JP2009104994A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の車両用灯具では、配光むらが生じる場合がある。
【解決手段】この発明は、すれ違い用配光パターンLP中のホットゾーンHZを構成する箇所に追加配光パターンSPを形成する追加反射面18を、シェード5に設ける。この結果、この発明は、シェード5に設けられている追加反射面18により、すれ違い用所定の配光パターンLP中のホットゾーンHZを構成する箇所に追加配光パターンSPが形成される。このために、左右に分割されていない連続したホットゾーンHZが得られ、ホットゾーンが左右に分割されることによる配光むらを防止することができ、視認性が向上されて交通安全に貢献することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、光源としてたとえばLEDなどの半導体型光源を使用するプロジェクタタイプの車両用灯具に関するものである。
この種の車両用灯具は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、従来の車両用灯具について説明する。従来の車両用灯具は、光源としてのLEDからの光をリフレクタの楕円反射面で反射させ、その反射光の一部をシェードによりカットオフして残りの反射光でカットオフラインを有する所定の配光パターン、たとえば、図10(A)に示すすれ違い用配光パターンLPを形成し、このすれ違い用配光パターンLPを凸レンズを介して前方へ出射させるものである。なお、図10は、等照度曲線を示すスクリーン上の配光パターンの説明図である。外側の曲線から内側(中央)の曲線にかけて照度が高くなる。
ところが、従来の車両用灯具のシェード100には、図14に示すように、すれ違い用配光パターンLPの上水平カットオフラインCL1および斜めカットオフラインCL2および下水平カットオフラインCL3を形成するための下水平エッジ104および斜めエッジ105および上水平エッジ106がそれぞれ設けられている。このために、従来の車両用灯具のシェード100の中央には、段差面101が形成されている。すなわち、従来の車両用灯具のシェード100は、上水平エッジ106を有する上水平面102と、下水平エッジ104を有する下水平面103との間に、斜めエッジ105を有する中央の段差面101が形成されている。この中央の段差面101に入射した光は、制御されず、光り抜けの原因になっている。この結果、従来の車両用灯具は、図10(A)に示すように、すれ違い用配光パターンLPのホットゾーンが左側のホットゾーンLHZと右側のホットゾーンRHZとに分割されて、配光むらが生じる場合がある。
特開2006−107955号公報
この発明が解決しようとする問題点は、従来の車両用灯具では、配光むらが生じる場合があるという点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、所定の配光パターン中のホットゾーンを構成する箇所に追加配光パターンを形成する追加反射面を、シェードに設ける、ことを特徴とする。
また、この発明(請求項2にかかる発明)は、追加反射面がシェードの中央の斜めエッジを一辺とする面からなる、ことを特徴とする。
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)は、追加反射面が三角形形状の面からなり、その三角形が、シェードの斜めエッジの傾斜角度よりも大きくかつ90°よりも小さい傾斜角度からなる仮想斜めエッジと、シェードの上水平エッジの延長線とが交差する交点を仮想点とし、その仮想点から半導体型光源方向に伸びる上稜線上の所定点と、シェードの上水平エッジと斜めエッジとの交点と、を結ぶ一辺と、上稜線上の所定点と、シェードの斜めエッジと下水平エッジとの交点と、を結ぶ一辺と、シェードの斜めエッジの一辺と、からなる、ことを特徴とする。
この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、シェードに設けられている追加反射面により、所定の配光パターン中のホットゾーンを構成する箇所に追加配光パターンが形成される。このために、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、従来の車両用灯具のように、シェードの中央に段差面が形成されていて、所定の配光パターンのホットゾーンが左側のホットゾーンと右側のホットゾーンとに分割されていても、この分割されている左側のホットゾーンと右側のホットゾーンとの間に追加配光パターンを形成することができる。これにより、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、左右に分割されていない連続したホットゾーンが得られ、ホットゾーンが左右に分割されることによる配光むらを防止することができ、視認性が向上されて交通安全に貢献することができる。
また、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、追加反射面がシェードの中央の斜めエッジを一辺とする面からなるので、所定の配光パターンの中央の斜めカットオフライン付近に位置するホットゾーンを構成する箇所に追加配光パターンを確実に形成することができる。すなわち、シェードの中央の斜めエッジは、所定の配光パターンの中央の斜めカットオフラインを形成するものであって、この所定の配光パターンの中央の斜めカットオフライン付近には、ホットゾーンが位置するものである。このために、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、所定の配光パターンの分割されている左側のホットゾーンと右側のホットゾーンとの間に追加配光パターンを確実に形成することができ、ホットゾーンが左右に分割されることによる配光むらを確実に防止することができる。
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用灯具は、追加反射面がシェードの中央の斜めエッジを一辺とする三角形形状の面からなるので、前記の請求項2にかかる発明の車両用灯具と同様に、ホットゾーンが左右に分割されることによる配光むらを確実に防止することができる。その上、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用灯具は、前記の課題を解決するための手段により、シェードの中央の斜めエッジを一辺とする三角形形状の面からなる追加反射面を、簡単にかつ確実に構成することができる。
しかも、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用灯具は、シェードの斜めエッジの傾斜角度よりも大きくかつ90°よりも小さい傾斜角度からなる仮想斜めエッジとシェードの上水平エッジの延長線とが交差する交点の仮想点から半導体型光源方向に上稜線が伸びる。このために、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用灯具は、シェードの中央の段差面の面積が、シェードの上水平エッジと斜めエッジとの交点から半導体型光源方向に上稜線が伸びる従来の車両用灯具と比較して、小さく、また、シェードの中央の段差面と水平面とのなす角度が、シェードの上水平エッジと斜めエッジとの交点から半導体型光源方向に上稜線が伸びる従来の車両用灯具と比較して、大きい、すなわち、段差面が水平面に対して垂直もしくは垂直に近い。これにより、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用灯具は、半導体型光源からの光が楕円反射面で反射し、その反射光が段差面に入射する量(光束)を従来の車両用灯具よりも少なくすることができ、その分、左右に分割されるホットゾーンが少なくなり、追加配光パターンとの相乗効果により、配光むらをさらに確実に防止することができる。
以下に、この発明にかかる車両用灯具の実施例のうちの2例を図1から図13に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。図面において、符号「VU−VD」は、スクリーンの上下の垂直線を示す。符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示す。
図1から図10は、この発明にかかる車両用灯具の実施例1を示す。以下、この実施例1における車両用灯具の構成について説明する。この例は、たとえば、自動車用前照灯について説明する。図1において、符号1は、この実施例1における車両用灯具である。前記車両用灯具1は、上側の第1リフレクタ(メインリフレクタ)2と、下側の第2リフレクタ(サブリフレクタ、シェード兼リフレクタ)3と、半導体型光源6と、シェード5と、投影レンズ(凸レンズ、集光レンズ)7と、ヒートシンク部材(図示せず)と、図示しない自動車用前照灯のランプハウジングおよびランプレンズ(たとえば、素通しのアウターレンズなど)と、から構成されている。
前記第1リフレクタ2および前記第2リフレクタ3および前記半導体型光源6および前記シェード5および前記投影レンズ7および前記ヒートシンク部材は、ランプユニットを構成する。前記ランプユニットは、図に示すように、横型のプロジェクタタイプであって、ユニット構造をなす。1個もしくは複数個の前記ランプユニットは、自動車用前照灯のランプハウジングおよびランプレンズにより区画されている灯室内に、たとえば光軸調整機構を介して配置されている。
前記第1リフレクタ2および前記第2リフレクタ3は、光不透過性の樹脂部材などから構成されており、ケーシングやハウジングやホルダなどの保持部材と兼用である。また、前記第1リフレクタ2および前記第2リフレクタ3は、ランプユニットの光軸(前記投影レンズ7の光軸)Z−Zに沿って水平に上下に2分割してなるものである。前記第1リフレクタ2と前記第2リフレクタ3と前記ヒートシンク部材とは、図示しない固定手段(たとえば、ボルトナット、スクリュー、加締め、クリップなど)により、一体に固定されている。なお、前記第1リフレクタ2と前記第2リフレクタ3とを一体に形成しても良い。
前記第1リフレクタ2は、前側の部分が上半分の半円形に開口し、また、下側の部分が開口し、さらに、上側の部分および後側の部分および左右両側の部分が閉塞している。前記第1リフレクタ2の閉塞部分の後半分の凹内面には、アルミ蒸着もしくは銀塗装などが施されていて第1反射面4が設けられている。
前記第1反射面4は、楕円反射面である。すなわち、前記第1反射面4は、楕円を基本(基準、基調)とする自由曲面(NURBS曲面)の反射面である。前記の楕円を基本とする自由曲面(NURBS曲面)の反射面とは、図1の垂直断面が楕円をなし、かつ、図示しない水平断面が放物線ないし変形放物線をなす反射面からなるものである。前記第1反射面4は、第1焦点F1と、第2焦点F2と、光軸(前記ランプユニットの光軸、前記投影レンズ7の光軸)Z−Zと、を有する。前記第2焦点F2は、水平断面上の焦線、すなわち、上(平面)から見て両端が前側(前記投影レンズ7側)に位置し中央が後側(前記半導体型光源6側)に位置するような湾曲した焦線となる。前記第1反射面4の自由曲面(NURBS曲面)は、「Mathematical Elemennts for Computer Graphics」(Devid F. Rogers、J Alan Adams)に記載されているNURBSの自由曲面(Non-Uniform Rational B-Spline Surface)である。なお、前記第1反射面4は、第1焦点と第2焦点と光軸とを有する単なる回転楕円面からなる反射面であっても良い。この場合、第2焦点は、焦線ではなく焦点となる。
前記第2リフレクタ3は、前側の部分が下半分の半円形に開口し、また、上側の部分が開口し、さらに、下側の部分および後側の部分左右両側の部分が閉塞している。前記第2リフレクタ3の閉塞部分は、図1および図2に示すように、前半分の下水平板部8と、中間の垂直板部9と、後半分の上水平板部10と、からなる。前記第2リフレクタ3の前記上水平板部10の上面には、アルミ蒸着もしくは銀塗装などが施されていて、前記光軸Z−Zに沿う平面をなす第2反射面11が設けられている。前記第2反射面11は、前記第1反射面4の第2焦点F2もしくはその近傍と前記半導体型光源6との間に設けられている。
前記半導体型光源6は、たとえば、LED、EL(有機EL)などの自発光半導体型光源(この実施例1ではLED)を使用する。前記半導体型光源6は、基板と、前記基板の一面に固定された微小な矩形形状(正方形形状)の光源チップ(半導体チップ)の発光体と、前記発光体を覆う光透過部材と、から構成されている。前記半導体型光源6は、前記第1リフレクタ2および前記第2リフレクタ3および前記ヒートシンク部材に保持されている。前記半導体型光源6の前記発光体(発光部)は、前記第1反射面4の前記第1焦点F1もしくはその近傍に位置する。前記半導体型光源6は、前記第1リフレクタ2の下側の開口部分であって、前記第1リフレクタ2の後側の閉塞部分と前記第2リフレクタ3の前記上水平板部10との間に配置されている。
前記シェード5は、前記第2リフレクタ3と一体に設けられている。すなわち、前記シェード5は、前記第2リフレクタ3の上水平板部10と兼用するものである。前記シェード5は、前記第1反射面4の第2焦点F2もしくはその近傍と前記半導体型光源6との間に配置されている。また、前記シェード5は、前記半導体型光源6から放射されて前記第1反射面4で反射された反射光L2の一部をカットオフして残りの反射光L2で所定の配光パターンを形成するものである。前記所定の配光パターンは、たとえば、図10(C)に示すように、上水平カットオフラインCL1および斜めカットオフラインCL2および下水平カットオフラインCL3を有するすれ違い用配光パターンLPである。
前記シェード5のうち前記第1反射面4の第2焦点F2もしくはその近傍の部分、すなわち、前記垂直板部9と前記上水平板部10との角部には、前記すれ違い用配光パターンLPの前記上水平カットオフラインCL1および前記斜めカットオフラインCL2および前記下水平カットオフラインCL3を形成する下水平エッジ12および斜めエッジ13および上水平エッジ14がそれぞれ一体に設けられている。
前記シェード5、すなわち、前記第2リフレクタ3の前記垂直板部9と前記上水平板部10との角部に、前記エッジ12、13、14を設けることにより、前記シェード5、すなわち、前記第2リフレクタ3の前記上水平板部10の上面の前記第2反射面11には、前記下水平エッジ12を有する下水平面15と、前記斜めエッジ13を有する中央の段差面16と、前記上水平エッジ14を有する上水平面17と、がそれぞれ形成されている。前記中央の段差面16は、前記下水平面15と前記上水平面17との間に形成されている。また、前記下水平面15は、前記半導体型光源6から前記第1反射面4の第2焦点F2もしくはその近傍にかけて全体に亘って下り勾配の傾斜面(水平線に対して約1°〜3°傾斜している傾斜面)をなす。さらに、前記上水平面17は、前記半導体型光源6から前記第1反射面4の第2焦点F2もしくはその近傍にかけて全体に亘って水平面をなす。
前記シェード5には、追加反射面18が設けられている。前記追加反射面18は、前記所定の配光パターンすなわち前記すれ違い用配光パターンLP中のホットゾーンHZ(図10(C)参照)を構成する箇所に図10(B)に示す追加配光パターンSPを形成するものである。前記ホットゾーンHZは、前記所定の配光パターンすなわち前記すれ違い用配光パターンLPの中央の前記斜めカットオフラインCL2付近に位置する。前記追加反射面18は、前記シェード5の前記斜めエッジ13を一辺とする面、すなわち、三角形形状の面からなる。前記三角形は、下記の3辺からなる。
まず、図3および図4に示すように、前記斜めエッジ13の傾斜角度θ1よりも大きくかつ90°よりも小さい傾斜角度θ2(θ1<θ2<90°)からなる仮想斜めエッジ19と、前記上水平エッジ14の延長線(前記上水平エッジ14と前記斜めエッジ13との交点(エルボー点)28から延長された線)20と、が交差する交点を仮想点21とする。なお、前記斜めエッジ13の傾斜角度θ1は、前記下水平エッジ12または前記上水平エッジ14に対する傾斜角度であって、15°から45°(15°≦θ1≦45°)の範囲内の傾斜角度である。また、前記の90°とは、前記下水平エッジ12または前記上水平エッジ14に対して直角あるいは垂直のことをいう。
つぎに、図3、図5、図6、図7、図9に示すように、前記仮想点21から前記半導体型光源6方向に伸びる上稜線22と、前記斜めエッジ13と前記下水平エッジ12との交点23から前記半導体型光源6方向に伸びる下稜線24との間には、前記段差面16が形成されている。なお、図3中の二点鎖線26は、従来の車両用灯具の上稜線、すなわち、図14に示す中央の段差面101と上水平面102とがなす上稜線である。また、図3および図4中の二点鎖線105は、従来の車両用灯具の斜めエッジであり、かつ、この実施例1の車両用灯具1の斜めエッジ13でもある。
それから、図5、図6に示すように、前記追加反射面18の前記三角形は、
前記上稜線22上の所定点27と、前記上水平エッジ14と前記斜めエッジ13との交点(エルボー点)28と、を結ぶ一辺29と、
また、前記上稜線22上の所定点27と、前記斜めエッジ13と前記下水平エッジ12との交点23と、を結ぶ一辺30と、
さらに、前記斜めエッジ13の一辺と、
からなる。
なお、三角形の前記追加反射面18の前記斜めエッジ13の一辺以外の二辺は、図9(A)に示すように、内側に湾曲した二辺290、300、または、図9(B)に示すように、外側に湾曲した二辺291、301でも良い。
図5および図6に示すように、前記仮想点21から前記所定点27(三角形の前記追加反射面18の1つの頂点をなす点)までの寸法T1は、前記投影レンズ7の口径により基づくものであって、この実施例においては、1mmもしくは3mmよりも小さい(T1<1mmもしくはT1<3mm)。また、前記下稜線22から前記所定点27(三角形の前記追加反射面18の1つの頂点をなす点)までの上から見た最小幅の寸法T2は、前記仮想斜めエッジ19の傾斜角度θ2に基づく。なお、前記仮想斜めエッジ19の傾斜角度θ2は、87°以上(θ2>87°)になることが望ましい。この結果、前記仮想斜めエッジ19の傾斜角度θ2の範囲は、15°〜45°<θ2<90°の範囲となり、好ましくは、87°<θ2<90°の範囲となる。
前記投影レンズ7は、前記第1リフレクタ2の前側の上半分の半円形の開口の縁部および前記第2リフレクタ3の前側の下半分の半円形の開口の縁部に保持されている。前記投影レンズ7は、非球面レンズの凸レンズである。前記投影レンズ7の前方側(外部側)は、曲率が大きい(曲率半径が小さい)凸非球面をなし、一方、前記投影レンズ7の後方側(前記半導体型光源6側)は、曲率が小さい(曲率半径が大きい)凸非球面をなす。このような投影レンズ7を使用することにより、前記投影レンズ7の焦点距離が小さくなるので、その分、この実施例1における車両用灯具1の前記投影レンズ7の光軸Z−Z方向の寸法がコンパクトとなる。なお、前記投影レンズ7の後方側は、平非球面(平面)をなすものであっても良い。
前記投影レンズ7は、前側焦点(前記半導体型光源6側の焦点)および後側焦点(外部側の焦点)と、前記前側焦点と前記後側焦点とを結ぶ光軸Z−Zとを有する。前記第1反射面4の光軸Z−Zと前記投影レンズ7の光軸Z−Zと前記ランプユニットの光軸Z−Zとは、一致もしくはほぼ一致する。前記投影レンズ7の前側焦点は、レンズ焦点(物空間側の焦点面であるメリジオナル像面)FLである。前記投影レンズ7の前記レンズ焦点FLは、前記第1反射面4の第2焦点F2もしくはその近傍に位置する。なお、前記半導体型光源6の光は、高い熱を持たないので、前記投影レンズ7として樹脂製のレンズを使用することができる。前記投影レンズ7は、この例ではアクリルを使用する。前記投影レンズ7は、前記第1反射面4からの反射光と前記第2反射面11からの反射光とにより形成される前記所定の配光パターン、すなわち、前記上水平カットオフラインCL1および前記斜めカットオフラインCL2および前記下水平カットオフラインCL3を有する前記すれ違い用配光パターンLPと、前記追加反射面18により形成される前記追加配光パターンSPと、を所定の方向に投影するものである。
この実施例1における車両用灯具1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
まず、車両用灯具1の半導体型光源6の発光体を点灯発光させる。すると、半導体型光源6の発光体から光L1が放射される。この光L1は、第1反射面4で反射され、この反射光L2が第1反射面4の第2焦点F2に集中する。第2焦点F2に集中する反射光L2の一部は、シェード5によりカットオフされる。このシェード5によりカットオフされた反射光L2は、シェード5と一体である第2反射面11により反射される。この第2反射面で反射された反射光L2と、シェード5でカットオフされなかった第1反射面4からの残りの反射光L2とにより、所定の配光パターン、すなわち、上水平カットオフラインCL1および斜めカットオフラインCL2および下水平カットオフラインCL3を有するすれ違い用配光パターンLP(図10(A)参照)が形成される。ここで、このすれ違い用配光パターンLPは、図10(A)に示すように、シェード5の中央の段差面16により、ホットゾーンが上下の垂直線VU−VDにおいて左側のホットゾーンLHZと右側のホットゾーンRHZとに分割されている。
また、第1反射面4からの反射光L2であって、シェード5によりカットオフされた反射光L2の一部は、シェード5と一体である追加反射面18により反射される。この追加反射面18で反射された反射光L2により、所定の追加配光パターンSP(図10(B)参照)が形成される。ここで、この追加配光パターンSPは、図10(B)に示すように、上下の垂直線VU−VDと左右の水平線HL−HRとの交点に位置する。
この追加配光パターンSPと前記のすれ違い用配光パターンLPとは、投影レンズ7を透過して合成され、すなわち、上下の垂直線VU−VDにおいて左右に分割されている左側のホットゾーンLHZと右側のホットゾーンRHZとの間に、上下の垂直線VU−VDと左右の水平線HL−HRとの交点に位置する追加配光パターンSPが重畳される。この結果、図10(C)に示すように、すれ違い用配光パターンLP中に左右に分割されていない連続したホットゾーンHZが得られる。そして、この図10(C)に示すすれ違い用配光パターンLPが自動車(車両)前方に投影されて路面などを照明する。
図10(C)に示すすれ違い用の配光パターンLPの上の縁には、シェード5のエッジ12、13、14によりカットオフラインCL1、CL2、CL3が形成されている。このすれ違い用の配光パターンLPは、上水平カットオフラインCL1により、走行車線側の道路などをやや遠方もしくは遠方まで照明することができ、かつ、下水平カットオフラインCL3により、対向車線側の道路などを主に手前側を照明することができる。
この実施例1における車両用灯具1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施例1における車両用灯具1は、シェード5に設けられている追加反射面18により、図10(B)に示すように、所定の配光パターンすなわちすれ違い用配光パターンLP中のホットゾーンHZを構成する箇所に追加配光パターンSPが形成される。このために、この実施例1における車両用灯具1は、従来の車両用灯具のように、シェード5の中央に段差面16が形成されていて、図10(A)に示すすれ違い用配光パターンLPのホットゾーンが左側のホットゾーンLHZと右側のホットゾーンRHZとに分割されていても、この分割されている左側のホットゾーンLHZと右側のホットゾーンRHZとの間に追加配光パターンSPを形成することができる。これにより、この実施例1における車両用灯具1は、図10(C)に示すように、左右に分割されていない連続したホットゾーンHZが得られ、ホットゾーンが左右に分割されることによる配光むらを防止することができ、視認性が向上されて交通安全に貢献することができる。
また、この実施例1における車両用灯具1は、追加反射面18がシェード5の中央の斜めエッジ13を一辺とする三角形形状の面からなるので、すれ違い用配光パターンLPの中央の斜めカットオフラインCL2付近に位置するホットゾーンHZを構成する箇所に追加配光パターンSPを確実に形成することができる。すなわち、シェード5の中央の斜めエッジ13は、すれ違い用配光パターンLPの中央の斜めカットオフラインCL2を形成するものであって、このすれ違い用配光パターンLPの中央の斜めカットオフラインCL2付近には、ホットゾーンHZが位置するものである。このために、この実施例1における車両用灯具1は、すれ違い配光パターンLPの分割されている左側のホットゾーンLHZと右側のホットゾーンRHZとの間に追加配光パターンSPを確実に形成することができ、ホットゾーンHZが左右に分割されることによる配光むらを確実に防止することができる。
さらに、この実施例1における車両用灯具1は、追加反射面18が三角形形状の面、すなわち、上稜線22上の所定点27と、上水平エッジ14と斜めエッジ13との交点(エルボー点)28と、を結ぶ一辺29と、また、上稜線22上の所定点27と、斜めエッジ13と下水平エッジ12との交点23と、を結ぶ一辺30と、さらに、斜めエッジ13の一辺と、からなる三角形形状の面からなるので、この三角形形状の面からなる追加反射面18を簡単にかつ確実に構成することができる。
しかも、この実施例1における車両用灯具1は、シェード5の斜めエッジ13の傾斜角度θ1よりも大きくかつ90°よりも小さい傾斜角度θ2からなる仮想斜めエッジ19とシェード5の上水平エッジ14の延長線20とが交差する交点の仮想点21から半導体型光源6方向に上稜線22が伸びる。このために、この実施例1における車両用灯具1は、シェード5の中央の段差面16の面積が、シェード100の上水平エッジ106と斜めエッジ105との交点から半導体型光源方向に上稜線が伸びる従来の車両用灯具と比較して、小さく、また、シェード5の中央の段差面16と水平面(下水平面15、上水平面17)とのなす角度が、シェードの上水平エッジ106と斜めエッジ105との交点から半導体型光源方向に上稜線が伸びる従来の車両用灯具と比較して、大きい、すなわち、段差面16が水平面(下水平面15、上水平面17)に対して垂直もしくは垂直に近い。これにより、この実施例1における車両用灯具1は、半導体型光源6からの光L1が第1反射面4で反射し、その反射光L2が段差面16に入射する量(光束)を従来の車両用灯具よりも少なくすることができ、その分、左右に分割されるホットゾーンLHZ、RHZが少なくなり、追加配光パターンSPとの相乗効果により、配光むらをさらに確実に防止することができる。
図11から図13は、この発明にかかる車両用灯具の実施例2を示す。図中、図1〜図10と同符号は、同一のものを示す。以下、この実施例2にかかる車両用灯具1Aについて説明する。
この実施例2にかかる車両用灯具1Aは、図11から図13に示すように、前側および下側の第1リフレクタ(メインリフレクタ、遮光部材兼リフレクタ)2Aと、後側および上側の第2リフレクタ(サブリフレクタ、シェード兼平面反射面兼リフレクタ)3Aと、半導体型光源6と、シェード5Aと、投影レンズ(凸レンズ、集光レンズ)7と、平面反射面25と、ヒートシンク部材(図示せず)と、遮光部材31と、図示しない自動車用前照灯のランプハウジングおよびランプレンズ(たとえば、素通しのアウターレンズなど)と、から構成されている。
前記第1リフレクタ2Aおよび前記第2リフレクタ3Aおよび前記半導体型光源6および前記シェード5Aおよび前記投影レンズ7および前記平面反射面25および前記ヒートシンク部材および前記遮光部材31は、ランプユニットを構成する。前記ランプユニットは、図に示すように、縦型のプロジェクタタイプであって、ユニット構造をなす。1個もしくは複数個の前記ランプユニットは、自動車用前照灯のランプハウジングおよびランプレンズにより区画されている灯室内に、たとえば光軸調整機構を介して配置されている。なお、前記灯室内に前記ランプユニット以外の他のランプユニットが配置されていてこの発明にかかる車両用灯具を構成する場合もある。
前記第1リフレクタ2Aおよび前記第2リフレクタ3Aは、光不透過性の樹脂部材などから構成されており、ケーシングやハウジングやホルダなどの保持部材と兼用である。また、前記第1リフレクタ2Aおよび前記第2リフレクタ3Aは、後記第1反射面4Aの垂直な光軸Z2−Z2に沿って垂直に前後に2分割してなるものである。前記第1リフレクタ2Aと前記第2リフレクタ3Aと前記ヒートシンク部材とは、図示しない固定部材(たとえば、ボルトナット、スクリュー、加締め、クリップなど、この例では、スクリュー)により、一体に固定されている。なお、前記第1リフレクタ2Aと前記第2リフレクタ3Aとを一体に形成しても良い。
前記第1リフレクタ2Aは、上側半分が下側に半円形に開口し、また、下側半分の後側の部分が開口し、さらに、下側半分の前側の部分が閉塞している。前記第1リフレクタ2Aの下側半分の前側の部分の閉塞部は、外側( 後側から前側)に膨らんだ凸形状をなす。前記第1リフレクタ2Aの下側半分の前側の部分の閉塞部の凹内面には、アルミ蒸着もしくは銀塗装などが施されていて第1反射面4Aが設けられている。前記第1リフレクタ2Aの4隅部には、前記固定部材のスクリューがねじ込まれるねじ孔(もしくは、前記固定部材のスクリューが通過する透孔)がそれぞれ 設けられている。
前記第1反射面4Aは、前記の実施例1の第1反射面4と動揺に、楕円反射面、すなわち、楕円もしくは楕円を基本とする反射面である。前記第1反射面4の楕円反射面は、たとえば、回転楕円面、または、楕円を基本とした自由曲面(NURBS曲面)などの反射面(図1、図11、図12の垂直断面が楕円面をなし、かつ、図示しない水平断面が放物面ないし変形放物面をなす反射面)、からなる。このために、前記第1反射面4Aは、第1焦点F1と、第2焦点または水平断面上の焦線(すなわち、前(正面)から見て両端が上側に位置し中央が下側に位置するような湾曲した焦線)F2と、を有する。
前記第2リフレクタ3Aは、図13に示すように、垂直な板部からなり、前記板部の上側の部分が上側に半円形に開口し、かつ、前記板部の下側の部分には凹部32が設けられている。前記第2リフレクタ3Aの前記板部の前面には、アルミ蒸着もしくは銀塗装などが施されていて、前記第1反射面4Aの光軸Z2−Z2に沿う平面もしくはほぼ平面をなす第2反射面11Aが設けられている。前記第2反射面11Aは、前記第1反射面4Aの第2焦点F2もしくはその近傍と前記半導体型光源6との間に設けられている。前記第2リフレクタ3Aの前記板部の4隅部には、前記固定部材のスクリューがねじ込まれるねじ孔(もしくは前記固定部材のスクリューが通過する透孔)がそれぞれ設けられている。
前記半導体型光源6は、前記第2リフレクタ3Aの前記凹部32の底に固定されている。前記半導体型光源6の前記発光体(発光部)は、前記第1反射面4Aの前記第1焦点F1もしくはその近傍に位置する。
前記シェード5Aは、前記第2リフレクタ3Aと一体に設けられている。すなわち、前記シェード5Aは、前記第2リフレクタ3Aの前記板部と兼用するものである。この結果、前記シェード5Aには、前記第2反射面11Aが設けられている。前記シェード5は、前記第1反射面4Aの第2焦点F2もしくはその近傍と前記半導体型光源6との間に配置されている。前記シェード5Aのうち前記第1反射面4Aの第2焦点F2もしくはその近傍の部分には、下水平エッジ12、斜めエッジ13、上水平エッジ14がそれぞれ前記第1反射面4Aの第2焦点(第2焦線)F2に沿って設けられている。
前記シェード5Aは、前記半導体型光源6から放射されて前記第1反射面4Aで反射された反射光L4の一部をカットオフして残りの反射光で上水平カットオフラインCL1、斜めカットオフラインCL2、下水平カットオフラインCL3を有する所定の配光パターンすなわちすれ違い用配光パターンLP(図10参照)を形成する。また、前記第2反射面11Aは、前記シェード5Aでカットオフされた反射光L4を、反射光L9として所定の方向すなわち前記平面反射面25側に反射させる。
前記シェード5Aには、追加反射面18Aが設けられている。前記追加反射面18Aは、前記の実施例1の追加反射面18と同様の追加反射面である。
前記投影レンズ7は、前記第1リフレクタ2Aの下側の半円を形成する半円形開口の縁部と、前記第2リフレクタ3Aの上側の半円を形成する半円形開口の縁部と、に取り付けられている。前記投影レンズ7は、前記投影レンズ7からフロントフォーカス(前側焦点距離)の位置に位置する前側焦点(前記平面反射面25側の焦点)であるレンズ焦点FL1と、前記投影レンズ7からバックフォーカス(後側焦点距離)の位置に位置する後側焦点(外部側の焦点)と、前記前側焦点のレンズ焦点FL1と前記後側焦点とを結ぶ水平なレンズ光軸Z1−Z1と、を有する。垂直な前記第1反射面4Aの光軸Z2−Z2と水平な前記投影レンズ7のレンズ光軸Z1−Z1とは、直交する。前記投影レンズ7のレンズ焦点FL1は、物空間側の焦点面であるメリジオナル像面である。
前記平面反射面25は、平面板形状をなしていて、前記第2リフレクタ3Aの上側の半円形開口と前記シェード5Aの前記エッジ12、13、14との間に一体に設けられている。なお、前記第2リフレクタ3Aおよび前記シェード5Aと前記平面反射面25とを別個に設けて固定手段により一体に固定しても良い。前記平面反射面25の表面には、アルミ蒸着もしくは銀塗装などが施されている。前記平面反射面25は、前記投影レンズ7と前記投影レンズ7のレンズ焦点FL1との間に前記レンズ光軸Z1−Z1に45°もしくはほぼ45°で交差して配置されている。前記平面反射面25は、カットオフラインCL1、CL2、CL3を有する前記すれ違い用配光パターンLPおよび追加配光パターンSP(図10(B)参照)を前記投影レンズ7側に反射させるものである。
前記投影レンズ7のレンズ焦点FL1は、図11、図12に示すように、前記平面反射面25により、前記平面反射面25に対して対称である位置に擬似レンズ焦点FL2として存在する。前記擬似レンズ焦点FL2は、前記第1反射面4Aの第2焦点F2もしくはその近傍に位置する。また、水平な前記投影レンズ7のレンズ光軸Z1−Z1は、同じく図11、図12に示すように、前記平面反射面25により、水平な前記レンズ光軸Z1−Z1に対して直交する垂直な擬似レンズ光軸Z3−Z3として存在する。垂直な前記擬似レンズ光軸Z3−Z3は、前記第1反射面4Aの光軸Z2−Z2に一致もしくはほぼ一致する。
この結果、図11に示すように、外来光の平行光L11が外側から前記投影レンズ7に入射して前記投影レンズ7を透過して前記投影レンズ7から出射すると、前記投影レンズ7のレンズ焦点FL1に集束しようとする。この集束しようとする前記投影レンズ7からの出射光が前記平面反射面25で反射し、その反射光L12が前記擬似レンズ焦点FL2、すなわち、前記第1反射面4Aの第2焦点F2に集束する。また、図11、図12に示すように、水平な前記レンズ光軸Z1−Z1は、前記平面反射面25により、直角に折り曲げられた垂直な擬似レンズ光軸Z3−Z3、すなわち、前記第1反射面4Aの光軸Z2−Z2となる。
この実施例2にかかる車両用灯具1Aは、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
まず、半導体型光源6の発光体を点灯発光させる。すると、図12に示すように、半導体型光源6から光L3が放射される。この光L3の一部は、第1反射面4Aで反射され、この反射光L4が第1反射面4Aの第2焦点F2および擬似レンズ焦点FL2に集束する。第2焦点F2および擬似レンズ焦点FL2に集束する反射光L4の一部は、シェード5Aによりカットオフされる。このシェード5Aによりカットオフされた反射光L4は、シェード5と一体である第2反射面11Aにより反射されて、反射光L9として所定の方向すなわち平面反射面25側に反射される。この第2反射面11Aからの反射光L9と、シェード5Aでカットオフされなかった第1反射面4Aからの反射光L4とにより、所定の配光パターンすなわちすれ違い用配光パターンLP(図10参照)が形成される。また、シェード5Aによりカットオフされた反射光L4の一部は、追加反射面18Aで反射されて追加配光パターンSP(図10(B)参照)が形成される。
すれ違い用配光パターンLPを形成する反射光L4、L9と、追加配光パターンSPを形成する反射光L9とは、平面反射面25で反射されて反射光L10として、あたかも投影レンズ7のレンズ焦点FL1から放射された光として、投影レンズ7を透過して合成され、すれ違い用配光パターンLPおよび追加配光パターンSP(投影レンズ6から投影される光L5)として自動車(車両)前方に投影されて路面などを照明する。
一方、半導体型光源6からの光のうち、投影レンズ7に直接入射しようとする直射光は、遮光部材31により投影レンズ7への入射が遮られる。また、第2反射面11Aからの反射光のうち、投影レンズ7に直接入射しようとする反射光は、遮光部材31により投影レンズ7への入射が遮られる。
この実施例2にかかる車両用灯具1Aは、以上のごとき構成および作用からなるので、前記の実施例1にかかる車両用灯具1と同様の効果を達成することができる。特に、この実施例2にかかる車両用灯具1Aは、縦型のランプユニットからなるので、横型のランプユニットからなる前記の実施例1にかかる車両用灯具1と比較して、水平方向の寸法、すなわち、奥行き方向の寸法を小さくすることができる。
なお、前記の実施例1、2においては、左側通行の例について説明する。ところが、この発明においては、右側通行にも適用できる。右側通行の場合は、左側通行の構成、特にシェードのエッジが左右逆となる。これにより、すれ違い用は伊湖パターンのカットオフラインも左右逆となる。
また、前記の実施例1、2においては、追加反射面18、18Aが三角形形状の面からなるものである。ところが、この発明においては、追加反射面は三角形形状の面以外の面でも良い。ただし、シェードの斜めエッジを一辺とする必要がある。
この発明にかかる車両用灯具の実施例1を示すランプユニットの縦断面図(垂直断面図)である。 同じく、第2リフレクタを示す斜視図である。 同じく、三角形形状の追加反射面を形成する過程を示す説明図である。 同じく、図3の説明図を正面から見た状態を示す説明図である。 同じく、三角形形状の追加反射面を形成する過程を示す説明図である。 同じく、図5の説明図を平面から見た状態を示す説明図である。 同じく、三角形形状の追加反射面が形成された状態を示す説明図であって、図2におけるVII部の拡大説明図である。 同じく、図7の説明図を正面から見た状態を示す説明図である。 同じく、三角形形状の追加反射面の二辺の変形例を示す説明図である。 同じく、すれ違い用配光パターンおよび追加配光パターンの等照度曲線を示すスクリーン上の配光パターンの説明図である。 この発明にかかる車両用灯具の実施例2を示すランプユニットの縦断面図(垂直断面図)である。 同じく、第1反射面および第2反射面の反射作用原理を示す説明図である。 同じく、第2リフレクタを示す斜視図である。 従来の車両用灯具の、第2リフレクタを示す斜視図である。
符号の説明
1、1A 車両用灯具
2、2A 第1リフレクタ
3、3A 第2リフレクタ
4、4A 第1反射面
5、5A シェード
6 半導体型光源(LED)
7 投影レンズ
8 下水平板部
9 垂直板部
10 上水平板部
11、11A 第2反射面
12 下水平エッジ
13 斜めエッジ
14 上水平エッジ
15 下水平面
16 中央の段差面
17 上水平面
18、18A 追加反射面
19 仮想斜めエッジ
20 上水平エッジの延長線
21 仮想斜めエッジと上水平エッジの延長線との交点の仮想点
22 上稜線
23 下水平エッジと斜めエッジとの交点
24 下稜線
25 平面反射面
26 従来の車両用灯具の上稜線
27 上稜線上の所定点
28 斜めエッジと上水平エッジとの交点(エルボー点)
29 上稜線上の所定点と、斜めエッジと上水平エッジとの交点とを結ぶ一辺
30 上稜線上の所定点と、下水平エッジと斜めエッジとの交点とを結ぶ一辺
31 遮光部材
32 凹部
HL−HR 左右の水平線
VU−VD 上下の垂直線
F1 第1反射面の第1焦点
F2 第1反射面の第2焦点
FL 投影レンズのレンズ焦点
Z−Z ランプユニットの光軸、第1反射面の光軸、投影レンズの光軸
CL1 上水平カットオフライン
CL2 斜めカットオフライン
CL3 下水平カットオフライン
L1 半導体型光源から放射される光
L2 第1反射面で反射される光
LP 所定の配光パターンすなわちすれ違い用配光パターン
SP 追加配光パターン
HZ ホットゾーン
θ1 斜めエッジの傾斜角度
θ2 仮想斜めエッジの傾斜角度
T1 仮想点から所定点までの寸法
T2 下稜線から所定点までの上から見た最小幅の寸法
FL1 レンズ焦点
FL2 擬似レンズ焦点
Z1−Z1 レンズ光軸
Z2−Z2 第1反射面の光軸
Z3−Z3 擬似レンズ光軸
L3 半導体型光源からの光
L4 第1反射面からの反射光
L5 投影レンズからの投影光
L9 平面反射面に入射する第2反射面からの反射光
L10 平面反射面からの反射光
L11 外来光の平行光
L12 外来光の平面反射面からの反射光

Claims (3)

  1. 光源として半導体型光源を使用するプロジェクタタイプの車両用灯具において、
    楕円反射面を有するリフレクタと、
    発光部が前記楕円反射面の第1焦点もしくはその近傍に位置するように配置されている前記半導体型光源と、
    前記楕円反射面の第2焦点もしくはその近傍と前記半導体型光源との間に配置されていて、前記半導体型光源から放射されて前記楕円反射面で反射された反射光の一部をカットオフして残りの反射光で上水平カットオフラインおよび斜めカットオフラインおよび下水平カットオフラインを有する所定の配光パターンを形成するシェードと、
    前記シェードに設けられていて、前記所定の配光パターンの前記上水平カットオフラインおよび前記斜めカットオフラインおよび前記下水平カットオフラインを形成する下水平エッジおよび斜めエッジおよび上水平エッジと、
    前記シェードに設けられていて、前記所定の配光パターン中のホットゾーンを構成する箇所に追加配光パターンを形成する追加反射面と、
    前記上水平カットオフラインおよび前記斜めカットオフラインおよび前記下水平カットオフラインを有する前記所定の配光パターンおよび前記追加配光パターンを所定の方向に投影する投影レンズと、
    を備えることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記追加反射面は、前記斜めエッジを一辺とする面からなる、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記追加反射面は、三角形形状の面からなり、
    前記三角形は、
    前記斜めエッジの傾斜角度よりも大きくかつ90°よりも小さい傾斜角度からなる仮想斜めエッジと、前記上水平エッジの延長線とが交差する交点を仮想点とし、
    前記仮想点から前記半導体型光源方向に伸びる上稜線と、前記斜めエッジと前記下水平エッジとの交点から前記半導体型光源方向に伸びる下稜線との間には、段差面が形成されていて、
    前記上稜線上の所定点と、前記上水平エッジと前記斜めエッジとの交点と、を結ぶ一辺と、
    前記上稜線上の所定点と、前記斜めエッジと前記下水平エッジとの交点と、を結ぶ一辺と、
    前記斜めエッジの一辺と、
    からなる、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
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