バイパス溝11aにおける液剤の流通が阻害されることはない。これによって、ミドルストッパー40が不用意に前進してしまうことはないため、後室に液剤が残存することなく、すべての液剤を前室へと導入することができる。
さらに、バイパス溝11aの深さFが外筒10の内径の2.7%以上3.8%以下、又は、2.1%以上3.3%以下とされているため、該バイパス溝11aに液剤が残留してしまうことを抑制できる。
即ち、バイパス溝11aの深さFが外筒10の内径の3.8%、又は3.3%を超える場合には、バイパス溝11aの底部が外筒10の内周から離間し過ぎてしまうことによって、該底部に残存する液剤の量が多くなってしまう。
これに対して本実施形態では、バイパス溝11aの深さFが上記の適切な範囲に設定されているため、バイパス溝11a内に残存する液剤を最低限に抑えることができる。また、これによって、外筒10の破断強度を高く確保することもできる。
ここで、仮にバイパス溝11aの断面形状を矩形状にした場合、ガラス内壁に断面が矩形状の溝を成型することはかなり困難を伴うと同時に、矩形の2箇所にできる鋭い角は外筒の破折強度を著しく低下させる原因となる。またこのバイパス溝11a底部の角は溝内に液剤が残留し易くなってしまう。これに対して、本実施形態ではバイパス溝11aの断面形状が略三角形状とされているため、液剤の残留を最少にすると同時に外筒の破折強度に与える影響を僅かなものにしている。
なお、バイパス溝11aの断面形状としては、例えば図8(a)に示すような略半円形状にしてもよいし、図8(b)に示すように略台形状をしてもよい。または、図8(c)に示すように、頂角のより小さい略二等辺三角形状としてもよい。どの断面形状のバイパス溝を採用するにしても図8に示すとおり、各角の形状は全て丸みを持たせて、鋭い角を持たせないようにすることで外筒の破折強度を低下させないことと、成型をし易くすると同時に溝内部に液剤の残留が少なくなるように配慮してある。
これによってもバイパス溝11aの断面形状を矩形状にする場合に比べて、液剤の残留を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、複数のバイパス溝11aの断面積の合計である総断面積が、外筒が内径10mm以下の場合、外筒10の内周断面積の0.8%〜2.4%、または、内径10.1mm以上の場合は、0.65%〜2.15%に設定されているため、バイパス溝11aに多量の液剤が残留してしまうことを抑制することができる。
即ち、複数のバイパス溝11aの断面積の合計である総断面積が外筒10の内周断面積の0.8%または0.65%を下回る場合、液剤のバイパス溝11aにおける流動抵抗が大きいため、液剤の全てがバイパス溝11aを介してミドルストッパーの前端側に流入する前に該ミドルストッパーが前進してしまうおそれがある。
したがって、本実施形態では、バイパス溝11aの総断面積の上記範囲に設定することで、当該不都合を解消することができる。
以上、本発明の実施の形態である二室式容器兼用注射器100について詳細に説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、これらに限定されることはなく、多少の設計変更等も可能である。
以下、実施例について説明する。
〔実施例1〕
外筒の直径が8.65mm、内径が6.85mm、バイパス溝の長さ10mm、内周断面積36.83mm、内周の長さ21.5mmの二室式容器兼用注射器について、プランジャーロッドの移動速度を変化させた場合におけるミドルストッパーの移動の有無についてバイパス溝の本数、深さ、幅、断面積を種々変えて試験を行った。プランジャーロッドの移動速度は、10mm/secから100mm/secまで10mm/sec刻みとした。表1に試験結果を示す。表1において○は合格(ミドルストッパーの前進なし)、×は不合格(ミドルストッパーの前進あり)を示している。
Figure 2014155617
通常、二室式容器兼用注射器を使用する場合、プランジャーロッドの移動速度は10mm/sec程度となる。しかしながら、使用者がこの移動速度を超える速度で使用した場合においても、ミドルストッパーがバイパス部内から前進しないことを担保する必要がある。この点を考慮して、実用上はプランジャーロッドの移動速度が20mm/secであってもミドルストッパーがバイパス部内から前進しないことが好ましい。このようにプランジャーロッドの移動速度20mm/secでもミドルストッパーが前進しない条件を満たすものを下限合格品とした。また、最も早いプランジャーロッドの移動速度(100mm/sec)でもミドルストッパーが前進しない条件を満たすものを上限合格品とした。一方、プランジャーロッドの移動速度20mm/secでミドルストッパーが前進してしまったものを下限不合格品とした。この詳細を表2に示す。
Figure 2014155617
〔実施例2〕
外筒の直径が12.5mm、内径が10.5mm、バイパス溝の長さ10mm、内周断面積86.54mm、内周の長さ33.0mmの二室式容器兼用注射器について、プランジャーロッドの移動速度を変化させた場合におけるミドルストッパーの前進の有無についバイパス溝の本数、深さ、幅、断面積を種々変えて試験を行った。プランジャーロッドの移動速度は、10mm/secから100mm/secまで10mm/sec刻みとした。表3に試験結果を示す。表3において○は合格(ミドルストッパーの前進なし)、×は不合格(ミドルストッパーの前進あり)を示している。
Figure 2014155617
上記同様にして、表3に基づいて下限合格品、上限合格品、下限不合格品を決定した。詳細を表4に示す。
Figure 2014155617
〔実施例3〕
外筒の直径が16.0mm、内径が14.0mm、バイパス溝の長さ10mm、内周断面積153.86mm、内周の長さ44.0mmの二室式容器兼用注射器について、プランジャーロッドの移動速度を変化させた場合におけるミドルストッパーの前進の有無についてバイパス溝の本数、深さ、幅、断面積を種々変えて試験を行った。プランジャーロッドの移動速度は、10mm/secから100mm/secまで10mm/sec刻みとした。表5に試験結果を示す。表5において○は合格(ミドルストッパーの前進なし)、×は不合格(ミドルストッパーの前進あり)を示している。
Figure 2014155617
上記同様にして、表5に基づいて下限合格品、上限合格品、下限不合格品を決定した。詳細を表6に示す。
Figure 2014155617
〔考察〕
〔各バイパス溝の断面積について〕
上記の試験結果に基づいて、各バイパスの断面積と合格・不合格との関係をまとめたものを表7に示す。
Figure 2014155617
この表から、外筒の内径が6.85mmの場合には、バイパス溝の断面積が、外筒の内周断面積の0.138%以上0.236%以下であれば、プランジャーロッドの移動速度が20mm/sec〜100mm/secの際にミドルストッパーが前進せず、液剤がバイパス溝を円滑に流通できることがわかる。また、このような効果は、バイパス溝の断面積が、外筒の内周断面積の0.13%以上0.24%以下の範囲であっても同様に奏するものと推察できる。さらに、外筒の内径が6.85mmの場合に限られず、当該内径が6.0mm以上10.0mm以下であっても同様の効果を奏するものと推察できる。
また、外筒の内径が10.5mm、14.0mmの場合には、バイパス溝の断面積が、外筒の内周断面積の0.107%以上0.155%以下であれば、プランジャーロッドの移動速度が20mm/sec〜100mm/secの際にミドルストッパーが前進せず、液剤がバイパス溝を円滑に流通できることがわかる。また、このような効果は、バイパス溝の断面積が、外筒の内周断面積の0.105%以上0.155%以下の範囲であっても同様に奏するものと推察できる。さらに、外筒の内径が10.5mm、14.0mmの場合に限られず、当該内径が10.1mm以上18.0mm以下であっても同様の効果を奏するものと推察できる。
〔バイパス溝の総断面積について〕
上記の試験結果に基づいて、バイパスの総断面積と合格・不合格との関係をまとめたものを表8に示す。
Figure 2014155617
この表から、外筒の内径が6.85mmの場合には、バイパス溝の総断面積が、外筒の内周断面積の0.83%以上2.36%以下であれば、プランジャーロッドの移動速度が20mm/sec〜100mm/secの際にミドルストッパーが前進せず、液剤がバイパス溝を円滑に流通できることがわかる。また、このような効果は、バイパス溝の総断面積が、外筒の内周断面積の0.8%以上2.4%以下の範囲であっても同様に奏するものと推察できる。さらに、外筒の内径が6.85mmの場合に限らず、当該内径が6.0mm以上10.0mm以下であっても同様の効果を奏するものと推察できる。
また、外筒の内径が10.5mm、14.0mmの場合には、バイパス溝の総断面積が、外筒の内周断面積の0.65%以上2.15%以下であれば、プランジャーロッドの移動速度が20mm/sec〜100mm/secの際にミドルストッパーが前進せず、液剤がバイパス溝を円滑に流通できることがわかる。また、外筒の内径が10.5mm、14.0mmの場合に限らず、当該内径が10.1mm以上18.0mm以下であっても同様の効果を奏するものと推察できる。
〔バイパス溝の深さについて〕
上記の試験結果に基づいて、バイパス溝の深さと合格・不合格との関係をまとめたものを表9に示す。
Figure 2014155617
この表から、外筒の内径が6.85mmの場合には、バイパス溝の深さが、外筒の内径の2.77%以上3.79%以下であれば、プランジャーロッドの移動速度が20mm/sec〜100mm/secの際にミドルストッパーが前進せず、液剤がバイパス溝を円滑に流通できることがわかる。また、このような効果は、バイパス溝の深さが、外筒の内径の2.7%以上3.8%以下の範囲であっても同様に奏するものと推察できる。さらに、外筒の内径が6.85mmの場合に限られず、当該内径が6.0mm以上10.0mm以下であっても同様の効果を奏するものと推察できる。
また、外筒の内径が10.5mm、14.0mmの場合には、バイパス溝の深さが、外筒の内径の2.19%以上3.21%以下であれば、プランジャーロッドの移動速度が20mm/sec〜100mm/secの際にミドルストッパーが前進せず、液剤がバイパス溝を円滑に流通できることがわかる。また、このような効果は、バイパス溝の深さが、外筒の内径の2.1%以上3.3%以下の範囲であっても同様に奏するものと推察できる。さらに、外筒の内径が10.5mm、14.0mmの場合に限られず、当該内径が10.1mm以上18.0mm以下であっても同様の効果を奏するものと推察できる。
10 外筒
11 バイパス部
11a バイパス溝
12 先端側円筒部
13 後端側円筒部
14 リング状突起
15 リング状突起
18 フロントアッセンブリ
20 ハブルアーロック
21 基端部
22 円筒部
23 ルアー先
23a 導入孔
24 嵌着孔
24a リング状溝
25 バイパスチャンバー
25a 前端面
26 溝部
26a 直線溝
26b 管状溝
30 フロントストッパー
40 ミドルストッパー
50 エンドストッパー
60 フィンガーグリップ
61 嵌着部
62 フランジ部
70 プランジャーロッド
100 二室式容器兼用注射器
O 軸線
S 製剤
L 液剤
直径 D
内径 d
間隔 I
深さ F
特公平4−46152号公報 特許第2942835号 米国特許第2591046号明細書
実施形態に係る二室式容器兼用注射器の縦断面図であって、製剤、液剤が充填されて組み立てられた状態を示す図である。 実施形態に係る二室式容器兼用注射器の縦断面図であって、ミドルストッパーがバイパス溝に到達している状態を示す図である。 実施形態に係る二室式容器兼用注射器の先端部の拡大図である。 実施形態に係る二室式容器兼用注射器の先端部の他の例を示す図である。 実施形態に係る二室式容器兼用注射器の後端部の拡大図である。 外筒におけるバイパス溝が存在する部分の軸線に直交する断面図である。 の一部拡大図である。 バイパス溝の各種形状を説明する図である。

Claims (7)

  1. 軸線を中心として内径が該軸線方向にわたって一様とされた円筒形状をなすとともに、前記軸線方向の一部に内周面から凹むようにして成型されたバイパス溝を有する外筒と、
    該外筒の先端に設けられたフロントアッセンブリと、
    前記外筒の後端に設けられたフィンガーグリップと、
    前記外筒内における前記バイパス溝の先端側に嵌入されたフロントストッパーと、
    前記外筒内における前記バイパス溝の後端側に嵌入されて前記フロントストッパーとともに製剤を封止するミドルストッパーと、
    前記外筒内における前記ミドルストッパーの後端側に嵌入されて前記ミドルストッパーとともに液剤を封止するエンドストッパーと、
    前記フィンガーグリップを挿通して前記エンドストッパーに後端側から接続されるプランジャーロッドとを備え、
    前記外筒の内径が6.0mm以上10.0mm以下とされ、
    前記バイパス溝が、前記軸線の周方向に間隔をあけて複数成型され、
    各前記バイパス溝の前記軸線に直交する断面積が、前記外筒の前記軸線に直交する内周断面積の0.13%以上0.24%以下とされ、
    前記内周面から凹む前記バイパス溝の深さが、前記外筒の内径の2.7%以上3.8%以下とされていることを特徴とする二室式容器兼用注射器。
  2. 全ての前記バイパス溝の前記軸線に直交する断面積の合計が、前記外筒の前記軸線に直交する内周断面積の0.8%〜2.4%とされていることを特徴とする請求項1に記載の二室式容器兼用注射器。
  3. 軸線を中心として内径が該軸線方向にわたって一様とされた円筒形状をなすとともに、前記軸線方向の一部に内周面から凹むようにして成型されたバイパス溝を有する外筒と、
    該外筒の先端に設けられたフロントアッセンブリと、
    前記外筒の後端に設けられたフィンガーグリップと、
    前記外筒内における前記バイパス溝の先端側に嵌入されたフロントストッパーと、
    前記外筒内における前記バイパス溝の後端側に嵌入されて前記フロントストッパーとともに製剤を封止するミドルストッパーと、
    前記外筒内における前記ミドルストッパーの後端側に嵌入されて前記ミドルストッパーとともに液剤を封止するエンドストッパーと、
    前記フィンガーグリップを挿通して前記エンドストッパーに後端側から接続されるプランジャーロッドとを備え、
    前記外筒の内径が10.1mm以上18.0mm以下とされ、
    前記バイパス溝が、前記軸線の周方向に間隔をあけて複数成型され、
    各前記バイパス溝の前記軸線に直交する断面積が、前記外筒の前記軸線に直交する内周断面積の0.105%以上0.160%以下とされ、
    前記内周面から凹む前記バイパス溝の深さが、前記外筒の内径の2.1%以上3.3%以下とされていることを特徴とする二室式容器兼用注射器。
  4. 全ての前記バイパス溝の前記軸線に直交する断面積の合計が、前記外筒の前記軸線に直交する内周断面積の0.65%〜2.15%とされていることを特徴とする請求項3に記載の二室式容器兼用注射器。
  5. 前記軸線の周方向に隣り合うバイパス溝における周方向中央同士の間隔が、2.0mm〜7.3mmの範囲とされていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の二室式容器兼用注射器。
  6. 前記バイパス溝の前記軸線に直交する断面形状が、三角形、台形、半円形のいずれかの形状、または、これらを組み合わせた形状であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の二室式容器兼用注射器。
  7. 前記外筒が、ガラス又は合成樹脂から成型されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の二室式容器兼用注射器。
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