JP2013119697A - 枠材の改装構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】枠材6は、その側方に突出し、かつ枠材6より薄い突出縁部12,12を有し、枠材6の表面に、薄板状でかつ側縁部に係合部20b,21bが設けられた化粧被覆材20,21が被せられ、化粧被覆材20,21の係合部20b,21bが突出縁部12,12に係合しているので、枠材6を残したまま、化粧被覆材20,21によって枠材6を改装できる。
【選択図】図1
Description
この改装工法は、改装対象であるドアや引き戸の枠材の露出面及び付設部材の寸法に基づいて前記枠材及び前記付設部材の露出面を被覆可能な断面L字状若しくはコ字状をした板状の被覆材を形成する予備加工工程と、前記予備加工工程で形成された前記被覆材を前記枠材及び前記付設部材の露出面に取り付ける被覆工程と、を備えたことを特徴としている。
このような改装工法によれば、施工現場のドア枠及び付設部材の露出面の寸法に基づいて形成された被覆材を施工現場に搬入し、改装対象であるドアや引き戸の枠材及び付設部材の露出面に対し、これらの被覆材を取り付けるだけで、既設のドアや引き戸の枠材を改装することができる。従って、熟練技術者に頼ることなく、既設のドアや引き戸の枠材を比較的短時間で容易に改装することができる。
この枠材の取付構造では、壁に形成された開口部に、枠材が下地部として固定され、この下地部に、壁の開口部を化粧する薄板状の化粧枠材が取り付けられている。そして、この化粧枠材は、壁の開口部に固定された枠材(下地材)より突出する突出縁部を有している。
また、化粧枠材と枠材とを一体的に形成した場合、枠材にはその側方に突出する、枠材より薄い突出縁部があるため、このような枠材を上記特許文献1に記載されているような被覆材によって覆って改装するのは困難である。
前記枠材6は、その側方に突出し、かつ前記枠材6より薄い突出縁部12,12を有し、
前記枠材6の表面に、薄板状でかつ側縁部に係合部20b,21bが設けられた化粧被覆材20,21が被せられ、
前記化粧被覆材20,21の係合部20b,21bが前記突出縁部12,12に係合していることを特徴とする。
前記枠材6が枠材本体7と、この枠材本体7の表面に設けられ、かつ、前記枠材本体7より側縁部が突出する化粧枠材8とによって構成され、
前記突出縁部12は、前記化粧枠材8の側縁部で構成されていることを特徴とする。
前記突出縁部33は、前記枠材30の表面に改装時に設けられ、かつ、前記枠材30からその幅方向に突出する板状の基板31の側縁部で構成されていることを特徴とする。
前記化粧被覆材20,21の係合部20b,21bは断面コ字状に形成され、このコ字形の係合部20b,21bが前記突出縁部12,12に弾性的に係合していることを特徴とする。
前記枠材6の表面に戸当り15が設けられており、
この戸当り15の表面に戸当り用化粧被覆材22が被せられていることを特徴とする。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の枠材の改装構造の要部を示す平断面図である。図1において符号1は壁を示す。この壁1は建物内に設けられて部屋どうしを仕切る壁や、部屋と廊下の境界に設けられた壁である。
この壁1は、複数の木質の壁パネル2とこれら壁パネル2の両面に取り付けられた石膏ボード3とから構成されている。壁パネル2は框材2aを矩形枠状に組み立ててなる枠内に、必要に応じて補強桟材を組み込み、さらに、枠体の両面に合板等からなる面材2bを取り付けてなるものである。
壁1の開口部5の縁部には枠材6が設けられている。枠材6は壁パネル2の側端面に固定された枠材本体7とこの枠材本体7の表面(開口部5側を向く表面)に設けられた化粧枠材8とで構成されている。
枠材本体7は合板等で形成されたものであり、前記壁パネル2の框材2aに固定されている。また、枠材本体7の側端面には前記石膏ボード3の縁部裏面が当接されている。枠材本体7の表面は、石膏ボード3の端面より開口部5側に突出しており、当該枠材本体7の表面の縁部には切欠部が形成され、この切欠部の側面と石膏ボード3の先端部裏面とによって凹溝9が形成されている。
また、枠材本体7の表面中央部には、凹溝10が化粧枠材8の長手方向(図1において紙面と直交する方向)に延在して形成されている。
化粧枠材8の幅方向の両側縁部には、前記石膏ボード3の端面に当接する当接部12がそれぞれ形成されており、各当接部12の下面に小突条12aが形成されている。この小突条12aが前記凹溝9に嵌合している。さらに、小突条12aと前記突条11との間は平板となっており、この平板が枠材本体7の表面に密接した状態で被されている。化粧枠材8は、その突条11が枠材本体7の凹溝10に嵌合し、小突条12aが凹溝9に嵌合することによって、枠材本体7に取り付けられている。なお、このような嵌合に併せて枠材本体7と化粧枠材8とが互いに当接する面を接着剤によって接着してもよい。
前記当接部12は、枠材(枠材本体7と化粧枠材8とから構成されている)6の側方に突出し、かつ枠材6より薄い突出縁部12となっている。すなわち、枠材6は、その側方に突出し、かつ枠材6より薄い突出縁部12を有している。
そして、この突出縁部12は、枠材本体7の表面に改装前に設けられ、かつ、枠材本体7よりその幅方向に突出する板状の既存の化粧枠材8の側縁部で構成されている。
この突条15aはその厚さ方向(図1において左右方向)に弾性的に圧縮変形可能であり、この突条15aを化粧枠材8の凹溝11aに圧縮した状態で挿入し、それが弾性復帰することによって、突条15aが凹溝11aに取り付けられている。これによって、戸当り15は化粧枠材8に取り付けられている。戸当り15には、モヘヤ16が取り付けられており、このモヘヤ16は、閉じた状態の戸17に接触するようになっている。
そして、本実施の形態では、表面に木目模様等が施された化粧被覆材20,21および戸当り用化粧被覆材22によって、戸当り15を含む枠材6が覆われて改装されている。
化粧被覆材20は、樹脂または木粉を含んだ樹脂の押出しによって形成されたものであり、平板状の被覆材本体20aと、この被覆材本体20aの一方の縁部に形成された係合部20bとによって構成されている。
係合部20bは断面コ字状に形成されており、そのコ字形の内側の凹溝の幅は前記化粧枠材8の突出縁部12の厚さとほぼ等しいか若干狭くなっている。突出縁部12は、図2に示すように、その裏面が突出縁部12の先端に向かうに従って外側に傾斜した傾斜面となっており、これによって突出縁部12は、先端側の方が厚くなっている。
係合部21bは前記係合部20bと同様に断面コ字状に形成されており、そのコ字形の内側の凹溝の幅は前記化粧枠材8の突出縁部12の厚さとほぼ等しくなっている。
また、被覆材本体21aは、被覆材本体20aより幅狭に形成されている。
また、前記一片22aの先端部には係止部22cが折り曲げられて形成されている。この係止部22cは戸当り15のモヘヤ16が設けられている側の面に弾性的に係合している。つまり、係止部22cはモヘヤ16が設けられている側の面に係合する前の状態において、若干内側に曲がっており、係止部22cを係合させる際に当該係止部22cが弾性的に外側に開き、係合した状態で係止部22cが弾性復帰してモヘヤ16が設けられている側の面に圧接する。これによって、係止部22cと前記他片22bとで戸当り15を弾性的に挟みつけて、戸当り用化粧被覆材22が戸当り15にその表面を覆った状態で固定されている。
下地材26は樹脂の押出しによって形成されたものであり、その内面には被係合部26aが形成されている。この被係合部26aは二つの被係合突起片で構成されており、これら被係合突起片は互いに弾性的に接離可能となっている。
見附枠材本体27は樹脂または木粉を含んだ樹脂の押出しによって形成されたものであり、その内面には係合部27aが形成されている。この係合部27aは二つの係合突起片で構成されており、これら係合突起片は互いに弾性的に接離可能となっている。
このようにして石膏ボード3に取り付けられた化粧見附枠材25,25の一方の縁部は前記化粧被覆材20,21の一片20c,21cにそれぞれ当接されている。なお、図1において符号28で示すものは巾木であり、この巾木28は壁1の下端部において、前記化粧見附枠材25の他方の縁部に当接されている。
まず、図3(a)に示すように、壁1の石膏ボード3に下地材26を固定した後、この下地材26に見附枠材本体27を押し付けて、被係合部26aに係合部27aを係合することによって、下地材26に見附枠材本体27を取り付ける。
また、化粧被覆材21を、化粧枠材8の幅方向の他方の表面に外側からスライドさせるようにして当該表面に被せるとともに、係合部21bを突出縁部12の端部を包むようにして当該端部に弾性的に係合させることによって、化粧被覆材21によって化粧枠材8の幅方向の他方の表面を覆う。この状態において、化粧被覆材21の端部は戸当り15に当接している(図3(c)参照)。
以上のようにして、改装前の枠材6に、化粧被覆材20,21および戸当り用化粧被覆材22を取り付けて枠材6を改装する。
また、枠材6の化粧枠材8の表面に戸当り15が設けられており、この戸当りの表面に戸当り用化粧被覆材22が被せられているので、戸当り用化粧被覆材22と前記化粧被覆材20,21によって、戸当り15を含む枠材6の表面全体を被覆して容易に改装できる。
さらに、化粧被覆材20,21の係合部20b,21bは断面コ字状に形成され、このコ字形の係合部20b,21bが突出縁部12,12に弾性的に係合しているので、化粧被覆材20,21を枠材6の化粧枠材8の表面に被せた状態で保持できる。また、係合部20b,21bを突出縁部12,12から取り外すことによって、化粧被覆材20,21を容易に取り換えることができる。
図4は第2の実施の形態の枠材の改装構造の要部を示す平断面図である。
第2の実施の形態では、改装前において、壁1に第1の実施の形態に示したような化粧枠材8が設けられておらず、壁1の開口縁部に既存の枠材30が設けられている。壁1自体の構成は、第1の実施の形態の壁1と同様であり、また、化粧見附枠材25も第1の実施の形態と同様のものであるので、壁1や化粧見附枠材25における同一構成部材には同一符号を付してその説明を省略する。
前記枠材30は合板等で形成されたものであり、壁パネル2の框材2aに固定されている。また、枠材30の側端面には石膏ボード3の縁部裏面が当接されている。さらに、枠材30の表面は石膏ボード3の端面と面一になっている。
そして、このような開口部5を構成する壁1の開口部縁部には、図示しない、壁紙が枠材30の表面、石膏ボード3の端面、石膏ボード3の表面に亙って貼り付けられている。
基板31は長方形板状のものであり、その幅方向の側縁部は石膏ボード3の表面より外側に突出している。また、基板31の突出している側縁部は本発明でいう突出縁部33を構成している。この突出縁部33は、その裏面が突出縁部33の先端に向かうに従って外側に傾斜した傾斜面となっており、これによって突出縁部33は、先端側の方が厚くなっている。
このような基板31は、枠材30の表面に改装時に取り付けられる。基板31を枠材30に取り付けるには、例えば、接着剤やビスによって行う。
係合部32bは断面コ字状に形成されており、そのコ字形の内側の凹溝の幅は前記基板31の突出縁部33の厚さとほぼ等しいか若干狭くなっている。
また、他方の化粧被覆材32は、一方の化粧被覆材32と同様にして、基板31の幅方向の他方の表面を覆っている。
以上のようにして、改装前の枠材30に、基板31および化粧被覆材32を取り付けて枠材30を改装する。
なお、本実施の形態では、枠材30の表面に基板31を取り付けた後、この基板31に化粧被覆材32,32を取り付けたが、これに代えて、予め基板31の表面に化粧被覆材32,32を取り付けておき、化粧被覆材付きの基板31を枠材30の表面に取り付けてもよい。
5 開口部
6,30 枠材
7 枠材本体
8 化粧枠材
12,33 突出縁部
15 戸当り
20,21,32 化粧被覆材
20b,21b,32b 係合部
22 戸当り用化粧被覆材
31 基板
Claims (5)
- 壁の開口部に設けられた既存の枠材を残したまま、当該枠材を改装してなる枠材の改装構造において、
前記枠材は、その側方に突出し、かつ前記枠材より薄い突出縁部を有し、
前記枠材の表面に、薄板状でかつ側縁部に係合部が設けられた化粧被覆材が被せられ、
前記化粧被覆材の係合部が前記突出縁部に係合していることを特徴とする枠材の改装構造。 - 請求項1に記載の枠材の改装構造において、
前記枠材が枠材本体と、この枠材本体の表面に設けられ、かつ、前記枠材本体より側縁部が突出する化粧枠材とによって構成され、
前記突出縁部は、前記化粧枠材の側縁部で構成されていることを特徴とする枠材の改装構造。 - 請求項1に記載の枠材の改装構造において、
前記突出縁部は、前記枠材の表面に改装時に設けられ、かつ、前記枠材からその幅方向に突出する板状の基板の側縁部で構成されていることを特徴とする枠材の改装構造。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の枠材の改装構造において、
前記化粧被覆材の係合部は断面コ字状に形成され、このコ字形の係合部が前記突出縁部に弾性的に係合していることを特徴とする枠材の改装構造。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の枠材の改装構造において、
前記枠材の表面に戸当りが設けられており、
この戸当りの表面に戸当り用化粧被覆材が被せられていることを特徴とする枠材の改装構造。
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JP2007113373A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-05-10 | Morisuke Kodama | 開口枠 |
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2011
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