JP2014150139A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体基板の主面に膜厚の異なる複数種類のゲート絶縁膜を形成する半導体装置の製造方法において、ゲート絶縁膜の不所望な膜厚増加およびウェハ面内での膜厚ばらつきを抑制する。
【解決手段】フォトレジスト膜20の開口20aに露出した活性領域表面のゲート絶縁膜6aをウェットエッチングで除去する際、ダミー活性領域の上部にも開口20bを設けてフォトレジスト膜20の開口率を大きくすることにより、ウェットエッチング後の純水洗浄工程でフォトレジスト膜20が帯電した際、活性領域の表面に不所望な酸化シリコン膜が形成されることを抑制する。フォトレジスト膜20の好ましい開口率は4%以上、より好ましくは5%以上とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、半導体基板の主面に膜厚の異なる複数種類のゲート絶縁膜を形成する半導体装置の製造に適用して有効な技術に関する。
特許文献1は、酸化シリコン膜とその上部に設けたフォトレジスト膜とをマスクにしたドライエッチングで半導体ウェハに分離溝を形成する際、エッチング箇所の開口率((エッチング面積÷ウェハの面積)×100)が5%以下であると、分離溝に埋め込む酸化膜の生成が減少したり、開口部分にささくれ形状が生じたりするという問題を指摘している。その対策として、同文献は、ウェハのダイシング領域に所要開口面積を有するダミー溝を設け、分離溝とダミー溝とを同時にエッチングすることにより、エッチング箇所の開口率を上げる技術を開示している。このダミー溝は、ウェハの面積に対する全エッチング面積の比が5%よりも大きくなるような所定の開口面積となっている。
特許文献2は、クロム(Cr)からなる遮光パターンを使ったレベンソン型マスクの製造において、遮光パターンを覆うレジストパターンにダミーの窓を設けることにより、遮光パターンに蓄積された電荷を分散させる技術を開示している。
特許文献3は、半導体基板の素子活性領域上にSiGe層を選択的にエピタキシャル成長させる際、選択成長用マスクの開口率の大小によってSiGe層の膜厚や組成がばらつくという問題を指摘している。その対策として、同文献は、半導体基板の素子分離領域内に設けた複数のダミー領域のうちの選択された領域上にもSiGe層を成長させることで選択成長用マスクの開口率を一定にし、SiGe層の成長を均一化する技術を開示している。
特開2000−252266号公報 特開2006−85096号公報([0013]、[0065]、[0066]、図9) 国際特許公開第2005/106949号([0012]、[0013]、[0048]〜[0058]、図1)
フラッシュ搭載マイコンなどの半導体装置は、一つの半導体チップ内に動作電源電圧の異なる複数種類の回路を設けているため、回路の動作電源電圧に対応した耐圧を有する複数種類のMISFETを備えている。
耐圧の異なる複数種類のMISFETを同一半導体基板上に形成するには、半導体基板の主面に膜厚の異なる複数種類のゲート絶縁膜(いわゆる多水準ゲート絶縁膜)を形成するプロセスが用いられる。
多水準ゲート絶縁膜の形成プロセスでは、まず、素子分離溝を介して半導体基板の主面を複数の活性領域(MISFETなどの半導体素子を形成する領域)に区画した後、半導体基板を熱酸化することにより、全ての活性領域の表面に第1の膜厚を有する酸化シリコン膜(第1ゲート絶縁膜)を形成する。
次に、上記半導体基板の主面上にフォトレジスト膜を形成した後、このフォトレジスト膜に開口を形成することにより、上記複数の活性領域の一部(第1活性領域)を開口の底部に露出させる。続いて、バッファードフッ酸(NHF+HF)などの薬液を用いたウェットエッチングにより、上記開口の底部に露出した第1活性領域の表面の第1ゲート絶縁膜を選択的に除去する。
次に、フォトレジスト膜を除去した後、半導体基板を熱酸化することにより、上記の工程で第1ゲート絶縁膜が除去された第1活性領域の表面に、第2の膜厚を有する酸化シリコン膜(第2ゲート絶縁膜)を形成する。このとき、熱酸化の時間を制御することにより、第2ゲート絶縁膜の膜厚を第1ゲート絶縁膜と異ならせる。
このようにして、上記の工程を繰り返すことにより、複数の活性領域(第1活性領域、第2活性領域、第3活性領域、…)のそれぞれの表面に互いに膜厚の異なるゲート絶縁膜を形成する。
しかしながら、本発明者が上記多水準ゲート絶縁膜の形成プロセスを検討したところ、酸化シリコン膜(ゲート絶縁膜)のウェットエッチング工程で用いるマスク(フォトレジスト膜)の開口率が非常に小さい(約2%以下)場合には、その後の熱酸化工程で形成される酸化シリコン膜(ゲート絶縁膜)の膜厚が変動したり、ばらつきが生じたりするために、このゲート絶縁膜を含むMISFETの特性が低下することが明らかとなった。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される課題を解決するための手段のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本願の一実施の形態は、半導体基板の主面に膜厚の異なる複数種類のゲート絶縁膜を形成する半導体装置の製造であって、第1開口を有するレジスト膜をマスクにしたウェットエッチングで前記第1開口に露出した活性領域表面の第1ゲート絶縁膜を除去する際、ダミー活性領域の上部の前記レジスト膜に第2開口を設け、前記ダミー活性領域表面の第1ゲート絶縁膜を同時に除去する工程と、純水を用いた洗浄により、前記第1ゲート絶縁膜のウェットエッチングに用いた薬液を除去する工程と、を含むものである。
本願において開示される課題を解決するための手段のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
ゲート絶縁膜をウェットエッチングする際のマスクに用いるレジスト膜に第1および第2開口を設けることにより、レジスト膜の開口率が大きくなるため、ウェットエッチング後の純水洗浄工程において、レジスト膜の帯電に起因する活性領域表面の不所望な酸化シリコン膜の形成が抑制される。
実施の形態の半導体装置の回路ブロック図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図2に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図2に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部平面図である。 図3に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図5に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図6に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図7に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図8に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 ゲート酸化膜のウェットエッチングに用いる枚葉洗浄装置の概略断面図である。 ウェットエッチング後のDIW洗浄工程で発生するフォトレジスト膜およびp型ウェルの帯電モデルを説明する図である。 図9に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図12に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図13に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図14に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図15に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図16に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図17に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図18に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図19に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図20に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。 図21に続く半導体装置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、実施の形態では、特に必要なときを除き、同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
図1は、本実施の形態の半導体装置であるフラッシュ搭載マイコンの回路ブロック図である。
例えばp型の単結晶シリコンからなる半導体チップ1Aの主面には、フラッシュ搭載マイコンを構成するPLL(Phase Locked Loop)回路、内部電源電圧降下(VDC)回路、PMU(Power Management Unit)回路、SRAM(Static Random Access)回路、データフラッシュ(Data Flash)回路、コードフラッシュ(Code Flash)回路、ロジック(Logic)回路、OSC(Oscillator)回路、AD変換(ADC)回路、LEDドライバ回路が形成されている。
フラッシュ搭載マイコンを構成する上記回路のうち、PLL回路、VDC回路、PMU回路およびOSC回路は、例えば5Vの電源電圧で動作する高耐圧相補型MISFET(高耐圧nチャネル型MISFETおよび高耐圧pチャネル型MISFET)を備えている。また、SRAM回路、データフラッシュ回路、コードフラッシュ回路およびロジック回路は、例えば1.5Vの電源電圧で動作する低耐圧相補型MISFET(低耐圧nチャネル型MISFETおよび低耐圧pチャネル型MISFET)を備えている。さらに、ADC回路およびLEDドライバ回路は、例えば3.3Vの電源電圧で動作する中耐圧相補型MISFET(中耐圧nチャネル型MISFETおよび低耐圧pチャネル型MISFET)を備えている。
動作電源電圧が異なる上記3種類の相補型MISFETのうち、高耐圧相補型MISFETのゲート絶縁膜は、例えば15nmの膜厚を有する酸化シリコン膜で構成されている。また、中耐圧相補型MISFETのゲート絶縁膜は、例えば7nmの膜厚を有する酸化シリコン膜で構成されている。(酸化シリコン膜換算)の膜厚を有している。さらに、低耐圧相補型MISFETのゲート絶縁膜は、例えば3nmの膜厚を有する酸化シリコン膜で構成されている。
このように、本実施の形態の半導体装置(フラッシュ搭載マイコン)は、回路の動作電源電圧に応じてゲート絶縁膜の膜厚が異なる3種類の相補型MISFET(nチャネル型MISFETおよびpチャネル型MISFET)を備えている。すなわち、本実施の形態の半導体装置は、3水準ゲート絶縁膜を備えている。
また、図1に示すように、本実施の形態の半導体装置(フラッシュ搭載マイコン)は、中耐圧相補型MISFETを備えた回路(ADC回路およびLEDドライバ回路)のチップ内占有面積が、高耐圧相補型MISFETを備えた回路および低耐圧相補型MISFETを備えた回路のチップ内占有面積に比べて極めて小さいという特徴がある。中耐圧相補型MISFETを備えた回路(ADC回路およびLEDドライバ回路)の占有面積の割合は、例えばチップ面積の3%程度である。
次に、本実施の形態の半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら工程順に説明する。
図2は、半導体基板(ここでは半導体ウェハ)の要部を示す断面図である。半導体基板1は、例えばp型の単結晶シリコンからなり、その主面は、低耐圧MISFET領域LA、中耐圧MISFET領域MA、高耐圧MISFET領域HAおよびダミー領域DAに区画されている。
低耐圧MISFET領域LAは、前述した1.5Vの電源電圧で動作する低耐圧相補型MISFET(低耐圧nチャネル型MISFETおよび低耐圧pチャネル型MISFET)が形成される領域である。中耐圧MISFET領域MAは、3.3Vの電源電圧で動作する中耐圧相補型MISFET(中耐圧nチャネル型MISFETおよび中耐圧pチャネル型MISFET)が形成される領域である。高耐圧MISFET領域HAは、5Vの電源電圧で動作する高耐圧相補型MISFET(高耐圧nチャネル型MISFETおよび高耐圧pチャネル型MISFET)が形成される領域である。ダミー領域DAは、素子が形成されない領域であり、図1に示す複数の回路の境界部分(回路と回路の間の空領域)の一部である。
なお、ここでは説明を簡単にするために、相補型MISFETの一方であるnチャネル型MISFETの製造方法についてのみ説明し、相補型MISFETの他方であるpチャネル型MISFETの製造方法については、説明を省略する。
まず、図3に示すように、半導体基板1上に窒化シリコン膜2を堆積した後、窒化シリコン膜2をパターニングすることにより、低耐圧MISFET領域LA、中耐圧MISFET領域MA、高耐圧MISFET領域HAおよびダミー領域DAのそれぞれの一部(活性領域)に窒化シリコン膜2を残す。
続いて、窒化シリコン膜2をマスクにして半導体基板1をドライエッチングすることにより、素子分離溝3を形成する。図4に示すように、ダミー領域DAにおける素子分離溝3の平面パターンは、例えば活性領域(ダミー活性領域)を複数の島状パターンに分割する格子状パターンとする。
次に、図5に示すように、半導体基板1上に酸化シリコン膜4を堆積した後、化学機械研磨(CMP)法を用いて酸化シリコン膜4を平坦化することにより、素子分離溝3の外部の酸化シリコン膜4を除去し、素子分離溝3の内部に酸化シリコン膜4を残す。その後、不要となった窒化シリコン膜2をウェットエッチングにより除去する。
次に、図6に示すように、半導体基板1にp型不純物(例えばホウ素)をイオン注入してp型ウェル5を形成する。続いて、図7に示すように、半導体基板1の表面を所定の時間熱酸化することにより、低耐圧MISFET領域LAの活性領域(第2活性領域)、中耐圧MISFET領域MAの活性領域(第1活性領域)、高耐圧MISFET領域HAの活性領域(第3活性領域)およびダミー領域DAの活性領域(ダミー活性領域)のそれぞれの表面に高耐圧nチャネル型MISFET用の厚いゲート酸化膜(第1ゲート絶縁膜)6aを形成する。
次に、図8に示すように、半導体基板1上にフォトレジスト膜(第1レジスト膜)20を形成した後、図示しないフォトマスクを用いた露光および現像を行い、中耐圧MISFET領域MAの活性領域(p型ウェル5)を露出する開口(第1開口)20a、およびダミー領域DAの活性領域(p型ウェル5)を露出する開口(第2開口)20bを形成する。
次に、図9に示すように、フォトレジスト膜20の開口20a、20bに露出した活性領域(p型ウェル5)の表面のゲート酸化膜6aをウェットエッチングにより除去し、p型ウェル5を露出させる。ゲート酸化膜6aをウェットエッチングするには、例えばバッファードフッ酸(NHF+HF)などの薬液を用いる。
図10は、ゲート酸化膜6aのウェットエッチングに用いる枚葉洗浄装置の概略断面図である。
図10に示す枚葉洗浄装置30は、半導体ウェハ1Wを収容するカップ状の処理槽31と、処理槽31の中央部の上方に配置された供給配管32を備えている。半導体ウェハ1Wは、その主面を上に向けた状態で処理槽31に収容され、チャックピン33によって水平に保持される。
処理時には、まず、チャックピン33に保持された半導体ウェハ1Wが図示しない駆動装置によって水平面内で高速回転される。次に、供給配管32を通じて半導体ウェハ1Wの主面上に薬液が供給され、前述したゲート酸化膜6aのウェットエッチングが行われる。続いて、供給配管32を通じて半導体ウェハ1Wの主面上に超純水(De-Ionized Water:DIW)が供給され、薬液を除去するための洗浄(リンス)が行われる。このように、薬液で処理した半導体ウェハ1Wを処理槽31から取り出すことなく、連続してDIW洗浄することにより、半導体ウェハ1Wの表面へのパーティクルの付着を大幅に抑制することができる。
ところで、薬液によるウェットエッチング後の洗浄(リンス)工程で使われる超純水は、電気伝導率が極めて低いという特性がある。そのため、図11に示すように、半導体ウェハ1Wの主面上に超純水(DIW)を供給すると、フォトレジスト膜20の表面にマイナスの静電気が帯電する。その結果、ゲート酸化膜6aが除去されて露出した中耐圧MISFET領域MAのp型ウェル5の表面にプラスの静電気が励起される。
前述したように、本実施の形態のフラッシュ搭載マイコンは、中耐圧相補型MISFETを備えた回路(ADC回路およびLEDドライバ回路)のチップ内占有面積が、高耐圧相補型MISFETを備えた回路および低耐圧相補型MISFETを備えた回路のチップ内占有面積に比べて極めて小さい(図1参照)。すなわち、中耐圧MISFET領域MAに設けられた活性領域の面積は、低耐圧MISFET領域LAに設けられた活性領域の面積、および高耐圧MISFET領域HAに設けられた活性領域の面積比べて極めて小さい。
従って、半導体基板1上に形成されたフォトレジスト膜20に開口(中耐圧MISFET領域MAの活性領域を露出する開口)20aのみが設けられている場合には、フォトレジスト膜20の開口率は、約2%以下と極めて小さくなる。なお、本実施の形態において、フォトレジスト膜の開口率とは、半導体ウェハ1Wの主面を覆うフォトレジスト膜の面積(≒半導体ウェハ1Wの面積)に対する開口の面積の比を言う。
そのため、上述した洗浄(リンス)工程において、フォトレジスト膜20の表面がマイナスに帯電した場合には、開口20aから露出した中耐圧MISFET領域MAのp型ウェル5の表面にプラスの静電気が集中的に励起されることになる。
このとき、中耐圧MISFET領域MAのp型ウェル5の表面には、下記の式(1)で示すような陽極酸化反応が生じる。
Si+2HO→SiO+4H+4e (1)
すなわち、上述した洗浄(リンス)工程が終了すると、開口20aから露出した中耐圧MISFET領域MAのp型ウェル5の表面には、上記の陽極酸化反応によって薄い酸化シリコン膜が形成される。その結果、次の熱酸化工程でこのp型ウェル5の表面に形成される酸化シリコン膜(ゲート絶縁膜)の膜厚が設計値よりも厚くなってしまう。
また、図10に示す枚葉洗浄装置30を使った洗浄(リンス)工程では、供給配管32から吐出される超純水(DIW)が高速回転する半導体ウェハ1Wの中心部に供給され、遠心力によって周辺部に拡散する。そのため、フォトレジスト膜20の帯電は、半導体ウェハ1Wの周辺部よりも中心部でより顕著となり、p型ウェル5の表面に励起されるプラスの静電気も半導体ウェハ1Wの中心部でより顕著となる。
これにより、上記の陽極酸化反応によってp型ウェル5の表面に形成される酸化シリコン膜の膜厚は、半導体ウェハ1Wの周辺部よりも中心部でより厚くなるので、次の熱酸化工程でこのp型ウェル5の表面に形成される酸化シリコン膜(ゲート絶縁膜)の膜厚がウェハ面内でばらつくという不具合も発生する。
しかしながら、本実施の形態では、図8に示すように、中耐圧MISFET領域MAの活性領域(p型ウェル5)を露出する開口20aと、ダミー領域DAの活性領域(p型ウェル5)を露出する開口20bとをフォトレジスト膜20形成するので、フォトレジスト膜20の開口率が高くなっている。
従って、上述した洗浄(リンス)工程において、フォトレジスト膜20の表面がマイナスに帯電した際には、開口20aから露出した中耐圧MISFET領域MAのp型ウェル5の表面だけでなく、開口20bから露出したダミー領域DAのp型ウェル5の表面もプラスの静電気が励起されることになる。すなわち、p型ウェル5の表面に励起されるプラスの静電気が中耐圧MISFET領域MAとダミー領域DAとに分散されるので、中耐圧MISFET領域MAのp型ウェル5の表面にプラスの静電気が集中的に励起されることがない。従って、上述した陽極酸化反応によって、中耐圧MISFET領域MAのp型ウェル5の表面に酸化シリコン膜が形成される不具合を抑制することができる。
これにより、次の熱酸化工程で中耐圧MISFET領域MAのp型ウェル5の表面に形成される酸化シリコン膜(ゲート酸化膜6b)の膜厚が設計値よりも厚くなってしまう不具合や、この酸化シリコン膜(ゲート酸化膜6b)の膜厚がウェハ面内でばらつくという現象を抑制することができる。
本発明者の検討によれば、一般に、ウェットエッチングのマスクに用いるフォトレジスト膜の開口率を4%以上、より好ましくは5%以上とすることにより、超純水(DIW)を用いた洗浄(リンス)工程において、フォトレジスト膜の開口から露出したp型ウェル5の表面にプラスの静電気が集中的に励起される不具合を抑制することができる。従って、本実施の形態の場合は、フォトレジスト膜20に開口20a、20bを設けたときの開口率が4%以上、より好ましくは5%以上となるように、ダミー領域DAの開口20bの面積を調整すればよい。
次に、フォトレジスト膜20を除去した後、図12に示すように、半導体基板1の表面を熱酸化することにより、中耐圧MISFET領域MAおよびダミー領域DAのそれぞれの活性領域表面に中耐圧nチャネル型MISFET用のゲート酸化膜(第2ゲート絶縁膜)6bを形成する。
中耐圧nチャネル型MISFET用のゲート酸化膜6bは、高耐圧nチャネル型MISFET用のゲート酸化膜6aを形成するときよりも熱処理時間を短くし、ゲート酸化膜6aよりも薄い膜厚とする。なお、このとき、低耐圧MISFET領域LAおよび高耐圧MISFET領域HAに形成されているゲート酸化膜6aの膜厚も若干増加する。
次に、図13に示すように、半導体基板1上に低耐圧MISFET領域LAを開口したフォトレジスト膜(第2レジスト膜)21を形成した後、図14に示すように、フォトレジスト膜20の開口部(低耐圧MISFET領域LA)に露出したゲート酸化膜6aをウェットエッチングにより除去し、半導体基板1(p型ウェル5)の表面を露出させる。このウェットエッチングおよびその後の洗浄(リンス)は、前述した枚葉洗浄装置30を用いて行う。
次に、フォトレジスト膜21を除去した後、図15に示すように、半導体基板1の表面を熱酸化することにより、低耐圧MISFET領域LAの活性領域表面に低耐圧nチャネル型MISFET用のゲート酸化膜(第3ゲート絶縁膜)6cを形成する。
低耐圧nチャネル型MISFET用のゲート酸化膜6cは、中耐圧nチャネル型MISFET用のゲート酸化膜6bを形成するときよりも熱処理時間を短くし、ゲート酸化膜6bよりも薄い膜厚とする。なお、このとき、高耐圧MISFET領域HAに形成されていたゲート酸化膜6aの膜厚、中耐圧MISFET領域MAおよびダミー領域DAに形成されていたゲート酸化膜6bの膜厚もそれぞれ若干増加する。
次に、図16に示すように、半導体基板1上にCVD法で多結晶シリコン膜7を堆積し、続いてこの多結晶シリコン膜7にn型不純物(例えばリン)をイオン注入した後、多結晶シリコン膜7上にキャップ絶縁膜8を堆積する。キャップ絶縁膜8は、例えばCVD法で堆積した窒化シリコン膜で構成する。
次に、図17に示すように、フォトレジスト膜22をマスクにしたドライエッチングでキャップ絶縁膜8および多結晶シリコン膜7をパターニングすることにより、高耐圧MISFET領域HAにゲート電極7aを形成し、中耐圧MISFET領域MAにゲート電極7bを形成し、低耐圧MISFET領域LAにゲート電極7cを形成する。
次に、フォトレジスト膜22を除去した後、図18に示すように、半導体基板1(p型ウェル5)にn型不純物(例えばヒ素)をイオン注入することによって、ゲート電極7a、7b、7cのそれぞれの両側の半導体基板1(p型ウェル5)にn型半導体領域9を形成する。
次に、図19に示すように、半導体基板1の主面上にCVD法で窒化シリコン膜を堆積した後、この窒化シリコン膜を異方的にエッチングすることにより、ゲート電極7a、7b、7cのそれぞれの側壁にスペーサ10を形成する。
次に、図20に示すように、半導体基板1(p型ウェル5)にn型不純物(例えばヒ素)をイオン注入することによって、ゲート電極7a、7b、7cのそれぞれの両側の半導体基板1(p型ウェル5)にn型半導体領域11を形成する。
半導体基板1(p型ウェル5)に形成された上記n型半導体領域9およびn型半導体領域11は、nチャネル型MISFET(高耐圧MISFET、中耐圧nチャネル型MISFETおよび低耐圧nチャネル型MISFET)のソース、ドレインを構成する。ここまでの工程により、nチャネル型MISFET(高耐圧MISFET、中耐圧nチャネル型MISFETおよび低耐圧nチャネル型MISFET)が完成する。
次に、図21に示すように、半導体基板1の主面上にCVD法で酸化シリコン膜12を堆積した後、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクにして酸化シリコン膜12をドライエッチングすることにより、高耐圧MISFET、中耐圧nチャネル型MISFETおよび低耐圧nチャネル型MISFETのそれぞれのソース、ドレインの上部にコンタクトホール13を形成する。
次に、図22に示すように、コンタクトホール13の内部にメタルプラグ14を埋め込んだ後、酸化シリコン膜12の上部に配線15を形成する。メタルプラグ14は、例えばスパッタリング法を用いて酸化シリコン膜12の上部およびコンタクトホール13の内部にタングステン膜を形成した後、化学機械研磨(CMP)法を用いて酸化シリコン膜12の上部のタングステン膜を除去することにより形成する。また、配線15は、例えばスパッタリング法を用いて酸化シリコン膜12の上部にアルミニウム合金膜を形成した後、フォトレジスト膜をマスクにしてアルミニウム合金膜をドライエッチングすることにより形成する。
以上のように、本実施の形態によれば、中耐圧nチャネル型MISFETのゲート絶縁膜6bの膜厚増加や、ウェハ面内での膜厚ばらつきを抑制できるので、中耐圧nチャネル型MISFETの特性の低下を抑制することができる。これにより、半導体装置(フラッシュ搭載マイコン)の信頼性、および製造歩留まりの低下を抑制することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明はこれまで記載した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
前記実施の形態では、中耐圧MISFETを備えた回路のチップ内占有面積が、高耐圧MISFETを備えた回路および低耐圧MISFETを備えた回路のチップ内占有面積に比べて極めて小さい半導体装置(フラッシュ搭載マイコン)に適用したが、これに限定されるものではない。すなわち、高耐圧MISFETを備えた回路または低耐圧MISFETを備えた回路のチップ内占有面積が他の回路のチップ内占有面積に比べて極めて小さい半導体装置に適用できることはもちろんである。
また、前記実施の形態では、3水準ゲート絶縁膜を備えた半導体装置に適用したが、ゲート絶縁膜の膜厚が異なる4種類以上のMISFETを備えた半導体装置に適用することもできる。
1 半導体基板
1A 半導体チップ
1W 半導体ウェハ
2 窒化シリコン膜
3 素子分離溝
4 酸化シリコン膜
5 p型ウェル
6a ゲート酸化膜(第1ゲート絶縁膜)
6b ゲート酸化膜(第2ゲート絶縁膜)
6c ゲート酸化膜(第3ゲート絶縁膜)
7 多結晶シリコン膜
7a、7b、7c ゲート電極
8 キャップ絶縁膜
9 n型半導体領域
10 スペーサ
11 n型半導体領域
12 酸化シリコン膜
13 コンタクトホール
14 メタルプラグ
15 配線
20 フォトレジスト膜(第1レジスト膜)
20a 開口(第1開口)
20b 開口(第2開口)
21 フォトレジスト膜(第2レジスト膜)
22 フォトレジスト膜
30 枚葉洗浄装置
31 処理槽
32 供給配管
33 チャックピン

Claims (7)

  1. 以下の工程を含む、半導体装置の製造方法:
    (a)半導体基板の主面に素子分離溝を形成し、前記素子分離溝を介して前記半導体基板の前記主面を、第1活性領域、第2活性領域、第3活性領域およびダミー活性領域を含む複数の活性領域に区画する工程、
    (b)前記半導体基板を熱処理することにより、前記第1活性領域、前記第2活性領域、前記第3活性領域および前記ダミー活性領域のそれぞれの表面に、第1の膜厚を有する第1ゲート絶縁膜を形成する工程、
    (c)前記工程(b)の後、前記半導体基板の主面上に、前記第1活性領域の表面を露出する第1開口と、前記ダミー活性領域の表面を露出する第2開口とを有する第1レジスト膜を形成する工程、
    (d)前記第1レジスト膜をマスクにしたウェットエッチングにより、前記第1活性領域の表面に形成された前記第1ゲート絶縁膜、および前記ダミー活性領域の表面に形成された前記第1ゲート絶縁膜を除去する工程、
    (e)前記工程(d)の後、前記半導体基板の主面を純水により洗浄する工程、
    (f)前記工程(e)の後、前記第1レジスト膜を除去する工程、
    (g)前記工程(f)の後、前記半導体基板を熱処理することにより、前記第1活性領域の表面、および前記ダミー活性領域の表面に、前記第1の膜厚とは異なる第2の膜厚を有する第2ゲート絶縁膜を形成する工程、
    (h)前記工程(g)の後、前記半導体基板の主面上に、前記第2活性領域を露出する第3開口を有する第2レジスト膜を形成する工程、
    (i)前記第2レジスト膜をマスクにしたウェットエッチングにより、前記第2活性領域の表面に形成された前記第1ゲート絶縁膜を除去する工程、
    (j)前記工程(i)の後、前記半導体基板の主面を純水により洗浄する工程、
    (k)前記工程(j)の後、前記第2レジスト膜を除去する工程、
    (l)前記工程(k)の後、前記半導体基板を熱処理することにより、前記第2活性領域の表面に、前記第1および第2の膜厚とは異なる第3の膜厚を有する第3ゲート絶縁膜を形成する工程、
    (m)前記工程(l)の後、前記第1活性領域に前記第2ゲート絶縁膜を含む第1MISFETを形成し、前記第2活性領域に前記第3ゲート絶縁膜を含む第2MISFETを形成し、前記第3活性領域に前記第1ゲート絶縁膜を含む第3MISFETを形成する工程。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1レジスト膜の面積に対する前記第1開口の面積の比は、2%以下である、半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1レジスト膜の開口率は、4%以上である、半導体装置の製造方法。
  4. 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1レジスト膜の開口率は、5%以上である、半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1ゲート絶縁膜の膜厚は、前記第2ゲート絶縁膜の膜厚よりも大であり、前記第2ゲート絶縁膜の膜厚は、前記第3ゲート絶縁膜の膜厚よりも大である、半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    枚葉洗浄装置を用いて、前記工程(d)の前記ウェットエッチングと、前記工程(e)の前記洗浄とを連続して行う、半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記半導体基板の導電型は、p型である、半導体装置の製造方法。
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