JP2014145121A - 真空処理装置 - Google Patents

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一彦 入澤
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Abstract

【課題】 ゲートバルブ内部で異物が落下することを回避し、シール性の低下による成膜室での真空漏れを未然に防止する。
【解決手段】 ガラス基板11に対して真空状態で薄膜を形成する成膜室12と、その成膜室12に隣接して設けられ、成膜室12との間でガラス基板11を搬入あるいは搬出するロード側予備室13およびアンロード側予備室14と、成膜室12と予備室13,14との間に設けられ、予備室13,14の真空状態で成膜室12と予備室13,14との間を連通させると共に、予備室13,14の大気開放状態で成膜室12と予備室13,14との間を遮断するゲートバルブ15,16とを備えた真空処理装置であって、そのゲートバルブ15,16内をガラス基板11の搬送方向に沿って移動することでゲートバルブ15,16に対して出入り可能に設けられ、ガラス基板11の搬出入時にガラス基板11とゲートバルブ15,16との間に介在するシャッタ27,28を具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、基板に対して真空状態で薄膜を形成する成膜室を備え、その成膜室との間で基板を搬出入する予備室をゲートバルブを介して成膜室に連設した真空蒸着装置、スパッタリング装置やプラズマCVD装置などの真空処理装置に関する。
例えば、真空蒸着装置、スパッタリング装置やプラズマCVD装置などの真空処理装置は、図32に示すように、基板101に対して真空状態で薄膜を形成する成膜室102と、その成膜室102のロード側に連設され、成膜室102に未処理の基板101を搬入するロード側予備室103と、成膜室102のアンロード側に連設され、成膜室102から処理済の基板101を搬出するアンロード側予備室104とを備え、ロード側予備室103と成膜室102との間、および成膜室102とアンロード側予備室104との間に、成膜室102と予備室103,104との間を開閉するゲートバルブ105,106を介在させた構造を具備する(例えば、特許文献1参照)。
なお、ロード側予備室103、成膜室102およびアンロード側予備室104には、基板101を搬送用トレイ107に載置して水平に保持した状態で、ロード側予備室103から成膜室102を介してアンロード側予備室104へ移送するための搬送ローラ108が設置されている。
図33および図34は成膜室102のロード側に設けられたゲートバルブ105を例示し、図35および図36は成膜室102のアンロード側に設けられたゲートバルブ106を例示する。これらゲートバルブ105,106は、図33〜図36に示すように、成膜室102と予備室103,104とを連結して成膜室102と予備室103,104との間で管路を形成するハウジング109,110と、成膜室102の搬出入口と連通するハウジング109,110の開口部111,112を開閉する弁体113,114と、その弁体113,114を上下動および水平動させる駆動機構115,116とで主要部が構成されている。
まず、成膜室102のロード側に設けられたゲートバルブ105では、基板101を成膜室102に搬入するに際して、真空状態にある成膜室102の搬入口と連通するハウジング109の開口部111を弁体113が閉塞した状態(図33参照)から、ロード側予備室103を真空状態にした上で開状態へ移行する。このゲートバルブ109の開動作は、図34に示すように、駆動機構115により弁体113を水平方向(図示左方向)に移動させた上で垂直方向(図示上方向)に移動させることにより行われる。
このようにして、ハウジング109の開口部111を開放することにより、ロード側予備室103と成膜室102との間をゲートバルブ105を介して連通させる。その後、基板101を搬送ローラ108によりロード側予備室103から成膜室102へ移送した上で、前述した開動作とは逆の閉動作でもって、ハウジング109の開口部111を弁体113で閉塞することにより、ロード側予備室103と成膜室102との間をゲートバルブ105を介して遮断した上で、ロード側予備室103を大気開放状態にする。
一方、成膜室102のアンロード側に設けられたゲートバルブ106では、基板101を成膜室102から搬出するに際して、真空状態にある成膜室102の搬出口と連通するハウジング110の開口部112を弁体114が閉塞した状態(図35参照)から、アンロード側予備室104を真空状態にした上で開状態へ移行する。このゲートバルブ106の開動作は、図36に示すように、駆動機構116により弁体114を水平方向(図示右方向)に移動させた上で垂直方向(図示上方向)に移動させることにより行われる。
このようにして、ハウジング110の開口部112を開放することにより、成膜室102とアンロード側予備室104との間をゲートバルブ106を介して連通させる。その後、基板101を搬送ローラ108により成膜室102からアンロード側予備室104へ移送した上で、前述した開動作とは逆の閉動作でもって、ハウジング110の開口部112を弁体114で閉塞することにより、成膜室102とアンロード側予備室104との間をゲートバルブ106を介して遮断した上で、アンロード側予備室104を大気開放状態にする。
特開平11−145084号公報
ところで、前述した従来の真空処理装置において、成膜室102のロード側に設けられたゲートバルブ105では、基板101をロード側予備室103から成膜室102へ移送する時(図34参照)、基板101に付着したゴミや、その基板101が載置された搬送用トレイ107に付着したゴミなどの異物がゲートバルブ105のハウジング109の底部117に落下することがある。また、成膜室102のアンロード側に設けられたゲートバルブ106でも、基板101を成膜室102からアンロード側予備室104へ移送する時(図36参照)、成膜時に発生して基板101に付着したゴミや、その基板101が載置された搬送用トレイ107に付着したゴミなどの異物がゲートバルブ106のハウジング110の底部118に落下することがある。
このようにゲートバルブ105,106のハウジング109,110の底部117,118に異物が落下していると、ゲートバルブ105,106が、その弁体113,114を駆動機構115,116により水平動および上下動させる開閉動作を繰り返すことにより、ハウジング109,110の底部117,118に落下した異物を巻き上げることになる。巻き上げられた異物が弁体113,114のシール面に付着すると、弁体113,114によるシール性が低下し、成膜室102での真空漏れが発生するおそれがある。
そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、ゲートバルブ内部に異物が落下することを回避し、シール性の低下による成膜室での真空漏れを未然に防止し得る真空処理装置を提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明に係る真空処理装置は、被処理物に対して真空状態で処理を実行する処理室と、その処理室に隣接して設けられ、処理室との間で被処理物を搬入あるいは搬出する予備室と、処理室と予備室との間に設けられ、予備室の真空状態で処理室と予備室との間を連通させると共に、予備室の大気開放状態で処理室と予備室との間を遮断するゲートバルブとを備え、そのゲートバルブ内を被処理物の搬送方向に沿って移動することでゲートバルブに対して出入り可能に設けられ、被処理物の搬出入時に被処理物とゲートバルブとの間に介在するシャッタを具備したことを特徴とする。
本発明では、被処理物の搬出入時に被処理物とゲートバルブとの間に介在するシャッタを、ゲートバルブ内を被処理物の搬送方向に沿って移動することでゲートバルブに対して出入り可能に設けたことにより、被処理物の搬出入時に被処理物とゲートバルブとの間にシャッタが介在することから、被処理物に付着した異物はシャッタに落下することになってゲートバルブの内部に落下することはない。また、ゲートバルブ内を被処理物の搬送方向に沿って移動することでゲートバルブに対して出入り可能に設けたことで、ゲートバルブの開閉動作時、シャッタがゲートバルブの内部に存在しないことから、ゲートバルブが開閉動作を繰り返しても、シャッタに落下した異物を巻き上げることはない。
本発明におけるシャッタは、被処理物の搬送方向と直交する面内で被処理物を囲撓する筒状をなす構造が望ましい。このような筒状のシャッタを採用すれば、被処理物を完全に取り囲むことができるので、被処理物に付着した異物をシャッタに確実に落下させることができ、その異物がゲートバルブの内部に落下することは皆無となる。
本発明におけるシャッタは、その底面が被処理物の搬送方向に沿って凹状をなす構造が望ましい。このように、シャッタの底面が凹状をなす構造とすれば、ゲートバルブの開状態でのシャッタの開閉動作時や、ゲートバルブの閉状態での装置内部の圧力変動時であっても、シャッタに落下した異物が凹状底面のくぼみに集められるので、その異物がシャッタの外部に飛散してゲートバルブの内部へ落下することを確実に防止できる。
本発明におけるシャッタは、一対のシャッタ半体からなり、被処理物の搬出入時にシャッタ半体のそれぞれの対向端部を当接させる突き合わせ構造が望ましい。このような構造を採用すれば、ゲートバルブの開状態で一対のシャッタ半体を開閉動作させることになる。これにより、シャッタの設置スペースを予備室側と処理室側とに分配することができ、シャッタ半体の開閉動作に伴う移動距離を、単一のシャッタで構成した場合よりも半減させることができる。
この突き合わせ構造を有するシャッタは、一対のシャッタ半体の対向端部に、被処理物に向けて突出する段差部を設けた構造が望ましい。このような構造とすれば、ゲートバルブの開状態でのシャッタ半体の開閉動作時や、ゲートバルブの閉状態での装置内部の圧力変動時であっても、そのシャッタ半体に落下した異物が段差部により係止されるので、その異物がシャッタ半体の外部に飛散してゲートバルブの内部へ落下することを確実に防止できる。
また、この突き合わせ構造を有するシャッタは、各シャッタ半体の底面が被処理物の搬送方向に沿って凹状をなす構造が望ましい。このような構造とすれば、ゲートバルブの開状態でのシャッタ半体の開閉動作時や、ゲートバルブの閉状態での装置内部の圧力変動時であっても、そのシャッタ半体に落下した異物が凹状底面のくぼみに集められるので、その異物がシャッタ半体の外部に飛散してゲートバルブの内部へ落下することを確実に防止できる。
本発明におけるシャッタは、一対のシャッタ半体からなり、被処理物の搬出入時にシャッタ半体のそれぞれの対向端部を重合させる重ね合わせ構造が望ましい。このような構造を採用すれば、ゲートバルブの開状態で一対のシャッタ半体を開閉動作させることになる。これにより、シャッタの設置スペースを予備室側と処理室側とに分配することができ、シャッタ半体の開閉動作に伴う移動距離を、単一のシャッタで構成した場合よりも半減させることができる。さらに、シャッタ半体のそれぞれの対向端部を重合させることで、ゲートバルブの開状態でのシャッタ半体の開閉動作時や、ゲートバルブの閉状態での装置内部の圧力変動時であっても、シャッタ半体に落下した異物を重合部分で受けているので、その異物がシャッタ半体からゲートバルブの内部へ落下することを確実に防止できる。
本発明によれば、被処理物の搬出入時に被処理物とゲートバルブとの間に介在するシャッタを、ゲートバルブ内を被処理物の搬送方向に沿って移動することでゲートバルブに対して出入り可能に設けたことにより、被処理物の搬出入時に被処理物とゲートバルブとの間にシャッタが介在することから、被処理物に付着した異物はシャッタに落下することになってゲートバルブの内部に落下することはない。また、ゲートバルブ内を被処理物の搬送方向に沿って移動することでゲートバルブに対して出入り可能に設けたことで、ゲートバルブの開閉動作時、シャッタがゲートバルブの内部に存在しないことから、ゲートバルブが開閉動作を繰り返しても、シャッタに落下した異物を巻き上げることはない。このようにして、ゲートバルブ内部に異物が落下することを回避し、シール性の低下による処理室での真空漏れを未然に防止することができ、メンテナンス性に優れた真空処理装置を提供できる。
本発明の実施形態で、単一の筒状シャッタを設置した真空処理装置を示す概略構成図である。 図1の真空処理装置のロード側に設けられたゲートバルブの閉状態を示す要部拡大断面図である。 図2のゲートバルブの開状態を示す要部拡大断面図である。 図1の真空処理装置のアンロード側に設けられたゲートバルブの閉状態を示す要部拡大断面図である。 図4のゲートバルブの開状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、図1の真空処理装置のロード側に設けられたゲートバルブの閉状態を示す要部拡大断面図である。 図6のゲートバルブの開状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、図1の真空処理装置のアンロード側に設けられたゲートバルブの閉状態を示す要部拡大断面図である。 図8のゲートバルブの開状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、図1の真空処理装置のロード側に設けられたゲートバルブの閉状態を示す要部拡大断面図である。 図10のゲートバルブの開状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、図1の真空処理装置のアンロード側に設けられたゲートバルブの閉状態を示す要部拡大断面図である。 図12のゲートバルブの開状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、一対のシャッタ半体からなる突き合わせ構造の筒状シャッタを設置した真空処理装置を示す概略構成図である。 図14の真空処理装置のロード側に設けられたゲートバルブの閉状態を示す要部拡大断面図である。 図15のゲートバルブの開状態を示す要部拡大断面図である。 図14の真空処理装置のアンロード側に設けられたゲートバルブの閉状態を示す要部拡大断面図である。 図17のゲートバルブの開状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、図14の真空処理装置のロード側に設けられたゲートバルブの閉状態を示す要部拡大断面図である。 図19のゲートバルブの開状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、図14の真空処理装置のアンロード側に設けられたゲートバルブの閉状態を示す要部拡大断面図である。 図21のゲートバルブの開状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、図14の真空処理装置のロード側に設けられたゲートバルブの閉状態を示す要部拡大断面図である。 図23のゲートバルブの開状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、図14の真空処理装置のアンロード側に設けられたゲートバルブの閉状態を示す要部拡大断面図である。 図25のゲートバルブの開状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、一対のシャッタ半体からなる重ね合わせ構造の筒状シャッタを設置した真空処理装置を示す概略構成図である。 図27の真空処理装置のロード側に設けられたゲートバルブの閉状態を示す要部拡大断面図である。 図28のゲートバルブの開状態を示す要部拡大断面図である。 図27の真空処理装置のアンロード側に設けられたゲートバルブの閉状態を示す要部拡大断面図である。 図30のゲートバルブの開状態を示す要部拡大断面図である。 従来の真空処理装置を示す概略構成図である。 図32の真空処理装置のロード側に設けられたゲートバルブの閉状態を示す要部拡大断面図である。 図33のゲートバルブの開状態を示す要部拡大断面図である。 図32の真空処理装置のアンロード側に設けられたゲートバルブの閉状態を示す要部拡大断面図である。 図35のゲートバルブの開状態を示す要部拡大断面図である。
本発明に係る真空処理装置の実施形態を以下に詳述する。なお、以下の実施形態では、例えば、真空蒸着装置、スパッタリング装置やプラズマCVD装置などの薄膜形成装置に適用した場合を例示する。なお、本発明は、薄膜形成装置以外の他の真空処理装置にも適用可能である。
図1に示す実施形態の真空処理装置は、被処理物であるガラス基板11に対して真空状態で薄膜を形成する処理室である成膜室12と、その成膜室12のロード側に連設され、成膜室12に未処理のガラス基板11を搬入するロード側予備室13と、成膜室12のアンロード側に連設され、成膜室12から処理済のガラス基板11を搬出するアンロード側予備室14とを備え、ロード側予備室13と成膜室12との間に、ロード側予備室13と成膜室12との間を開閉するロード側ゲートバルブ15を介在させると共に、成膜室12とアンロード側予備室14との間に、成膜室12とアンロード側予備室14との間を開閉するアンロード側ゲートバルブ16を介在させた構造を具備する。
なお、ロード側予備室13、成膜室12およびアンロード側予備室14には、ガラス基板11を搬送用トレイ17に載置して水平に保持した状態で、ロード側予備室13から成膜室12を介してアンロード側予備室14へ移送するための搬送ローラ18が設置されている。
図2および図3は成膜室12のロード側に設けられたゲートバルブ15を例示し、図4および図5は成膜室12のアンロード側に設けられたゲートバルブ16を例示する。これらゲートバルブ15,16は、図2〜図5に示すように、成膜室12と予備室13,14とを連結して成膜室12と予備室13,14との間で管路を形成するハウジング19,20と、成膜室12の搬出入口と連通するハウジング19,20の開口部21,22を開閉する弁体23,24と、その弁体23,24を上下動および水平動させる駆動機構25,26とで主要部が構成されている。
この実施形態では、ガラス基板11の搬出入時にそのガラス基板11とゲートバルブ15,16のハウジング19,20との間に介在する単一の筒状シャッタ27,28をゲートバルブ15,16に対して出入り可能に設置している。つまり、成膜室12の搬出入口およびゲートバルブ15,16の開口部21,22の内径よりも若干小さな外径を有するシャッタ27,28を駆動機構29,30により水平方向移動可能に配置している。
このシャッタ27,28の駆動機構29,30は、例えば、シャッタ27,28の底部にラックを固着すると共にそのラックに噛合するピニオンを予備室13,14の内部に回転自在に装着したラック&ピニオン機構が好適である。この駆動機構29,30により、シャッタ27,28を予備室13,14およびゲートバルブ15,16の内部でガラス基板11の搬送方向に沿って移動させることが可能となる。
まず、成膜室12のロード側に設けられたゲートバルブ15では、ガラス基板11を成膜室12に搬入するに際して、図2に示すように、真空状態にある成膜室12の搬入口と連通するハウジング19の開口部21を弁体23が閉塞した状態から、ロード側予備室13を真空状態にした上で開状態へ移行する。このゲートバルブ15の開動作は、図3に示すように、駆動機構25により弁体23を水平方向(図示左方向)に移動させた上で垂直方向(図示上方向)に移動させることにより行われる。
このようにして、ハウジング19の開口部21を開放することにより、ロード側予備室13と成膜室12との間をゲートバルブ15を介して連通させる。その後、ガラス基板11を搬送ローラ18によりロード側予備室13から成膜室12へ移送した上で、前述した開動作とは逆の閉動作でもって、ハウジング19の開口部21を弁体23で閉塞することにより、ロード側予備室13と成膜室12との間をゲートバルブ15を介して遮断した上で、ロード側予備室13を大気開放状態にする。
ゲートバルブ15では、ハウジング19の開口部21を開放することにより、ガラス基板11をロード側予備室13から成膜室12へ移送する時、シャッタ27を駆動機構29によりロード側予備室13からゲートバルブ15の内部へ水平移動させ、移送途中にあるガラス基板11とハウジング19の底部31との間にシャッタ27を介在させる(図3参照)。これにより、ガラス基板11や搬送用トレイ17に付着したゴミなどの異物はシャッタ27の底面33に落下することになってハウジング19の底部31に落下することはない。
また、ゲートバルブ15の開閉動作時には、異物が落下したシャッタ27を駆動機構29によりゲートバルブ15の内部からロード側予備室13へ水平移動させることで(図2参照)、シャッタ27がゲートバルブ15の内部に存在しないことから、そのゲートバルブ15が開閉動作を繰り返しても、シャッタ27の底面33に落下した異物を巻き上げることはない。その結果、異物が弁体23のシール面に付着することはなく、弁体23によるシール性の低下および成膜室12での真空漏れの発生を未然に防止できる。
一方、成膜室12のアンロード側に設けられたゲートバルブ16では、ガラス基板11を成膜室12から搬出するに際して、図4に示すように、真空状態にある成膜室12の搬出口と連通するハウジング20の開口部22を弁体24が閉塞した状態から、アンロード側予備室14を真空状態にした上で開状態へ移行する。このゲートバルブ16の開動作は、図5に示すように、駆動機構26により弁体24を水平方向(図示右方向)に移動させた上で垂直方向(図示上方向)に移動させることにより行われる。
このようにして、ハウジング20の開口部22を開放することにより、成膜室12とアンロード側予備室14との間をゲートバルブ16を介して連通させる。その後、ガラス基板11を搬送ローラ18により成膜室12からアンロード側予備室14へ移送した上で、前述した開動作とは逆の閉動作でもって、ハウジング20の開口部22を弁体24で閉塞することにより、成膜室12とアンロード側予備室14との間をゲートバルブ16を介して遮断した上で、アンロード側予備室14を大気開放状態にする。
ゲートバルブ16では、ハウジング20の開口部22を開放することにより、ガラス基板11を成膜室12からアンロード側予備室14へ移送する時、シャッタ28を駆動機構30によりアンロード側予備室14からゲートバルブ16の内部へ水平移動させ、移送途中にあるガラス基板11とハウジング20の底部32との間にシャッタ28を介在させる(図5参照)。これにより、成膜時に発生してガラス基板11や搬送用トレイ17に付着したゴミなどの異物はシャッタ28の底面34に落下することになってハウジング20の底部32に落下することはない。
また、ゲートバルブ16の開閉動作時には、異物が落下したシャッタ28を駆動機構30によりゲートバルブ16の内部からアンロード側予備室14へ水平移動させることで(図4参照)、シャッタ28がゲートバルブ16の内部に存在しないことから、そのゲートバルブ16が開閉動作を繰り返しても、シャッタ28の底面34に落下した異物を巻き上げることはない。その結果、異物が弁体24のシール面に付着することはなく、弁体24によるシール性の低下および成膜室12での真空漏れの発生を未然に防止できる。
このように、シャッタ27,28は、ガラス基板11の搬送方向と直交する面内でそのガラス基板11を囲撓する筒状をなす。これにより、シャッタ27,28でガラス基板11を完全に取り囲むことができるので、ガラス基板11に付着した異物をシャッタ27,28の底面33,34に確実に落下させることができ、その異物がゲートバルブ15,16のハウジング19,20の底部31,32に落下することは皆無となる。
以上の実施形態では、シャッタ27,28の底面33,34がガラス基板11の搬送方向に沿って平坦状をなす場合を例示したが、例えば、図6〜図9に示すように、シャッタ27,28の底面35,36がガラス基板11の搬送方向に沿って凹状、例えば、凹曲面状をなす形状であってもよい。このように、シャッタ27,28の底面35,36が凹曲面状をなすことにより、シャッタ27,28の底面35,36は、両端部から中央部へ向かって彎曲状に傾斜するくぼみが形成されることになる。なお、シャッタ27,28の底面形状以外の他の構成部分および開閉動作については、図2〜図5に示す実施形態の場合と同様であるため、同一部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
図6〜図9に示す実施形態の場合、シャッタ27,28の底面35,36が凹曲面状をなすことにより、ゲートバルブ15,16の開状態(図7および図9参照)でのシャッタ27,28の開閉動作時や、ゲートバルブ15,16の閉状態(図6および図8参照)でのロード側およびアンロード側予備室13,14の圧力変動時(排気時および給気時など)であっても、シャッタ27,28の底面35,36に落下した異物が凹曲面状のくぼみに集められて溜まるので、その異物がシャッタ27,28から外部へ飛散してゲートバルブ15,16の内部へ落下することを確実に防止できる。
以上の実施形態では、シャッタ27,28の両端部を全面開口させた場合を例示したが、例えば、図10〜図13に示すように、シャッタ27,28の両端部を閉塞した構造であってもよい。この場合、ガラス基板11および搬送用トレイ17が挿通可能なように必要最小限度の開口部27aを設けることになる。なお、シャッタ27,28の両端部以外の他の構成部分および開閉動作については、図2〜図5に示す実施形態の場合と同様であるため、同一部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
図10〜図13に示す実施形態の場合、シャッタ27,28の両端部が小さな開口部27aを除いて閉塞した構造となっていることから、ゲートバルブ15,16の開状態(図11および図13参照)でのシャッタ27,28の開閉動作時や、ゲートバルブ15,16の閉状態(図10および図12参照)でのロード側およびアンロード側予備室13,14の圧力変動時(排気時および給気時など)であっても、シャッタ27,28の底面33,34に落下した異物が外部へ飛散することを両端部の閉塞構造で阻止できるので、その異物がゲートバルブ15,16の内部へ落下することを確実に防止できる。
以上の実施形態では、単一の筒状シャッタ27,28を例示したが、例えば、図14に示すように、一対のシャッタ半体37a,37b,38a,38bからなり、ガラス基板11の搬出入時にシャッタ半体37a,37b,38a,38bのそれぞれの対向端部を当接させる突き合わせ構造のシャッタ37,38であってもよい。つまり、図14の実施形態におけるシャッタ37,38は、図1の実施形態における単一の筒状シャッタ27,28を二つに分割した形態をなす。なお、図1と同一部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
このシャッタ37,38では、ゲートバルブ15,16の開状態で一対のシャッタ半体37a,37b,38a,38bを開閉動作させることになる。一対のシャッタ半体37a,37b,38a,38bのそれぞれは、ラック&ピニオンからなる駆動機構39a,39b,40a,40bを備えている。一方のシャッタ半体37a,38aを予備室13,14およびゲートバルブ15,16の内部で駆動機構39a,40aによりガラス基板11の搬送方向に沿って移動させると共に、他方のシャッタ半体37b,38bをゲートバルブ15,16および成膜室12の内部で駆動機構39b,40bによりガラス基板11の搬送方向に沿って移動させるようにしている。
このような構造を採用することにより、シャッタ37,38の設置スペースを予備室13,14側と処理室12側とに分配することができ、シャッタ半体37a,37b,38a,38bの開閉動作に伴う移動距離を、単一のシャッタ27,28で構成した場合(図1参照)よりも半減させることができる。なお、ゲートバルブ15,16の開閉動作は、単一のシャッタ27,28を例示する実施形態の場合と同様である。
ゲートバルブ15では、図15および図16に示すように閉状態から開状態へ移行し、ハウジング19の開口部21を開放する。その上で、ガラス基板11をロード側予備室13から成膜室12へ移送する時、シャッタ37を開状態から閉状態へ移行する。つまり、一方のシャッタ半体37aを駆動機構39aによりロード側予備室13からゲートバルブ15の内部へ水平移動させると共に、他方のシャッタ半体37bを駆動機構39bにより成膜室12からゲートバルブ15の内部へ水平移動させることで、両シャッタ半体37a,37bの対向端部を当接させて突き合わせる。これにより、移送途中にあるガラス基板11とハウジング19の底部31との間に一対のシャッタ半体37a,37bからなるシャッタ37を介在させる(図16参照)。
これにより、ガラス基板11や搬送用トレイ17に付着したゴミなどの異物は一対のシャッタ半体37a,37bの底面43a,43bに落下することになってハウジング19の底部31に落下することはない。また、ゲートバルブ15の開閉動作時には、異物が落下した一方のシャッタ半体37aを駆動機構39aによりゲートバルブ15の内部からロード側予備室13へ水平移動させると共に、他方のシャッタ半体37bを駆動機構39bによりゲートバルブ15の内部から成膜室12へ水平移動させることで、シャッタ37が開状態にあって一対のシャッタ半体37a,37bがゲートバルブ15の内部に存在しない(図15参照)。これにより、ゲートバルブ15が開閉動作を繰り返しても、一対のシャッタ半体37a,37bの底面43a,43bに落下した異物を巻き上げることはない。その結果、異物が弁体23のシール面に付着することはなく、弁体23によるシール性の低下および成膜室12での真空漏れの発生を未然に防止できる。
一方、ゲートバルブ16では、図17および図18に示すように閉状態から開状態へ移行し、ハウジング20の開口部22を開放する。その上で、ガラス基板11を成膜室12からアンロード側予備室14へ移送する時、一方のシャッタ半体38aを駆動機構40aによりアンロード予備室14からゲートバルブ16の内部へ水平移動させると共に、他方のシャッタ半体38bを駆動機構40bにより成膜室12からゲートバルブ16の内部へ水平移動させることで、両シャッタ半体38a,38bの対向端部を当接させて突き合わせる。これにより、移送途中にあるガラス基板11とハウジング20の底部32との間に一対のシャッタ半体38a,38bからなるシャッタ38を介在させる(図18参照)。
これにより、成膜時に発生してガラス基板11や搬送用トレイ17に付着したゴミなどの異物は一対のシャッタ半体38a,38bの底面44a,44bに落下することになってハウジング20の底部32に落下することはない。また、ゲートバルブ16の開閉動作時には、異物が落下した一方のシャッタ半体38aを駆動機構40aによりゲートバルブ16の内部からアンロード予備室14へ水平移動させると共に、他方のシャッタ半体38bを駆動機構40bによりゲートバルブ16の内部から成膜室12へ水平移動させることで、シャッタ38が開状態にあって一対のシャッタ半体38a,38bがゲートバルブ16の内部に存在しない(図17参照)。これにより、ゲートバルブ16が開閉動作を繰り返しても、一対のシャッタ半体38a,38bの底面44a,44bに落下した異物を巻き上げることはない。その結果、異物が弁体24のシール面に付着することはなく、弁体24によるシール性の低下および成膜室12での真空漏れの発生を未然に防止できる。
このように、一対のシャッタ半体37a,37b,38a,38bは、ガラス基板11の搬送方向と直交する面内でそのガラス基板11を囲撓する筒状をなす。これにより、一対のシャッタ半体37a,37b,38a,38bでガラス基板11を完全に取り囲むことができるので、ガラス基板11に付着した異物を一対のシャッタ半体37a,37b,38a,38bの底面43a,43b,44a,44bに確実に落下させることができ、その異物がゲートバルブ16のハウジング19,20の底部31,32に落下することは皆無となる。
また、前述の突き合わせ構造を有するシャッタ37,38では、一対のシャッタ半体37a,37b,38a,38bの対向端部に、ガラス基板11側に向けて突出する段差部41a,41b,42a,42bを設けた構造としている。これにより、ゲートバルブ15,16の開状態(図16および図18参照)でのシャッタ半体37a,37b,38a,38bの開閉動作時や、ゲートバルブ15,16の閉状態(図15および図17参照)での処理室12、ロード側およびアンロード側予備室13,14の圧力変動時(排気時および給気時など)であっても、シャッタ半体37a,37b,38a,38bの底面43a,43b,44a,44bに落下した異物が段差部41a,41b,42a,42bにより係止されるので、その異物がシャッタ半体37a,37b,38a,38bから外部へ飛散してゲートバルブ15,16の内部へ落下することを確実に防止できる。なお、図示しないが、底面33,34が平坦状をなす単一のシャッタ27,28を使用した実施形態(図2〜図5参照)においても、そのシャッタ27,28のゲートバルブ側端部に前述のような段差部を設けるようにしてもよい。
以上の実施形態では、シャッタ半体37a,37b,38a,38bの底面43a,43b,44a,44bがガラス基板11の搬送方向に沿って平坦状をなす場合を例示したが、例えば、図19〜図22に示すように、シャッタ半体37a,37b,38a,38bの底面45a,45b,46a,46bがガラス基板11の搬送方向に沿って凹状、例えば、凹曲面状をなす形状であってもよい。このように、シャッタ半体37a,37b,38a,38bの底面45a,45b,46a,46bが凹曲面状をなすことにより、シャッタ半体37a,37b,38a,38bの底面45a,45b,46a,46bは、両端部から中央部へ向かって彎曲状に傾斜するくぼみが形成されることになる。なお、シャッタ半体37a,37b,38a,38bの底面形状以外の他の構成部分および開閉動作については、図15〜図18に示す実施形態の場合と同様であるため、同一部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
図19〜図22に示す実施形態の場合、シャッタ半体37a,37b,38a,38bの底面45a,45b,46a,46bが凹曲面状をなすことから、ゲートバルブ15,16の開状態(図20および図22参照)でのシャッタ半体37a,37b,38a,38bの開閉動作時や、ゲートバルブ15,16の閉状態(図19および図21参照)での処理室12、ロード側およびアンロード側予備室13,14の圧力変動時(排気時および給気時など)であっても、シャッタ半体37a,37b,38a,38bの底面45a,45b,46a,46bに落下した異物が凹曲面状のくぼみに集められて溜まるので、その異物がシャッタ半体37a,37b,38a,38bから外部へ飛散してゲートバルブ15,16の内部へ落下することを確実に防止できる。
以上の実施形態では、シャッタ半体37a,37b,38a,38bの両端部を全面開口させた場合を例示したが、例えば、図23〜図26に示すように、シャッタ半体37a,37b,38a,38bの両端部を閉塞した構造であってもよい。この場合、ガラス基板11および搬送用トレイ17が挿通可能なように必要最小限度の開口部37c,37d,38c,38dを設けることになる。なお、シャッタ半体37a,37b,38a,38bの両端部以外の他の構成部分および開閉動作については、図15〜図18に示す実施形態の場合と同様であるため、同一部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
図23〜図26に示す実施形態の場合、シャッタ半体37a,37b,38a,38bの両端部が小さな開口部37c,37d,38c,38dを除いて閉塞した構造となっていることにより、ゲートバルブ15,16の開状態(図24および図26参照)でのシャッタ半体37a,37b,38a,38bの開閉動作時や、ゲートバルブ15,16の閉状態(図23および図25参照)での処理室12、ロード側およびアンロード側予備室13,14の圧力変動時(排気時および給気時など)であっても、シャッタ半体37a,37b,38a,38bの底面43a,43b,44a,44bに落下した異物が外部へ飛散することを両端部の閉塞構造で阻止できるので、その異物がゲートバルブ15,16の内部へ落下することを確実に防止できる。
以上の実施形態では、一対のシャッタ半体37a,37b,38a,38bからなる突き合わせ構造のシャッタ37,38を例示したが、他の二分割構造として、例えば、図27に示すように、一対のシャッタ半体47a,47b,48a,48bのそれぞれの対向端部を重合させる重ね合わせ構造のシャッタ47,48であってもよい。つまり、この実施形態のシャッタ47,48は、一方のシャッタ半体47a,48aの内径を他方のシャッタ半体47b,48bの外径よりも若干大きく設定し、一方のシャッタ半体47a,48aの対向端部を他方のシャッタ半体47b,48bの対向端部に外挿可能とした形態をなす。なお、図14と同一部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
このシャッタ47,48では、ゲートバルブ15,16の開状態で一対のシャッタ半体47a,47b,48a,48bを開閉動作させることになる。一対のシャッタ半体47a,47b,48a,48bのそれぞれは、ラック&ピニオンからなる駆動機構49a,49b,50a,50bを備えている。一方のシャッタ半体47a,48aを予備室13,14およびゲートバルブ15,16の内部で駆動機構49a,50aによりガラス基板11の搬送方向に沿って移動させると共に、他方のシャッタ半体47b,48bをゲートバルブ15,16および成膜室12の内部で駆動機構49b,50bによりガラス基板11の搬送方向に沿って移動させるようにしている。
このような構造を採用することにより、シャッタ47,48の設置スペースを予備室13,14側と成膜室12側とに分配することができ、シャッタ半体47a,47b,48a,48bの開閉動作に伴う移動距離を、単一のシャッタ27,28で構成した場合(図1参照)よりも半減させることができる。なお、ゲートバルブ15,16の開閉動作は、単一のシャッタ27,28を例示する実施形態の場合と同様である。
ゲートバルブ15では、図28および図29に示すように閉状態から開状態へ移行し、ハウジング19の開口部21を開放する。その上で、ガラス基板11をロード側予備室13から成膜室12へ移送する時、シャッタ47を開状態から閉状態へ移行する。つまり、一方のシャッタ半体47aを駆動機構49aによりロード側予備室13からゲートバルブ15の内部へ水平移動させると共に、他方のシャッタ半体47bを駆動機構49bにより成膜室12からゲートバルブ15の内部へ水平移動させることで、両シャッタ半体47a,47bの対向端部を重合させる。これにより、移送途中にあるガラス基板11とハウジング19の底部31との間に一対のシャッタ半体47a,47bからなるシャッタ47を介在させる(図29参照)。
これにより、ガラス基板11や搬送用トレイ17に付着したゴミなどの異物は一対のシャッタ半体47a,47bの底面51a,51bに落下することになってハウジング19の底部31に落下することはない。また、ゲートバルブ15の開閉動作時には、異物が落下した一方のシャッタ半体47aを駆動機構49aによりゲートバルブ15の内部からロード側予備室13へ水平移動させると共に、他方のシャッタ半体47bを駆動機構49bによりゲートバルブ15の内部から成膜室12へ水平移動させることで、シャッタ47が開状態にあって一対のシャッタ半体47a,47bがゲートバルブ15の内部に存在しない(図28参照)。これにより、ゲートバルブ15が開閉動作を繰り返しても、一対のシャッタ半体47a,47bの底面51a,51bに落下した異物を巻き上げることはない。その結果、異物が弁体23のシール面に付着することはなく、弁体23によるシール性の低下および成膜室12での真空漏れの発生を未然に防止できる。
一方、ゲートバルブ16では、図30および図31に示すように閉状態から開状態へ移行し、ハウジング20の開口部22を開放する。その上で、ガラス基板11を成膜室12からアンロード側予備室14へ移送する時、一方のシャッタ半体48aを駆動機構50aによりアンロード側予備室14からゲートバルブ16の内部へ水平移動させると共に、他方のシャッタ半体48bを駆動機構50bにより成膜室12からゲートバルブ16の内部へ水平移動させることで、両シャッタ半体48a,48bの対向端部を重合させる。これにより、移送途中にあるガラス基板11とハウジング20の底部32との間に一対のシャッタ半体48a,48bからなるシャッタ48を介在させる(図31参照)。
これにより、成膜時に発生してガラス基板11や搬送用トレイ17に付着したゴミなどの異物は一対のシャッタ半体48a,48bの底面52a,52bに落下することになってハウジング20の底部32に落下することはない。また、ゲートバルブ16の開閉動作時には、異物が落下した一方のシャッタ半体48aを駆動機構50aによりゲートバルブ16の内部からアンロード側予備室14へ水平移動させると共に、他方のシャッタ半体48bを駆動機構50bによりゲートバルブ16の内部から成膜室12へ水平移動させることで、シャッタ48が開状態にあって一対のシャッタ半体48a,48bがゲートバルブ16の内部に存在しない(図30参照)。これにより、ゲートバルブ16が開閉動作を繰り返しても、一対のシャッタ半体48a,48bの底面52a,52bに落下した異物を巻き上げることはない。その結果、異物が弁体24のシール面に付着することはなく、弁体24によるシール性の低下および成膜室12での真空漏れの発生を未然に防止できる。
このように、一対のシャッタ半体47a,47b,48a,48bは、ガラス基板11の搬送方向と直交する面内でそのガラス基板11を囲撓する筒状をなす。これにより、一対のシャッタ半体47a,47b,48a,48bでガラス基板11を完全に取り囲むことができるので、ガラス基板11に付着した異物を一対のシャッタ半体47a,47b,48a,48bの底面51a,51b,52a,52bに確実に落下させることができ、その異物がゲートバルブ15,16のハウジング19,20の底部31,32に落下することは皆無となる。
さらに、シャッタ47,48の閉状態では、シャッタ半体47a,47b,48a,48bのそれぞれの対向端部を重合させる。これにより、シャッタ半体47a,47b,48a,48bに落下した異物を重合部分で受けるので、その異物がシャッタ半体47a,47b,48a,48bから外部へ飛散してゲートバルブ15,16の内部へ落下することを確実に防止できる。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
11 被処理物(ガラス基板)
12 処理室(成膜室)
13 予備室(ロード側予備室)
14 予備室(アンロード側予備室)
15,16 ゲートバルブ
27,28 シャッタ
35,36 底面
37,38 シャッタ
37a,37b,38a,38b シャッタ半体
41a,41b,42a,42b 段差部
45a,45b,46a,46b 底面
47,48 シャッタ
47a,47b,48a,48b シャッタ半体

Claims (7)

  1. 被処理物に対して真空状態で処理を実行する処理室と、前記処理室に隣接して設けられ、前記処理室との間で被処理物を搬入あるいは搬出する予備室と、前記処理室と前記予備室との間に設けられ、前記予備室の真空状態で処理室と予備室との間を連通させると共に、前記予備室の大気開放状態で処理室と予備室との間を遮断するゲートバルブとを備えた真空処理装置であって、
    前記ゲートバルブ内を被処理物の搬送方向に沿って移動することで前記ゲートバルブに対して出入り可能に設けられ、前記被処理物の搬出入時に前記被処理物と前記ゲートバルブとの間に介在するシャッタを具備したことを特徴とする真空処理装置。
  2. 前記シャッタは、被処理物の搬送方向と直交する面内で前記被処理物を囲撓する筒状をなす請求項1に記載の真空処理装置。
  3. 前記シャッタは、その底面が被処理物の搬送方向に沿って凹状をなす請求項1又は2に記載の真空処理装置。
  4. 前記シャッタは、一対のシャッタ半体からなり、前記被処理物の搬出入時に前記シャッタ半体のそれぞれの対向端部を当接させる突き合わせ構造とした請求項1又は2に記載の真空処理装置。
  5. 前記シャッタ半体の対向端部に、前記被処理物に向けて突出する段差部を設けた請求項4に記載の真空処理装置。
  6. 前記シャッタ半体の底面が被処理物の搬送方向に沿って凹状をなす請求項4に記載の真空処理装置。
  7. 前記シャッタは、一対のシャッタ半体からなり、前記被処理物の搬出入時に前記シャッタ半体のそれぞれの対向端部を重合させる重ね合わせ構造とした請求項1又は2に記載の真空処理装置。
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