JP2014151222A - 粉砕機、粉砕システム及び粉砕方法 - Google Patents

粉砕機、粉砕システム及び粉砕方法 Download PDF

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Abstract

【課題】木材、石炭、竹材などの被粉砕物を粉体化することができる粉砕機、複数台の粉砕機を用いる粉砕システム及びそれらを用いて被粉砕物を効果的に粉体化する方法を提供する。
【解決手段】粉砕機、複数台の粉砕機を用いる粉砕システム及びそれらを用いる粉砕方法において、原料投入口からケーシング内に投入された被粉砕物を第1送り刃で回転させながら第2送り刃方向に送り出し、第2送り刃及び戻し刃で回転と往復動を与えながら粉体化し、取出口からケーシング外へ取り出すようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、粉砕機、複数台の粉砕機を用いる粉砕システム及びそれらを用いる粉砕方法に係わり、特に、木材、石炭、竹材などの被粉砕物を粉体化するのに適した粉砕機、複数台の粉砕機を用いる粉砕システム及びそれを用いる粉砕方法に関するものである。
先の大震災などで発生した大量の瓦礫の中には再生処理によって再利用可能なものが多く含まれており、再利用できるものを瓦礫の中から取り出して処理することが日本では強く望まれている。
また、食用に使用可能であるが、固くて実際には利用できていない植物を粉砕することにより、食用に利用できる可能性があるため、そのような植物の粉砕方法及び粉砕装置の開発が求められている。
さらに、地球温暖化対策の一環としてバイオマスをエネルギーに変換することにより得られるバイオマスエネルギーを利用することも望まれている。既に海外では、トウモロコシなどの穀物から得られるデンプンや砂糖を原料とし、バイオエタノールを製造するプロセスが実用化されている。
しかし、トウモロコシなどの穀物を原料としたバイオエタノールの生産コストは高いうえ、そのような原料は食料と競合するという問題があった。この為、トウモロコシなどの穀物以上に大量かつ安価なバイオエタノール生産原料として、最近は食料と競合しないバイオマスが注目されている。
このようなバイオマスとしては、トウモロコシ茎葉、建築廃材、林地残材、間伐材、木片などが知られている。また、バイオマスからバイオエタノールを製造するためには、前処理として各種バイオマスを粉体化する必要があるが、一般的なカッターミルでは目標とする粒径まで粉砕できないという問題があった。また、衝撃式粉砕機を用いると目標とする粒径に達することができるが、被粉砕物を粉砕部へ供給する効率が悪いため処理量が少ないという問題があった。このため、例えば、カッターミルで一次粉砕し、その後、衝撃式粉砕機で目標とする粒径まで粉体化するというように複数種の粉砕機を用いた多段粉砕方式などが採用されている。
一方、複数の切削加工用チップソーを積層して略円柱体に構築された回転切削刃を用い、竹をミクロン単位まで粉体化する装置が特許文献1に開示されている。この装置は、基台部に支持された回転駆動源と、その回転駆動源の回転駆動作用の下で一定の方向に回転する回転切削歯を有する回転切削機構と、竹の直径に対応して切削加工部位を位置決めすると共に竹の切削加工部位を回転切削刃に接触するように案内する位置決めガイド機構とから構成されている。
特許第3967931号公報
然しながら、特許文献1で開示された装置は、竹をミクロン単位にまで粉体化することができるものの、長い竹をそのまま回転切削刃の側面に押し付けて順次削っていくような構成になっている。このため、木片のような小さなものを回転切削刃の側面に押しつけることができず、被粉砕物を粉体化することができないという問題があった。
本発明は、このような従来例の問題などに鑑みて成されたものであり、その目的は、木材、石炭、竹材などの被粉砕物を粉体化することのできる粉砕機、複数台の粉砕機を用いる粉砕システム及びそれらを用いて被粉砕物を効果的に粉体化する方法を提供することにある。
本明細書では以下の発明が提供される。
(1)ケーシング内で長手方向に配設された駆動軸と、当該駆動軸に固設され全体として螺旋状に形成された第1送り刃と、前記駆動軸に固設され全体として螺旋状に形成された複数個の第2送り刃と、前記第2送り刃同士の間で前記第2送り刃と反対方向に被粉砕物を送る角度で固設された複数個の戻し刃と、前記ケーシングに設けられた原料投入口及び取出口とを備え、前記原料投入口から投入された被粉砕物を前記第1送り刃により第2送り刃方向に移動させ、前記第2送り刃と前記戻し刃で粉体化し、前記取出口から取り出すことを特徴とする粉砕機。ここで長手方向とは、ケーシングの最も長い辺の方向を指称し、例えば円筒形のケーシングが水平方向に設置される場合は水平方向を意味するものとする。
(2)更に、前記第1送り刃と前記第2送り刃の境界部分に前記駆動軸に固設された仕切り板を設けたことを特徴とする(1)記載の粉砕機。
(3)前記第1送り刃は捩れた円板形の形状になっていることを特徴とする(1)又は(2)に記載の粉砕機。
(4)前記第2送り刃は捩れた羽根形の形状になっており、前記戻し刃は楔形の形状になっていることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の粉砕機。
(5)前記戻し刃が前記複数個の第2送り刃の各間隙に所定の方向へ突き出すようにして前記駆動軸に固設されていることを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の粉砕機。即ち、複数個の戻し刃はそれぞれ複数個の第2送り刃の各間隙に固設され、第2送り刃が奥側に被粉砕物を送るのとは逆方向に被粉砕物を送る角度となるように設置されている。ここで所定の方向とは、送り刃とは逆の角度、典型的には軸に垂直な面に対して、送り刃とは対称の角度(ハの字となるような角度)が好ましいが、戻し刃の形状や、被粉砕物の性質に応じて最適な角度を選択することができる。また、戻し刃の設置位置は第2送り刃の切欠部の延長線上に設置するのが好ましいが、駆動軸に螺旋刃がついている場合は、その螺旋刃にブリッジをかけてその上に戻し刃を設置してもよいものとする。
(6)(1)乃至(5)のいずれか1項に記載の粉砕機を複数台連結したことを特徴とする粉砕システム。
(7)(6)の粉砕システムであって、原料投入口、第1回転刃部、第2回転刃部及び取出口を有する第1粉砕機と、投入口、第3回転刃部、第4回転刃部及び取出口を有する第2粉砕機と、前記第1粉砕機の取出口と前記第2粉砕機の投入口とを連通させる連絡部と、当該連絡部に設けられ前記第1粉砕機の取出口の開閉を行う開閉機構とを具備し、前記第1粉砕機で粉体化された被粉砕物を前記連絡部を介し前記第2粉砕機に導いて微粉化することを特徴とする二連式の粉砕システム。
(8)更に、前記第1回転刃部と前記第2回転刃部の間に仕切り部を設けたことを特徴とする(6)又は(7)に記載の粉砕システム。
(9)更に、前記第3回転刃部と前記第4回転刃部の間に仕切り部を設けたことを特徴とする(7)乃至(8)のいずれか1に記載の粉砕システム。
(10)前記第1回転刃部と前記第3回転刃部は、長手方向に配設された駆動軸に固設され全体として螺旋状に形成された複数個の送り刃で構成されていることを特徴とする(6)乃至(9)のいずれか1に記載の粉砕システム。
(11)前記第2回転刃部及び/又は前記第4回転刃部は、長手方向に配設された駆動軸に固設され全体として螺旋状に形成された複数個の送り刃と、それらの送り刃とは反対方向に被粉砕物を送る角度で固設された複数個の戻し刃とから構成されていることを特徴とする(6)乃至(10)のいずれか1に記載の粉砕システム。
(12)前記開閉機構は、覗き窓が設けられた開閉機構本体と、第1粉砕機の取出口を開閉させる蓋と、当該蓋を移動させるためのハンドルと、所定部分にネジが設けられ前記ハンドルの操作に応じて前記蓋を移動させる回転軸とから構成されていることを特徴とする(6)〜(11)のいずれか1に記載の粉砕システム。ここで所定部分とは、取出口を開閉させる蓋とハンドルを連結する部分をいうが、連結する部分の全部がネジである必要はなく、一部にネジが設けられていればよい。
(13)被粉砕物を粉砕機に投入する工程と、第1送り刃で被粉砕物を第2送り刃方向に送り出す工程と、第2送り刃と戻し刃により被粉砕物を往復動させながら粉体化する工程と、を有することを特徴とする被粉砕物の粉砕方法。
本発明に係る粉砕機、複数台の粉砕機を用いる粉砕システム及び被粉砕物を粉体化する方法によれば、木材や石炭などの被粉砕物を効率的に粉体化することができる。
図1は、本発明実施例の概略的な構成断面図である(実施例1)。 図2は、ケーシング内で駆動軸に固設されている送り刃や戻し刃を説明するための構成説明図である(実施例1)。 図3は、本実施例に係る第1送り刃の1つを説明する構成説明図である(実施例1)。 図4は、本実施例に係る第2送り刃の1つを説明する構成説明図である(実施例1)。 図5は、本実施例に係る戻し刃の1つを説明する構成説明図である(実施例1)。 図6は、本実施例に係る第2送り刃と戻し刃の位置関係を示す説明図である(実施例1)。 図7は、本発明の粉砕システムに係る実施例を示す構成斜視図である(実施例2)。
本発明に係る粉砕機は、木材、石炭、或いは竹材等からなる被粉砕物をケーシング内で送り刃と戻し刃により、効率よく粉砕するものである。ケーシングは典型的には略円筒形の閉塞容器が好ましく用いられるが、これに限られず、例えば、四角柱、五角柱等の多角柱、多角柱と円筒形の組み合わせ等の形態であってもよい。
原料投入口からケーシング内に投入された被粉砕物は、第1送り刃によりケーシング内の奥方向(第2送り刃の方向)に送られる。その後、第2送り刃で更に奥方向(取出し口方向)に送られながら粉砕されると共に、戻し刃で投入口方向に戻されながら粉砕される。これにより、送り刃のみでは十分粉砕できない木材等も細かく粉砕できる。
本発明に係る粉砕機を木材等の固い物質を粉砕する用途に用いる場合、送り刃や戻し刃は厚くすることが好ましく、補強するためにブリッジ又はスティバーを溶接してもよい。それに対して、本発明に係る粉砕機でより柔らかい物質(石炭など)や一次粉砕物(粗く粉砕した物)等を粉砕する場合は送り刃や戻し刃を、より薄い刃とすることができる。
送り刃や戻し刃の厚さは、いずれも10mm〜50mm、より好ましくは、15mm〜30mm、特に好ましくは15mm〜25mmであるが、原材料の固さ、粗粉砕か、仕上げの微細粉砕か、等により、適宜厚さを調整することが好ましい。
以下、本発明を実施例により図を参照しながら詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
図1は本実施例の概略的な構成断面図であり、図中、1は粉砕機の外形などを構成するケーシング、2はケーシング1の例えば左側上部に設けられ、木材、石炭、竹材などの被粉砕物が投入される原料投入口、3はケーシング1の例えば右側下部に設けられ粉体化された被粉砕物がケーシング1内から取り出される取出口、4はケーシング1内で例えば長手方法に配設された駆動軸、5は図示しない制御装置から送出された駆動信号を受け駆動軸4を回転させるモータ、6は駆動軸4に固設され全体として螺旋状に形成された一連の第1送り刃から成る第1回転刃部、7は仕切り板から成る仕切り部、8は駆動軸4に固設され全体として螺旋状に形成された複数個の第2送り刃及びこれらの第2送り刃とは反対方向に被粉砕物を送る角度で駆動軸4に固設された複数個の戻し刃で構成された第2回転刃部である。
尚、ケーシング1内には、上述の如く駆動軸4が長手方向に配置され、その駆動軸4の両端部は、ケーシング1を貫通して延設され、ケーシング1の両端部にそれぞれ設けられている軸受41,42によってそれぞれ支持されている。また、第2回転刃部8の戻し刃が効果的に作用し被粉砕物が第1回転刃部6に戻ることが全くない場合には、仕切り部7を取り除いて粉砕機を構成できるものとする。
図2〜図6は上記送り刃や戻し刃などを詳しく説明するための構成説明図であり、図1と同一記号は同一意味をもたせて使用し、ここでの重複説明は省略する。
また、図2は上記ケーシング1内で駆動軸4に固設されている送り刃などを詳しく説明するための構成説明図であり、図中、6a〜6nは駆動軸4に固設されている第1送り刃、71は図1の仕切り部7を構成している仕切り板であって、例えば大判形の形状となっている。また、8a〜8nは駆動軸4に第2送り刃、9a〜9nは第2送り刃8a〜8nの各間隙で所定の方向へ突き出すようにして駆動軸4に固設されている戻し刃である。
ここで、所定の方向とは、戻し刃9a〜9nが被粉砕物を逆方向に戻すことができるような方向や角度のことであり、戻し刃9a〜9nは被粉砕物を入口方向に戻しながら粉砕するようになっている。これは、第2送り刃8a〜8nにより粉砕物が奥(取出し口方向の奥)に押しつけられて固まるのを防止すると共に、逆方向へ戻しながら粉砕することで被粉砕物をより細かく粉砕するためのものである。
典型的には、第2送り刃8a〜8nの送り刃の送る力と戻し刃9a〜9nの戻す力がほぼ同じである時に、被粉砕物を最も効率よく粉砕できる。また、図2で示すように、第1送り刃6a〜6nの隣同士の各間隔(例えば200mm)は、通常、第2送り刃8a〜8nの隣同士の各間隔(例えば160mm)よりもそれぞれ広くなっていることが好ましい。
図3は第1送り刃6a〜6nの1つを詳しく説明する構成説明図、図4は第2送り刃8a〜8nの1つを詳しく説明する構成説明図、図5は戻し刃9a〜9nの1つを詳しく説明する構成説明図、図6は第2送り刃8a〜8nと戻し刃9a〜9nの位置関係を示す説明図である。
図2及び図3において、61は第1送り刃6a〜6nの1つを構成する送り刃であって、例えば円板状の板が捩れた円板形の形状になっている。図2及び図3で示すように、第1送り刃6a〜6nは駆動軸4に固設され全体として螺旋形になっている。また、図3で示すように送り刃61の所定部分(例えば周縁部分や先端部分など)に刃が形成されている。
図2及び図4において、81は第2送り刃8a〜8nの1つを構成している送り刃であって、通常、切欠部が設けられている。このように切欠部を設けられているのは、第2送り刃8a〜8nが送り刃としての送る機能が強すぎると被粉砕物がケーシング1の奥で固まってしまうためである。また、図4で示すように送り刃81の所定部分(例えば周縁部82など)に刃が形成されている。更に、図2及び図4で示すように、第2送り刃8a〜8nは駆動軸4に固設され全体として螺旋形になっている。即ち、第2送り刃8a〜8nを構成する各送り刃81は、例えば縦断面が扇形の形状で外形が捩れた羽根形の形状になっており、第2送り刃8a〜8n全体として螺旋形になっている。
図2及び図5において、91は戻し刃9a〜9nの1つを構成している戻し刃であって、例えば楔形の形状となっている。
図2及び図5が示すように、戻し刃9a〜9nは第2送り刃8a〜8nの向き(図2の右方向)とは反対の方向(図2の左方向)へ一定の角度で突き出すようにして駆動軸4に固設されている。ここで、一定の角度とは、例えば、第2送り刃8a〜8nが奥側に被粉砕物を送るのとは逆方向に被粉砕物を送るように設置された戻し刃9a〜9nの各設置角度を意味するものとする。
なお、図2の仕切り板71には刃が形成されていないことが多い。また、図6が示すように、第2送り刃8a〜8nを構成している各送り刃81と戻し刃9a〜9nを構成している各送り刃91は互い違いの位置関係になっていると共に、各送り刃81の高さと各送り刃91の高さはそれぞれ等しくなっている。すなわち、第2送り刃8a〜8nも戻し刃9a〜9nも全体としては螺旋状の刃であり、それぞれの回転軌跡の直径が等しくなっている。
以上のような構成から成る本実施例において、図示しない制御装置の始動スイッチがオンにされると、その制御装置から送出された駆動信号を受けて図1のモータ9が回転する。このため、ケーシング1内で駆動軸4が回転し、それに伴って第1送り刃6a〜6nや第2送り刃8a〜8nなどが回転し始める。
この状態で、原料投入口2から被粉砕物がケーシング1内に投入されると、その被粉砕物が、回転する第1送り刃6a〜6nの各間隙に導かれて回転しながら、仕切り板71を通って第2送り刃8a〜8nに送られる。その後、被粉砕物は、回転する第2送り刃8a〜8nや戻し刃9a〜9nで形成されている各間隙に導かれて回転と往復動を繰り返しながら粉体化される。
即ち、被粉砕物は、第2送り刃8a〜8nの作用で回転しながら図2の右方向(取出し口方向)に送られ第2送り刃82によって砕かれ、戻し刃9a〜9nの作用で図2の左方向(投入口方向)に戻されながら各戻し刃91によって砕かれて、最終的に粉体化される。すなわち、第2送り刃8a〜8n及び戻り刃9a〜9nのうち隣り合う第2送り刃と戻し刃で間隙が形成されており、その間隙内の被粉砕物は、第2送り刃や戻し刃の各刃の側面で作用する圧縮力、剪断力、衝撃力、及び摩擦力などにより、砕かれて、最終的に粉体化される。換言するならば、第2送り刃8a〜8nによる送る力と戻し刃9a〜9nによる戻す力が効果的に作用し、第2送り刃8a〜8nと戻し刃9a〜9nの各間隙内で被粉砕物が回転と往復動を繰り返しながら粉体化される。このようにして粉体化された被粉砕物は、最終的に取出口3からケーシング1の外へ取り出される。
図7は本発明の粉砕システムに係わる実施例を示す構成斜視図であり、図中、10,30は第1,第2の粉砕機、11は第1粉砕機10に設けられている原料投入口、12は第1粉砕機10内に設けられ例えば前述の第1送り刃6a〜6nで構成されている第1回転刃部、13は第1粉砕機10内で第1回転刃部13と第2回転刃部14の間に設けられている第1仕切り部、14は第1粉砕機10内に設けられ例えば前述の第2送り刃8a〜8n及び戻し刃9a〜9nで構成されている第2回転刃部、15は第1粉砕機10に設けられている取出口、20は第1粉砕機10の取出口15と後述の投入口31を連通させる連絡部、21は連絡部20に設けられた覗き窓、32は第2粉砕機30内に設けられ例えば前述の第1送り刃6a〜6nで構成されている第3回転刃部、33は第2粉砕機30内で第3回転刃部32と後述の第4回転刃部34の間に設けられている第2仕切り部、34は第2粉砕機30内に設けられ例えば前述の第2送り刃8a〜8n及び戻し刃9a〜9nで構成されている第4回転刃部、35は第2粉砕機30に設けられている取出口、36は連絡部20内で往復動して第1粉砕機10の取出口15を開閉する蓋、37は蓋36を往復動させるためのハンドル、38は所定部分にネジなどが設けられハンドル37の操作に応じて例えば図7の手前方向と背面方向に蓋36を往復動させる回転軸である。
なお、第1回転刃部12、第1仕切り部13及び第2回転刃部14は第1粉砕機10内で長手方向に配置された第1駆動軸(図示せず)に装着されており、第3回転刃部32、第2仕切り部33及び第4回転刃部34は第2粉砕機30内で長手方向に配置された第2駆動軸(図示せず)に装着されている。また、第2回転刃部14の戻し刃及び/又は第4回転刃部34の戻し刃が効果的に作用し被粉砕物がそれぞれ第1回転刃部12及び/又は第3回転刃部32に戻るようなことが全くない場合には、第1仕切り部13及び/又は第2仕切り部33を全く取り除いて第1粉砕機10及び/又は第2粉砕機30を構成できるものとする。
図7において、最初にハンドル37が例えば時計方向に回されると、軸38を介して蓋36が図7の背面方向(取出口15の方向)へ移動して取出口15を塞ぐ。この状態で、制御装置の第1始動スイッチ(図示せず)がオンにされると、その制御装置から送出された駆動信号を受け、第1粉砕機10の第1モータ(図示せず)が回転する。このため、第1駆動軸(図示せず)が回転し、それに伴って、第1回転刃部12,第1仕切り部13及び第2回転刃部14が回転する。
その後、図7の原料投入口11から被粉砕物が第1粉砕機10内に投入されると、その被粉砕物が、第1回転刃部12により回転しながら、第1仕切り部13を通って第2回転刃部14に送られて粉体化される。なお、この粉砕工程に要する時間は材料により異なる。石炭の場合は約5分間、木材、竹材の場合は約30分間程度であるが、材料の固さ、量等により、予備実験をして最適な時間を決定することが望ましい。
その後、ハンドル37が反時計方向に回されると、軸38を介して蓋36が図7のハンドル37方向(図7の手前方向)へ移動して取出口15が開となる。このため、第1粉砕機10で粉体化された被粉砕物が取出口15から連絡部20及び投入口31を通って第2粉砕機30に移動する。
この状態で、制御装置の第2始動スイッチ(図示せず)がオンにされると、その制御装置から送出された駆動信号を第2粉砕機30の第2モータ(図示せず)が受けて回転し始める。それに伴って、第3転刃部32,第2仕切り部33及び第4回転刃部34が回転する。
このため、連絡部20及び投入口31を通って第2粉砕機30に移動していた被粉砕物は、第3回転刃部32で回転しながら第4回転刃部方向に送られ、第2仕切り部33を通って第4回転刃部34で更に粉体化される。
このようにして、第1粉砕機10で粉体化された被粉砕物は第2粉砕機30で更に粉体化され、微細な粉状物となって第2粉砕機30の取出口35から外部に取り出される。
なお、本発明は上述の実施例に限定されることなく、種々の変形が可能であり、例えば、次のI〜VIIIのように変形しても良いものとする。
I 図7における第2粉砕機30の下流に3台目の粉砕機も更に直列接続するなどといったように複数台の粉砕機を直列的に接続して使用することにより、更に一層微細な粉体物を得る。
II 第2送り刃8a〜8nの各送り刃81の形状を、図4の場合と異なる他の形状(例えば逆V字状、逆W字状或いは三つ剣形などの形状)とする。
III 図1のケーシング1内において駆動軸4の長手方向と直交する方向に、例えば横断面が四角形の棒状部材であるガイドバー(図示せず)を複数個配設し、第1送り刃6a〜6nや第2送り刃8a〜8nと一緒に作用させて被粉砕物の粉体化効率を向上させる。
IV 原料投入口2及び/又は取出口3,35などに自動搬送装置を設置し、原料投入口2に被粉砕物を自動的に投入したり取出口3,35から粉体物を自動的に取り出したりする。
V 図1のモータ5を可変型モータとし上記制御装置から送出される駆動信号に従って回転速度や回転方向が変えられるようにする。
VI 第2送り刃8a〜8nは、各送り刃81の先端部分にブリッジ(又はスティバー)を接続し、その先端部分に各刃82を装着する。
VII 図2の第2送り刃8a〜8nの各送り刃81の形状を図4と異なる他の形状(例えば三つ剣形の形状など)にし、その周縁部分にブリッジ(又はスティバー)を接続し、それを介して各送り刃81にそれぞれの刃82を形成する。
VIII 第2送り刃8a〜8nで、隣り合う各送り刃81の端部の上に、それぞれの刃82を形成する。
本発明によれば、従来粉砕が困難であった木材片等を粉砕できることから、燃料関連産業、食品関連産業で利用することができる。
1 ケーシング
2 原料投入口
3,15,35 取出口
4 駆動軸
6,12 第1回転刃部
6a〜6n 第1送り刃
7,13,33 仕切り部
71 仕切り板
8a〜8n 第2送り刃
9a〜9n 戻し刃
10,30 第1,第2の粉砕機
14 第2回転刃部
20 連絡部
21 覗き窓
32 第3回転刃部
34 第4回転刃部

Claims (13)

  1. ケーシング内で長手方向に配設された駆動軸と、当該駆動軸に固設され全体として螺旋状に形成された第1送り刃と、前記駆動軸に固設され全体として螺旋状に形成された複数個の第2送り刃と、前記第2送り刃同士の間で前記第2送り刃と反対方向に被粉砕物を送る角度で固設された複数個の戻し刃と、前記ケーシングに設けられた原料投入口及び取出口とを備え、前記原料投入口から投入された被粉砕物を前記第一送り刃により第2送り刃方向に移動させ前記第2送り刃と前記戻し刃で粉体化し、前記取出口から取り出すことを特徴とする粉砕機。
  2. 更に、前記第1送り刃と前記第2送り刃の境界部分に前記駆動軸に固設された仕切り板を設けたことを特徴とする請求項1記載の粉砕機。
  3. 前記第1送り刃は捩れた円板形の形状になっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉砕機。
  4. 前記第2送り刃は捩れた羽根形の形状になっており、前記戻し刃は楔形の形状になっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の粉砕機。
  5. 前記戻し刃が前記複数個の第2送り刃の各間隙に所定の方向へ突き出すようにして前記駆動軸に固設されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の粉砕機。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の粉砕機を複数台連結したことを特徴とする粉砕システム。
  7. 請求項6の粉砕システムであって、原料投入口、第1回転刃部、第2回転刃部及び取出口を有する第1粉砕機と、投入口、第3回転刃部、第4回転刃部及び取出口を有する第2粉砕機と、前記第1粉砕機の取出口と前記第2粉砕機の投入口とを連通させる連絡部と、当該連絡部に設けられ前記第1粉砕機の取出口の開閉を行う開閉機構とを具備し、前記第1粉砕機で粉体化された被粉砕物を前記連絡部を介して前記第2粉砕機に導いて微粉化することを特徴とする二連式の粉砕システム。
  8. 更に、前記第1回転刃部と前記第2回転刃部の間に仕切り部を設けたことを特徴とする請求項6又は7記載の粉砕システム。
  9. 更に、前記第3回転刃部と前記第4回転刃部の間に仕切り部を設けたことを特徴とする請求項7乃至8のいずれか1項に記載の粉砕システム。
  10. 前記第1回転刃部と前記第3回転刃部は、長手方向に配設された駆動軸に固設され全体として螺旋状に形成された複数個の送り刃で構成されていることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の粉砕システム。
  11. 前記第2回転刃部及び/又は前記第4回転刃部は、長軸方向に配設された駆動軸に固設され全体として螺旋状に形成された複数個の送り刃と、それらの送り刃とは反対方向に被粉砕物を送る角度で固設された複数個の戻し刃とから構成されていることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の粉砕システム。
  12. 前記開閉機構は、覗き窓が設けられた開閉機構本体と、第1粉砕機の取出口を開閉させる蓋と、当該蓋を移動させるためのハンドルと、所定部分にネジが設けられ前記ハンドルの操作に応じて前記蓋を移動させる回転軸とから構成されていることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の粉砕システム。
  13. 被粉砕物を粉砕機に投入する工程と、第1送り刃で被粉砕物を第2送り刃方向に送り出す工程と、第2送り刃と戻し刃により被粉砕物を往復動させながら粉体化する工程と、を有することを特徴とする被粉砕物の粉砕方法。
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