JP2014150377A - 画像処理装置と画像処理方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像処理装置と画像処理方法及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】擬似多値の画像データによって中間調画像を形成する場合に、主走査ラインの傾きや曲がりを補正するとともに、極めて簡単に「すじ」の発生を抑制する。
【解決手段】コントローラ11が、多階調画像データにディザ処理を施して生成した擬似多値の画像データを、書込制御部12のメモリ13に一旦格納する。シフト制御部14が、その画像データを主走査方向における所定の領域ごとに分割して読み出し、その各領域毎に画像データを副走査方向へシフトしてLD点灯制御部20へ出力し、形成される画像の主走査ラインの傾き及び曲がりを補正する。シフト制御部14は、コントローラ11からディザ処理に使用されたディザマトリクスの種類を特定する情報を入力し、その情報によって特定したディザマトリクスの種類に応じて、画像データを副走査方向へシフトするシフト量を変更する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、画像処理装置及び画像処理方法と、その画像処理された画像データによって、モノクロ画像又はカラー画像を電子写真方式で形成するプリンタ、複写機、あるいはデジタル複合機などの画像形成装置に関する。
コンピュータ等の情報処理装置で作成された画像データをハードコピーとして出力するために、用紙などの記録媒体に画像を形成するプリンタ等の画像形成装置として、電子写真方式、インクジェット方式、熱転写方式などの種々の方式のものがある。
そのうち、電子写真方式は高速で高画質の画像を形成できるため、高速、高画質用途の画像形成装置に最も適している。
その電子写真方式の画像形成装置では、画像データに応じて変調制御したレーザ光などの光によって感光体を露光して静電潜像を形成し、それをトナーで現像して顕像化し、用紙に転写して画像形成を行う。その際、レーザ光などの光が通過するレンズやミラーなどの光学素子の特性や、装置の組立における傾きなどにより、用紙が搬送される方向(副走査方向)に対して走査ラインが傾いたり、曲がりが生じたりする。その結果、複数色で画像を形成するカラー画像の場合には、色間にずれが生じて色ずれとして知覚されてしまう。
この主走査ラインの傾きや曲がりを補正するために、画像データを主走査方向に複数の領域に分割し、その各領域ごとに、予め傾きが発生する方向とは逆方向に画像データを副走査方向にシフトさせる技術が既に知られている。
また、このような画像形成装置によって多階調の画像を形成する場合には、一般に、多階調画像データに対してディザ処理を施して擬似多値(多階調)の画像データを生成し、その画像データによって擬似多階調の画像を形成している。
例えば、特許文献1には、このような電子写真方式の画像形成装置において、ディザ処理を施した画像データを主走査方向に複数の領域に分割して、その画像データを領域ごとに副走査方向にシフトしてスキュー(傾き)を補正する処理に関する技術が開示されている。
ここで、画像データを主走査方向に複数の領域に分割して、その各領域ごとに画像データを副走査方向にシフトすることによって、形成される画像の主走査方向のスキューや曲がりを補正する原理について、図11によって説明する。
図11の(a)は、シフトなしの1ライン分の擬似中間調の画像データを模式的に示す。
この画像データでそのまま、光書込装置を用いて感光体上に画像を形成すると、同図(b)に示す「シフトなし像面画像」のようになる。
これは、感光体の像面上や最終的に出力される用紙上に形成される画像であり、光源から射出されたビームを透過及び反射させるレンズやミラーなどの光学系の特性や、組立工程で発生する装置の傾きなどによって、このような曲りや傾きが発生する。複数色のトナー像を重ねて画像を形成する場合には、この曲がりや傾きによって色間で色ずれが生じ、画像品質が損なわれてしまう。
そこで、図11の(c)に示すように、画像データを主走査方向の各領域ごとに、副走査方向に予め傾きが発生する方向とは逆方向にシフトさせる。
この例では、(b)に示した「シフトなし像画面像」は領域1から領域3に向かっては右上がり、領域3から領域4に向かっては右下がりの傾きがある。そのため、画像データを領域1から領域3に向かっては下側に、領域3に対して領域4は上側にシフトさせる。このときシフトさせる量は画像データの副走査方向の最小単位、すなわちレーザビームによる露光が可能な最小単位である1ラインごとである。
こうすることによって、図11の(d)の「シフト後像画面像」に示すように、光学系などに曲がりや傾きが生じても、感光体の像面や用紙上では副走査方向に曲がりや傾きのないトナー像を形成できる。
通常、画像データが格納されたメモリからの画像データを読み出して書き込むのは1ライン毎に行う。しかし、曲がりや傾き補正のために画像データのシフトを行う際は、主走査方向に分割した領域毎にメモリから読み出す画像のラインを変えることによって、副走査方向に画像がシフトしたようなデータを出力する。シフトさせる画像データは、多値の多階調画像データよりも、ディザ処理によって少値化した擬似多値の画像データを用いた方が、扱うデータの大きさが小さくなるので、メモリの記憶容量を削減できる。
ディザ法は、濃淡のある画像を形成するための多値の画像データを、2値(白黒)のような少値の画像データに変換して擬似的に多階調の画像を形成できるようにする手法である。そのため、多値の入力画像データを特定サイズ(M×N)の画素領域ごとに分割し、M×Nの異なる閾値からなるディザマトリクスと呼ばれるサブマトリクスを通して2値化する。例えば、4×4のディザマトリクスを使用すれば、17(N+1)階調を表現することができる。
しかし、上述したように画像データを主走査方向の領域ごとに副走査方向に1ライン分ずつシフトさせる方法では、シフトする領域の境界部で画像に副走査方向の線状のノイズ(以下「すじ」と称す)等の異常が生じることがあった。これを図12及び図13によって説明する。
図12用紙1上に形成された単色の中間調画像2とその一部の拡大画像3の例を示している。中間調画像を2値のドットで再現するために、その中間調画像データにディザマトリクスを用いたディザ処理を施すことによって、例えば拡大画像3に示すような千鳥格子状に白と黒のドットが交互に配列された擬似中間調のトナー像が形成されたとする。
この画像は、その主走査ライン(主走査方向の画素の並び)が図12で右方へ行くに従って、副走査方向の位置が上方へずれて傾いている。
この画像の主走査ラインの傾きを補正するために、図12に示した画像を形成する画像データを主走査方向に画像を2分割して、その右側の領域の画像データを副走査方向に1ライン分矢示A方向へシフトしたときに形成される画像を図13に示す。
その拡大画像を見ると分かるように、画像データをシフトしない領域aとシフトした領域bとの境界(破線で示す)4の左側と右側では、形成される各ドットが副走査方向に1ライン分ずれている。
その結果、本来は隣り合っていなかったドット同士が隣り合うことになり、周囲の濃度と比べて隣接する領域の境界位置のみが濃度が濃くなる。それがユーザの目でも知覚される濃度の差となり、中間調画像2の中にすじ5が生じてしまう。このすじ5は、図13に示す例のように、中間調の画像が広い面積に形成される場合に目立ち易い。
このように、画像の主走査ラインの傾きを補正することによって、中間調画像の中に「すじ」が発生するのを防ぐために、例えば前述した特許文献1に記載された画像形成装置では、次のような濃度補正を行っていた。
すなわち、スキュー(傾き)補正された画像データにおける補正対象の注目画素が主走査方向の分割位置にある場合、その注目画素とその周囲の画素の濃度を検出する。そして、その検出した濃度とスキュー補正によるシフト方向と予め定められたパターンとに基づいて、濃度ずれの発生を検知する。その結果、濃度ずれの発生が検知された場合には、その検知された濃度ずれに基づいて、分割位置の近傍の複数の画素の出力面積の差分を補う濃度補正を行う。
しかしながら、このような濃度補正を行うには、注目画素とその周囲の画素の濃度を検出し、濃度ずれの発生を検知して、分割位置の近傍の複数の画素の濃度補正を行うために、複雑な処理を行う回路やプログラムによる機能の追加が必要なる。
そのような回路や機能を追加するとかなりコストアップになり、安価な画像形成装置には実施できないという問題があった。
この発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、擬似多値の画像データによって中間調画像を形成する場合に、主走査ラインの傾きや曲がりを補正するとともに、極めて簡単に「すじ」の発生を抑制できるようにすることを目的とする。
この発明は上記の目的を達成するため、多階調画像データにディザ処理を施して生成された擬似多値の画像データを、主走査方向における所定の領域ごとに分割し、その領域毎に該画像データを上記主走査方向に直交する副走査方向へシフトして出力し、形成される画像の主走査ラインの傾き及び曲がりを補正する画像処理装置において、
上記ディザ処理に使用されたディザマトリクスの種類を特定する情報を入力する入力手段と、その入力手段が入力した上記情報によって特定されるディザマトリクスの種類に応じて、上記画像データを副走査方向へシフトするシフト量を変更するシフト量変更手段とを有することを特徴とする。
この発明によれば、擬似多値の画像データによって中間調画像を形成する場合に、主走査ラインの傾きや曲がりを補正するとともに、極めて簡単に「すじ」の発生を抑制できる。
この発明による画像処理装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。 2ラインシフトを選択するディザマトリクスの例について説明する図である。 図2に示した例の場合に2ラインシフトによって「すじ」が発生しなくなる理由を説明するための図である。 3ラインシフトを選択するディザマトリクスの例について説明する図である。 1ラインシフトを選択するディザマトリクスの例について説明する図である。 用紙上に形成されたシアンとマゼンタの2色のトナー像を重ね合わせた中間調画像とその拡大画像を示す図である。 図6における拡大画像をエリアを拡げてより詳細に示した図である。 シアンの画像データを2ラインシフトすることによって色むらの発生を抑制できることを説明するための図である。 この発明による画像形成装置の一実施形態の機構部の概略構成を示す図である。 図8における光学装置102の一部を矢示A方向から見た図を画像処理装置等と共に示す図である。 画像の主走査方向のスキューや曲がりを補正する原理について説明するための図である。 用紙上に形成された単色の中間調画像とその一部の拡大画像の例を示す図である。 図12に示した画像を形成する画像データを主走査方向に2分割して、その右側の領域の画像データを副走査方向に1ライン分矢示A方向へシフトしたときに形成される画像とその一部の拡大画像の例を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
〔画像処理装置と画像処理方法の実施形態〕
まず、この発明による画像処理装置の一実施形態について説明する。
図1は、その画像処理装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。この図1に示す画像処理装置10は、コントローラ11と書込制御部12とからなる。この画像処理装置10によって、この発明による画像処理方法を実施する。
コントローラ11は、印刷ジョブが入力されると、従来の一般的なコントローラと同様に、その印刷ジョブの印刷データをページ単位の画像データに展開する。そして、多階調画像データに対してディザマトリクスを用いて少値化(この例では2値化)し、擬似多値の画像データを生成するディザ処理(中間調処理とも云う)を行う。その生成した擬似多値の画像データと共に、多階調画像データに対するディザ処理に使用したディザマトリクスの種類を特定する情報を書込制御部12へ送出する。
この例では、ディザマトリクスの種類を特定する情報として、文字モード又は写真モード等のモード情報と、600dpi又は1200dpi等の解像度情報を、書込制御部12へ送出している。この画像処理装置10では、これらの情報によって、使用したディザマトリクスの種類を一義的に特定することができるようにしているが、直接使用したディザマトリクスの種類を示す識別コードなどの情報を送出するようにしてもよい。
この実施形態では、このコントローラ11が、多階調画像データにディザ処理を施して擬似多値の画像データを生成するディザ処理手段の機能を有している。
書込制御部12は、SRAM(Static Random Access Memory)などのメモリ13と、画像データシフト手段であるシフト制御部14と、ROM(Read Only Memory)15とを備えている。
コントローラ11から書込制御部12に送られてきた擬似多値の画像データ(2値データ)は、メモリ13に一旦格納される。そして、その画像データがシフト制御部14に順次読み出されて、いくつかの画像処理や速度調整が行われた後、主走査ラインの傾き及び曲がりを補正するためのシフト処理がなされて、LD点灯制御部20へ送り出される。
そのLD点灯制御部20では、光源であるレーザダイオード(LD)の点灯/消灯を、画像データの各画素を構成する2値データに応じて制御する。そのレーザ光によって、後述するする光学装置が感光体ドラムを露光して画像を書き込む。
この書込制御部12の内部では、上述したように、画像データのシフトによって主走査ラインの傾き及び曲がりを補正する処理以外の処理も行うが、その説明は省略する。
コントローラから送られてきて、メモリ13に格納された画像データの読み出しは、書き込む1ライン毎に行うが、主走査ラインの傾き及び曲がりを補正するために、図11によって説明したように画像データのシフトを行う際は異なる。
その場合は、ページ単位の画像データを主走査方向に複数の領域に分割し、その各領域毎にメモリから読み出す画像のラインを変えることによって、副走査方向に画像がシフトしたようなデータを出力する。その処理を画像データシフト手段であるシフト制御部14で行って、分割した領域ごとのシフト量に応じてメモリ13からの画像データの読み出しを制御する。
画像データに応じて形成される画像における主走査ラインの傾き又は曲がりの状況は、光学装置を構成するレンズやミラーなどの光学系の特性や、組立工程で発生する装置の傾きなどによって決まるので、予め各装置ごとに計測して知ることができる。その計測データに基づいて、その傾き又は曲がりを補正するための画像データの主走査方向における分割位置、およびシフト方向を予め設定しておくことができる。
その画像データのシフト量は、従来は常に画像データの副走査方向の最小単位、すなわちレーザビームによる露光が可能な最小単位である1ラインであった。
しかし、この実施形態におけるシフト制御部14は、分割した領域ごとに画像データをシフトさせる量、すなわちライン数を、コントローラ11において多階調画像データのディザ処理に使用したディザマトリクスの種類に応じて変更する。
この例では、コントローラ11から入力するモード情報と解像度情報によって、使用するディザマトリクスの種類が決まるため、シフト制御部14はそれらのディザマトリクスの種類を特定する情報を入力する。そして、シフト制御部14は、その入力した情報によって特定されるディザマトリクスの種類に応じて、シフトするライン数をROM15から読み出す。そして、そのライン数だけシフトさせるようにシフト量を変更する。
ROM15は、予めディザマトリクスの種類とシフトするライン数とを対応させて記憶した記憶手段である。
したがって、この実施形態では、シフト制御部14と記憶手段であるROM15によってシフト量変更手段を構成している。そして、シフト制御部14は、メモリ13から擬似多値の画像データを順次読み出して、主走査方向における所定の領域ごとに分割し、その領域毎に該画像データを副走査方向へシフトして出力する、通常の主走査ラインの傾き及び曲がりを補正する手段を有する。
シフト制御部14は、さらに、コントローラ11からディザ処理に使用されたディザマトリクスの種類を特定する情報を入力する入力手段も有している。さらに、そのシフト制御部14と記憶手段であるROM15によるシフト量変更手段によって、上記入力手段が入力した情報によって特定されるディザマトリクスの種類に応じて、上記画像データを副走査方向へシフトするシフト量を変更する。
どのような種類のディザマトリクスを用いたかは、コントローラ11内のディザ処理手段(中間調処理手段)が把握しているため、コントローラ11から直接ディザマトリクスの種類を示す識別コードなどの情報を送出させることもできる。その場合は、シフト制御部14がそのディザマトリクスの種類を示す情報を入力して、直ちにROM15からシフト量であるライン数情報を得ることができる。
あるいはさらに、コントローラ11内にディザマトリクスの種類とシフトするライン数との対応関係も記憶させておけば、コントローラ11からシフト制御部14へ直接シフト量であるライン数情報を送出することもできる。その場合は、ROM15は不要になる。
なお、ディザマトリクスの種類によっては、従来と同様に1ライン分の一定のシフト量だけシフトするのが望ましい場合がある。従来の1ラインごとのシフトでも「すじ」が発生しにくいディザマトリクスもあり、そのディザマトリクスを用いてディザ処理を行った場合は、1ラインだけシフトすればよい。
この発明の実施例によれば、擬似多値の画像データによって中間調画像を形成する場合に、主走査ラインの傾きや曲がりを補正するとともに、極めて簡単に「すじ」の発生を抑制できる。なお、画像データのディザ処理に使用されたディザマトリクスの種類に応じて、画像データを領域ごとに副走査方向へシフトするシフト量を変更するだけで「すじ」の発生を抑制している。そのため、従来の画像データのシフトによって傾きを補正するために用いた画像処理装置の構成とほぼ同じ構成で実現できる。
なお、図1に示した実施形態では、画像処理装置10がディザ処理手段の機能を有するコントローラ11を備えているが、書込制御部12だけを画像処理装置として、コントローラ11は別に設けるか、印刷ジョブを生成する装置側に設けてもよい。印刷ジョブを生成する装置としては、マイクロコンピユータ等の情報処理装置や原稿の画像を読み取る画像読取装置(イメージスキャナ)などがある。
ここで、多階調画像データから擬似多値の画像データを生成するためのディザ処理に使用したディザマトリクスの種類と、画像データのシフト量との関係について説明する。
図2は、2ラインシフトを選択するディザマトリクスの例について説明する図である。
この図はディザマトリクスDM1を用いて4bit(16値)の多値画像データを1bit(2値)の少値画像データに変換するディザ処理(中間調処理)の例を示している。
実際は8bit(256値)の多値画像データを1bit(2値)、2bit(5値)、または4bit(16値)の少値画像データである擬似多値画像データに変換するが、説明を簡略化するためビット数を変えている。
ディザマトリクスDM1の各部の数値は閾値を示しており、入力画素がこの閾値よりも大きい場合には少値化後には黒画素になり、小さい場合には白画素になる。
図2の(a)は全ての画素が濃度値2の多値画像データを、ディザマトリクスDM1によって少値(2値)画像データに変換した場合の例である。変換後の画素パターンの副走査方向(図で上下方向)の繰り返し周期Tは、1列置きに4ドットと「繰り返しなしの全白」になっている。ここで、「ドット」は「画素」と同意である。
(b)は、全ての画素が濃度値4の多値画像データを、ディザマトリクスDM1によって少値(2値)画像データに変換した場合である。変換後の画素パターンの副走査方向の繰り返し周期Tは、1列置きに2ドットと「繰り返しなしの全白」になっている。
(c)は、全ての画素が濃度値8の多値画像データを、ディザマトリクスDM1によって少値(2値)画像データに変換した場合である。変換後の画素パターンの副走査方向の繰り返し周期Tは、各列とも2ドットになっている。
(d)は、全ての画素が濃度値14の多値画像データを、ディザマトリクスDM1によって少値(2値)画像データに変換した場合である。変換後の画素パターンの副走査方向の繰り返し周期Tは、1列置きに4ドットと「繰り返しなしの全黒」になっている。
これらの中で、繰り返し周期Tが最も短く、全ての行で2ドットである(c)の場合に、1ラインシフトすると「すじ」が発生し易い。
すなわち、図3の(a)に示すように、領域bの画像データを領域aの画像データに対して、副走査方向(矢示方向)へ1ラインシフトすると、領域aと領域bの境界4の左右で黒画素同士が隣するようになるため、「すじ」が発生する。
しかし、領域bの画像データを領域aの画像データに対して、副走査方向へ画素パターンの繰り返し周期Tと同じ2ラインシフトすると、同図の(b)に示すように、領域aと領域bの境界4の左右の画素の配置がシフト前と後で同じ状態になる。したがって、「すじ」は発生しない。
このように、変換後の画素パターンの繰り返し周期が最小の値に相当するライン数だけシフトすれば、「すじ」の発生を防ぐことができる。
したがって、このディザマトリクスDM1を使用してディザ処理を行った場合には、シフト量を2ラインにすればよい。
このように、少値画像データの黒画素の並びによって、1ラインシフトでは「すじ」が発生することがある。「すじ」が発生し易いのは濃度が中程度のときである。その理由は、濃度が中程度のときは異常を引き起こす黒画素の配置が頻繁に現れるためである。
つまり、多値画像データを特定のディザマトリクスを使用してディザ処理を施して少値化したときに生成される擬似多値の画像データに発生し得る画素パターンの副走査方向の周期のうち、最小値のドット数に相当するライン数を確認する。そして、そのライン数だけシフトさせることによって「すじ」のような異常画像の発生を防ぐことができる。
したがって、予め、ディザマトリクスの種類ごとに、上述したディザ処理後の画像データに発生し得る画素パターンの副走査方向の周期のうち、最小値のドット数に相当するライン数を、シフトするライン数として対応させてROM15に記憶させておけばよい。
図2に示したディザマトリクスDM1を使用してディザ処理を行った場合は、低濃度及び高濃度の画像データのときは周期が4ドットであり、中濃度の画像データときは周期が2ドットであるから、小さい方の周期の2ドットに相当するライン数をシフト量とする。
この画素パターンの周期(シフト量)はディザマトリクスが決まれば一意に決まるので、ディザマトリクス毎にシフト量の情報を図1に示したROM15などに保持しておけばよい。それによって、実際の画像データの画素パターンの周期を検出しなくても、最適なシフト量で主走査ラインの傾き及び曲がりを補正することができる。
図4は、3ラインシフトを選択するディザマトリクスの例について説明する図である。
この図はディザマトリクスDM2を用いて、図2に示した例と同じ4bit(17値)の多値画像データを1bit(2値)の少値画像データに変換するディザ処理(中間調処理)の例を示している。
この場合は、(a)に示す低濃度の画像データのときは画素パターンの繰返し周期が6ドットであり、(b),(c)に示す中濃度、(d)に示す高濃度の各画像データのときは、画素パターンの繰返し周期が3ドットである。そのため、小さい方の周期の3ドットに相当する3ラインをシフト量とする。
図5は、1ラインシフトを選択するディザマトリクスの例について説明する図である。
この図はディザマトリクスDM3を用いて、図2に示した例と同じ4bit(17値)の多値画像データを1bit(2値)の少値画像データに変換するディザ処理(中間調処理)の例を示している。
この場合は、(a)に示す低濃度の画像データのときは、一部の行で副走査方向の画素パターンの繰返し周期が4ドットであるが、主走査方向に黒画素が連続していないため、1ラインシフトでも「すじ」は発生しない。(b)及び(c)に示す中濃度の画像データのときは、黒画素又は白画素が副走査方向に連続しており、繰り返しパターになっていない。(d)に示す高濃度の画像データのときも、一部の行では画素パターンの繰返し周期が4ドットであるが、大部分の行では黒画素が副走査方向に連続しており、繰り返しパターになっていない。このようなときも、1ラインシフトでも「すじ」は発生しない。
したがって、この場合には、従来と同様に画像データの副走査方向の最小単位に相当する1ラインをシフト量とすればよい。
なお、副走査方向の画素パターンの繰返し周期が4ドット以上の場合は、一般に画像データのシフト量を最小単位に相当する1ラインにしても、「すじ」が発生しにくい。
そのため、ディザ処理に使用されたディザマトリクスの種類に応じて、画像データを副走査方向へシフトするシフト量を1ライン分から3ライン分の間で変更すればよいと考えられる。
ディザマトリクスの種類とシフト量との対応関係は、例えば、実施する画像形成装置で使用するディザマトリクスの種類ごとに、特に中濃度の画像をシフト量を変えて形成して評価することを繰り返すことによって、最適なシフト量を決定することができる。
以上の説明は、画像データが単色画像を形成するデータの場合について述べたが、この発明は、複数色の画像データによってカラー画像を形成する場合にも有効であるので、以下にその説明をする。
前述した擬似多値の画像データが、複数色の多階調画像データにそれぞれディザ処理を施して生成された擬似多値の複数色の画像データである場合に、形成される画像の主走査ラインの傾き及び曲がりを補正すると、次のような問題が生じることがある。
それは、複数色の画像データのうちの一部の色の画像データだけを、主走査方向における所定の領域ごとに分割し、その各領域毎に副走査方向へシフトした場合、その隣接した領域間で色味が変化してしまうこと(以下「色むら」と称す)が発生することである。
その例を図6及び図7によって説明する。図6は用紙1上に形成されたシアンとマゼンタの2色のトナー像を重ね合わせた中間調画像2とその拡大画像3を示している。図7はその拡大画像をエリアを拡げてより詳細に示した図である。
中間調画像を2値のドットで再現するためにディザマトリクスを用いたディザ処理(中間調処理)を施すことによって、拡大画像に図示しているようなシアンとマゼンタのトナー像が形成されたとする。ディザ処理によっては、各色とも同じ形状のディザマトリクスを用いて、それぞれの色のドットが重なるように画素パターンを形成する場合があり、図6はその処理を想定した例となっている。
図6に示す例では、シアン画像のみに主走査ラインの傾きが発生し、マゼンタ画像には傾きが発生しないため色ずれが発生する。その色ずれを低減するため、すなわちシアンの傾きを補正するために、シアンの画像データだけを主走査方向に2分割して、境界4より右側の領域を副走査方向に1ラインシフトしている。
こうすることによって色ずれは低減される。しかし、図6の拡大画像及び図7を見るとわかるように、シアンもマゼンタも本来は同じ位置にドットが形成されるはずだが、分割領域の境界4の右側と左側ではシアンのドットの形成位置が副走査方向に1画素分〈1ライン分〉ずれている。その結果、左側の領域ではシアンとマゼンタのドットが重なるが、右側の領域では重ならないため、シアンとマゼンタのドットの重なり方が変化し、これが色むらとして知覚されてしまう。
なお、シアンとマゼンタの場合の例で説明したが、トナーの色はこれに限定されるものではなく、いずれの色の組み合わせにおいても同様のことが言える。
この場合、シアンの画像データを2ラインシフトすることによって色むらの発生を抑制できることを、図8によって説明する。
図6及び図7に示した例で色むらが発生したのは、シアンの少値画像の画素パターンの副走査方向の繰り返し周期が2ドットであるのに、右側の領域のシアン画像データを1ラインシフトさせたことが原因である。
そこで、右側の領域のシアン画像データを、その画素パターンの副走査方向の繰り返し周期の2ドットに相当する2ラインシフトすることによって、図8に示すように、分割領域の境界4の左側と右側でシアンのドットの形成位置が同じになる。
したがって、境界4の左側でも右側でもシアンとマゼンタのドットが重なるため、色むらが発生しない。
この最適なシフト量を決める画素パターンの副走査方向の繰り返し周期の最小値は、シフトする色の画像データのディザ処理に使用したディザマトリクスの種類によって、一義的に決まる。
このように、複数色の画像データのうちの一部の色の画像データだけを分割領域ごとにシフトする場合は、ディザ処理に使用されたディザマトリクスの種類に応じて画像データのシフト量を変更することによって、色むらの発生を防ぐことができる。
複数色の画像データの全ての色の画像データを分割領域ごとにシフトする場合は、ディザ処理に使用されたディザマトリクスの種類に応じて各画像データのシフト量を変更することによって、単色の場合と同様に「すじ」の発生を防ぐことができる。
そのため、図1に示した画像データシフト手段であるシフト制御部14は、メモリから読み出す擬似多値の画像データが、複数色の多階調画像データにそれぞれディザ処理を施して生成された擬似多値の複数色の画像データである場合に、次の機能を有するとよい。 その一つは、上記複数色の画像データのうちの一部の色の画像データだけを、主走査方向における所定の領域ごとに分割し、その各領域毎に主走査方向に直交する副走査方向へシフトする機能である。もう一つは、その色の画像データのディザ処理に使用したディザマトリクスの種類に応じて、その色の画像データをシフトするシフト量を変更する機能である。
〔画像形成装置の実施形態〕
次に、この発明による画像形成装置の一実施形態を図9及び図10によって説明する。
図9は、その画像形成装置の機構部の概略構成を示す図である。図10は、図9における光学装置102の一部を矢示A方向から見た図を、感光体ドラム及び図1によって前述した画像処理装置10及びLD点灯制御部20と共に示す図である。
図9に示す画像形成装置100は、前述したこの発明による画像処理装置10を備え、その画像処理装置10によって処理された画像データによって、電子写真方式で画像を形成する画像形成装置である。
この実施形態の画像形成装置100は、電子写真方式のタンデム型カラープリンタであり、光学装置102とカラー作像部112と転写部122等を備えている。
カラー作像部112は、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色用の作像プロセス部(画像形成部)104,106,108,110を備えている。転写部122は無端状の中間転写ベルト114などを含む。
カラー作像部112の各作像プロセス部104,106,108,110は、それぞれ感光体ドラム104a,106a,108a,110aを備えている。その各感光体ドラムの回りに、それぞれ帯電器104b,106b,108b,110b、現像器104c,106c,108c,110c、および1次転写ローラ104d,106d,108d,110d等を配置している。
光学装置102はマルチビーム走査装置であり、半導体レーザ素子であるレーザダイオード206(図10に示す)から射出されるレーザビームを、偏向器であるポリゴンミラー102cにより偏向させ、fθレンズ102bに入射させている。レーザビームは、この実施形態ではM,C,Y,Kの各色に対応する数だけ発生され、それぞれfθレンズ102bを通過した後、反射ミラー102aで反射される。
そのため、レーザダイオード206は4個設けられ、ポリゴンミラー102cは同軸に2段に設けられ、fθレンズ102bはポリゴンミラー102cの両側に2段ずつ設けられている。
そして、その各レーザビームはWTLレンズ102dを通して整形された後、複数の反射ミラー102eによって再度偏向され、露光のために使用される4本のレーザビームLとして出射される。そして、その各レーザビームLが、各作像プロセス部104,106,108,110の感光体ドラム104a,106a,108a,110aの被走査面(以下単に「表面」ともいう)を、その各軸線方向に沿う主走査方向に走査しながら照射する。
感光体ドラム104a,106a,108a,110aの表面へのレーザビームLの照射は、上述したように複数の光学要素を使用して行われるため、主走査方向および副走査方向に関してタイミング同期が行われる。
なお、「主走査方向」をレーザビームの走査方向と定義し、「副走査方向」を主走査方向に対して直交する方向、この画像形成装置100では感光体ドラム104a,106a,108a,110aが回転する方向、つまりその表面の移動方向と定義する。
各感光体ドラム104a,106a,108a,110aは、アルミニウムなどの導電性ドラム上に、少なくとも電荷発生層と電荷輸送層とを含む光導電層を備えている。
その各光導電層は、コロトロン、スコロトロン、または帯電ローラなどによって構成される帯電器104b,106b,108b,110bにより、それぞれ表面電荷が付与されて帯電される。
図で左回転する各感光体ドラム104a,106a,108a,110aの帯電された光導電層の表面は、光学装置102からの画像データの各画素の値に応じて発光制御されたレーザビームLによって露光走査される。それによって、2次元の静電潜像が形成される(画像書き込みが行われる)。
なお、その静電潜像および後述するトナー像の形成は、この実施形態ではK,Y,C,Mの順に開始されるが、その各色の静電潜像および後述するトナー像の形成順序はこれに限るものではない。したがって、各色用の作像プロセス部104,106,108,110の配置順序も図示の順序に限らない。
その感光体ドラム104a,106a,108a,110aの表面上に形成される静電潜像は、各現像器104c,106c,108c,110cにより、それぞれ各色の現像剤であるK,Y,C,Mのトナーによって現像され、各色のトナー像が形成される。
各現像器104c,106c,108c,110cは、それぞれ現像スリーブ、現像剤供給ローラ、規制ブレードなどを含む。
現像された各色のトナー像は、一次転写部で、矢示B方向に移動する中間転写ベルト114上にK,Y,C,Mの順に順次重ね合わせて転写される。その一次転写部では、感光体ドラム104a,106a,108a,110aが中間転写ベルト114を挟んでそれぞれ1次転写ローラ104d,106d,108d,110dと対向している。1次転写ローラ104d,106d,108d,110dには転写バイアス電圧が印加される。
中間転写ベルト114は、搬送ローラ114a,114b,114cに張り渡され、一方が駆動ローラである搬送ローラ114a又は114cによって矢示B方向に周回移動(回動と云う)される。そして、その中間転写ベルト114は、その表面に順次重ねて転写されるK,Y,C,Mのトナー画像によるフルカラーのトナー像を担持して、2次転写部へ搬送する。
2次転写部は、搬送ローラ118a,118bにより矢示C方向に回動される2次転写ベルト118を含んで構成されている。中間転写ベルト114の搬送ローラ114bは2次転写対向ローラの機能も果す。
この2次転写部には、給紙カセットなどの記録媒体収容部128から転写紙、プラスチックシートなどのシート状の記録媒体124(前述した用紙1に相当する)が搬送ローラ126によって供給される。そして、2次転写対向ローラの役目も持つ搬送ローラ114bに2次転写バイアスを印加して、中間転写ベルト114上に担持されたフルカラーのトナー像を、2次転写ベルト118上に吸着保持された記録媒体124に転写する。
そのフルカラーのトナー像が転写された記録媒体124は、2次転写ベルト118の矢示C方向への回動によって定着装置120へ搬送される。
定着装置120は、定着ローラ121と加圧ローラ123によるニップ部に記録媒体124を挟んで、転写されたトナー像と共に加熱及び加圧しながら搬送することによって、トナー像を記録媒体124に定着させる。その定着装置120を通過した記録媒体124は、印刷物132として画像形成装置100の外部へ排出される。
トナー像を記録媒体に転写した後の中間転写ベルト114は、クリーニングブレードを含むクリーニング部116により転写残留トナーが除去されて、次の像形成プロセスに備える。
図10に示す光学装置102は、レーザダイオード206からのレーザ光をポリゴンミラー102cによって偏向走査し、fθレンズ102bを通したレーザビームLによって感光体ドラム104の表面を主走査しながら露光する。ポリゴンミラー102cは、図示しないポリゴンモータによって、数千から数万rpmの周速で回転駆動される。
そのレーザビームLを主走査の書き始め位置より手前側(画像領域外)の所定位置で検知するために、反射ミラー208とフォトダイオード等の光センサによる同期検知センサ210とを備えている。この同期検知センサ210による同期検知信号によって、各主走査の書き始め位置を制御する。
この光学装置102には、レーザダイオード206が各色用に4個設けられると共に、図9に示したように、ポリゴンミラー102cは上下二段(格段を2色用のレーザ光で共用する)に設けられ、4本のレーザビームLを偏向走査できるようになっている。fθレンズ102b及び反射ミラー102aも4個ずつ設けられている。レーザダイオード206に代えて面発光レーザ(VCSEL)を設けてもよい。
感光体ドラム104も図9に示したように、各色用の作像プロセス部104,106,108,110ごとに、感光体ドラム104a,106a,108a,110aが設けられている。
したがって、カラー画像を形成する場合には、LD点灯制御部20は、各色用の4個のレーザダイオード206の点灯を、それぞれ画像処理装置10の書込制御部12から入力する各色の画像データの各画素値に応じて制御する。
白黒画像を形成する場合は、書込制御部12から黒用の画像データのみをLD点灯制御部20へ送出し、LD点灯制御部20はその画像データの各画素値に応じて、黒用のレーザダイオード206の点灯だけを制御すればよい。このときは、他の色用のレーザダイオード206は消灯したままにし、黒用の作像プロセス部110以外の作像プロセス部104,106,108は動作させない。
画像処理装置10の構成及び動作は、図1によって前述したので、ここでは説明を省略する。
この実施形態の画像形成装置100は、タンデム型で中間転写方式のカラープリンタであるが、タンデム型で記録媒体に各色のトナー像を順次直接重ねて転写する直接転写方式のカラープリンタでもよい。また、タンデム型以外のカラープリンタでもよいし、モノクロ専用のプリンタでもよい。さらに、プリンタ以外の複写機やファクシミリ装置、プリンタとそれらの機能を備えたデジタル複合機などの画像形成装置にも、この発明を適用することができる。
以上、この発明による画像処理装置、画像処理方法及び画像形成装置の各実施形態について説明したが、それらの各部の具体的な構成、処理の内容、データの形式等は、実施形態で説明したものに限るものではない。
また、以上説明してきた各実施形態の構成は、適宜追加、変更、一部の省略等を行うことができ、また、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
1:用紙 2:中間調画像 3:拡大画像 4:境界 5:すじ
10:画像処理装置 11:コントローラ 12:書込制御部 13:メモリ
14:シフト制御部 15:ROM 20:LD点灯制御部
100:画像形成装置 102:光学装置 102a,12e:反射ミラー
102b:fθレンズ 102c:ポリゴンミラー 102d:WTLレンズ
104,106,108,110:作像プロセス部(画像形成部)
104a,106a,108a,110a:感光体ドラム
104b,106b,108b,110b:帯電器
104c,106c,108c,110c:現像器
104d,106d,108d,110d:1次転写ローラ
112:カラー作像部 114:中間転写ベルト 116:クリーニング部
118:2次転写ベルト 120:定着装置 122:転写部
124:記録媒体(用紙) 128:記録媒体収容部 126:搬送ローラ
132:印刷物 206:レーザダイオード L:レーザビーム
特開2010−217795号公報

Claims (8)

  1. 多階調画像データにディザ処理を施して生成された擬似多値の画像データを、主走査方向における所定の領域ごとに分割し、その領域毎に該画像データを前記主走査方向に直交する副走査方向へシフトして出力し、形成される画像の主走査ラインの傾き及び曲がりを補正する画像処理装置において、
    前記ディザ処理に使用されたディザマトリクスの種類を特定する情報を入力する入力手段と、該入力手段が入力した前記情報によって特定されるディザマトリクスの種類に応じて、前記画像データを前記副走査方向へシフトするシフト量を変更するシフト量変更手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    多階調画像データにディザ処理を施して擬似多値の画像データを生成するディザ処理手段を備え、該ディザ処理手段は、生成した擬似多値の画像データと共に、そのディザ処理に使用したディザマトリクスの種類を特定する情報を前記入力手段へ送出することを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記シフト量変更手段は、前記入力手段が入力した前記情報によって特定されるディザマトリクスの種類に応じて、前記画像データを前記副走査方向へシフトするシフト量を1ライン分から3ライン分の間で変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記シフト量変更手段は、ディザマトリクスの種類とシフトするライン数とを対応させて記憶した記憶手段を有し、前記特定されるディザマトリクスの種類に応じてシフトするライン数を、前記記憶手段から読み出して前記シフト量を変更することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記記憶手段は、ディザマトリクスの種類ごとに、それを使用してディザ処理を施したときに生成される擬似多値の画像データに発生し得る画素パターンの副走査方向の周期のうち、最小値のドット数に相当するライン数を、前記シフトするライン数として対応させて記憶していることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記シフト量変更手段は、前記擬似多値の画像データが、複数色の多階調画像データにそれぞれディザ処理を施して生成された擬似多値の複数色の画像データである場合に、該複数色の画像データのうちの一部の色の画像データだけを、前記主走査方向における所定の領域ごとに分割し、その各領域毎に前記主走査方向に直交する副走査方向へシフトする手段と、該色の画像データのディザ処理に使用したディザマトリクスの種類に応じて、該色の画像データをシフトするシフト量を変更する手段とを有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 多階調画像データにディザ処理を施して生成された擬似多値の画像データを、主走査方向における所定の領域ごとに分割し、その各領域毎に該画像データを前記主走査方向に直交する副走査方向へシフトして出力し、形成される画像の主走査ラインの傾き及び曲がりを補正する画像処理方法であって、
    前記ディザ処理に使用されたディザマトリクスの種類に応じて、前記画像データを前記副走査方向へシフトするシフト量を変更することを特徴とする画像処理方法。
  8. 請求項1から6のいずれか一項に記載の画像処理装置を備え、該画像処理装置によって処理された画像データによって、電子写真方式で画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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