JP2014150771A - 薬用植物の栽培方法 - Google Patents

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Satoru Tsukagoshi
覚 塚越
Hitoshi Watanabe
均 渡辺
Fumio Ikegami
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Abstract

【課題】 生薬原料としての薬用植物を、輸入品の代替えとなるように、安定的に得ることができる栽培方法を提供することにある。
【解決手段】 pH6.5〜10の砂培地に、薬用植物の苗株を定植し、前記砂培地で育成する方法である。前記砂培地の電気伝導度(EC)は、0.05mS/cm以下であることが好ましく、前記砂培地の砂の平均粒径は0.07〜2.0mmであることが好ましい。
【効果】 マオウ、ゲンノショウコ、カラスビシャクの栽培に特に好適であり、従来の露地栽培と比べて、成長が早く、安定的に収穫可能である。
【選択図】 図4

Description

本発明は、生薬資源であるマオウ(Ephedra sinica)、ゲンノショウコ(Geranium thunbergii)、カラスビシャク(Pinellia ternata)等の薬用植物の栽培方法に関する。
近年、生薬を取り巻く環境は大きく変化している。中国をはじめとする生薬資源国において、草原破壊、森林破壊、砂漠化が急速に進行し、生薬資源の枯渇が懸念されるようになっている。
薬用植物マオウは、漢方薬である葛根湯、小青竜湯、五積散、防風通聖散、麻黄湯等に配剤されるが、産地である内蒙古、甘粛等での資源量減少が問題となっており、日本での輸入が困難になってきていることから、自国での栽培化が急務となっている。
薬用植物の栽培方法については、近年、中国からの輸出規制の対象となったカンゾウについて、例えば、特開平6−205618号公報(特許文献1)に、カンゾウ属植物をpH3.5〜4.5の培養液で養液栽培することが提案されている。
カンゾウの他、おもに根部、地下茎部を利用する薬用植物(具体的には、ムラサキ、コガネバナ、キバナオウギ、ミシマサイコ)について、例えば、特開2010−29181号(特許文献2)に、養分を含んだ培土を充填した栽培用筒体を温度、日照量、風速、水分をコントロールできるハウスで土耕栽培することが提案されている。
また、根系に活性成分であるカバラクトンを高濃度で含有するカバ植物については、特表2004−521631号公報(特許文献3)に、火山砂利等の充填剤と有機物とを組み合わせた床に、盛り土を形成し、この盛り土にカバ苗を植えて栽培する方法が提案されている。
一方、マオウの栽培については、薬事日報社の「薬用植物 栽培と品質評価Part9」第69−80頁(非特許文献1)に、次のような説明がある。第70頁生態的特性において「マオウ属植物は寒暖の差が激しく、乾燥したアルカリ土の砂漠地帯に適するが、環境に対する順応性は高く、多湿な酸性土壌である日本においても生育可能である」と説明され、第71頁栽培の欄において、「環境耐性は強いが、冬期も温暖な地域に適し、日当たり、排水良好な砂質土が良い」との説明がある。具体的な栽培の報告としては、梶村らによる「Ephedra distachyaの成長とエフェドリン系アルカロイド含量の変動」Natural Medicines 48(2),122-125(非特許文献2)、日本薬学会第129年会(2009年)予稿集(28P−am001、002)(非特許文献3)に記載されているように、薬用植物園や研究部の圃場での露地栽培例がある程度である。
また、ゲンノショウコの栽培については、下記のような官による4報の研究論文がある。「ゲンノショウコの栽培と育種(第1報):収量とタンニン含量に及ぼす栽植密度と光の強さの影響」(非特許文献4)、「ゲンノショウコの栽培と育種(第2報):収量およびタンニン含量に及ぼすマルチの影響」(非特許文献5)、「ゲンノショウコの栽培と育種(第3報):ゲンノショウコの生育におよぼす温度の影響」(非特許文献6)の3報においては、土耕栽培による栽培試験が用いられている。また、「ゲンノショウコの栽培と育種(第4報):生育およびタンニン含量におよぼす無機要素の影響」(非特許文献7)においては、水耕栽培が試験方法に用いられている。
ゲンノショウコの栽培については、上記論文の他に、ニルサムランチットらによる3報の研究論文「N−P−K施肥量が薬用植物ゲンノショウコの成育と収量に及ぼす影響」(非特許文献8)、「植物成長調整剤が薬用植物ゲンノショウコの生育とタンニン生産に及ぼす影響」(非特許文献9)、「除草剤が薬用植物ゲンノショウコの生育とタンニン生産に及ぼす影響」(非特許文献10)の3報があり、これらにおいては、バーミキュライトとローム土壌の混合物をプラスチックポットに充填して栽培したという報告がなされている。
さらに、カラスビシャクの栽培については、長尾による2報の研究論文「カラスビシャクの球茎などの生育に及ぼす2,3の環境条件について(1)」(非特許文献11)、「カラスビシャクの球茎などの生育に及ぼす2,3の環境条件について(2)」(非特許文献12)で、温室内で土耕によるポット植え栽培が実施され、石井らによる研究論文「カラスビシャクの球茎とむかごの肥大に及ぼす温度の影響」(非特許文献13)においても、人工気象制御装置を用いた温度制御下での栽培試験を行うにあたり、赤玉土とピートモスの培地で、ポット栽培を実施している。このほか、笠原の研究論文「カラスビシャクの栽培条件と鎮吐活性」(非特許文献14)において、カラスビシャクの栄養要求性を試験する目的で、直径17cmのポットに砂培地を充填して栽培している。
特開平6−205618号公報 特開2010−29181号公報 特表2004−521631号公報
薬事日報社の「薬用植物 栽培と品質評価Part9」第69−80頁 「Ephedra distachyaの成長とエフェドリン系アルカロイド含量の変動」梶村ら、Natural Medicines 48(2),122-125 日本薬学会第129年会(2009年)予稿集(28P−am001、002) 「ゲンノショウコの栽培と育種(第1報):収量とタンニン含量に及ぼす栽植密度と光の強さの影響」官秀慶 生薬学雑誌(1991)45(1)1−5頁 「ゲンノショウコの栽培と育種(第2報):収量およびタンニン含量に及ぼすマルチの影響」官秀慶 生薬学雑誌(1991)45(1)6−11頁 「ゲンノショウコの栽培と育種(第3報):ゲンノショウコの生育におよぼす温度の影響」官秀慶 生薬学雑誌(1991)45(1)46−48頁 「ゲンノショウコの栽培と育種(第4報):生育およびタンニン含量におよぼす無機要素の影響」官秀慶 生薬学雑誌(1991)45(1)49−51 「N−P−K施肥量が薬用植物ゲンノショウコの成育と収量に及ぼす影響」 ニルサムランチットスリンら、近畿大学農学部紀要(1996)29、1−10頁 「植物成長調整剤が薬用植物ゲンノショウコの生育とタンニン生産に及ぼす影響」ニルサムランチットスリンら、近畿大学農学部紀要(1996)29、11−20頁 「除草剤が薬用植物ゲンノショウコの生育とタンニン生産に及ぼす影響」ニルサムランチットスリンら、近畿大学農学部紀要(1996)29、21−26頁 「カラスビシャクの球茎などの生育に及ぼす2,3の環境条件について(1)」 長尾弓郎 雑草研究22(4)189−193(1977) 「カラスビシャクの球茎などの生育に及ぼす2,3の環境条件について(2)」 長尾弓郎 雑草研究22(4)189−193(1977) 「カラスビシャクの球茎とむかごの肥大に及ぼす温度の影響」石井妙子ら 日本作物学会記事70(別号2)289−290(2001) 「カラスビシャクの栽培条件と鎮吐活性」笠原義正ら 生薬学雑誌37(4)367−373(1983)
マオウは、非特許文献1にも説明されているように、環境耐性が強いので、国内での露地栽培であっても生育することはできる。しかしながら、薬用植物は、上記非特許文献に示されているように、成育、収量、有効成分の含有量は、栽培環境条件の影響を受けるため、輸入資源の代替えとしては、自然環境要因の影響を受けやすい露地栽培では不十分である。このため、効率のよい安定的な栽培方法の確立が望まれる。
薬用植物の栽培については、上記特許文献1〜3で提案されているように、一部の薬用植物にとどまっており、多くの薬用植物については、非特許文献8〜14に開示されているように、試験研究用にポット栽培がされている程度である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、マオウ、カラスビシャク、ゲンノショウコをはじめとする生薬原料としての薬用植物を、輸入品の代替えとなるように、安定的に得ることができる栽培方法を提供することにある。
本発明の薬用植物の栽培方法は、pH6.5〜10の砂培地に、薬用植物の苗株を定植し、前記砂培地で育成する方法である。
前記砂培地は、電気伝導度(EC)が0.05mS/cm以下であることが好ましく、前記砂培地の砂の平均粒径は0.07〜2.00mmであることが好ましい。
また、前記砂培地への施肥は、液肥を滴下することにより行われることが好ましく、前記液肥としては、少なくとも窒素成分及びカリウム成分それぞれが標準園試処方の1/2〜1/8である液肥を、0.3〜0.8L/日・m2の割合で施肥することが好ましい。
別の見地による本発明の薬用植物の栽培方法は、ベッドにpH6.5〜10の砂培地が充填された砂ベッド;該砂ベッドに配管接続された、液肥タンクおよび希釈液用タンク;前記液肥タンクおよび希釈液用タンクの流量をコントロールするコントローラ;前記肥料タンクおよび希釈液用タンクの流量コントロールにより濃度調節された液肥を砂ベッドに給液するマイクロチューブを備えた栽培システムを用いて、薬用植物を砂耕栽培する方法であって、設定時間に、前記マイクロチューブから液肥が給肥される方法である。
本発明の栽培方法は、特にマオウ(Ephedrae sinica)、ゲンノショウコ(Geranium thunbergii)、又はカラスビシャク(Pinellia ternata)に好適である。
本発明の薬用植物の栽培方法は、水分量の管理、調節が容易であることから、露地栽培と比べて、植物の生長が早く、安定的に収穫できるので、生薬の輸入品の代替えを提供するための栽培方法として有望である。
本発明の栽培方法を実施する栽培システムの一実施形態の構成を示す図である。 点滴灌水装置の一実施例の構成を示す図である。 マオウの実施例における薄層クロマトグラフィーの結果を示す写真である。 ゲンノショウコの含量試験結果を示すグラフである。 ハンゲの収穫結果の一覧を示す写真である。 実施例で収穫したハンゲの日本薬局方の適合割合を示すグラフである。
本発明で栽培の対象とする薬用植物の種類は特に限定せず、裸子植物に分類される薬用植物(例えばマオウ)、被子植物に分類される薬用植物(例えば、カラスビシャク、ゲンノショウコ)のいずれにも適用できる。さらに、生薬原料として採取する部分が、地上部の部位、地下部の部位のいずれの植物にも適用できる。
特に、マオウ、ゲンノショウコ、カラスビシャクに好適に適用できる。
ここで、マオウとしては、種類は特に限定しない。日本薬局方に収載されているEphedra sinica6系統、Ephedra intermedia10系統、Ephedra equisetina5系統のいずれも好ましく用いることができる。日本薬局方に基づき、薬効成分であるアルカロイド含量(エフェドリンおよびプソイドエフェドリン総量)が0.7%以上であるマオウが好ましい。
マオウは多年草に該当し、根、地下茎は枯死することなく、地下部を残したままで、生薬資源としての地上茎部を、複数年にわたって採取することができる。
ゲンノショウコは、フウロソウ科の多年生草本で、日本では、北海道の草地、本州から九州の山野、朝鮮半島、中国大陸などに自生することが知られている。生薬原料としてのゲンノショウコ(Geranium Herb)は、ゲンノショウコ(Geranium thunbergii)の地上部である。
カラスビシャク(Pinellia ternata)は、日本、朝鮮半島および中国に分布するサトイモ科の多年生草本である。カラスビシャクは、原野や熟成した畑地に自生する雑草として伝統的に知られており、薬事日報社「薬用植物 栽培と品質評価 Part11」第40頁には、「性質はきわめて強健で、ほとんど気候を選ばず、北海道南部から九州における畑地雑草として普通に生える」と説明されている。
カラスビシャクの球茎はハンゲ(半夏)と称され、嘔吐、胃内停水、急性胃カタルを主訴とした小柴胡湯、柴胡加竜牡蠣湯、柴胡桂枝湯、小青竜湯、半夏瀉心湯などの漢方薬に配合されている。
本発明の薬用植物の栽培方法は、中性〜弱アルカリ性の砂培地を使用し、培養液(液肥)を供給しながら栽培を行うところに特徴がある。
培養液(液肥)を用いる養液栽培は、露地栽培と比べて、自然環境に左右されず、安定的に収穫することが可能となるので、管理が簡便になり、自動化、省力化しやすいという利点がある。
養液栽培は、水耕、噴霧耕、固形培地耕に大別される。
固形培地を使用せず培養液中で根を成長させる狭義の水耕は、マオウのような乾燥地が適した植物には適用できない。また、根を空気中に発達させ培養液をミスト状にして根に直接、間欠的に吹き付ける噴霧耕は、根に十分な酸素が供給され、植物の養分吸収を制御しやすいという利点があるが、微細な管理が必要であり、高圧、ノズルのつまりなどが起こりやすいので、メンテナンスをこまめに行う必要があることから、作業負担の増大となる。
この点、固形培地耕では、施肥量を流量コントローラで制御するようにしておけばよく、作業負担の軽減を図ることができる
固形培地耕としては、砂培地のほか、ロックウール等の人工無機系培地、ポリウレタン、ポリエステル等の人工有機系培地、おがくず、もみ殻等の有機天然培地を使用するものなどがある。
砂培地は、土壌と比べて保水性に劣るが、ロックウール等の他の無機培地と比べた場合、保水性が高いので、成長に必要な養水分を保持するとともに、根に対して十分な酸素を供給することが可能である。また、透排水性のよさを生かして、施肥する液肥量、灌水頻度等を調節することにより、培地中の水分量を調節することが容易である。その結果、所望の乾燥環境を実現し、しかもその状態を長期にわたり維持できるというメリットがある。また、比較的、乾燥地が適しているマオウの栽培では、保水性が低いことは特に問題とならない。さらに、砂培地は、有機培地と比べて、作寸前に行う耕起や元肥の施肥といった土づくりは必要ない。また、栽培中、耕す必要もない。
さらに、砂についても後述する物理化学的性質に適合していれば、産地を特定せずともよいという汎用性を具備している。また、施肥が過剰であった場合に生じうる塩類集積に対しても、砂培地を水洗することで蓄積した塩類を除去でき、連作が可能であるという利点がある。したがって、多年にわたって根系が培地中に残され、地上茎のみを採取する薬用植物、例えば、マオウ、ゲンノショウコの栽培に適している。
使用する砂のpHは、6.5〜10、特に8〜9であることが好ましい。すなわち、中性〜弱アルカリ性の砂培地を用いる。日本の土壌が通常酸性(pH4〜6程度)であるのに対して、弱アルカリ性の砂培地を用いるところに本発明の特徴がある。このような弱アルカリ性の環境は、一般に薬用植物、好ましくはマオウ、ゲンノショウコ、カラスビシャクの生育に適している。さらに、施肥前のECは0.05mS/cm以下であることが好ましい。土壌と比べて透水性が高く、塩類集積が起こらないため、一般の土壌よりもEC値は低い。
本発明にいう砂は、平均粒径0.07〜2.0mm、好ましくは粒径0.15〜0.6mmであることが好ましい。また、80%以上の粒子が28〜100メッシュ内に含まれる粒度分布を有することが好ましい。
このような砂は、透排水性がよく、孔隙率20〜50%、好ましくは30〜40%とすることができる。したがって、養液及び灌水を必要十分量滴下することにより、所望とするpHやEC、水分含有率を維持管理することが容易であり、且つ培地内での通気性を確保することができ、根の呼吸環境を保持することができる。
漢方製剤、生薬製剤の原料となる薬用植物の栽培については、微生物汚染や農薬汚染が極力無いように生産されることが望まれるため、使用する砂は、病原菌、有害薬品、重金属、放射性物質に汚染されていない砂を用いる。
本発明の栽培方法では、育成過程で必要肥料の施肥が行われる養液栽培であることから、砂培地への基肥を行う必要はないが、基肥を排除するものではない。
砂培地(砂層)の厚みは特に限定しないが、5〜20cm、好ましくは5〜9cm程度である。この程度であれば、マオウの根の生育の支障とならず、培地ベッドの重量が重くなりすぎず、培地ベッドを地面から離した架台に載置する方式を適用できるので好ましい。
上記のような砂培地が充填される栽培ベッドは、特に限定しないが、地面と砂層との間で通気できるようなスペースを有することが好ましい。
上記のような砂培地に、目的とする薬用植物を定植する。定植する苗は、株分け苗、実生苗、根挿し苗のいずれを用いることもできるが、入手、活着率の点から、株分け用の親株を分割することにより得られる定植苗が好ましく用いられる。また、カラスビシャク等のサトイモ科植物の場合には、球茎を定植する。カラスビシャクの場合、使用する球茎は、1個生重1〜2g程度の球茎が好ましく用いられる。
定植後、定期的に灌水、施肥する。
灌水に使用する水の種類は、特に限定はなく、通常、中性の淡水が用いられる。
灌水量は、特に限定しないが、季節変化に応じ、1m2の栽培ベッドに対して、1.5〜5L/日程度が好ましく、夏季の水分蒸発が盛んな時期には、灌水量を増やすようにしてもよい。このような灌水方式は、露地栽培の場合と比べて、節水できる。なぜならば、植物の株元近くに滴下する灌水方式であるため、蒸発量が少なく、必要最小限の灌水量で栽培可能である。
施肥は、液肥(培養液)を用いて行う。砂の上記性状が損なわれない範囲内で、成長に必要な養分を供給できるように行えばよい。
液肥の組成は、1960年代に農林水産省の園芸試験場にて山崎らによって開発された野菜水耕用の液肥組成である「園試処方」をベースとし、園試処方と比べて、窒素成分、カリウム分をそれぞれ標準園処方の1/2〜1/8に減量することが好ましい。特に限定しないが、例えば、好ましい液肥の組成として、園試処方と比べて、窒素成分(NO3、NH4)を1/2に減量し、カリウム成分を1/3に、そのほかの成分は、園試処方と同等にした液肥が挙げられる。砂培地は、土壌と比べて肥料の吸着、イオン交換作用が低いので、施肥量を減量することができ、これにより、露地栽培よりも肥料コストを抑制することができる。
なお、肥料としては、従来公知のものを使用することができ、肥料としては、硝酸態窒素(例えば、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸カルシウムなど)、アンモニウム態窒素(例えば、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、リン酸アンモニウムなど)を用いることができ、このほかのリン酸塩、カリウム塩を用いることもできる。
灌水、施肥の溶液供給方式としては、好ましくは培養液を表層から供給する方式であるが、循環あるいは再利用する閉鎖系システム、給液量の一定割合をかけ流して系外に廃棄する非閉鎖系システムのいずれであってもよい。また、表層から供給する方式のほか、苗の横側部分から供給する側条方式であってもよい。
また、灌水、施肥は、砂ベッドに均一に行われるように、所定間隔をおいてマイクロチューブなどの給液チューブを配設した点滴システムにより行うことが好ましい。点滴灌漑により、透水性の高い砂ベッドでも、水管理、施肥管理を適切に行うことができる。また、砂中の水分の急激な変化を防止し、砂層中の通気性を阻害せずに済む。
養液は、所定濃度に調節した養液をタンクに貯留し、当該タンクからポンプ等を用いて砂ベッドに供給してもよいし、2種またはそれ以上の複数種類の水溶液を定量ポンプとベンチュリー管を用いて、流量比例注入方式で希釈することにより調製された培養液を自動給液装置を用いて栽培ベッドに供給するようにしてもよい。
〔栽培システムおよび栽培装置〕
以上のよう砂耕栽培は、砂培地が充填された栽培ベッド、栽培ベッドへの灌水、施肥を行う灌水・施肥装置を具備した栽培システムを用いて行うことができる。
使用する灌水、施肥装置は、所定のスケジュールにしたがって、給液のタイミング、給液量をコントロールできる装置であればよい。
通常、水を貯留した水タンク、液肥を貯留した肥料タンクと、これらの各タンクから流量コントローラで流量制御される定量ポンプとを備え、各定量ポンプと栽培ベッドとが配管で接続された灌水、施肥装置が用いられる。
灌水、施肥における流量、濃度をコントロールできるように、砂ベッドに、感圧センサーを埋設し、感圧センサーで、砂ベッドの水分状態を測定制御しながら行ってもよい。
栽培における温度管理、光量管理は、夏期、給水量、給水間隔を増やして栽培ベッドの乾燥を防ぐことが好ましく、また必要に応じて、直射日光による栽培ベッドの過熱を防ぐ、もしくは冬季にハウスの加温を行うような、季節調節は適宜行うことが好ましい。
以上のような栽培システム、装置としては、例えば、住友電気工業株式会社製の「サンドポニックスシステム」を用いることができる。かかる栽培システムの一実施例を、図1および図2に示す。
砂が充填される栽培ベッド1(1’)は、脚部3上に設置された架台5上に砂層の高さを有する金網枠が設置され、その金網上にメッシュのベッドクロスを敷設することにより形成されている。
栽培ベッド1(1’)を、脚部3で支持した架台5上に形成することにより、収穫作業などを、作業者が立ったまま行うことができて、労働負担を軽減できる。
液肥を供給する灌水装置10は、流量を検出コントロールできる流量計13a、13bでコントロールされた定量ポンプ14a、14bを具備し、液肥タンク11、水タンク12それぞれに接続された定量ポンプ14a、14bの他端は、栽培ベッド1,1’に配設される配管2に接続される。栽培ベッド1,1’に配設された主配管2から、点滴用マイクロチューブ4が分岐されていて、この点滴用マイクロチューブ4により、栽培ベッド1,1’への点滴灌水、施肥が行われる。
図1のシステムでは、栽培ベッドは2台であったが、1台または3台以上併設されていてもよい。
また、砂ベッド(砂培地層の厚み)は、特に限定しないが、5〜20cm程度、好ましくは5〜9cm、より好ましくは7cm程度である。砂培地層の厚みが大きくなりすぎると、砂ベッドの重量が重くなりすぎて、培地ベッドを地面から離した架台に載置する方式の適用が困難になる傾向にある。一方、上記範囲内であれば、根の生育の支障とならず、たとえばカラスビシャクのように球茎を採取する必要がある薬用植物にも適用できる。
以上のような栽培方法は、露地栽培と比べて、薬用植物の成長が速く、収穫できるまでの期間が短縮される。例えば、マオウの場合、露地栽培では薬用となる地上茎を採取できるまで、定植から2年程度要したのに対して、本発明の栽培方法によれば、百数十日程度で同程度まで成長することができる。
また、灌水、液肥の追肥のほかは、栽培中に、除草、農薬散布などを行わなくても栽培可能である。したがって、本発明の栽培方法は、砂の入れ替え作業をしなくても、地上茎だけを収穫し、根系は培地内で複数年にわたって残されるマオウやゲンノショウコの栽培に好適であり、しかも収穫までの生育が早いという利点がある。
また、カラスビシャクの場合、露地栽培では、採取するまで5か月間程度、要していたが、本発明の栽培方法によれば、100日間程度で日本薬局方を満たす程度まで成長させることができる。さらに、地下に形成される球茎を収穫する際も、砂ベッドの砂を掘るだけでよいので、露地栽培と比べて収穫が容易、且つ収穫物を傷めるおそれが少ない。また、日本薬局方の規定サイズに満たないと判断される大きさの球茎は砂ベッド内に残置しておけばよいので、収穫効率がよいだけでなく、ベッド内に残置した球茎を種イモとして、連作することも可能である。
〔薬用植物の栽培方法〕
栽培装置として、住友電気工業株式会社製の「サンドポニックスシステム」を用いた。
具体的には、図1に示す栽培システムにおいて、長手方向に並行に併設された2つの栽培用ベッド(5400mm×600mm、総面積6.48m2)1、1’が用いられていて、これらの栽培用ベッドに、液肥タンク11および水タンク12それぞれからコントローラ13a、13bによって流量制御されたポンプ14a、14bに接続した灌液用配管2が配設され、当該配管2から栽培用ベッドに灌液する点滴用チューブが分岐されている。培養液用主管から分岐した点滴用チューブ(テンタクルチューブ)4は、約20cm間隔で千鳥状に配置されている。
栽培用砂ベッド1,1’は、両側に配線用ダクトを備えた脚部(高さ70mm、幅30mm)3の上に敷設された防風用ネット(1mmメッシュ)上に、砂を敷き詰めたのち、鎮圧したものである。砂は、千葉県君津市市宿産の中目砂を用いた。
以上のようなシステムに、目的とする薬用植物を定植した後、千葉大学環境健康フィールド科学センター内のガラス温室内に設置し、100日間栽培した。
栽培期間中、園試処方を改変した液肥を約2〜5リットル/日、灌水を約10〜30日で間欠的に実施した。栄養成長および水分蒸発が盛んな夏期には液肥および給水量と回数を増やし、秋季にはこれを漸減させた。
栽培期間を通して、農薬、除草作業は行わなかった。
なお、栽培中の施肥については、表1に示すような、園試処方を改変した無機液肥を用いた。園試処方と比べて、窒素成分(NO3、NH4)を1/2に減量し、カリウム成分を1/3に、そのほかの成分は、園試処方と同等にした。
〔薬用植物の栽培および評価〕
実施例1:マオウの栽培及び評価
千葉大学西千葉の薬用植物園で栽培してきたマオウを株分けして、同学柏の葉キャンパス内の薬用植物園に移植して生育させたものを株分けした株分け苗(一株生重約50g)を、砂ベッドに植え付け、定植させた。
上述の栽培方法にて100日間栽培したマオウの地上茎を採取し、乾燥温度:55℃、乾燥時間:1日間、乾燥方法:電熱乾燥機による強制乾燥の条件で乾燥させた乾燥品を乳鉢ですりつぶして得られた粉末を、同定試料として用いて、第十六改正日本薬局方に規定されているマオウ確認試験に基づいて、下記同定試験を行った。
上記粉末試料0.5gにメタノール10mlを加え、2分間振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。この試料溶液について、以下の条件で薄層クロマトグラフ法により試験を行った。試料溶液10μlを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットし、次に1−ブタノール/水/酢酸(100)混液(7:2:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾し、これにニンヒドリンのエタノール(95)溶液(1→50)を均等に噴霧した後、105℃で5分間加熱した。
比較のため、千葉大学の薬用植物園で露地栽培した多年栽培品のマオウを粉末化した試料(比較例)、株式会社栃本天海堂製の医薬用マオウ(中国産、多年栽培品:参考例)を、同様に乳鉢ですりつぶして得られた粉末試料について、同時に薄層クロマトグラフィー試験を行った。得られたクロマトグラフィーの写真を、図3に示す。
図3からわかるように、実施例(Sandponics)、比較例(Field)いずれも、Rf値0.35付近に、薬効成分であるエフェドリン・プソイドエフェドリンに由来する赤紫色のスポットが認められた。実施例品のスポットの濃度は、輸入品(Tochimoto)よりも薄かったが、露地栽培品(比較例)よりも濃かった。したがって、露地栽培品では生薬原料となる地上部の採取まで数年かかるところ、約10か月で同程度まで生育できたことになる。よって、本発明の栽培方法によれば、マオウの成長を早めることができることがわかる。
実施例2:ゲンノショウコの栽培および評価
千葉大学西千葉の薬用植物園で栽培してきたゲンノショウコを株分けして、同学柏の葉キャンパス内の薬用植物園に移植して生育させたものを株分けした株分け苗(一株生重約30〜50g)を、砂ベッドに植え付け、定植させた。
上述の栽培方法にて100日間栽培したゲンノショウコの地上茎を採取し、乾燥温度:55℃、乾燥時間度:1日間、乾燥方法:電熱乾燥機による強制乾燥の条件で乾燥させた乾燥品を乳鉢ですりつぶして得られた粉末を、同定試料として用いた。
上記粉末試料2.3gを精密に量り、適当なフラスコにいれ、希エタノール70mLを加え、時々振り混ぜて5時間浸出し、さらに16−20時間放置した後、ろ過した。フラスコ及び残留物は、ろ液が100mLになるまで、希エタノールで洗った。ろ液50mLを水浴上で蒸発乾固し、105℃で4時間乾燥して、デシケータ(シリカゲル)で放冷後、その質量を精密に量り、2を乗じて希エタノールエキスの量とした。乾燥減量によって得た数値より乾燥物に換算した試料量に対し、エキス含量(%)を算出した。
比較のため、株式会社ウチダ和漢薬製の医薬用ゲンノショウコ(長野県産、露地栽培品:比較例)を、同様に乳鉢ですりつぶして得られた粉末試料について、同時に試験を行った。得られた希エタノールエキス含量の比較図を図4に示す。
図4からわかるように、実施例、比較例の希エタノールエキス含量は、それぞれ26.2%、26.7%で、日本薬局方に定められる基準値(15%)をはるかに超えたばかりでなく、実施例で露地栽培品と同等のゲンノショウコが得られることが示された。したがって、露地栽培品では、生薬原料となる地上部の採取まで1〜2年かかるところ、約100日間で同程度まで生育できたことになる。よって、本発明の栽培方法によれば、ゲンノショウコの成長を早めることができることがわかる。
実施例3:カラスビシャクの栽培及び評価
カラスビシャクの球茎であるハンゲ(生重1〜2g)を種イモとして、上述の栽培方法の砂ベッドに植え付け、定稙し、100日間栽培した後、幅60cm×長さ45cm×深さ7cmの区画の砂培地から、サイズにかかわらず、ハンゲを採集した。合計26個のハンゲを採取できた。
採取したハンゲの性状について、第十六改正日本薬局方に規定の方法に基づき、以下のようにして評価した。
採取したハンゲ(26個)を、手による剥皮ののち、乾燥温度:55℃、乾燥時間度:1日間、乾燥方法:電熱乾燥機による強制乾燥の条件で乾燥させた乾燥品について、その径および高さを測定した。
図5、図6に示すように、採取したハンゲ26個のうち、日本薬局方に定められるサイズ(径0.7〜2.5cm、高さ0.7〜1.5cm)を満たすものは14個で、それに満たないものは12個であった。通常、露地栽培では、収穫まで5か月間程度要するのに対して、100日程度にまで短縮可能である。
本発明の栽培方法によれば、生薬原料となるマオウを、安定的にしかも早く成長させることができるので、輸入マオウ、ゲンノショウコ、ハンゲをはじめとする生薬原料となる薬用植物の代替え物の生産方法として有用である。

Claims (7)

  1. pH6.5〜10の砂培地に、薬用植物の苗株を定植し、前記砂培地で育成する薬用植物の栽培方法。
  2. 前記砂培地は、電気伝導度(EC)が0.05mS/cm以下である請求項1に記載の薬用植物の栽培方法。
  3. 前記砂培地の砂の平均粒径は0.07〜2.0mmである請求項1または2に記載の薬用植物の栽培方法。
  4. 前記砂培地への施肥は、液肥を滴下することにより行われる請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬用植物の栽培方法。
  5. 少なくとも窒素成分及びカリウム成分それぞれが標準園試処方の1/2〜1/8である液肥を、0.3〜0.8L/日・m2の割合で施肥する請求項1〜4のいずれか1項に記載の薬用植物の栽培方法。
  6. ベッドにpH6.5〜10の砂培地が充填された砂ベッド;該砂ベッドに配管接続された、液肥タンクおよび希釈液用タンク;前記液肥タンクおよび希釈液用タンクの流量をコントロールするコントローラ;前記肥料タンクおよび希釈液用タンクの流量コントロールにより濃度調節された液肥を砂ベッドに給液するマイクロチューブを備えた栽培システムを用いて、薬用植物を砂耕栽培する方法であって、設定時間に、前記マイクロチューブから液肥が給肥される請求項1〜5のいずれか1項に記載の薬用植物の栽培方法。
  7. 前記薬用植物は、マオウ(Ephedra sinica)、ゲンノショウコ(Geranium thunbergii)、又はカラスビシャク(Pinellia ternata)である請求項1〜6のいずれか1項に記載の薬用植物の栽培方法。
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