JP2014144754A - 列車制御システムおよび自動列車運転装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイヤ乱れの解消を図りながら更なる省エネルギー化を図ることができる列車制御システムおよび自動列車運転装置を得る。
【解決手段】自動列車運転装置と地上制御装置1とを備え、地上制御装置1は、列車が駅に停車した履歴上の駅停車時間と列車が駅に停車するダイヤ上の駅停車時間とに基づいて予測変動時間1aを出力し、自動列車運転装置は、地上制御装置1からの予測変動時間1aに基づいて、第1の運転曲線を第2の運転曲線に切替え、または第1の運転曲線を第3の運転曲線に切替え、切替られた運転曲線に列車速度を追従させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、列車制御システムおよび自動列車運転装置に関するものである。
従来の自動列車運転装置は、ダイヤ乱れが生じた際にダイヤ乱れの度合いに応じた運転パターンを選択し、選択された運転パターンに列車速度を追従させるように構成されている。一方、近年の鉄道においては、朝夕のラッシュ時における旅客の混雑によって、ラッシュ時における列車の駅停車時間がダイヤ上の駅停車時間をオーバーする傾向が高い。この場合、列車の発車が遅れて次々と同じ状態が繰り返されるため、このような状況がダイヤ乱れの原因となる。一般的に乗降客の多いラッシュ時間帯には、ダイヤ上で駅停車時間が長めに設定されるなどの対策がなされているが、その設定時間は固定的なものであるため、イベントなどによって乗客が増えると対応ができないことがある。このようなことを回避するためにダイヤ上の駅停車時間を長く設定し過ぎると、ダイヤ乱れは発生し難くなるものの、無駄な駅停車時間が発生するため、円滑な列車運行の妨げとなる。
下記特許文献1に代表される従来技術は、ダイヤ乱れが発生した際の遅延回復を図りつつ、列車の加減速を抑制して路線全体での省エネルギー化を図るように構成されている。
特開2011−6009号公報
このように、上記特許文献1に代表される従来技術は、列車が到着した一の駅における乗客の乗降時間を用いて当該列車の遅延回復のための走行パターンを求めるように構成されている。ところが、例えば一の駅を出発した列車が次に到着する予定の他の駅における乗降時間が、ダイヤ上の駅停車時間よりも短くなることが予測される場合、一の駅における遅延を回復させるような走行を行わなくとも、その遅延が他の駅で相殺される可能性が高い。
一方、例えば運行中の列車が次に到着する予定の他の駅における乗降時間が、ダイヤ上の駅停車時間よりも長くなることが予測される場合、例えば一の駅における列車の駅停車時間がダイヤ上の駅停車時間よりも短くなった場合でも、その余裕時間だけでは他の駅における遅延を相殺することができない可能性が高い。
上記特許文献1に代表される従来技術は、一の駅における列車の停車時間のみ判断して速度制御を行うため、ダイヤ乱れに対してより柔軟に対応することができず、ダイヤ乱れの解消を図りながら更なる省エネルギー化を図るというニーズに対応することができないという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ダイヤ乱れの解消を図りながら更なる省エネルギー化を図ることができる列車制御システムおよび自動列車運転装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、列車に搭載される自動列車運転装置と、列車から送信された列車情報に基づいて線路に在線する列車の走行を制御する地上制御装置と、を備え、列車が駅に停車した履歴上の駅停車時間と列車が駅に停車するダイヤ上の駅停車時間とに基づいて、列車が次に停車する駅での駅停車時間の変動を予測し、予測変動時間として出力する次駅停車時間変動予測部と、前記予測変動時間により到着駅での必要停車時間がダイヤ上の駅停車時間よりも短いことが予測される場合には運転計画よりも運転時間を遅延させる走行パターンである運転曲線を生成し、前記予測変動時間により到着駅での必要停車時間がダイヤ上の駅停車時間よりも長いことが予測される場合には運転計画よりも運転時間を短縮させる走行パターンである運転曲線を生成する運転曲線生成部と、を備え、生成された運転曲線に列車速度を追従させることを特徴とする。
この発明によれば、列車が次に到着する駅における乗降時間を予測してこの乗降時間に応じて列車速度を制御するようにしたので、ダイヤ乱れの解消を図りながら更なる省エネルギー化を図ることができる、という効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る列車制御システムの構成を示す図である。 図2は、図1に示される地上制御装置の構成を示す図である。 図3は、列車制御システムの一部を含む列車搭載機器を示す図である。 図4は、図3に示される自動列車運転装置の構成図である。 図5は、自動列車運転装置に設定されるテーブルの一例を示す図である。 図6は、運転曲線選択部の動作を説明するためのフローチャートである。 図7は、図4に示される自動列車運転装置の動作を説明するための第1の図である。 図8は、図4に示される自動列車運転装置の動作を説明するための第2の図である。 図9は、本発明の実施の形態2に係る列車制御システムの車上側機器を示す図である。 図10は、図9に示される自動列車運転装置の構成図である。 図11は、本発明の実施の形態3に係る列車制御システムの車上側機器を示す図である。 図12は、本発明の実施の形態3に係る列車制御システムの地上制御装置の構成図である。 図13は、図11に示される自動列車運転装置の構成図である。 図14は、本発明の実施の形態4に係る列車制御システムの車上側機器を示す図である。 図15は、本発明の実施の形態4に係る列車制御システムの地上制御装置の構成図である。 図16は、図14に示される自動列車運転装置の構成図である。 図17は、本発明の実施の形態5に係る自動列車運転装置を搭載した列車を模式的に示す図である。 図18は、図17に示される自動列車運転装置の構成図である。 図19は、本発明の実施の形態6に係る列車制御システムの車上側機器を示す図である。 図20は、図19に示される自動列車運転装置の構成図である。 図21は、本発明の実施の形態6に係る列車制御システムの地上制御装置の構成を示す図である。
以下に、本発明に係る列車制御システムおよび自動列車運転装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る列車制御システムの構成を示す図である。図2は、図1に示される地上制御装置の構成を示す図である。図3は、列車制御システムの一部を含む列車搭載機器を示す図である。図4は、図3に示される自動列車運転装置の構成図である。
列車制御システムは車上側装置および地上側装置から成り、ネットワーク2を介して相互に接続された地上制御装置1および複数の無線基地局3−1〜3−n(以下「無線基地局3」)を有すると共に、列車8に搭載された列車推進装置10、列車制動装置14、自動列車運転装置11、列車保安装置17、列車走行位置認識装置7、および車上無線装置12を有して構成されている。地上制御装置1は、例えば、線区もしくは地区における列車8の運行を集中的に取扱う指令室などに設置される。なお、実施の形態1の列車制御システムには、一例として1つの地上制御装置1に4つの無線基地局3が接続されているが、地上制御装置1および無線基地局3の数はこれに限定されるものではない。
図2に示される地上制御装置1は、主たる構成として次駅停車時間変動予測部1−1、発着時刻更新部1−2、情報送信部1−3、および発着時刻履歴DB21を有して構成されている。列車の発着時刻履歴DB21は、例えば列車の各駅における発着時刻が曜日、時刻、駅名、列車ID、列車種別に対応付けて記録されたものである。
次駅停車時間変動予測部1−1は、ダイヤ情報20と発着時刻履歴DB21を参照し、列車が次に到着する駅での履歴上の駅停車時間とこの駅でのダイヤ上の駅停車時間との差分を求め、この差分によって次駅における駅停車時間の変動時間を予測する。予測された変動時間は、予測変動時間1aとして情報送信部1−3を介して各列車へ送信される。
発着時刻更新部1−2は、各列車からの列車情報を受信し、例えば列車情報に含まれる列車ID、列車種別、駅到着時刻、駅出発時刻などに基づいて各列車の駅停車時間を求める。この駅停車時間は、例えば曜日、時刻、駅名、列車ID、列車種別に対応付けて発着時刻履歴DB21に記録される。
図3には直流架線5からの直流電力により駆動する列車8が示されている。列車8の一部車両(例えば先頭車両)が示され、当該車両には、例えば列車推進装置10、自動列車運転装置11、車上無線装置12、車上子19、列車の空気ブレーキの出力を制御する列車制動装置14、マスコン15、表示器16、および列車保安装置17が搭載されている。なお、実際の車両にはこれらの機器以外にも多種多様な機器(例えば空気調和機や開閉ドアなど)が搭載されていることは言うまでもない。そしてこれらの機器は車両内伝送路および車両間伝送路によって相互に接続されている。
列車保安装置17は、地上側からの列車保安信号に基づいて列車の速度を自動的に制限速度以下に制御する装置である。列車保安装置17は例えばATC車上装置であり、ATC信号をATC地上装置(図示せず)から受信する。ATC信号には、列車の制限速度情報17aが含まれている。列車走行位置認識装置7は、路線上における列車の現在の走行位置を認識する装置である。列車走行位置認識装置7では走行位置情報7aが生成される。この走行位置情報7aは、例えば車上子19が地上子を通過した際、地上子を検知した位置を絶対位置として速度発電機18からの速度情報を積算することによって得られる列車の現在位置を示すものである。
列車推進装置10では、直流架線5からの直流電力が集電装置6を介して受電される。マスコン15からの運転指令15a、または自動列車運転装置11からのノッチ情報11aが力行指令である場合、列車推進装置10では直流架線5からの直流電力が交流電力に変換され、この交流電力によって電動機(図示せず)が駆動される。一方、マスコン15からの運転指令15a、または自動列車運転装置11からのノッチ情報11aがブレーキ指令である場合、または列車保安装置17がブレーキ指令を行った場合、列車推進装置10と列車制動装置14はブレーキ力を分担する。列車推進装置10では電動機で回生によってブレーキ力を生成し、電動機からの回生電力が直流電力に変換され、この直流電力が直流架線5に供給される。
表示器16は、運転台に設置され列車運行に必要な各種情報を表示する。無線基地局3は、列車8の車上無線装置12との間で相互に情報を伝送する。無線基地局3および車上無線装置12は、自動列車運転装置11と地上制御装置1との間における情報を無線で伝送可能な通信手段であればその方法は問わず、携帯電話のインフラを用いた通信手段や、ミリ波を用いた通信手段でもよい。
図4において、自動列車運転装置11は、主たる構成として、運転曲線記憶部30、運転曲線選択部32、目標速度設定部33、および速度制御部34、テーブル35を有して構成されている。
運転曲線記憶部30には複数の運転曲線が記憶され、運転曲線の例としては、例えばダイヤ(運転計画)に沿った走行パターンである第1の運転曲線42(図7参照)や、列車が次駅に到着する時間を運転計画よりも短縮させる走行パターンである第2の運転曲線43(図7参照)や、列車が次駅に到着する時間を運転計画よりも遅延させる走行パターンである第3の運転曲線45(図8参照)などである。なお、運転曲線の種類はこれらに限定されるものではなく、より多くの運転曲線を用いてもよい。
運転曲線選択部32は、地上制御装置1からの予測変動時間1aが入力されたとき、テーブル35を参照して予測変動時間1aの内容に対応した運転曲線を運転曲線記憶部30から読み出して出力する。
図5は、自動列車運転装置に設定されるテーブルの一例を示す図である。図6は、運転曲線選択部の動作を説明するためのフローチャートである。図7は、図4に示される自動列車運転装置の動作を説明するための第1の図である。図8は、図4に示される自動列車運転装置の動作を説明するための第2の図である。
図5に示されるテーブル35には、予測変動時間1aと運転曲線とが対応づけられている。具体的に説明すると、図7に示される列車8が一の駅(出発駅50)を出発して他の駅(到着駅51)に到着する場面において、図示しない他の列車が過去に到着駅51へ到着した時間と到着駅51を出発した時間により、到着駅51における過去の(履歴上の)平均駅停車時間が地上制御装置1に記録される。そして、到着駅51における履歴上の平均駅停車時間が例えば24秒であり、到着駅51におけるダイヤ上の駅停車時間が例えば30秒である場合、予測変動時間1aはプラス6秒となる。すなわち、同じダイヤで運行する列車8が到着駅51に到着した際の乗降時間はダイヤ上の駅停車時間より6秒程度短くなることが予想される。
このように、次駅における履歴上の平均駅停車時間から到着駅での必要停車時間が、ダイヤ上の駅停車時間よりも短いことが予測される場合、出発駅50での列車8の駅停車時間が仮に2秒程度遅延している場合でも、出発駅50から到着駅51までの区間でその遅延時間を回復させるような走行をさせなくとも、この遅延時間は到着駅51で相殺される可能性が高い。なお、履歴から求める駅停車時間は、単純な平均値を用いる以外にも以下のような値を用いてもよい。例えば、走行する曜日や時間帯が列車8と一致する他の列車に関する駅停車時間の平均値を駅停車時間として用いてもよい。また、異常データ(例え例えば急病人が発生した際の停車時間など)を省いたデータを用いて統計処理を施した値を用いてもよい。
このような次駅で予測される余剰時間(上記例では6秒−2秒=+4秒)を利用して省エネルギー化を図る観点から、図5に示される第3の運転曲線45−2を選択する。運転曲線45−2は、出発駅50から到着駅51までの区間における列車8の平均速度を第1の運転曲線42より低くして、列車8が到着駅51に到着する時刻を運転計画より4秒遅延させる運転曲線である。同様に、第3の運転曲線45−3は、この区間における運転時間を運転計画より6秒増加させる運転曲線であり、第3の運転曲線45−1は、この区間における運転時間を運転計画より2秒増加させる運転曲線である。
一方、到着駅51における履歴上の平均駅停車時間が例えば36秒であり、到着駅51におけるダイヤ上の駅停車時間が例えば30秒である場合、予測変動時間1aはマイナス6秒となる。すなわち、到着駅51における履歴上の平均駅停車時間から到着駅での必要停車時間が、ダイヤ上の駅停車時間よりも長いことが予測される場合、同じダイヤで運行する列車8が到着駅51に到着した際の乗降時間はダイヤ上の駅停車時間より6秒程度遅くなることが予想される。
このように、次駅における履歴上の平均駅停車時間から到着駅での必要停車時間が、ダイヤ上の駅停車時間よりも長いことが予測される場合、出発駅50における列車8の駅停車時間が仮に2秒程度早まった場合でも、その余裕時間だけでは到着駅51における遅延時間(上記例では−6秒+2秒=−4秒)を相殺することができない可能性が高い。
このような次駅で予測される遅延時間を相殺する観点から、図5に示される第2の運転曲線43−2を選択する。運転曲線43−2は、出発駅50から到着駅51までの区間における列車8の平均速度を第1の運転曲線42より高くして、列車8が到着駅51に到着する時刻を運転計画より4秒早くさせる運転曲線である。同様に、第2の運転曲線43−3は、この区間における運転時間を運転計画より6秒短縮させる運転曲線であり、第2の運転曲線43−1は、この区間における運転時間を運転計画より2秒短縮させる運転曲線である。
目標速度設定部33は、運転曲線選択部32で選択された運転曲線と、制限速度情報17aと、走行位置情報7aとに基づいて、列車8の目標速度を決定する。速度制御部34は、目標速度設定部33からの目標速度に列車速度を追従させるように、ノッチ情報11a(力行指令またはブレーキ指令)として出力する。
以下、動作を説明する。車上無線装置12は、例えば図示しない列車情報管理装置で処理される列車運行情報、列車種別、列車ID、走行位置情報7a、マスコン15からの運転指令15a、列車搭載機器の状態情報、自動列車運転装置11で生成されたノッチ情報11aを受信し、車上無線装置12では、無線伝送用のフレームにこれらの情報がセットされ、さらに送信元情報および送信先情報などがセットされ、列車情報として無線基地局3へ送信される。そして、このフレームを受信した無線基地局3では列車情報などが抽出され、抽出された列車情報は各無線基地局3を管理する地上制御装置1に送信される。
地上制御装置1の発着時刻更新部1−2では、列車情報が受信され、例えば列車情報に含まれる列車ID、列車種別、駅到着時刻、駅出発時刻などに基づいて各列車の駅停車時間が求められ、発着時刻履歴DB21が更新される。
次駅停車時間変動予測部1−1では、予測変動時間1aが生成され、生成された予測変動時間1aは列車8と通信中の無線基地局3に送信される。予測変動時間1aを受信した無線基地局3では、無線伝送用フレームに送信先情報、送信元情報、および予測変動時間1aなどがセットされ、このフレームが列車8に送信される。このフレームを受信した列車8の車上無線装置12では予測変動時間1aが抽出され、抽出された予測変動時間1aは自動列車運転装置11に送信される。
図6において、自動列車運転装置11の運転曲線選択部32では、予測変動時間1aを受信したか否かが判断される。予測変動時間1aを受信していないとき(ステップS1,No)、第1の運転曲線42が選択され(ステップS2)、予測変動時間1aを受信したとき(ステップS1,Yes)、運転曲線選択部32は、予測変動時間1aに基づいて、到着駅51での履歴上の平均駅停車時間がダイヤ上の駅停車時間よりも長いか否かを判断する(ステップS3)。
履歴上の平均駅停車時間がダイヤ上の駅停車時間よりも長い場合(ステップS3,Yes)、運転曲線選択部32は、テーブル35を参照して予測変動時間1aに対応した第2の運転曲線43を選択する(ステップS4)。
履歴上の平均駅停車時間がダイヤ上の駅停車時間よりも短い場合(ステップS3,No)、運転曲線選択部32は、テーブル35を参照して予測変動時間1aに対応した第3の運転曲線45を選択する(ステップS5)。このように運転曲線選択部32ではステップS1からステップS5までの処理が繰り替えされる。
運転曲線の選択動作を具体的に説明する。図7には、運転曲線が第1の運転曲線42から第2の運転曲線43に変更される場合の例が示されている。(A)列車8が出発駅50から到着駅51まで走行する場合、自動列車運転装置11には、制限速度情報17aに基づく制限速度44を越えない範囲で第1の運転曲線42が設定される。(B)列車速度がこの第1の運転曲線42に追従しているとき、予測変動時間1aを受信した運転曲線選択部32において、到着駅51での履歴上の平均駅停車時間がダイヤ上の駅停車時間よりも長いと判断されたとき、第2の運転曲線43が選択される。(C)目標速度設定部33には第2の運転曲線43に従った目標速度が設定され、速度制御部34ではこの目標速度に列車速度を追従させるノッチ情報11aが生成されノッチ情報11aは列車推進装置10へ送信され、列車推進装置10はこのノッチ情報11aに基づいて電動機を動作させる。
図8には、運転曲線が第1の運転曲線42から第3の運転曲線45に変更される場合の例が示されている。(A)列車8が出発駅50から到着駅51まで走行する場合、自動列車運転装置11には、制限速度情報17aに基づく制限速度44を越えない範囲で第1の運転曲線42が設定される。(B)列車速度がこの第1の運転曲線42に追従しているとき、予測変動時間1aを受信した運転曲線選択部32において、到着駅51での履歴上の平均駅停車時間がダイヤ上の駅停車時間よりも短いと判断されたとき、第3の運転曲線45が選択される。(C)目標速度設定部33には第3の運転曲線45に従った目標速度が設定される。以下の動作は前述同様である。
また、自動列車運転装置11が、出発駅に停車している間、もしくは出発駅50を出発した直後の列車8が加速運転をしている最中に生成された運転曲線に列車速度を追従させるように構成されている場合、列車が到着駅51に接近してから運転曲線を切り替える場合に比べて、到着駅51における駅停車時間を効果的に短縮することができ、または省エネ効果をより高めることができる。
また、表示器16において、到着駅51における予測変動時間1aや、運転曲線選択部32で運転曲線が切り替えられたことを表示させるように構成してもよい。このように構成することにより、ダイヤと異なる自動運転が行われた場合でも、列車8の乗務員に運転状況を通知することができる。
以上に説明したように、本実施の形態に係る列車制御システムは、自動列車運転装置11と、列車から送信された列車情報に基づいて線路に在線する列車の走行を制御する地上制御装置1と、を備え、列車が駅に停車した履歴上の駅停車時間(例えば平均駅停車時間)と列車が駅に停車するダイヤ上の駅停車時間とに基づいて、列車が次に停車する駅での駅停車時間の変動を予測し、予測変動時間1aとして出力する次駅停車時間変動予測部1−1と、予測変動時間1aにより到着駅での必要停車時間がダイヤ上の駅停車時間よりも短いことが予測される場合には運転計画よりも運転時間を遅延させる走行パターンである運転曲線を生成し、予測変動時間1aにより到着駅での必要停車時間がダイヤ上の駅停車時間よりも長いことが予測される場合には運転計画よりも運転時間を短縮させる走行パターンである運転曲線を生成する運転曲線生成部と、生成された運転曲線に列車速度を追従させる。この構成により、次駅で予測される余剰時間を利用して省エネルギー化を図ることができると共に、次駅で予測される遅延時間を利用してダイヤ乱れの解消を図ることができる。
実施の形態2.
図9は、本発明の実施の形態2に係る列車制御システムの車上側機器を示す図である。図10は、図9に示される自動列車運転装置の構成図である。実施の形態1との相違点は、自動列車運転装置11の代わりに自動列車運転装置11Aが用いられている点と、自動列車運転装置11Aが乗車率検知装置40からの乗車率40aを用いて運転曲線の選択を行っている点である。以下、実施の形態1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
乗車率検知装置40では列車8の乗車率40aが計測され、計測された乗車率40aは自動列車運転装置11Aに入力される。乗車率40aが高いほど到着駅51における乗換時間が長くなるため、自動列車運転装置11Aの運転曲線選択部32Aでは、乗車率40aに比例して長くなる時間を、次駅における駅停車時間に付加する時間として演算する。例えば列車8の乗車率100%を基準にして、列車8が出発駅50を出発する時点における乗車率が100%の場合には付加時間を0秒とし、乗車率が50%の場合には付加時間をマイナス4秒とし、乗車率が150%の場合には付加時間をプラス5秒とする。
運転曲線選択部32Aは、このように算出した付加時間を予測変動時間1aに加算することにより、新たな予測変動時間(図示せず)を求め、この予測変動時間の内容に対応した運転曲線を生成する。
以上に説明したように、本実施の形態に係る列車制御システムは、乗車率検知装置40からの乗車率40aが所定値より高いほど長くなり、かつ、乗車率40aが所定値より低いほど短くなる時間を求め、この時間を予測変動時間1aに加算して得られる時間に対応した運転曲線に列車速度を追従させるようにしたので、実施の形態1に比べて次駅での乗降時間の予測精度を向上させることができる。
実施の形態3.
図11は、本発明の実施の形態3に係る列車制御システムの車上側機器を示す図である。図12は、本発明の実施の形態3に係る列車制御システムの地上制御装置の構成図である。図13は、図11に示される自動列車運転装置の構成図である。実施の形態2との相違点は、地上制御装置1の代わりに地上制御装置1Aが用いられている点と、自動列車運転装置11Aの代わりに自動列車運転装置11Bが用いられている点である。以下、実施の形態2と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
地上制御装置1Aには駅混雑度管理部22が設けられ、駅混雑度管理部22は、例えば駅ホームに設置されたカメラの撮影データなどを解析することにより、駅ホームの混雑度22aを推定する。
混雑度22aが高いほど到着駅51における乗換時間が長くなるため、次駅停車時間変動予測部1−1Aは、推定された混雑度22aに対応した時間を、列車8が到着する次駅における駅停車時間に付加する時間として演算する。例えば、所定の値を混雑度22aの基準値にして、到着駅51における混雑度22aがこの値よりも低い場合には付加時間をマイナス数秒とし、混雑度22aがこの値よりも高い場合には付加時間をプラス数秒とする。
次駅停車時間変動予測部1−1Aは、このように算出した付加時間を、前述した予測変動時間1aに加算することにより、混雑度22aを加味した予測変動時間1a−1を求める。この予測変動時間1a−1は、自動列車運転装置11Bの運転曲線選択部32Bに取り込まれる。そして、運転曲線選択部32Bでは予測変動時間1a−1の内容に対応した運転曲線が生成される。
以上に説明したように、本実施の形態に係る列車制御システムは、駅混雑度管理部22で推定された駅ホームの混雑度22aが所定値より高いほど長くなり、かつ、混雑度22aがこの所定値より低いほど短くなる時間を求め、この時間を予測変動時間1aに加算して得られる時間に対応した運転曲線に列車速度を追従させるようにしたので、実施の形態1に比べて次駅での乗降時間の予測精度を向上させることができる。
実施の形態4.
図14は、本発明の実施の形態4に係る列車制御システムの車上側機器を示す図である。図15は、本発明の実施の形態4に係る列車制御システムの地上制御装置の構成図である。図16は、図14に示される自動列車運転装置の構成図である。実施の形態3との相違点は、地上制御装置1Aの代わりに地上制御装置1Bが用いられている点と、自動列車運転装置11Bの代わりに自動列車運転装置11Cが用いられている点である。以下、実施の形態3と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
地上制御装置1Bには乗降人数推定部23が設けられ、乗降人数推定部23は、例えば駅側でリアルタイムに収集される定期券の乗車区間情報などを解析することにより、各駅における列車毎の乗降人数を推定し、乗降人数推定値23aとして出力する。
乗降人数推定値23aが大きくなるほど到着駅51における乗換時間が長くなるため、次駅停車時間変動予測部1−1Bは、乗降人数推定値23aに対応した時間を、列車8が到着する次駅における駅停車時間に付加する時間として演算する。例えば、所定の値を乗降人数推定値23aの基準値にして、到着駅51における乗降人数推定値23aがこの値よりも低い場合には付加時間をマイナス数秒とし、乗降人数推定値23aがこの値よりも高い場合には付加時間をプラス数秒とする。
次駅停車時間変動予測部1−1Bは、このように算出した付加時間を、前述した予測変動時間1aに加算することにより、乗降人数推定値23aを加味した予測変動時間1a−2を求める。この予測変動時間1a−2は、自動列車運転装置11Cの運転曲線選択部32Cに取り込まれる。そして、運転曲線選択部32Cではこの予測変動時間1a−2の内容に対応した運転曲線が生成される。
以上に説明したように、本実施の形態に係る列車制御システムは、乗降人数推定部23で推定された乗降人数推定値23aが所定値より高いほど長くなり、かつ、乗降人数推定値23aがこの所定値より低いほど短くなる時間を求め、この時間を予測変動時間1aに加算して得られる時間に対応した運転曲線に列車速度を追従させるようにしたので、実施の形態1に比べて次駅での乗降時間の予測精度を向上させることができる。
実施の形態5.
図17は、本発明の実施の形態5に係る自動列車運転装置を搭載した列車を模式的に示す図である。図18は、図17に示される自動列車運転装置の構成図である。実施の形態4との相違点は、自動列車運転装置11Cの代わりに自動列車運転装置11Dが用いられ、自動列車運転装置11Dには地上制御装置1の一部機能が設けられている点である。以下、実施の形態4と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
図18に示される自動列車運転装置11Dには、運転曲線記憶部30、テーブル35、運転曲線選択部32、目標速度設定部33、速度制御部34、次駅停車時間変動予測部62、および発着時刻履歴DB61が設けられている。
次駅停車時間変動予測部62には、例えば地上制御装置1から送信された列車情報等1b(各列車の列車情報やダイヤ情報を含むもの)が入力され、次駅停車時間変動予測部62は、列車情報等1bに含まれる列車ID、列車種別、駅到着時刻、駅出発時刻などに基づいて各列車の駅停車時間を求める。この駅停車時間は、例えば曜日、時刻、駅名、列車ID、列車種別に対応付けて発着時刻履歴DB61に記録される。
次駅停車時間変動予測部62は、列車情報等1bに含まれるダイヤ情報60と発着時刻履歴DB61を参照し、実施の形態1の次駅停車時間変動予測部1−1と同様の処理によって、予測変動時間1aを求めて運転曲線選択部32に出力する。そして、運転曲線選択部32では、次駅停車時間変動予測部62からの予測変動時間1aに基づいて運転曲線が生成される。
なお、実施の形態5の自動列車運転装置11Dは上記の構成に限定されるものではなく、実施の形態3の駅混雑度管理部22からの混雑度22aを自動列車運転装置11Dに送信するように構成すると共に、自動列車運転装置11Dはこの混雑度22aで補正した予測変動時間1aを運転曲線選択部32に入力するように構成してもよい。また、実施の形態4の乗降人数推定部23からの乗降人数推定値23aを自動列車運転装置11Dに送信するように構成すると共に、自動列車運転装置11Dはこの乗降人数推定値23aで補正した予測変動時間1aを運転曲線選択部32に入力するように構成してもよい。
以上に説明したように、本実施の形態に係る自動列車運転装置11Dは、次駅停車時間変動予測部62と運転曲線生成部36とを備え、生成された運転曲線に列車速度を追従させるようにしたので、地上制御装置1に大幅な改修を加えなくとも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態6.
図19は、本発明の実施の形態6に係る列車制御システムの車上側機器を示す図である。図20は、図19に示される自動列車運転装置の構成図である。図21は、本発明の実施の形態6に係る列車制御システムの地上制御装置の構成を示す図である。実施の形態4との相違点は、自動列車運転装置11Cの代わりに自動列車運転装置11Eが用いられ、地上制御装置1Bの代わりに地上制御装置1Cが用いられ、地上制御装置1Cには自動列車運転装置11の機能の一部が設けられている点である。以下、実施の形態4と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
図20に示される自動列車運転装置11Eでは運転曲線記憶部30および運転曲線選択部32が省略され、目標速度設定部33には走行位置情報7a、制限速度情報17a、および運転曲線情報32aが入力される。運転曲線情報32aは、地上制御装置1Cから送信された情報である。目標速度設定部33は、運転曲線情報32a、制限速度情報17a、および走行位置情報7aに基づいて列車8の目標速度を決定し、速度制御部34は目標速度設定部33からの目標速度に列車速度を追従させるようにノッチ情報11aとして出力する。
図21に示される地上制御装置1Cには、ダイヤ情報20、発着時刻履歴DB21、次駅停車時間変動予測部1−1、発着時刻更新部1−2、運転曲線記憶部30、運転曲線選択部32、およびテーブル35が設けられている。運転曲線選択部32には、次駅停車時間変動予測部1−1からの予測変動時間1aや、列車8から送信された列車情報に含まれる走行位置情報7aおよび速度情報が入力される。運転曲線選択部32は、これらの情報とテーブル35とに基づいて予測変動時間1aの内容に対応した運転曲線を運転曲線記憶部30から読み出し、運転曲線情報32aとして出力する。この運転曲線情報32aは、列車8と通信中の無線基地局3に送信され、運転曲線情報32aを受信した無線基地局3では、無線伝送用フレームに送信先情報、送信元情報、および運転曲線情報32aなどがセットされ、このフレームが列車8に送信される。このフレームを受信した列車8の車上無線装置12では運転曲線情報32aが抽出され、抽出された運転曲線情報32aは自動列車運転装置11Eに送信される。
なお、実施の形態6の地上制御装置1Cは上記の構成に限定されるものではなく、実施の形態3のように駅混雑度管理部22を用いて、駅混雑度管理部22からの混雑度22aで補正した予測変動時間1a−1を運転曲線選択部32に入力するように構成してもよいし、実施の形態4のように乗降人数推定部23を用いて、乗降人数推定部23からの乗降人数推定値23aで補正した予測変動時間1a−2を運転曲線選択部32に入力するように構成してもよい。また実施の形態2の乗車率検知装置40からの乗車率40aを地上制御装置1Cに送信するように構成すると共に、地上制御装置1Cの運転曲線選択部32は、この乗車率40aを用いて運転曲線を選択するように構成してもよい。
以上に説明したように、本実施の形態に係る列車制御システムは、地上制御装置1Cに運転曲線選択部32が設けられ、運転曲線選択部32からの運転曲線情報32aが自動列車運転装置11Eに送信されるようにしたので、自動列車運転装置11Eに大幅な改修を加えなくとも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、実施の形態1〜6の運転曲線選択部32は、運転曲線記憶部30の複数の運転曲線の中からその時々で最適な運転曲線を選択するように構成されているが、列車制御システムの構成はこれらに限定されるものではない。例えば、実施の形態1〜6の運転曲線生成部36には予測変動時間1aの他にも例えば現在位置、速度、目標走行時分などが入力され、運転曲線生成部36ではこれらの情報に基づいて第1の運転曲線、第2の運転曲線、または第3の運転曲線に相当する運転曲線が生成される。そして、目標速度設定部33および速度制御部34は運転曲線生成部36で生成された運転曲線に列車速度を追従させるように動作する。なお、運転曲線を生成する技術は公知であるため以下説明を割愛する。
また、実施の形態1〜6では、車上無線装置12に自動列車運転装置11が接続されている構成例を説明したが、実施の形態1〜6の列車制御システムは、自動列車運転装置11と車上無線装置12との間に列車情報管理装置が介在するように構成してもよい。列車情報管理装置は列車8の車両搭載機器を監視制御する装置であり、例えば中間車両(図示せず)に設置され車両搭載機器の状態に関する状態データを収集する装置(端末装置)と、編成端車両に設置され端末装置で収集された状態データなどを監視制御する装置(中央装置)とで構成されている。
なお、本発明の実施の形態に係る列車制御システムおよび自動列車運転装置は、本発明の内容の一例を示すものであり、更なる別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略するなど、変更して構成することも可能であることは無論である。
以上のように、本発明は、列車制御システムおよび自動列車運転装置に適用可能であり、特に、ダイヤ乱れの解消を図りながら更なる省エネルギー化を図ることができる発明として有用である。
1,1A,1B,1C 地上制御装置、1a,1a−1,1a−2 予測変動時間、1b 列車情報等、1−1,1−1A,1−1B 次駅停車時間変動予測部、1−2 発着時刻更新部、1−3 情報送信部、2 ネットワーク、3 無線基地局、5 直流架線、6 集電装置、7 列車走行位置認識装置、7a 走行位置情報、8 列車、10 列車推進装置 11,11A,11B,11C,11D,11E 自動列車運転装置、11a ノッチ情報、12 車上無線装置、14 列車制動装置、15 マスコン、15a 運転指令、16 表示器、17 列車保安装置、17a 制限速度情報、18 速度発電機、19 車上子、20 ダイヤ情報、21 発着時刻履歴DB、22 駅混雑度管理部、22a 混雑度、23 乗降人数推定部、23a 乗降人数推定値、30 運転曲線記憶部、32,32A,32B,32C 運転曲線選択部、32a 運転曲線情報、33 目標速度設定部、34 速度制御部、35 テーブル、36 運転曲線生成部、40 乗車率検知装置、40a 乗車率、42 第1の運転曲線、43 第2の運転曲線、44 制限速度、45 第3の運転曲線、50 出発駅、51 到着駅、60 ダイヤ情報、61 発着時刻履歴DB、62 次駅停車時間変動予測部。

Claims (11)

  1. 列車に搭載される自動列車運転装置と、
    列車から送信された列車情報に基づいて線路に在線する列車の走行を制御する地上制御装置と、
    を備え、
    列車が駅に停車した履歴上の駅停車時間と列車が駅に停車するダイヤ上の駅停車時間とに基づいて、列車が次に停車する駅での駅停車時間の変動を予測し、予測変動時間として出力する次駅停車時間変動予測部と、
    前記予測変動時間により到着駅での必要停車時間がダイヤ上の駅停車時間よりも短いことが予測される場合には運転計画よりも運転時間を遅延させる走行パターンである運転曲線を生成し、前記予測変動時間により到着駅での必要停車時間がダイヤ上の駅停車時間よりも長いことが予測される場合には運転計画よりも運転時間を短縮させる走行パターンである運転曲線を生成する運転曲線生成部と、を備え、
    生成された運転曲線に列車速度を追従させることを特徴とする列車制御システム。
  2. 列車には乗車率検知装置が搭載され、
    前記自動列車運転装置の運転曲線生成部は、乗車率検知装置からの乗車率が所定値より高いほど長くなり、かつ、前記乗車率が前記所定値より低いほど短くなる時間を求め、この時間を前記予測変動時間に加算して得られる時間に対応した運転曲線を生成することを特徴とする請求項1に記載の列車制御システム。
  3. 列車には乗車率検知装置が搭載され、
    前記地上制御装置の運転曲線生成部は、乗車率検知装置から送信された乗車率が所定値より高いほど長くなり、かつ、前記乗車率が前記所定値より低いほど短くなる時間を求め、この時間を前記予測変動時間に加算して得られる時間に対応した運転曲線を生成することを特徴とする請求項1に記載の列車制御システム。
  4. 前記自動列車運転装置の運転曲線生成部は、駅混雑度管理部から送信された駅ホームの混雑度が所定値より高いほど長くなり、かつ、前記混雑度が前記所定値より低いほど短くなる時間を求め、この時間を前記予測変動時間に加算して得られる時間に対応した運転曲線を生成することを特徴とする請求項1に記載の列車制御システム。
  5. 前記地上制御装置の運転曲線生成部は、駅混雑度管理部で推定された駅ホームの混雑度が所定値より高いほど長くなり、かつ、前記混雑度が前記所定値より低いほど短くなる時間を求め、この時間を前記予測変動時間に加算して得られる時間に対応した運転曲線に列車速度を追従させることを特徴とする請求項1に記載の列車制御システム。
  6. 前記自動列車運転装置の運転曲線生成部は、各駅における列車毎の乗降人数を推定する乗降人数推定部から送信された乗降人数推定値が所定値より高いほど長くなり、かつ、前記乗降人数推定値が前記所定値より低いほど短くなる時間を求め、この時間を前記予測変動時間に加算して得られる時間に対応した運転曲線を生成することを特徴とする請求項1に記載の列車制御システム。
  7. 前記地上制御装置の運転曲線生成部は、各駅における列車毎の乗降人数を推定する乗降人数推定部で推定された乗降人数推定値が所定値より高いほど長くなり、かつ、前記乗降人数推定値が前記所定値より低いほど短くなる時間を求め、この時間を前記予測変動時間に加算して得られる時間に対応した運転曲線を生成することを特徴とする請求項1に記載の列車制御システム。
  8. 列車が駅に停車した履歴上の駅停車時間と列車が駅に停車するダイヤ上の駅停車時間とに基づいて、列車が次に停車する駅での駅停車時間の変動を予測し、予測変動時間として出力する次駅停車時間変動予測部と、
    前記予測変動時間により到着駅での必要停車時間がダイヤ上の駅停車時間よりも短いことが予測される場合には運転計画よりも運転時間を遅延させる走行パターンである運転曲線を生成し、前記予測変動時間により到着駅での必要停車時間がダイヤ上の駅停車時間よりも長いことが予測される場合には運転計画よりも運転時間を短縮させる走行パターンである運転曲線を生成する運転曲線生成部と、を備え、
    生成された運転曲線に列車速度を追従させることを特徴とする自動列車運転装置。
  9. 列車には乗車率検知装置が搭載され、
    前記運転曲線生成部は、乗車率検知装置からの乗車率が所定値より高いほど長くなり、かつ、前記乗車率が前記所定値より低いほど短くなる時間を求め、この時間を前記予測変動時間に加算して得られる時間に対応した運転曲線を生成することを特徴とする請求項8に記載の自動列車運転装置。
  10. 前記運転曲線生成部は、駅混雑度管理部から送信された駅ホームの混雑度が所定値より高いほど長くなり、かつ、前記混雑度が前記所定値より低いほど短くなる時間を求め、この時間を前記予測変動時間に加算して得られる時間に対応した運転曲線を生成することを特徴とする請求項8に記載の自動列車運転装置。
  11. 前記運転曲線生成部は、各駅における列車毎の乗降人数を推定する乗降人数推定部から送信された乗降人数推定値が所定値より高いほど長くなり、かつ、前記乗降人数推定値が前記所定値より低いほど短くなる時間を求め、この時間を前記予測変動時間に加算して得られる時間に対応した運転曲線を生成することを特徴とする請求項8に記載の自動列車運転装置。
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