JP2014145427A - 配線・配管用挿通孔形成具 - Google Patents

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Abstract

【課題】種々の問題を招く板材の貫通箇所の内周面(切断面)と配線・配管の外周面との直接接触を抑止し得る挿通孔を作業効率良く形成することのできる配線・配管用挿通孔形成具を提供する。
【解決手段】板材Bに配線・配管用の挿通孔を形成する配線・配管用挿通孔形成具1であって、内面側に挿通孔を形成可能な筒状基材2に、操作具Tによる操作が可能な被操作部3と、被操作部3に対する操作力で板材B内部に進入して板材Bに孔を穿つ穿孔部4とが設けられ、穿孔部4を板材Bの表面側に当て付けた状態からの被操作部3に対する操作により筒状基材2が板材Bに貫設されるように構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、建物の壁や天井等を構成する板材における配線・配管の挿通孔を形成するのに用いられる配線・配管用挿通孔形成具に関する。
従来、壁や天井等の室内側を形成する板材(複数層の石膏ボードなど)における少数の配線ケーブル(配線・配管の一例)の挿通箇所は、ドリル等の貫通孔形成具で設定内径の挿通孔を貫通形成するとともに、その板材に直接に開口形成された挿通孔に対して配線ケーブルを挿通し、その後、当該挿通箇所に軟質のシール材を充填する閉塞処置が行われている。
また、ドリル等の貫通孔形成具で貫通形成した挿通孔内に両面テープ等を用いて樹脂製等のスリーブ体を挿入装着した後、このスリーブ体内に配線ケーブルを挿通し、更に、当該挿通箇所に軟質のシール材を充填する閉塞処置も行われている(これらの技術を示す適当な文献がない)。
前者の技術では、前記シール材の充填前において板材に直接に貫通形成した挿通孔の内周面(つまり、板材の切断面)に対して配線ケーブルの外周面が直接に接触するため、配線ケーブルの挿通作業や挿通後の配線ケーブルの取り回し作業等によって板材の貫通箇所が破損し易く、そのことで、必要以上に挿通孔が大径化して防火性能が低下する虞があり、また、配線ケーブルの挿通作業や挿通後の配線ケーブルの取り回し作業等によって配線ケーブルが損傷する虞もある。更に、配設ケーブルの外周面と板材の切断面との摩擦抵抗等によって配線ケーブルの挿通作業が行い難い問題もある。
他方、後者の技術では、板材の貫通箇所にスリーブ体を挿入装着するため、板材の切断面と配線ケーブルの外周面との直接接触に原因する上述した問題点は改善されるものの、配線ケーブル用の挿通孔を形成するのに、ドリル等を用いた板材の貫通工程と、両面テープを用いたスリーブ体の取付け工程の二つの工程が必要になるため、施工に手間がかかる別の問題がある。特に、この問題は、各部屋に配線ケーブルを引込む際において板材における配線ケーブルの挿通箇所数が多くなる実情から、作業負担を大幅に増大させる重大な問題になっている。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、種々の問題を招く板材の貫通箇所の内周面(切断面)と配線・配管の外周面との直接接触を抑止し得る挿通孔を作業効率良く形成することのできる配線・配管用挿通孔形成具を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、壁や天井を形成する板材に配線・配管用の挿通孔を形成する配線・配管用挿通孔形成具であって、
内面側に前記挿通孔を形成可能な筒状基材に、操作具による操作が可能な被操作部と、前記被操作部に対する操作力で板材内部に進入して板材に孔を穿つ穿孔部とが設けられ、
前記穿孔部を板材の表面側に当て付けた状態からの前記被操作部に対する操作により板材に前記筒状基材が貫設されるように構成されている点にある。
つまり、この構成によれば、前記穿孔部を板材の表面側に当て付けた状態から操作具で被操作部を操作することにより、前記筒状基材の内周面を前記挿通孔とする貫設状態で板材に配線・配管用の挿通孔を形成するから、この操作だけで板材の貫通箇所の内周面を筒状基材で被覆する状態で板材に配線・配管用の挿通孔を形成することができる。
それ故に、配線・配管用の挿通孔を形成する筒状基材を利用して板材を合理的に穿孔し、配線・配管用の挿通孔を作業効率良く形成することができるとともに、板材の貫通箇所の内周面を被覆する筒状基材によって種々の問題を招く板材切断面と配線・配管の外周面との直接接触を抑止することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記筒状基材の少なくとも内周面に熱膨張材層が備えられている点にある。
つまり、上記構成によれば、火災時に熱膨張する熱膨張材が筒状基材に備えられているから、火災が発生したとき、熱膨張材の熱膨張によって配線・配管の消失空間を閉塞することができる。
しかも、この熱膨張材が、筒状基材の内周面に層状に備えられているから、熱膨張材の移動や変形等の作業を要することなく、板材に筒状基材を貫設させる挿通孔形成作業だけで、挿通孔に熱膨張材を付設する防火措置まで完了させることができる。
従って、施工性の低下を回避しながら、板材における配線・配管の挿通部位の防火性を向上させることができる。
本発明の第3特徴構成は、前記被操作部が、前記筒状基材の端部又は内側に備えられ、かつ、前記操作具による挿通孔形成用の操作によって被操作部が変形又は分離して筒状基材の内側に設定内径の前記挿通孔を形成するように構成されている点にある。
上記構成によれば、筒状基材の端部又は内側に備えられた被操作部を操作具で操作することにより板材に筒状基材を貫設することができるとともに、操作具による挿通孔形成用の操作により被操作部を変形又は分離させて筒状基材の内側に設定内径の挿通孔を形成することができる。
つまり、この構成によれば、挿通孔形成後に不要となる被操作部を、筒状基材における挿通孔形成空間(筒状基材の端部又は内側の空間)を有効活用する状態で筒状基材に備えさせることができる。
本発明の第4特徴構成は、前記被操作部と前記穿孔部とが、前記操作具による挿通孔形成用の操作で分離可能な状態で前記筒状基材の先端部に備えられた分離部に形成されている点にある。
つまり、この構成によれば、挿通孔形成後に不要となる被操作部と穿孔部との両方を、筒状基材における挿通孔形成空間(筒状基材の端部又は内側の空間)を有効活用する状態で筒状基材に備えさせることができる。
しかも、操作具による操作力を受ける被操作部と穿孔部との距離が小さい分、操作具による操作力(例えば、押し付け力)を穿孔部に効率的に伝達することができるから、挿通孔形成作業の容易化を図ることができる。
本発明の第5特徴構成は、前記分離部と前記筒状基材とが脆弱部を介して接続されている点にある。
上記構成によれば、前記脆弱部を形成した分だけ少ない操作力で分離部を筒状基材から分離させることができるから、挿通孔形成作業の一層の容易化を図ることができる。
それでいて、脆弱部を介さずに被操作部に対する操作力を穿孔部に伝達することができるから、この脆弱部の存在によって被操作部から穿孔部に伝達される操作力が低減することも回避することができる。
配線・配管の挿通部位の構造を示す断面図 第1実施形態の挿通孔形成具を示す側面図 第1実施形態の挿通孔形成具を示す縦断面図 図3のIV−IV線断面図 第1実施形態の挿通孔形成具の使用方法を示す断面図 第1実施形態の挿通孔形成具の使用方法を示す断面図 第2実施形態の挿通孔形成具を示す側面図 第2実施形態の挿通孔形成具の使用方法を示す断面図 第3実施形態の挿通孔形成具を示す一部破断側面図 第3実施形態の挿通孔形成具を示す要部の斜視図 別実施形態の挿通孔形成具を示す要部の斜視図 別実施形態の挿通孔形成具を示す要部の斜視図
〔第1実施形態〕
図2〜図4は、例えば、図1に示すように、区画体の一例である壁体Wの表面側を構成する板材B(本例では2層の石膏ボード)に対して、壁内空間Swから壁外空間Sr(例えば、室内空間)に配線ケーブルKを取り出すための挿通孔Aを形成する耐熱性樹脂製の配線・配管用の挿通孔形成具1を示す。
この挿通孔形成具1は、内面側に前記挿通孔Aを形成可能な筒状基材2に、ドライバー等の操作具Tによる操作が可能な被操作部3と、この被操作部3に対する操作力で板材Bの内部に進入して板材Bに孔を穿つ穿孔部4とを設けて構成されている。
前記被操作部3と前記穿孔部4は、筒状基材2の先端部(筒軸心X方向(図2参照)の一端部の一例)を略閉塞する状態で該一端部に分離可能に設けられた先尖形状の分離部5に備えられている。
前記被操作部3は、図3〜図5に示すように、分離部5における筒状基材2側の平坦な端面5A(換言すれば、筒状基材2の底面)の中央部に操作具Tの先端側の操作部t1が係合可能な被係合溝3aを形成して構成されている。
また、前記穿孔部4は、分離部5における筒状基材2とは反対側の端面を構成する略円錐状の外周面5Bから構成されている。
そして、前記筒状基材2、及び、前記分離部5の外周面5Bには、前記操作具Tによる筒軸心X回りの回転操作に連れて板材Bの内部に螺進移動させるための雄ネジ部を形成する一連又は略一連の螺旋状凸条6が設けられている。
また、図2に示すように、前記筒状基材2の筒軸心X方向の長さ寸法Lは、板材Bに貫設した状態で板材Bの貫通部の内周面面の全域を被覆し得るように(図6参照)、壁内空間Swと壁外空間Srとの離間寸法に相当する板材Bの厚み寸法(本例では板材Bを構成する石膏ボード二枚分の厚み寸法)と同等又はそれよりも大に構成されている。
前記筒状基材2の筒軸心X方向の他端部(基端部)には、板材Bに対して筒状基材2が設定深さ位置まで螺進移動したとき(つまり、筒状基材2が所定深さ位置に貫設したとき)に板材Bの貫通部周縁に当接(図6参照)して筒状基材2のそれ以上の螺進移動を阻止する状態で、被操作部3に対する回転操作力を筒状基材2から分離部5を分離させる分離力として作用させる分離案内機能と位置決め機能と化粧機能とを備えた周方向に沿って延びる円環状のフランジ部7(分離案内手段の一例、位置決め手段の一例)が径方向外方に一体的に突出形成されている。
前記筒状基材2と分離部5は、分離操作が容易なように強度を低下させた脆弱部8を介して接続されている。当該脆弱部8は、図3、図4に示すように、前記筒状基材2と分離部5の間の環状の接続部位に周方向に沿って複数の孔部9を分散形成して構成されている。
前記筒状基材2の内周面には、火災時に挿通孔Aの内部を膨張閉塞可能なように、熱膨張性と耐熱性を備えた熱膨張性耐熱材からなる筒状の熱膨張性耐熱材層10(熱膨張材層の一例)を配層してある。
次に、上述の如く構成された挿通孔形成具1を用いて板材Bに挿通孔Aを形成する方法について説明する。
まず、板材Bに対して挿通孔形成具1の筒軸心X方向が直行する姿勢で穿孔部4の先端を板材Bに当て付けるとともに、操作具Tの操作部t1を筒状基材2の内部に挿入し、該操作部t1を挿通孔形成具1の被操作部3に係合させる。そして、この状態から操作具Tを押圧しながら回転操作する。
図5に示すように、この操作具Tの回転操作により挿通孔形成具1が筒軸心回りで回動し、操作具Tを介しての板材B側への押圧力と、操作具Tへの回転操作力による螺旋状凸条6の板材Bへの喰い込み力とによって、挿通孔形成具1が板材Bの内部に進入していく。この操作具Tによる回転操作(換言すれば、挿通孔形成具1の捻じ込み操作)を板材Bの貫通部周縁にフランジ部7が当接するまで継続する。
そして、図6に示すように、フランジ部7が板材Bの貫通部周縁に当接するまで挿通孔形成具1が捻じ込まれたら、挿通孔形成操作(本例では操作力を大にした回転操作)を行い、この操作力で筒状基材2と分離部5との間の脆弱部8を破断させて分離部5を分離する。
この挿通孔形成操作により、筒状基材2の内側に挿通孔Aを現出させて板材への挿通孔Aの形成を完了する。
つまり、この挿通孔形成具1は、穿孔部4を板材Bの表面側に当て付けた状態から操作具Tで被操作部3を操作することにより、筒状基材2の内周面を挿通孔Aにする貫設状態で板材Bに配線・配管用の挿通孔Aを形成するから、この操作だけで板材Bの貫通箇所の内周面を筒状基材2で被覆保護する状態で板材Bに配線・配管用の挿通孔Aを形成することができる。
それ故に、配線・配管用の挿通孔Aを形成する筒状基材2を利用して板材Bを合理的に穿孔し、板材Bに配線・配管用の挿通孔Aを作業効率良く形成することができるとともに、板材の貫通箇所の内周面を被覆保護する筒状基材2によって種々の問題を招く板材Bの切断面と配線ケーブルKの外周面との直接接触を抑止することができる。
しかも、火災時に熱膨張する熱膨張性耐熱材層10が筒状基材2の内周面に備えられているから、板材Bに挿通孔形成具1を貫設させる挿通孔形成作業だけで、板材BにおけるケーブルKの挿通箇所の防火措置まで完了させることができる。
〔第2実施形態〕
図7、図8は、板材Bに配線・配管用の挿通孔Aを形成するのに用いられる挿通孔形成具1の別例を示し、この挿通孔形成具1では、前記被操作部3と前記穿孔部4が、前記操作具Tによる挿通孔形成用の操作によって変形して筒状基材2の内側に設定内径の前記挿通孔A(図8参照)を形成するように構成されている。
前記被操作部3と前記穿孔部4は、筒状基材2の筒軸心X方向の一端部(先端部)を略閉塞する状態で該一端部に変形可能に設けられた先尖形状の変形部11に備えられている。
前記変形部11は、筒軸心X方向に沿う切断線により先端側を径方向で分割した分割してなる複数の分割片11aから構成されており、後述する被操作部3に対する挿通孔形成操作によって、各分割片11aにおける遊端側となる先端側が径方向外方に揺動変形して前記挿通孔Aを現出するように構成されている。
前記被操作部3は、変形部11(分割片11aの集合体)における筒状基材2側の平坦な端面11A(換言すれば、筒状基材2の底面)の中央部に対して操作具Tの操作部t1が係合可能な被係合溝3aを形成して構成されている。
また、前記穿孔部4は、変形部11における筒状基材2とは反対側の端面を構成する略円錐状の外周面11Bから構成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
次に、上述の如く構成された挿通孔形成具1を用いて板材Bに挿通孔Aを形成する方法について説明する。
図示しないが、第1実施形態で説明した内容と同様に、板材Bに対して挿通孔形成具1の筒軸心X方向が直行する姿勢で穿孔部4の先端を板材Bに当て付けるとともに、操作具Tの操作部t1を筒状基材2の内部に挿入し、該操作部t1を挿通孔形成具1の被操作部3に係合させる。そして、この状態から操作具Tを板材の側に押圧しながら回転操作する。
この操作具Tの回転操作により挿通孔形成具1が筒軸心回りで回動し、操作具Tを介しての板材B側への押圧力と、操作具Tへの回転操作力による螺旋状凸条6の板材Bへの喰い込み力とによって、挿通孔形成具1が板材Bの内部に進入していく。この操作具Tによる回転操作(換言すれば、挿通孔形成具1の捻じ込み操作)を板材Bの貫通部周縁にフランジ部7が当接するまで継続する。
このとき、前記変形部11は、外周面が先尖形状に構成されているため、板材Bへの進入時は、板材Bに外周面を押さえられる状態で各分割片11aが集合状態に確実に維持される。
そして、フランジ部7が板材Bの貫通部周縁に当接するまで挿通孔形成具1を捻じ込んだら、図8に示すように、挿通孔形成操作(本例では押し込み操作)を行い、この操作力で変形部11の各分割片11aの先端側を径方向外方に押し広げて、変形部11を拡形変形させる。
この挿通孔形成操作により、筒状基材2の内側に挿通孔Aを現出させて板材Bへの挿通孔Aの形成を完了する。
なお、挿通孔形成具1を捻じ込むとき、挿通孔形成具1の被操作部3に対して回転操作力と比較的強い力での押し込み力とを同時に作用させる状態で操作を行うようにすれば、挿通孔形成具1の捻じ込み移動の終期において穿孔部4が板材Bを貫通した時点で、上記の押し込み力が変形部11に作用し、変形部11の各分割片11aの先端側を径方向外方に押し広げて筒状基材2の内側に挿通孔Aを現出させることができる。
〔第3実施形態〕
図9、図10は、板材Bに配線・配管用の挿通孔Aを形成するのに用いられる挿通孔形成具1の別例を示す。
この挿通孔形成具1では、前記穿孔部4が、筒状基材2の先端部に備えられた先細り形状の筒状部から構成されているとともに、この筒状部における環状の先端縁部には、周方向に沿って鋸刃状に連続する多数の刃部4aが形成されている。
また、前記被操作部3が、筒状基材2の筒軸心X方向の他端部(基端部)の端面において筒状基材2の内周面を拡径する状態で窪み形成した被係合凹部3bから構成されている。
当該被係合凹部3bの輪郭形状は、六角レンチ等の操作具の操作部(本例では六角筒状部)が嵌入可能な形状(本例では六角形)に構成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔別実施形態〕
(1)前述の第1実施形態では、被操作部3を備えた分離部5が、筒状基材2の先端部に備えられている場合を例に示したが、筒状基材2の内部における筒軸心方向の中間部(筒状基材2の内側の一例)に備えられていてもよく、また、図11に示すように、脆弱部8を介して筒状基材2の基端部に備えられていてもよい。
(2)前述の各実施形態では、被操作部3が筒状基材2の径方向内方側に備えられている場合を例示したが、筒状基材2の径方向外方側に備えられていてもよい。
この場合、例えば、図12に示すように、筒状基材2の径方向外側に突出形成されたフランジ部7の外郭形状をスパナやペンチ等の操作具Tの操作部が係合可能な形状とすることで、被操作部3とフランジ部7とを兼用構成するようにしてもよい。
(3)前述の各実施形態では、挿通孔形成具1の素材として、耐熱性を有した樹脂材を例に示したが、例えば、熱膨張性を有した樹脂材や不燃性を有した樹脂材や金属などであってもよいし、可燃性材料であってもよい。なお、挿通孔形成具1の素材として可燃性材料を採用する場合には、挿通孔形成具1と配線ケーブルKとの間に熱膨張性の不燃材等の充填材を充填するのが望ましい。
(4)上述の如く、挿通孔形成具1の素材として熱膨張性を有する樹脂材を採用する場合には、前述の各実施形態で説明した熱膨張材層10を適宜に省略してもよい。
本発明は、建物に限らず、各種の構造物や装置等の壁や天井に対し配線・配管用の挿通孔を形成するのに好適に適用することができる。
B 板材
A 挿通孔
T 操作具
1 挿通孔形成具
2 筒状基材
3 被操作部
4 穿孔部
5 分離部
8 脆弱部
10 熱膨張材層

Claims (5)

  1. 壁や天井を形成する板材に配線・配管用の挿通孔を形成する配線・配管用挿通孔形成具であって、
    内面側に前記挿通孔を形成可能な筒状基材に、操作具による操作が可能な被操作部と、前記被操作部に対する操作力で板材内部に進入して板材に孔を穿つ穿孔部とが設けられ、
    前記穿孔部を板材の表面側に当て付けた状態からの前記被操作部に対する操作により板材に前記筒状基材が貫設されるように構成されている配線・配管用挿通孔形成具。
  2. 前記筒状基材の少なくとも内周面に熱膨張材層が備えられている請求項1記載の配線・配管用挿通孔形成具。
  3. 前記被操作部が、前記筒状基材の端部又は内側に備えられ、かつ、前記操作具による挿通孔形成用の操作によって被操作部が変形又は分離して筒状基材の内側に設定内径の前記挿通孔を形成するように構成されている請求項1又は2記載の配線・配管用挿通孔形成具。
  4. 前記被操作部が、前記穿孔部を一体的に備えた状態で、且つ、前記操作具による挿通孔形成用の操作で分離可能な状態で前記筒状基材の先端部に備えられた分離部から構成されている請求項3記載の配線・配管用挿通孔形成具。
  5. 前記分離部と前記筒状基材とが脆弱部を介して接続されている請求項4記載の配線・配管用挿通孔形成具。
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