JP2014144801A - ボトル - Google Patents

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Abstract

【課題】ボトルに強い外力が作用することがあっても胴部の変形を防止できるボトルを提供すること。
【解決手段】筒状の胴部4に、その径方向の内側に向けて窪むパネル部6が周方向に間隔をあけて複数形成されたボトル1であって、パネル部6は、該パネル部6における径方向の内側に位置するパネル底壁部10と、パネル底壁部10の外周縁から径方向の外側に向けて延びるパネル側壁部11と、を有し、パネル側壁部11は、径方向の内側から外側に向かうに従い漸次当該ボトル1の側面視でパネル底壁部10の外側に向けて延在し、パネル側壁部11のうち、ボトル軸O方向の両端部に位置して周方向に延びる端側壁部11bの少なくともいずれかには、端側壁部11bの少なくとも周方向に沿う中央部を含むように配置された突起部12が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボトルに関するものである。
従来から、合成樹脂材料で有底筒状に形成されたボトルとして、例えば下記特許文献1に示されるように、筒状の胴部に、その径方向の内側に向けて窪むパネル部が周方向に間隔をあけて複数形成された構成が知られている。また胴部には、径方向外側へ向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状凸部が形成され、環状凸部は、パネル部に対してボトル軸方向の外側(直上及び直下)に隣り合うように配置されている。
この構成によれば、例えばボトルに密封された内容物の温度が低下する等によりボトル内が減圧した場合に、パネル部が径方向の内側に向けて優先的に変形することで、ボトルのうちパネル部以外の部分での変形を抑えつつ、ボトル内の減圧を吸収できる。尚、特許文献1では、パネル部のパネル底壁部に側面視三角形状の膨出部を設けることで、減圧吸収容量を維持しつつ、該パネル部の剛性も確保するようにしている。
特開2004−323100号公報
しかしながら、上記従来のボトルでは、例えば内容物の充填時に搬送される際にボトルに作用するラインプレッシャーや流通時等にボトルに加えられる径方向からの強い外力(衝突力)等によって、胴部の環状凸部(つまり胴部のうちパネル部に対してボトル軸方向の外側に隣り合うように配置された部分)に復元不可能な変形が生じるおそれがあり、これを防止することに改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ボトルに強い外力が作用することがあっても胴部の変形を防止できるボトルを提供することを目的としている。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明は、筒状の胴部に、その径方向の内側に向けて窪むパネル部が周方向に間隔をあけて複数形成されたボトルであって、前記パネル部は、該パネル部における径方向の内側に位置するパネル底壁部と、前記パネル底壁部の外周縁から径方向の外側に向けて延びるパネル側壁部と、を有し、前記パネル側壁部は、径方向の内側から外側に向かうに従い漸次当該ボトルの側面視で前記パネル底壁部の外側に向けて延在し、前記パネル側壁部のうち、ボトル軸方向の両端部に位置して周方向に延びる端側壁部の少なくともいずれかには、前記端側壁部の少なくとも周方向に沿う中央部を含むように配置された突起部が形成されていることを特徴とする。
このボトルでは、例えばボトルに密封された内容物の温度が低下する等によりボトル内が減圧した場合に、パネル部が径方向の内側に向けて優先的に変形することで、ボトルのうちパネル部以外の部分での変形を抑えつつ、ボトル内の減圧を吸収できる。
本発明のボトルによれば、パネル部におけるパネル側壁部の端側壁部に突起部が形成されていることから、該突起部によって、胴部のうちパネル部に対してボトル軸方向の外側に隣り合うように配置された部分(以下、隣接部位と省略)の剛性を高めることができる。つまり、パネル部のなかでも前記隣接部位に接近配置されたパネル側壁部の端側壁部に突起部が突設されていることで、前記隣接部位の剛性が向上する。従って、例えば内容物の充填時に搬送される際にボトルに作用するラインプレッシャーや流通時等にボトルに加えられる径方向からの強い外力(衝突力)等によって、前記隣接部位が窪まされたり潰されたりすることを防止できる。このとき、前記隣接部位は、前記ボトルにおける最大外径部分となっていることが好ましい。
また、前記隣接部位が外力を受けたときに、該隣接部位に接近配置された突起部によってこの外力を分散できることから、上述した効果を安定して得ることができる。さらに、突起部がパネル部のパネル底壁部ではなくパネル側壁部に形成されていることで、該パネル底壁部の変形量を低下させるようなことが抑制されているので、パネル部の減圧吸収容量を十分に確保できる。
また、突起部が、パネル側壁部における端側壁部の周方向に沿う中央部を含むように配置されていることで、前記隣接部位の変形をより安定的に防止することができる。すなわち、前記端側壁部における周方向に沿う両端部に比べて中央部は大きく変形(変位)しやすい部位であることから、このような中央部に突起部を配置して剛性を高めることにより、端側壁部の変形を抑えやすくなるとともに、前記隣接部位の剛性が安定して高められやすくなる。
以上より、本発明によれば、パネル部によって減圧吸収容量を確保しつつ、ボトルに強い外力が作用することがあっても胴部の変形を防止できるのである。
また、本発明のボトルにおいて、前記突起部における径方向外側に位置する外端と、前記胴部のうち前記パネル部に対してボトル軸方向の外側に隣り合うように配置された部分の外周面との径方向に沿う高低差が、1mm以下であることとしてもよい。
この場合、上述のように突起部によって前記隣接部位の剛性が高められつつ、ボトルに加えられた径方向からの外力を該突起部によっても直接的に受けとめやすくなり、前記隣接部位の変形を防止する効果がより顕著となる。尚、前記高低差が1mmを超えると、ボトルに外力を及ぼす対象物が突起部に触れにくくなり、上述した効果が得られにくくなる。
また、本発明のボトルにおいて、ボトル軸方向に沿う縦断面視で、前記突起部は、前記端側壁部から離間するに従い漸次この端側壁部に沿う長さが短くなる台形状をなしており、前記突起部を画成する壁面のうち、前記端側壁部から立ち上がり、かつ径方向の外端に位置する外壁面は、ボトル軸と平行に延在していることとしてもよい。
この場合、突起部の外壁面がボトル軸と平行に延在しているので、径方向からの外力を面で受けとめやすくなり、衝撃を効果的に吸収することが可能になり、上述した作用効果が確実に奏功される。
また、突起部が縦断面視で台形状をなしていることで、該突起部の端側壁部からの突出量を確保して上述した効果を確実なものとしつつ、突起部を前記隣接部位より径方向内側に容易に配置しやすくなり、ボトルの取り扱い性や外観を良好に維持しやすい。
本発明のボトルによれば、ボトルに強い外力が作用することがあっても胴部の変形を防止できる。
本発明の一実施形態に係るボトルを示す側面図である。 図1のA−A断面(パネル部の縦断面)を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係るボトル1について、図面を参照して説明する。
本実施形態のボトル1は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂材料により形成されているとともに、図1に示されるように有底筒状をなしており、ボトル軸O方向に沿って口部2、肩部3、胴部4及び底部5がこの順に一体的に連設されている。
尚、これら口部2、肩部3、胴部4及び底部5は、それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。本実施形態ではこの共通軸をボトル軸Oといい、ボトル軸O方向に沿う口部2側を上側、底部5側を下側という。また、ボトル軸Oに直交する方向を径方向といい、ボトル軸O回りに周回する方向を周方向という。
本実施形態のボトル1は、射出成形により形成されたプリフォームを2軸延伸ブローしてなるブロー成形品であり、ボトル1内部には例えば調味料や飲料等の内容物が収容される。
図1において、口部2は、円筒状をなしており、ボトル1の該口部2以外の肩部3、胴部4及び底部5より小径とされている。また口部2の開口部は、ボトル1の内容物を注出するための注出口となっている。
口部2には、有頂筒状をなす不図示のキャップが装着されるようになっており、口部2に装着されたキャップが開閉されたり、或いは口部2に対してキャップが着脱されることで、該口部2の注出口が開閉される。
また、肩部3は、略円錐状をなしており、口部2から下側へ向かうに従い漸次拡径して形成されている。
胴部4は、筒状をなしており、本実施形態ではこの胴部4において、肩部3に連なる上側部分がラベル表示領域Lとされ、底部5に連なる下側部分がパネル部配置領域Pとなっている。また、胴部4におけるラベル表示領域Lとパネル部配置領域Pとの間には、該胴部4の外周面から径方向内側に窪むとともに周方向に沿って延びる環状の太溝4aが形成されている。
胴部4のラベル表示領域Lには、該胴部4の外周面から径方向内側に窪むとともに周方向に沿って延びる環状の細溝4bが、ボトル軸O方向に間隔をあけて複数形成されている。
胴部4のパネル部配置領域Pには、径方向の内側に向けて窪むパネル部6が周方向に間隔をあけて複数形成されており、周方向で隣り合うパネル部6同士の間が柱部7とされている。また、胴部4のパネル部配置領域Pのうち、パネル部6に対してボトル軸O方向の外側に隣り合うように配置された部分(隣接部位)には、径方向外側へ向けて突出するとともに周方向に沿って延びる環状凸部8が形成されている。
すなわち、胴部4のパネル部配置領域Pにおいては、ボトル軸O方向の端部に配置された環状凸部8の外径が最も大きくされ、環状凸部8以外の部位(柱部7及びパネル部6)は該環状凸部8よりも径方向の内側に一段後退させられている。そして、パネル部6は、パネル部配置領域Pにおける前記環状凸部8以外の部位における外周面から窪まされている。
また具体的には、環状凸部8は、パネル部6との間にボトル軸O方向に若干の隙間をあけつつ接近配置されて、該パネル部6の直上及び直下に一対形成されている。すなわち、胴部4のパネル部配置領域Pのうち、ボトル軸O方向に沿う両端部に環状凸部8がそれぞれ配置され、これらの環状凸部8に挟まれた中間部に、パネル部6及び柱部7が配置されている。尚、本実施形態では、胴部4の環状凸部8が、このボトル1の最大外径部とされている。
パネル部6は、該パネル部6における径方向の内側に位置するパネル底壁部10と、パネル底壁部10の外周縁から径方向の外側に向けて延びるパネル側壁部11と、を有している。
図1に示される側面視で、パネル底壁部10は、ボトル軸O方向に長い矩形状をなしている。パネル底壁部10の外周縁部10aは、該外周縁部10a以外の部位(図1の側面視で外周縁部10aの内側に位置する部位であり、パネル底壁部10の中央領域)よりも径方向内側に一段窪まされており、溝状をなしている。また、パネル底壁部10の前記外周縁部10a以外の部位には、径方向内側に窪むとともにボトル軸O方向に沿って延びる縦溝10bが、互いに平行となるように周方向に間隔をあけて複数形成されている。
図示の例では、これらの縦溝10bのうち、周方向に沿う中央部に位置する一の縦溝10bの溝深さ及び溝幅が、他の縦溝10bの溝深さ及び溝幅よりも大きくされている。また、図2に示されるように、縦溝10bの溝深さは、ボトル軸O方向に沿う両端部から中央部に向かうに従い漸次深くなっている。
図1に示される側面視で、パネル側壁部11は矩形枠状をなしており、パネル底壁部10の周囲を囲んでいる。パネル側壁部11は、径方向の内側から外側に向かうに従い漸次当該ボトル1の側面視でパネル底壁部10の外側に向けて延在している。すなわち図1のボトル側面視で、パネル側壁部11は、パネル底壁部10から離間するに従い漸次径方向の外側へ向かって傾斜して形成されている。
また、パネル側壁部11は、該パネル側壁部11における周方向の両端部に位置してボトル軸O方向に延びる一対の縦側壁部11aと、該パネル側壁部11におけるボトル軸O方向の両端部に位置して周方向に延びる一対の横側壁部(端側壁部)11bと、を備えている。縦側壁部11aは、パネル底壁部10における周方向の両端に連なっており、横側壁部11bは、パネル底壁部10におけるボトル軸O方向の両端に連なっている。
縦側壁部11aの幅(周方向に沿う長さ)は、ボトル軸O方向に沿う全体に亘って略一定とされている。横側壁部11bの幅(ボトル軸O方向に沿う長さ)は、該横側壁部11bの周方向に沿う両端部よりも中央部が大きくなっている。具体的に、図1のボトル側面視で、横側壁部11bの周方向に沿う中央部は、両端部よりもパネル底壁部10側へ向けて膨出するように形成されており、これにより横側壁部11bの前記中央部の幅が大きくされている。
そして、パネル側壁部11のうち、ボトル軸O方向の両端部に位置する横側壁部11bの少なくともいずれかには、横側壁部11bの少なくとも周方向に沿う中央部を含むように配置された突起部12が形成されている。本実施形態においては、一対の横側壁部11bの両方に、突起部12がそれぞれ突設されており、また突起部12は、横側壁部11bの周方向に沿う中央部に1つ形成されている。
図2に示されるボトル軸O方向に沿う縦断面視で、パネル側壁部11の横側壁部11bは、パネル底壁部10の外周縁部10aからボトル軸O方向(図2における上下方向)に離間するに従い漸次径方向の外側(図2における右側)へ向かって延びている。そしてこの縦断面視で、突起部12は、横側壁部11bから離間するに従い漸次この横側壁部11bに沿う長さが短くなる台形状をなしている。また、図2に示される縦断面視で、台形状の突起部12における一対の底辺のうち、下底に相当する部分は横側壁部11bであり、上底に相当する部分は横側壁部11bに平行な壁面12aとなっている。また、台形状の突起部12において一対の脚に相当する部分は、壁面12b、12cとなっている。
突起部12を画成する壁面12a〜12d(壁面12dについては後述する)のうち、横側壁部11bから立ち上がり、かつ径方向の外端に位置する壁面(外壁面)12bは、ボトル軸Oと実質的に平行に延在している。また、突起部12の壁面12cは、ボトル軸Oに対して実質的に垂直に延在している。
また、突起部12における径方向外側に位置する外端と、環状凸部8の外周面との径方向に沿う高低差Dは、1mm以下となっている。本実施形態では、突起部12の径方向の外端が壁面12bとされており、該壁面12bと環状凸部8の外周面との径方向の高低差Dが1mm以下に設定されている。
また、図2に示されるように、壁面12bは、パネル部配置領域Pにおける前記中間部の外周面(柱部7の外周面に相当)よりも径方向内側に一段後退させられており、これにより壁面12bと環状凸部8の外周面との間には段部9が設けられている。具体的に、段部9によって、環状凸部8とパネル部6との間には隙間が形成されており、また段部9の外周面は、柱部7の外周面に面一(同一周面)とされている。
図1に示される側面視で、突起部12における周方向の両端部には、一対の壁面12dが設けられている。この側面視で(パネル部6を正面に見て)、壁面12dは三角形状をなしており、突起部12において径方向の外端に位置する壁面12bから周方向に離間するに従い漸次径方向の内側に向かって傾斜している。
底部5は、略皿板状をなしており、円環筒状のヒール部13と、円板状の底壁部14と、を備えている。
ヒール部13は、胴部4の環状凸部8とともにボトル1の最大外径部とされている。ヒール部13と、該ヒール部13の直上に位置する環状凸部8との間には、径方向内側に窪むとともに周方向に沿って延びる環状の細溝5aが形成されている。
底壁部14は、その外周縁部に位置する接地部14aと、ボトル軸O上(径方向中央部)に位置して上側へ向けて窪む陥没部14bと、を備えている。
陥没部14bは、有頂筒状をなしており、該陥没部14bにおける下面には、上側へ向けて窪むとともに径方向に沿って延びる溝14cが周方向に間隔をあけて複数形成されている。また、これらの溝14cは、ボトル軸Oを中心とした放射状をなすように配置されている。
以上説明した本実施形態のボトル1では、例えばボトル1に密封された内容物の温度が低下する等によりボトル1内が減圧した場合に、パネル部6が径方向の内側に向けて優先的に変形することで、ボトル1のうちパネル部6以外の部分での変形を抑えつつ、ボトル1内の減圧を吸収できる。
そして、本実施形態のボトル1によれば、パネル部6のなかでも環状凸部8に隣り合うように接近配置されたパネル側壁部11の横側壁部11bに突起部12が形成されていることから、該突起部12によって環状凸部8の剛性を高めることができる。従って、例えば内容物の充填時に搬送される際にボトル1に作用するラインプレッシャーや流通時等にボトル1に加えられる径方向からの強い外力(衝突力)等によって、環状凸部8が窪まされたり潰されたりすることを防止できる。
また、環状凸部8が外力を受けたときに、該環状凸部8に接近配置された突起部12によってこの外力を分散できることから、上述した効果を安定して得ることができる。さらに、突起部12がパネル部6のパネル底壁部10ではなくパネル側壁部11に形成されていることで、該パネル底壁部10の変形量を低下させるようなことが抑制されているので、パネル部6の減圧吸収容量を十分に確保できる。
また、突起部12が、パネル側壁部11における横側壁部11bの周方向に沿う中央部を含むように配置されていることで、環状凸部8の変形をより安定的に防止することができる。すなわち、横側壁部11bにおける周方向に沿う両端部に比べて中央部は大きく変形(変位)しやすい部位であることから、このような中央部に突起部12を配置して剛性を高めることにより、横側壁部11bの変形を抑えやすくなるとともに、環状凸部8の剛性が安定して高められやすくなる。
以上より、本実施形態によれば、パネル部6によって減圧吸収容量を確保しつつ、ボトル1に強い外力が作用することがあっても胴部4の変形を防止できるのである。
また、突起部12における径方向外側に位置する外端(本実施形態では壁面12b)と、環状凸部8の外周面との径方向に沿う高低差Dが、1mm以下であるので、上述のように突起部12によって環状凸部8の剛性が高められつつ、ボトル1に加えられた径方向からの外力を該突起部12によっても直接的に受けとめやすくなり、環状凸部8の変形を防止する効果がより顕著となる。尚、前記高低差Dが1mmを超えると、ボトル1に外力を及ぼす対象物が突起部12に触れにくくなり、上述した効果が得られにくくなる。
また、図2に示されるボトル軸O方向に沿う縦断面視で、突起部12が、横側壁部11bから離間するに従い漸次この横側壁部11bに沿う長さが短くなる台形状をなしており、突起部12を画成する壁面12a〜12dのうち、横側壁部11bから立ち上がり、かつ径方向の外端に位置する壁面(外壁面)12bが、ボトル軸Oと平行に延在しているので、下記の効果を奏する。
すなわち、突起部12の外壁面12bがボトル軸Oと平行に延在しているので、径方向からの外力を面で受けとめやすくなり、衝撃を効果的に吸収することが可能になり、上述した作用効果が確実に奏功される。
また、突起部12が縦断面視で台形状をなしていることで、該突起部12の横側壁部11bからの突出量を確保して上述した効果を確実なものとしつつ、突起部12を環状凸部8より径方向内側に容易に配置しやすくなり、ボトル1の取り扱い性や外観を良好に維持しやすい。
尚、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、パネル部6及び柱部7が、周方向に間隔をあけて各6つ設けられているが、パネル部6及び柱部7の数や配置等は、ボトル1に要求される強度や減圧吸収容量等を考慮して適宜設計変更が可能である。
また、前述した実施形態では、肩部3、胴部4及び底部5のボトル軸Oに垂直な横断面視形状が円形状とされているが、これに限らず、例えば横断面視で多角形状にする等適宜変更してよい。
また、ボトル1を形成する合成樹脂材料は、前述したポリエチレンテレフタレート以外に、例えばポリエチレンナフタレート、非晶性ポリエステル等、またはこれらのブレンド材料等に適宜変更してよい。
さらに、ボトル1は単層構造体に限らず中間層を有する積層構造体としてもよい。この中間層としては、例えばガスバリア性を有する樹脂材料からなる層、再生材からなる層、若しくは酸素吸収性を有する樹脂材料からなる層等が挙げられる。
また、前述の実施形態では、胴部4において肩部3に連なる上側部分がラベル表示領域Lとされ、底部5に連なる下側部分がパネル部配置領域Pとなっているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、ラベル表示領域Lはパネル部配置領域Pと別体に設けられていなくてもよく、この場合、パネル部配置領域Pの外周に商品名等を表示するシュリンクフィルムが装着されることにより、該パネル部配置領域Pがラベル表示領域Lを兼ねることになる。
また、前述の実施形態では、胴部4の環状凸部8が、パネル部6の直上及び直下に一対形成されているとしたが、これに限定されるものではなく、環状凸部8はパネル部6の直上又は直下に1つのみ形成されていてもよい。
また、環状凸部8がボトル1の最大外径部となっているとしたが、これに限定されるものではなく、該環状凸部8以外の部位がボトル1の最大外径部であっても構わない。
また、胴部4のうち、パネル部6に対してボトル軸O方向の外側に隣り合うように配置された部分(隣接部位)に、環状凸部8が形成されているとしたが、該環状凸部8は形成されていなくてもよい。具体的に、図2において、環状凸部8に対応する部分の外周面が、段部9及び柱部7の外周面と面一(同一周面)になっていてもよい。この場合においても、パネル部6の突起部12によって、前記隣接部位の剛性を高めることができ、ボトル1に加えられる径方向からの強い外力等によって、前記隣接部位が窪まされたり潰されたりすることを防止でき、前述の実施形態と同様の効果を奏功する。
また、段部9のボトル軸O方向に沿う長さは、前述の実施形態(例えば図2に示される大きさ)に限定されるものではない。さらに、段部9は設けられていなくてもよい。
また、パネル底壁部10がボトル軸O方向に長い矩形状をなしており、該パネル底壁部10を囲うパネル側壁部11が矩形枠状をなしているとしたが、これらパネル底壁部10及びパネル側壁部11の形状は、前述の実施形態で説明したものに限定されない。すなわち、パネル部6によってボトル1の減圧吸収容量を確保できればよいことから、例えば、パネル底壁部10が矩形状以外の多角形状をなしており、パネル側壁部11が矩形枠状以外の多角形枠状とされていてもよい。
また、パネル側壁部11における一対の横側壁部11bの両方に、突起部12がそれぞれ形成されているとしたが、これら横側壁部11bのいずれか一方のみに突起部12が形成されていてもよい。
また突起部12が、横側壁部11bの周方向に沿う中央部に1つ形成されているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、突起部12は横側壁部11bの周方向に沿う中央部を含むように形成されていればよいことから、例えば、横側壁部11bに周方向に間隔をあけて複数突設されていてもよい。また、横側壁部11b全体に周方向に沿って延設されていてもよい。
また、突起部12の縦断面視形状が、横側壁部11bから離間するに従い漸次この横側壁部11bに沿う長さが短くなる台形状をなしているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、突起部12の縦断面視形状は、例えば上記台形状以外の多角形状や半円形状等であっても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 ボトル
4 胴部
6 パネル部
8 環状凸部
10 パネル底壁部
11 パネル側壁部
11b 横側壁部(端側壁部)
12 突起部
12b 壁面(外壁面)
D 高低差
O ボトル軸

Claims (3)

  1. 筒状の胴部に、その径方向の内側に向けて窪むパネル部が周方向に間隔をあけて複数形成されたボトルであって、
    前記パネル部は、
    該パネル部における径方向の内側に位置するパネル底壁部と、
    前記パネル底壁部の外周縁から径方向の外側に向けて延びるパネル側壁部と、を有し、
    前記パネル側壁部は、径方向の内側から外側に向かうに従い漸次当該ボトルの側面視で前記パネル底壁部の外側に向けて延在し、
    前記パネル側壁部のうち、ボトル軸方向の両端部に位置して周方向に延びる端側壁部の少なくともいずれかには、前記端側壁部の少なくとも周方向に沿う中央部を含むように配置された突起部が形成されていることを特徴とするボトル。
  2. 請求項1に記載のボトルであって、
    前記突起部における径方向外側に位置する外端と、前記胴部のうち前記パネル部に対してボトル軸方向の外側に隣り合うように配置された部分の外周面との径方向に沿う高低差が、1mm以下であることを特徴とするボトル。
  3. 請求項1又は2に記載のボトルであって、
    ボトル軸方向に沿う縦断面視で、
    前記突起部は、前記端側壁部から離間するに従い漸次この端側壁部に沿う長さが短くなる台形状をなしており、
    前記突起部を画成する壁面のうち、前記端側壁部から立ち上がり、かつ径方向の外端に位置する外壁面は、ボトル軸と平行に延在していることを特徴とするボトル。
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