JP2014145432A - 湯水混合水栓 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】弁ケース64の内部に混合弁体74を収めた混合弁ユニット62と、混合弁ユニット62を内部に収容する本体ボデー58とを備えて湯水混合水栓を構成する。その本体ボデー58は、円筒状をなし、混合弁ユニット62を軸方向に挿入させてこれを内嵌状態に保持し、また湯水の混合室70及び混合水の流出路72を内部に形成するユニット挿入筒部60と、その両外側に位置し、内部に水流入路114,湯流入路116を形成する水流入筒部110及び湯流入筒部112を一体に有するものとするとともに、本体ボデー58には、水流入路114と水流入口66とを連通させる水側接続路132及び湯流入路116と湯流入口68とを連通させる湯側接続路136とを筒壁を貫通して設けておく。
【選択図】 図2
Description
従来、この種の湯水混合水栓として、函体状をなす本体ボデー内に隔壁を本体ボデーに一体に設けて、その隔壁にて本体ボデー内を複数の空間に区画したもの、詳しくはその隔壁にて本体ボデー内に、混合弁ユニットに向けて水を流入させる水流入路,湯を流入させる湯流入路、更に湯水の混合室,混合水の流出路等を区画形成するようにしたものが多い。
図9はその具体例を示している。
図9において、200は函体状をなす本体ボデー、202は本体ボデー200内に挿入されて保持された混合弁ユニット,204は温調用(温度調節用)のハンドルである。
混合弁ユニット202は、弁ケース206と、その内側に配置された混合弁体208とを有している。弁ケース206には水流入口210が設けられている。
そこで従来にあっては、本体ボデーを鋳物にて構成している。即ち本体ボデーを鋳造にて成形加工している。
また必然的に本体ボデーが大型となるため、その設置施工も大変となる。
これにより本体ボデーにおける内部構造を簡素化することができ、本体ボデーに要するコストを低減することができる。本発明によれば、本体ボデーを得るための加工手段として鍛造加工を用いることも可能である。
また本発明によれば、本体ボデー全体をコンパクト化することができ、本体ボデーを含む湯水混合水栓の設置施工を容易化することができる。
このようにすれば、3つの筒部の加工形成が容易となる。
図1において、10は本実施形態の湯水混合水栓(以下単に水栓とすることがある)で、カウンタ等の取付基体上に配置される吐水部12と、取付基体の下側に配置される制御機能部14と、更にその下側に配置される温調機能部16とを有している。
吐水部12は、先端側(上端側)に吐水口18を備えた吐水管20を有している。この吐水部12においては、吐水管20が台座部22を介して取付基体上に設置されるようになっている。
吐水管20には、水槽の排水口を開閉するポップアップ排水栓を操作する引き棒24が設けられており、また先端側には、差し出された手を検知する人体検知センサ26が吐水口18の上側位置に設けられている。
この例の水栓10はまた、吐水から止水に若しくはその逆に手動で切替操作する切替スイッチを有している。台座部22にはそのためのスイッチ操作部28が備えられている。
詳しくは、雄ねじ管30にねじ込まれた固定ナット32と台座部22との間に取付基体をパッキン34を介し上下に挟み込む状態に、取付基体上に固定される。
制御機能部14は、カバー42の内側に吐止水弁としての電磁弁44と、これを作動制御する制御基板46とを有している。
制御機能部14は、人体検知センサ26からの信号若しくはスイッチ操作部28の操作によるスイッチ信号に基づいて、吐水口18からの吐水を行わせ又はその吐水を停止させる。即ち止水させる。
この湯水混合バルブ54からは温調ハンドル56が下向きに突き出している。
これらの図において、58は金属製(ここでは真ちゅう製)の本体ボデーで、円筒状をなすユニット挿入筒部60を有しており、そこに混合弁ユニット62が図中下方から上向きに挿入され、かかる混合弁ユニット62がユニット挿入筒部60内に内嵌状態に保持されている。
混合弁体74は水側弁部76と湯側弁部78とを有しており、それらが図中上下方向に一体に移動する。
ここで水側弁部76,湯側弁部78は何れも円筒状を成している。
流入した水と湯とは、後述するばね受82の内部に形成された混合室70、即ちユニット挿入筒部60内部に形成された混合室70で混合された後、その混合水が、同じくユニット挿入筒部60内部に形成された流出路72を通じて上記吐水部12に向け図中上方に流出せしめられる。
この形状記憶合金製の感温ばね80は、混合室70内部の混合水温度に応じて伸縮し、混合水温度が設定温度となるように図中下向きの付勢力を変化させて、混合弁体74の位置を自動的に微調節する。
これにより、湯側弁部78とは別体に構成された水側弁部76が、弁軸90に装着された止め輪92を介して弁軸90により円筒部88に押し付けられ、湯側弁部78に対して固定され組み付けられている。
混合弁体74は、感温ばね80による図中下向きの付勢力と、バイアスばね94,96による図中上向きの付勢力とが吊り合う位置に保持される。
この回転操作軸98は、混合弁体74を弁ケース64の内部で軸方向、即ち図中上下方向に移動させて混合水温度を設定操作するためのもので、弁ケース64から図中下向きに突き出した外部に、外周面が雄セレーション部とされたハンドル連結部100を有しており、そのハンドル連結部100において温調ハンドル56に一体回転状態に連結されている。
この円筒部102の内周面には雌ねじ部が形成されており、そこに円筒形状をなす駆動部材104が、外周面の雄ねじ部において螺合されている。
この駆動部材104は、回転操作軸98の回転操作によって、ねじ送りで軸方向即ち図中上下方向に進退移動させられる。
また回転操作軸98を逆方向に回転操作すると、駆動部材104が図中下向きに後退移動させられて、バイアスばね96,94が伸びる方向に変位し、混合弁体74に対する図中上向きの付勢力を弱くする。
これら水流入筒部110,湯流入筒部112は、それぞれユニット挿入筒部60の軸方向の同じ位置に設けられ、それぞれがユニット挿入筒部60の軸方向に対して直交方向に延びる形態で設けられている。
ここでユニット挿入筒部60は、図2及び図3中上下方向に直線状に(詳しくは中心軸線が直線状となるように)直筒形状に形成されている。
同様に水流入筒部110,湯流入筒部112もまた、図5,図6,図7に示しているように、ユニット挿入筒部60に対して直交方向に直線状に(詳しくはそれぞれの中心軸線が直線状となるように)直筒状に形成されている。
水流入筒部110,湯流入筒部112は、図5に示しているようにそれぞれその中心軸線がユニット挿入筒部60の中心軸線に対して、これを軸直角方向に通過するように設けられている。
同様に湯流入筒部112と湯側のクランク脚52との接続部且つ湯流入筒部112内部には、クランク脚52から湯流入筒部112側への湯の流入のみを許容し、逆方向の流れを阻止する逆止弁124が組み込まれている。
尚、図6に示しているようにクランク脚50,52は付根側に止水栓138が組み込んである。
また湯流入路116と湯流入口68とを連通させる湯側接続路136が、湯流入筒部112及びユニット挿入筒部60の筒壁(共通の筒壁)を貫通して設けられている。
水流入路114に流入した水は、続いて水側接続路132を通じて混合弁ユニット62の弁ケース64内に水流入口66から流入する。
また湯流入路116内に流入した湯が、湯側接続路136を通じて混合弁ユニット62の弁ケース64内に湯流入口68から流入する。
その際の水の流入量と湯の流入量とは、混合弁体74の動作によって調節される。
流入した水と湯とは混合室70で混合され、そして混合水が流出路72から図1の制御機能部14を経て給水チューブ36により吐水管20内へと流入し、そして吐水口18から下向きに吐水される。
その鍛造加工に際しては、ユニット挿入筒部60についてはこれを内部中空の筒状に、また水流入筒部110,湯流入筒部112については、これを内部まで金属で埋った中実構造で外形形状のみを成形しておくことができる。
そしてその後に断面円弧形状のえぐり部130,134を切削加工にて形成することで、上記の水側接続路132,湯側接続路136を形成することができる。
尚、ユニット挿入筒部60の内部は軸方向に沿って複数の段付部を有する段付形状をしているが、その段付形状については鍛造加工後に切削加工にて形成することができる。
これにより本体ボデー58における内部構造を簡素化することができ、本体ボデー58に要するコストを低減することができる。
また本実施形態によれば、本体ボデー58全体をコンパクト化することができ、本体ボデー58を含む湯水混合水栓10の設置施工を容易化することができる。
更に上記実施形態では、混合弁ユニットがサーモスタット付きのものとして構成されているが、そのようなサーモスタット機能を有しない混合弁ユニットとして構成しておくことも可能である。
更に上記実施形態では混合水が湯水混合バルブから上向きに流出し、また温調ハンドルがその下端に設けられているが、それらの位置関係を上下逆にすることも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
60 ユニット挿入筒部
62 混合弁ユニット
64 弁ケース
66 水流入口
68 湯流入口
70 混合室
72 流出路
74 混合弁体
110 水流入筒部
112 湯流入筒部
114 水流入路
116 湯流入路
126,128 環状溝
132 水側接続路
136 湯側接続路
Claims (3)
- (a)円筒状の弁ケースの内部に混合弁体を収め、軸方向の異なった位置で該弁ケースに設けた水流入口と湯流入口とを、該混合弁体の移動により大小逆の関係で開度変化させて湯水の混合比率を変化させる混合弁ユニットと、
(b)該混合弁ユニットを内部に収容する本体ボデーと、を備えて成り、
前記本体ボデーは、円筒状をなし、前記混合弁ユニットを軸方向に挿入させて該混合弁ユニットを内嵌状態に内部に保持するとともに、湯水の混合室及び混合水の流出路を内部に形成するユニット挿入筒部と、該ユニット挿入筒部を間にしてその両外側で該ユニット挿入筒部の軸方向と交差方向にそれぞれ延び、内部に水流入路を形成する水流入筒部と、内部に湯流入路を形成する湯流入筒部と、を一体に有するものとなし、
前記本体ボデーには、一端が前記水流入路で開口し、他端が前記水流入口の位置において前記ユニット挿入筒部で開口した水側接続路を、前記水流入筒部及び該ユニット挿入筒部の筒壁を貫通して設け、
また、一端が前記湯流入路で開口し、他端が前記湯流入口の位置において前記ユニット挿入筒部で開口した湯側接続路を、前記湯流入筒部及び該ユニット挿入筒部の筒壁を貫通して設けたことを特徴とする湯水混合水栓。 - 請求項1において、前記ユニット挿入筒部と前記水流入筒部及び湯流入筒部が何れも直線状に延びていることを特徴とする湯水混合水栓。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記水流入筒部と湯流入筒部とが、前記ユニット挿入筒部の軸方向の同じ位置に設けてあることを特徴とする湯水混合水栓。
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