JP2014145460A - 壁貫通用のスリーブ - Google Patents

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Abstract

【課題】厚みの異なる壁に簡単に対応でき、壁の貫通口からの抜き差しが容易で、かつ、挿入後の固定が簡単にする壁貫通用のスリーブを提供する。
【解決手段】内筒30には、その外周面に、外筒20側に突出する内筒側突部33を備え、外筒20には、その内周面の内筒側突部33に対応する位置に、内筒側突部33を、内筒30の挿入方向への進行を許容するとともに、内筒側突部33と係合することによって反挿入方向への退行を阻止する、軸方向に等間隔に配列した複数個の凹部又は凸部からなる外筒側凹凸部24を備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、アパート、マンション、オフィスビルなどの構造物において、壁の内外を連通させるために、壁に形成された貫通孔に挿入されて設置される壁貫通用スリーブに関する。
従来、建物などの構造物において、配線、配管、換気や排水などを行うために、部屋同士や建物の内外を仕切るため壁には、貫通孔が設けられ、前記貫通孔には、壁の内外を連通させる壁貫通用のスリーブが用いられていた。そして、前記壁貫通用スリーブは、貫通する壁の厚みが様々に異なることに対応させるために、スリーブの長さを調整可能としたものが知られている。
特開2004−308772
しかし、上記した従来の壁貫通用のスリーブでは、壁の一方側から挿入する内筒と、壁の他方側から挿入する外筒とに分離され、壁の双方から挿入した後に、前記内筒の複数位置に設けられた凹凸部と複数位置に設けられた該凹凸部に対応する外筒の凹凸部とを、筒自体を回転させ、かみ合わせることにより、壁の厚みに対応させていたことから、前記内筒の凹凸部と前記外筒の凹凸部とを対応させた状態では、そのまま差し込むことはできず、また、前記内筒の凹凸部と前記外筒の凹凸部とを対応させずに差し込むと、双方の筒を固定していないことから、筒の前後方向の位置がずれ、壁の厚みに対応しなくなってしまうといった問題点があった。
(請求項1〜請求項4)
すなわち、請求項1〜請求項4に記載の発明は、次の点を目的とする。
請求項1〜4に記載の発明は、厚みの異なる壁に簡単に対応でき、壁の貫通口からの抜き差しが容易で、かつ、挿入後の固定が簡単な壁貫通用のスリーブを提供しようとするものである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の4つの点を特徴とする。
すなわち、第1に、円筒状の外筒(30)と、外筒(30)に対して、軸方向に進退可能に挿入される内筒(20)とを備えた壁貫通用のスリーブ(10)である。
第2に、内筒(20)には、その外周面に、外筒(30)側に突出する内筒側突部(33)を備えている。
第3に、外筒(30)には、その内周面の内筒側突部(33)に対応する位置に、内筒側突部(33)を、内筒(20)の挿入方向への進行を許容するとともに、内筒側突部(33)と係合することによって反挿入方向への退行を阻止する、軸方向に等間隔に配列した複数個の凹部又は凸部からなる外筒側凹凸部(24)を備えている。
第4に、外筒(30)に対して内筒(20)を回転移動させて、内筒側突部(33)を外筒側凹凸部(24)との係合状態から解除することにより、内筒(20)を外筒(30)に対して、軸方向への進退を再び可能としたことを特徴とする。
したがって、請求項1記載の発明によれば、まず、外筒(30)が収まる壁の貫通口に外筒(30)を挿入し、壁の貫通口(図示せず)から離脱しないように固定する。
つぎに、外筒(30)の内部に、軸方向から内筒(20)を挿入する。内筒(20)には、その外周面に、外筒(30)側に突出する内筒側突部(33)を備えており、外筒(30)は、軸方向に等間隔に配列した複数個の凹部又は凸部からなる外筒側凹凸部(24)を備えているが、内筒(20)の挿入方向への進行が許容されているので、内筒(20)の端部を、前記壁の貫通口を設けた壁面に当接するまで押し込むことができる。
この状態で、内筒(20)を反挿入方向へ抜こうとしても、内筒側突部(33)は、軸方向に等間隔に配列した複数個の凹部又は凸部からなる外筒側凹凸部(24)に係合しているので、抜くことができない。したがって、外筒(30)と内筒(20)とは、壁の貫通口に固定されることとなり、不用意に移動することはない。
この状態から、前記内筒側突部(33)と前記外筒側凹凸部(24)との係合を解除することにより、前記内筒(20)を前記外筒(30)への反挿入方向へ引き抜くことができる。
さらに、壁の貫通口に再び固定するためには、上記の説明のように、取り外しておいた前記外筒(30)を壁の貫通口へ挿入し、再び上記の要領で、前記内筒(20)を挿入固定すればよい。
このように、外筒(30)に内筒(20)を挿入するだけで、壁の貫筒孔に固定することができ、更には、壁の厚みが様々であっても、スリーブを固定する作業は変わりがなく、取り外し、再取付も容易である。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、第1に、内筒(20)には、外筒(30)方向に突出した突条部(37)を備えている。
第2に、外筒(30)には、内筒(20)が挿入される側の開口端部から内筒(20)の挿入方向に連続し、内筒側突部(33)が外筒側凹凸部(24)に対して該内筒(20)の挿入方向への進行が許容された状態で、突条部(37)が収まって、内筒(20)の挿入方向にスライド可能な縦溝(27)を備えている。
第3に、縦溝(27)は、内筒(20)の回転方向の幅を突条部(37)よりも広く形成することにより、突条部(37)の回転方向の端部との間に、内筒側突部(33)が外筒側凹凸部(24)との係合状態から解除される回転方向へ内筒(20)を移動可能とする移動間隙を設けている。
第4に、移動間隙は、縦溝(27)内に収まった突条部(37)を該移動間隙を狭める方向へ移動させることにより、内筒側突部(33)と外筒側凹凸部(24)との係合を解除し突条部(37)をスライド可能とするとともに、内筒(20)を外筒(30)に対して軸方向への進退を可能とするよう形成している。
第5に、内筒(20)には、移動間隙に出没可能な出没片(50)を設けている。
第6に、出没片(50)は、移動間隙内にあるときには、突条部(37)が移動間隙を狭める方向への移動するのを制限することによって、内筒側突部(33)と外筒側凹凸部(24)との係合状態を維持可能とし、また、出没片(50)は、移動間隙内にないときには、突条部(37)が移動間隙を狭める方向への移動を許容することによって、内筒側突部(33)と外筒側凹凸部(24)との係合を解除可能とするよう形成している。
したがって、移動間隙に、出没片(50)があるときには、突条部(37)が移動間隙を狭める方向への移動するのを制限することによって、外筒(30)に対して内筒(20)が移動できないようにして、内筒側突部(33)と外筒側凹凸部(24)との係合状態を維持可能とし、外筒(30)に対して内筒(20)を引き抜くことができない。
一方、移動間隙に、出没片(50)がないときには、突条部(37)が移動間隙を狭める方向への移動するのを許容することによって、外筒(30)に対して内筒(20)が移動できるようにして、内筒側突部(33)と外筒側凹凸部(24)との係合状態を解除可能とし、外筒(30)に対して内筒(20)を引き抜くことができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、第1に、内筒側突部(33)は、外筒(30)への挿入方向へ下り傾斜した傾斜面と、外筒(30)と対向する方向に面した垂直面とを有する。
第2に、外筒側凹凸部(24)は、挿入される内筒(20)の方向へ下り傾斜した傾斜面(26)と、内筒(20)と対向する方向に面した垂直面(25)とを有する。
第3に、内筒側突部(33)と外筒側凹凸部(24)とを対応させて、外筒(30)に内筒(20)を挿入すると、内筒側突部(33)の傾斜面(34)と外筒側凹凸部(24)の傾斜面(26)とが互いに接しているときには、挿入方向へスライド可能とし、内筒側突部(33)の垂直面(35)と外筒側凹凸部(24)の垂直面(25)とが接しているときには、反挿入方向へのスライドを不能とするように形成されている。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1、2又は請求項3に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、出没片(50)は、移動間隙内にあるとき又は移動間隙内にないときのいずれかの状態を維持するためのストッパー機構(40)を備えた。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。(請求項1〜請求項4)
すなわち、請求項1〜4に記載の発明によれば、厚みの異なる壁に簡単に対応でき、壁の貫通口からの抜き差しが容易で、かつ、挿入後の固定が簡単な壁貫通用のスリーブを提供することができる。
(図面の説明)
図1〜7は、本発明の実施の形態の一例をそれぞれ示すものである。
図1は、壁の貫通孔に固定された状態の壁貫通用のスリーブを示す断面図、図2は貫通孔から内筒を抜き出し可能な状態の壁貫通用のスリーブを示す断面図、図3は外筒から内筒を引き抜いた状態の壁貫通用のスリーブを示す斜視図、図4は外筒に内筒を挿入した状態の壁貫通用のスリーブを示す斜視図、図5は外筒の挿入側からの斜視図、図6はストッパー機構が作動した状態の内筒の斜視図、図7はストッパー機構が非作動中の状態の内筒の斜視図を示す。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
(スリーブ)
図1中、10は、壁に設けた貫通孔(図示せず)に挿入された略円筒状の壁貫通用のスリーブを示すものであり、壁貫通用のスリーブ10は、プラスティック製であって、壁貫通用
のスリーブの外側をなす筒状の外筒20と、外筒20の内側に挿入される内筒30とを備える。(外筒20)
外筒20は、図1〜4に示すように、壁の貫通孔(図示せず)に挿入される外筒状部21と、外筒状部21の反挿入側の端部に、端部から垂直に外側に延びた方形状の角フランジ22とを設けている。角フランジ22は、図3及び図4に示すように、壁に固定するためのネジ穴23を4つ設け、ネジ穴23を介してネジを挿入固定することで、壁の貫通孔に外筒20を固定することができるように構成されている。
外筒状部21には、図1,2,5に示すように、その内側の2箇所であって対向する位置に、角フランジ22の手前から他方の端部の手前まで連続した外筒側凹凸部24を設けている。外筒側凹凸部24は、図1及び2の拡大部分に示すように、角フランジ22側に角フランジ22と平行であって外筒20の軸方向と交差する垂直面25と、垂直面25と連続し他方の端部側に端部方向に下り傾斜した傾斜面26とを有する片流れ屋根状部分を等間隔、例えば1mm間隔で複数個配置している。なお、片流れ屋根状部分の間隔は、本実施の形態では、1mmであると説明したが、等間隔に配置されていれば、例えば0.5mm間隔や、2mm間隔であってもよい。
また、外筒状部21には、図1及び2に示すように、一方の外筒側凹凸部24と他方の外筒側凹凸部24との中間位置であって、角フランジ22側からみて左側に、縦溝27が形成されている。縦溝27は、図5に示すように、外筒状部21の壁の貫通孔への挿入端から軸方向に外筒状部21の肉厚を肉薄にすることにより溝状に形成し、後述するストッパー機構が入り込む幅よりも回転方向に幅広に形成されている。
また、角フランジ22に囲まれた開口部分には、図1に示すように、開口部分を塞ぐキャップ28が設けられている。
なお、キャップ28は、施工中やスリーブ10を用いないときに、スリーブ10内に雨水や異物が入り込むのを防止するためのものであり、スリーブ10を配線、配管、換気や排水などの本来の目的に供するときには、外すこととなる。
(内筒30)
内筒30は、図1〜4、図6に示すように、外筒20の外筒状部21に挿入される内筒状部31と、内筒状部31の反挿入側の端部に、外筒20が設置された壁の反対側に露出する環状フランジ32とが形成されている。
内筒状部31は、図1,図2,図7に示すように、2箇所の対向する位置であって外筒側凹凸部24と対応する位置の挿入側の先端に、外筒20の方向へ突出する内筒側突部33を設けている。
内筒側突部33は、図1及び2に示すように、外筒20への挿入方向へ下り傾斜した傾斜面34と傾斜面34の上端から環状フランジ32と平行な垂直面35とを備えたやじり状に形成されている。
また、内筒側突部33の両側には、図2に示すように、軸方向に向かって2本のスリット36が形成され、2本のスリット36によって、内筒側突部33は、外筒20に対して、弾性的に、前後して移動可能に形成されている。
また、内筒状部31には、図1、図6及び7に示すように、一対の内筒側突部33の間であって、環状フランジ32側から見て右側の挿入される外筒状部21と接する位置に、環状フランジ32の手前から外筒状部21の挿入端部まで軸方向に連続して延び、外筒状部21方向に肉厚に形成された突条部37が設けられている。突条部37は、図1に示すように、縦溝27の回転方向の幅の約半分の幅に形成されている。
さらに、環状フランジ32からみて突条部37の時計まわりに隣接する位置に、図1〜4、
図6、図7に示すように、内筒状部31の挿入端部から途中まで、方形状の切り欠き部38が形成されている。切り欠き部38は、内筒30が外筒20に対して回転するのを止める後述するストッパー機構が出没するためのものである。
また、環状フランジ32に囲まれた開口部分には、図1に示すように、開口部分を塞ぐキャップ39が設けられている。
(ストッパー機構40)
ストッパー機構40は、図1〜4、図6、図7に示すように、全体が弾性を有する薄板状の金属製の出没片50からなる。出没片50は、図1〜4、図6、図7に示すように、内筒30の挿入方向左側の幅広舌片51と、幅広舌片51の左側に設けられた幅狭舌片52と、幅広舌片51及び幅狭舌片52よりも反挿入方向に位置し、両舌片を統合する操作部53とを備える。操作部53には、図1〜4、図6、図7に示すように、環状フランジ32側から手指を挿入するための挿入穴54を備えている。
そして、外筒20の一対の外筒側凹凸部24に、内筒30の一対の内筒側突部33を対応させた状態では、外筒20の縦溝27には、内筒30の突条部37がはまり込んでいるが、縦溝27は、幅広舌片51がはまり込む幅に形成されており、幅広舌片51の幅と突条部37との幅を合わせた幅は、図1及び2に示すように、外筒20の縦溝27の幅に、ほぼ等しいものになるように形成され、縦溝27の幅広舌片51がはまり込む幅が、内筒30の回転移動を可能とする移動間隙として機能するように形成されている。
また、幅広舌片51の環状フランジ32側からみた左側と、幅狭舌片52の環状フランジ32側からみた左側の内筒状部31には、図1〜4、図6、図7に示すように、両舌片52,53を軸方向にスライド可能に挟み込む、挟み込み部55がそれぞれ設けられている。挟み込み部55は、内筒状部31の内周とで、両舌片を挟み込むように形成されている。
また、幅広舌片51の挟み込み部55側には、図1〜4、図6、図7に示すように、挟み込み部55よりも外側に張り出す張り出し部56が設けられ、操作部53に手指を挿入して、両舌片51,52をスライドさせると、操作部53が内筒状部31から露出する手前で、張り出し部が挟み込み部55に当接して、それ以上のスライドを不可能にしている。さらに、両舌片51,52を逆方向にスライドさせると、図3及び図4に示すように、幅狭舌片52側の挟み込み部55が操作部53よりも内側に設けられているので、挟み込み部55が操作部53に当接して、それ以上のスライドを不可能としている。
また、幅広舌片51は、図4、図6及び図7に示すように、突出部分を内筒状部31に向けた柄杓状に形成されているので、突出部分が内筒状部31に当接した状態にあると、突出部分が内筒状部31に押圧されて、幅広舌片51の先端は、内筒状部31から離隔するようになる。そして、幅広舌片51をスライドさせて、内筒状部31の切り欠き部38まで達すると、突出部分が内筒状部31に押圧されなくなるので、突出部分が切り欠き部38へ落ち込み、外筒20の縦溝27内に位置するように形成されている。幅広舌片51と突条部37とが、外筒20の縦溝27内に存在し移動間隙が機能しないことから、内筒30は、外筒20に対して回転移動が不可能となっている。
一方、幅狭舌片52は、図1〜4に示すように、内筒状部31の前後のくぼみにそれぞれ入り込むように形成されているので、両舌片が、不用意にスライドしないで、内筒30が回転可能な状態又は回転不能な状態のいずれかの状態を維持可能となっている。
(設置等)
つぎに、壁貫通用のスリーブを、壁の貫通孔に、設置する手順について説明する。
まず、外筒20を、外筒状部21側から壁の貫通孔に、角フランジ22の回転位置を適宜の位置に調整して挿入する。外筒20を挿入した後に、角フランジ22の4つのネジ穴23を用いてネジで壁側に角フランジ22を固定することで、外筒20を壁の貫通孔に固定することができ
る。
なお、壁の塗装や壁紙の貼付が終了していない状態では、再び外筒20を壁の貫通孔を取り外す必要がある。このようなときには、角フランジ22の4つのネジ穴23を用いてネジで壁側に角フランジ22を固定することとなく、後述するように、壁の貫通孔に挿入された外筒20を内筒30に挿入すれば、外筒20及び内筒30を壁の貫通孔に固定することもできる。
そして、ネジによって固定された外筒20の一対の外筒側凹凸部24に、内筒30の一対の内筒側突部33を対応させた状態で、内筒30を外筒状部21に押し込む。一対の外筒側凹凸部24に一対の内筒側突部33を対応させた状態で、内筒30を挿入しようとすると、内筒側突部33は、外筒側凹凸部24に当接しているから、軽く挿入が阻止される。しかし、更に強く押し込むと、外筒側凹凸部24の傾斜面26と内筒側突部33の傾斜面34とが互いに同一方向に傾斜するように形成されていることから、互いが傾斜面26,34をスライドすることとなる。内筒側突部33は、スリット36によって外筒20に対して、弾性的に前後して移動可能に形成されており、内筒30が挿入されることによって、外筒側凹凸部24の傾斜面26をスライドしながら反外筒20方向へ押圧されて移動し、外筒側凹凸部24の傾斜面26を容易に乗り越えることができる。
そして、挿入された内筒側突部33の傾斜面34が外筒側凹凸部24の傾斜面26を一つ乗り越えると、図1に示すように、今度は互いの垂直面25が係合することとなる。内筒側突部33の垂直面35と外筒側凹凸部24の垂直面25とが係合した状態で、内筒30を外筒20から引き抜こうとしても、互いの垂直面25,35が係合しているので、外筒20を引き抜くことはできない。なお、内筒側突部33の傾斜面34が外筒側凹凸部24の傾斜面26とが当接している状態では、次の垂直面25,35同士が係合するまで、内筒30は、挿入方方向又は反挿入方向へ移動することができる。
内筒30は、外筒20方向に押し込むことで、先に説明したように、互いの傾斜面26,34を乗り越えることができ、適宜の位置まで、例えば、図1に示すように、内筒30の環状フランジ32が壁面に達するまで、内筒30を押し込むことができる。
このように、外筒20に対して内筒30を位置を決めて、図1に示すように、壁方向に挿入可能な位置まで挿入するだけで、挿入された内筒30を引き抜き不能にでき、壁の貫通孔に外筒20と内筒30とを固定することができる。
なお、キャップ39は、施工中やスリーブ10を用いないときに、スリーブ10内に雨水や異物が入り込むのを防止するためのものであり、スリーブ10を配線、配管、換気や排水などの本来の目的に供するときには、外すこととなる
そして、ストッパー機構40の幅広舌片51は、図2に示すように、縦溝27内に位置していないときには、内筒30の突条部37のみが外筒20の縦溝27のなかに存在し、縦溝27には、移動間隙が形成されているので、こ移動間隙縦溝分だけ外筒20に対して内筒30を移動することができる。内筒30を回転移動させると、図2に示すように、外筒側凹凸部24と内筒側突部33との係合を解除することができ、外筒20から内筒30を引き抜くことができるようになる。
一方、外筒側凹凸部24と内筒側突部33とを係合させた状態で、ストッパー機構40の操作部53を操作して、幅広舌片51をスライドさせて縦溝27内に位置させると、図4に示すように、幅広舌片51は、内筒状部31を押圧に押圧されて、切り欠き部38まで達すると、突出部分が内筒状部31に押圧されなくなるので、突出部がが切り欠き部38へ落ち込み、突条部37とともに、縦溝27内に入り込むことから、移動間隙が機能しなくなり、外筒20に対して内筒30を回転させることができなくなる。外筒側凹凸部24と内筒側突部33との係合を解除できないので、図1に示すように、外筒側凹凸部24の垂直面25と内筒側突部33の垂直面35とが係合した状態となっているので、そのまま内筒30を引き抜こうとしても引き抜くことは
できず、外筒20と内筒30とは、壁の貫通孔に固定されることとなる。
なお、内筒30を外筒20に挿入固定した後に、壁面に壁紙を貼ったり、塗装をする際に、特に内筒30側の壁を塗装したり、壁紙の貼付したりするために、いったん、内筒30を取り外す必要があるときには、ストッパー機構40の挿入穴54に手指を掛けて、内筒30の反挿入方向へ引くと、図2に示すように、幅広舌片51が反挿入方向へスライドして、縦溝27から離脱することとなる。
したがって、縦溝27内にあって、縦溝27の端部に当接して内筒30を時計回り方向への回転を阻止していた幅広舌片51が存在しなくなるので、内筒30を時計回り方向へ移動することができる。内筒30を時計回り方向へ回転させると、内筒側突部33の垂直面35と外筒側凹凸部24の垂直面25との係合は、図2に示すように、内筒30の回転移動により解除されることになる。
したがって、内筒30を時計回りに回転移動させると、内筒側突部33の垂直面35と外筒側凹凸部24の垂直面25との係合を解除した状態で、内筒30を引っ張ることにより、外筒20から抜き出すことができる。そして、内筒30を挿入する側の壁の塗装や壁紙を貼る作業の終了した後に、再び先に説明した要領で、内筒30を挿入すればよい。
なお、本実施の形態では、外筒20の垂直面25の間隔は、1mmとしているので、内筒30を挿入するだけで、1mm単位で、壁の貫通孔を形成した壁の厚みに対応することができる。
貫通孔に固定された状態の壁貫通用のスリーブを示す断面図である。 貫通孔から内筒を抜き出し可能な状態の壁貫通用のスリーブを示す断面図である。 外筒から内筒を引き抜いた状態の壁貫通用のスリーブを示す斜視図である。 外筒に内筒を挿入した状態の壁貫通用のスリーブを示す斜視図である。 外筒の挿入側からの斜視図である。 ストッパー機構が作動した状態の内筒の斜視図である。 ストッパー機構が非作動中の状態の内筒の斜視図である。
10 スリーブ
20 外筒
21 外筒状部
22 角フランジ
23 ネジ穴
24 外筒側凹凸部
25 垂直面
26 傾斜面
27 縦溝
28 キャップ
30 内筒
31 内筒状部
32 環状フランジ
33 内筒側突部
34 傾斜面
35 垂直面
36 スリット
37 突条部
38 切り欠き部
39 キャップ
40 ストッパー機構
50 出没片
51 幅広舌片
52 幅狭舌片
53 操作部
54 挿入穴
55 挟み込み部
56 張り出し部

Claims (4)

  1. 円筒状の外筒と、前記外筒に対して、軸方向に進退可能に挿入される内筒とを備えた壁の貫通孔に挿入される壁貫通用のスリーブであって、
    前記内筒には、その外周面に、前記外筒側に突出する内筒側突部を備え、
    前記外筒には、その内周面の前記内筒側突部に対応する位置に、前記内筒側突部を、前記内筒の挿入方向への進行を許容するとともに、前記内筒側突部と係合することによって反挿入方向への退行を阻止する、軸方向に等間隔に配列した複数個の凹部又は凸部からなる外筒側凹凸部を備え、
    前記外筒に対して前記内筒を回転移動させて、前記内筒側突部を前記外筒側凹凸部との係合状態から解除することにより、前記内筒を前記外筒に対して、軸方向への進退を再び可能としたことを特徴とする壁貫通用のスリーブ。
  2. 内筒には、外筒方向に突出した突条部を備え、
    外筒には、前記内筒が挿入される側の端部から前記内筒の挿入方向に連続し、内筒側突部が外筒側凹凸部に対して該内筒の挿入方向への進行が許容された状態で、前記突条部が収まって、内筒の挿入方向にスライド可能な縦溝を備え、
    前記縦溝は、前記内筒の回転方向の幅を前記突条部よりも広く形成することにより、前記突条部の回転方向の端部との間に、前記内筒側突部が外筒側凹凸部との係合状態から解除される回転方向へ前記内筒を移動可能とする移動間隙を設け、
    前記移動間隙は、前記縦溝内に収まった前記突条部を該移動間隙を狭める方向へ移動させることにより、前記内筒側突部と前記外筒側凹凸部との係合を解除し前記突条部をスライド可能とするとともに、前記内筒を前記外筒に対して軸方向への進退を可能とするよう形成し、
    前記内筒には、前記移動間隙に出没可能な出没片を設け、
    前記出没片は、
    前記移動間隙内にあるときには、前記突条部が前記移動間隙を狭める方向への移動するのを制限することによって、前記内筒側突部と前記外筒側凹凸部との係合状態を維持可能とし、前記移動間隙内にないときには、前記突条部が前記移動間隙を狭める方向への移動を許容することによって、前記内筒側突部と前記外筒側凹凸部との係合を解除可能とするよう形成したことを特徴とする請求項1記載の壁貫通用のスリーブ。
  3. 内筒側突部は、外筒への挿入方向へ下り傾斜した傾斜面と、前記外筒と対向する方向に面した垂直面とを有し、
    外筒側凹凸部は、挿入される内筒の方向へ下り傾斜した傾斜面と、前記内筒と対向する方向に面した垂直面とを有し、
    前記内筒側突部と前記外筒側凹凸部とを対応させて、前記外筒に前記内筒を挿入すると、前記内筒側突部の傾斜面と前記外筒側凹凸部の傾斜面とが互いに接しているときには、挿入方向へスライド可能とし、前記内筒側突部の垂直面と前記外筒側凹凸部の垂直面とが接しているときには、反挿入方向へのスライドを不能とするように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の壁貫通用のスリーブ。
  4. 出没片は、移動間隙内にあるとき又は前記移動間隙内にないときのいずれかの状態を維持するためのストッパー機構を備えたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の壁貫通用のスリーブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200479400Y1 (ko) * 2015-09-15 2016-02-12 탁준 입상배관 시공구조
WO2020209115A1 (ja) * 2019-04-06 2020-10-15 大司朗 高橋 履物およびかかと構造

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