JP2014143874A - デジタル制御電源装置およびデジタル制御演算方法 - Google Patents

デジタル制御電源装置およびデジタル制御演算方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コストを増加させず、スイッチングノイズのピーク値を低減可能な、かつ、他の電子機器に対する障害、スイッチング素子の温度上昇、スイッチングによる電流のリップル増加を防ぐ。
【解決手段】複数の周波数値の組み合わせからなる周波数変化パターンを繰り返し出力する周波数変化装置3と、それに従ったスイッチング周波数でスイッチング素子2のオン・オフ制御を行う制御器4とを備え、好適なスイッチングノイズのピーク値低減効果を得られるよう周波数変化パターンの繰り返し周波数fmとスイッチング周波数の最大値および最小値の差Δfとを設定し、fmまたはΔfを他の電子機器を使用する際の前記電子機器の動作周波数feに応じて変更する。
【選択図】図1

Description

本発明はデジタル制御電源装置およびデジタル制御演算方法に関し、特に、スイッチング素子のオン操作およびオフ操作を繰り返すスイッチング制御を行うデジタル制御電源装置およびデジタル制御演算方法に関する。
この種の電源装置では、一定のスイッチング周波数にてスイッチング制御を行う場合、一定の周波数に起因した高いスイッチングノイズを発生することがあり、その場合には、ノイズ発生源となって、他の電子機器に対し、誤動作や機能停止などといった弊害を招くおそれがある。
実際、こういったスイッチングノイズに関して、特に各国の規格に一定の整合性を持たせる必要があることから、国際規格CISPRが各分野の電子機器や自動車のEMC規格を制定・発行している。
このようなスイッチングノイズを抑制するため、一般的にはスナバ回路やノイズフィルタなどの部品やノイズ対策部品を備えることも考えられるが、コストアップや装置の大型化は避けられないものとなる。
そこで従来は、特許文献1に見られるように、スイッチングICを用いた電源装置において、スイッチングICのスイッチング周波数を設定する端子に、時間の周期関数で変化する電圧を印加する装置を設けることにより、スイッチングノイズのスペクトルを拡散させ、ノイズレベルを低減させる手法が提案されている。
しかしながら、特許文献1による手法でスイッチングノイズのスペクトル拡散を実現するには、スイッチング周波数を変化させるための外部回路を設ける必要があり、コストが増加するという課題がある。
このような課題を解決するためには、例えばマイコンなどの演算処理器によるデジタル処理でスイッチング制御を行うことによって、外部回路を設けることなく、演算処理器内部での演算のみでスイッチング周波数を変化させる方法が考えられる。
しかしながら、所望の帯域でスイッチングノイズのピーク値を低減するようスペクトル拡散させるためには、スイッチング周波数を変化させる際の最大周波数と最小周波数の差を大きくする必要がある。すなわち、一定のスイッチング周波数でスイッチング制御する場合に対して、高周波でスイッチング制御する期間をもつ必要がある。
すなわち、例えばマイコンによるタイマ機能を用いてスイッチングのタイミングを操作する際には、スイッチング周波数を高周波にしていくほど、スイッチング1周期の期間が短縮化される。そのため、スイッチング周波数に応じて、スイッチング制御にかかる演算処理を行った場合、レジスタ設定にかかる処理時間が圧迫され、マイコンの処理負荷が大きくなる。そのため、所望のスイッチング制御を実施するには、高速演算が可能である高価な演算処理器が必要となり、コストが増加する。
一方、スイッチング周波数を変化させることによるスイッチングノイズのスペクトル拡散方法が、下記の非特許文献1に示されている。すなわち、スイッチング周波数が繰り返し性をもって変化する際の、繰り返し周波数fmが低いほど、また、スイッチング周波数を変化させる際の最大周波数と最小周波数の差Δfが大きいほど、スペクトル拡散指数βは大きく、好適にスイッチングノイズのピーク値が低減されることが(式1)の関係で示されている。
(式1)β=Δf/fm
また、例えば、前記EMC規格では、装置が発生させるノイズをスペクトルアナライザで測定する際のRBW(Resolution Band Width:分解能帯域幅)を規定している。非特許文献1によれば、スイッチングノイズのスペクトルは繰り返し周波数fm毎にピークをもって分散する。そのため、スペクトルアナライザでスイッチングノイズのスペクトルを測定した際に、上述したスペクトル拡散効果を得るためには、繰り返し周波数fmはスペクトルアナライザのRBW以上の値に設定する必要がある。
すなわち、好適なスイッチングノイズのピーク値低減効果を得るためには、(式1)より、繰り返し周波数fmを低くする必要があるが、RBWより低い値に設定されると、所望のスペクトル拡散効果が得られない。
同様に、好適なスイッチングノイズのピーク値低減効果を得るために、(式1)に従ってスイッチング周波数の最大周波数と最小周波数の差を大きくする場合には、一定のスイッチング周波数でスイッチング制御する場合に対して、高周波でスイッチング制御する期間をもつ必要がある。
特開2009−273215号公報
Feng Lin、外1名、"Reduction of Power Supply EMI Emission by Switching Frequency Modulation"、IEEE TRANSACTIONS ON POWER ELECTRONICS, VOL. 9, NO. I, JANUARY 1994
しかしながら、デジタル処理によるスイッチング制御において、スイッチング周波数を高周波化させるには、高速な演算処理に耐えうる高価な演算処理器が必要となり、コストが増加するという課題があった。
また、装置の小型化によるスイッチング素子や処理負荷の制約のもとで、スペクトル拡散効果を得るために設定した、繰り返し周波数fmやスイッチング周波数の最大周波数と最小周波数の差Δfの値によっては、他の電子機器に対し、誤動作や機能停止などといった弊害、スイッチング素子の温度上昇、スイッチングによる電流のリップル増加を招くという課題があった。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、コストを増加させず、スイッチングノイズのピーク値を低減可能な、デジタル制御電源装置を提供することを目的とする。
本発明は、制御対象のスイッチング素子のスイッチング制御を行うための、複数の周波数値を含む周波数変化パターンを繰り返し出力する周波数変化装置と、前記周波数変化装置の出力する前記周波数変化パターンに基づくスイッチング周波数で前記スイッチング素子をオン・オフする制御器とを備えたデジタル制御電源装置であって、前記周波数変化パターンの繰り返し周波数fmと、前記スイッチング周波数の最大周波数と最小周波数の差Δfの少なくとも一つは、他の電子機器を使用する際の前記電子機器の動作周波数feに応じて変更するデジタル制御電源装置である。
本発明は、制御対象のスイッチング素子のスイッチング制御を行うための、複数の周波数値を含む周波数変化パターンを繰り返し出力する周波数変化装置と、前記周波数変化装置の出力する前記周波数変化パターンに基づくスイッチング周波数で前記スイッチング素子をオン・オフする制御器とを備えたデジタル制御電源装置であって、前記周波数変化パターンの繰り返し周波数fmと、前記スイッチング周波数の最大周波数と最小周波数の差Δfの少なくとも一つは、他の電子機器を使用する際の前記電子機器の動作周波数feに応じて変更するデジタル制御電源装置であるので、コストを増加させず、スイッチングノイズのピーク値を低減することができ、かつ、他の電子機器に対し、誤作動や機能停止などといった障害を防ぐことができる。
本発明の実施の形態1によるデジタル制御電源装置の構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態1によるデジタル制御電源装置において、周波数変化装置3の出力と制御器4のスイッチング制御を示す図である。 スペクトル拡散指数βの変化による、スペクトル拡散効果を示す図である。 スイッチング周波数に対する高調波成分のスペクトル拡散効果を示す図である。 本発明の実施の形態4によるによるデジタル制御電源装置において、周波数変化装置3の出力と制御器4のスイッチング制御を示す図である。 本発明の実施の形態6によるによるデジタル制御電源装置において、周波数変化装置3の出力を示す図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係るデジタル制御電源装置について説明する。実施の形態1では、本発明のデジタル制御電源装置を、AC−DCコンバータに適用した実施形態を例に挙げて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るデジタル制御電源装置の概略構成図である。本実施の形態1に係るデジタル制御電源装置が適用されたAC−DCコンバータは、図1に示すように、交流入力電源としての交流電圧電源1(以下、単に交流電源1と示す)から平滑コンデンサ8までの構成要素で構成されている。交流電源1は整流回路としてのダイオードブリッジ5に接続され、ダイオードブリッジ5の出力は限流回路としてのリアクトル6に接続される。リアクトル6の後段にはスイッチング素子2と整流ダイオード7とが接続され、整流ダイオード7のカソード側が出力段の平滑コンデンサ8の正極に接続される。また、スイッチング素子2の、リアクトル6側の一端に対して反対側となる他端は、平滑コンデンサ8の負極に接続される。周波数変化装置3は信号線10を介して所定の周波数値を制御器4へ出力する。制御器4は、周波数変化装置3から入力された周波数値に従ったスイッチング周波数で、制御線11を介して、スイッチング素子2をオン・オフ制御する。
これらの構成要素のうち、AC−DCコンバータに含まれる構成要素は、交流電源1、スイッチング素子2、ダイオードブリッジ5、リアクトル6、整流ダイオード7、および、平滑コンデンサ8である。また、デジタル制御電源装置に含まれる構成要素は、周波数変化装置3、制御器4、信号線10、および、制御線11である。デジタル制御電源装置の制御対象は、スイッチング素子2である。
このように構成されるデジタル制御電源装置のスイッチング周波数変化方法について図2を参照しながら説明する。図2は、周波数変化装置3が制御器4へ信号線10を介して出力する周波数値と、制御器4がスイッチング素子2へ制御線11を介して出力するスイッチング制御信号の動作説明図である。
図2に示すように、制御器4は、スイッチング素子2のオン・オフ制御を行う際のオン・オフ比を一定の演算周期Tcで演算し、オン・オフ制御を行う。具体的には、制御器4は、スイッチング素子2のオン・オフ比の演算を行い、制御器4のオン・オフ比の演算周期Tcの定数倍が、周波数変化パターンの周期Tfと一致している。図2の例では、演算周期Tcの2倍が、周波数変化パターンの周期Tfと一致している。図2に示すように、制御器4は、処理負荷の軽減のために、演算周期Tcの1周期内で、オン→オフのスイッチング制御を2回行う。図2の例では、オンの時間とオフの時間とがほぼ同じとなっている。このとき、制御器4がスイッチング制御するときのスイッチング周波数は、周波数変化装置3から入力された周波数値に従って変化する。
周波数変化装置3は、制御器4が演算周期Tcの一周期内で行うスイッチング周波数を、2種の異なる周波数値f1とf2とで変化させるよう、図2に示すように、周波数値を出力する。すなわち、f1とf2のそれぞれの1周期分の合計時間(1/f1)+(1/f2)が演算周期Tcと一致するようにf1とf2を設定している。
さらに詳細に説明すると、周波数変化装置3は、図2に示すように、「第1のパターン」と「第2のパターン」との2種類のパターンからなる所定の「周波数変化パターン」を繰り返し出力する。「第1のパターン」と「第2のパターン」は、共に、上記の2種の異なる周波数値f1,f2から構成されている。「第1のパターン」は、f1→f2の順に出力するパターンで、「第2のパターン」は、当該「第1のパターン」と逆順、すなわち、f2→f1の順に出力するパターンである。「第1のパターン」および「第2のパターン」が出力される合計時間は、それぞれ、図2に示されるように、制御器4の演算周期Tcと一致するように設定されている。
本実施の形態1においては、「第1のパターン」と「第2のパターン」とを纏めて考えると、図2に示すように、周波数変化パターンは、f1→f2→f2→f1となる順に出力するように設定されている。すなわち、「周波数変化パターン」は、「第1のパターン」→「第2のパターン」で構成され、当該「周波数変化パターン」を周波数変化装置3が繰り返し出力するので、結果として、周波数変化装置3は、「第1のパターン」→「第2のパターン」→「第1のパターン」→「第2のパターン」→・・・の順になるように、「第1のパターン」および「第2のパターン」を、一定の順序で繰り返し出力するように設定されていることになる。
もし、「第1のパターン」および「第2のパターン」を設定せず、2種類の周波数値f1、f2を、単に、f1→f2→f1→f2の順に変化させた場合には、周波数変化装置3はf1→f2という周波数変化パターンを繰り返し出力することになる。このときの周波数変化パターンの周期Tf’=(1/f1)+(1/f2)=Tcとなり、繰り返し周波数fm’は、周波数変化パターンの周期Tf’の逆数であるため、fm’=1/Tcであらわされる。
これに対し、本実施の形態1のように「第1のパターン」と「第2のパターン」を設定することにより、「周波数変化パターン」の周期Tfは、Tf=2((1/f1)+(1/f2))=2Tcで表わされ、繰り返し周波数fmは、周波数変化パターンの周期Tfの逆数であるため、fm=1/(2Tc)によって表わされる。これにより、単純な「周波数変化パターン」により、繰り返し周波数を小さくすることができ、繰り返し周波数fm<fm’となる。
このとき、演算周期Tcは一定として処理するため、処理負荷の増加を最低限に抑えることができる。
スイッチング周波数を変化させることによるスペクトル拡散効果は、前述の(式1)であらわされたスペクトル拡散指数βの値によって確認することができる。図3にスペクトル拡散指数βの値によるスペクトル拡散効果を示す。図3(a)がβ=0の場合、図3(b)がβ=1の場合、図3(c)がβ=5の場合を示す。
図3に示すように、スイッチング周波数を一定値fcでスイッチング制御する場合に比べ、複数のスイッチング周波数でスイッチング制御し、スペクトル拡散指数βを大きくするほど、本来のノイズピークを低減し、広帯域にスペクトルを拡散することができる。
すなわち、処理負荷の増加を最低限に抑えるためにスイッチング周波数の最大周波数と最小周波数との差Δfを制限した場合、スペクトル拡散指数βを大きくするためには、繰り返し周波数fmを小さくする必要がある。
本実施の形態1においては、上述した「第1のパターン」および「第2のパターン」を設定し、それらを一定の順序で繰り返し出力することにより、処理負荷の増加を最低限に抑えつつ、繰り返し周波数fmを小さくすることができる。その結果、βの値が大きくなるため、スイッチングノイズのスペクトルを効果的に拡散し、ノイズピークを低減させることができる。
また、本実施の形態では、スイッチング周波数のn次高調波成分(n:整数)によるノイズピーク値を効果的に低減するようΔfおよびfmを設定している。以下に説明する。
繰り返し周波数fmは、n次高調波成分が測定される際のスペクトルアナライザ(スイッチング素子のオン・オフにより発生するノイズを測定する受信機)のRBW以上の値に設定している。
図3に示すように、スイッチングノイズのスペクトルは繰り返し周波数fm毎にピークをもって分散する。そのため、繰り返し周波数fmをfm>RBWとなるように設定すれば、fm毎に分散した各成分が同一周波数成分として測定されることを避けることができる。よって、fm>RBWとすることで、スペクトルアナライザでの測定において、好適なスイッチングノイズのピーク値低減効果を得ることができる。
スイッチング周波数の最大周波数と最小周波数の差Δfは、2つのスイッチング周波数f1とf2の場合、f1とf2の差によって表わされる。高周波帯域では、f1とf2のn次高調波成分はそれぞれn×f1とn×f2となる。よって、n次高調波成分が含まれる周波数帯域での最大周波数と最小周波数の差はn×Δfで表わすことができる。
すなわち、n次高調波成分に対するスペクトル拡散指数βはβ=n×βであらわすことができ、図4に示すように、次数が高い高調波成分ほどスペクトル拡散効果が大きくなる。したがって、n次高調波成分に対してノイズピークを低減させるために、βを指標として、βが規定値A以上となるよう、fm>RBWとして設定しつつ、Δfを設定する。つまり、β>規定値Aとするために、n×β=n×Δf/fm=n×Δf×Tf>規定値Aとすればよく、ΔfをΔf>規定値A/(n×Tf)を満たす最低限の値に設定する。これにより、所望の周波数帯域でスイッチングノイズのピーク値低減効果が得られる最低限のΔfを設定するため、スイッチング周波数の変化による制御器4の処理負荷の増加を最低限に抑えることができる。
さらに、本実施の形態では、装置の小型化によるスイッチング素子や処理負荷の制約のもとで、上述の通り設定したβをもって、スイッチングノイズのスペクトルを拡散させたノイズピークが他の電子機器(図示せず)を使用する際の当該電子機器の動作周波数feに重畳する場合、fmとΔfの少なくとも1つを変更している。以下に説明する。
キャリア周波数fcは、周波数変化パターンの周期Tf(=1/fm)内においてスイッチング周波数を一定と仮定した場合の周波数とみなせ、複数の周波数値を含む周波数変化パターンにおけるスイッチング周波数の時間平均によって表わされる。
図2に示す周波数変化パターンの場合、fc=(f1×1/f1+f2×1/f2+f2×1/f2+f1×1/f1)/(1/f1+1/f2+1/f2+1/f1)=4/Tf=4×fmとなる。
図5に示すように、スイッチングノイズのスペクトルは、キャリア周波数fcのi次高調波成分であるi×fcと繰り返し周波数fmのj次高調波成分であるj×fmの和差から算出されるi×fc±j×fm毎にピークをもって分散する。
したがって、予め既知である電子機器の動作周波数feにノイズピークを重畳させないためには、fmを|(i×fc±j×fm)―(fe)|>規定値B(ここで、規定値B<fm/2)、かつ、fm>RBWとして変更する。このとき、ΔfをΔf>規定値A/(n/fm)を満たす最低限の値に変更してもよい。ただし、規定値Aは、マイコンの処理負荷や必要とするスペクトル拡散効果に基づいて適宜設定する。これにより、他の電子機器を使用する際の電子機器に対し、誤作動や機能停止などといった障害を防ぐことができる。
図2に示す周波数変化パターンの場合、i×4×fm±j×fm毎にピークをもって分散するので、予め既知である電子機器の動作周波数feにノイズピークを重畳させないためには、fmを|(i×4×fm±j×fm)―(fe)|>規定値Bかつ、fm>RBWとして変更する。このとき、ΔfをΔf>規定値A/(n/fm)を満たす最低限の値に変更してもよい。
また、Δfのみを変更する場合、スイッチングノイズのピーク周波数は変化しないため、スペクトル拡散指数βを大きくし、他の電子機器を使用する際の電子機器の動作周波数feに重畳するノイズピークを低減することで、他の電子機器を使用する際の電子機器に対し、誤作動や機能停止などといった障害を防ぐことができる。
以上のように、本実施の形態に係るデジタル制御電源装置は、制御対象のスイッチング素子2のスイッチング制御を行うための周波数変化パターンを出力する周波数変化装置3と、周波数変化装置3の出力する周波数変化パターンに基づくスイッチング周波数でスイッチング素子2をオン・オフする制御器4とを備え、周波数変化装置3は、複数の周波数値f1、f2を含む周波数変化パターンを繰り返し出力する。また、当該周波数変化パターンは、複数の周波数値が単調増加及び/または単調減少するものであって、複数の周波数値が単調増加から単調減少へ移行する回数または単調減少から単調増加へ移行する回数が1回以下となるように設定されており、周波数変化パターンは、周波数値f1、f2を所定順f1→f2に設定した第1のパターンと、周波数値f1、f2を、当該所定順と逆順のf2→f1に設定した第2のパターンとを、それぞれ1回ずつ含むように設定した。これにより、スイッチング周波数の最大値が制限される条件下でも、好適なスイッチングノイズのピーク値低減効果を得られるよう、繰り返し周波数fmとスイッチング周波数の最大値および最小値の差Δfとを設定し、また、制御器4の所定の演算処理周期Tcに対して、所定のパターンでスイッチング周波数を変化させる方法によって、処理負荷の増加を最小限に抑え、コストを増加させず、スイッチングノイズのピーク値を低減することが可能である。さらに、周波数変化装置3は、スイッチングノイズのスペクトルを拡散させたノイズピークが、他の電子機器を使用する際の電子機器の動作周波数feに重畳する場合、fmとΔfの少なくとも一つは、周波数変化パターンにおける周波数の時間平均をキャリア周波数fcとしたとき、キャリア周波数fcのi次高調波成分によって規定される周波数i×fcおよびfmのj次高調波成分によって規定される周波数j×fmから算出されるi×fc±j×fmとfeとの差分が所定値以上となるように変更する。これにより、他の電子機器を使用する際の電子機器に対し、誤作動や機能停止などといった障害を防ぐことができる。
実施の形態2.
上記の実施の形態1では、スイッチングノイズのスペクトルを拡散させたノイズピークが、他の電子機器を使用する際の電子機器の動作周波数feに重畳する場合、fmとΔfの少なくとも1つを変更したが、本実施の形態2では、スイッチング素子2の温度Tが所定値以上の場合、Δfを変更する例について説明する。
なお、本実施の形態2に係るデジタル制御電源装置およびAC−DCコンバータの構成については、上記の実施の形態1で説明した図1の構成と同じであるため、ここでは説明を省略する。実施の形態1と異なる点は、スイッチング素子2の温度Tが所定値C以上の場合、周波数変化装置3が、Δfを変更する点のみである。なお、所定値Cについては、スイッチング素子2の特性などに基づいて、適宜設定すればよい。
図3に示すように、スイッチング周波数の最大周波数と最小周波数との差Δfが大きくスペクトル拡散指数βが大きいほど、スイッチングノイズのスペクトルを効果的に拡散することができるが、一方でスイッチング素子2の温度は、スイッチング周波数に比例して(最大周波数が高いほど)高くなる。したがって、スイッチング素子2の温度Tが所定値C以上の場合、最大周波数を低くし、ΔfをΔf>規定値A/(n/fm)を満たす値に変更することで、スイッチング素子2の温度上昇を防ぐことができる。なお、Δfの変更により、n次高調波成分に対するスペクトル拡散指数β(β=n×β)も変更されるが、βを変化させたくない場合、fmをfm>RBW、n×β=n×Δf/fm=n×Δf×Tf>規定値Aとして変更しても良い。ただし、規定値Aは、マイコンの処理負荷や必要とするスペクトル拡散効果に基づいて適宜設定する。
以上のように、本実施の形態に係るデジタル制御電源装置は、処理負荷の増加を最小限に抑え、コストを増加させず、スイッチングノイズのピーク値を低減することが可能で、スイッチング素子2の温度Tが所定値C以上の場合、最大周波数を低くしてΔfを変更することで、スイッチング素子2の温度上昇を防ぐことができる。
実施の形態3.
上記の実施の形態1では、スイッチングノイズのスペクトルを拡散させたノイズピークが、他の電子機器を使用する際の電子機器の動作周波数feに重畳する場合、fmとΔfの少なくとも1つを変更したが、本実施の形態3では、スイッチング素子2のスイッチングによる電流のリップルが所定値以上の場合、Δfを変更する例について説明する。
なお、本実施の形態3に係るデジタル制御電源装置およびAC−DCコンバータの構成については、上記の実施の形態1で説明した図1の構成と同じであるため、ここでは説明を省略する。実施の形態1と異なる点は、スイッチングによる電流のリップルが所定値D以上の場合、周波数変化装置3が、Δfを変更する点のみである。
図3に示すように、スイッチング周波数の最大周波数と最小周波数との差Δfが大きくスペクトル拡散指数βが大きいほど、スイッチングノイズのスペクトルを効果的に拡散することができるが、一方でスイッチングによる電流のリップルは、スイッチング周波数に反比例して(最小周波数が低いほど)大きくなる。したがって、スイッチングによる電流のリップルが所定値D以上の場合、最小周波数を高くし、ΔfをΔf>規定値A/(n/fm)を満たす値に変更することで、スイッチングによる電流のリップル増加を防ぐことができる。なお、Δfの変更により、n次高調波成分に対するスペクトル拡散指数β(β=n×β)も変更されるが、βを変化させたくない場合、fmをfm>RBW、n×β=n×Δf/fm=n×Δf×Tf>規定値Aとして変更しても良い。ただし、規定値Aは、マイコンの処理負荷や必要とするスペクトル拡散効果に基づいて適宜設定する。
以上のように、本実施の形態に係るデジタル制御電源装置は、処理負荷の増加を最小限に抑え、コストを増加させず、スイッチングノイズのピーク値を低減することが可能で、スイッチングによる電流のリップルが所定値D以上の場合、最小周波数を高くしてΔfを変更することで、スイッチングによる電流のリップル増加を防ぐことができる。
実施の形態4.
上記の実施の形態1〜3では、制御器4は、演算周期Tcで2回スイッチング制御を実施したが、演算周期Tcで2回以上のk回(k:2以上の整数)スイッチング制御を実施してもよい。本実施の形態4では、演算周期Tcで、2回以上のk回(k:2以上の整数)スイッチング制御を実施する例について説明する。
なお、本実施の形態4に係るデジタル制御電源装置およびAC−DCコンバータの構成については、上記の実施の形態1で説明した図1の構成と同じであるため、ここでは説明を省略する。実施の形態1〜3と異なる点は、周波数変化装置3および制御器4の動作であるため、以下では、それを中心に説明する。
本実施の形態4においては、図5に示すように、「第1のパターン」は、1回目に出力する周波数値f(1)からk回目に出力する周波数値f(k)までを、f(1)→f(2)→・・・・・→f(k)の順に出力するとき、このf(1)からf(k)までの周波数値はf(1)≦f(2)≦・・・≦f(k)またはf(1)≧f(2)≧・・・≧f(k)を満たすように設定する。なおかつ、演算周期Tc内に、制御器4が、f(1)からf(k)までのスイッチング周波数でスイッチング制御するときの合計時間(1/f(1))+(1/f(2))+・・・・・+(1/f(k))が演算周期Tcと一致するようにf(1)からf(k)までの周波数値を設定する。
「第2のパターン」は、図5に示すように、以上のように設定したf(1)からf(k)までの周波数値を用いて、「第1のパターン」とは逆順に、f(k)→・・・・・→f(2)→f(1)の順に周波数値を出力するよう設定する。
従って、本実施の形態4においては、「第1のパターン」および「第2のパターン」が出力される時間は、図5に示すように、制御器4の演算周期Tcと一致するよう設定されている。
本実施の形態4に係る周波数変化パターンは、このように設定した「第1のパターン」と「第2のパターン」により構成し、「第1のパターン」→「第2のパターン」→「第1のパターン」→「第2のパターン」→・・・の順になるように、「第1のパターン」および「第2のパターン」を、一定の順序で繰り返し出力するように設定する。
なお、f(1)からf(k)までの周波数値は、f(1)≦f(2)≦・・・≦f(k)またはf(1)≧f(2)≧・・・≧f(k)を満たしていればよく、各f(i)とf(i+1)との差は、同じであっても、異なっていてもよい(但し、iは、1≦i≦k−1を満たす任意の整数)。各f(i)とf(i+1)との差が同じ場合は、単調増加または単調減少となる。
以上のように、本実施の形態4においても、さらに、スイッチングノイズのスペクトルを拡散させたノイズピークが、他の電子機器を使用する際の電子機器の動作周波数feに重畳する場合、fmとΔfの少なくとも1つを変更し、スイッチング素子2の温度Tが所定値以上の場合、Δfを変更し、スイッチングによる電流のリップルが所定値D以上の場合、最小周波数を高くしてΔfを変更することで、上記の実施の形態1〜3と同様の効果を得ることができる。
実施の形態5.
上記の実施の形態1〜4において、「第1のパターン」および「第2のパターン」が出力される時間を制御器4の演算周期Tcと一致するよう設定したが、「第1のパターン」および「第2のパターン」が出力される時間と制御器4の演算周期Tcとが異なるよう設定してもよい。
また、このとき制御器4の演算周期Tcは一定でなくてもよく、演算周期Tcは毎回変化してもよい。
このような構成によっても、単純な周波数変化パターンで、上記の実施の形態1〜4と同様の効果を得ることができる。さらに、スイッチングノイズのスペクトルを拡散させたノイズピークが、他の電子機器を使用する際の電子機器の動作周波数feに重畳する場合、fmとΔfの少なくとも1つを変更し、スイッチング素子2の温度Tが所定値以上の場合、Δfを変更し、スイッチングによる電流のリップルが所定値D以上の場合、最小周波数を高くしてΔfを変更することで、上記の実施の形態1〜4と同様の効果を得ることができる。
実施の形態6.
上記の実施の形態1〜5では、周波数変化パターンは「第1のパターン」と「第2のパターン」の2種類のパターンにより構成したが、周波数変化パターンは、図6に示すように、1種のパターンから構成し、かつ、当該1種類のパターンから構成される周波数変化パターンの周期Tf内で、周波数値の変化が、単調増加から単調減少に移行する回数が1回以下、または、単調減少から単調増加に移行する回数が1回以下となるよう構成してもよい。本実施の形態6では、そのような例について説明する。
なお、本実施の形態6に係るデジタル制御電源装置およびAC−DCコンバータの構成については、上記の実施の形態1で説明した図1の構成と同じであるため、ここでは説明を省略する。実施の形態1と異なる点は、周波数変化装置3および制御器4の動作であるため、以下では、それを中心に説明する。
図6は、本実施の形態6に係る周波数変化パターンのいくつかの例を示している。
図6(a)の例では、周波数変化パターンの周期Tf内の所定の範囲rでは周波数値は単調増加で、それ以降の周波数変化パターンの周期Tf内の範囲r(=Tf−r)では周波数値は単調減少となっている。従って、単調増加から単調減少に移行する回数が1回で、単調減少から単調増加に移行する回数は0回である。
図6(b)の例では、周波数変化パターンの周期Tf内の所定の範囲rでは周波数値は単調減少で、それ以降の周波数変化パターンの周期Tf内の範囲r(=Tf−r)では周波数値は単調増加となっている。従って、単調減少から単調増加に移行する回数が1回で、単調増加から単調減少に移行する回数は0回である。
図6(c)の例では、周波数変化パターンの周期Tf内の全範囲において、周波数値は単調増加となっている。従って、単調増加から単調減少に移行する回数および単調減少から単調増加に移行する回数は共に0回である。
図6(d)の例では、周波数変化パターンの周期Tf内の全範囲において、周波数値は単調減少となっている。従って、単調増加から単調減少に移行する回数および単調減少から単調増加に移行する回数は共に0回である。
なお、図6(a)〜(d)はほんの一例にすぎず、これらに限定されるものではない。本実施の形態6に係る周波数変化パターンは、1種のパターンから構成し、かつ、当該1種類のパターンから構成される周波数変化パターンの周期Tf内で、周波数値の変化が、単調増加から単調減少に移行する回数が1回以下、または、単調減少から単調増加に移行する回数が1回以下となるよう構成されたものであれば、いずれのパターンでもよいこととする。
本実施の形態においては、このような構成によって、周波数変化パターンの周期Tf内で、Tf未満の意図しない周期性をもつ周波数変化が発生することを回避することができる。周波数が、Tf未満の周期で変化する場合、その逆数である繰り返し周波数は、本来意図する値よりも大きくなってしまう。このとき、スペクトル拡散指数βが小さくなるため、所望のスイッチングノイズのピーク値低減効果が得られない。
以上のように、本実施の形態6によれば、周波数変化装置3の出力は、周波数変化パターン以外の周期性をもたないため、周波数変化パターンの周期Tfの逆数が繰り返し周波数fmとなり、所望のスイッチングノイズのピーク値の低減効果を得ることができ、さらに、スイッチングノイズのスペクトルを拡散させたノイズピークが、他の電子機器を使用する際の電子機器の動作周波数feに重畳する場合、fmとΔfの少なくとも1つを変更し、スイッチング素子2の温度Tが所定値C以上の場合、Δfを変更し、スイッチングによる電流のリップルが所定値D以上の場合、最小周波数を高くしてΔfを変更することで、上記の実施の形態1〜5と同様の効果を得ることができる。
上記の実施の形態1〜6では、本発明のデジタル制御電源装置をAC−DCコンバータに適用した例を示したが、これに限るものではなく、例えばDC−DCコンバータに適用してもよい。これによっても、上記の実施の形態1〜6と同様の効果を得ることができる。
なお、実施の形態1〜6では、周波数変化パターンは、1種のパターンから構成し、かつ、当該1種類のパターンから構成される周波数変化パターンの周期Tf内で、周波数値の変化が、単調増加から単調減少に移行する回数が1回以下、または、単調減少から単調増加に移行する回数が1回以下となるよう構成したが、1種のパターンから構成し繰り返し出力すればよく、周波数変化パターンの周波数値は複数回増減変化してもよい。上記の実施の形態1〜6と同様の効果を得ることができる。
1 交流電圧電源(交流電源)、2 スイッチング素子、3 周波数変化装置、4 制御器、5 ダイオードブリッジ、6 リアクトル、7 整流ダイオード、8 平滑コンデンサ、10 信号線、11 制御線。
本発明は、制御対象のスイッチング素子のスイッチング制御を行うための、複数の周波数値を含む周波数変化パターンを繰り返し出力する周波数変化装置と、前記周波数変化装置の出力する前記周波数変化パターンに基づくスイッチング周波数で前記スイッチング素子をオン・オフする制御器とを備えたデジタル制御電源装置であって、前記スイッチング周波数の最大周波数と最小周波数の差をΔfとしたとき、前記スイッチング周波数のn次高調波成分によって規定される整数nと前記周波数変化パターンの周期Tfと前記Δfとの積n×Δf×Tfが第1の所定値以上となる、最低限の値に、前記Δfを設定し、前記周波数変化パターンの繰り返し周波数fmと前記複数の周波数値を含む周波数変化パターンにおける周波数の時間平均をキャリア周波数fcとしたとき、前記fmは、前記fcのi次高調波成分によって規定される周波数i×fcおよび前記fmのj次高調波成分によって規定される周波数j×fmから算出されるi×fc±j×fmと前記feとの差分|(i×fc±j×fm)−(fe)|が第2の所定値以上となるように変更されるデジタル制御電源装置である。
本発明は、制御対象のスイッチング素子のスイッチング制御を行うための、複数の周波数値を含む周波数変化パターンを繰り返し出力する周波数変化装置と、前記周波数変化装置の出力する前記周波数変化パターンに基づくスイッチング周波数で前記スイッチング素子をオン・オフする制御器とを備えたデジタル制御電源装置であって、前記スイッチング周波数の最大周波数と最小周波数の差をΔfとしたとき、前記スイッチング周波数のn次高調波成分によって規定される整数nと前記周波数変化パターンの周期Tfと前記Δfとの積n×Δf×Tfが第1の所定値以上となる、最低限の値に、前記Δfを設定し、前記周波数変化パターンの繰り返し周波数fmと前記複数の周波数値を含む周波数変化パターンにおける周波数の時間平均をキャリア周波数fcとしたとき、前記fmは、前記fcのi次高調波成分によって規定される周波数i×fcおよび前記fmのj次高調波成分によって規定される周波数j×fmから算出されるi×fc±j×fmと前記feとの差分|(i×fc±j×fm)−(fe)|が第2の所定値以上となるように変更されるデジタル制御電源装置であるので、コストを増加させず、スイッチングノイズのピーク値を低減することができ、かつ、他の電子機器に対し、誤作動や機能停止などといった障害を防ぐことができる。

Claims (10)

  1. 制御対象のスイッチング素子のスイッチング制御を行うための、複数の周波数値を含む周波数変化パターンを繰り返し出力する周波数変化装置と、
    前記周波数変化装置の出力する前記周波数変化パターンに基づくスイッチング周波数で前記スイッチング素子をオン・オフする制御器と
    を備えたデジタル制御電源装置であって、
    前記周波数変化パターンの繰り返し周波数fmと、
    前記スイッチング周波数の最大周波数と最小周波数の差Δfの
    少なくとも一つは、
    他の電子機器を使用する際の前記電子機器の動作周波数feに応じて変更する
    デジタル制御電源装置。
  2. 前記複数の周波数値を含む周波数変化パターンにおける周波数の時間平均をキャリア周波数fcとしたとき、
    前記fmと前記Δfの少なくとも一つは、
    前記fcのi次高調波成分によって規定される周波数i×fcおよび
    前記fmのj次高調波成分によって規定される周波数j×fmから
    算出されるi×fc±j×fmと、
    前記feとの差分が
    所定値以上となるように変更する
    請求項1に記載のデジタル制御電源装置。
  3. 制御対象のスイッチング素子のスイッチング制御を行うための、複数の周波数値を含む周波数変化パターンを繰り返し出力する周波数変化装置と、
    前記周波数変化装置の出力する前記周波数変化パターンに基づくスイッチング周波数で前記スイッチング素子をオン・オフする制御器と
    を備えたデジタル制御電源装置であって、
    前記スイッチング周波数の最大周波数と最小周波数の差Δfは、
    前記スイッチング素子の温度Tに応じて変更する
    デジタル制御電源装置。
  4. 制御対象のスイッチング素子のスイッチング制御を行うための、複数の周波数値を含む周波数変化パターンを繰り返し出力する周波数変化装置と、
    前記周波数変化装置の出力する前記周波数変化パターンに基づくスイッチング周波数で前記スイッチング素子をオン・オフする制御器と
    を備えたデジタル制御電源装置であって、
    前記スイッチング周波数の最大周波数と最小周波数の差Δfは、
    前記スイッチング素子のスイッチングによる電流のリップルに応じて変更する
    デジタル制御電源装置。
  5. 前記周波数変化パターンは、
    前記複数の周波数値が単調増加及び/または単調減少するものであって、
    前記複数の周波数値が単調増加から単調減少へ移行する回数または単調減少から単調増加へ移行する回数が1回以下となるように設定されている
    請求項1から4までのいずれか1項に記載のデジタル制御電源装置。
  6. 前記周波数変化パターンは、
    前記複数の周波数値の出力する順序を、所定順に設定した第1のパターンと、
    前記複数の周波数値の出力する順序を、前記所定順と逆順に設定した第2のパターンとを、
    それぞれ1回ずつ含む
    請求項1から5までのいずれか1項に記載のデジタル制御電源装置。
  7. 前記第1のパターンおよび前記第2のパターンは、それぞれ、k種類の周波数値(k≧2)を1回ずつ含む
    請求項6に記載のデジタル制御電源装置。
  8. 前記制御器は、前記スイッチング素子のオン・オフ比の演算を行い、前記制御器のオン・オフ比の演算周期の整数倍と、前記周波数変化パターンの周期とが一致する
    請求項1から7までのいずれか1項に記載のデジタル制御電源装置。
  9. 前記周波数変化パターンの周期を、前記周波数変化パターンの繰り返し周波数が前記スイッチング素子のオン・オフにより発生するノイズを測定する受信機の分解能帯域幅以上となるように設定する
    請求項1から8までのいずれか1項に記載のデジタル制御電源装置。
  10. 制御対象のスイッチング素子のスイッチング制御を行うための、複数の周波数値を含む周波数変化パターンを繰り返し出力する周波数パターン出力ステップと、
    前記周波数変化パターンに基づくスイッチング周波数で前記スイッチング素子をオン・オフするスイッチング制御ステップと
    を備え、
    前記スイッチング素子のスイッチングノイズのスペクトルを拡散させたノイズピークが他の電子機器の動作周波数に重畳する場合、または、前記スイッチング素子の温度が所定温度以上の場合、または、前記スイッチング素子のスイッチングによる電流のリップルが所定値以上の場合、前記周波数変化パターンの繰り返し周波数fmと前記スイッチング周波数の最大周波数と最小周波数の差Δfの少なくとも一つを変更する
    デジタル制御演算方法。
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