JP2014143977A - 管理機の畝立器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明では、管理機の畝立器で、安定して良好な形状の畝を形成できる畝立器とすることを課題である。
【解決手段】
左右中央から左右へ張り出す土寄せ側面部(25b)と該土寄せ側面部(25b)の左右上端から前側に折り曲げ形成する左右上端部(25c)を形成した金属製の土寄せ板(25)と、前記土寄せ側面部(25d)と左右上端部(25c)に沿って貼り付けると共に土寄せ側面部(25d)と左右上端部(25c)から左右外側に張り出すゴム板製の土押え板(26)とから構成する畝立器(20)を、耕耘爪(5)の後方に設けることを特徴とする管理機の畝立器とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、管理機の耕耘爪の後方に設け、耕耘爪が耕起した土を左右に押し分けて畝を形成する畝立器に関する。
例えば、畝立器が特開2012−90536号公報に記載されている。
この公開公報に記載の畝立器は、概ねハート型の板状部材で構成した畝形成板の前面に略八角形の平板ゴム板からなるゴムカバーを左右張り出して取り付けた構成であって、耕耘爪が耕起した土をゴムカバーで左右に振り分けながら畝溝を形成する。
特開2012−90536号公報
前記の畝立器では、機体の進行に伴ってゴムカバーの左右が弾力で後方へ曲がりながら耕起した土を左右に押しやって畝を形成するが、耕起した土の量や土の粘土によって左右に押しやる土の量や左右移動量が変動して安定した畝が形成されない。
そこで、本発明では、管理機の畝立器で、安定して良好な形状の畝を形成できる畝立器とすることを課題である。
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、左右中央から左右へ張り出す土寄せ側面部(25b)と該土寄せ側面部(25b)の左右上端から前側に折り曲げ形成する左右上端部(25c)を形成した金属製の土寄せ板(25)と、前記土寄せ側面部(25d)と左右上端部(25c)に沿って貼り付けると共に土寄せ側面部(25b)と左右上端部(25c)から左右外側に張り出すゴム板製の土押え板(26)とから構成する畝立器(20)を、耕耘爪(5)の後方に設けることを特徴とする管理機の畝立器とする。
請求項2に記載の発明は、土寄せ板(25)の上端に補強縁(25d)を前側に折り曲げて形成したことを特徴とする請求項1に記載の管理機の畝立器とする。
請求項3に記載の発明は、土寄せ板(25)は平面に形成する正面部(25a)と、この正面部(25a)から左右へ張り出す土寄せ側面部(25b)と、該土寄せ側面部(25b)の左右上端で左右に突出する左右上端部(25c)を形成し、
土寄せ板(25)の正面部(25a)の上端から前側に、土寄せ側面部(25b)の上端から左右外側に、それぞれ補強縁(25d)を折り曲げて形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管理機の畝立器とする。
請求項4に記載の発明は、土寄せ板(25)の正面部(25a)の後面に畝立器取付アーム(21)を取り付けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の管理機の畝立器とする。
請求項5に記載の発明は、土寄せ板(25)の正面部(25a)下端から後方へ溝底均し部(25e)を設けたことを特徴とする請求項3又は請求項4のいずれか1項に記載の管理機の畝立器とする。
請求項1に記載の発明により、耕耘爪5で耕起した土を金属製土寄せ板25で押しながら畝溝を形成し、土寄せ側面部25dで土を左右側方へ押し、ゴム板製の土押え板26で土を畝の側面に押し付けて、畝溝と畝側面がきれいに形成される。また、畝の傾斜面上部が前側に屈曲する金属製の左右上端縁25cに沿う部分の土押え板26の押圧作用により良好に形成される。
請求項2に記載の発明により、請求項1の効果に加えて、耕耘爪が耕起した土を押す土寄せ板25を補強縁25dで強固に出来る。
請求項3に記載の発明で、請求項1或いは請求項2の効果に加えて、土寄せ板25の正面部25aの補強縁25dは耕耘爪5で移送された土を正面部25aの上端を乗越えるのを阻止することができ、畝溝に入り込む土の量を低減できると共に、土寄せ側面部25bの補強縁25dは畝成形による土が土寄せ側面部25bの上端を乗り越えるのを阻止することができ、畝溝に入り込む土の量を低減できることで、きれいな畝を形成することができる。
請求項4に記載の発明で、請求項1から請求項3のいずれか1項の効果に加えて、土寄せ板25の正面部25aの後面が平面のため、畝立器取付アーム21の取付けが容易になる。
請求項5に記載の発明で、請求項1から請求項4のいずれか1項の効果に加えて、土寄せ板25の正面部25aで形成される畝溝の底面が溝底均し部5eで押されてきれいになる。また、正面部25aが平面のため、溝底均し分5eの取付が容易である。
管理機の左側面図である。 管理機のヒッチの左側面図である。 ヒッチに畝立器を非作業状態に取り付けた左側面図である。 ヒッチに畝立器を作業状態に取り付けた左側面図である。 畝立器の正面図である。 畝立器の側面図である。 畝立器の上方斜視図である。 畝立器の側方斜視図である。 畝立器の上方斜視図である。 耕耘作業状態の左側面図である。 移動走行状態の左側面図である。 畝立作業状態の左側面図である。
以下、本発明の実施形態を歩行用管理機を用いて説明する。なお、本明細書において管理機の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向を前、後進方向を後という。
まず、車体フレーム1は、前部にエンジン2を搭載し、その後方にミッションケース3と後部フレーム8を連結して、エンジン2とミッションケース3の左側面に設けるエンジン出力軸とミッション入力軸をベルト伝動機構4によって動力伝動可能に連結して構成している。そして、ベルト伝動機構4には、テンションクラッチ24が設けられ、後述するハンドルアーム14のグリップ部14aに設けたクラッチレバー22によって入・切操作可能に構成している。
ミッションケース3の右側面には車体フレーム1の下方に向けて伝動ケース7を取り付け、その伝動ケース7の下部で左右方向へ作業軸6を突出させて、内部のチェン伝動でミッションケース3の出力軸回転を作業軸6に伝動している。作業軸6には耕耘爪5を装着する。
車体フレーム1の後端の後部フレーム8に後上方へ向けて下部ハンドル杆10を取り付けると共にヒッチ9を後方へ向けて取り付けている。
後上方へ立ち上がる下部ハンドル杆10の上端には平面視で後方に向かって左右にハの字状に広がるハンドルアーム14をノブ13で回動固定可能に取り付け、グリップ部14aの地上高を作業者の好みに調整できるようにすると共に、ハンドルアーム14をノブ13の部分で下部ハンドル杆10から下方へ折り曲げてグリップ部14aの先端と耕耘爪5でヒッチ9に取り付けた車輪18を浮かせて支持して機体を倒れないように出来るようにしている。
ヒッチ9は、図2に示す如く、後部フレーム8から縦方向の支持パイプ11を左右から挟み込む板体9c,9cで構成し、支持パイプ11を貫通して上下二箇所の調整穴9b1,9b2を設けて抵抗棒支持部9bとし、板体9c,9cに左右側方に突出する係止ピン9a1と板体9c,9cを貫通する二箇所の係止穴9a2,9a3を設けて畝立器支持部9aとしている。
抵抗棒16は、図11に示す如く、耕耘作業時に地面に挿入する抵抗棒部16aと車輪18を取り付ける車輪取付け部16bを斜め連結部16cで繋いだ一本の棒状体で、抵抗棒部16aに取付穴16a1を設け、車輪取付け部16bにも取付穴16b1を設けている。また、抵抗棒部16a側には、斜め連結部16cから左右に張り出した車軸アーム17,17の先端に車軸19を固着して、車輪18を枢着している。
畝立器20は、図7と図8に示す如く、板金製の土寄せ板25は平面視で左右中央の正面部25aが後下方へ下り傾斜し、その正面部25aから左右側方で且つ後方へ土寄せ傾斜部25bが拡がった形状とし、土寄せ傾斜部25bの上左右端部を緩やかな角度で前側に向けて曲げ(屈曲線K1)て左右上端部25cを形成する。板金製の土寄せ板25の土寄せ傾斜部25b及び左右上端部25cの裏面に沿って、ゴム板からなる土押え板26をリベット27で取り付ける。正面部25aと左右上端部25cの上端縁は前に向けて折り曲げて補強縁25dを形成している。また、と土寄せ傾斜部25bの上端縁は左右外側に向かって折り曲げて補強縁25dを形成している。また、土寄せ板25の正面部25aの下端には後方へ張り出す溝底均し部25eを張り出して形成し、この溝底均し部25eで畝溝の底を押えるようにしている。
図5と図6に示す如く、畝立器20の畝立器取付アーム21は、ヒッチ9を左右から挟み込むように帯状の板体21a,21bで構成され、左右の板体21a,21bに長穴22と係止穴30を形成し、長穴22と前記ヒッチ9の係止穴9a3を貫通する連結ピン31で畝立器20がヒッチ9と連結される。
そして、図4の如く、畝立器20を降下してヒッチ9の係止穴9a2と畝立器取付アーム21の係止穴30をU字状ピン23で連結することで畝立作業状態になる。
また、U字状ピン23を係止穴30から引き抜いて畝立器20を上方へ回転して長穴22に沿って下方へスライドして、板体21a,21bの外側を係止ピン9a1に当て、U字状ピン23を長穴22の下部に挿入すると、畝立器20が図3の上昇位置に保持される。U字状ピン23はバネで差し込み方向に弾発しているので、U字状ピン23を指先で引掛けながら畝立器20を回転させてスライドさせる操作が片手で容易にできる。
耕耘作業時は図10の如くである。すなわち、前記ヒッチ9の支持パイプ11に車輪取付け部16bを下から差し込んで、調整穴9b1,9b2のどちらかと取付穴16b1を貫通して係止ピン(図示せず)を差し込んで固定することで抵抗棒部16bが耕耘爪5から離れた後方で地面に差し込んで、耕耘作業状態となる。すると、耕耘爪5で前進するのを地面に差し込まれた抵抗棒部16aが抵抗棒として作用し、耕耘作業を安定して行えるようになる。この時、畝立器20は、前述の上昇位置に保持された状態の非作業位置にある。
移動作業時は図11の如くである。すなわち、ヒッチ9の支持パイプ11に抵抗棒部16aを下から差し込んで、調整穴9b1,9b2のどちらかと取付穴16a1を貫通して前記係止ピン(図示せず)を差し込んで固定することで車軸19が支持パイプ11の下方よりも耕耘爪5に接近した位置で車輪18が地面に接地する。すると、軽くグリップ部14aを押し下げると耕耘爪5が浮き上がって軽く押しながら移動できる。
畝立作業時は図12の如くである。すなわち、畝立器20を降下作業位置に固定し、車輪取付け部16bを前記ヒッチ9の支持パイプ11に差し込んで、調整穴9b1,9b2のどちらかと取付穴16b1を貫通して係止ピンを差し込んで固定することで、抵抗棒部16aの先端が地面から浮き上がって畝立器20の後面上部に車輪18が接近した状態で接地し、畝立作業が行えるようになる。
次に畝立器20の畝立て作用について説明する。
畝立器20は、耕耘爪5の後方を追従しながら耕起した土を左右に振り分けて畝溝を形成するもので、左右に土を盛り上げた畝が形成される。本実施の形態の畝は、一回の直進走行で畝の一側面を形成し、旋回走行することにより畝の他側面を形成するいわゆる外盛式の畝立て作業である。
耕耘爪5で耕起した土を金属製土寄せ板25の正面部25aで押しながら畝溝U2を形成し、土寄せ側面部25bで土を左右側方へ押し、土寄せ側面部25bの裏面に沿って貼り付け、左右外側に張り出すゴム板製の土押え板26で土を畝の側面U1に押し付けて、畝溝U2と畝側面U1がきれいに形成される。また、畝の側面U1(傾斜面)上部は金属製の左右上端部25cに沿う部分の土押え板26で良好に形成される。というのも、土押え板26の上端部が、左右上端部25cに沿って緩やかに前側に向かって屈曲(屈曲線K2)するため、その分、畝傾斜面上部に押圧作用が加わるためである。
耕耘爪5が耕起した土を押す土寄せ板25の正面部25aと土寄せ側面部25bと左右上端部25cが補強縁25dで強固に出来る。また、土寄せ板25の正面部25aと土寄せ側面部25bの上端を乗り越えるようとする土が補強縁25dで阻止されて畝溝に土が落ち込まずにきれいな畝が形成される。
また、土寄せ板25の正面部25aの裏面は平面に形成されているため、畝立器取付アーム21の取付け(溶接等)が容易になる。
また、土寄せ板25の正面部25aで形成される畝溝の底面が溝底均し部25eで押されてきれいになる。
5 耕耘爪
20 畝立器
21 畝立器取付アーム
25a 正面部
25b 土寄せ側面部
25c 左右上端部
25d 補強縁
25e 溝底均し部

Claims (5)

  1. 左右中央から左右へ張り出す土寄せ側面部(25b)と該土寄せ側面部(25b)の左右上端から前側に折り曲げ形成する左右上端部(25c)を形成した金属製の土寄せ板(25)と、前記土寄せ側面部(25b)と左右上端部(25c)に沿って貼り付けると共に土寄せ側面部(25b)と左右上端部(25c)から左右外側に張り出すゴム板製の土押え板(26)とから構成する畝立器(20)を、耕耘爪(5)の後方に設けることを特徴とする管理機の畝立器。
  2. 土寄せ板(25)の上端に補強縁(25d)を前側に折り曲げて形成したことを特徴とする請求項1に記載の管理機の畝立器。
  3. 土寄せ板(25)は平面に形成する正面部(25a)と、この正面部(25a)から左右へ張り出す土寄せ側面部(25b)と、該土寄せ側面部(25b)の左右上端で左右に突出する左右上端部(25c)を形成し、
    土寄せ板(25)の正面部(25a)の上端から前側に、土寄せ側面部(25b)の上端から左右外側に、それぞれ補強縁(25d)を折り曲げて形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管理機の畝立器。
  4. 土寄せ板(25)の正面部(25a)の後面に畝立器取付アーム(21)を取り付けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の管理機の畝立器。
  5. 土寄せ板(25)の正面部(25a)の下端から後方へ溝底均し部(25e)を設けたことを特徴とする請求項3又は請求項4のいずれか1項に記載の管理機の畝立器。
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