JP2014144711A - 鞍乗型車両のシートレール構造 - Google Patents

鞍乗型車両のシートレール構造 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易にクロス部材の強度・剛性を確保できるようにする。
【解決手段】左右のシートレール15L,15Rを連結するクロス部材45が、上壁50と、上壁50の前部及び左右側部に形成されて下方に延びる立壁51と、を備え、立壁51が、左右のシートレール15L,15Rに沿って前後方向に延出する左側壁52L及び右側壁52Rと、左側壁52L及び右側壁52Rを連結する前壁53とを備える。左側壁52L及び右側壁52Rの下端がシートレール15L,15Rに接合される接合部とされ、左側壁52L及び右側壁52Rはそれぞれ、その前部が前方に向かうに従い車体幅方向内方に延出して前壁53となだらかな連続面を形成するように形成され、上記接合部の前端が、上壁50の前端よりもシートレール15L,15Rの延在方向で前方に配置される。
【選択図】図4

Description

本発明は、鞍乗型車両のシートレール構造に関する。
特許文献1には、後部に左右一対のシートレールを備える車体フレームを備え、左右のシートレールの後部に、クロス部材(ブリッジプレート3)が接合された自動二輪車が開示されている。
上記自動二輪車では、クロス部材が断面コ字状に形成され、上壁と上壁の左右から下方に延びる左右側壁とを有する。クロス部材の左右側壁は鉛直方向に沿って下方に延出し、左右側壁の各下端はシートレールの上面に当接して接合(溶接)されている。
特開平5−246361号公報
ところで、この種の自動二輪車では、左右のシートレールを流用しつつ、必要に応じてクロス部材の強度・剛性を高くする等して、部品の共有化を図りつつ性能を変更させることが望まれる場合がある。ここで、例えば、従来技術のようなシートレールでは、クロス部材の板厚を大きくすることが考えられる。
しかしながら、クロス部材の板厚を大きくして強度・剛性を確保するようにした場合には、シートレールの重量が増加し、クロス部材を加工する機械が大型化(大規模化)してしまう。
本発明は上述の実情に鑑みてなされたものであり、簡易にクロス部材の強度・剛性を確保できる鞍乗型車両のシートレール構造を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明は、後部に前後方向に延出する左右一対のシートレール(15L,15R)を備える車体フレーム(10)と、板状部材を折り曲げて形成され、左右の前記シートレール(15L,15R)を連結するクロス部材(45)とを備える鞍乗型車両のシートレール構造において、前記クロス部材(45)は、上壁(50)と、この上壁(50)の少なくとも前部及び左右側部に形成されて下方に延びる立壁(51)と、を備え、前記立壁(51)は、左右の前記シートレール(15L,15R)に沿って前後方向に延出する左側壁(52L)及び右側壁(52R)と、これら左側壁(52L)及び右側壁(52R)を連結する前壁(53)とを備え、前記左側壁(52L)及び前記右側壁(52R)の下端(54L,54R)は、前記シートレール(15L,15R)に接合される接合部とされ、前記左側壁(52L)及び前記右側壁(52R)はそれぞれ、その前部が前方に向かうに従い車体幅方向内方に延出して前記前壁(53)となだらかな連続面を形成するように形成され、前記接合部の前端が、前記上壁(50)の前端よりも前記シートレール(15L,15R)の延在方向で前方に配置されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鞍乗型車両のシートレール構造において、前記左側壁(52L)及び前記右側壁(52R)の下部は、前記シートレール(15L,15R)の上面に当接して、下方に向かうに従い車体幅方向外方に拡がるように形成され、前記接合部は、前記シートレール(15L,15R)の車体幅方向外方側半分の領域おける上下方向の中央に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の鞍乗型車両のシートレール構造において、前記上壁(50)の左右の前角部(50L,50R)が円弧状に形成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のシートレール構造において、シートロック機構(63)又は盗難防止装置(66)が、左右の前記シートレール(15L,15R)の間に配置され、左右の前記シートレール(15L,15R)を車体幅方向外方から覆い、かつその内端が前記クロス部材(45)の前記左側壁(52L)及び前記右側壁(52R)に近接して前記左側壁(52L)及び前記右側壁(52R)に沿って前後方向に延出するように配置される左右一対のリヤカウル(38L,38R)がさらに備えられることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のシートレール構造において、前記前壁(53)は、車体幅方向中央から外方に向けて下方への延出が大きくなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、クロス部材における左側壁と右側壁を前壁で連結することで、クロス部材の板厚を大きくすることなく、簡易にクロス部材の強度・剛性を確保できる。また、左側壁及び右側壁の接合部の前端を、上壁の前端よりもシートレールの延在方向で前方に延出させることで、接合部の距離が確保され、簡易にクロス部材とシートレールとの接合が良好となる。
請求項2に記載の発明によれば、左側壁及び右側壁とシートレールとを直接当接させるようにして、上壁にかかる荷重をシートレールで受け、接合部にかかる荷重が低減される。
請求項3に記載の発明によれば、上壁、前壁、左側壁及び右側壁がなだらかに連結される。
請求項4に記載の発明によれば、リヤカウルとクロス部材とを近接して配置することで、リヤカウルとクロス部材の擦れや音を防ぎつつ、リヤカウルとクロス部材との間の隙間を小さくして、シートレール内に配置したシートロック機構や盗難防止装置へのいたずらが防止される。
請求項5に記載の発明によれば、クロス部材の下方の空間、換言するとクロス部材とシートレールとの間の空間を有効活用できるようになる。
本発明の実施形態に係る構造が適用された自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の後部の左側面図である。 上記自動二輪車の後部の上面図である。 上記自動二輪車の後部を前上方から見た斜視図である。 上記自動二輪車のシートレールに溶接されるクロス部材の正面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図6の要部拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。なお、以下の説明に用いる図面において、矢印FRは車両の前方を、矢印UPは車両の上方を、矢印LHは車両の左方をそれぞれ示している。
図1に示す鞍乗型車両としての自動二輪車1の車体フレーム10は、前端を構成するヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11の上部から斜め後下方へ延出した後、角度を変えて下方に湾曲するメインフレーム12と、ヘッドパイプ11の下部から後斜め下方へ延出するダウンフレーム13と、メインフレーム12の下部から下方に延びるピボットプレート14と、メインフレーム12の湾曲部近傍から後方へ延出する左右一対のシートレール15L,15Rと、メインフレーム12の下部から斜め後上方に延出して、シートレール15L,15Rの前後方向中間部に接続する左右一対のリヤフレーム16L,16Rと、を備えている。
メインフレーム12の下方に延びる部位、シートレール15L,15R、及びリヤフレーム16L,16Rで囲まれる領域は、側面視で三角形状を呈している。なお、上記の部材のうち図中に表れない部材(例えば、シートレール15R等)は、説明の便宜上、図中に括弧書きで符合を示している。以下の説明でも、図中に表れない部材は同様に取り扱っている。また、本実施形態のシートレール15L,15Rは断面円形状のパイプ材からなる。
ヘッドパイプ11には、下部に前輪3を支持する左右一対のフロントフォーク2L,2Rが図示省略するステアリングシャフトを介して回転自在に取付けられ、メインフレーム12の上部には、燃料タンク20が支持されている。フロントフォーク2L,2Rの上部間は、トップブリッジ4U及びこのトップブリッジ4Uの下方に配置されるボトムブリッジ4Dで連結されており、トップブリッジ4Uには、バーハンドル4Hが取付けられている。
ピボットプレート14には、ピボット軸18が挿入され、ピボット軸18にスイングアーム5が上下スイング自在に支持されている。スイングアーム5は、左右一対のアーム部材6L,6Rで構成され、後端部に後輪7を回転可能に支持している。スイングアーム5の前部とメインフレーム12の湾曲部との間には、リヤクッション8が設けられている。リヤクッション8は、スイングアーム5の前部から斜め前上方に延びて、メインフレーム12にブラケットを介して連結している。
なお、符号9は、動力伝達部材(ドライブチェーン等)を示している。また、シートレール15L,15Rの上部には、前後方向に延出するシート19が、シートレール15L,15Rに載置されるようにして支持されている。
メインフレーム12の下方には、内燃機関及び変速機からなるパワーユニット30が配置されている。パワーユニット30は、クランクケース31と、クランクケース31の前部から上方に立ち上がるシリンダ部32と、を備えている。シリンダ部32は、内部に形成されたシリンダボアにピストンを摺動可能に収容するシリンダブロックと、シリンダブロックの上部に配置されるシリンダヘッドと、シリンダヘッドの上部を覆うヘッドカバーと、を備えている。
メインフレーム12の下方に延びる部位、シートレール15L,15R、及びリヤフレーム16L,16Rで囲まれる側面視で三角形状の領域であって、シート19の前部下方の位置には、エアクリーナ33aが配置され、エアクリーナ33aとシリンダ部32との間には吸気量調整装置33が配置されている。
シリンダ部32の前壁には、排気管35が接続され、排気管35は、シリンダ部32の前壁から下方に延びた後に湾曲し、パワーユニット30の下方において後方に延びている。排気管35の後端部にはサイレンサ35aが接続されている。
燃料タンク20及びシート19の下方には、メインフレーム12の下方に延びる部位、シートレール15L,15R、及びリヤフレーム16L,16Rで囲まれる側面視で三角形状の領域を車体幅方向外方から覆う左右一対のサイドカバー36L,36Rが配置されている。サイドカバー36L,36Rは、下方に角部を向けた側面視略三角形状に形成され、下方に向いた角部に対向する位置にある上側の縁部を前後方向に沿って延ばすように配置されている。また、サイドカバー36L,36Rは、下方に向いた角部から斜め後上方に延びる縁部を、リヤフレーム16L,16Rに沿って延ばして、リヤフレーム16L,16Rを車体幅方向外方から覆っている。
サイドカバー36L,36Rの後方には、シートレール15L,15Rの後部を車体幅方向外方から覆う、左右一対のリヤアウタカウル37L,37R、及びリヤインナカウル38L,38Rが配置されている。図3も参照し、リヤインナカウル38L,38Rは、リヤアウタカウル37L,37Rの車体幅方向内方に配置されている。リヤアウタカウル37L,37Rは、その前部でサイドカバー36L,36Rの後部に連なって後方に延びている。リヤインナカウル38L,38Rは、その前部をリヤアウタカウル37L,37Rの後部の車体幅方向内方に位置させ、その後部はリヤアウタカウル37L,37Rの後部から後方に突出させるように配置されている。なお、図3において、リヤインナカウル38L,38Rには説明便宜上ドットを付している。
シートレール15L,15Rの後部には、リヤフェンダ39が固定され、リヤフェンダ39は、左右のリヤインナカウル38L,38Rの間から斜め後下方に延びている。また、シートレール15L,15Rの後端部にはブレーキランプ40が固定されている。ブレーキランプ40は、リヤインナカウル38L,38Rの後部によって車体幅方向外方から覆われるとともに、リヤインナカウル38L,38Rの後部の間から後方に露出している。
シートレール15L,15Rの後部には、グラブレール41が固定されている。グラブレール41は上面視でU字状に形成されており、リヤアウタカウル37L,37Rの後部上方の位置から車体幅方向外方に突出するように、その両端部がシートレール15L,15Rの後部に固定されている。また、符号42は、シートロック解除キーシリンダを示している。シートロック解除キーシリンダ42は、車体幅方向中央よりも左側に配置され、そのキー孔が左方に向いている。
図2には、リヤアウタカウル37L,37R及びリヤインナカウル38L,38Rが取り外された状態の車体後部が示されており、左右のシートレール15L,15Rの後部それぞれに接合(溶接)され、シートレール15L,15Rの間に跨がってこれらを連結するクロス部材45が示されている。クロス部材45は、シート19の後部を支持する。シート19は、シートレール15L,15Rに沿って延びる底板19Aと、底板19Aの上部に設けられたシート本体19Bと、を備えている。
底板19Aは、例えば合成樹脂材料から形成されており、シート本体19Bは、内部にウレタン等のクッション材を充填させてクッション性を確保した構造となっている。底板19Aには、下方に突出した複数のシート当接部が一体に形成され、シート19は、これらシート当接部をシートレール15L,15R側に当接させることで支持されている。
図2においては、上記複数のシート当接部のうちの、底板19Aの前後方向略中央に形成された左右一対の中央レール当接部21L,21Rと、底板19Aの前後方向略中央と後端との間の位置に形成された左右一対の第一後側レール当接部22L,22Rと、底板19Aの後端に形成された左右一対の第二後側レール当接部23L,23Rと、が示されている。
中央レール当接部21L,21R及び第一後側レール当接部22L,22Rは、直方体状に形成されており、第二後側レール当接部23L,23Rは、板状であって、適所で左右方向に開放する肉抜きが形成された形状に形成されている。なお、図示しないが、底板19Aの前部側には、シートレール15L,15Rの前部側に当接するレール当接部が形成されている。
シートレール15L,15Rには、中央レール当接部21L,21Rに対応する位置に、これらに下方から当接する中央支持ブラケット24L,24Rが設けられ、第一後側レール当接部22L,22Rに対応する位置に、後側支持ブラケット25L,25Rが設けられている。そして、クロス部材45は、第二後側レール当接部23L,23Rに当接して、シート19から負担される荷重を支持する。
また、底板19Aにおいて、中央レール当接部21L,21Rと第一後側レール当接部22L,22Rとの間であって、第一後側レール当接部22L,22Rに近接した位置には、左右一対のフック部27L,27Rが設けられている。フック部27L,27RはL字状に形成され、一端を底板19Aに接続して他端を前方(底板19Aの面方向(延在方向))に向けている。
一方、シートレール15L,15Rにおいて、中央支持ブラケット24L,24Rと後側支持ブラケット25L,25Rとの間の位置には、左右一対の矩形枠状のフック係止部28L,28Rが形成されている。フック係止部28L,28Rは、前後方向に開放しており、枠部内側に後方からフック部27L,27Rを受け入れることで、シート19を係止する。
また、図2において符号26は、シートレール15Lとリヤフレーム16Lに跨って接合されるガセットプレートを示している。ガセットプレート26に、シートロック解除キーシリンダ42が固定されている。
図2〜図5を参照し、本実施形態のクロス部材45は、金属製の板状部材を折り曲げて形成されており、長手方向が車体幅方向に沿った矩形状の上壁50と、上壁50の前部及び左右側部に一体に形成されて下方に延びる立壁51と、を備えている。立壁51は、左右のシートレール15L,15Rに沿って前後方向(シートレール15L,15Rの延在方向)に延出する左側壁52L及び右側壁52Rと、これら左側壁52L及び右側壁52Rの前端を連結する前壁53とを備えている。
本実施形態では、上壁50の後部から下方に延びる壁部が形成されておらず、クロス部材45の後部は後方に開放している。図示しないが、クロス部材45の後部の開放した部位には、ブレーキランプ40のバルブ後端から延びる配線等が通され、前方に導かれるようになっている。これにより、ブレーキランプ40のメンテナンスの容易化を図っている。
図2及び図5に示すように、クロス部材45においては、左側壁52L及び右側壁52Rそれぞれの前後方向(シートレール15L,15Rの延在方向)に沿って延びる下端54L,54Rが、シートレール15L,15Rに接合(溶接)される接合部とされている。
左側壁52Lは、上壁50の左側部から上壁50の面方向に略直交し、かつ略鉛直方向に沿って下方に延びる上側壁部55Lと、上側壁部55Lの下端から車体幅方向外方に拡がるように形成された下側壁部56Lとを備えている。また、右側壁52Rは、上壁50の右側部から上壁50の面方向に略直交し、かつ略鉛直方向に沿って下方に延びる上側壁部55Rと、上側壁部55Rの下端から車体幅方向外方に拡がるように形成された下側壁部56Rとを備えている。
下側壁部56L及び下側壁部56Rは、シートレール15L,15Rの外周面に沿うように弧状に形成され、下方に向かうに従い車体幅方向外方に拡がっており、その弧状の下面でシートレール15L,15Rの上面に当接している。なお、下側壁部56L及び下側壁部56Rの下端が上記接合部である。
図4、図5を参照し、左側壁52Lの上側壁部55L及び右側壁52Rの上側壁部55Rはそれぞれ、その前部55LF,55RFが前方に向かうに従い車体幅方向内方に延出して前壁53となだらかな連続面を形成するように形成されている。前部55LF,55RFは弧状に湾曲しており、それぞれの前端は、シートレール15L,15Rの車体幅方向の内端まで延びている。
前部55LF,55RFの下端から延びる、下側壁部56Lの前部及び下側壁部56Rの前部は、車体幅方向外方及び前方(シートレール15L,15Rの延在方向の前方側)に拡がるように形成されている。図6は、図1のA−Aに沿う断面であり、同図は、シートレール15L,15Rの延在方向に直交する方向において、前部55LF,55RFを切断した場合の断面が示されている。また図7は、図6の拡大図である。
前部55LF,55RFそれぞれの前端は、シートレール15L,15Rの車体幅方向の内端まで延びているため、図6及び図7に示すように、下側壁部56Lの前部及び下側壁部56Rの前部の下方に位置するシートレール15L,15Rの上面は、下側壁部56Lの前部及び下側壁部56Rの前部によって、車体幅方向の広範囲で覆われる状態となっている。
図6においてLlは、左のシートレール15Lの中心軸線を示し、Lrは、右のシートレール15Rの中心軸線を示し、C1は、中心軸線Llに直交し、かつ鉛直方向に延びる直線を示し、C2は、中心軸線Lrに直交し、かつ鉛直方向に延びる直線を示している。
前部55LF,55RFの形状を詳しく説明すると、図6から明らかなように、本実施形態では、前部55LF,55RFがそれぞれ、直線C1,C2に沿って延びておらず、前部55LF,55RFは上壁50の側部から、下方に向かうに従い車体幅方向内方に延びるように形成されている。このため、本実施形態では、図7にも参照されるように、前部55LF,55RFが鉛直方向に沿って延びる場合に比べて、前部55LF,55RFの下端から延びる下側壁部56Lの前部及び下側壁部56Rの前部が、シートレール15L,15Rの上面を広範囲に覆って当該上面の広範囲で当接するようになっている。
なお、図7には接合部である左側壁52Lの下端54Lが示されているが、この下端54Lは、左のシートレール15Lの車体幅方向外方半分の領域おける上下方向の中央に配置されて溶接されている。換言すれば、下端54Lは、左のシートレール15Lの車体幅方向外方半分の領域おいて、シートレール15Lの中心軸線Llにシートレール15Lの径方向に沿って直交する直線C3と交差する部位に配置されて溶接されている。
図4、図5を参照し、前部55LF,55RFの車体幅方向の内端間、及び前部55LF,55RFの下端から延びる下側壁部56Lの前部及び下側壁部56Rの前部の車体幅方向の内端間を連結させる前壁53は、上壁50の前部から上壁50の面方向に略直交して下方に延びる上側壁部57Uと、上側壁部57Uの下端から前方に向かうに従いシートレール15L,15Rに近づくように形成された下側壁部57Dと、を備えている。
上側壁部57Uは、上側壁部55Lと上側壁部55Rの車体幅方向の内端間を連結し、下側壁部57Dは、下側壁部56Lと下側壁部56Rの車体幅方向の内端間を連結している。
図5に示すように、下側壁部57Dの前端は、クロス部材45の正面視で上方に凸の弧状に形成され、前壁53は、車体幅方向中央から外方に向けて下方への延出が大きくなるように形成されている。上側壁部57Uは、車体幅方向外方から中央に向けて、次第にその上下方向の高さが小さくなるように形成され、下端が上方に凸の弧状となる。
図3、図4を参照し、上述したように左側壁52Lの前部55LF,右側壁52Rの55RFは弧状に形成されることで、上壁50の左右の前角部50L,50Rは円弧状に形成されている。上壁50の前部側車体幅方向の中央には、凹部60が形成され、凹部60は前方に向けて開放し、凹部60の前端から、前壁53が下方に延びている。ここで、図2を参照し、クロス部材45の左側壁52Lの下端54L及び右側壁52Rの下端54Rの前端、つまり接合部の前端はそれぞれ、上壁50の前端よりもシートレール15L,15Rの延在方向で前方(車体前後方向中央側)に配置されている。
凹部60には、前後方向に延びるスリット孔61が貫通して形成され、図6を参照し、スリット孔61は、シート19の底板19Aに設けられたストライカ62を挿通させる。クロス部材45の上壁50の下方には、ストライカ62を係止するシートロック機構であるラッチ63が設けられている。ラッチ63は上壁50の内面に固定されており、ラッチ63からは左方に向けてケーブル64が延びている。ケーブル64は、図2に示すように左側壁52Lに形成された貫通孔65から外側に引き出され、シートロック解除キーシリンダ42に接続されている。
シートロック解除キーシリンダ42にキーを挿入して操作することで、ケーブル64がラッチ63を作動させて、ラッチ63とストライカ62の係止状態を解除することで、シート19のロック状態が解除される。
なお、ラッチ63は、クロス部材45によって前方及び左右から覆われており、外側に露出しないようになっている。
また、上壁50において凹部60の左右には、グラブレール41の固定用のボルト締結孔59が複数形成されている。図6に示すように、ボルト締結孔59にはボルト等の締結部材が挿通され、グラブレール41はクロス部材45に固定される。
図6には、ラッチ63の下方に配置された盗難防止装置66が示されている。図3も参照し、リヤフェンダ39の上部には、上方に突出して内側に矩形の収納空間を形成する囲いリブ67が形成されており、囲いリブ67は、クロス部材45の下方の空間で上方に突出して延びている。盗難防止装置66は囲いリブ67内に収容されている。盗難防止装置66は、例えばGPS装置であるが、これに限られるものではない。なお、ラッチ63及び盗難防止装置66は、シートレール15L,15Rの間に配置されている。
ここで、図6には、リヤインナカウル38L,38Rの断面が示され、リヤインナカウル38Lは、車体幅方向に延びる上壁部の内端がクロス部材45の左側壁52Lに近接して左側壁52Lに沿って前後方向に延出するように配置され、上記上壁部の外端から下方に延びる部位で、クロス部材45等を覆っている。また、リヤインナカウル38Rについて、同様の形状及び配置となっている。なお、リヤインナカウル38Lは、左方からケーブル64も覆っている。
以上に記載したように上記自動二輪車1では、左右のシートレール15L,15Rを連結するクロス部材45が、上壁50と、上壁50の前部及び左右側部に形成されて下方に延びる立壁51と、を備え、立壁51が、左右のシートレール15L,15Rに沿って前後方向に延出する左側壁52L及び右側壁52Rと、左側壁52L及び右側壁52Rを連結する前壁53とを備える。そして、左側壁52L及び右側壁52Rの下端(54L,54R)がシートレール15L,15Rに接合される接合部とされ、左側壁52L及び右側壁52Rはそれぞれ、その前部が前方に向かうに従い車体幅方向内方に延出して前壁53となだらかな連続面を形成するように形成され、上記接合部(54L,54R)の前端が、上壁50の前端よりもシートレール15L,15Rの延在方向で前方(車体前後方向中央側)に配置される。
このような構造では、クロス部材45における左側壁52Lと右側壁52Rを前壁53で連結することで、クロス部材45の板厚を大きくすることなく、簡易にクロス部材45の強度・剛性を確保できる。また、左側壁52L及び右側壁52Rの接合部の前端を、上壁50の前端よりもシートレール15L,15Rの延在方向で前方に延出させることで、接合部の距離が確保され、簡易にクロス部材45とシートレール15L,15Rとの接合が良好となる。
また、上記自動二輪車1では、左側壁52L及び右側壁52Rの下部は、シートレール15L,15Rの上面に当接して、下方に向かう従い車体幅方向外方に拡がるように形成され、接合部である下端54L,54Rは、シートレール15L,15Rの車体幅方向外方側半分の領域おける上下方向の中央に配置される。
このような構造では、左側壁52L及び右側壁52Rとシートレール15L,15Rとを直接当接させるようにして、上壁50にかかる荷重をシートレール15L,15Rで受け、接合部にかかる荷重が低減される。
また、上記自動二輪車1では、クロス部材45の上壁50の左右の前角部50L,50Rが円弧状に形成されるので、上壁50、前壁53、左側壁52L及び右側壁52Rがなだらかに連結される。
また、上記自動二輪車1では、シートロック機構であるラッチ63及び盗難防止装置66が、左右のシートレール15L,15Rの間に配置され、左右のシートレール15L,15Rを車体幅方向外方から覆い、かつその内端がクロス部材45の左側壁52L及び右側壁52Rに近接して左側壁52L及び右側壁52Rに沿って前後方向に延出するように配置される左右一対のリヤインナカウル38L,38Rが備えられる。
このような構造では、リヤインナカウル38L,38Rとクロス部材45とを近接して配置することで、リヤインナカウル38L,38Rとクロス部材45の擦れや音を防ぎつつ、リヤインナカウル38L,38Rとクロス部材45との間の隙間を小さくして、シートレール15L,15R内に配置したラッチ63や盗難防止装置66へのいたずらが防止される。
また、上記自動二輪車1では、前壁53が、車体幅方向中央から外方に向けて下方への延出が大きくなっている。この場合、クロス部材45の下方の空間、換言するとクロス部材45とシートレール15L,15Rとの間の空間を有効活用できるようになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図2を参照し、シートレール15L,15Rにおいて後側支持ブラケット25L,25Rを設けずに、フック係止部28L,28Rを、クロス部材45の前壁53に近接させて設けてもよい。この場合、前壁53の下側壁部57Dは、前下方に傾斜して延びることから、下側壁部57Dをフック部27L,27Rを前方に向けてガイドするガイド部として機能させることができ、シート19の装着作業を容易化できる。
また、上記実施形態では、クロス部材45をシートレール15L,15Rの後端部に設けたが、クロス部材45は、上記後端部以外の部位に設けても構わない。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
10 車体フレーム
15L,15R シートレール
38L,38R リヤインナカウル(リヤカウル)
45 クロス部材
50 上壁
51 立壁
52L 左側壁
52R 右側壁
53 前壁
54L 下端(接合部)
54R 下端(接合部)
63 ラッチ(シートロック機構)
66 盗難防止装置

Claims (5)

  1. 後部に前後方向に延出する左右一対のシートレール(15L,15R)を備える車体フレーム(10)と、板状部材を折り曲げて形成され、左右の前記シートレール(15L,15R)を連結するクロス部材(45)とを備える鞍乗型車両のシートレール構造において、
    前記クロス部材(45)は、上壁(50)と、この上壁(50)の少なくとも前部及び左右側部に形成されて下方に延びる立壁(51)と、を備え、
    前記立壁(51)は、左右の前記シートレール(15L,15R)に沿って前後方向に延出する左側壁(52L)及び右側壁(52R)と、これら左側壁(52L)及び右側壁(52R)を連結する前壁(53)とを備え、
    前記左側壁(52L)及び前記右側壁(52R)の下端(54L,54R)は、前記シートレール(15L,15R)に接合される接合部とされ、
    前記左側壁(52L)及び前記右側壁(52R)はそれぞれ、その前部が前方に向かうに従い車体幅方向内方に延出して前記前壁(53)となだらかな連続面を形成するように形成され、
    前記接合部の前端が、前記上壁(50)の前端よりも前記シートレール(15L,15R)の延在方向で前方に配置されることを特徴とする鞍乗型車両のシートレール構造。
  2. 前記左側壁(52L)及び前記右側壁(52R)の下部は、前記シートレール(15L,15R)の上面に当接して、下方に向かうに従い車体幅方向外方に拡がるように形成され、
    前記接合部は、前記シートレール(15L,15R)の車体幅方向外方側半分の領域おける上下方向の中央に配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両のシートレール構造。
  3. 前記上壁(50)の左右の前角部(50L,50R)が円弧状に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両のシートレール構造。
  4. シートロック機構(63)又は盗難防止装置(66)が、左右の前記シートレール(15L,15R)の間に配置され、
    左右の前記シートレール(15L,15R)を車体幅方向外方から覆い、かつその内端が前記クロス部材(45)の前記左側壁(52L)及び前記右側壁(52R)に近接して前記左側壁(52L)及び前記右側壁(52R)に沿って前後方向に延出するように配置される左右一対のリヤカウル(38L,38R)がさらに備えられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のシートレール構造。
  5. 前記前壁(53)は、車体幅方向中央から外方に向けて下方への延出が大きくなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のシートレール構造。
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