JP2014153061A - 液体クロマトグラフ用送液装置および液体クロマトグラフ装置 - Google Patents

液体クロマトグラフ用送液装置および液体クロマトグラフ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
液体流路上の開閉弁の動作のばらつきや特性に影響されない高精度な送液制御を行う装置、及び当該装置を用いた方法を提供する。
【解決手段】
液体を送液する送液部と、前記送液部から送液される液体の流路上に配置され、開閉動作を行う弁と、前記送液部、及び前記弁の動作を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記弁の開閉動作のタイミングに基づいて、前記送液部の送液速度を変化させるように動作を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体クロマトグラフに関し、特に送液の制御を高精度に行う液体クロマトグラフ用送液装置、液体クロマトグラフ装置に関する。
液体クロマトグラフを用いた分析技術は、高精度であることが求められている。そのため、送液装置による移動相の送液は、正確に制御されることが重要である。
ここで、低圧グラジエント送液の制御は、送液装置である送液ポンプ本体の送液動作と送液される液体の流路を切り換える弁の動作とを組み合わせることによって行われる。特許文献1には、送液される移動相中の複数の成分の検出及び濃度の算出を行い、当該成分濃度に基づいて設定混合比との混合比誤差を計算し、当該混合比誤差を電磁弁の切り換え時期にフィードバックする技術が開示されている。
特開2002−243712号公報
特許文献1では、電磁弁の切り換え時期を調整することにより混合比の精度向上を図っている。しかし、実際には電磁弁の動作は瞬間的に行われるのではなく、ある時間幅を持ってなされている。ここで、電磁弁が開閉を切り換える動作を行う場合、この動作にばらつきが生じることにより、送液される移動相の流量にも影響する可能性がある。
特許文献1に開示された技術では、この過渡動作のばらつきについては考慮されていないため、より高精度な制御を行うことはできない。
本発明の目的は、流路上の弁の開閉動作のばらつきや特性に起因する移動相の流量や圧力の変化を低減し、より高精度な送液の制御を実現する装置、および方法を提供することである。
上記課題を解決するための一態様として、本発明では、以下の特徴を有する。
すなわち、液体を送液する送液部と、前記送液部から送液される液体の流路上に配置され、開閉動作を行う弁と、前記送液部、及び前記弁の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記弁の開閉動作のタイミングに基づいて、前記送液部の動作を制御する装置、及び当該装置を用いた方法を提供する。
本発明によれば、液体クロマトグラフの送液に関して、弁の開閉動作のばらつきが液体の流量や圧力に与える影響を低減し、高精度な送液制御を実現することができる。
本発明の実施の形態に係る送液装置の概略構成を示す図 本発明の第二の実施の形態に係る送液装置の全体構成を示す図 本発明の実施の形態に係る電磁弁の切り換えと移動相中の混合比との関係を説明する図 本発明の実施の形態に係る電磁弁に与える開弁指令と、電磁弁の変位の関係を説明する図 従来の電磁弁の動作と送液ポンプの送液速度との関係を説明する図 本発明の実施の形態に係る電磁弁の動作と送液ポンプの送液速度との関係の第一の例を説明する図 本発明の実施の形態に係る電磁弁の動作と送液ポンプの送液速度との関係の第二の例を説明する図 本発明の実施の形態に係る電磁弁の動作と送液ポンプの送液速度との関係の第三の例を説明する図 本発明の実施の形態に係る電磁弁の動作と送液ポンプの送液速度との関係の第四の例を説明する図 本発明の実施の形態に係る電磁弁の動作と送液ポンプの送液速度との関係の第五の例を説明する図 本発明の第三の実施の形態に係る送液装置の全体構成を示す図 本発明の第三の実施の形態に係る後流の切換え弁のα流路の開弁動作を示す図 本発明の第三の実施の形態に係る後流の切換え弁のβ流路の開弁動作を示す図 本発明の第二の実施の形態に係る電磁弁の動作を説明する図。 本発明の実施の形態に係る液体クロマトグラフ装置のシステム構成図 本発明の実施の形態に係る送液制御の基本動作フロー図 本発明の実施の形態に係る電磁弁の構成の例を示す図 本発明の第四の実施の形態に係る流路切り換え弁の位置構成を示す図 本発明の第四の実施の形態に係る液体クロマトグラフにおけるオートサンプラ(試料注入部)の全体構成を示す図 本発明の第四の実施の形態に係る送液ポンプとオートサンプラとの間の同期信号の接続関係を示す図 本発明の第四の実施の形態に係る流路切り換え弁の動作と送液ポンプ送液速度との関係を示す図 本発明の第四の実施の形態に係る流路切り換え弁の動作と送液ポンプのモータの回転との関係の第一の例を示す図 本発明の第四の実施の形態に係る流路切り換え弁の動作と送液ポンプのモータの回転との関係の第二の例を示す図 本発明の第四の実施の形態に係る流路切り換え弁の動作と送液ポンプのモータの回転との関係の第三の例を示す図 本発明の実施の形態に係る送液ポンプの制御方法を適用しない場合/適用した場合における送液ポンプの圧力を示す比較図 本発明の実施の形態に係る送液ポンプの制御方法を適用しない場合/適用した場合におけるカラム入口の圧力を示す比較図
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図15は、本発明の実施の形態に係る液体クロマトグラフ装置のシステム構成図である。この図に示す液体クロマトグラフ装置は、混合試料の分離・分析が行われる液体クロマトグラフ部1501と、液体クロマトグラフ部1501に係る各装置を所定の測定メソッドに基づいて制御するための制御装置である制御部1509を備えている。
液体クロマトグラフ部1501は、制御部1509からの指令に基づいて溶離液を送る送液装置(送液部)1502と、送液装置1502から送液された溶離液に対して、制御部1509からの指令に基づいて試料を注入するオートサンプラと(試料注入部)1503、試料中の成分を分離するカラム(分離部)1504と、カラムにより分離された成分を検出して電気信号に変換して制御部1509に出力する検出器(検出部)1505を備えている。
制御部1509は、液体クロマトグラフ部1501に係る各装置との指令及びデータのやり取りを実行するデータ処理装置1507と、オペレータからの指示等が入力される入力装置1506と、検出器1505による検出結果や、液体クロマトグラフ部1501及び制御部1509の各種操作に係るグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)等が表示される出力装置1508を備えている。検出器1505によって検出された各成分の測定値はデータ処理装置1507に取込まれ、試料の分析結果が出力装置1508に送信・表示される。
次に、図1を用いて、本発明の実施の形態に係る送液装置について説明する。
送液装置は送液制御部1、アクチュエータ95、送液ポンプ94、電磁弁93から構成される。
送液ポンプ94は、アクチュエータ95からの駆動力によって、送液を吸入口から吸い込み、吐出口から押し出すポンプ動作を行う。
電磁弁93は、送液ポンプ94の吸入側に設置され、本例では送液タンク91からの流れを制御する構成となっている。電磁弁93は後述する送液制御部1からの指令によって動作し、通電されると開状態となり液体を通し、通電をやめるとばねの力で送液の流路を閉じ閉状態となる構成を有する。
送液制御部1は、図15に示すデータ処理装置1507に備えられている。データ処理装置1507により移動相の送液量、送液速度等に関する指令を受けて、アクチュエータ95の駆動指令や、電磁弁93の開閉指令を生成する。
アクチュエータ95は、モータやセンサを備えており、送液制御部1からの駆動指令を受けてモータを回転させ、その動力を送液ポンプに与える構成となっている。
図1に示した本実施の形態に係る送液装置の動作を以下に説明する。
なお、ここでは、必要な液体などの初期吸引操作、アクチュエータ95の原点復帰操作などは完了しており、送液装置を動かす準備は整っている状態であるものとする。
電磁弁93は、高精度な送液制御を行う場合、例えば、各部の圧力を一定に保つことや逆流による空気の吸い込みを防止したり、重力による液体の移動を防止するために、送液ポンプ94の前後に設置されている。
本発明の実施形態では、送液ポンプ94の吸い込み流路92の液下がりを防止するため、図示されるように送液ポンプ94の吸入口と送液タンク91の間に電磁弁93を設置し、送液ポンプ94の停止時には液体の流れを遮断するようにしている。
ここで、送液ポンプ94を動作させて送液を行う場合には、電磁弁93を開状態にした状態で、送液が行われることとなる。しかし、電磁弁93の動作は瞬間的に行われるのではなく、開閉動作の開始から終了までの間にはある程度の時間幅を要する。
図4は、本発明の実施の形態に係る電磁弁の動作を説明する図である。
電磁弁93の開閉を切り換える過程においては、図示されるように電磁弁93の動作にばらつきがある。さらに、十分な開状態、又は十分な閉状態に至るまでの時間は、動作条件などによっても異なるものとなる。ここで、このように電磁弁93の状態がばらついている状態で送液ポンプ94を動作させると、送液ポンプ94の送液量と電磁弁93の開口面積の関係が変動するので、結果として流量のばらつきや、瞬間的な圧力変動などを招くおそれがある。
本発明の実施形態に係る動作制御では、図1の時間経過に伴う送液ポンプの送液速度の変化を表すグラフ101、及び電磁弁93の開閉動作を表すグラフ102に示すように、電磁弁93が開閉動作の途中段階である間は、送液ポンプ94を停止させる制御を行う。すなわち、電磁弁93が十分に開状態になってから送液ポンプ94を動かし始め、送液ポンプ94を停止させてから電磁弁93を閉じる動作を行う。
すなわち、電磁弁93が開動作を行う場合には、送液制御部1により、電磁弁93に開動作の開始を指示する信号を供給したのちに、送液ポンプ94に停止信号を出し、後述するセンサによって電磁弁93が完全に開いた状態となったことを検知したのちに送液ポンプ94の動作を開始させるよう指示を出す。次に、電磁弁93の閉動作を行う場合には、先に送液ポンプ94に停止信号を出し、動作を停止させてから電磁弁93に閉動作の開始を指示する信号を供給する。
ここで、図17は、本発明の実施形態に係る電磁弁93の構成を示す図である。上述の通り送液制御部1により開閉指令が電気回路1701に与えられると、ソレノイド1702によって電気エネルギーが機械的なエネルギーに変換される。当該機械的エネルギーにより、弁体1703が動かされて変位し、当該変位をホール素子1704等のセンサが検出する。このように弁の変位が検出されることに基づいて、送液ポンプ94の送液速度を調整する構成となる。
図16は、本発明の実施の形態に係る送液制御の基本動作フローを示す。本制御は、図15のデータ処理装置1507内における送液制御部1(図1参照)にて行われるものとする。
まず、電磁弁93の開動作について説明する。電磁弁93に開動作の開始を指示したのち(S1601)送液ポンプ94に動作停止の指示を与える(S1602)。電磁弁93が完全に開状態になったことをホール素子1704等のセンサにより検知してから(S1603)、送液ポンプ94に動作の開始を指示する(S1604)。次に、電磁弁93の閉動作について説明する。この場合には、先に送液ポンプ94に動作を停止させる指示を出したのち(S1605)、電磁弁93に閉動作の開始を指示する(S1606)。上記の動作を分析終了まで繰り返し行う(S1607)。
このような制御により、上述の送液ポンプ94の送液量は、開閉動作途中における電磁弁93の開口面積の変動による影響を受けることがなく、送液動作を安定的に行うことができる。
ここで、本実施の形態では送液ポンプ94の吸入側に電磁弁93を設置する例を示したが、電磁弁93の設置場所を特定するものではなく、電磁弁93の設置位置は吐出側であっても良いし、両方であっても良い。
なお、電磁弁93の開閉動作時に送液ポンプ94を停止する例を示したが、その送液装置の目的に応じて、該動作時に送液ポンプ速度を低下させるか、増速させるかのいずれの速度の調整であっても良い。
また、送液制御用の弁として電磁弁93を用いた例を示したが、これに限られず、弁はその他の動力によって送液制御する構造であっても良い。
以上、本実施の形態によれば、電磁弁93の開閉動作の状況に応じた送液送液ポンプ94の送液制御を行うことで、弁の動作のばらつきに起因する送液流量のばらつき量、及び圧力の変動を減らすことによって、より高精度な送液制御を実現できる。
以下、本発明の第二の実施の形態に係る送液装置について、図2を用いて説明する。
図2に送液装置全体の構成を示す。
送液装置は送液コントローラ、アクチュエータ、送液ポンプ、送液切り換え弁(ここでは、電磁弁を使用する場合について説明する。以下、電磁弁43、53とする)から構成される。
送液ポンプは2機のプランジャポンプを直列につないだ構成となっており、第一のプランジャ2Pと第二のプランジャ3Pをそれぞれ第一のアクチュエータ2Aと第二のアクチュエータ3Aで往復動させて、それぞれ第一のシリンダ2C、第二のシリンダ3C内の送液の加圧と減圧を行う。
ここで第一のシリンダ2Cの吸入口には第一の逆止弁2CVが設置され、第二のシリンダの吸入口には第二の逆止弁3CVが設置されている。それぞれ逆止弁はシリンダに吸入される方向に液体を通し、シリンダから吐出する方向には液体を通さない構成となるように設置されている。
ここで、送液の流路は第一の逆止弁2CVから第一のシリンダ2C、次いで第二の逆止弁3CVから第二のシリンダ3C、吐出パイプ7の順に接続され、吐出パイプ7はオートサンプラ、カラム、検出器を含めた分析装置へと接続されている。
このような接続とすることで、第一及び第二のプランジャにそれぞれ適切な往復運動を与えると、送液は第一の逆止弁2CVから吸入されて、2つのプランジャ2P、3Pで加圧・送液されて第二のシリンダ3Cを通過し、吐出パイプ7から吐出される。
送液切り換え電磁弁(A電磁弁43、B電磁弁53)は、送液ポンプの吸入側に設置され、本例ではA液とB液の2種類の液体を切り換える構成となっている。A液においては、送液の流路はA液タンク41からA液吸入パイプ42を経てA電磁弁43、第一のシリンダへの吸入パイプ6と接続される。B液においては、送液の流路はB液タンク51からB液吸入パイプ52を経てB電磁弁53、第一のシリンダ2Cへの吸入パイプ6と接続される。
ここで、第一のシリンダ2Cへの吸入パイプ6は、T字型となっており、A液とB液の流れはここで合流する。A電磁弁43、B電磁弁53のそれぞれは、送液制御部1からの指令によって動作し、通電されると開状態となり液体を通し、通電をやめるとばねの力で送液の流路を閉じ閉状態となる。
送液制御部1は、図15に示すデータ処理装置1507に備えられている。データ処理装置1507により移動相の送液量、送液速度等に関する指令を受けて、アクチュエータの駆動指令や、A電磁弁43、B電磁弁53の開閉指令を生成する。
アクチュエータの詳細な構造は図示しないが、モータとセンサ、回転直動変換機構等からなり、送液制御部1からの駆動指令を受けて、モータを回転させ、その運動を回転直動変換機構で直線運動に変えて、プランジャ2P、3Pを往復動させる構成となっている。
ここで、本実施の形態では、A液とB液の2種類の液体を用いる構成を示したが、3種類以上の複数の液体を混合する構成であってもよい。
また、目的に応じて液体の流路にフィルタやミキサ等を設置することもできる。
本実施の形態に係る送液装置の動作を図2を用いて以下に説明する。
なお、必要な液体などの初期吸引操作、プランジャの原点復帰操作などは完了しており、送液装置を動かす準備は完了している状態であるとする。
送液装置の基本動作は、第一のプランジャ2Pを一定の周期で往復動させて液体を吸入パイプ6から吸入して第二のプランジャ3Pへ送る動作をさせ、第二のプランジャ3Pは、第一のプランジャ2Pと同期させつつ逆相で往復動させる。すなわち、第一のプランジャ2Pが吸入の動作を行う区間で第二のプランジャ3Pは吐出動作をし、逆に第一のプランジャ2Pが吐出動作を行う区間で第二のプランジャ3Pは吸入動作を行うようにする。ここで、第一のプランジャ2Pの行程容積と第二のプランジャ3Pの行程容積の比を2:1にすると、二つのプランジャの送液動作の和として得られる第二のプランジャ3Pの吐出は常に一定の流量が連続して得られる。
次に、送液ポンプの吸入動作、すなわち吸入パイプ6における液体の流れに着目すると、ここでは第一のプランジャ2Pの動作に同期して送液の吸入が間欠的に行われる。この吸入パイプ6の上流には電磁弁43、53が配置されており、それぞれA電磁弁43はA液の送液制御、B電磁弁53はB液の送液制御を行うことで、送液の混合比が調整される。
図3に本発明の実施の形態に係る電磁弁の切り換えと移動相中の混合比との関係を示す。
前述のように、送液ポンプの吸入動作は間欠的に行われ、この吸入にあたる区間を吸入行程として示してある。この吸入行程の間に、まず図示Aの部分でA電磁弁43を開状態とし、B電磁弁53を閉状態とする。次いで、図示Bの部分で、A電磁弁43を閉状態とし、B電磁弁53を開状態とする。吸入行程における送液ポンプの第一のプランジャ2Pの動作速度が一定であるとすると、吸入行程の各電磁弁43、53の開状態の時間に比例した量の液体が第一のシリンダ2Cに吸い込まれることとなる。よって、送液の混合比を変更する場合、図3に示すようにA電磁弁43とB電磁弁53の開状態の時間比率を変更すれば、要求される混合比を実現できる仕組みである。
ここで、電磁弁の動作に着目すると図4のように示される。図4は、電磁弁に与える開弁指令と、電磁弁の変位の関係を示す。電磁弁は開弁指令を受けると電磁石に通電して励磁し、発生する磁気吸引力によって弁を移動させ液体の流路の開閉を行う。
ここで、実際の電磁力の立ち上がりには遅れがあるし、磁性体の吸引によるインダクタンスの変化、また、弁が押しのける液体の抵抗等により、図示するように実際の弁変位にはばらつきが生じる。この弁の変位がばらつく区間を記号tdを用いて示す。
図5は、吸入行程において2つの電磁弁を用いて吸入する液体を切り換える場合における、従来の電磁弁の動作と送液ポンプの送液速度との関係を示す。
この場合、送液ポンプ内の大きな負圧発生を防止するため、電磁弁を開いてから吸引し、切り換え時においてもA電磁弁43を閉じつつB電磁弁53を開き、全部の電磁弁が閉じる前に送液ポンプの送液速度を変更する動作を行う。図示されるように、電磁弁の変位がばらつく区間tdは3箇所存在し、その区間においても送液ポンプによる吸入動作が継続的に続けられるため、結果として電磁弁の動作のばらつきがそのまま吸入流量のばらつきとなって第一のシリンダ2C(図2参照)に吸い込まれることとなり、送液の混合比の精度悪化につながることとなる。
本実施の形態に係る送液装置の吸入行程における動作を図6に示す。本発明によると、A電磁弁43、B電磁弁53が動作している区間では、送液ポンプの送液速度を落として停止させる。つまり、A電磁弁43を開く指令を先に出し、A電磁弁43が十分に開状態になった後に送液ポンプの吸入動作を行う。次に送液ポンプの吸入動作を停止させてから、A電磁弁43を閉じ、B電磁弁53を開く指令を出す。A電磁弁43が十分に閉じ、B電磁弁53が十分に開状態になった後に送液ポンプの吸入動作を行う。次に送液ポンプの吸入動作を停止させてから、B電磁弁53を閉じる動作を行う。ここで、電磁弁が十分に開状態または閉状態になっているか否かは、図17を用いて上述した通り、ホール素子等のセンサによって弁体の変位を確認することにより判定される。 これにより、電磁弁の変位がばらつく区間tdでの吸入を行っていないので、安定で精度の高い吸入量の制御を実施することができる。なお、ここでは十分に弁が動作を完了するまで待ってから送液ポンプを動作させる例について説明したが、これに限定されず、弁変位の遅れ時間を考慮して所定の時間経過後に送液ポンプ動作を開始しても良い。
図7は、本発明の実施の形態に係る電磁弁の動作と送液ポンプの送液速度との関係の第二の例を示す。本図に示すように、送液ポンプの送液速度を完全に停止させるのではなく、吸入時の速度よりも低速に落とす制御とすることもできる。このような制御によれば、電磁弁の開閉動作時間に比べて送液ポンプの速度変更時間が長く、速度の変更が追いつかない場合であっても対応することができる。
図8は、本発明の実施の形態に係る電磁弁の動作と送液ポンプの送液速度との関係の第三の例を示す。本図に示すように、送液ポンプの送液速度を電磁弁の切換え時に低下させた後、通常の速度まで復帰させずに、低速度のままでB電磁弁53からの吸入を行う制御としてもよい。この場合、B電磁弁53の開時間を通常の送液ポンプの速度の場合よりも長くとることができるので、相対的に電磁弁を切換える際のばらつきのある区間tdの時間の比率を下げることができる。従って、B電磁弁53の開時間が短く、送液ポンプの速度変更が追い付かない場合であっても、混合比制御の精度を向上させることができる。
図9は、本発明の実施の形態に係る電磁弁の動作と送液ポンプの送液速度との関係の第四の例を示す。B電磁弁53の開時間が短く、送液ポンプの速度変更が追いつかない場合の別の対応として、本図に示す制御とすることもできる。本図に示されるように、送液ポンプの送液速度を低下させる区間が電磁弁を切り換える区間に入り込むか、あるいは、またがるように、送液ポンプの送液速度を電磁弁の切換え時に低下させた後、通常の速度まで復帰させずに、低速度のままでB電磁弁53からの吸入を行う制御とすることができる。このように制御する場合にも、図8の例と同様に、電磁弁を切り換える際にばらつきが生じる区間tdの時間の比率を相対的に下げることができ、混合比制御の精度を向上させることができる。
図10は、本発明の実施の形態に係る電磁弁の動作と送液ポンプ送液速度との関係の第五の例を示す。B電磁弁53の開時間が短く、送液ポンプの速度変更が追いつかない場合の別の対応として、本図に示す制御とすることもできる。すなわち、送液ポンプの送液速度をB電磁弁53の切換え時に低下させた後通常の速度に復帰させずに通常の速度に比して低い速度にまで復帰させてB電磁弁53からの吸入を行う制御であってもよい。このように制御する場合にも、B電磁弁53の開時間を通常の送液ポンプの送液速度の場合よりも長くとることができるので、電磁弁を切換える際のばらつきのある区間tdの時間の比率を相対的に下げることができ、混合比制御の精度を向上させることができる。
なお、本実施例では送液ポンプの送液速度を低下させる旨説明をおこなっているが、同様の効果が得ることを目的として、片方の送液ポンプの送液速度を増速させるように制御を行ってもよい。
以上、本実施例によれば、より高精度な混合比の制御を行おうとした場合、電磁弁の動作状況に応じた送液ポンプの動作制御を行うことで、弁の動作のばらつきに起因する流量のばらつき量を減らすことによって、より高精度な混合比を実現でき、高精度な液体クロマトグラフ用ポンプおよび液体クロマトグラフ装置を提供することができる。
次に、本発明に係る第三の実施の形態における送液装置について図11を用いて説明する。図11は、本発明の第三の実施の形態に係る送液装置の全体構成を示す。
第三の実施の形態に係る送液装置の構成は多くの部分で第二の実施形態と同一である。以下、第二の実施形態に係る送液装置と異なった構成となる部分のみを説明する。
吐出パイプ7の後流に多流路切り換え弁8が設置され、図示されるように、吐出パイプ7とα、β、γのいずれかの流路との接続を制御する。すなわち、送液ポンプから吐出される送液を流す流路の切り換えを行っている。ここで、多流路切換え弁8は本図のように3つの流路を切り換える構成を必須の構成とはしておらず、2本の流路への流入を切り換える弁であってもよいし、例えば、吐出パイプとα流路を接続し、β流路とγ流路を接続するような切り換え動作を複合化した構成であってもよい。
ここでは単純化して多流路切り換え弁8の動作を説明するため、吐出パイプ7とα流路を接続する場合と、吐出パイプ7とβ流路を接続する場合に限定し、それぞれ図12、図13に多流路切り換え弁8の模式断面図を示す。多流路切り換え弁8は弁ボディ8Aに対して弁体8Bを相対的に動かして流路を切り換える。ここで、摺動する部分からの液漏れを防ぎ、液体を封止するために、付勢ばね8Cを用いて弁体8Bを弁ボディ8Aに押しつけている。このように、隙間からの漏れを圧力をかけて封止している構造であるので、多流路切換え弁の中を流れる液体の圧力が増加すると摺動抵抗が増加し、弁体8Bの動作が鈍くなることがある。このため、弁体8Bのスムーズな動作ができず、弁動作の遅れによる弁の切り換えの遅れ、すなわち、ばらつきで送液ポンプからの送液の切り換え制御を悪化させて送液の流れ制御の精度が低下してしまう懸念がある。
本実施の形態における送液ポンプ動作の様子を図14に示す。上述の切り換え動作によって、流路面積が変動し、吐出パイプとα流路の接続流路をα、吐出パイプとβ流路の接続流路をβで表わすと、本図に示されるような状態となる。
本発明による送液ポンプ動作では、αの流路が十分の開状態になってから送液ポンプの動作を起動し、その動作が停止してから、αの流路を閉じている。次いでβの流路が十分の開状態になってから送液ポンプの動作を起動し、その動作が停止してから、βの流路を閉じる。
ここでさらに、図11に示されるように、吐出側に多流路切換え弁8がある場合には、流路の切り換え前に吐出パイプの圧力が低下するように、送液ポンプの逆転動作を行っている。この逆転動作により吐出圧力が低下するので、多流路切換え弁8による送液の切り換えが悪化することもなく、送液制御の精度の低下を防ぐことできる。
なお、本実施例では送液ポンプを逆転させる動作を行う例を示したが、装置の仕様によっては逆転まで行わずに、速度を低下させる制御としてもよい。また、弁体の切り換え区間も送液ポンプを必ずしも停止させなくてもよい。
以上、本実施の形態によれば、電磁弁と送液ポンプを組み合わせた送液装置において、電磁弁が吐出側にある場合であっても、電磁弁の動作状況に応じた送液送液ポンプの動作制御を行うことで、弁の動作のばらつきに起因する流量のばらつき量や圧力変動を減らすことができる。
次に、本発明に係る第四の実施の形態について説明する。本実施の形態では、移動相の流路上に試料を注入後に流路の切り換えを行う弁の動作に基づいて、送液装置の送液制御を行うものである。また、本実施の形態は、実施例1〜3のように、低圧グラジエント送液の制御に限定されず、送液装置として送液ポンプ本体の動作のみによって行われるものも含まれるものとする。
図18は、それぞれ、試料導入流路接続時、流路切り換え時、分析流路接続時における流路切り換え弁の位置構成を示す。本図に示すように、弁体に設けられた溝が試料導入流路に接続されている状態から、回転により切り換え動作を経て、分析流路に接続される。ここで、流路切り換え弁は、切り換えの動作の間(約100〜300ms)、溝が塞がれているため、送液ポンプ側から分析流路へ液体は流れない。そして、分析流路と接続直後には、液体の圧力が上昇した状態で流れ込むこととなるという現象が生じる。
図19は、本実施の形態に係る液体クロマトグラフにおけるオートサンプラ(試料注入部)の全体構成図である。
試料は、ニードル22を介してシリンジ20により計量される。ニードル22は注入ポート23に接続し、試料が流路切り換え弁24側へ注入される。注入された試料は、流路切り換え弁24内の試料導入流路に導入される。流路切り換え弁24を切り換えることで、試料導入流路から分析流路(カラム15より後流)に切り換わり、試料がカラム側へ導入される。
液体クロマトグラフに用いられるカラムは、圧力上限よりも高い圧力で使用されると、内部に充填される充填剤が劣化し、分離性能の低下や、寿命の短命化が生じる。したがって、カラムをより長期間にわたって使用するためには、送液ポンプから吐出され、分析流路に到達する液体の圧力がカラムの圧力上限を超えない範囲内となるようにする必要がある。
図20は、本実施の形態に係る送液ポンプとオートサンプラとが信号ケーブルにより接続され、同期されることを示す。同期信号は、送液ポンプ12またはオートサンプラ13のいずれからも出力可能であり、一方のサイクルに合わせて出力信号を他方へ供給することで同期させることができる。
図21は、本実施の形態における流路切り換え弁24の動作と送液ポンプ12の送液速度との関係を示す図である。本図に示すように、送液ポンプ12はモータの回転速度を減速させて液体の送液速度を低速または停止させる動作を開始し、このとき送液ポンプ12から出力された同期信号によって、オートサンプラ13は流路切り換え弁24を試料導入流路から分析流路へ切り換える動作を開始する。
流路切り換えに要する時間は、使用する弁の種類や制御部1509による制御方法により決定されるため、送液ポンプが送液速度を減速させる時間は、当該切り換え時間に基づいて入力される。
図22は、オートサンプラ13から送液ポンプ12へ同期信号を出力することで、流路切り換え弁24の切り換えの間に、送液ポンプ12のモータを停止させる動作を行うことを示している。流路切り換え弁24の切り換え動作の開始により、オートサンプラ13より送液ポンプ12へ同期信号が出力され、当該出力に応じて、送液ポンプ12のモータは所定のパルスレート(ここでは9600[pps])で動作させている状態から、停止状態(0[pps])へ変化させる。これにより、当該切り換えの区間においては送液ポンプ12はさらなる送液を行っていないため、圧力の増加を防ぐことができる。
図23は、オートサンプラ13から送液ポンプ12へ同期信号を出力することで、流路切り換え弁24の切り換えの間に、送液ポンプ12のモータを徐々に減速して停止する動作を行うことを示している。図22の例では、140[MPa]といった高圧条件の下では、当該区間内に動作中のパルスレートから瞬間的に停止状態とすることは、モータのトルク性能の面から困難である。したがって、本図に示すようにモータを所定のパルスレート(ここでは9600[pps])から徐々に減速させて0[pps]としたのちに、再び徐々に加速させて変更前のパルスレートとなるようにする。このような制御とすることで、送液ポンプ12のモータへの負担を抑えつつ、流路切り換え弁24の切り換え時における流体の圧力の増加を防ぐことができる。
図24は、オートサンプラ13から送液ポンプ12へ同期信号を出力することで、流路切り換え弁24の切り換えの間に、送液ポンプ12のモータを停止せずに減速する動作を行うことを示している。送液ポンプ12のモータのトルク性能及び切り換え時間との関係から、送液ポンプ12を完全に停止させる状態とすることが困難な場合には、本図に示されるように流路切り換えの間はモータのパルスレートを減速させるのみとすることもできる。本制御によっても、送液ポンプ12のモータへの負担を抑えつつ、流路切り換え弁24の切り換え時における流体の圧力の増加を防ぐことができる。
図25は、本実施の形態に係る送液ポンプの制御方法を適用した場合/適用した場合における送液ポンプ12にて検出される圧力を示す。本実施の形態を適用しない場合では、流路切り換え弁24の切り換え動作中においても、設定されたパルスレートでモータを動かし続けるため、上図のように圧力の増加が生じていることがわかる。一方、上述の制御方法を適用した場合では、送液ポンプ12の圧力の増加を大幅に低減することができた。
図26は、本実施の形態に係る送液ポンプの制御方法を適用した場合/適用した場合におけるカラム入口にて検出される圧力を示す。図25に示した通り、送液ポンプ12における圧力の上昇はカラム入口に加わるため、本発明によればカラムに加わる圧力の増加も抑制することができた。
以上、本実施の形態によれば、オートサンプラにおいて試料を導入する際の流路切り換え弁の特性による送液ポンプおよびカラムの圧力上昇を低減できるため、高精度な送液の制御を実現でき、かつカラムの劣化を防止し、分析精度を高めることができる。
1・・・送液制御部
2A・・・第一のアクチュエータ
3A・・・第二のアクチュエータ
2C・・・第一のシリンダ
3C・・・第二のシリンダ
2CV・・・第一の逆止弁
3CV・・・第二の逆止弁
2P・・・第一のプランジャ
3P・・・第二のプランジャ
8A・・・弁ボディ
8B・・・弁体
8C・・・付勢ばね
43・・・A電磁弁
53・・・B電磁弁
7・・・吐出パイプ
8・・・多流路切り換え弁
8A・・・弁体
8B・・・弁ボディ
10・・・試料導入流路
11・・・分析流路
12、94・・・送液ポンプ
13、1503・・・オートサンプラ(試料注入部)
15、1504・・・カラム(分析部)
19・・・試料瓶
20・・・シリンジ
21・・・バッファチューブ
22・・・ニードル
23・・・注入ポート
24・・・流路切り換え弁
25・・・廃液
91・・・送液タンク
92・・・吸い込み流路
93・・・電磁弁
95・・・アクチュエータ
1501・・・液体クロマトグラフ部
1502・・・送液装置(送液部)
1505・・・検出器(検出部)
1506・・・入力装置
1507・・・データ処理装置
1508・・・出力装置
1509・・・制御部
1701・・・電気回路
1702・・・ソレノイド
1703・・・弁体
1704・・・ホール素子
1705・・・検出電気回路

Claims (12)

  1. 液体を送液する送液部と、
    前記送液部から送液される液体の流路上に配置され、開閉動作を行う弁と、
    前記送液部、及び前記弁の動作を制御する制御部と、を備えた液体クロマトグラフ用送液装置であって、
    前記制御部は、
    前記弁の開閉動作のタイミングに基づいて、
    前記送液部の動作を制御することを特徴とする液体クロマトグラフ用送液装置。
  2. 請求項1に記載された液体クロマトグラフ用送液装置において、
    前記制御部は、
    前記弁の開閉動作のタイミングに基づいて、
    前記送液部が液体を送液する速度を変化させるように、前記送液部の動作を制御することを特徴とする液体クロマトグラフ用送液装置。
  3. 請求項1に記載された液体クロマトグラフ用送液装置において、
    前記制御部は、前記弁の開閉動作のタイミングに基づいて、
    前記送液部が液体を送液する速度が、前記弁が開状態における送液速度よりも低速になるように、前記送液部の動作を制御することを特徴とする液体クロマトグラフ用送液装置。
  4. 請求項1に記載された液体クロマトグラフ用送液装置において、
    前記送液部は、複数種類の液体を吸引するポンプであって、
    前記弁は前記ポンプの吸引側に少なくとも2個以上配置され、開閉動作により前記ポンプが吸引する液体の種類を切り換え可能に構成され、
    前記制御部は、
    前記弁のうちの一方が開状態から閉状態に遷移を開始するタイミングと、他方が閉状態から開状態に遷移し終わるタイミングと、に基づいて、前記ポンプが液体を送液する速度が低速になるように、前記ポンプの動作を制御することを特徴とする液体クロマトグラフ用送液装置。
  5. 請求項4に記載された液体クロマトグラフ用送液装置において、
    前記制御部は、
    少なくとも、前記弁のうちの一方が開状態から閉状態に遷移を開始するタイミングよりも前から、他方が閉状態から開状態に遷移し終わるタイミングよりも後までの間、前記送液ポンプが液体を送液する速度が、前記弁が開状態における送液速度よりも低速になるように、前記ポンプの動作を制御することを特徴とする液体クロマトグラフ用送液装置。
  6. 請求項4に記載された液体クロマトグラフ用送液装置において、
    前記制御部は、前記ポンプが吸引する複数種類の液体のうち、各々の液体の流量を決定し、
    当該決定された流量に基づいて、対応する各々の弁が開状態における前記ポンプの送液速度と、前記弁のうちの一方が開状態から閉状態に遷移を開始するタイミングよりも前から、他方が閉状態から開状態に遷移し終わるタイミングよりも後までの間の前記ポンプの送液速度を求めることを特徴とする液体クロマトグラフ用送液装置。
  7. 液体を吸引・吐出する送液ポンプと、
    前記送液ポンプの吐出側に配置され、当該吐出された液体の複数の流路を切り換える流路切り換え弁と、
    前記送液ポンプ、及び前記流路切り換え弁の動作を制御する制御部と、を備えた液体クロマトグラフ用送液装置において、
    前記制御部は、
    前記流路切り換え弁が閉状態から開状態に移行している間、または、開状態から閉状態に移行している間のどちらか一方または両方において、
    前記送液ポンプの送液速度を変化させるように制御することを特徴とする液体クロマトグラフ用送液装置。
  8. 請求項7に記載された液体クロマトグラフ用送液装置において、
    前記制御部は、
    前記流路切り換え弁が閉状態から開状態に移行している間、または、開状態から閉状態に移行している間のどちらか一方または両方において、
    前記流路切り換え弁の吐出圧力が低くなるように、前記送液ポンプの送液速度を制御することを特徴とする液体クロマトグラフ用送液装置。
  9. 請求項1に記載された液体クロマトグラフ用送液装置において、
    前記弁の開閉状態を検出するセンサをさらに備え、
    前記制御部は、
    前記センサの検出結果に基づいて、前記送液部の動作を制御することを特徴とする液体クロマトグラフ用送液装置。
  10. 液体を送液する送液部と、
    前記送液部から送液される液体の流路上に配置され、開閉動作を行う弁と、
    前記送液部、及び前記弁の動作を制御する制御部と、を備えた液体クロマトグラフ装置であって、
    前記制御部は、
    前記弁の開閉動作のタイミングに基づいて、
    前記送液部の動作を制御することを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  11. 移動相を送液する送液部と、
    当該送液された移動相流路中に試料を注入する試料注入部と、
    当該注入された試料を含む移動相流路を切り換える流路切り換え弁と、
    当該注入された試料中の成分を分離する分離部と、
    当該分離された試料成分を検出する検出器と、
    前記送液部、前記試料注入部、前記流路切り換え弁、前記分離部、前記検出器の動作を制御する制御部と、を備えた液体クロマトグラフ装置であって、
    前記制御部は、前記流路切り換え弁が移動相流路を切り換えるタイミングに基づいて、
    前記送液部の動作を制御することを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  12. 請求項11に記載された液体クロマトグラフ装置であって、
    前記流路切り換え弁は、
    当該試料の注入後、前記送液部と前記分離部とを接続するように移動相流路を切り換えることを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
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