JP2014146520A - 車両用灯具 - Google Patents

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隆志 金澤
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Abstract

【課題】光の利用効率を向上させつつ、灯具の前方に形成される明部を左右に広げやすくする。
【解決手段】車両用灯具6が、下向きに設けられた発光素子61と、発光素子61の下側において発光素子61の近傍に設けられた反射部材63と、反射部材63の後面に形成され、前上がりに傾斜し、発光素子61によって前方及び下方へ発せられた光を後方へ反射する第一反射面63aと、発光素子61の後方から下方にかけて設けられたリフレクタ60と、リフレクタ60の前面に形成され、凹面状に設けられ、第一反射面63aによって反射された光を前方へ反射し、発光素子61によって後方へ発せられた光を前方へ反射する第二反射面60aと、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用灯具に関する。
特許文献1に記載の車両用灯具では、基板が水平面から前下がりに傾斜し、光源たるLEDが基板の下面に設けられ、LEDの光軸がLEDから下斜め後ろに延び、楕円面系の反射面がLEDの後ろから下にかけて設けられている。
特開2010−198857号公報
しかし、従来の技術では、基板が前下がりに傾斜しているため、反射面によって前方へ反射された光の一部が基板によって遮光される。そのため、光の利用効率が悪い。
また、基板による遮光を抑えるべく、基板を水平にしたり、前上がりに傾斜させたりすると、LEDの光軸は反射面の後部頂点から前に遠く離れた箇所において反射面に交差する。そのため、反射面のうち後部頂点及びその近傍において反射される光が弱く、後部頂点から前に離れた箇所において反射される光が強くなる。反射面の設計に際して、反射面の後部頂点及びその近傍は反射光を左右に広げるように設計しやすいが、反射面の後部頂点から前に離れた箇所は反射光を左右に広げるように設計しにくい。よって、基板を水平にしたり、前上がりに傾斜させたりすると、反射面によって反射された光によって前方に形成される明部は左右方向で狭い範囲となってしまう。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、光の利用効率を向上させつつ、灯具の前方に形成される明部を左右に広げやすくすることである。
以上の課題を解決するべく、請求項1に係る発明は、下向きに設けられた発光素子と、前記発光素子の下側において前記発光素子の近傍に設けられた反射部材と、前記反射部材の後面に形成され、前上がりに傾斜し、前記発光素子によって前方及び下方へ発せられた光を後方へ反射する第一反射面と、前記発光素子の後方から下方にかけて設けられたリフレクタと、前記リフレクタの前面に形成され、凹面状に設けられ、前記第一反射面によって反射された光を前方へ反射し、前記発光素子によって後方へ発せられた光を前方へ反射する第二反射面と、を備えることを特徴とする車両用灯具である。
請求項2に係る発明は、前記第二反射面が回転放物面若しくは放物柱面又はそれらを基調とした自由曲面に形成され、前記第二反射面の頂点が前記発光素子の後方に設定され、前記第二反射面の焦点又は焦線が前記第一反射面の後縁又はその近傍に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具である。
請求項3に係る発明は、前記反射部材のうち前記第一反射面の後縁の角が面取りされていることを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具である。
請求項4に係る発明は、前記第二反射面の下縁が前記発光素子の後縁と前記第一反射面の後縁を結ぶ線上にあることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の車両用灯具である。
請求項5に係る発明は、上向きに設けられた発光素子と、前記発光素子の上側において前記発光素子の近傍に設けられた反射部材と、前記反射部材の後面に形成され、後ろ上がりに傾斜し、前記発光素子によって前方及び上方へ発せられた光を後方へ反射する第一反射面と、前記発光素子の後方から上方にかけて設けられたリフレクタと、前記リフレクタの前面に形成され、凹面状に設けられ、前記第一反射面によって反射された光を前方へ反射し、前記発光素子によって後方へ発せられた光を前方へ反射する第二反射面と、を備えることを特徴とする車両用灯具である。
請求項6に係る発明は、前記第二反射面が回転放物面若しくは放物柱面又はそれらを基調とした自由曲面に形成され、前記第二反射面の頂点が前記発光素子の後方に設定され、前記第二反射面の焦点又は焦線が前記発光素子の後縁又はその近傍に設定されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具である。
請求項7に係る発明は、前記第二反射面の上縁が前記発光素子の後縁と前記第一反射面の後縁を結ぶ線上にあることを特徴とする請求項5又は6に記載の車両用灯具である。
請求項8に係る発明は、前記第一反射面の後縁を通って前記発光素子の発光面に対して垂直な線が前記発光素子の発光面に交差することを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の車両用灯具である。
請求項9に係る発明は、前記反射部材の前面が黒塗装されていることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の車両用灯具である。
請求項10に係る発明は、前記第一反射面が鏡面反射面又は拡散反射面であることを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の車両用灯具である。
請求項11に係る発明は、前記第一反射面と前記発光素子の発光面の成す角が45°以上90°未満であることを特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載の車両用灯具である。
請求項12に係る発明は、前記第一反射面の面積が前記発光素子の発光面の面積に近似することを特徴とする請求項1から11の何れか一項に記載の車両用灯具である。
発光素子から発せられた光は、発光素子の近傍に設けられた第一反射面によって後方へ反射されるから、発光素子が搭載された基板を傾けずとも、光度の高い光を第二反射面の頂点又はその近傍に入射させることができる。第二反射面の頂点及びその近傍は反射光を左右に広げるように設計しやすく、光度の高い光が第二反射面の頂点又はその近傍に入射されるから、第二反射面によって反射された光によって前方に形成される明部を左右に広げやすい。
また、基板を傾けなくても済むので、第二反射面によって反射された光が基板によって遮光されにくく、光の利用効率が向上する。
車両用前照灯の正面図である。 第1の実施の形態に係る車両用灯具の縦断面図である。 前記車両用灯具の要部を前斜め下から見て示した斜視図である。 図2の一部を拡大して示した断面図である。 反射部材の側面図である。 反射部材の側面図である。 反射部材の側面図である。 前記車両用灯具によって前方の仮想スクリーンに形成される配光パターンを示した図である。 第2の実施の形態に係る車両用灯具の縦断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されている。そのため、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔第1の実施の形態〕
図1は本発明の実施形態に係る車両用前照灯1の正面図である。図1に示す車両用前照灯1は車両の左前部に取り付けられる多灯式ヘッドランプである。
この車両用前照灯1は複数の車両用灯具2〜9及びハウジング10を有する。ハウジング10の前面に開口が形成され、透明なアウターレンズがその開口を閉塞するようにしてハウジング10の前部に取り付けられている。車両用灯具2〜9はハウジング10内に取り付けられている。
車両用灯具2は、光源としての発光素子(具体的には、発光ダイオード)を有するとともに、リフレクタ20を有する。車両用灯具2の発光素子は基板に搭載されており、その基板が伏せた状態で設けられ、発光素子が下に向けられており、発光素子の光軸が発光素子から下方に延びている。リフレクタ20はその後部を頂点として前側で開口した放物面系マルチリフレクタであり、リフレクタ20の前側の反射面(凹面)が回転放物面状又は放物柱面状に形成されているか、回転放物面又は放物柱面を基調とした自由曲面状に形成されている。リフレクタ20の前側反射面が複数の領域に区分けされ、各領域に放物柱面等の小反射面が形成されている。車両用灯具2の発光素子から発せられた光がリフレクタ20によって前方に反射され、各小反射面によって反射光が偏向される。その反射光の進行方向は水平面に沿って前方であり、水平よりも上向きの光が殆ど存在しない。
車両用灯具3〜9も車両用灯具2と同様に設けられており、リフレクタ30,40,50,60,70,80,90がそれぞれ車両用灯具3,4,5,6,7,8,9のリフレクタである。これら車両用灯具2〜9の配光が車両用前照灯1に正対する仮想スクリーンに合成され、その合成された配光パターンがすれ違い用配光パターンである。なお、リフレクタ20,30,40,50,60,70,80,90の反射面の形状は、それぞれ個別の配光特性を得るように個別に設定されるものである。
図2は車両用灯具6の縦断面図である。図2に示す断面は、車両用灯具6の光軸に対して平行であるとともに、水平面に対して直交する。図3は、車両用灯具6の要部を前斜め下から見て示した斜視図である。図4は車両用灯具6の光源及びその近傍を拡大して示した縦断面図である。
この車両用灯具6の光軸は前後方向に延びている。この車両用灯具6はリフレクタ60、発光素子61、基板62及び反射部材(反射板)63等を備える。
発光素子(LED)61が基板62に表面実装されている。発光素子61及び基板62が車両用前照灯1のハウジング10(図1参照)内に収容されている。基板62が水平になった状態でそのハウジング10(図1参照)内に取り付けられている。発光素子61が基板62の下面に実装され、発光素子61が下へ向き、発光素子61の光軸が発光素子61から下へ延びる。発光素子61の光軸とは光度が最大となる向きに発光素子61から延びる仮想的な線であり、発光素子61の光軸が発光素子61の発光面に対して直交する。
リフレクタ60は上述したように放物面系マルチリフレクタであり、リフレクタ60の前面に凹面状の反射面(第二反射面)60aが形成されている。反射面60aは、回転放物面状又は放物柱面状に形成されているか、回転放物面又は放物柱面を基調とした自由曲面状に形成されている。リフレクタ60及び反射面60aは、発光素子61の後ろからその発光素子61の下までの範囲にかけて発光素子61を囲うように設けられている。
反射面60aが回転放物面状又はそれを基調とする自由曲面状に形成されている場合、反射面60aが基調とする回転放物面は、放物線の対称軸が前後方向に延びたその放物線(点60bがその放物線の焦点である。)をその対称軸回りに回転することで得られた面である。その対称軸上に反射面60aの焦点(点60b)が設定されている。反射面60aの焦点(点60b)が反射面60aの頂点60cの前方に配置されているとともに、発光素子61の下方に配置されている。反射面60aの頂点60cは発光素子61の後方に設定されている。なお、前記放物線の対称軸は車両用灯具6の光軸及び基板62に対して平行である。
反射面60aが放物柱面状又はそれを基調とする自由曲面状に形成されている場合、反射面60aが基調とする放物柱面は、放物線の対称軸が前後方向に延びたその放物線(点60bがその放物線の焦点である。)を左右方向(図2の紙面に対して直交する方向)に平行移動することで得られた面である。反射面60aの焦線が点60bを通って左右に延び、その焦線が反射面60aの頂点60cの前方に配置されているとともに、発光素子61の下方に配置されている。反射面60aの頂点60cは発光素子61の後方に設定されている。なお、前記放物線の対称軸は車両用灯具6の光軸及び基板62に対して平行である。
反射部材63は板状の部材である。この反射部材63は発光素子61の下側において発光素子61の近傍に設けられている。具体的には、反射部材63が発光素子61の下から前にかけて設けられている。この反射部材63が基板62に固定されている。
この反射部材63の後面(上面)には反射面(第一反射面)63aが形成されている。反射面63aは、滑らかな面(例えば鏡面仕上げされた面)又はシボ面に反射膜(例えば銀又はアルミ等の金属蒸着膜)を成膜した面である。つまり、反射面63aは鏡面反射面又は拡散反射面である。
反射面63aが発光素子61から下に離れている。反射面63aが水平面に対して傾斜する。つまり、反射面63aは前上がり・後ろ下がりに傾斜する。反射面63aは平面であるか、平面を基調とする自由曲面である。発光素子61の発光面と反射面63aの成す角は45°以上90°未満であることが好ましい。
反射面63aの面積は発光素子61の発光面の面積に近似する。反射面63aの面積と発光素子61の発光面の面積が等しくてもよい。
反射面63aの後縁63cは発光素子61の発光面の真下にある。つまり、反射面63aの後縁63cを通って発光素子61の発光面に対して垂直な線は、発光素子61の発光面に交差する。
反射面63aの後縁63c又はその近傍には、反射面60aの焦点(又は焦線)が設定されている。図4に示す領域Aは反射面63aの後縁63cを含む領域であり、反射面60aの焦点(又は焦線)が領域A内にある。
図5又は図6に示すように、反射部材63のうち反射面63aの後縁63cの角が面取りされている。反射面63aの後縁63cの角が図5に示すように角面取りされているか、図6に示すように丸面取りされている。なお、図7に示すように反射面63aの後縁63cの角が面取りされていなくてもよい。
反射部材63の前面(下面)63bは黒塗装されている。その黒塗装は艶消しされたものが好ましい。
リフレクタ60の反射面60aは、発光素子61の後縁と反射面63aの後縁63cを結ぶ線L1よりも前には形成されていない(図2参照)。つまり、反射面60aの下縁(前縁)は、発光素子61の後縁と反射面63aの後縁63cを結ぶ線L1上にある。
発光素子61が発光すると、発光素子61によって前方及び下方へ発せられた光が反射部材63の反射面63aによって後方へ反射される。反射面63aによって反射された光はリフレクタ60の反射面60aによって前方に反射される。また、発光素子61によって後方へ発せられた光が反射面63aに入射せずに反射面60aに入射して、その反射面60aによって前方に反射される。
従って、反射面63a及び発光素子61を後ろから見た場合の反射面63aと発光素子61の像(光源像)が、反射面60aの上側の部位によって上下反転して前方に投影される。また、発光素子61を下から見た場合の反射部材63によって一部隠れた発光素子61の像(光源像)が、反射面60aの下側の部位によって上下反転して前方に投影される。
よって、車両用灯具6に正対する仮想スクリーンには、図8に示すような明部Bが形成される。図8において、原点Oは車両用灯具6の光軸と仮想スクリーンの交点であり、V線は車両用灯具6の光軸に直交して仮想スクリーンに沿って鉛直方向に延びた線であり、H線は車両用灯具6の光軸に直交して仮想スクリーンに沿って水平方向に延びた線である。図8に示すように、明部Bの上縁には、その明部Bとその明部Bよりも上の暗部Dとを区切る明暗境界線(カットオフライン)CLが形成される。この明暗境界線CLは反射面63aの後縁63cを投影したものである。反射面63aの後縁63cが反射面60aの焦点(又は焦線)又はその近傍に位置するので、明暗境界線CLがH線に沿っているとともに、明暗境界線CLが明瞭に表れる。
発光素子61の光軸方向への光度が最も高く、反射面63aの後縁63cが発光素子61の発光面の真下にあるので、反射面63aのうち後縁63c近傍での反射光の強度が高い。よって、明部Bのうち明暗境界線CL近傍がより明るくなり、明暗境界線CLが明瞭に表れる。また、グレア光(水平方向より上向きの光)も減少する。
反射部材63の前面63bが黒塗装されているので、暗部Dがより暗くなって、明暗境界線CLが明瞭に表れる。
明暗境界線CLの明瞭性は反射面63aの後縁63cの形状によって決まる。つまり、図7に示すように反射面63aの後縁63cが面取りされていなければ、明暗境界線CLがより明瞭に表れ、図5又は図6に示すように反射面63aの後縁63cが面取りされていれば、明暗境界線CLがより不明瞭に表れる。
発光素子61の光軸方向への光度が最も高く、そのように光度の高い光は反射面63aによって反射面60aの頂点60c及びその近傍へ反射される。反射面60aの頂点60c及びその近傍は光を左右方向に広げて反射するように設計しやすいので、仮想スクリーンに形成される明部Bを左右に広げることができ、明部Bの左右両側の明るさが低減しにくい。
基板62が水平に設けられており、その基板62が車両用灯具6の光軸及び反射面60aの対称軸に対して平行であるから、反射面60aによって反射された光は基板62によって殆ど遮光されない。従って、反射面60aによって反射された光の利用効率を高くすることができる。
発光素子61から下へ向かう光が反射面63aによって後方へ反射され、反射部材63の下へは光が殆ど進行しない。そのため、リフレクタ60の奥行き及び高さを短くして、リフレクタ60の反射面60aが反射部材63の下方まで延びてなくても、光の利用効率が低減しない。リフレクタ60の奥行き及び高さを短くすることができるので、車両用灯具6をコンパクトにすることができる。特に、反射面60aの前縁(下縁)が発光素子61の後縁と反射面63aの後縁63cを結ぶ線L1上にあれば、リフレクタ60のコンパクト化と光の利用効率の高さを両立することができる。
〔第2の実施の形態〕
図9は車両用灯具106の縦断面図である。図9に示す断面は、車両用灯具106の光軸に対して平行であるとともに、水平面に対して直交する。
この車両用灯具106はリフレクタ160、発光素子161、基板162及び反射部材(反射板)163等を備える。
基板162が水平に設けられ、発光素子161が基板162の上面に表面実装されている。発光素子161が上へ向き、発光素子161の光軸が発光素子161から上へ延びる。
リフレクタ160は放物面系マルチリフレクタであり、リフレクタ160の前面に凹面状の反射面160aが形成されている。反射面160aは、回転放物面状又は放物柱面状に形成されているか、回転放物面又は放物柱面を基調とした自由曲面状に形成されている。リフレクタ160及び反射面160aは、発光素子161の後ろからその発光素子161の上までの範囲にかけて発光素子161を囲うように設けられている。
反射面160aが回転放物面状又はそれを基調とする自由曲面状に形成されている場合、点160bが反射面160aの焦点であり、反射面160aが基調とする回転放物面の回転対称軸は点160bを通って前後に延び、その点160bが反射面160aの頂点160cの前方に配置される。
反射面160aが放物柱面状又はそれを基調とする自由曲面状に形成されている場合、反射面160aが基調とする放物柱面に沿う放物線の焦点が点160bであり、反射面160aの焦線が点160bを通って左右方向(図9の紙面に直交する方向)に延び、その焦線が反射面160aの頂点160cの前方に配置される。
反射面160aの焦点(又は焦線)は発光素子161の後縁又はその近傍に設定される。反射面160aの頂点160cは発光素子161の後方に設定される。
板状の反射部材163が発光素子161の上側において発光素子161の近傍に設けられている。具体的には、反射部材163が発光素子161の上から前にかけて設けられている。この反射部材163が基板162に固定されている。
この反射部材163の後面(下面)には反射面163aが形成されている。反射面163aは鏡面反射面又は拡散反射面である。
反射面163aが発光素子161から上に離れている。反射面163aは前下がり・後ろ上がりに傾斜する。発光素子161の発光面と反射面163aの成す角は45°以上90°未満であることが好ましい。
反射面163aの後縁163cは発光素子161の発光面の真上にあり、反射面163aの後縁163cを通って発光素子161の発光面に対して垂直な線は発光素子161の発光面に交差する。
反射部材163の前面(上面)163bは黒塗装されている。その黒塗装は艶消しされたものが好ましい。
リフレクタ160の反射面160aは、発光素子161の後縁と反射面163aの後縁163cを結ぶ線L2よりも前には形成されていない。つまり、反射面160aの上縁(前縁)は、発光素子161の後縁と反射面163aの後縁163cを結ぶ線L2上にある。
発光素子161が発光すると、発光素子161によって前方及び上方へ発せられた光が反射部材163の反射面163aによって後方へ反射される。反射面163aによって反射された光はリフレクタ160の反射面160aによって前方に反射される。また、発光素子161によって後方へ発せられた光が反射面163aに入射せずに反射面160aに入射して、その反射面160aによって前方に反射される。
車両用灯具106に正対する仮想スクリーンには、図8に示すような明部Bが形成される。明部Bの上縁に形成された明暗境界線CLは発光素子161の後縁を投影したものである。発光素子161の後縁が反射面160aの焦点(又は焦線)又はその近傍に位置するので、明暗境界線CLがH線に沿っているとともに、明暗境界線CLが明瞭に表れる。
発光素子161の光軸方向への光度が最も高く、反射面163aの後縁163cが発光素子161の発光面の真上にあるので、反射面163aのうち後縁163c近傍での反射光の強度が高い。よって、明部Bのうち明暗境界線CL近傍がより明るくなり、明暗境界線CLが明瞭に表れる。また、グレア光(水平方向より上向きの光)も減少する。
発光素子161から上に向かう光が反射面163aによって後方へ反射され、反射部材163の上へは光が殆ど進行しない。そのため、リフレクタ160の奥行き及び高さを短くして、リフレクタ160の反射面160aが反射部材163の上方まで延びてなくても、光の利用効率が低減しない。リフレクタ160の奥行き及び高さを短くすることができるので、車両用灯具106をコンパクトにすることができる。
発光素子161の光軸方向への光度が最も高く、そのように光度の高い光は反射面163aによって反射面160aの頂点160c及びその近傍へ反射される。反射面160aの頂点160c及びその近傍では光を左右方向に広げて反射しやすいので、仮想スクリーンに形成される明部Bを左右に広げることができ、明部Bの左右両側の明るさが低減しにくい。
反射面160aによって反射された光は基板162によって殆ど遮光されず、反射面160aによって反射された光の利用効率を高くすることができる。
反射部材163の前面163bが黒塗装されているので、暗部Dがより暗くなって、明暗境界線CLが明瞭に表れる。
6,106 車両用灯具
60,160 リフレクタ
60a,160a 第二反射面
60b 点(焦点、焦線)
60c,160c 頂点
61,161 発光素子
63,163 反射部材
63a,163a 第一反射面
63b,163b 反射部材の前面
L1,L2 発光素子の後縁と第一反射面の後縁を結ぶ線

Claims (12)

  1. 下向きに設けられた発光素子と、
    前記発光素子の下側において前記発光素子の近傍に設けられた反射部材と、
    前記反射部材の後面に形成され、前上がりに傾斜し、前記発光素子によって前方及び下方へ発せられた光を後方へ反射する第一反射面と、
    前記発光素子の後方から下方にかけて設けられたリフレクタと、
    前記リフレクタの前面に形成され、凹面状に設けられ、前記第一反射面によって反射された光を前方へ反射し、前記発光素子によって後方へ発せられた光を前方へ反射する第二反射面と、を備える、
    ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記第二反射面が回転放物面若しくは放物柱面又はそれらを基調とした自由曲面に形成され、前記第二反射面の頂点が前記発光素子の後方に設定され、前記第二反射面の焦点又は焦線が前記第一反射面の後縁又はその近傍に設定されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記反射部材のうち前記第一反射面の後縁の角が面取りされている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記第二反射面の下縁が前記発光素子の後縁と前記第一反射面の後縁を結ぶ線上にある、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の車両用灯具。
  5. 上向きに設けられた発光素子と、
    前記発光素子の上側において前記発光素子の近傍に設けられた反射部材と、
    前記反射部材の後面に形成され、後ろ上がりに傾斜し、前記発光素子によって前方及び上方へ発せられた光を後方へ反射する第一反射面と、
    前記発光素子の後方から上方にかけて設けられたリフレクタと、
    前記リフレクタの前面に形成され、凹面状に設けられ、前記第一反射面によって反射された光を前方へ反射し、前記発光素子によって後方へ発せられた光を前方へ反射する第二反射面と、を備える、
    ことを特徴とする車両用灯具。
  6. 前記第二反射面が回転放物面若しくは放物柱面又はそれらを基調とした自由曲面に形成され、前記第二反射面の頂点が前記発光素子の後方に設定され、前記第二反射面の焦点又は焦線が前記発光素子の後縁又はその近傍に設定されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具。
  7. 前記第二反射面の上縁が前記発光素子の後縁と前記第一反射面の後縁を結ぶ線上にある、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の車両用灯具。
  8. 前記第一反射面の後縁を通って前記発光素子の発光面に対して垂直な線が前記発光素子の発光面に交差する、
    ことを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の車両用灯具。
  9. 前記反射部材の前面が黒塗装されている、
    ことを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の車両用灯具。
  10. 前記第一反射面が鏡面反射面又は拡散反射面である、
    ことを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の車両用灯具。
  11. 前記第一反射面と前記発光素子の発光面の成す角が45°以上90°未満である、
    ことを特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載の車両用灯具。
  12. 前記第一反射面の面積が前記発光素子の発光面の面積に近似する、
    ことを特徴とする請求項1から11の何れか一項に記載の車両用灯具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022224408A1 (ja) * 2021-04-22 2022-10-27 三菱電機株式会社 前照灯モジュール及び前照灯装置

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