JP2014149252A - 温度計の校正データの生成方法、校正データを格納した記憶装置、及びこの方法を採用した温度計 - Google Patents
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Abstract
本発明の課題は、校正対象の温度計の測定範囲全域に渡って数多くの測定をおこない。少ない測定点における測定値を元にカーブフィッティングさせて生成する温度特性曲線に代る校正データを提供することにある。
すなわち、温度目盛りに対して十分に小さな温度幅で連続的に測定することを可能とし、参照するだけで温度計が表示すべき温度を抽出することが可能となる校正テーブルを提供することである。
【解決手段】
恒温槽4001、恒温槽の温度パターンをコントロールするサーマルコントローラ4002、サーマルコントローラに接続した標準温度計4003及び4004、サーマルコントローラと接続したサーバ4005、校正対象である第3のセンサ部1008に接続したサーバ側通信端子4006という構成である。
【選択図】図4
Description
ここでデジタルプローブとは、熱感応素子の出力をデジタル信号に変換して出力するセンサ部を指す用語として用いる。
すなわち、断熱された容器内部に極低温液体を充填して、該極低温液体に熱電対を挿入し、前記容器に充填された極低温液体に該極低温液体と同種のガスを注入制御することによって任意の液温度と該液温度に対応した飽和蒸気圧を創出し、該飽和蒸気圧に対応し
た極低温液体温度と熱電対型温度計の起電力とから校正データを得ることを特徴とするものである。前記極低温液体に注入される前記ガスの注入量と前記容器内からのガス放出量とを制御して、任意の液温度と該液温度に対応した飽和蒸気圧を得る手順を繰り返すことにより、0気圧から任意圧力まで飽和蒸気圧を創出でき、種々の温度の極低温液体を得て数多くの校正データを得ることができ、精度の高い校正曲線が得られる、というものである。
しかしながら、特許文献1の方法は、所定の飽和蒸気圧における極低温液体から得られる温度範囲に限定されるという問題がある。
すなわち、温度目盛りに対して十分に小さな温度幅で連続的に測定することを可能とし、参照するだけで温度計が表示すべき温度を抽出することが可能となる校正テーブルを提供することである。
1)校正の対象である温度計のデジタルプローブと標準器とを収納した恒温槽を所定のプログラムに従って温度制御をするステップと、
2)該温度制御中に連続的に前記デジタルプローブのデジタル出力と前記標準器の測定温度とを対応付けての記録をするステップと、
3)前記デジタル出力の値とその値を前記測定温度に校正する校正値を含む校正テーブルを生成するステップと、
を含むことを特徴とする校正テーブルの生成方法を提供する。
前記記録は、前記温度制御によって形成する温度グラフを分割して得られる複数の小区間毎に少なくとも1回実行されることを特徴とする。
小区間を短く設定すれば、高い周波数によるサンプリングすることになり、そのようにして記録されたデジタル出力をx軸に、測定温度をy軸に取ったときの記録点(センサ出力,測定温度)を結ぶ曲線は、デジタルプローブの温度特性曲線に代用することができる。ここでx軸、y軸の設定は任意であるので、校正テーブルの構成に応じて適宜採用可能である。
小区間を適当に設定することにより、従来の2点の特性点から生成する近似曲線に比べて、精度のよい曲線が得られる効果がある。
前記記録は、所定の測定周期で連続的に実行されることを特徴とする。
短い測定周期でサンプリングすれば、そのようにして記録されたデジタル出力をx軸に、測定温度をy軸に取ったときの記録点(デジタル出力,測定温度)を結ぶ曲線は、デジタルプローブの温度特性曲線に代用することができる。
前記生成方法において、さらに前記恒温槽温度制御の温度特性、前記標準器の温度特性、前記デジタルプローブの温度特性から選ばれる少なくとも1つの温度特性を数値化した値をパラメータとする不確かさ見積演算を実行するステップを含み、
前記校正テーブルには前記不確かさ見積演算によって生成された不確かさが含まれることを特徴とする。
前記プログラムは、所定の測定温度への温度制御後、前記デジタルプローブが追従するための追従待機時間を設定する階段状の温度カーブを形成させる温度制御を実行するものであり、
前記記録は、前記追従待機時間経過のタイミングで実行されることを特徴とする。
前記デジタルプローブの温度特性を数値化したパラメータは、前記追従待機時間に起因する不確かさの値を含むものであることを特徴とする。
前記記録に係るデジタル出力の値は、前記追従待機時間と記録時のデジタル出力からの推測により生成される値であり、
前記不確かさ見積演算のパラメータは、前記追従待機時間と推定に起因する不確かさの値を含むものであることを特徴とする。
前記追従待機時間は、前記不確かさの値を所定の範囲に収めるのに必要な時間が設定されていることを特徴とする。
所望の不確かさを実現するために最低限必要な時間を追従待機時間とすることにより、校正作業に必要な時間を短縮する効果がある。
前記標準器は複数であって、前記測定に対応する該複数の標準器の測定温度の差分から前記恒温槽の温度特性パラメータを導出するステップをさらに含むことを特徴とする。
前記推測は、予め用意した追従特性のモデルもしくは温度グラフに当てはめることにより導出されることを特徴とする。
前記前記追従待機時間と推定に起因する不確かさの値は、予め用意した追従待機時間/不確かさの対応テーブルを参照して導出することを特徴とする。
温度計ユーザが、記憶装置をデジタルプローブとともに校正場所に搬出し、この記憶装置に校正作業によって生成された校正データを書き込んで、温度計のユーザに返却するという作業方法が可能になり、校正に係る作業全体を簡単かつ効率的にする効果がある。
請求項12に記載の記憶装置に格納された校正テーブルの読取りをし、該校正テーブルを前記参照に係るテーブルに設定する校正結果取込手段を構成要素として含むことを特徴とする。
前記記憶装置内に記憶された校正値の時系列データから、当該温度計の時系列的劣化を算出して品質管理することを特徴とする。
温度計の経年変化が分かり、劣化した温度計の管理に役立つ効果がある。
表示温度生成手段2001、本体メモリ2002、校正結果取込手段2003、表示手段2004という構成である。
校正テーブルについては、後で説明する。
ここで、書き換え前の校正テーブルは、消去せず過去データとして本体メモリ内に保持する方式とする。過去から現在に至る校正値の時系列データから、温度計の時系列的劣化を算出して、校正値が一定範囲を超えて大きくなった場合に該当するデジタルプローブを破棄して、新品に交換するなどの品質管理を行う。
また、第1から第3の測定場所に対応する各記憶装置に格納された校正テーブルや校正に使われた標準器のレガシーなどを証明する書類を表示してもよい。従来は、校正作業に付随して紙で発行されていた書類を電子化して格納し、現場で確認することにより、温度計の精度管理を容易に確認することができる。
回線終端装置に接続するデジタルアナログ変換部3001、測定対象の温度を感じて信号を送出するプローブ3002という構成である。
デジタルアナログ変換部3001は、プローブからのアナログ信号をデジタル変換してデジタル出力として送出する。
恒温槽4001、恒温槽の温度制御をコントロールするサーマルコントローラ4002、校正対象の標準器となるサーマルコントローラに接続した標準温度計4003及び4004、サーマルコントローラと接続したサーバ4005、校正対象である第3の測定場所のデジタルプローブ1008a、1008b、1008c、ディジーチェーン接続した3つのデジタルプローブに接続した回線終端装置4006、サーバに通信接続したRFIDリーダ/ライタ4007という構成である。ここで第3の測定場所に対応したRFIDカード1007は、校正作業が終了した後でRFIDリーダ/ライタ4007に近接させて校正データの書き込みが行われる。
ステップ5001において、ユーザによるセンサ部の取り外し及び校正施設への搬出が行われる。ここで搬出する物は、校正対象となっている第3の測定場所のデジタルプローブ1008a、1008b、1008cとこれらに対応したRFIDカード1007のみである。
他のセンサ部や本体は、測定場所に残しておくことができるので、搬出の煩雑さが大幅に軽減される効果がある。また、校正に係る測定点以外では測定を継続できるので測定作業の継続性にも貢献する。
図6は、温度制御と記録の手順を示したフローチャートである。
スタートすると、恒温槽の温度制御が行われ、前述のプログラムに従って所定の温度カーブを描くように恒温槽内が制御される。
ステップ6001において、測定点1の記録がおこなわれる。続いて、ステップ6002において、測定点2の記録がおこなわれる。以後、6003に示すように設定された測定点xの数n回の記録が行われ、6004に示す測定区間nにおける記録まで繰り返し、記録が行われる。
ここでは、記録対象の温度を45℃から90℃としている。この測定区間を7002で示す小区間1、7002で示す小区間2、7004で示す複数の小区間x、7005で示す小区間nというようにn個に分割している。
P1は、7002で示す小区間に設けられた測定点1である。P2は、7003で示す小区間に設けられた測定点2である。Pxで示す複数の測定点xが続き、n番目の測定点Pnまで設定されている。
温度を正しく測定するためには標準温度計の温度とデジタルプローブの温度とが平衡になるのを待つ必要があるのが通常であるが、ここでの計算は、記録を連続的に行うために、両者の温度が平衡に達するまでの温度変化の態様を所定の式に当てはめて平衡点を予測する。この予測に基づいて、標準温度計の出力に対応するデジタルプローブの出力を高速に推測する。そして、その推定によるデジタルプローブの出力を記録に係るデジタル出力とするのである。
さらにステップ6006において、サーバ4005の動作により各測定点における測定温度・不確かさ計算が行われる。
測定温度は2つの標準温度計からの出力の算術平均を計算する。
不確かさは、標準温度計の分解能力及び複数の標準温度計からの出力の差分が示す恒温槽の温度制御の不確かさを合計した値で示される。
また、ここで計算はすべての記録が終わってから、バッジ処理的にまとめて実行する方式を採用したが、記録毎に順次計算する方式も採用可能である。
尚、図7で示した温度パターン7001は、一例にすぎず、恒温槽の熱容量に十分な余裕がある場合、急な勾配の温度パターンとして測定区間を設定し、この間をより短い間隔で標準器の出力とデジタル出力のサンプリングをして、デジタル出力と測定温度を関連付けたデータを取得する方式であってもよい。
図9は、図7の温度制御における記録を使った校正テーブルの内容を示したものである。9001で示す小区間1における測定点P1の校正結果、9002で示す測定点P2の校正結果、9003で示す測定点Pxの校正結果、そして9004で示す測定点Pnの校正結果という構成である。測定点毎にデジタル出力9005、測定温度9006、校正値9007、不確かさ9008が格納される。
図10は、デジタル出力10001をx軸に、測定温度10002をy軸にして、図7で示した測定点における記録の座標を丸で示したものである。測定間隔が十分に狭ければ、デジタルプローブの温度特性カーブそのものを表していることが明らかである。
あるデジタル出力に該当する記録が存在しない場合、その値の両側の記録の測定温度の平均を取るか、両側の点を結んだ直線上に参照点を取って、当該デジタル出力の記録に代用すればよい。
3つ以上の小区間でサンプリングされている場合、従来の2点を記録して生成した近似曲線よりも精度の高い表示温度を生成できる効果がある。特に標準器となる温度計の分解能レベルの十分に短い長さの小区間を設定した場合、実施例の校正設備で可能な最大限度の精度の校正をすることができる。
所定の周期で温度測定する方式を採用した場合にあっては、隣り合う測定点の温度差が標準器となる温度計の分解能レベルになるほどに短い周期に設定すれば、実施例の校正設備で可能な最大限度の精度の校正をすることができる。
ステップ5007において、ユーザによってデジタルプローブの取付けが行われる。
ステップ5008において、校正場所から返送されたRFIDカードを測定場所のRFIDリーダに近接させると、予めRFIDカードに格納されていた校正実行コマンドが温度計本体1001に送信され、校正結果取込手段2003の動作によって、本体メモリ2002に格納された校正テーブルに対してRFIDタグに格納された校正テーブルへの書き換えが実行される。
ステップ11001において、測定対象のデジタルプローブからのデジタル出力を取得する。
次に、ステップ11002において、本体メモリに格納された校正テーブルの参照が行われる。すなわち、校正テーブルに登録されたデジタル出力とデジタルプローブからの出力の値を比較し、一致する記録点を検索する。
ここで一致する記録点があれば、ステップ11003に移動し、記録点を構成する測定温度を測定対象の温度、すなわち表示温度として、終了する。
一方、一致する記録点がない場合、ステップ11004に移動し、デジタルプローブからの出力を挟む上下の値を示す記録点を抽出する。
そして、ステップ11005において、抽出した2つの記録点に対応する測定温度の平均を表示温度として生成して、終了する。
図12は、実施例2に係る温度計の外観図である。温度計の本体12001、第1の測定場所12002、第1の測定場所に対応する記憶装置であるRFIDカード12003、第2の測定場所12004、第2の測定場所に対応する記憶装置であるRFIDカード12005、第3の測定場所12006、第3の測定場所に対応する記憶装置であるRFIDカード12007という構成である。各測定場所における機器の構成は、同様である。すなわち、第3の場所に示すように3つのデジタルプローブ12008a、12008b、12008c、デジタルプローブを温度計本体の通信線に接続する回線終端装置12009、そして終端装置に接続したRFIDリーダ12010という構成である。ここで各測定場所について、3つのデジタルプローブを有する構成としているが、本発明に係る温度計はこれに限られるものではなく、温度測定の対象や温度計設置現場に応じて適宜変更可能である。また、各測定場所に係るデジタルプローブは、終端装置とは着脱自在に電気的に接続されている。RFIDカードは、校正データや校正実行コマンドが格納される携帯型記憶装置である。
恒温槽13001、恒温槽の温度制御をコントロールするサーマルコントローラ13002、校正対象の標準器となるサーマルコントローラに接続した標準温度計13003及び13004、サーマルコントローラと接続したサーバ13005、校正対象である第3の測定場所のデジタルプローブ12008a、12008b、12008c、ディジーチェーン接続した3つのデジタルプローブに接続した回線終端装置13006、サーバに通信接続したRFIDリーダ/ライタ13007という構成である。ここで第3の測定場所に対応したRFIDカード12007は、校正作業が終了した後でRFIDリーダ/ライタ13007に近接させて校正データの書き込みが行われる。
ステップ14001において、ユーザによるセンサ部の取り外し及び校正施設への搬出が行われる。ここで搬出する物は、校正対象となっている第3の測定場所のデジタルプローブ12008a、12008b、12008cとこれらに対応したRFIDカード12007のみである。
図15は、温度制御と記録の手順を示したフローチャートである。
スタートすると、恒温槽の温度制御が行われ、前述のプログラムに従って所定の温度カーブを描くように恒温槽内が制御される。
続いて、ステップ15002において、測定点2の記録がおこなわれる。以後、15003に示すように設定された測定点xの数n回の記録ステップが繰り返し行われ、ステップ15004に示す測定区間nにおける記録まで繰り返し、記録が行われる。
ここで16001は、最初の測定の制御温度45度に制御されたところである。16002は温度を一定にする追従待機時間である。その時間経過後の16003、すなわちP1(16004)のタイミングで測定点1の記録が行われる。
同様に次の測定のための制御温度に制御し、温度を一定にし、追従待機時間経過後のP2(16005)のタイミングで測定・記録する。以後、次の測定のための制御温度に制御し、温度を一定にし、追従待機時間経過後のタイミングPx(16006)で測定・記録し、さらに次の制御温度に制御するという具合に、階段状の温度制御が行われる。
ここでは設定した温度90度に昇温させて、温度一定にし、追従待機時間経過後のタイミングPx(16007)まで繰り返すものである。
一定にする時間を十分に設定すれば、温度追従性の違いによるズレの補正が不要もしくは、最低限となり、測定の精度を向上させる効果があるが、ここでは校正時間を短縮し、校正作業を効率化するために、予め試験して作成した当該デジタルプローブの温度追従特性モデルを表す方程式又は温度グラフにより、所定の追従待機時間経過後の測定値を起点として制御温度に達したときのデジタルプローブの出力を推測する。
不確かさは、以下の個別の不確かさの値を合計することで得られる。
まず、標準温度計の分解能力である。次に、複数の標準温度計からの出力の差分が示す恒温槽の温度制御の不確かさである。さらに、当該デジタルプローブについて予め試験して作成した追従待機時間/不確かさテーブルを参照して得られる不確かさである。
逆に、不確かさの値の合計を所望の範囲にするために追従待機時間を設定することも可能である。品質管理として必要な不確かさの値に収めつつ、追従待機時間を最低限とすることで、校正に要する時間を短縮して、校正作業を効率的にする効果がある。
さらに、ここで不確かさ見積はすべての記録が終わってから、バッジ処理的にまとめて実行する方式を採用したが、記録毎に順次計算する方式も採用可能である。
校正テーブルの態様は、実施例1と同様である。
ステップ14007において、ユーザによってセンサ部の取付けが行われる。
ステップ14008において、校正場所から返送されたRFIDカードを測定場所のRFIDリーダに近接させると、予めRFIDカードに格納されていた校正実行コマンドが温度計本体12001に送信され、校正結果取込手段の動作によって、本体メモリに格納された校正テーブルに対してRFIDタグに格納された校正テーブルへの書き換えが実行される。
1007 RFIDカード
1008 デジタルプローブ
4001 恒温槽
4002 サーマルコントローラ
4003 標準温度計
4004 標準温度計
4005 サーバ
4006 サーバ側回線終端端末
Claims (15)
- 1)校正の対象である温度計のデジタルプローブと標準器とを収納した恒温槽を所定のプログラムに従って温度制御をするステップと、
2)該温度制御中に連続的に前記デジタルプローブのデジタル出力と前記標準器の測定温度とを対応付けての記録をするステップと、
3)前記デジタル出力の値とその値を前記測定温度に校正する校正値を含む校正テーブルを生成するステップと、
を含むことを特徴とする校正テーブルの生成方法。 - 前記記録は、前記温度制御によって形成する温度グラフを分割して得られる複数の小区間毎に少なくとも1回実行されることを特徴とする請求項1に記載の生成方法。
- 前記記録は、所定の測定周期で連続的に実行されることを特徴とする請求項1に記載の生成方法。
- 前記生成方法において、さらに前記恒温槽温度制御の温度特性、前記標準器の温度特性、前記デジタルプローブの温度特性から選ばれる少なくとも1つの温度特性を数値化した値をパラメータとする不確かさ見積演算を実行するステップを含み、
前記校正テーブルには前記不確かさ見積演算によって生成された不確かさが含まれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の生成方法。 - 前記プログラムは、所定の測定温度への温度制御後、前記デジタルプローブが追従するための追従待機時間を設定する階段状の温度カーブを形成させる温度制御を実行するものであり、
前記記録は、前記追従待機時間経過のタイミングで実行されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の生成方法。 - 前記デジタルプローブの温度特性を数値化したパラメータは、前記追従待機時間に起因する不確かさの値を含むものであることを特徴とする請求項5に記載の生成方法。
- 前記記録に係るデジタル出力の値は、前記追従待機時間と記録時のデジタル出力からの推測により生成される値であり、
前記不確かさ見積演算のパラメータは、前記追従待機時間と推定に起因する不確かさの値を含むものであることを特徴とする請求項5に記載の生成方法。 - 前記追従待機時間は、前記不確かさの値を所定の範囲に収めるのに必要な時間が設定されていることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の生成方法。
- 前記標準器は複数であって、前記測定に対応する該複数の標準器の測定温度の差分から前記恒温槽の温度特性パラメータを導出するステップをさらに含むことを特徴とする請求項4乃至8のいずれかに記載の生成方法。
- 前記推測は、予め用意した追従特性のモデルもしくは温度グラフに当てはめることにより導出されることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の生成方法。
- 前記前記追従待機時間と推定に起因する不確かさの値は、予め用意した追従待機時間/不確かさの対応テーブルを参照して導出することを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載の生成方法。
- 請求項1乃至11のいずれかに記載の生成方法で生成された校正テーブルを格納した記憶装置。
- 請求項1乃至11のいずれかに記載の生成方法で生成された校正テーブルの参照をし、前記デジタルプローブのデジタル出力に対応する測定温度の抽出をし、該測定温度から表示温度生成をする表示温度生成手段を構成要素として含むことを特徴とする温度計。
- 請求項12に記載の記憶装置に格納された校正テーブルの読取りをし、該校正テーブルを前記参照に係るテーブルに設定する校正結果取込手段を構成要素として含むことを特徴とする請求項13に記載の温度計。
- 前記記憶装置内に記憶された校正値の時系列データから、当該温度計の時系列的劣化を算出して品質管理することを特徴とする請求項13又は14に記載の温度計。
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