JP2014153089A - 金属の腐食検知方法、腐食検知装置、および、その製造方法 - Google Patents

金属の腐食検知方法、腐食検知装置、および、その製造方法 Download PDF

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久勝 瓦井
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Abstract

【課題】抵抗素子を用いて金属の腐食を検知する場合、抵抗素子の大きさに応じて直列接続する金属の種類を選定しないと、どの金属が腐食断線したのかを検知できない。また水晶振動子を用いて金属の腐食を検知する場合、腐食性を評価する金属の数だけ水晶振動子センサが必要であり、かつ装置全体の構成が大掛かりになる。
【解決手段】腐食速度を算出したい金属と固定抵抗器を組み合わせた複数の直列回路を並列に接続し、かつ固定抵抗器の抵抗値に応じて腐食速度を求める金属との組み合わせるため、暴露環境における複数の金属の腐食断線に至るまでの時間を求めることができる。
その結果、暴露環境における複数の金属薄膜の腐食速度を算出でき、電気機器設置環境の腐食性を明らかにできる。また簡便かつ少スペースで、複数の金属の腐食速度を算出できる。
【選択図】図1

Description

この発明は金属の腐食速度の算出に係る腐食検知方法および腐食検知装置に関するものである。
電気機器が設置される環境は多様であり、設置環境によっては予想以上に電子基板が腐食する。特に、硫化水素などの腐食性ガスによって、電子基板が腐食不具合(例えば、金属配線の腐食断線)を生じることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
このような腐食不具合を未然に防止するためには、電気機器の設置環境の腐食性を明らかにする必要がある。そのため、コンクリート中の鋼材の腐食進行を診断する方法として、種類の異なる金属線に抵抗素子を直列接続したものを並列接続して合成抵抗を測定し、どの金属線が腐食したのかを検知する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
また、大気環境中における金属薄膜の腐食量を求める方法として、種々の金属薄膜を付着させた複数の水晶振動子センサを測定環境中に配置し、発振回路を用いて水槽振動子センサを発振させる。この水晶振動子センサの共振周波数をモニタリングすることで金属薄膜の腐食量を求め、測定環境の腐食性を調べる方法がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−337169号 特開2001−99777号
平本 抽,「エレクトロニクス部品の腐食加速試験」,第33回技術セミナー資料(エレクトロニクス材料・部品の腐食とその対策),(社)腐食防食協会,P.35,(2003).
上記特許文献1の腐食センサにおいては、抵抗素子の大きさに応じて直列接続する金属の種類を選定しないと、どの金属が腐食断線したのかを検知できないという問題がある。
また、上記特許文献2では、腐食監視装置は、腐食性を評価する金属の数だけ水晶振動子センサが必要であり、かつ装置全体の構成が大掛かりになるという問題がある。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、簡便かつ少スペースで、測定環境中の腐食性を調査できる方法及び装置を提供するものである。
この発明に係る金属の腐食検知装置は、 絶縁基板と、絶縁基板上に設けられ、少なくとも1つの分岐を有する薄膜配線である第一金属薄膜配線と、絶縁基板上に設けられ、少なくとも1つの分岐を有する第一金属薄膜配線とは独立した薄膜配線である第二金属薄膜配線と、第一金属薄膜配線を構成する少なくとも2以上の第一分岐配線と、第二金属薄膜配線を構成する少なくとも2以上の第二分岐配線とを備え、第一分岐配線のうち少なくとも2以上の分岐配線は、異なる2種以上の金属材料が所定の薄膜配線部分を占め、電気的に直列接続となるように配置され、第一分岐配線のうち少なくとも2以上の分岐配線が、第二分岐配線の一対一で対応したそれぞれの分岐配線との間で固定抵抗器により接続されているものである。
この発明によれば、簡便かつ少スペースで、複数の金属の腐食速度を同一環境下で予測することができる。
この発明の実施の形態1に係る腐食検知装置の上面図である。 この発明の実施の形態1に係る腐食検知装置の第一工程後の上面図である。 この発明の実施の形態1に係る腐食検知装置の第二工程後の上面図である。 この発明の実施の形態1に係る腐食検知装置の第三工程後の上面図である。 この発明の実施の形態1に係る腐食検知装置の第四工程後の上面図である。 この発明の実施の形態1に係る腐食検知装置の第五工程後の上面図である。 この発明の実施の形態1に係る腐食検知装置の断面図である。 この発明の実施の形態2に係る腐食検知装置の上面図である。 この発明の実施の形態1に係る腐食検知装置の変形例を示す上面図である。
実施の形態1.
次に、図面を用いて、この発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
以下、この発明に係る実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る腐食検知装置の上面図である。図において、絶縁基板1の主面上に独立した2つの金属薄膜配線である第一金属薄膜配線2及び第二金属薄膜配線3を配置する。第一金属薄膜配線2及び第二金属薄膜配線3間の電気抵抗を測定するため、第一金属薄膜配線2及び第二金属薄膜配線3は絶縁性を有する基板上に形成させる必要がある。絶縁基板1の材料としては、ガラス、ガラス・エポキシ、又は、紙フェノール等を用いる。
それぞれの金属薄膜配線は分岐を有しており、第一金属薄膜配線2は、第一分岐配線である第11分岐配線4、第12分岐配線5、及び、第13分岐配線6から成り、第二金属薄膜配線3は、第二分岐配線である第21分岐配線7、第22分岐配線8、及び、第23分岐配線9から成る。第12分岐配線5と第22分岐配線8とは、分岐側でない端部にそれぞれ設けられた接合部である第12接合部10及び第22接合部11で第一固定抵抗器12により、第13分岐配線6と第23分岐配線9とは、分岐側でない端部にそれぞれ設けられた接合部である第13接合部13及び第23接合部14で第二固定抵抗器15により接続されている。
第11分岐配線4及び第21分岐配線7の分岐側でない端部には、第一電極パッド16及び第二電極パッド17が配され、それぞれの電極パッド上に設けられた第11接合部18及び第21接合部19上で、それぞれ第一リード線20及び第二リード線21と接続されている。ここでいう分岐とは、1点から分かれた枝を持つような配線も含まれるものとし、例えば、直線状の配線であっても、分岐点が端部にない場合には、分岐点からの分岐配線を有するものとする。
第12分岐配線5、及び、第13分岐配線6の一部は、第一金属薄膜配線2の主な金属配線部分を構成する金属材料である第一金属材料とは異なる金属材料である第二金属材料からなり、腐食速度を求めたい金属薄膜配線が成膜されており、第12分岐配線5の一部に成膜された腐食速度を求めたい金属薄膜配線を第12金属薄膜配線22、第13分岐配線6の一部に成膜された腐食速度を求めたい金属薄膜配線を第13金属薄膜配線23とする。ここで、第一金属薄膜配線2(及び第二金属薄膜配線3)の主な金属配線部分とは、第一金属薄膜配線2(及び第二金属薄膜配線3)から、第12金属薄膜配線22及び第13金属薄膜配線23の金属配線部分を除いた部分である。以下、同様である。
ここでは、第一金属薄膜配線2及び第二金属薄膜配線3の主な金属配線部分を構成する金属材料は同一材料であり、腐食速度を求めたい金属薄膜配線である第12金属薄膜配線22及び第13金属薄膜配線23を構成する金属材料より耐食性に優れた材料を用いる。一般的に耐食性に優れた材料として、例えば、Au、Sn、若しくは、それらの合金、及び、Fe−Cr系合金などが上げられる。ただし、第一金属薄膜配線2及び第二金属薄膜配線3の主な金属配線部分を構成する金属材料は、必ずしも同一材料である必要はない。第一金属材料が2種以上あっても良い。異なる材料であっても、電気抵抗が低く、耐食性に優れた材料であれば、多少異なっていても第一電極パッド16及び第二電極パッド17間の電気抵抗の変化を検知することは可能である。
第12金属薄膜配線22及び第13金属薄膜配線23の腐食速度を、第一リード線20及び第二リード線21間に設けられたテスター等を用いて第一電極パッド16及び第二電極パッド17間の電気抵抗の変化を検知することにより、検出するため、第12金属薄膜配線22及び第13金属薄膜配線23の抵抗値は、それぞれ対応する既知の第一固定抵抗器12及び第二固定抵抗器15の抵抗値より、1/3以上小さくするようにする。第12金属薄膜配線22又は第13金属薄膜配線23の導電性が小さい材料からなる場合などは、第12金属薄膜配線22及び第13金属薄膜配線23のパターン幅を大きくするなどして、電気抵抗を小さくするように設計する。
第一金属薄膜配線2及び第二金属薄膜配線3のパターン幅及びパターン長については、特に制限はないが、あまり細く、又は、長くした場合には配線自体のインピーダンスが増加することから、第12金属薄膜配線22及び第13金属薄膜配線23の腐食速度の算出精度が低くなる。そのため、0.05mm以上のパターンで、必要以上に長く引き回さない方が好ましい。ただし、あまり短くしすぎると第12金属薄膜配線22若しくは第13金属薄膜配線23の成膜、及び、第一固定抵抗器12若しくは第二固定抵抗器15の半田付けが困難となるため、50mm程度が適切である。また、金属薄膜配線の厚さについても、断面積による配線自体のインピーダンス増加の観点から、また、成膜時の膜厚不均一による配線自体のインピーダンス増加の観点から0.1μm以上が好ましい。
電気機器の腐食劣化を事前に予測可能な第12金属薄膜配線22及び第13金属薄膜配線23の金属材料としては、電気機器に使用されている代表的な金属材料であり、かつ暴露環境の腐食性を的確に評価できる金属、例えば、Ag、Ag合金、Cu、Cu合金、Ni、Ni合金、Fe、及び、Fe合金などがあげられる。ただし、これ以外の金属材料であっても、実際に電気機器に使用され、かつ暴露環境の腐食性を評価する必要がある金属材料が用いられる可能性があることはいうまでもない。金属薄膜配線の成膜法としては、スパッタ法、蒸着法、めっき法などがあるが、特にこれだけにとらわれる必要は無い。
第一固定抵抗器12及び第二固定抵抗器15の抵抗値は異なる必要がある。同じ抵抗値を用いた場合には、第12金属薄膜配線22及び第13金属薄膜配線23のインピーダンスに大きな差がない場合には、どちらの金属薄膜配線が腐食により断線したかが判断しにくいからである。ただし、第12金属薄膜配線22及び第13金属薄膜配線23のインピーダンスに大きな差がある場合には、同じ抵抗値を用いても腐食による特性劣化が検知できるため、同じ抵抗値でも構わない。また、第一固定抵抗器12及び第二固定抵抗器15の抵抗値は、10Ω以上100kΩ以下が好ましい。10Ω以下であれば、金属薄膜配線自体が持つインピーダンスとの差が小さくなり、逆に、100kΩ以上であれば、腐食によりクラック発生した場合など完全にオープンとならない場合の抵抗値より大きくなるため、第12金属薄膜配線22及び第13金属薄膜配線23の腐食断線を検知し難いためである。抵抗値の差は、100Ω以上50kΩ以下が望ましい。この範囲外では、第12金属薄膜配線22及び第13金属薄膜配線23の腐食断線を検知し難いためである。
固定抵抗器に直列に接続する金属薄膜配線は、抵抗値の小さい固定抵抗器から抵抗値の大きい固定抵抗器に向かって、FeまたはFe合金、CuまたはCu合金、Agまたは
Ag合金、NiまたはNi合金とするとよい。例えば、第一固定抵抗器12の抵抗値が10Ω、第二固定抵抗器15の抵抗値が1kΩの場合、第12金属薄膜配線22にはFeまたはFe合金、第13金属薄膜配線23にはCuまたはCu合金を用いるとよい。
腐食性ガスの種類や濃度によって金属の腐食速度は異なるが、実環境における金属の腐食速度の順位は、おおよそFeが最も大きく、以後Cu、Ag、Niの順である。そこで、各金属薄膜と固定抵抗器を組み合わせる場合、より腐食速度の大きい金属薄膜に対して、より抵抗値の小さい固定抵抗器を組み合わせることで、各金属薄膜の腐食断線を検知し易くなる。
次に、この発明の実施の形態1に係る腐食検知装置の製造方法について説明する。図2乃至図6は、この発明の実施の形態1に係る腐食検知装置の各製造工程後の上面図である。図2に示すように、第一工程であるA工程では、絶縁基板1上に第一金属薄膜配線2及び第二金属薄膜配線3の主な金属配線部分を形成するパターンを成形する。例えば、主面に銅箔を有する絶縁基板上に第一金属薄膜配線2及び第二金属薄膜配線3の主な金属配線部分となる配線パターンに相当する部分にエッチングレジストをシルク印刷する。次に、エッチングレジストが印刷された部分以外の部分の銅箔を除去し、エッチングレジストを剥離すれば、第一金属薄膜配線2及び第二金属薄膜配線3の主な金属配線部分となる配線パターンが形成される。
次に、第二工程であるB工程及びC工程において、B工程では、図3で示すように例えばアクティブ法により第12金属薄膜配線22をパターン成形する。同様に、C工程では、図4で示すように第13金属薄膜配線23をパターン成形する。
次に、第三工程であるD工程及びE工程において、D工程では、図5で示すように第一固定抵抗器12若しくは第二固定抵抗器15のランド部分を形成するため、及び、第11接合部18若しくは第21接合部19にランドを設けるために、それ以外の部分に余分な半田が付かないようにソルダーレジストをシルク印刷する。ただし、第12金属薄膜配線22及び第13金属薄膜配線23部分については、暴露環境における各種金属の腐食性(腐食速度)を評価するのに用いるため、ソルダーレジストを施さない。
E工程では、図6で示すように第一固定抵抗器12若しくは第二固定抵抗器15、及び、第一リード線20若しくは第二リード線21を半田付けする。半田付けする際に半田メッキまたはフラックス処理など施すことは問題ない。なお、半田付けする際に、フロー方式を用いた場合、第12金属薄膜配線22及び第13金属薄膜配線23部分にも半田が付着するため好ましくない。リフロー方式か手付け半田とする方が望ましい。
なお、上記説明した腐食検知装置の製造方法は、通常実施されているプリント基板の製造方法を用いて容易に実現することが可能であり、また、下記に示すように、サブトラクティブ法を主な方法として用いずとも、実験レベルでは、スパッタ法等を用いて、薄膜を生成することができる。その他、この発明の実施の形態1に係る腐食検知装置を製造する手段は多数あり、特に方法については限定する必要がないことは明らかである。
図7は、この発明の実施の形態1に係る腐食検知装置の第12金属薄膜配線22(または第13金属薄膜配線23)部分におけるパターン方向の断面図である。図で示すように、第12金属薄膜配線22は、第一金属薄膜配線2の第12分岐配線5の主な金属配線部分と確実に電気的に導通するよう重なり部分をもつように成膜される。第13金属薄膜配線23についても同様に成膜される。
以下、この発明の実施の形態1に係る腐食検知装置を用いた暴露環境における金属の腐食性評価における実施例について説明する。
(実施例1)
絶縁基板1として100mm角のガラス基板を用い、第一金属薄膜配線2及び第二金属薄膜配線3の主な金属配線部分を構成する金属材料としてAu、第12金属薄膜配線22としてFe、第13金属薄膜配線23としてCu、第一固定抵抗器12として1kΩ、第二固定抵抗器15として10kΩを用い、半田付けにより接合した。
配線長は、概ね以下のとおりである。
1.第11分岐配線4と第12分岐配線5の合計、第11分岐配線4と第13分岐配線6の合計、第21分岐配線7と第22分岐配線8の合計、及び、第21分岐配線7と第23分岐配線9の合計、それぞれの長さは概ね30mmとして作成した。
2.第12分岐配線5と第22分岐配線8の合計、及び、第13分岐配線6と第23分岐配線9の合計それぞれの長さは概ね40mmとして作成した。
第一金属薄膜配線2及び第二金属薄膜配線3の主な金属配線部分であるAu薄膜配線はスパッタ法により、絶縁基板1であるガラス基板上に成膜する。第12金属薄膜配線22であるFe薄膜配線及び第13金属薄膜配線23であるCu薄膜配線をスパッタ法によりに成膜する。第一固定抵抗器12及び二固定抵抗器15を取り付ける箇所にはAu薄膜が成膜しないようにスパッタ時にマスクし、2つの切れ目をつくる。Fe薄膜配線及びCu薄膜配線を付着させる箇所の切れ目の長さは約5mm、第一固定抵抗器12及び二固定抵抗器15を取り付ける箇所の切れ目の長さは約1mmである。また、Au薄膜配線の幅は約0.1mm、厚みは約1μmとして作成した。
Fe薄膜配線及びCu薄膜配線はスパッタ法により、Au薄膜配線の5mm長さの切れ目に成膜する。なお、Fe薄膜配線及びCu薄膜配線の幅はともに0.1mmである。第一固定抵抗器12及び二固定抵抗器15は、Cu薄膜配線と直列経路を形成する約1mmの切れ目にそれぞれ半田付けした。その後、第一電極パッド16及び第二電極パッド17間の電気抵抗の変化を測定するために、第11接合部18及び第21接合部19に、それぞれ第一リード線20及び第二リード線21を半田付けした。
上記のように作成した腐食検知装置を用い、二酸化硫黄21μg/m、二酸化窒素29μg/mを平均濃度として含む環境に暴露させて、腐食検知装置の電気抵抗を測定した。その結果、第一電極パッド16及び第二電極パッド17間の電気抵抗は、暴露開始から66日後に約10kΩとなった。これはFe薄膜配線が腐食断線したことを示唆し、Fe薄膜配線の腐食速度が1.1μm/年と算出された。
さらに、暴露開始から197日後に第一電極パッド16及び第二電極パッド17間の電気抵抗が約100kΩ以上となった。これはCu薄膜配線が腐食断線し、回路がオープンとなったことを示唆する。このことから、Cu薄膜配線の腐食速度が0.37μm/年であることがわかる。これらに基づき、暴露環境における各種金属の腐食性(腐食速度)を評価することができる。
上記実施の形態によれば、固定抵抗器の抵抗値に応じて腐食速度を求める金属を組み合わせるため、暴露環境における複数の金属の腐食断線に至るまでの時間を求めることができる。その結果、暴露環境における各金属薄膜の腐食速度を算出でき、電気機器設置環境の腐食性を明らかにすることができる。
なお、図1で示すこの発明の実施の形態1に係る腐食検知装置の変形例として、図9に示すように、第11接合部18及び第21接合部19をそれぞれ第11分岐配線4及び第21分岐配線7の端部に設けず、すなわち中ほどに設け、第一電極パッド16、及び、第二電極パッド17を設けない構成が考えられる。もちろん、第一電極パッド16、及び、第二電極パッド17を設けても良い(第一電極パッド16、及び、第二電極パッド17は、第11接合部18及び第21接合部19を設ける箇所を指すため、形状的に配線からはみ出す必要はないが、図1では、理解しやすいように配線からはみ出す形状とした)。
この場合、第11接合部18及び第21接合部19をそれぞれ第11分岐配線4及び第21分岐配線7の端部に設けた構成よりもシンプルな構成となり、かつ、同様な効果が得られる。ここで、この場合の分岐点は、第11分岐配線4と第12分岐配線5または第13分岐配線6が接続する位置であり、第21分岐配線7と第22分岐配線8または第23分岐配線9が接続する位置である。薄膜配線として直線上に分岐点を配する場合であっても、この発明の実施の形態においては、二分岐として考えることとする。図1で示すこの発明の実施の形態1に係る腐食検知装置を用いるか、図9に示す変形例を用いるかは、リード線の配線状況、または、テスターの配置等を考慮し適宜選択すればよい。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、第一金属薄膜配線及び第二金属薄膜配線のそれぞれの金属薄膜配線が3つの分岐配線を有する場合について記載してきたが、2以上の分岐配線であれば、特に4分岐であっても、5分岐であっても、それ以上の分岐であっても構わない。第一金属薄膜配線と第二金属薄膜配線の分岐配線間に設けられた固定抵抗の複合インピーダンスを測定することで、機器に使用されている複数の金属の腐食性(腐食速度)を評価するものである。本実施の形態2では、金属薄膜配線が5方向に分岐した場合について説明する。
図8は、この発明の実施の形態2に係る腐食検知装置の上面図である。上記実施の形態1と同一部分については、ここでは説明を省略する。図において、第一金属薄膜配線2に第12分岐配線5及び第13分岐配線6に加えて、第14分岐配線24及び第15分岐配線25を設ける。また、第二金属薄膜配線3に第22分岐配線8及び第23分岐配線9に加えて、第24分岐配線26及び第25分岐配線27を設ける。
第14分岐配線24と第24分岐配線26とは、分岐側でない端部にそれぞれ設けられた接合部である第14接合部34及び第24接合部35で第三固定抵抗器28により、第15分岐配線25と第25分岐配線27とは、分岐側でない端部にそれぞれ設けられた接合部である第15接合部29及び第25接合部30で第四固定抵抗器31により接続されている。
第14分岐配線24、及び、第15分岐配線25の一部は、第一金属薄膜配線2の主な金属配線部分を構成する金属材料とは異なる金属材料からなり、腐食速度を求めたい金属薄膜配線が成膜されており、第14分岐配線24の一部に成膜された腐食速度を求めたい金属薄膜配線を第14金属薄膜配線32、第15分岐配線25の一部に成膜された腐食速度を求めたい金属薄膜配線を第15金属薄膜配線33とする。ここで、第一金属薄膜配線2(及び第二金属薄膜配線3)の主な金属配線部分とは、第一金属薄膜配線2(及び第二金属薄膜配線3)から、第12金属薄膜配線22、第13金属薄膜配線23、第14金属薄膜配線32、及び、第15金属薄膜配線33の金属配線部分を除いた部分である。以下、同様である。
ここでは、第一金属薄膜配線2及び第二金属薄膜配線3の主な金属配線部分を構成する金属材料は同一材料であり、腐食速度を求めたい金属薄膜配線である第12金属薄膜配線22、第13金属薄膜配線23、第14金属薄膜配線32、及び、第15金属薄膜配線33を構成する金属材料より耐食性に優れた材料を用いる。一般的に耐食性に優れた材料として、例えば、Au、Sn、若しくは、それらの合金、及び、Fe−Cr系合金などが上げられる。ただし、第一金属薄膜配線2及び第二金属薄膜配線3の主な金属配線部分を構成する金属材料は、必ずしも同一材料である必要はない。異なる材料であっても、電気抵抗が低く、耐食性に優れた材料であれば、多少異なっていても第一電極パッド16及び第二電極パッド17間の電気抵抗の変化を検知することは可能である。また、通常、第12金属薄膜配線22、第13金属薄膜配線23、第14金属薄膜配線32、及び、第15金属薄膜配線33を構成する金属材料は異なる材料を用いるが、例えば、同一材料を用いる場合であっても、薄膜のパターン幅、パターン長、または、厚みの内少なくとも一つ異なるものを用いることにより、薄膜のパターン幅、パターン長、または、厚みの違いに伴う腐食程度を予測することも可能である。
第12金属薄膜配線22、第13金属薄膜配線23、第14金属薄膜配線32、及び、第15金属薄膜配線33の腐食速度を、第一リード線20及び第二リード線21間に設けられたテスター等を用いて第一電極パッド16及び第二電極パッド17間の電気抵抗の変化を検知することにより、検出するため、第12金属薄膜配線22、第13金属薄膜配線23、第14金属薄膜配線32、及び、第15金属薄膜配線33の抵抗値は、それぞれ対応する既知の第一固定抵抗器12、第二固定抵抗器15、第三固定抵抗器28、及び、第四固定抵抗器31の抵抗値より、1桁以上小さくするようにする。第12金属薄膜配線22、第13金属薄膜配線23、第14金属薄膜配線32、及び、第15金属薄膜配線33の導電性が小さい材料からなる場合などは、パターン幅を大きくするなどして、電気抵抗を小さくするように設計する。
第一金属薄膜配線2及び第二金属薄膜配線3のパターン幅及びパターン長については、特に制限はないが、あまり細く、又は、長くした場合には配線自体のインピーダンスが増加することから、第12金属薄膜配線22、第13金属薄膜配線23、第14金属薄膜配線32、及び、第15金属薄膜配線33の腐食速度の算出精度が低くなる。そのため、0.05mm以上のパターンで、必要以上に長く引き回さない方が好ましい。ただし、あまり短くしすぎると第12金属薄膜配線22、第13金属薄膜配線23、第14金属薄膜配線32、及び、第15金属薄膜配線33の成膜、及び、第一固定抵抗器12、第二固定抵抗器15、第三固定抵抗器28、及び、第四固定抵抗器31の半田付けが困難となるため、50mm程度が適切である。また、金属薄膜配線の厚さについても、断面積による配線自体のインピーダンス増加の観点から、また、成膜時の膜厚不均一による配線自体のインピーダンス増加の観点から0.1μm以上が好ましい。
電気機器の腐食劣化を事前に予測可能な第12金属薄膜配線22、第13金属薄膜配線23、第14金属薄膜配線32、及び、第15金属薄膜配線33の金属材料としては、電気機器に使用されている代表的な金属材料であり、かつ暴露環境の腐食性を的確に評価できる金属、例えば、Ag、Ag合金、Cu、Cu合金、Ni、Ni合金、Fe、及び、Fe合金などがあげられる。ただし、これ以外の金属材料であっても、実際に電気機器に使用され、かつ暴露環境の腐食性を評価する必要がある金属材料が用いられる可能性があることはいうまでもない。金属薄膜配線の成膜法としては、スパッタ法、蒸着法、めっき法などがあるが、特にこれだけにとらわれる必要は無い。
第一固定抵抗器12、第二固定抵抗器15、第三固定抵抗器28、及び、第四固定抵抗器31の抵抗値は異なる必要がある。同じ抵抗値を用いた場合には、第12金属薄膜配線22、第13金属薄膜配線23、第14金属薄膜配線32、及び、第15金属薄膜配線33の内いずれか2つ以上のインピーダンスに大きな差がない場合には、どちらの金属薄膜配線が腐食により断線したかが判断しにくいからである。ただし、第12金属薄膜配線22、第13金属薄膜配線23、第14金属薄膜配線32、及び、第15金属薄膜配線33のインピーダンスに大きな差がある場合には、同じ抵抗値を用いても腐食による特性劣化が検知できるため、同じ抵抗値でも構わない。
また、第一固定抵抗器12、第二固定抵抗器15、第三固定抵抗器28、及び、第四固定抵抗器31の抵抗値は、10Ω以上100kΩ以下が好ましい。10Ω以下であれば、金属薄膜配線自体が持つインピーダンスとの差が小さくなり、逆に、100kΩ以上であれば、腐食によりクラック発生した場合など完全にオープンとならない場合の抵抗値より大きくなるため、第12金属薄膜配線22、第13金属薄膜配線23、第14金属薄膜配線32、及び、第15金属薄膜配線33の腐食断線を検知し難いためである。抵抗値の差は、100Ω以上50kΩ以下が望ましい。この範囲外では、同様に、第12金属薄膜配線22、第13金属薄膜配線23、第14金属薄膜配線32、及び、第15金属薄膜配線33の腐食断線を検知し難いためである。
図8中の第12金属薄膜配線22にはFeまたはFe合金、第13金属薄膜配線23にはCuまたはCu合金、第14金属薄膜配線32にはAgまたはAg合金、及び、第15金属薄膜配線33にはNiまたはNi合金を用いる。これらの金属薄膜配線と直列回路を組む4つの固定抵抗器は第一固定抵抗器12、第二固定抵抗器15、第三固定抵抗器28、及び、第四固定抵抗器31である。第12金属薄膜配線22と直列回路を構成する第一固定抵抗器12は、最も抵抗値の小さい抵抗値のものを使用する。第13金属薄膜配線23と直列回路を構成する第二固定抵抗器15は、2番目に小さい抵抗値のものを使用する。第14金属薄膜配線32と直列回路を構成する第三固定抵抗器28は、3番目に小さい抵抗値のものを使用する。第15金属薄膜配線33と直列回路を構成する第四固定抵抗器31は最も大きい抵抗値のものを使用する。
腐食性ガスの種類や濃度によって金属の腐食速度は異なるが、実環境における金属の腐食速度の順位は、おおよそFeが最も大きく、以後Cu、Ag、Niの順である。そこで、各金属薄膜と固定抵抗器を組み合わせる場合、より腐食速度の大きい金属薄膜に対して、より抵抗値の小さい固定抵抗器を組み合わせることで、各金属薄膜の腐食断線を検知し易くなる。
(実施例2)
絶縁基板1として100mm角のガラス基板を用い、第一金属薄膜配線2及び第二金属薄膜配線3の主な金属配線部分を構成する金属材料としてAu、第12金属薄膜配線22としてFe、第13金属薄膜配線23としてCu、第13金属薄膜配線32としてAg、第15金属薄膜配線33としてNiを用いた。第一固定抵抗器12として0.1kΩ、第二固定抵抗器15として1kΩ、第三固定抵抗器28として5kΩ、及び、第四固定抵抗器31として10kΩを用い、半田付けにより接合した。
配線長は、概ね以下のとおりである。
1.第11分岐配線4と第12分岐配線5の合計、第11分岐配線4と第13分岐配線6の合計、第11分岐配線4と第14分岐配線24の合計、第11分岐配線4と第15分岐配線25の合計、第21分岐配線7と第22分岐配線8の合計、第21分岐配線7と第23分岐配線9の合計、第21分岐配線7と第24分岐配線26の合計、及び、第21分岐配線7と第25分岐配線27の合計、それぞれの長さは概ね60mmとして作成した。
2.第12分岐配線5と第22分岐配線8の合計、第13分岐配線6と第23分岐配線9、第14分岐配線24と第24分岐配線26、及び、第15分岐配線25と第25分岐配線27の合計、それぞれの長さは概ね40mmとして作成した。
実施例2に係る腐食検知装置のガラス基板への上記の金属(Au,Fe,Cu,Ag,Ni)薄膜配線の成膜方法などを含む腐食検知装置の製造方法は、概ね上記実施例1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
実施例2に係る腐食検知装置を用い、二酸化硫黄21μg/m、二酸化窒素29μg/mを平均濃度として含む環境に暴露させて、腐食検知装置の電気抵抗を測定した。その結果、第一電極パッド16及び第二電極パッド17間の電気抵抗は、暴露開始から68日後に約0.09kΩになった。これはFe薄膜配線が腐食断線したことを示唆し、Fe薄膜配線の腐食速度が1.1μm/年と算出された。
さらに、暴露開始から198日後に第一電極パッド16及び第二電極パッド17間の電気抵抗が約0.8kΩ以上となった。これはCu薄膜配線が腐食断線したことを示唆し、Cu薄膜配線の腐食速度が0.37μm/年であることを示す。
さらに、暴露開始から252日後に第一電極パッド16及び第二電極パッド17間の電気抵抗が約3.3kΩ以上となった。これはAg薄膜配線が腐食断線したことを示唆し、Ag薄膜配線の腐食速度が0.29μm/年であることを示す。
さらに、暴露開始から384日後に第一電極パッド16及び第二電極パッド17間の電気抵抗が約10kΩ以上となった。これはNi薄膜配線が腐食断線したことを示唆し、Ni薄膜配線の腐食速度が0.29μm/年であることを示す。これらに基づき、暴露環境における各種金属の腐食性(腐食速度)を評価することができる。
上記実施の形態に係る金属の腐食検知装置の構成及び腐食探知方法は概ね以下のようなものである。
1、主金属の薄膜配線と主金属以外の金属(腐食速度を検知したい金属)の薄膜配線を電気的に直列接続となるように結合した薄膜配線と、主金属のみから成る薄膜配線との間を、抵抗素子により電気的に直列接続となるよう絶縁基板上に配線する。
2、上記電気的に直列接続された配線を絶縁基板上に複数設ける。電気的に直列接続された配線は、電気機器に用いられ、腐食速度を検知したい金属の数との兼ね合いから、通常4(鉄または鉄合金、銅または銅合金、銀または銀合金、若しくは、ニッケルまたはニッケル合金)以下となる。なお、直列接続が3つ以下の場合、上記4種類の金属の中から、3種類の金属を選択すればよい。ただし、同一種類の金属で配線幅、配線長、または、配線厚を変えて腐食度合いを検知する場合は、特に4以下にとらわれない。
3、上記4種類の金属と固定抵抗器の組み合わせについて、鉄または鉄合金には最も抵抗値の小さい固定抵抗器、銅または銅合金には2番目に抵抗値の小さい固定抵抗器、銀または銀合金には3番目に抵抗値の小さい固定抵抗器、及び、ニッケルまたはニッケル合金には最も抵抗値の大きい固定抵抗器を組み合わせるようにすれば、抵抗値の測定が容易となる。
4、上記電気的に直列接続された配線を、電気的に並列接続となるよう絶縁基板上に配線する。
5、上記電気的に並列接続した配線の両端部の抵抗値(合成抵抗値)を測定することで、複数の金属薄膜配線の腐食断線に至るまでの時間を判別できるため、各金属薄膜の腐食速度を算出できる。
上記実施の形態によれば、固定抵抗器の抵抗値に応じて腐食速度を求める金属を組み合わせるため、暴露環境における複数の金属の腐食断線に至るまでの時間を求めることができる。その結果、暴露環境における各金属薄膜の腐食速度を算出でき、電気機器設置環境の腐食性を明らかにすることができる。
1 絶縁基板、2 第一金属薄膜配線、3 第二金属薄膜配線、4 第11分岐配線、5 第12分岐配線、6 第13分岐配線、7 第21分岐配線、8 第22分岐配線、9 第23分岐配線、10 第12接合部、11 第22接合部、12 第一固定抵抗器、13 第13接合部、14 第23接合部、15 第二固定抵抗器、16 第一電極パッド、17 第二電極パッド、18 第11接合部、19 第21接合部、20 第一リード線、21 第二リード線、22 第12金属薄膜配線、23 第13金属薄膜配線、24 第14分岐配線、25 第15分岐配線、26 第24分岐配線、27 第25分岐配線、28 第三固定抵抗器、29 第15接合部、30 第25接合部、31 第四固定抵抗器、32 第14金属薄膜配線、33 第15金属薄膜配線、34 第14接合部、35 第24接合部

Claims (4)

  1. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板上に設けられ、少なくとも1つの分岐を有する薄膜配線である第一金属薄膜配線と、
    前記絶縁基板上に設けられ、少なくとも1つの分岐を有する前記第一金属薄膜配線とは独立した薄膜配線である第二金属薄膜配線と、
    前記第一金属薄膜配線を構成する少なくとも2以上の第一分岐配線と、
    前記第二金属薄膜配線を構成する少なくとも2以上の第二分岐配線とを備え、
    前記第一分岐配線のうち少なくとも2以上の分岐配線は、異なる2種以上の金属材料が所定の薄膜配線部分を占め、電気的に直列接続となるように配置され、
    前記第一分岐配線のうち少なくとも2以上の分岐配線が、前記第二分岐配線の一対一で対応したそれぞれの分岐配線との間で固定抵抗器により接続されていることを特徴とする金属の腐食検知装置。
  2. 前記第一金属薄膜配線及び前記第一金属薄膜配線の主な金属配線部分を構成する金属材料である第一金属材料が、Au、Au合金、Sn、Sn合金、Fe−Cr系合金のうちいずれか一つであり、前記第一分岐配線及び前記第二分岐配線を構成する金属材料のうち、前記第一金属材料と異なる第二金属材料が、Fe若しくはFe合金、Cu若しくはCu合金、Ag若しくはAg合金、または、Ni若しくはNi合金のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の金属の腐食検知装置。
  3. 絶縁基板上に少なくとも1つの分岐を有し、少なくとも2以上の切れ目を有する配線を含む第一分岐配線からなる薄膜配線である第一金属薄膜配線、及び、少なくとも1つの分岐を有し、少なくとも2以上の第二分岐配線からなる前記第一金属薄膜配線とは独立した薄膜配線である第二金属薄膜配線とを成膜する第一工程と、
    前記第一分岐配線の前記切れ目に、前記第一工程で成膜した金属材料とは異なる金属材料を成膜する第二工程と、
    前記第一分岐配線と前記第二分岐配線間にそれぞれ1対1に対応する配線が、電気的に直列配線となるように固定抵抗器を設ける第三工程とを備えた、
    金属の腐食検知装置の製造方法。
  4. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板上に設けられ、少なくとも1つの分岐を有する薄膜配線である第一金属薄膜配線と、
    前記絶縁基板上に設けられ、少なくとも1つの分岐を有する前記第一金属薄膜配線とは独立した薄膜配線である第二金属薄膜配線と、
    前記第一金属薄膜配線を構成する少なくとも2以上の第一分岐配線と、
    前記第二金属薄膜配線を構成する少なくとも2以上の第二分岐配線とを備え、
    前記第一分岐配線のうち少なくとも2以上の分岐配線は、異なる2種以上の金属材料が所定の薄膜配線部分を占め、電気的に直列接続となるように配置され、
    前記第一分岐配線のうち少なくとも2以上の分岐配線が、前記第二分岐配線の一対一で対応したそれぞれの分岐配線との間で固定抵抗器により接続されており、前記第一金属薄膜配線の端部と前記第二金属薄膜配線の端部間の抵抗値により金属の腐食度合いを検知することを特徴とする金属の腐食検知方法。
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