JP2014149273A - 反応装置 - Google Patents

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智啓 佐々木
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翔士 鳴上
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Abstract

【課題】反応部での加熱処理により発生する熱の不具合を防ぎ、かつ、精度よく検出を行うことができる反応装置を提供する。
【解決手段】カラム8を通過した試料ガス及び反応用ガスが導入され、試料ガス及び反応用ガスが反応して所定の化合物を含む測定用ガスを生成する反応部3と、反応部3から一体に突出させた突出管7と、反応部3から離間して配設され、突出管7が脱抜可能に取り付けられる接続部6とを具備することを特徴とする反応装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば炭化水素化合物等の試料の検出に用いられる反応装置に関する。
炭化水素化合物等の試料の分析に用いられるものとして、例えば特許文献1に記載されているガスクロマトグラフがある。
このガスクロマトグラフは、カラムを介して導入された試料及び反応用ガスが加熱処理されて一酸化炭素に変換される酸化反応部と、酸化反応部で生成された一酸化炭素及び反応用ガスが加熱処理されて所定の化合物であるメタンに変換される還元反応部と、前記所定の化合物であるメタンを検出する水素炎イオン化検出器とを備える。
特開2010−216850号公報
ところで、特許文献1に記載されているようなガスクロマトグラフにおいて、カラムは一定の温度を保つために恒温槽内に配置されるとともに、恒温槽と酸化反応部とは配管を介して接続される。加えて、酸化反応部内の金属触媒を取り替えるために、酸化反応部と配管との接続部分には、酸化反応部に近接して設けられるとともに酸化反応部を配管から脱抜可能にする継手が設けられる。
そのため、酸化反応部での加熱処理により発生する熱が継手にも伝わり、継手が焼きついて酸化反応部の金属触媒を取り換え難くなるという問題が生じる。
この問題を解決する方法の一つとして、例えば酸化反応部の内径を広げて継手に熱を伝わらないようにする方法が考えられるが、酸化反応部の内径を広げると酸化反応部と接続される配管の内径も広がる。ここで、配管内を流れる流体の流速は管径に反比例することが知られており、配管の管径が広がると配管を通過する反応用ガスの流速が遅くなる。そのため、この反応用ガスと混合される試料が、酸化反応部で拡散したり酸化反応部からカラムへ逆流したりして、所定の化合物であるメタンが検出器に辿り着く時間にばらつきが生じ、検出されるピークがブロードになるという新たな問題が発生する。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであって、加熱処理に起因して発生する熱の不具合を防ぎ、かつ、精度よく検出を行うことができる反応装置を提供することをその主たる目的とするものである。
本発明の反応装置は、カラムを通過した試料ガス及び反応用ガスが導入され、前記試料ガス及び前記反応用ガスが反応して所定の化合物を含む測定用ガスを生成する反応部と、前記反応部から一体に突出させた突出管と、前記反応部から離間して配設され、前記突出管が脱抜可能に取り付けられる接続部とを具備することを特徴とする。
これにより、突出管を反応部から一体に突出させているので、反応部と突出管の接続部分に継手等の接続部材を別途設ける必要がなく、反応部の加熱処理で発生する熱により該接続部材が焼けつく等の不具合を回避することができる。また、突出管が脱抜可能に取り付けられる接続部は、反応部から離間して配設されているので、反応部で発生する熱が接続部に伝達しにくく、接続部に熱による不具合が生じることを防止できる。
本発明の反応装置は、前記接続部が、前記反応用ガスを供給する供給路を備え、前記反応部が、片端面から前記突出管が一体に突出する反応管を有し、前記突出管の内径が、前記反応管の内径以下であることが好ましい。
これにより、突出管の上流側に配置される接続部に反応用ガスが供給されるので、反応管の内径に比べて突出管の内径をより細く構成すれば、突出管を通過する反応用ガスの流速をより速くして、この反応用ガスと反応管内で混合される試料ガスの拡散や逆流を防ぎ、精度よい検出を行うことができる。
加えて、突出管を通過させるだけで反応用ガスの流速を速くすることができるので、別途配管を設けて流速を速くするための他のガスを流す必要がなく、反応装置の装置構成を簡易なものとすることができる。
本発明の反応装置は、前記反応管まで延出する前記カラムが前記突出管を通過するとともに、前記カラムと前記突出管との隙間を前記反応用ガスが通過して、前記カラムを通過した前記試料ガスと前記反応用ガスとが前記反応管で混合されることが好ましい。
これにより、反応管においてのみ試料ガスと反応用ガスが混合されるので、試料ガスの拡散や逆流をより好適に防ぐことができる。
本発明の反応装置は、内部に前記カラム及び前記接続部が配置されるとともに、表面に貫通孔が形成された恒温槽をさらに備え、前記突出管が、前記貫通孔から前記恒温槽内に差し込まれて、前記反応部が、前記恒温槽の前記表面上に載置されることが好ましい。
これにより、突出管が貫通孔から恒温槽内に差し込まれて、反応部が恒温槽の表面上に載置されることでカラムが恒温槽からほとんど延出しないので、カラムを通過する試料が途中で液化等する不具合を防ぎ、安定的に精度よく測定を行うことができる。
本発明の反応装置は、前記接続部が、第1の継手と、第2の継手と、第1の継手及び第2の継手の間に配設される第3の継手とを備える三方継手であり、前記第1の継手及び前記第2の継手を前記カラムが通過するとともに、前記カラムの下流側に配置される前記第2の継手に前記突出管が脱抜可能に取り付けられ、前記第3の継手には、前記供給路が取り付けられることが好ましい。
これにより、第3の継手に反応用ガスを供給する供給路が設けられるので、突出管に別途反応用ガスを供給するための分岐路等を設ける必要がなく、突出管を第2の継手から取り外すだけで、反応部の触媒を取り替える等のメンテナンスを簡便に行うことができる。
本発明によれば、加熱処理に起因して発生する熱の不具合を防ぎ、かつ、精度よく検出を行うことができる。
本発明の第1実施形態の反応装置を表す概略図。 本発明の第1実施形態における接続部及び突出管を拡大した断面図。 本発明の第2実施形態における接続部及び突出管を拡大した断面図。 本発明の第3実施形態における接続部及び突出管を拡大した断面図。
本発明の反応装置の第1実施形態について、以下、図面を参照しながら説明する。
第1実施形態の反応装置1は、図1に示すように、内部にカラム8を収容する恒温槽5と、恒温槽5に接続されて、カラム8を通過した試料ガス及び反応用ガスが導入され、該試料ガス及び反応用ガスが加熱反応して所定の化合物を含む測定用ガスを生成する反応部3と、反応部3から一体に突出する突出管7と、反応部3から離間して配設され、突出管7が脱抜可能に取り付けられる接続部6と、反応部3から導出された測定用ガスに含まれる所定の化合物を検出する検出器4とを備える。
恒温槽5は、槽内の温度を測定試料に適した一定温度に維持する図示しないヒータ、給排気口、及び、冷却ファン等を備える筐体であって、図1及び図2に示すように、その表面に測定ガス及びキャリアガスが導入される試料導入口5aと、突出管7の先端が差し込まれる試料導出口5bとが設けられている。
試料導入口5aは、恒温槽5の表面に設けられた貫通孔であって、該貫通孔には、恒温槽5内に配置されたカラム8の一端と接続される図示しないシリンジが挿入される。貫通孔は、シリンジが挿入された部分を除いてガラスウール等の断熱材12bが充填されている。
試料導出口5bは、恒温槽5の表面に設けられた貫通孔であって、該貫通孔には突出管7が差し込まれている。貫通孔は、突出管7が差し込まれた部分を除いてガラスウール等の断熱材12bが充填されている。
カラム8は、数百マイクロメートルから数ミリメートルの直径を有する断面視円環形状の長尺物であって、その内壁に固定相を塗布したキャピラリーカラムを用いることができる。この固定相としては、試料の種類に応じて適宜公知のものを使用することができる。
また、カラム8の上流側の一端は恒温槽5の試料導入口5aに挿入されたシリンジに接続されるとともに、下流側の他端は接続部6の第1の継手6a、第2の継手6b、突出管7を通過して後述する酸化反応管30まで延出する。
しかして、接続部6は、恒温槽5内に配置される例えばSUS316等の金属部材からなり、第1の継手6aと、第2の継手6bと、第1の継手6a及び第2の継手6bの間に配設された第3の継手6cとがT字形状を描く三方継手である。そして、この三方継手6a、6b、6cのうち、互いに対向する第1の継手6a及び第2の継手6bをカラム8が通過するとともに、カラム8の上流側に配置される第1の継手6aの内部は、カラム8と第1の継ぎ手6aの隙間がグラファイトフェラル等のシール部材12aにより密封され、カラム8の下流側に配置される第2の継手6bには、突出管7が取り外し可能に取り付けられる。第3の継手6cには、後述する酸化反応管30へ空気を供給する第1供給路9が取り付けられる。
なお、上記した取り付け機構としては、例えば第2の継手6bに突出管7の先端が差し込まれた状態で、ナット部分を回転させて突出管7を締め付けて突出管7を第2の継手6bに装着するものが挙げられる。第1供給路9が第3の継手6cに取り付けられる機構としても同様の機構が挙げられる。
第1供給路9は、一端が空気ボンベに取り付けられるとともに、他端が恒温槽5内に配置される接続部6の第3の継手6cに取り付けられて、空気ボンベから供給される空気を、流量制御装置であるマスフローコントローラ等を介して接続部6に送るものである。また、第1供給路9の下流側の一端は、恒温槽5に設けられた貫通孔に差し込まれており、該貫通孔は、第1供給路9が差し込まれた部分を除いてガラスウール等の断熱材12bが充填されている。なお、第1供給路9と接続部6の第3の継手6cとの取り付け機構についても、上述した構成と同様であるので説明を省略する。
マスフローコントローラとしては、例えば、2対の発熱抵抗線を第1供給路9に巻いてブリッジ回路を形成し、この発熱抵抗線に電流を流して加熱した状態で第1供給路9に流体を流して、2対の発熱抵抗線の間に生じる温度差により流体の流量を制御する熱式のものを用いることができる。
突出管7は、例えば溶接等の機械加工等によって後述する酸化反応管30の上流側の端面から一体に突出するように設けられている。そして、試料導出口5bから恒温槽5内に差し込まれるように配置されて、その先端が、接続部6の第2の継手6bに脱抜可能に取り付けられる。
また、本実施形態では突出管7の内径(1/16インチ)は、後述する酸化反応管30の内径(1/8インチ)よりも小さいものである。突出管7の管内には、接続部6の第2の継手6bから延出するカラム8が挿入されている。
反応部3は、恒温槽5と突出管7を介して接続される酸化反応部3aと、酸化反応部3aと四方バルブ3cを介して接続される還元反応部3bと、酸化反応部3a及び還元反応部3bの周囲に配置され、酸化反応部3a及び還元反応部3bを加熱するヒータ36と、酸化反応部3a、還元反応部3b、及び、ヒータ36を収容するケーシング37とを備える。
酸化反応部3aは、図2に示すように、その内部に例えばパラジウム等の金属触媒32が充填され、その金属触媒32の周囲にガラスウール等の断熱材33が充填された酸化反応管30を備える。酸化反応管30の周囲には、酸化反応管30を加熱するためのヒータ36が配置される。そして、酸化反応管30の上流側の端面は溶接等によって突出管7が連続して一体的に突出するとともに、酸化反応管30の下流側の一端は四方バルブ3cに連結されている。
還元反応部3bは、四方バルブ3cに接続されるとともに、その内部に例えばニッケル等の金属触媒34が充填され、その金属触媒34の周囲に断熱材35が充填された還元反応管31を備える。還元反応管31の周囲には、還元反応管31を加熱するためのヒータ36が配置される。なお、本実施形態においては、還元反応部3bは、酸化反応部3aと並列するように、恒温槽5の表面上に載置されている。
四方バルブ3cは、例えば、酸化反応管30と、還元反応管31と、還元反応管31に反応用ガスである水素ガスを供給する第2供給路10と、検出器4に取り付けられる測定用配管11が、それぞれの流路に対応する図示しない流路孔に取り付けられるとともに、流路孔上に配置されて流路の開閉を行う図示しない弁体、弁体の上部に配置される図示しない円環形状のコイル、及び、円環形状のコイルの環内に配置される固定鉄心、固定鉄心と弁体の間に配置され、弁体と連結された可動コア等を備える。
この四方バルブ3cは、コイルに電流が流れると固定鉄心及び可動コアが磁化されて互いに引き合うことで、可動コアが弁体を移動させて流路の開閉を行うものである。なお、可動コアが弁体を移動させる機構としては、機械的に弁体を移動させる直動式を用いてもよいし、流体の圧力差を用いて弁体を移動させるパイロット式を用いてもよい。
第2供給路10は、上流側の一端が水素ボンベに連結され、下流側の他端が四方バルブ3cに連結されて、水素ボンベから送られる水素ガスを、マスフローコントローラを介して四方バルブ3cに送るものである。なお、このマスフローコントローラの構造は段落[0031]で記載した構成と同様の構成を有するので、ここでは説明を省略する。
ケーシング37は、内部に酸化反応部3a、還元反応部3b、及び、ヒータ36を収容する筐体であって、その一面に孔部が設けられており、該孔部と恒温槽5の試料導出口5bとが重なるように恒温槽5上に配置される。
そして、突出管7がケーシング37の孔部から試料導出口5bを通過して恒温槽5内に差し込まれるので、酸化反応管30の上流側の端面は、恒温槽5の試料導出口5bが設けられた表面上にケーシング37を介して載置される。
検出器4は、例えば、燃焼炎である水素炎中に測定用ガスを流し、水素炎でイオン化されたイオン化電流を測定することにより所定の化合物を検出する水素炎イオン化検出器(FID)等である。
本実施形態の反応装置1の動作について以下説明する。
キャリアガスに混合された測定試料が、試料導入口5aに挿入されたシリンジによってカラム8に注入されると、その測定試料の分子量等に応じた通過時間をかけてカラム8を通過した試料ガスが酸化反応管30に導出される。なお、このキャリアガスとしては、例えば、ヘリウムやアルゴン等の不活性ガスや水素ガス、空気、酸素ガス等を用いることができる。
また、空気ボンベからマスフローコントローラを介して導入される反応用ガスである空気も、第1供給路9から、接続部6の第3の継手6c、第2の継手6b、及び、突出管7をこの順で通過して酸化反応管30に導出される。
なお、カラム8を収容する恒温槽5は、測定試料が気化した状態を保つように測定試料に合わせて適宜温度が調整される。また、測定試料が気体の場合は、そのままカラム8に注入されるが、測定試料が液体の場合は、図示しない気化室で加熱されて気化された後にカラム8に注入される。
酸化反応管30に導入された試料ガス及び空気は、酸化反応管30で混合されるとともに、ヒータ36によって酸化反応管30が加熱されることにより、酸化反応を起こして二酸化炭素を含む酸化ガスを生成する。
酸化反応管30で生成された酸化ガスは、四方バルブ3cの酸化反応管30に連結された流路孔から還元反応管31に連結された流路孔を通過して還元反応管31に導出される。また、水素ボンベからマスフローコントローラを介して導入される反応用ガスである水素ガスも、四方バルブ3cの第2供給路10連結された流路孔から還元反応管31に連結された流路孔を通過して還元反応管31に導出される。なお、四方バルブ3cはそれぞれの動作に合わせて適宜開閉がなされる。
還元反応管31に導入された酸化ガス及び水素ガスは、還元反応管31で混合されるとともに、ヒータ36によって還元反応管31が加熱されることにより、還元反応を起こして所定の化合物であるメタンを含む測定用ガスを生成する。
還元反応管31で生成された測定用ガスは、四方バルブ3cの還元反応管31に連結された流路孔から測定用配管11に連結された流路孔を通過して検出器4に導入される。
検出器4に導入された測定用ガスは、検出器4の水素炎でイオン化され、このイオンにより生じるイオン化電流が測定されることで、測定用ガスに含まれる所定の化合物のメタンが検出される。
なお、必要に応じて、四方バルブ3cの近傍に、酸化反応又は還元反応により生じた水を捕捉して除去するためのフィルターを設けておいてもよい。
本発明によれば、突出管7を酸化反応管30の上流側の端面から一体に突出させているので、酸化反応管30と突出管7の接続部分に継手等の接続部材を別途設ける必要がなく、酸化反応管30の加熱処理により反応部3で発生する熱により該接続部材が焼けつく等の不具合を回避することができる。また、突出管7が脱抜可能に取り付けられる接続部6の第2の継手6bは、反応部3から離間して配設されているので、反応部3で発生する熱が接続部6に伝達しにくく、接続部6に熱による不具合が生じることを防止できる。
また本発明によれば、突出管7の上流側に配置される接続部6に反応用ガスが供給されるので、酸化反応管30の内径に比べて突出管7の内径をより細く構成すれば、突出管7を通過する反応用ガスの流速をより速くして、この反応用ガスと酸化反応管30内で混合される試料ガスの拡散や逆流を防ぎ、精度よい検出を行うことができる。
加えて、突出管7を通過させるだけで反応用ガスの流速を速くすることができるので、別途配管を設けて流速を速くするための他のガスを流す必要がなく、反応装置1の装置構成を簡易なものとすることができる。
本発明によれば、接続部6の第3の継手6cに反応用ガスを供給する第1供給路9が取り付けられるので、突出管7に別途反応用ガスを供給するための分岐路を設ける必要がなく、突出管7を接続部6の第2の継手6bから取り外すだけで、酸化反応管30の金属触媒31を取り替える等のメンテナンスを簡便に行うことができる。
本発明によれば、酸化反応管30まで延出するカラム8が突出管7を通過するとともにカラム8と突出管7との隙間を反応用ガスが通過して、試料ガスと反応用ガスが酸化反応管30のみで混合されるので、試料ガスの拡散や逆流をより好適に防ぐことができる。
本発明によれば、突出管7がケーシング37の孔部から試料導出口5bを通って恒温槽5内に差し込まれることで、酸化反応管30の上流側の端面は、恒温槽5の試料導出口5bが設けられた表面上にケーシング37を介して載置されるので、カラム8が恒温槽5からほとんど延出することなく、カラム8を通過する試料が途中で液化等する不具合を防ぎ、安定的に精度よく測定を行うことができる。
次に、本発明における反応装置の第2実施形態について、以下、図面を参照して説明する。
第2実施形態における反応装置は、図3に示すように、上述した第1実施形態における反応装置の変形例であって、主に接続部60、突出管70の構成が異なるが、以下に記載した事項以外の部分は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
接続部60は、恒温槽5内に配置され、I字形状を描く継手である。そして、互いに対向する第1の継手60a、第2の継手60bの内部をカラム8が貫通するとともに、カラム8の上流側に配置される第1の継手60aの内部は、カラム8を囲むようにグラファイトフェラル等のシール部材12aにより密封され、カラム8の下流側に配置される第2の継手60bには、突出管70が脱抜可能に取り付けられる。
突出管70は、例えば溶接等の機械加工等によって酸化反応管30の上流側の一端面から一体に突出するとともに、その先端が、恒温槽5の試料導出口5bに差し込まれており、該先端部分は、恒温槽5内に配置される接続部60の第2の継手60bに取り外し可能に取り付けられる。
ここで、酸化反応管30は、還元反応管31及びヒータ36と共に、ケーシング37内に収容され、ケーシング37は恒温槽5から離間して配設されており、酸化反応管30と恒温槽5とは、突出管70を介して接続されている。
そのため、突出管70は、先端部分が恒温槽5の内側に配置されるとともに、酸化反応管30から一体に突出する部分は恒温槽5の外側に配置される。
また、恒温槽5の外側に配置される突出管70には分岐路が設けられており、この分岐路は酸化反応管30に反応用ガスである空気を供給するための第1供給路90となる。なお、第1供給路90は溶接等の機械加工によって突出管70と連続して一体となるように形成されている。
第2実施形態においても、酸化反応管30と接続部60の第2の継手60bが離間して配設されているので、酸化反応管30の加熱処理により発生する熱が、第2の継手60bに及ぼす不具合を防ぐことができる。また、突出管70に設けられる第1供給路90が、継手等を介することなく突出管70と一体となるように設けられているので、第1供給路90においても、加熱反応に起因する熱の不具合を回避することができる。
さらに、突出管70の内径が酸化反応管30の内径に比べて小さく、突出管71の途中に第1供給路90が設けられているので、第1供給路90から供給される空気は、突出管70を通過する間に流速が速くなり、酸化反応管30内で空気と混合される試料ガスの拡散や逆流を防いで、精度よい検出を行うことができる。
次に、本発明における反応装置の第3実施形態について、以下、図面を参照して説明する。
第3実施形態における反応装置は、図4に示すように、上述した第1実施形態における反応装置の変形例であって、主に接続部61、突出管71の構成が異なるが、以下に記載した事項以外の部分は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態において、カラム8の下流側の一端は、試料導出口5bを通って恒温槽5の外側に延びており、接続部61の第1の継手61a、第2の継手61b、及び、突出管71を通過して酸化反応管30まで延出する。また、試料導出口5bの貫通孔は、カラム8が配置される部分を除いて、ガラスウール等の断熱材12bが充填されている。
接続部61は、恒温槽5の外側に配置され、T字形状を描く三方継手である。この三方継手61a、61b、61cのうち、互いに対向する第1の継手61a、第2の継手61bの内部には、恒温槽5の外側に配置されるカラム8が貫通するとともに、カラム8の上流側の第1の継手61aの内部は、カラム8を囲むようにシール部材12aにより密封され、カラム8の下流側の第2の継手61bには、突出管71が取り外し可能に取り付けられる。第1の継手61a及び第2の継手61bの間に配設される第3の継手61cには、酸化反応管30に空気を供給するための第1供給管91が、脱抜可能に取り付けられる。
突出管71は、恒温槽5の外側に配置され、例えば溶接等の機械加工等によって酸化反応管30から一体に突出するとともに、その先端が、接続部61の第2の継手61bに取り外し可能に取り付けられる。
ここで、酸化反応部30は、第2実施形態と同様に還元反応管31及びヒータ36と共に、ケーシング37内に収容され、ケーシング37は恒温槽5から離間して配設されており、酸化反応管30と恒温槽5とは、酸化反応管30の上流側の一端面から突出するように設けられた突出管71、接続部61、及び、恒温槽5の試料導出口5bから延出するカラム8を介して接続されている。
第3実施形態においても、酸化反応管30と接続部61の第2の継手61bが離間して配設されているので、酸化反応管30の加熱処理により発生する熱が、第2の継手61bに及ぼす不具合を防ぐことができる。
さらに、突出管71の内径が酸化反応管30の内径に比べて小さく、突出管71の上流側に配置される接続部61に反応用ガスが供給されるので、突出管71を通過する間に反応用ガスの流速が速くなり、この反応用ガスと混合される試料ガスの拡散や逆流を防いで、精度よい検出を行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られたものではない。
上記実施形態では、カラム8としてキャピラリーカラムを用いたが、試料の種類等に応じて、ガラスやステンレス等の管内に固定相を充填したパックドカラムを用いてもよい。
上記実施形態では、検出器4として水素炎イオン化検出器を用いたが、例えば、アルカリ熱イオン化検出器(FTD)や熱伝導度検出器(TCD)等を用いてもよい。
また、上記実施形態では、検出器4が検出する所定の化合物として、酸化反応部3a及び還元反応部3bにおいて生成されたメタンを用いたが、例えば、酸化反応部3aのみで生成される所定の化合物や還元反応部3bのみで生成される所定の化合物を検出器4で検出してもよい。なお、還元反応部3bのみを用いて所定の化合物を生成する場合には、突出管7を還元反応管31の上流側の一端から突出するように設ける。
また、第1供給路9及び第2供給路10には、マスフローコントローラの代わりに、空気又は水素ガスの流量を調整するための流量調整弁を設けてもよい。
また、酸化反応管30の内径は、酸化反応管30で酸化反応を起こすことが可能な流速であって、試料ガスが逆流しない流速を得られる最適な径を、突出管7の内径と対比しながら適宜選択することができる。この内径としては、例えば突出部7と同じ内径であっても構わない。
本発明は、その趣旨に反しない範囲で様々な変形が可能である。
1・・・反応装置
3・・・反応部
6、60、61・・・接続部
7、70、71・・・突出管
8・・・カラム
9・・・第1供給路
10・・第2供給路
30・・酸化反応管
31・・還元反応管

Claims (5)

  1. カラムを通過した試料ガス及び反応用ガスが導入され、前記試料ガス及び前記反応用ガスが反応して所定の化合物を含む測定用ガスを生成する反応部と、
    前記反応部から一体に突出させた突出管と、
    前記反応部から離間して配設され、前記突出管が脱抜可能に取り付けられる接続部とを具備することを特徴とする反応装置。
  2. 前記接続部が、前記反応用ガスを供給する供給路を備え、
    前記反応部が、片端面から前記突出管が一体に突出する反応管を有し、
    前記突出管の内径が、前記反応管の内径以下であることを特徴とする請求項1記載の反応装置。
  3. 前記反応管まで延出する前記カラムが前記突出管を通過するとともに、前記カラムと前記突出管との隙間を前記反応用ガスが通過して、前記カラムを通過した前記試料ガスと前記反応用ガスとが前記反応管で混合されることを特徴とする請求項1又は2記載の反応装置。
  4. 内部に前記カラム及び前記接続部が配置されるとともに、表面に貫通孔が形成された恒温槽をさらに備え、
    前記突出管が、前記貫通孔から前記恒温槽内に差し込まれて、前記反応部が、前記恒温槽の前記表面上に載置されることを特徴とする請求項1、2又は3記載の反応装置。
  5. 前記接続部が、第1の継手と、第2の継手と、第1の継手及び第2の継手の間に配設される第3の継手とを備える三方継手であり、
    前記第1の継手及び前記第2の継手を前記カラムが通過するとともに、前記カラムの下流側に配置される前記第2の継手に前記突出管が脱抜可能に取り付けられ、前記第3の継手には、前記供給路が取り付けられることを特徴とする請求項2、3又は4記載の反応装置。
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