JP2014145341A - サーモスタット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省スペース化を図りつつ、組み付け作業性を向上すると共に、冷却液の流動抵抗が小さいサーモスタット装置を提供する。
【解決手段】バルブハウジング9内の冷却液通路8の開閉にバタフライバルブ18を用いる。また、円弧状の温度感知本体部14内に熱膨張体を収納し、円弧方向端部の筒構造23内にピストン24を挿入する。バタフライバルブ18は円環状の枠体部15に回転自在に取付け、枠体部15に温度感知本体部14を部組する。温度感知本体部14及び枠体部15から径方向に突出する凸状の支持部26を冷却液通路8の内周壁のガイド溝27に嵌め込んで温度感知本体部14及び枠体部15を冷却液通路8の内周壁に取付ける。熱膨張体の膨張・収縮に伴ってピストン24が筒構造23内でスライドすることによりバルブシャフト17が回転され、バタフライバルブ18によって冷却液通路8が開閉される。
【選択図】図9

Description

本発明は、車両に用いられるエンジンのサーモスタット装置に関し、エンジンの冷却液入口又は冷却液出口に接続されて冷却液の温度に応じて冷却液通路の開閉又は切替えを行うサーモスタット装置に好適なものである。
このようなサーモスタット装置としては、例えば下記特許文献1に記載されるものがある。このサーモスタット装置は、冷却液が通過するバルブハウジング内に組み込まれ、冷却液の温度変化によって移動する温度感知可動部を有する。この温度感知可動部の移動に伴って、バルブハウジング内に形成した弁座に対して弁体を開閉動作させる。弁体は温度感知可動部に一体に取付けられている。温度感知可動部は筒構造(シリンダ)を有し、この筒構造には、ピストンの軸方向一端部が挿入されており、その筒構造内に、冷却液の温度に応じて容積が変化する熱膨張体が封入されている。このピストンの軸方向他端部はバルブハウジングによって軸方向への移動が規制される。温度感知可動部はスプリングによって弁体を弁座に押し付ける方向に押し付けられており、スプリングは弁体の近傍の円環形状の支持部とバルブハウジングに固定される支え板とによって保持されている。例えば低温時にはスプリングによって弁体が弁座に押し付けられ、冷却液通路が閉じられているとする。その状態から、冷却液の温度が上昇すると熱膨張体の容積が大きくなり、ピストンが温度感知可動部の筒構造から押し出される。ピストンは軸方向への移動が規制されているので、スプリングの押し付け力に抗して温度感知可動部が弁座から離れる方向に移動する。その結果、冷却液の温度が予め設定された温度以上になると、弁体が弁座から離れ、冷却液通路が開かれる。
特開2010−31880号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載されるサーモスタット装置では、温度感知可動部の構造が複雑で大がかりであり、冷却液通路内に占める占有容積も大きく、更に冷却液通路内における冷却液の流動抵抗が大きい。また、組み付けの際には、温度感知可動部、スプリング、支え板などを順番に組み付ける必要があり、組み付け作業の作業性もよくない。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、省スペース化を図りつつ、組み付け作業性を向上すると共に、冷却液の流動抵抗が小さいサーモスタット装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、発明の実施態様は、冷却液の温度に応じて冷却液通路の開閉又は切替えを行うサーモスタット装置において、冷却液通路を有するバルブハウジングと、前記冷却液通路の中心部を横切るバルブシャフトに取付けられ、前記バルブシャフトと一体的に回転して前記冷却液通路を開閉するバタフライバルブと、前記冷却液通路の内周壁に沿って円弧状に湾曲され、内部に熱膨張体を収納し、前記熱膨張体の収納部と接続する筒構造が前記円弧方向の端部に形成された温度感知本体部と、前記温度感知本体部の筒構造内に挿入され、前記熱膨張体の膨張・収縮に伴って前記筒構造内でスライドして前記バルブシャフトを回転するピストンとを備えたことを特徴とするサーモスタット装置である。
また、前記バルブシャフトを回転自在に支持し、前記冷却液通路の内周壁に沿う円環状の枠体部を備え、前記枠体部に前記温度感知本体部を取付けた状態で前記枠体部及び前記温度感知本体部を前記冷却液通路の内周壁に取付けた。
また、前記温度感知本体部及び前記枠体部の少なくとも一方の外周部に前記温度感知本体部又は前記枠体部から径方向に突出する凸状の支持部を形成し、前記冷却液通路の内周壁に前記支持部が嵌め込まれる凹状のガイド溝を形成し、前記支持部を前記ガイド溝に嵌め込んで前記温度感知本体部及び前記枠体部を前記冷却液通路の内周壁に取付けた。
また、前記バルブシャフトの外周部から前記バルブシャフトの径方向に突出するレバーを形成すると共に、前記バタフライバルブが常時冷却液通路を閉じる方向に前記バルブシャフトを回転するリターンスプリングを設け、前記熱膨張体の膨張に伴って前記筒構造から前記ピストンが押し出されると、前記ピストンによって前記レバーと共に前記バルブシャフトが回転して前記バタフライバルブが冷却液通路を開くように前記ピストンと前記レバーとを配置した。
而して、発明の実施態様によれば、バルブハウジングの冷却液通路の開閉に、バルブシャフトと一体的に回転するバタフライバルブを用いる。また、内部に熱膨張体を収納する温度感知本体部を、冷却液通路の内周壁に沿って円弧状に形成する。また、温度感知本体部の円弧方向の端部に設けられた筒構造内にピストンを挿入する。そして、熱膨張体の膨張・収縮に伴ってピストンが筒構造内でスライドすることによりバルブシャフトが回転され、バタフライバルブによって冷却液通路が開閉される。そのため、ピストンや温度感知本体部、バルブシャフト、バタフライバルブを一体化することが可能となり、これらを組み付けた状態で冷却液通路の内部に配置することができる。従って、装置の主要部の占有容積を小さくすることが可能となり、装置全体の省スペース化を図ることができる。また、ピストン、温度感知本体部、バルブシャフト、バタフライバルブを部分組み付け(部組)した状態でバルブハウジングの冷却液通路内に組み付けることができる。そのため、従来のように個々の部品を順番に組み付ける作業が不要となり、作業者の作業負担を軽減し、組み付け作業性を向上することができる。また、ピストンや温度感知本体部を冷却液通路の内周壁に沿って配置することができるので、冷却液通路の断面中央部には、バルブシャフトやバタフライバルブといったバルブ機能部品のみが配置され、冷却液通路内の冷却液の流動抵抗を低減することができる。
また、バルブシャフトを回転自在に支持し且つ冷却液通路の内周壁に沿う円環状の枠体部に温度感知本体部を取付けた状態で、枠体部及び温度感知本体部を冷却液通路の内周壁に取付ける。そのため、枠体部と温度感知本体部とを略同形状として、冷却液通路の断面中央部を流れる冷却液の流動抵抗を低減することができる。また、枠体部にはバルブシャフトと共にバタフライバルブも一体に取付けられているため、これらとピストンを内装する温度感知本体部とを部組した状態でバルブハウジングの冷却液通路内に組み付けることができる。そのため、組み付け作業性がより一層向上する。また、枠体部と温度感知本体部とを冷却液通路の内周壁に沿って配置することにより、装置全体の更なる省スペース化が可能となる。
また、温度感知本体部及び枠体部の少なくとも一方の外周部から径方向に突出する凸状の支持部を形成し、冷却液通路の内周壁に支持部が嵌め込まれる凹状のガイド溝を形成する。そして、支持部をガイド溝に嵌め込んで温度感知本体部及び枠体部を冷却液通路の内周壁に取付ける。これにより、組み付け作業を行う作業者の作業負担をより一層軽減し、組み付け作業性をより一層向上することができる。
また、バルブシャフトの外周部から径方向に突出するレバーを形成すると共に、バタフライバルブが常時冷却液通路を閉じる方向に回転するリターンスプリングを設ける。そして、熱膨張体の膨張に伴って筒構造からピストンが押し出されると、ピストンによってレバーと共にバルブシャフトが回転してバタフライバルブが冷却液通路を開くようにピストンとレバーとを配置する。これにより、更なる省スペース化を図りつつ、冷却液通路の開閉を確実に行うことができる。
本発明のサーモスタット装置の一実施形態が適用されたエンジン冷却液系統の冷間時の概略説明図である。 図1のエンジン冷却液系統の暖機時の概略説明図である。 図1のサーモスタット装置の斜視図である。 図3のサーモスタット装置をエンジン本体側から見た側面図である。 図3のX−X断面図である。 図5の温度感知本体部及びバタフライバルブの斜視図である。 図6の温度感知本体部及びバタフライバルブの動作説明図である。 図6の温度感知本体部及びバタフライバルブの動作説明図である。 図3のサーモスタット装置の分解図である。 図3のサーモスタット装置の一部断面組み付け説明図である。 従来のサーモスタット装置の分解図である。
次に、本発明のサーモスタット装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のサーモスタット装置が適用されたエンジン冷却液系統の冷間時の概略説明図、図2は、図1のエンジン冷却液系統の暖機時の概略説明図である。エンジン本体1にはウォータポンプ2が取付けられており、このウォータポンプ2で冷却液を加圧する。冷却液はウォータジャケット内を流れてエンジン本体1を冷却した後、スロットル3とヒータコア4に流れる。スロットル3は、所謂流量調整弁であり、ヒータコア4に流れる冷却液の流量がスロットル3によって調整される。ヒータコア4は、車室内を暖めるためのものであり、ヒータコア4のコルゲートチューブ内を流れる間に熱交換によって冷却液が冷却される。この冷却された冷却液はフルードクーラ5に流れ、無段変速機(CVT)や自動変速機(AT)のフルードが冷却される。フルードクーラ5から流出した冷却液はスロットル3から流出された冷却液と合流されてウォータポンプ2に吸引される。
本実施形態のサーモスタット6は、エンジン本体1からスロットル3及びヒータコア4に流出する冷却液の冷却液出口に取付けられている。本実施形態のサーモスタット6は、ラジエータ7への冷却液通路8を開閉する。即ち、図1に示すように、冷却液の温度が低い冷間時には、サーモスタット6はラジエータ7への冷却液通路8を閉じており、ラジエータ7には冷却液は流れない。一方、図2に示すように、冷却液の温度が高い暖機時には、サーモスタット6がラジエータ7への冷却液通路8を開き、ラジエータ7に冷却液が流れる。ラジエータ7のコルゲートチューブ内を流れる冷却液は熱交換によって冷却される。冷却された冷却液は、スロットル3及びフルードクーラ5からの冷却液と合流してウォータポンプ2に吸引される。なお、本実施形態のサーモスタット6は、エンジン本体に冷却液が流入する冷却液入口に取付けて用いることももちろん可能である。
図3は、図1及び図2のサーモスタットの斜視図、図4は、図3のサーモスタットをエンジン本体側から見た側面図である。本実施形態のサーモスタット6は、ラジエータ7へ冷却液を供給する冷却液通路8と共に、スロットル3へのスロットル冷却液通路10及びヒータコア4へのヒータコア冷却液通路11がバルブハウジング9に形成されている。エンジン本体1からの冷却液流入路12はスロットル冷却液通路10及びヒータコア冷却液通路11の双方に常時接続されている。即ち、スロットル冷却液通路10及びヒータコア冷却液通路11は、サーモスタット6の動作に関わらず、常時開かれている。
図5は、図3のX−X断面図、図6は、図5の温度感知本体部及びバタフライバルブの斜視図、図7、図8は、図6の温度感知本体部及びバタフライバルブの動作説明図、図9は、図3のサーモスタット装置の分解図、図10は、図3のサーモスタット装置の一部断面組み付け説明図である。バルブハウジング9内には、ラジエータ7への冷却液通路8が形成されている。この冷却液通路8は、スロットル冷却液通路10やヒータコア冷却液通路11を兼ねているが、前述のようにスロットル冷却液通路10及びヒータコア冷却液通路11は常時開いているので、ここではラジエータ7への冷却液通路8を開閉するものとして説明する。この冷却液通路8は、バルブハウジング9の円筒状の外壁の内周面を全て内壁部13として、この内壁部13の内側全てが冷却液通路8となっている。冷却液は、冷却液通路8内を冷却液流入路12から冷却液流出路16に向けて、図10の矢印方向に流れる。
本実施形態の冷却液通路8の冷却液流入路12は大径の円穴、冷却液流出路16は小径の円穴であり、冷却液流入路12と冷却液流出路16は滑らかに接続されている。この冷却液通路8の冷却液流入路12側には、温度感知本体部14及び枠体部15が挿入されている。この温度感知本体部14及び枠体部15は、大径の円穴である冷却液流入路12側の冷却液通路8の内周面に緊密に挿入される円形である。このうち、温度感知本体部14は、冷却液通路8の内周面に沿う円周の一部を切り欠いた円弧状であり、内部は円形にくりぬかれている。一方の枠体部15は、冷却液通路8の内周面に沿う円環形状であり、一連のリング状に形成されている。
前記枠体部15には、冷却液通路8の断面中心を横切るバルブシャフト17が回転自在に支持されている。本実施形態のバルブシャフト17は、軸線を上下方向、つまり鉛直方向に向けて配置され、バルブシャフト17の上下端部の枠体部15による支持部は、当該枠体部15内に差し込まれている。このバルブシャフト17には、前記円環状の枠体部15の内穴内に緊密に収納されるバタフライバルブ18がビス・ナットなどの締結具19を介して一体的に取付けられている。バルブシャフト17は、枠体部15に対して回転自在に取付けられ、バタフライバルブ18は枠体部15の内穴内に緊密に収納されているので、バルブシャフト17を回転するとバタフライバルブ18も一体的に回転し、枠体部15が収納されている冷却液通路8を開閉する。
前記バルブシャフト17のうち、前記枠体部15によって支持されている図示下端支持部からは、当該バルブシャフト17の径方向にレバー20が突出した状態で取付けられている。このレバー20は、円環状の枠体部15の下端部に形成された方形の開口部21から、例えば図6の図示手前側に突出している。本実施形態では、バタフライバルブ18が枠体部15の内穴、つまり冷却液通路8を閉じているとき、バルブシャフト17から突出されるレバー20は枠体部15の開口部21のうち図6で示す左端縁部に接触している。そのため、バタフライバルブ18が閉じているときには、レバー20及びバルブシャフト17を上方から見たとき、バタフライバルブ18を含めて、それらは、それ以上、時計回り方向に回転しないようになっている。
従って、バタフライバルブ18を開くときには、バルブシャフト17を、例えば図6の白抜きの矢印方向、即ち上方から見たとき、反時計回り方向に回転する。従って、バルブシャフト17から突出しているレバー20を、例えば図6の右方に押せば、バルブシャフト17と共にバタフライバルブ18が、上方から見て反時計回り方向(以下、この方向を回方向ともいう)に回転し、バタフライバルブ18が開く。一方、バルブシャフト17と枠体部15との間には、図示しないコイルスプリングなどのリターンスプリングが介装されており、このリターンスプリングの弾性力によって、バタフライバルブ18が、例えば図6の白抜きの矢印方向と反対方向、即ち上方から見たとき、時計回り方向(以下、この方向を閉方向ともいう)に回転するように構成されている。そのため、例えばレバー20を図6の右方に押す力がなくなると、バタフライバルブ18はリターンスプリングの弾性力によって自動的に閉じられる。
一方、前記温度感知本体部14も、前記枠体部15とほぼ同形の円環状であるが、その一部、具体的には前記枠体部15の開口部21が形成されているのと同じ下端部が切り欠かれているために、全体としては円弧状である。但し、その円弧形状の外径も内径も、枠体部15の外径及び内径と同等である。この枠体部15と温度感知本体部14は、後述するように、互いに重ね合わせるようにして部組してバルブハウジング9の冷却液通路8内に取付けられる。この枠体部15の内部には、図7、図8に明示するように、当該枠体部15の円弧形状に沿った円弧状の収納部22が形成され、この収納部22内に熱膨張体が収納される。収納部22の断面形状は円穴である。熱膨張体は、例えばワックスなどの熱膨張係数の安定した素材からなり、温度感知本体部14の周囲を流れる冷却液の温度に応じて膨張したり収縮したりする。
この収納部22は、図7、図8に示すように、円弧状である枠体部15の図示右方端部(時計回り方向端部)が閉じ、図示左方端部(反時計回り方向端部)が開口し、この開口側端部が円弧状の筒構造23を兼ねている。そして、この収納部22の開口側端部の筒構造23内に、同じく円弧形状で断面が円形のピストン24が差し込まれている。ピストン24の断面円形は、収納部22の開口側端部の筒構造23の断面円穴に緊密に嵌入する大きさである。そのため、ピストン24を収納部22の開口側端部の筒構造23内に差し込むと、収納部22の開口端部がピストン24によって閉塞される。従って、収納部22内に熱膨張体を収納した状態で、開口側端部の筒構造23内にピストン24を差し込むと、収納部22内に熱膨張体が密封される。従って、収納部22内の熱膨張体が膨張・収縮すると、それに伴ってピストン24が筒構造23内でスライドする。なお、ピストン24と筒構造23との間に適宜シール構造を介装してもよい。
本実施形態では、ピストン24の筒構造23から突出している突出端部が前記バルブシャフト17のレバー20に接触するようにして、枠体部15と温度感知本体部14とが重ね合わされている。そして、その重ね合わせ状態で、枠体部15と温度感知本体部14とはビスなどの締結具25によって締結されている。従って、温度感知本体部14の収納部22に収納されている熱膨張体が膨張すると、筒構造23からピストン24が押し出され、このピストン24によりレバー20が押されてバルブシャフト17が開方向に回転し、バタフライバルブ18が開く。熱膨張体が収縮すると、筒構造23内にピストン24が引っ込み、レバー20の押し力が解除される。レバー20を押す力が解除されると、リターンスプリングの弾性力によってバルブシャフト17が閉方向に回転され、バタフライバルブ18が閉じる。なお、枠体部15と温度感知本体部14とは、後述する支持部26同士が締結具25によって締結されているが、この締結箇所については、支持部26に限定されない。
そして、枠体部15及び温度感知本体部14の外周部からは、両者を重ね合わせた状態で、同じ部位から径方向に凸状の支持部26が突出形成されている。この支持部26は、枠体部15及び温度感知本体部14の支持部26は、夫々の外周部から3カ所、等配に突出されており、冷却液通路8の軸線方向から見たときに互いに重なり合う形状に形成されている。一方、バルブハウジング9の冷却液通路8の内周面には、図10に明示するように、重ね合わせた支持部26が嵌め込まれる凹状のガイド溝27が形成されている。このガイド溝27は、冷却液流入路12側が冷却液通路8の軸線方向と平行で、冷却液流出路16側で冷却液通路8の周方向に折れ曲がっている(屈曲している)。
従って、本実施形態のサーモスタット装置を組み付ける際には、枠体部15の開口部21と温度感知本体部14の切り欠き部分とが同じ側になるようにして枠体部15に温度感知本体部14を重ね合わせ、締結具25によって温度感知本体部14を枠体部15に締結して取付ける。このとき、温度感知本体部14及び枠体部15の外周部から径方向に突出している支持部26は互いに重なり合っているので、この重ね合わせた支持部26をバルブハウジング9の冷却液通路8の内周面に形成されたガイド溝27に嵌め込む。本実施形態では、ガイド溝27内に支持部26を真っ直ぐ差し込んだ後、枠体部15及び温度感知本体部14を周方向に回転させて支持部26をガイド溝27の屈曲部まで嵌め込む。なお、本実施形態では、温度感知本体部14及び枠体部15を冷却液流入路12側から冷却液通路8内に差し込む場合に、温度感知本体部14が奥方になるようにしている。しかしながら、温度感知本体部14及び枠体部15の差し込み順序、即ち冷却液通路8内における温度感知本体部14及び枠体部15の配置は、この逆であっても差し支えない。
図11は、従来のサーモスタット装置の分解図である。このサーモスタット装置は、少なくとも外観上は、本実施形態のサーモスタット装置に類似している。そのため、同等の構成には同等の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この従来のサーモスタット6は、バルブハウジング9の冷却液通路8内に円筒状の温度感知可動部114が挿入され、冷却液流れ方向下流側先端部に形成された筒構造119内に円柱状のピストン120が差し込まれ、筒構造119内には熱膨張体が封入されている。また、ピストン120の突出端部はバルブハウジング9の突き当て部に突き当てられている。また、温度感知可動部114の外周部には弁体118が形成されており、その弁体118が図示しない冷却液通路8の弁座に対向配置される。この従来のサーモスタット6では、弁体118を弁座に押し付けるコイルスプリング125が、弁体118と支え板部材126とに支えられており、支え板部材126はバルブハウジング9の冷却液通路8内に固定される。支え板部材126は、比較的薄い板部材からなるので、機械的強度が比較的低い。そのためバルブハウジング9に固定される部分とコイルスプリング125を支持する部分との間を連結する連結部127の幅を広くしなければならない。この支え板部材126は、冷却液通路8を閉塞するように配置されるので、従来のサーモスタット装置は冷却液通路8内における冷却液の流動抵抗が大きい。また、従来のサーモスタット装置の組み付け時には、図11に示すように、個々の部品を順番に組み付ける必要があり、作業者の作業負担が大きく、作業性もよくない。
このように本実施形態のサーモスタット装置では、バルブハウジング9の冷却液通路8の開閉に、バルブシャフト17と一体的に回転するバタフライバルブ18を用いる。また、内部に熱膨張体を収納する温度感知本体部14を、冷却液通路8の内周壁に沿って円弧状に形成する。また、温度感知本体部14の円弧方向の端部に設けられた筒構造23内にピストン24を挿入する。そして、熱膨張体の膨張・収縮に伴ってピストン24が筒構造23内でスライドすることによりバルブシャフト17が回転され、バタフライバルブ18によって冷却液通路8が開閉される。そのため、ピストン24や温度感知本体部14、バルブシャフト17、バタフライバルブ18を一体化することが可能となり、これらを組み付けた状態で冷却液通路8の内部に配置することができる。従って、装置の主要部の占有容積を小さくすることが可能となり、装置全体の省スペース化を図ることができる。また、ピストン24、温度感知本体部14、バルブシャフト17、バタフライバルブ18を部組した状態でバルブハウジング9の冷却液通路8内に組み付けることができる。そのため、従来のように個々の部品を順番に組み付ける作業が不要となり、作業者の作業負担を軽減し、組み付け作業性を向上することができる。また、ピストン24や温度感知本体部14を冷却液通路8の内周壁に沿って配置することができるので、冷却液通路8の断面中央部には、バルブシャフト17やバタフライバルブ18といったバルブ機能部品のみが配置され、冷却液通路8内の冷却液の流動抵抗を低減することができる。
また、バルブシャフト17を回転自在に支持し且つ冷却液通路8の内周壁に沿う円環状の枠体部15に温度感知本体部14を取付けた状態で、枠体部15及び温度感知本体部14を冷却液通路8の内周壁に取付ける。そのため、枠体部15と温度感知本体部14とを略同形状として、冷却液通路8の断面中央部を流れる冷却液の流動抵抗を低減することができる。また、枠体部15にはバルブシャフト17と共にバタフライバルブ18も一体に取付けられているため、これらとピストン24を内装する温度感知本体部14とを部組した状態でバルブハウジング9の冷却液通路8内に組み付けることができる。そのため、組み付け作業性がより一層向上する。また、枠体部15と温度感知本体部14とを冷却液通路の内周壁に沿って配置することにより、装置全体の更なる省スペース化が可能となる。
また、温度感知本体部14及び枠体部15の双方から径方向に突出する凸状の支持部26を形成し、冷却液通路8の内周壁に支持部26が嵌め込まれる凹状のガイド溝27を形成する。そして、支持部26をガイド溝27に嵌め込んで温度感知本体部14及び枠体部15を冷却液通路8の内周壁に取付ける。これにより、組み付け作業を行う作業者の作業負担をより一層軽減し、組み付け作業性をより一層向上することができる。
また、バルブシャフト17の外周部から径方向に突出するレバー20を形成すると共に、バタフライバルブ18が常時冷却液通路8を閉じる方向に回転するリターンスプリングを設ける。そして、熱膨張体の膨張に伴って筒構造23からピストン24が押し出されると、ピストン24によってレバー20と共にバルブシャフト17が回転してバタフライバルブ18が冷却液通路8を開くようにピストン24とレバー20とを配置する。これにより、更なる省スペース化を図りつつ、冷却液通路の開閉を確実に行うことができる。
なお、前記実施形態では、温度感知本体部14及び枠体部15の双方から径方向に支持部26を突出形成したが、例えば前述のように温度感知本体部14と枠体部15とを部組してバルブハウジング9の冷却液通路8内に取付ける場合には、温度感知本体部14及び枠体部15の何れか一方にのみ支持部26を突出形成しても、機能的には同じである。
また、前記実施形態では、温度感知本体部14に形成する熱膨張体の収納部22を当該温度感知本体部14と同形の円弧状としたが、熱膨張体の収納部22は、円弧状の温度感知本体部14内に収まる形態であればどのような形態であってもよい。合わせて、前記実施形態では、ピストン24が差し込まれる筒構造23を熱膨張体の収納部22に連続して円弧状としたが、この筒構造23も、円弧状の温度感知本体部14の円弧方向端部で当該温度感知本体部14内に収まる形態で且つ熱膨張体の収納部22に接続する形態であればどのような形態であってもよい。そして、筒構造23の形態が異なる場合には、その筒構造23の形態に合わせたピストン24の形態とするのはいうまでもない。
1 エンジン本体
2 ウォータポンプ
3 スロットル
4 ヒータコア
5 フルードクーラ
6 サーモスタット
7 ラジエータ
8 冷却液通路
9 バルブハウジング
10 スロットル冷却液通路
11 ヒータコア冷却液通路
12 冷却液流入路
13 内壁部
14 温度感知本体部
15 枠体部
16 冷却液流出路
17 バルブシャフト
18 バタフライバルブ
19 締結具
20 レバー
21 開口部
22 収納部
23 筒構造
24 ピストン
25 締結具
26 支持部
27 ガイド溝

Claims (4)

  1. 冷却液の温度に応じて冷却液通路の開閉又は切替えを行うサーモスタット装置において、
    冷却液通路を有するバルブハウジングと、
    前記冷却液通路の中心部を横切るバルブシャフトに取付けられ、前記バルブシャフトと一体的に回転して前記冷却液通路を開閉するバタフライバルブと、
    前記冷却液通路の内周壁に沿って円弧状に湾曲され、内部に熱膨張体を収納し、前記熱膨張体の収納部と接続する筒構造が前記円弧方向の端部に形成された温度感知本体部と、
    前記温度感知本体部の筒構造内に挿入され、前記熱膨張体の膨張・収縮に伴って前記筒構造内でスライドして前記バルブシャフトを回転するピストンと
    を備えたことを特徴とするサーモスタット装置。
  2. 前記バルブシャフトを回転自在に支持し、前記冷却液通路の内周壁に沿う円環状の枠体部を備え、
    前記枠体部に前記温度感知本体部を取付けた状態で前記枠体部及び前記温度感知本体部を前記冷却液通路の内周壁に取付けたことを特徴とする請求項1に記載のサーモスタット装置。
  3. 前記温度感知本体部及び前記枠体部の少なくとも一方の外周部に前記温度感知本体部又は前記枠体部から径方向に突出する凸状の支持部を形成し、
    前記冷却液通路の内周壁に前記支持部が嵌め込まれる凹状のガイド溝を形成し、
    前記支持部を前記ガイド溝に嵌め込んで前記温度感知本体部及び前記枠体部を前記冷却液通路の内周壁に取付けたことを特徴とする請求項2に記載のサーモスタット装置。
  4. 前記バルブシャフトの外周部から前記バルブシャフトの径方向に突出するレバーを形成すると共に、前記バタフライバルブが常時冷却液通路を閉じる方向に前記バルブシャフトを回転するリターンスプリングを設け、
    前記熱膨張体の膨張に伴って前記筒構造から前記ピストンが押し出されると、前記ピストンによって前記レバーと共に前記バルブシャフトが回転して前記バタフライバルブが冷却液通路を開くように前記ピストンと前記レバーとを配置した
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のサーモスタット装置。
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