JP2014154353A - 支持碍子装着部用アダプタ及びこれを用いた懸垂碍子の取り付け方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】長幹碍子の形態の支持碍子101を取り付けるために鉄塔に設けた支持碍子装着部12に接合する接合面を備えるベース52に取付孔を形成してフック55を設けた支持碍子装着部用アダプタ51を用意し、この支持碍子装着部用アダプタ51を支持碍子装着部12の装着孔とベース52の取付孔とを貫通させたボルトBとナットNとの締め付けによって支持碍子装着部12に固定し、フック55を利用して懸垂碍子201を吊下げた状態で支持できるようにした。
【選択図】図6
Description
最初に支持碍子101について説明する。ここで紹介するのは複数個の碍子を連結した長幹碍子の形態の支持碍子101である。上部に取付プレート102を備えている。取付プレート102は、鉄塔(全体を図示せず)に設けられた碍子支持用の支持片11に一体的に設けられた支持碍子装着部12に固定される。支持碍子装着部12は鉄塔に設けられた支持碍子101を取り付ける部分である。本実施の形態では、支持碍子101の取り付けのための専用の台座を支持碍子装着部12としている。支持碍子装着部12としてはその他に、鉄塔のプレートの一部であってもよい。鉄塔のプレートの一部に支持碍子101を直接装着する場合があり、この場合には鉄塔のプレートの一部が支持碍子装着部になるからである。
次いで懸垂碍子201について説明する。懸垂碍子201は複数個の碍子を連結した碍子連である。上部に相対向する一対の上部取付片202を備える。これらの上部取付片202は上部孔203を形成している。このような懸垂碍子201は、例えば鉄塔の側に設けられた碍子支持片(図示せず)を利用して吊下げ支持される。一対の上部取付片202の間に碍子支持片を差し込みこの碍子支持片が有する支持孔と一対の上部孔203とにコッターピン251を貫通させ、このコッターピン251を割ピン252で抜け止めすることで碍子支持片に一対の上部取付片202が取り付けられる。こうして懸垂碍子201は、碍子支持片に吊下げられた状態で揺動自在に支持される。
第1の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図3〜図5に示すように、支持碍子装着部用アダプタ51は、円形平板形状のベース52を主体とする。
図6(a)〜(f)に示す模式図は、支持碍子装着部用アダプタ51を用いた懸垂碍子201の取り付け方法の各工程を示している。図6(a)〜(f)は鉄塔(図示せず)を正面方向から見た図面であり、したがって図6(a)〜(f)中において送電線(図示せず)は左右方向に延びている。図6(a)〜(f)に示す懸垂碍子201の取り付け方法は、ジャンパー線(図示せず)を支持している支持碍子101が折れたり損傷したりした場合に、この支持碍子101に換えて懸垂碍子201を取り付ける方法である。
本実施の形態によれば、支持碍子装着部12に支持碍子装着部用アダプタ51を介して懸垂碍子201を取り付けることができる。したがって支持碍子101が折れたり損傷したりした場合の復旧を速やかに行なうことができる。
第2の実施の形態を図7〜図9に基づいて説明する。第1の実施の形態と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。
本実施の形態では、ベース52が取付孔56を8個形成している。これらの取付孔56はベース52の中心から放射状に長く形成された長孔であり、支持碍子装着部12に形成されている装着孔13の位置に合わせて形成されている。このような取付孔56は45度間隔で配列されている。
本発明は上記実施の形態に限らず、各種の変形や変更を許容する。例えば懸垂碍子201を支持するための懸垂碍子支持部はフック55に限らず、例えば平板状部材によって形成してもよい。支持碍子装着部用アダプタ51が備える取付孔56の数は、4個又は8個に限らず例えば2個であっても良く、あるいは12個や16個であってもよい。支持碍子101を固定的に支持する支持碍子装着部12に設けられた装着孔13の数が6個であるならば、取付孔56は例えば30度間隔で6個、あるいは15度間隔で12個設ければよい。ベース52は必ずしも平板形状である必要はなく、円形状である必要もない。
13 装着孔
52 ベース
53 接合面
55 フック(懸垂碍子支持部)
56 取付孔
101 支持碍子
201 懸垂碍子
Claims (11)
- 鉄塔に設けられている支持碍子を取り付ける支持碍子装着部に接合する接合面を備えるベースと、
前記支持碍子装着部に形成されている装着孔の位置に合わせて前記ベースに形成された複数個の取付孔と、
前記接合面の裏面側に位置させて前記ベースに設けられた懸垂碍子を所定の回転角度で取り付けて支持するための懸垂碍子支持部と、
を備えることを特徴とする支持碍子装着部用アダプタ。 - 前記取付孔は放射方向に長い長孔である、ことを特徴とする請求項1に記載の支持碍子装着部用アダプタ。
- 前記取付孔は90度間隔で4個設けられている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の支持碍子装着部用アダプタ。
- 前記取付孔は45度間隔で8個設けられている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の支持碍子装着部用アダプタ。
- 前記懸垂碍子支持部はフックである、ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一に記載の支持碍子装着部用アダプタ。
- 前記ベースは平板形状である、ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一に記載の支持碍子装着部用アダプタ。
- 前記ベースは円形状である、ことを特徴とする請求項6に記載の支持碍子装着部用アダプタ。
- 鉄塔に設けられている支持碍子を取り付ける支持碍子装着部から前記支持碍子を取り外す第1の工程と、
前記支持碍子装着部に接合する接合面を備えるベースと、前記支持碍子装着部に形成されている装着孔の位置に合わせて前記ベースに形成された複数個の取付孔と、前記接合面の裏面側に位置させて前記ベースに設けられた懸垂碍子を所定の回転角度で取り付けて支持するための懸垂碍子支持部と、を備える支持碍子装着部用アダプタの前記接合面を前記支持碍子装着部に接合させ、前記装着孔と前記取付孔とを位置合わせしてボルトを貫通させ、このボルトにナットを螺合させて締め付けることで前記支持碍子装着部に前記支持碍子装着部用アダプタを固定する第2の工程と、
前記支持碍子装着部に固定された前記支持碍子装着部用アダプタの前記懸垂碍子支持部に懸垂碍子を取り付けて支持させる第3の工程と、
を備えることを特徴とする懸垂碍子の取り付け方法。 - 前記第2の工程では、前記取付孔が90度間隔で4個設けられた前記支持碍子装着部用アダプタを90度ずつの角度範囲で回転させて前記取付孔を4個の前記装着孔に位置合わせすることで、前記懸垂碍子支持部の向きを90度ずつの角度範囲で所望の角度に設定する、ことを特徴とする請求項8に記載の懸垂碍子の取り付け方法。
- 前記第2の工程では、前記取付孔が90度間隔で4個設けられた前記支持碍子装着部用アダプタを45度ずつの角度範囲で回転させて前記取付孔を8個の前記装着孔に位置合わせすることで、前記懸垂碍子支持部の向きを45度ずつの角度範囲で所望の角度に設定する、ことを特徴とする請求項8に記載の懸垂碍子の取り付け方法。
- 前記第2の工程では、前記取付孔が45度間隔で8個設けられた前記支持碍子装着部用アダプタを45度ずつの角度範囲で回転させて前記装着孔に位置合わせすることで、前記懸垂碍子支持部の向きを45度ずつの角度範囲で所望の角度に設定する、ことを特徴とする請求項8に記載の懸垂碍子の取り付け方法。
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