JP2014095613A - 液体試料分析装置および液体試料導入装置 - Google Patents

液体試料分析装置および液体試料導入装置 Download PDF

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Abstract

【課題】分離カラムでの圧力変動、及び流量変動を抑え、かつ溶離液の混入による試料の希釈が少ない試料導入装置を提供する。
【解決手段】溶離液109を送液する送液ポンプ102と試料の成分を分離する分離カラム104とを接続する第一の流路とは別に、前記第一の流路と貫通孔を介して接続された緩衝剤を有する第二の流路を備え、流路切替バルブによる試料ループと、前記第一の流路との接続及び切り離しとの切替動作と並行させて、前記第二の流路内にて緩衝剤を移動させるよう制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体クロマトグラフ装置などの分析装置に試料を導入するための試料導入装置に関する。
液体クロマトグラフ装置においては、ポンプにより吸入された溶離液がカラムへと送液される直前に、試料を導入するための試料導入装置が設けられている。試料導入装置により導入された試料は、カラムにて各々の成分に分離され、各種の検出器により検出される。
近年、より高精度な分析結果を得るために、試料導入装置より導入される試料の流路内の圧力を一定に保つことが重要な課題となっている。
特許文献1では、移動相がカラムトップに至るまでの流路において、送液ポンプと注入バルブの間にバイパス流路を設置し、バイパス流路に移動相を流しながら、主流路より試料溶液を注入する技術が開示されている。また、特許文献2では、ポンプの制御部に定流量制御と定圧制御の両者を設け、通常の動作時は、定流量制御により分析をすること、及び注入バルブを切り換えている間など流路が閉鎖されている場合には、ポンプ出口側の圧力が一定になるようにポンプを制御することが記載されている。
特開2010−101875号公報 特開平5−256834号公報
特許文献1に記載される技術においては、例えばバイパス流路に溶離液が流れていた場合には、バイパス流路内の溶離液と試料が混合し、分離カラムに流入する。これにより試料内の検出対象化学物質の流れ方向の拡がりが大きくなり、検出対象化学物質が検出器に流入して流出するまでに長時間を要し、結果として分析時間が長くなる。また、試料が溶離液で希釈されるため、分析感度が低下する恐れがある。
また、特許文献2に記載される技術においては、ポンプの出口側の圧力が一定になるように制御しているものの、分離カラムでの圧力の変動については一切考慮されていない。
本発明は、分離カラムでの液体の圧力変動を抑え、かつ、溶離液の混入による試料の希釈が少ない試料導入装置を提供する。
上記課題を解決するための一態様として、流体駆動手段である送液ポンプと、試料の分離手段である分離カラムと、分離カラムに接続する流路と試料導入装置内の流路との分離と接続を切り替える注入バルブと、前記注入バルブに並列して、圧力変動抑制用の流路の圧力変動抑制流路を配置して、前記注入バルブを経由する流路と圧力変動抑制流路とが前記分離カラムに連結するように構成し、前記圧力変動抑制流路内に圧力変動緩衝用の緩衝部材を備え、圧力変動抑制部には緩衝部材を移動する緩衝部材駆動機構とそれを制御する緩衝部材駆動機構制御装置とを備えることを特徴とする試料導入装置を提供する。
上記一態様によれば、分離カラムでの圧力変動を抑え、かつ溶離液の混入による試料の希釈が少ない試料導入装置を提供することができる。さらに分離カラムに流れる液体の流量を常に一定にすることにより、高い分析精度を維持することができる。
また、分離カラムでの圧力変動を抑えることによって、分離カラム内のビーズの劣化を防ぐという効果も得られる。
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の液体クロマトグラフ装置の概略構成図 本発明の実施例1の圧力変動抑制部の構成を説明する図である。 (a)本発明の実施例1の圧力変動抑制部の全体図 (b)圧力変動抑制流路の組み立て分解図(透視図) 本発明の実施例1の注入バルブの構成図(a)本発明の実施例1の注入バルブの断面図(b)本発明の実施例1の注入バルブの配管接続図 本発明の実施例1のロータシールの構成図(a)本発明の実施例1のロータシールの上面図(b)本発明の実施例1のロータシールを備えた注入バルブの配管接続図 本発明の実施例1の試料導入装置の動作フロー 本発明の実施例1の試料導入装置において溶離液を緩衝用流路内へ充填する工程を示す図 本発明の実施例1の試料導入装置の初期状態を示す図 本発明の実施例1の注入バルブの切り替え工程の開始時を示す図 本発明の実施例1の注入バルブの切り替え工程の終了時を示す図 本発明の実施例1の分析工程を示す図 本発明の実施例1の圧力抜き工程を示す図 本発明の実施例1の圧力抜き工程から緩衝材の初期状態への移動を示す図 本発明の実施例1での分離カラムでの圧力の時間経過を示す図 本発明の実施例2の圧力変動抑制部の流路図 (a)本発明の実施例2の圧力変動抑制部の全体像を示す図である。 (b)本発明の実施例2の圧力変動抑制部の下部基板の流路を示す図である。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
本実施例では、分離カラムでの圧力変動を抑え、溶離液の混入による試料の希釈が少なくまた分離カラムに流れる液体の流量を常に一定にした試料導入装置の例を説明する。
図1は本発明の液体クロマトグラフ装置の概略構成図である。
液体クロマトグラフ装置は、溶離液容器101、送液ポンプ102、試料導入装置103、試料中の検出対象化学物質を分離する分離カラム104、検出対象化学物質を検出する検出器105を備える。
配管107は溶離液容器101から送液ポンプ102、試料導入装置103、分離カラム104、検出器105を通って廃液容器106に至る流路を結ぶ。溶離液109は溶離液容器101から廃液容器106まで、前記した各要素を通じる流路に満たされている。試料導入装置103に設けた圧力変動抑制部110の配管接続部111に接続するコネクタ112から試料導入装置103に流入した溶離液109は、流路113を流動し、圧力変動抑制部110の配管接続部114に接続するコネクタ115から配管116、ポート117、溝118、ポート119、配管120、圧力変動抑制部110の配管接続部121に接続するコネクタ122、流路123、流路130、圧力変動抑制部110の配管接続部125に接続するコネクタ126から配管127へと流出し、分離カラム104へと流入する。送液ポンプ102により溶離液容器101側から廃液容器106側に送液される。試料導入装置103に設けた圧力変動抑制部110は圧力変動抑制流路128と緩衝部材駆動部129を備え、圧力変動抑制流路128内には、流路130、131、132、113、送液ポンプ側緩衝用流路133、分離カラム側緩衝用流路134、緩衝用全体流路135と緩衝部材136を備える。貫通孔137が緩衝用流路135、流路130、131、132、113の断面積よりも小さくなるように、抵抗体124、131、138、139は構成されている。
また、緩衝部材駆動部129は、緩衝部材136を移動させる緩衝部材駆動機構140、緩衝部材駆動機構制御装置141が備わっている。
試料142は試料容器143から試料導入装置103の試料計量部144によって前記流路に適宜注入され、溶離液109とともに流れる。試料計量部144では、シリンジポンプ145、配管146、シリンジバルブ147のポート148、流路149、ポート150、配管151、ニードル152を用いて、試料142を吸引する。吸引した後に、ニードル152の外壁に付着した試料142を洗浄する。洗浄液154が洗浄液容器155、配管156、洗浄ポンプ157、配管158、ポート159、流路160、ポート161、配管162、洗浄ポート163に送液され、洗浄ポート液164となる。洗浄したのちニードル152が注入ポート165に接続し、配管166、注入バルブ167のポート168、溝169、ポート170、配管171、ポート172、溝173、ポート174、配管175をへて、廃液容器108に試料142が送液される。なお、送液ポンプ102、試料導入装置103、検出器105の動作制御は、動作制御部(図示せず)により行われる。
図2は本発明の実施例1の圧力変動抑制部の構成を示す。図2(a)は圧力変動抑制部110全体を示す。図2(a)に示すように、圧力変動抑制部110は圧力変動抑制流路128と緩衝部材駆動部129から成る。圧力変動抑制流路128と緩衝部材駆動部129は隣接し構成している。
圧力変動抑制流路128は上部基板201と下部基板202とねじ穴203を備えている。ねじ(図示せず)により、上部基板201と下部基板202とを、両者の間に隙間がないように固定する。また配管接続部204、205、206、207を備える。
図2(b)は圧力変動抑制流路128の組み立て分解図(透視図)を示す。図2(b)に示すように下部基板202には緩衝用流路208、流路210、211、212、213が彫られている。
流路210、211、212、213と緩衝用流路208は、流路212、流路213と緩衝用流路208を接続する貫通孔215、流路210と211と緩衝用流路208を接続する貫通孔216を備えている。緩衝用流路208は緩衝部材209を備えている。
緩衝用流路208と緩衝部材209の間には隙間がない構成である。
緩衝用流路208と流路212と流路213との間に抵抗体214、貫通孔215が存在する。同様に、緩衝用流路208と流路210と流路211の間に抵抗体214と貫通孔216が存在する。
流路210は貫通孔216と配管接続部204に、流路211は貫通孔216と配管接続部205に、流路212は貫通孔215と配管接続部206、流路213は貫通孔215と配管接続部207に接続する。
緩衝部材209の材質は磁石であり、緩衝部材駆動機構140(図1)に磁石が備わっており、緩衝用流路208に、緩衝部材駆動機構140の電源が入ると、緩衝部材209が緩衝部材駆動機構140に引き寄せられ、緩衝部材209が、緩衝用流路208を自由に移動することができる。緩衝部材209は溶離液109に触れても、分析に影響する成分が出ないものを使用する。
図3は本発明の実施例1の試料導入装置の注入バルブの構成図である。注入バルブ167は、流路の切り替えを行う。
図3(a)は注入バルブの断面図である。注入バルブ167は、ステータ301、ロータシール302、ロータ303、ばね304、モータ305を備えている。ステータ301には配管接続部306を備えている。ロータ303はロータシール302に密着し、ばね304とともにロータシール302とステータ301に隙間ができないように、ロータシール302をステータ301に押し付けている。また、ロータ303とモータ305により、ロータシール302が回転する。
図3(b)は注入バルブの配管接続図であり、図3(a)を左から見た図である。
ステータ301の6つの配管接続部306は、ポート117、119、168、170、172、174と呼ばれ、図1のように配管120、116、171、166、175に接続する。
図4は本発明の実施例1のロータシールの構成図を示す。図4(a)はロータシール302の上面図である。
ロータシール302は3つの円弧状の溝118、169、173を有している。
このような構造とすることで、デッドボリュームを抑え、サンプルの拡散を防ぐことができ、分析に影響が少なく切り替えることができる。
図4(b)はロータシール302を備えた注入バルブの配管接続図である。3つの円弧状の溝118、169、173は、それぞれポート119及び172、ポート117及び170、ポート168及び174とを接続する。
図5〜図14において、本発明の実施例1の液体クロマトグラフ装置の動作を示す。
図5に本発明の液体クロマトグラフ装置の動作フローを示す。
本発明の試料導入装置103(図1)は、圧力変動抑制部110を持つために、まず初めに緩衝用流路208(図2)内へ溶離液109の充填(S501)を行う。その後、緩衝部材209(図2)の初期状態への移動(S502)、液体クロマトグラフの配管111に溶離液109が連続して流れている初期状態(S503)、注入バルブ167(図1)の切り替え(S504)、分析(S505)、洗浄(S506)、圧力抜き(S507)の順で動作する。
緩衝用流路208(図2)内へ溶離液109の充填・緩衝部材209の初期状態への移動・初期状態の動作と平行して、試料の吸引(S508)、ニードルの洗浄(S509)、試料導入(S510)を行う。試料の吸引・ニードルの洗浄・試料導入は試料計量部144にて行う。試料の吸引、ニードルの洗浄、試料導入は初期状態のあと行ってもよい。また、ニードルの洗浄手段は、試料計量部144とは別にダイヤフラムポンプ等により別途設ける構成とすることもできる。
S501、S502は圧力変動抑制部110での動作であり、S503〜507は注入バルブの切り替えや流路全体の動きであり、S508〜510は試料計量部114での動きである。
従来と異なる点は、圧力変動抑制部110が存在し、注入バルブ167の切り替え工程において、圧力変動抑制部110内の緩衝部材209(図2)が移動し、分離カラム104での圧力変動を抑制することである。
図1、図6で緩衝用全体流路135内への溶離液109の充填および試料の吸引とニードルの洗浄について説明する。
図6は、本発明の実施例1の試料導入装置において溶離液を緩衝用流路内へ充填する工程を示す図である。
図1の液体クロマトグラフにおいて、緩衝部材駆動機構140の電源を切断して、溶離液109を流路113から緩衝用全体流路135に流入させると、緩衝部材136は図1の状態から図6の状態のように、送液ポンプ側緩衝用流路133から分離カラム側緩衝用流路134に移動する。すると、緩衝用全体流路135内に溶離液109が満たされて緩衝部材136は分離カラム側緩衝用流路134で停止する。緩衝用全体流路135が溶離液109で満たされると、溶離液109の充填工程が終了する。
充填工程と同時に溶離液109は流路132、コネクタ115、配管116、ポート117、溝118、ポート119、配管120、コネクタ122、流路123、流路130、コネクタ126、配管127をへて分離カラム104へ流れる。充填工程が終了した時点での溶離液の流動状態を図6の太線で示す。グラジエント溶離の際は、充填工程で使用する溶離液109は水であり、緩衝用全体流路135は水で満たされる。
図1の試料計量部144にて試料142の吸引工程を説明する。まず初めに試料142を試料容器143から、ニードル152、シリンジポンプ145により吸引する。
その後のニードルの洗浄工程では、図6に示すように、試料142を吸引後、ニードル152を洗浄ポート163に移動し、ニードル152の外壁に付着した試料142を洗浄する。
次に緩衝部材136の初期状態への移動について説明する。
図6において、緩衝部材駆動機構140の電源が入ると、緩衝部材136を図6の状態から図7の状態へと駆動させる。
図7は本発明の液体クロマトグラフの初期状態を示す図である。
緩衝部材136は、分離カラム側緩衝用流路134から送液ポンプ側緩衝用流路133に移動して、貫通孔137を塞ぐ。緩衝部材136が移動するとともに、貫通孔137から、溶離液109が流路132へ流出し、貫通孔701から溶離液109が緩衝用全体流路135に流入してくる。
このように緩衝部材136が送液側緩衝用流路133に移動した状態が緩衝部材136の初期状態である。
液体クロマトグラフの初期状態では溶離液109は、送液ポンプ102、配管702、コネクタ112、流路113、流路132、コネクタ115、配管116、ポート117、流路118、ポート119、配管120、コネクタ122、流路123、流路130、コネクタ126、配管127を経て分離カラム104に送液される。グラジエント溶離の際は、図7の状態の構成から、グラジエント溶離を開始する。
一方試料142を吸引したニードル152は、ニードルの洗浄工程の後、注入ポート165に接続し、試料導入工程を行う。そして試料142は、注入ポート165、配管166、ポート168、溝169、ポート170、配管171に流入する。また、試料の吸引・ニードルの洗浄工程・試料導入工程は初期状態のあと行ってもよい。
このとき緩衝部材駆動機構140の電源は入ったままの状態であり、緩衝部材136を図7の状態へ保つように働く。
図8は、本発明の実施例1の注入バルブの切り替え工程の開始時を示す図である。注入バルブ167の溝118、169、173を図7の状態から半時計回りに回転させ、注入バルブの切り替え工程が開始すると、溝118とポート119の接続がなくなる。そのため、送液ポンプ102から送られてくる溶離液109は配管120へと流れることができず、貫通孔137から緩衝用全体流路135に流れこむ。また、注入バルブ167が回転を始めると同時に緩衝部材駆動機構140の電源は切断されて、緩衝部材136は緩衝部材駆動機構140では駆動しなくなり、緩衝部材136が移動方向801の向きに移動する。また、緩衝部材136が移動方向801の向きに移動することで、貫通孔701から溶離液109が流路130に流れ出る。
次に図9は、本発明の実施例1の注入バルブの切り替え工程の終了時を示す図である。
注入バルブ167の溝118、169、173は、図7の状態から反時計回りに60度回転し注入バルブ167の切り替え工程が終了すると、溝118はポート117、170に接続し、溝173はポート119、172に接続し、溝169はポート168、174に接続する。
このとき緩衝部材駆動機構140の電源は切断されたままであり、緩衝部材136は緩衝部材駆動機構140では駆動しない。
このように圧力変動抑制部110の緩衝部材駆動機構140の制御を試料導入装置103内の注入バルブ167の切り替えと同期して行う。
次に図10は、本発明の実施例1の分析工程を示す図である。
溝118で停止していた溶離液109はポート170から配管171へと流れ、試料142を移動させながら、配管171、ポート172、溝183、ポート119、配管120へと流入する。すなわち試料142が分離カラム104へ注入され、分析される。
分析終了後、そのまま溶離液109を流し、流路内を洗浄する洗浄工程が行われる。
このとき緩衝部材駆動機構140の電源が切断されたままであり、緩衝部材136は緩衝部材駆動機構140では駆動しない。
図11は、本発明の実施例1の圧力抜き工程を示す図である。分析終了後、次の分析を行うまでに試料導入装置103内の配管171の圧力を高圧から大気圧にする圧力抜きを行い、次の試料の試料導入動作に移る。すなわち注入バルブ167の溝118、169、173は図10の状態から時計計回りに60度回転し、溝118はポート117、119に接続し、溝173はポート172、174に接続し、溝169はポート168、170に接続する。すると、高圧であった配管171が、大気圧下である廃液容器108に接続する配管175、ポート174、溝173、ポート172に接続する。そして、配管171の圧力は高圧から大気圧に下がる。溶離液109は溝118からポート119に流れ、さらに配管120、コネクタ122、流路123、流路130、コネクタ126、配管127を流れる。このとき緩衝部材駆動機構140の電源が切断されたままであり、緩衝部材136は緩衝部材駆動機構140では駆動しない。
圧力抜き工程の次に緩衝部材駆動機構140の電源を入れ、緩衝部材136を送液側緩衝用流路133の側に移動させる。すなわち緩衝部材駆動機構140、緩衝部材駆動機構制御装置141によって、緩衝部材136が送液ポンプ側緩衝用流路133に移動すると、貫通孔137から流路132へ、溶離液109が流出し、貫通孔701から緩衝用全体流路135へ、溶離液109が流入してくる。
図12は、本発明の実施例1の圧力抜き工程から緩衝材の初期状態への移動を示す図である。本図に示されるように緩衝部材136が送液ポンプ側緩衝用流路133に移動して、次の試料の分析工程になる。
図13は本発明の実施例1での分離カラムでの圧力の時間経過を示す図である。横軸は時間を示し、縦軸は圧力を示す。Poは大気圧を示し、Pcは分離カラムでの圧力を示す。分離カラムでの圧力は、従来方式は切り替え開始ts(1302)とともに、送液ポンプ102からの分離カラム104への送液が一端止まるため、初期状態to(1301)の圧力から減少し(1305)、切り替え終了後tf(1303)に圧力が急上昇(1309)する。それに比べ、本発明では、分離カラム104への送液が停止しないため、バルブの切り替え時の圧力衝撃による圧力低下(1308)が起きたのち、送液圧力に戻る(1304)。そのため本発明での圧力の最大偏差1306は、従来の最大偏差1307に比べて小さい。
したがって本発明の圧力変動抑制部を備えた試料導入装置を液体クロマトグラフ装置に適用すると、分離カラムでの圧力変動が少ないため、分離カラムへの衝撃も少なくなる。
また、分離カラム内に充填されているビーズが衝撃によりつぶれるなどの損傷を受けず、衝撃によりビーズの位置がずれることがない。そのため、分離カラムの劣化を防ぐことができる。
さらに、圧力変動抑制流路内に緩衝部材を備えるために、溶離液の混入による試料の希釈が少なく、また分離カラムに流れる液体の流量を常に一定になることにより高い分析精度が維持される。
次に本発明の実施例2について説明する。
本実施例では、圧力変動抑制部110の緩衝部材駆動部129が実施例1と異なる。その他の構成や流路の切り替えは実施例1と同様なため、説明を一部省略する。
図14は本発明の実施例2の圧力変動抑制部110の構成を示す図である。図14(a)は圧力変動抑制部全体を示す。図14(a)に示すように、圧力変動抑制部110は圧力変動抑制流路128と緩衝部材駆動部140から成る。圧力変動抑制流路128と緩衝部材駆動部140は隣接し構成している。
図14(b)は圧力変動抑制部110の下部基板202の上面図を示す。
図14(b)に示すように、下部基板202は緩衝用全体流路135、流路210、211、212、213が彫られている。流路210、211、212、213と緩衝用全体流路135は、貫通孔137、701で接続している。緩衝用全体流路135には緩衝部材136を備えている。緩衝用全体流路135と緩衝部材136の間には隙間が存在しないよう構成されている。緩衝部材136に接続体1401を接続し、緩衝部材駆動機構140で駆動する。駆動の制御は緩衝部材駆動機構制御装置141で行う。これにより緩衝部材136が、緩衝用全体流路135を自由に移動することができる。
上記の実施の一態様における試料導入装置と圧力変動抑制部を液体クロマトグラフに適用すると、分離カラムでの圧力変動が少ないため、分離カラムへの衝撃が少なく、分離カラム内に充填されているビーズが圧力変動による衝撃によりつぶれるなどの損傷を受けることがなく、位置がずれることもない。そのため、分離カラムの劣化を防ぐことができる。
また、圧力変動抑制流路内に緩衝部材を備えるため、溶離液の混入による試料の希釈が少なく、分離カラムに流れる液体の流量を常に一定にすることにより高い分析精度が維持される。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。
例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
101・・・溶離液容器
102・・・送液ポンプ
103・・・試料導入装置
104・・・分離カラム
105・・・検出器
106、108・・・廃液容器
107、116、120、127、146、151、156、158、162、166、171、175・・・配管
109・・・溶離液
110・・・圧力変動抑制部
111、114、121、125・・・配管接続部
112、115、122、126・・・コネクタ
113、123、130、132、149、160、210、211、212、213、702・・・流路
117、119、148、150、153、159、161、168、170、172、174・・・ポート
118、169、173・・・溝
124、131、138、139、214・・・抵抗体
128・・・圧力変動抑制流路
129・・・緩衝部材駆動部
133・・・送液ポンプ側緩衝用流路
134・・・分離カラム側緩衝用流路
135・・・緩衝用全体流路
136、209・・・緩衝部材
137、215、216、701・・・貫通孔
140・・・緩衝部材駆動機構
141・・・緩衝部材駆動機構制御装置
142・・・試料
143・・・試料容器
144・・・試料計量部
145・・・シリンジポンプ
147・・・シリンジバルブ
152・・・ニードル
154・・・洗浄液
155・・・洗浄液容器
157・・・洗浄ポンプ
163・・・洗浄ポート
164・・・洗浄ポート液
165・・・注入ポート
167・・・注入バルブ
201・・・上部基板
202・・・下部基板
203・・・ねじ穴
204、205、206、207、306・・・配管接続部
208・・・緩衝用流路
209・・・緩衝部材
301・・・ステータ
302・・・ロータシール
303・・・ロータ
304・・・ばね
305・・・モータ
801・・・移動方向
1401・・・接続体

Claims (9)

  1. 液体試料分析装置に試料を導入する液体試料導入装置において、
    試料ループと、
    溶離液を送液する送液ポンプと前記試料の成分を分離する分離カラムとを接続する第一の流路と、
    前記試料ループと前記第一の流路との接続および切り離しを行う流路切替部と、
    前記第一の流路と、孔を介して接続される第二の流路と、
    前記第二の流路内に移動可能に設けられた緩衝部材と、
    前記緩衝部材の移動を制御する制御装置と、を備えたことを特徴とする試料導入装置。
  2. 請求項1に記載された試料導入装置であって、
    前記第二の流路内には、抵抗体が複数設けられ、
    前記制御装置は、当該複数の抵抗体の間を移動するように
    前記緩衝部材の移動を制御することを特徴とする試料導入装置。
  3. 請求項1に記載された試料導入装置であって、
    前記制御装置は、
    前記流路切替部による記試料ループと前記第一の流路との接続および切り離しの動作と対応させて、
    前記緩衝部材の移動を制御することを特徴とする試料導入装置。
  4. 請求項1に記載された試料導入装置であって、
    前記緩衝部材には磁石が含まれ、
    前記制御装置は、当該磁石が有する磁力により
    前記緩衝部材の移動を制御することを特徴とする試料導入装置。
  5. 試料ループと、
    溶離液を送液する送液ポンプと、
    前記試料の成分を分離する分離カラムと、
    前記送液ポンプと前記分離カラムとを接続する第一の流路と、
    前記試料ループと前記第一の流路との接続および切り離しを行う流路切替部と、
    前記第一の流路と、孔を介して接続される第二の流路と、
    前記第二の流路内に移動可能に設けられた緩衝部材と、
    前記緩衝部材の移動を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする液体試料分析装置。
  6. 請求項5に記載された液体試料分析装置であって、
    前記第二の流路内には、抵抗体が複数設けられ、
    前記制御装置は、当該複数の抵抗体の間を移動するように前記緩衝部材の移動を制御することを特徴とする液体試料分析装置。
  7. 請求項5に記載された液体試料分析装置であって、
    前記制御装置は、
    前記流路切替部による記試料ループと前記第一の流路との接続および切り離しの動作と対応させて、
    前記緩衝部材の移動を制御することを特徴とする液体試料分析装置。
  8. 請求項5に記載された試料分析装置であって、
    前記緩衝部材には磁石が含まれ、
    前記制御装置は、当該磁石が有する磁力により
    前記緩衝部材の移動を制御することを特徴とする液体試料分析装置。
  9. 液体試料分析装置に試料を導入する液体試料導入方法であって、
    試料計量部により試料を計量しながら、試料を吸引吐出するニードル内に吸引する第一の工程と、
    前記ニードルを流路切替部の試料注入ポートに接続し、前記ニードル内に吸引した試料を前記試料計量部により計量しながら、試料ループに供給する第二の工程と、
    流路切替部により、溶離液を送液する送液ポンプと前記試料の成分を分離する分離カラムとを接続する流路と、前記試料ループとの接続および切り離しを行う第三の工程と、
    前記第一の流路と孔を介して接続される第二の流路内に設けられた緩衝部材を移動させる第四の工程と、を備え
    前記第三の工程と、前記第四の工程とは、並行して行われることを特徴とする試料導入装置。
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